猫娘「にゃーにゃー、ご主人様ぁ」スリスリ(77)

猫「にゃぁ」

男「……って感じになんないかなぁ」

猫「にゃぅ?」

男「お前が擬人化しないかなぁって言ったの」

猫「にゃふ」

男「ネコ耳少女……かわいいよなぁ」ハァ

男「っま、そんなことありっこないんだけどっ」

男「しかたない、寝るかな」

猫「にゃぁー」モゾモゾ

男「布団にもぐり込むのが猫娘だったらなぁ」

猫「にゅ」ガリガリ

男「いってぇ、悪かった悪かった! 分かったからひっかくな」

男「……zzz」

?「ほれ、そこの小僧」

男「んぅ? ……ネコ耳もふもふ」

?「起きんか、バカ者」ゴチン

男「~っ! いてえな、誰だこんな時間に」

仙「わしゃ、仙人じゃ」

男「なんだこのじじぃ」

仙「じじぃとはなんじゃ、わしゃまだぴちぴちの1400歳じゃぞ!」

男「頭平気かこのじじぃ?」

仙「貴様……そんなこといっておるなら願いなんて叶えてやらんぞ」

男「願い? ってかここどこだ、俺の部屋じゃないぞ?」キョロキョロ

仙「ここはお主の夢の中じゃ」

男「夢ぇ? なんだってそんな」

仙「気まぐれに夢幻界を散歩しておったらの、お主の願いがびびっときての」

男「願いって、ネコ耳少女のこと?」

仙「そうそう、そやつじゃ」

男「で、叶えてくれると」

仙「うむ、久しぶりに力を使いたくての」

男「マジでマジで? 夢のもふもふ生活?」

仙「わしの力にかかれば造作もないことよ」

男「おっしゃ! さっさとやれ、じじぃ!」ガッツ

仙「……人にものを頼む時は?」

男「仙人様、どうか願いを叶えてください」

仙「よろしい……では」

仙「おほん……仙人特製、幻魔変化術式!」

ぴっかぁぁぁぁぁぁぁっ

男「うぉぉぉおぉっ、まぶしっ」


ほっほっほ…… おやすみ小僧

目がさめれば 願いはお主の手の下に……




男「むぅ……ネコ耳ぺろぺろ」ムニ

男「ん? ムニ?」

?「ん、にゃぁふ」

男「」

猫「ふぁぁ、よくにぇた……って、あれ?」

男「……夢だけど、夢じゃなかった」

猫「にゃに、この姿……ニンゲン?」

男「ぉぉ、ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉっ!!!!」

猫「うにゃっ、いきなりうるさいにゃ!」

男「ネコ耳! 少女! 黒髪ショートぉぉぉぉぉおおおぉぉっ!」

猫「やめるにゃ! どこ触って、うにゃぁぁぁあ」ベシッ

男「ふぉぉぉぉおおおぉぉ! ねこぱんちキターーーーーーーーーーーー!」

猫「にゃぁぁ、たすけっ、助けてっ! やめっ、舐めるなっ」


――にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ

男「タイヘン、モウシワケ、アリマセンデシタ」

猫「わかればいいにゃ、わかれば」フン

男「はい」

猫「ん、じゃぁ、下僕」

男「下僕っ?!」

猫「なんにゃ、にゃにか不満があるかにゃ? あぁん?」

男「だ、だってご主人様……」

猫「ご・し・ゅ・じ・ん・さ・ま? あ? いったいお前のどこに敬う部分があるんだにゃ?」

男「ひ、ひぃぃ」

猫「お前は黙って、忠誠を誓って喉をなでてればいいんだにゃ。ちがうか?」

男「の、喉をなでれば忠誠を誓うことになるのか?」

猫「そうにゃ、ほれ、さっさとやるにゃ」

男「じ、じゃぁ失礼して」ナデナデ

猫「んにゃぁ、ごろごろ」ニヘラァ

男「気持ちいいのか?」

猫「にゅー、いいにゃ……ほら頭とかも撫でるにゃ」

男「わ、わかった」

猫「ふにゅぅ、サイコーだにゃ」

猫「下僕、飯」

男「はい、ただいま……」

男(って、キャットフードでいいのか? 仮にも半人間だぞ?)

男(なんか魚ってあったっけ、えーっと)

男「お、ホッケの開き発見」

男「できました」

ホカホカ

猫「おぉ! ホッケ様じゃにゃいか!」

男「様って……俺ホッケより下かよ」ズーン

猫「いただきまーす」

猫「はふはふ……うまいにゃぁ」ジーン

男「何これかわいい」

本日終了 御閲覧 誠に感謝

男「…………はぁ」

男(ちがう、こんなんじゃない……俺が望んでたのは)

男(もっとこう、こう……癒されるような)

男(この間だって……)

男「…………zzz」

猫「んみゅぅ……下僕、じゃま……」ゲシッ

男「ごはっ……俺の、ベッドが」

猫「んー……あったかいにゃ」

男「……どこで寝りゃいいの?」

猫「おい、下僕」

男「なんだよ」

猫「なんでこんな安い魚にゃんだ」

男「いやだって、毎回毎回いい魚なんて買えないし……」

猫「お前の分の金をこっちに回せ」

男「そんな、横暴な」

猫「あ? にゃにか文句があるのかにゃぁ?」ギロリ

男「……ナイデス」

男「……と、」

男「こんな毎日が続いて……畜生」

男「おれはもっと、猫娘たんとキャッキャウフフの毎日がほしかったのに」

男「なにか、なにか手は……」




男「あ、そうだ」

男「ふふふ、ふあっはっはっはっは、その手があった!」

男「ふふふ、待っていろ……子猫ちゃん」 ニヤリ

本日終了 明日多忙 書けないかも謝罪

猫「おい下僕」

男「……」

猫「おい、聞いてるのかにゃ下僕」

男「……」

猫「無視するとはいい度胸だにゃぁ!」

男「いつまでそんな口が叩けるかな」

猫「にゃぁん? 何を言って……ぇえっ!」ビクン

猫「にゃに……こ、れ」クンクン

男「ふっふっふ、何だと思う?」

猫「はー、はー……っ! この匂いはっ、もしかして」

男「その通り……」



男「マタタビだよ」




猫「それを……よこせにゃ……」フリフリ

男「おーおー尻尾ふっちゃって」

男「でも、だめだな」

猫「にゃ、にゃんでにゃ……」ピクピク

男「お願いするときには言い方があるだろう」

猫「にゃんて言わせる……気にゃ?」

男「お願いします御主人様だろう?」

猫「っ!?」

猫「んにゅぐぐぐぐぅ」ギリッ

男「なかなかしぶといなぁ」

男「んじゃぁ、このマタタビ粉末を手のひらにこすりつけて」

男「ほーら、いい匂いだ」フリフリ

猫「にゃぁ!? はー、はー」

猫「……がい……しま……」

男「ん?」

猫「お願いします、ごっ、御主人様っ……」グググ

男「んー……いいよ?」

猫「にゃぁぁぁぁああぁっ!」ガバッ

男「うおっと」

猫「にゃふ……にゃ、にゃぁ、っ……にょ」ペロペロ

男「必死に俺の手舐めちゃって」

猫「に、ゃ……」トローン

本日終了 エロ展開? 存在しませんが何か?

猫「にゃぁぁ、もっとぉ……って、はっ!」

男「お、正気にもどった」

猫「こんのぉ……下僕風情がぁ」ギリギリ

男「ほれほれ、マタタビー」フリフリ

猫「にゃぁ! んちゅる、にゃふ……」ペロペロ

猫「……って、まただ!」

男「おもしろいなこれ」

猫「くっ……ぐぬぬぬぬぅ」

猫「ぐぬぬぬ……あ! そうだ」

猫「こうやって鼻をつまめばきかないもんねーだ」

男「キャラ崩れてるぞ」

猫「ふっふっふ、これで反撃が」

男「じゃぁ、次はこれだな」スッ

猫「?!」

男「てってれー、ねこじゃらしー」

猫「ふにゃぁ!」ピクッ ピクッ

男「ほれほれ、我慢しなくていいんだぞ」

猫「くぅぅ、ほ、本能には」ピクピク

猫「勝てないにゃぁぁぁぁ」バッ

男「あはは、かわええ」ミョンミョン

猫「にゃっ、待てっ、このっこのっ」ペシペシ




猫「…………」ズーン

男「……おーい、大丈夫か?」

猫「下僕にゃんかに……下僕にゃんかにぃ」

男「……あー、なんかごめ」

猫「ぶっ飛ばしてやるにゃぁぁぁぁぁ」

男「あ、ストップ」バラバラ

猫「???」

男「えっと、ねずみのオモチャに毛糸玉とかいっぱいあるけど……どれがいい?」

猫「にゅぐぅ……」

男「ふーはははは、もうお前は俺に逆らえないんだよ」

猫「……にゅぅ」

猫「にゃ、ひぐ、にゃぁぁぁん、えぐ……にゃぁ、にゃぁぁ」ポロポロ

男「っ!?」

猫「もぉやめてよぉ……そんにゃにいじわるしにゃいでよぉ」

猫「ひっく……やさしくしてほしいだけにゃのにぃ……にゃぁぁ」

猫「にゃぁぁぁぁぁっ、にゃぁぁ……えぐっ、にゃぁぁぁぁ」

男「えっと、ねずみのオモチャに毛糸玉とかいっぱいあるけど……どれがいい?」

猫「にゅぐぅ……」

男「ふーはははは、もうお前は俺に逆らえないんだよ」

猫「……にゅぅ」

猫「にゃ、ひぐ、にゃぁぁぁん、えぐ……にゃぁ、にゃぁぁ」ポロポロ

男「っ!?」

猫「もぉやめてよぉ……そんにゃにいじわるしにゃいでよぉ」

猫「ひっく……やさしくしてほしいだけにゃのにぃ……にゃぁぁ」

猫「にゃぁぁぁぁぁっ、にゃぁぁ……えぐっ、にゃぁぁぁぁ」

男「えっと、その……ちょっとやりすぎ」ナデ……

猫「……」ガシッ

男「え?」

猫「にゃーはははは、ひっかかったにゃ」

猫「猫かぶり……とはちょっとちがうかにゃ?」

男「くっ……だか俺にはまだネコじゃらしが」

男「……!? あれ? ない、どこにもない!」

猫「ネコババ……にゃーんちゃって」

猫「お前の武器は全部回収させてもらったにゃ!」

猫「さて」

猫「いやー、さんざんいじってくれたにゃぁ……」

男「ひっ」

猫「覚悟はできてんだろうにゃぁぁああああぁぁぁぁ!!」




ギャァァッァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

本日終了 一つミスっちゃった

男「いてて、ったく無茶苦茶にひっかきやがって……」

猫「にゃーん、にゃにゃーん」ワイワイ

男「おまけに俺から取り上げたおもちゃで遊んでるし」

男「っく……俺には幸せの神は微笑まないのか?」

猫「にゃははは、にゅーっ……にゃんにゃん」ペシペシ

男「あ、かわいい」

男「ねぇ……」

猫「あ?」ギロリ

男「うっ」

男(うーん……ここはどうするべきか)

男(まぁ、正直いってさっきのは全面的に俺が悪かったわけだし)

男(ここは下手にでて様子を見ようかな)

猫「…………」ジロー

男「あー、えっとですね」

猫「なんだにゃ、今忙しいにゃ」

男「さっきはごめん! 俺が悪かった」

猫「…………ん」

男「猫娘と遊びたいからってひどいことした」

男「もう無理やりやったりしないから……」

男「こんな俺を許してくれるかな……」

猫「…………んー」

猫「いやだにゃ」

男「……ぅ」

猫「でも……」

猫「い、一緒に遊んで……くれたら、考えなくもないかにゃ?」

男「―っ!」

猫「ち、調子にのるにゃよ? べ、別にまだ許したわけじゃにゃいからにゃ!」

男(ツンデレかわえー)

本日終了……かも 夜また来るかも

猫「下僕、ミルクもってこい」

男「おっけー」

猫「……?」

男「あ、冷たいのでいいんだよね」

猫「……うん」

男「ほい、おまちどーさん」

猫「……ん」

猫「んくんく……ぷはっ」

男「そうだ、昨日友達からお土産貰ったんだけど……食べる?」

猫「……おい」

男「ん? どうしたの?」

猫「お前、今日なんか変じゃにゃいか?」

男「変? 俺が?」

猫「にゃんか妙に素直と言うか、優しいというか」

男「そうかなぁ、別に変んないと思うけど」

猫「むぐぐ……?」

男「ほら、お土産のどら焼き」ジャーン

男「半分に、割って……って、あらら綺麗に割れなかった」

猫「……んー?」

男「はい、猫娘におっきい方あげる」

猫「ちょっと待つにゃ!」

男「え、なに? 小さいほうがよかった?」

猫「やっぱ、おかしいにゃ!」

猫「いつもなら……」


男『あらら、綺麗に割れなかった』

男『はい、猫娘の分』

猫『まて、なにさりげなく小さい方を渡してるにゃ』

男『いやだって、これ俺が貰った……』

猫『いいから、大きい方よこすにゃ』ギロリ

男『……ワカリマシタ』


猫「って感じになるはずにゃ!」

男「うーん、飼い猫に優しくするのは当然だろ?」

猫「むむむむ……」

男「ほらほら、そんな怖い顔しない」ナデナデ

猫「んぁ……」

男「ほら、早く食べよ」

猫「んぐ、はぐはぐ……んま」

男「うまいな」

猫「まぁ……それなりに」

男「ん、んー……後で一緒に昼寝でもするか」

猫「……そうだにゃ」

男「ふぁぁ……眠くなってきた」

男「寝るか、猫娘」ゴロッ

猫「ん」ゴロン


猫「にゃぁ……男」

男「へ? 下僕じゃないの?」

猫「まぁ……何となく、認めてやってもいいかにゃぁって思っただけにゃ……お前のこと」

男「そっか……」

猫「よし、男……寝るかにゃ」

男「んっ」




男「……よっし」

男「おっしゃ! 作戦成功!」

男「ネコ耳少女と心を通わせよう作戦、『優しく接してみよう』」

男「ふっふっふ、このまま仲良くすれば最終的には……」

猫「そーぉいうことだったかにゃ……!」プルプル

男「猫娘?! もう寝たんじゃ……!?」

猫「認めてやろうとしたのが、バカだったにゃ」

猫「男ぉ! 歯ぁ食いしばるにゃぁ!!」

男「ひぃぃ、ごめん! 許してくれぇぇぇえええぇぇ」

猫「問答無用! 待て、男! 逃げるにゃ!」

本日終了 デブ猫もかわいいさ

男「ふぃぃ……もうすぐ、か」

猫「ん? にゃにがもうすぐにゃんだ?」

男「いや、なんでもないっ」アセアセ

猫「? 変な男だにゃぁ」

男「……ここで言ったら催促してるみたいだしな」ボソッ

猫「???」

―――――――――――――――

猫「……」ガサゴソ

猫「む……」

猫「そういうことだったかにゃ」

猫「……どうしよう」


猫「明日……かにゃぁ」

猫「男」

男「ん?」

猫「お腹すいたから昼ごはん作ってくれにゃぁ」

男「おう……おう?」

猫「に、にゃんだ! にゃにか変だったかにゃ?」

男「いや……でも……」

猫「いいから早くしてくれにゃ……今日はそうめんがいいにゃ」

男「わ、わかった」

男「ほい……できた、ぞっ」ジャーン

猫「ん、ありがとにゃ」

男「え?」

猫「気にするにゃ」

男「いま、ありが」

猫「いいから食うにゃ」

男「ありが」

猫「にゃ・ん・で・も・にゃ・い!」

男「……おーけー」

猫「ふん」プイッ

男(あっれー)

男(いつもなら「下僕、飯」からの)

男(「遅い」っていう流れのはずなのに)

男(いったい何が)

猫「んまー」ズルズル

男(さっきなんてありがとうなんて言って……)

男(いつもと違うなぁ)

男「ん? いつもと違う?」

男「あれ、これ俺がこないだやったのと同じシチュじゃね?」

男「……つまり」ゴクリ

猫「んま~」チュルルン

男「そうかそうか、そうだったか」ニヤニヤ

男「仲良くしたいのか」

本日終了

男「猫娘、ちょっとこっち来て?」クイクイ

猫「にゃんだ? 男」

男「……はい」ナデナデ

猫「にゃふぅ……いきなりぃ……どうしたにゃぁ?」ゴロゴロ

男「えー? いやー、猫娘と仲良くしたいなーって」ニヤニヤ

猫「……うーん、えーっと」ゴロゴロ

猫「お昼ごはん……」

男「ん?」

猫「美味しかった……にゃ」

猫「あ、ありがとにゃ……ご、ごっ」カァ

猫「ご……っ、男……」シュン

男「どういたしまして」ナデナデ

猫「うにゃー……」

男(素直な猫娘かわえー)

猫「に、にゃぁ……ご、ごしっ」

猫「ごしゅっ…………男ぉ」ハァ

男「何?」

猫「い、一緒にあそばにゃいか?」

男「え、でもおもちゃ全部猫娘に取られちゃったし」

猫「……いじわるしないにゃら、返してもいいにゃ」

男「意地悪しません」

猫「早いにゃっ!?」

男「じゃらしネコじぇらしー」ミョンミョン

猫「えいっ! まて! この!」ペシペシ

男「…………」ジーン

男「いいっ、これこそ俺の求めていた幸せライフ!」

猫「待つにゃ! えいっ!」ペシペシ

本日終了

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