【艦これ】提督「艦娘にお酒を飲ませたい」 (42)

※SS初心者ですので細かい部分は大目に見てもらえるとありがたいです。
※「艦これ」はアニメから入った新参です。

それでも良ければ見ていただけると幸いです!

―――――――――――――

提督(とはいったものの、いったいどうやって彼女たちにお酒を飲ませればいいのやら……)
提督(とくに駆逐艦の子達はお酒を飲みたがらないだろうし……)

時津風「しれー、なにしてんのー?」

提督「ううん?ああ、いやちょっと考え事に耽っていただけだ」

時津風「ふーん……ならいいんだけど」ジトー
時津風「まぁいいや!それよりさ、街で新しいお菓子買ってきたんだ!新製品だよ、新製品!しれーも一緒に食べようよ!」

提督「お、気が利くじゃないか!」

時津風「はいこれ、あげる!」ニヤニヤ

提督「ありがとう。では一口……」パク
提督「これはなかなか……!?な、なんだこれ!!!めちゃくちゃ辛い、かりゃすぎる!!!」

時津風「あれー辛かったかな?」ニヤニヤ

提督「時津風、おまえ俺をだみゃしたにゃ!!」ヒリヒリ

時津風「ごめん、ごめん!しれーの反応が見たくってさ!はい、これ。お水だよ」

提督「ああ、すみゃない」ゴクゴク
提督「ってまっっっずぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」ブー

時津風「あはは!やっぱしれーの反応面白いや!」ゲラゲラ

トキツカゼ,コノヤロー! ダマサレルシレーノホウガワルインダヨー
ア,コラマテ! ワーボウリョクハンタイー

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1428933325

―――――――――――

時津風「いやー楽しかった!しれーの面白い反応見れてよかったよ!」

提督「まったく……俺は一応上官なんだぞ!」

時津風「こーういうときだけ先輩風をふかすのは頂けないなー。ま、私は楽しめたからそれでいいけど」
時津風「じゃ、雪風のところ行くから、またね!」ガチャ

提督「お、おい!おまえは今日の俺の秘書官だr バタン!!
提督「……ったく。手の込んだいたずらばかり思い付くんだから……」
提督「ん?いや、待てよ……」

提督(これならいけるかもしれないぞ!)

―――――――――――
イラッシャイヤセー

提督(えーっと、辛いお菓子は……お、何々、『世界一辛い』だって?ジョ○キア?なかなか良さそうじゃないか)
提督(お菓子はこれでいいとして、お酒は何にしようかな。俺ってあんまりお酒に詳しくないからなー……っと、これなんか良さそうだな)
提督(なになに……『スピリ○ス』っていうのか。どこかで聞いたことあるし多分有名なんだろ。一見見ただけなら水っぽいしこれにしようかな)

オカイケーハ…… アリガトウゴザイヤシター

提督(よしよし。下準備は整った。早速、計画を実行に移すとしよう。確か明日の秘書官は……)
提督(ふふふ。今からどうなるか楽しみだ……)

アニメから入ったのに時津風?

【吹雪の場合】

提督「今日の秘書官は吹雪か」

吹雪「はい、司令官!今日は一日よろしくお願いします!」

提督「ああ、よろしく頼むな」

ソレデハコレガキョウノショルイニナリマス
ゲ,コンナニアルノカ……

カキカキ……

―――――――――――


提督「ふぁぁぁ……ちょっと疲れたな」

吹雪「そうですね。区切りもいいですし、休憩しましょうか?」

提督「そうだな、休憩にしようか」
提督「……そうだ、昨日コンビニで新商品のお菓子を買ってきたんだ。吹雪も一緒に食べないか?」

吹雪「いいんですか?」

提督「ああ、もともと誰かと一緒に食べようかと思って買ってきたんだ。ほら、ひとつ食べてみなよ」

吹雪「はい!ではお言葉に甘えて……頂きます♪」パクモグモグ……
吹雪「こ、これは……っ~~~!!?」
吹雪「し、しれーかん。こ、こりぇはなんなんでしゅかぁ。からい、からいですよぉ!」

提督「あれーすまない、辛いのは苦手だったか」ニヤニヤ
提督「気がつかなくてすまなかったな。ほら、水だ、飲めば少しは良くなるだろう」
提督(本当はお酒だけど大丈夫だよな?)

吹雪「うぅ……ありがとうございますぅ」ゴクゴク
吹雪「ゴクゴク……はぁ。口の中が辛いせいか……水まで変な味がしますよぉ……喉がヒリヒリします……」

提督「すまない、すまない。吹雪が辛いのは苦手だとは思わなくてなー」ボウヨミー

吹雪「苦手ではないのですが、これは辛すぎます!いったいなんなんですか、このお菓子は!」

アア,コノオカシハジョロ○アトカイウラシイ
ヘーソンナオカシガアルンデスネ

―――――――――――

吹雪「……」ボー

提督「吹雪ー?」

吹雪「はいー?しれーかん、どうしましかー?」フラフラ

提督「そろそろ業務に戻ろうと思うんだが……」

吹雪「えーいいじゃないですかー。もう少し私とお話ししましょーよー!」

提督「いや、そういうわk 吹雪「それよりも聞いてくださいよ!私こんどドラマの主人公に大抜擢されたんですよー」
吹雪「それでこんど撮影があってですねー。なんと!あの大和さんと共演できることになったんです!」

提督「そ、そうなのか。それでs 吹雪「大和さんとはこの前一度話しただけなんですがー彼女、ものすごーく大きな主砲を背負ってきまして、これが戦艦なんだなーって思いましたぁー……ってしれーかんちゃんときいてますかー?」

提督「あ、ああ聞いt 吹雪「あ!それでですね、そのドラマ、なんと!大和さんだけじゃなくて赤城さんもでるんですよ!あぁー私憧れちゃうなぁー……彼女みたいになりたいよぉーって思いました!」
吹雪「それに赤城さん、撮影が始まる前には楽屋の差し入れのお菓子とか全部ひとりで食べちゃうんですよ!すごくないですかー?それでスタッフの方が気を聞かせて赤城さんの分だけ量をたくさーんにしたんです!これぐらいですよ、これぐらい」

提督「あ、ああ。それはすg 吹雪「それでも赤城さんはー……」

―――――――――――

夕方

吹雪「私、加賀さんと瑞鶴さんは仲良くなれるんじゃないかなーって思うんですよ!きっとあの二人ならうまくやれるかなーって」

提督「ソウナノカー」

吹雪「だから私は瑞鶴さんに……」

―――――――――――



吹雪「初雪ちゃんなんてずーーーーーと家からでて来なくなっちゃって、深雪ちゃんは深雪ちゃんでどっか行っちゃうし……磯風ちゃんはまだ小さかったですから、ひとりじゃ出歩けないんで白雪ちゃんと叢雲ちゃんに……」

提督「」

―――――――――――

深夜

吹雪「大和さんに聞いたんです!それ、どれくらい大きいんですかってそしたら……」

提督「あ、あのー吹雪さーん」

吹雪「んー?なんですかー」

提督「なんですかーって……もう0100ですよ……」ゲッソリ

吹雪「わ、すいません!もうこんな時間に……あ、でもでも、もう少しだけ話していいですか!大和さんの返しが面白かったんですよ!大和さん、何て言ったと思います?『私が今まで戯れてきた男たちの誰よりも……』」

提督「」

―――――――――――

早朝 チュンチュン

吹雪「だから加賀さんと瑞鶴さんは仲良いなーって思ったんですよ!……ってしれいかーん?聞いてますかー!」チョンチョン

提督「……zzz」

吹雪「むぅ、寝てる。まったくまだ夜にもなってないの……に……ってもう0400じゃないですか!!うわ、いけない話しすぎちゃった!!しれーかん、すみません!」

提督「……zzz」

吹雪(……ぐっすり寝てるし、起こすのも悪いかな)
吹雪(うう……にしてもなんか気持ち悪いよぉ……寝不足だからかな?)
吹雪(司令官に毛布かけて。私も自室に帰ってお休みしよーと……)


【饒舌になって永遠と話を続けるタイプ。同じ話を何回もする。】

【朝潮の場合】

朝潮「司令官、珈琲をどうぞ。」

提督「すまないな、朝潮」

朝潮「いえ、司令官が望むならこの朝潮、なんなりとやってみせます!」ビシ
朝潮「それにしても、今日の司令官はクマがひどいことになっていますが……昨晩はしっかりと睡眠をとられたのですか?」

提督「あはは……ちょ、ちょっと色々あってな」
提督(結局、昨日は話の途中で寝てしまった……まさか、吹雪があんなにしゃべるキャラだったとは)
提督(今日の秘書官は朝潮だが……朝潮なら大丈夫だろう、たぶん)

提督「俺も少し眠いし、さっさと今日の仕事は終わらせてしまおう!」

朝潮「はい!頑張りましょう!」

―――――――――――

<ヒトヨンマルマル!

提督「……時間も頃合いだし少し休憩しようか」

朝潮「分かりました。では、朝潮は司令官がお休みの間に、こちらの事務処理をしておきます!」

提督「あー良いって、良いって。ほら、朝潮もこっちに来て休みなよ」

朝潮「ですが司令官……」

提督「上官命令だ。働きすぎは体に毒だぞ?もっと自分の体を労ってあげなきゃ」

朝潮「……了解しました」トテトテ

提督「ほら、これ。お菓子あげるから食べな」

朝潮「本当によろしいのですか?」チラ

提督「なーに、お菓子のひとつやふたつぐらい全く問題ないよ。ほら早く食べなよ」ニヤリ

朝潮「では失礼します……」パクパク
朝潮「……~~~っ!?」フルフル

提督(わ、すごい涙目になってる、かわいい)
提督(やっぱり性格は大人びていてもまだまだ子供なんだな。少し安心した)

提督「ん、どうした朝潮?口に合わなかったか?」

朝潮「はー……はー……」フルフル

提督「いや、無理しなくて良いんだ。やはり少し辛かったかな」
提督「すまない朝潮、変なものを食べさせてしまって……ほら、水だ、飲めば少しは良くなるよ」

朝潮「しゅ、しゅみましぇん、しれいかん」ゴクゴク
朝潮「ん~~~!!!!?」ゴホゴホ

提督「お、おい。大丈夫か!?」

朝潮「い、いえちょっとむせただけですから……気にしないでください」ハーハー

提督(コップに入っていたの一気に飲んだからな。てか、あれだけ一気に飲んだのに大丈夫なのか?)

朝潮「はぁーはぁー……大分落ち着きました。すみません、取り乱してしまって」

提督(むしろ謝るのはこっちなんだよなー……)

>>3
アニメから入ったというのはアニメから艦これを知るようになったということです!
今回のSSには普通にアニメに出ていない艦娘もでます。
紛らわしい表現をしてすいません

夜 ヤセン,ヤセン♪

朝潮「」フラフラ

提督「朝潮、平気か?気分が悪そうに見えるが」

朝潮「はー……はー……い、いえ、ただの立ちくらみです。気にしないでくだしゃい」フラフラ

提督「なら良いんだが……」

朝潮「すみません、しれいかん。今日は体調が悪いみたいd フラ

提督「って危ない!」ダキ

朝潮「ひゃ、す、すいません!しれいかん!す、すぐにどきますから」ジタバタ
朝潮「はー……はー……なんで……?全然力が入らない……」

提督「急に倒れてきたからビックリしたぞ。本当に大丈夫なのか?」

朝潮「は、はい。だいじょうぶです……けど」

提督「けど……?」

朝潮「あ、あの。もう少しこの態勢のままでいさせてもらっても良いですか?」

提督「あ、ああ構わんが」

朝潮「良かったです……すみません、しれいかん。少しだけですから……」ギュ

提督「」
提督(保て、俺の理性)グッ

朝潮「あ、あのしれいかん。できららで良いんですが……」

提督「な、なんだ?」

朝潮「その、も、もっとギューって抱いていただけないでしょうか?」

提督「へ……?」

朝潮「い、いえ、できたらで構いませんので、できればその……///」

提督「あ、ああ構わないぞ」ギュー
提督「これでいいか?」

朝潮「は、はい。ありがとうございます」
朝潮「えへへ……良い匂い……しれいかんの匂いがします」ギュー
朝潮「すみません、あと少し、あと少しだけ……」

提督「」

―――――――――――

30分後 ハヤクーヤセンー!

提督「朝潮さーn 朝潮「あ、あのしれいかん!」ハーハー

提督「は、はい!」

朝潮「えっと……あの……頭を撫でてもらえるとうれしいかなって?」

提督「」

朝潮「ダメ、ですか……」ウルウル

提督(ダメなわけないだろ!)

提督「こ、これでいいのか」ワシャワシャ

朝潮「エヘヘ!ありがとうございます!」
朝潮「朝潮はなんて幸せなんでしょう。しれいかん、大好きです!」

提督「」

―――――――――――

一時間後

朝潮「エヘヘ」ギュー

提督(俺はいつまでこうしていれば良いのだ……)コンコン
提督(へ?やばい、だれかk ガチャ!

川内「提督、遅いー!今日こそは夜戦してくれるっていう約束で……しょ?」

提督「」ギュー
川内「」
提督「」ギュー
川内「」バタン

提督「無言で閉めるなぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

朝潮「……zzz……しれいかん、朝潮はしれいかんが待ち遠しいです……」スースー

【甘えてしまうタイプ。やたらとスキンシップが多くなるうえ、次の日にはきれいさっぱり忘れてしまう】

【川内の場合】

提督「……」

川内「……」

提督「……」

川内「……」

提督「あのー川内……?」

川内「わ、私はべ、別に何も見てないから!!昨日は提督の部屋行ってないし!行ったとしても何も見てないし!朝潮とか見てないし!」

提督(朝潮って言ってる時点で見てるんだよなぁ……)

提督「そ、そうか。それなら良かった。じゃ、じゃあさっそく今日の仕事をしよう!」

エーットキョウヤラナケレバイケナイコトハ キョウハコレトコレトコレダネ!

カキカキ……

川内「えーっと、あのさー……」

提督「ん、どうした川内?」

川内「えーと……昨日のあれさ、やっぱり朝潮とさ……」

提督(あーこれはダメなやつですね……グッバイ俺の人生……)

川内「朝潮と夜戦!したの!?」

提督「ブー!!」ゲホゲホ

川内「えー!何吹き出しんのさ。こっちは真面目に聞いているのに!」

提督(まて、落ち着け俺。川内のいう夜戦って違う意味かもしれないだろ!!)

川内「で、どうなの、どうなの!?」

提督「いや、何の話か分からないな。や、夜戦?しているわけないだろ!」フルエゴエ

川内「ふー…ん、なーんだ」

提督「あはは、あはははは……」

提督(誤魔化せたの……か?)

川内「ほんとは私も夜戦したいのに……」ボソ

提督「ん?どうかしたのか?」

川内「い、いやなんでもない、なんでもない。あはは……なんだか、のどが乾いちゃった」
川内「お、いいとこに水あんじゃん!のんじゃお!!」ゴクゴク

提督「あ、それは」

川内「うぇ、何この水……すごくのどが痛い……」ヒリヒリ

提督(結果オーライなのか?まあいいや)

提督「ほら、さっさと仕事終わらせるぞ」

川内「はーい。うぅ、のどが熱い……」

―――――――――――

<ヒトキューマルマル!!

川内「ねーてーとくー!!夜戦しよーよ!!」フラフラ

提督「だー!!だから今日はしないって言ってるだろ!!」

川内「えー!いーじゃん、夜戦!!夜はいいよー!!月も綺麗だしさー!!」

提督「だーかーらー、今日何回も言っているだろ!!し・な・い・の!!」

川内「朝潮とは夜戦してたのに、なんで私はだめなのー!ねー!ていとく!」

提督「え、えーっと、そ、それはその……」

川内「やっせん!やっせん!!」

―――――――――――
ヤセン!ヤーセーンー!!

長波「まーた、川内のやつが騒いでいるなー」カチカチ

島風「あの人、夜になると決まってうるさくなるよねー。やった、キラーだ!!」カチカチ

ヤーセーンー!!ナンデーイイジャンカー!!!

長波「……にしても、今日はだいぶうるさいなー。いつもの倍ぐらいうるさいぞ?……って、あ!?」カチカチ

島風「へへーん♪長波おっそーい!!マリオ○ートでも私が一番早いんだって!!」カチカチ

長波「へ、まだまだこっからよ!」カチカチ

―――――――――――

<マルサンマルマル!!

川内「むにゃむにゃ……提督ーやせんー……」スースー

提督「はぁーはぁー……ようやく寝たか……」ゲッソリ

提督(……ったく、酷い目にあった……俺もそろそろ寝なきゃ……)

川内「ていとくー……私もていとくのこと好きだよー……」

提督(……寝顔だけは可愛いんだからなぁ。えっと毛布はどこにあったっけ……)バサ

川内「えへへ……私も朝潮みたいに提督と夜戦したいよー」ムニャムニャ

提督(……こいつの夜戦の意味を知りたいものだ……)


【いつもと変わらないタイプ。お酒の効果で1.5倍ぐらいうるさい】

【夕立の場合】

提督「ふぁぁぁ……」カキカキ

夕立「提督さん、寝不足っぽい?」

提督「ああ、ちょっとな……」

夕立「なんでか当ててあげる!川内さんでしょ!」

提督「……よく分かったな」

夕立「分かりますよー!昨日凄いうるさかったっぽいもん!!提督さん、少しは指導したほうが良いっぽい!!」

提督「身に染みて感じてます……」シュン

ホラハヤクシゴトハジメマショ!! ア、アアソウダナ!

―――――――――――

夕立「ふぅー……ちょっと夕立疲れたっぽーい」

提督「そ、そうだな」

提督(今まで悪戯してきたけど結果は散々なんだよな。ここらへんでやめとくべきか……?)
提督(いや、それでは提督の名折れだ!おれはおれの道を突き進むぞ!!)ビシ

提督「そういえば、新しいお菓子買ってきたんだがー……」

ナンダカオイシソウッポイー ヒトツタベテモイイゾ!
ウレシイ! アリガトウテイトクサン!

―――――――――――

提督「……っで」

夕立「……zzz……さぁ、素敵なパーティしましょ……ぽい……zzz……」

提督(って、なにもないのかよー!!)
提督(スピリ○ス飲んだあとすぐに寝てしまったからなーどうしよう)カキカキ

夕立「吉川かんちょー……」ムニャムニャ

提督「……」
提督「ふぁぁぁ……」

提督(ねむ……そういえば最近、寝不足だったな。ちょうどいいや、夕立も寝ていることだし俺もちょっと横になるか……)
提督(夕立、ソファー貸してもらうぞ……)スッ

夕立「提督さん、ほめてほめてー……」ムニャムニャ

提督(これなら今日は安眠できそうだ。よかった、良かった……)
提督「おやすみ、夕立……」スゥ

―――――――――――

夕立「提督さん!あぶない!!」

提督「」ビク!

夕立「……zzz……」スースー

提督(なんだ、寝言か……びっくりした……)

夕立「提督さんは夕立が守るっぽい!」カチャ

提督「……へ?」

夕立「てぇー!!」ドカーン!!

提督「ちょ、夕立!!?ちが(ry ボーン!!!ドカーン!!!

提督(あ、あぶねー……!!死ぬかと思った!!)
提督(これ、夕立の近くにいたら死ぬかもしれない……急いで逃げなきゃ!!)ソー

夕立「初弾、夾叉!!」
夕立「まだまだ!!ソロモンの悪夢見せてあげる!!!」カチャ

提督「ちょ、ま……」

夕立「てー!!!」ボーン!!

提督「」ドカーン!!

―――――――――――

ゴーゼーンー、サンジデスヨー!!

夕立「提督さん、大好きー……」ムニャムニャ

提督「」

夕立「……う、ん……?」
夕立「わ、夕立たっくさん寝てたっぽい……」
夕立「それに……うー……なんだろ、すごく頭が痛いよー……って!?」
夕立「て、提督さん!!?ど、どうしてこんなに傷だらけっぽい!!?」
夕立「敵襲!!?敵襲っぽい!!?」

提督「」

【すぐに寝ちゃうタイプ。寝癖は悪い】

【比叡の場合】

提督(昨日はひどい目にあった……)
提督(やけどに骨折、脳震盪に内出血……むしろ、よく生きていたものだ……)
提督(これからは人を選んで悪戯をしなければ……)
提督(えっと今日の秘書官は……)コンコン

ガチャ

比叡「司令!傷は大丈夫ですか?」

提督「」

比叡「今日はクッキー焼いてきたんです!これ食べて元気だしてください!」

提督「に、にげ……」

比叡「司令?どうかされたのですか?クッキー焼いてきましたよー……?」

提督「にげりゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」ダッ

比叡「って、あ!司令!!?なぜにげるのですか!!?せっかくクッキー焼いたのに」ショボン
比叡「待ってくださーい!!せめて一口だけでもー!!」ダッ

―――――――――――

提督「ハァハァ……だめだ……満身創痍の身体じゃ比叡の速さには勝てない……」ハァハァ

比叡「ひぇぇ……司令!なぜ、逃げるのですか!!」

提督「それは、その……」

比叡「クッキー焼いてきたんですから、ぜひ食べてくださいよー」ムス

提督(そのグロテスクな色をしたものがクッキーだって……??)

提督「あ、ああ。すまないな、ありがとう」
提督「……実は今はあまりお腹が空いていないんだ。後で食べることにするよ」

比叡「あう、そうですか……分かりました。では、先にお仕事を済ませてしまいましょう!」

提督「ああ、そうしよう。是非そうしよう!」

キアイ、イレテ、イキマス!!


―――――――――――

カリカリ

提督(……今までの傾向からいって比叡はどう見ても飲ませたら危ないタイプだろう……)
提督(ここは素直に止めておくか?いや、それでは武士の名折れだ!)カリカリ
提督(見るからに地雷にいってこそ漢だろ!!俺!!)カリカリ
提督(だが、ただでさえ凶悪な武器をもった比叡が酒を飲んだらと思うと)カリカリ

比叡「……」カリカリ
比叡「司令、司令」チョンチョン

提督「ん、どうした?比叡――」クル
提督「」パク

提督(ん?パク??)モグモグ

比叡「」パァァァ!!
比叡「どうですか、司令!クッキーは美味しいですか!?」

提督「クッキー??美味しい??って……」モグモグ
提督「~~~んんんんんくぁwwせdrftgyh!!!????」ゲホゲホ

提督(み、水、水が欲しい!!!)

比叡「ひぇぇぇぇ!!?司令!どうかしたのですか!!?」

提督「み、みず、水をくれ……早……く……!」

比叡「は、はい。……えーっと、えーっと水はー」アセアセ

提督「は、早……く……」クラクラ

比叡「あ、ありました!!はい、司令!水ですよ!!」

提督「あ、ありが……とう……」
提督「ゴクゴク……あぁ、天の恵みじゃぁ^~」ゴクゴク

提督(ん?でも、この水何処から持ってきたんだ?)ゴクゴク

提督「……って、これ水じゃねぇぇぇ!!!」ブフゥー!!

比叡「ひえぇ!?司令、大丈夫ですか!!」

提督「」ゲホゲホ

提督(し、しまった。気が動転してスピ○タスを飲んでしまった)ゲホゲホ
提督(くっそ、なんだこれ!初めて飲むけどただのアルコールじゃねーか!!なんて不味さだ!!)
提督(だが、お蔭で比叡クッキーで死ぬことはなくなった……まさに消毒だな……)ゲホゲホ

提督「はぁ、はぁ……」

比叡「司令、お、落ち着きましたか?」オロオロ

提督「あ、ああ。おかげさまでだいぶ良くなったよ」

比叡「良かったぁ~……」
比叡「なんだか安心したらのどが乾いちゃった。司令、私もいただきますね!」ゴクゴク

提督「あ」

比叡「ひ、ひえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!?????」ケホケホ
比叡「な、なんですか、これは!!!????し、司令はいつもこんな水を飲んでいるのですか!!!????」

提督(なぜそうなる)

提督「あ、ああそうだが……」

比叡「ケホケホ……そっか、司令はいつもこんなものを飲んでいるのか」シゲシゲ
比叡「……今度からはもう少しクッキーの味もきつくしようかな」ブツブツ

提督「あ、あのー比叡さん?そろそろ仕事を再開してもいいですかー?」

ア、ハーイ ゴゴモガンバッテイキマショー!!

―――――――――――

比叡「しれーい!」フラフラ

提督「どーしたひえー?」フラフラ

比叡「なんだか、私、とってもいい気分ですよー!!」フラフラ

提督「それは良かったぁー。実は俺もめっちゃいい気分なんだよー!!」フラフラ

比叡「そうなんですかー!」
比叡「じゃあ、気分いいうちに一つ質問良いですか!?」

提督「おーう!どんとこーい!!」

比叡「えっとー、それでは質問なんですがー」
比叡「しれいは金剛お姉さまのこと、どのように思っているんですかー??」

提督「金剛のこと??」
提督「どうって言われてもなー……どうしてそんなこと聞くんだーひえー?」

比叡「ひえ!?そ、それは……その」モジモジ

提督「?」

比叡「じ、じつはその……」
比叡「ええい、じれったい!!比叡!!気合い!入れて!言います!!」

提督「おぉ~」パチパチ

比叡「じ、じつはその……私、比叡は悩んでいるんです……」モジモジ

提督「悩み、悩みかー!悩みならこの提督様が何でも聞いてあげるぞー!!」ヒク

比叡「そ、その、比叡は金剛お姉さまを愛しています……」
比叡「その愛は幾千経っても変わらないとずっと思ってきました」

提督「ほうほう」

比叡「ですが、この比叡、この鎮守府に着任してからというもの……」
比叡「その、し、しれいのことが気になって仕方ないのです///」

提督「おー!俺のことか!!」

比叡「この鎮守府に来てからというもの、その……司令のやさしさや時々見せる笑顔、たまに行う悪戯などに接していくうちに比叡の心は司令で満たされていきました」
比叡「ですが、金剛お姉さまは同じように司令のことを好きになってしまった……!!」

提督「あー!!それは大変だなー!!」

比叡「比叡は金剛お姉さまが大好きです!金剛お姉さまの幸せは私の幸せであるも同然です!!だから、本当はわたしは金剛お姉さまとしれいの仲を応援しなければならないはずだったんです!!」
比叡「……ですが、私は金剛お姉さまと同じくらいしれいのことをそ、その……好き……になってしまいました……///」

提督「やっべ、俺モテモテじゃーん!」

比叡「ですが、私は……」

オオースゴイスゴイ!

―――――――――――

朝 チュンチュン

提督「う……ん?」
提督「俺は……一体……」

提督(えーと確か昨日は、比叡が秘書官で……間違えてス○リタスを飲まされてその後は……)
提督(うー……んその後何してたんだっけ?全然思い出せん……)
提督(なにかとても気分が良い事言われたような気がしたんだが)コンコン
提督(ん、だれだ?)

提督「いいぞ、入れ」ガチャ

比叡「し、失礼します///」

提督「なんだ、比叡か」

比叡「は、はい。比叡であります!」
比叡「っと、そ、それよりも司令、き、昨日のこと覚えていますか……///」カァー

提督「昨日のこと……?いや、すまないな。あまり覚えていないんだ……」

比叡「ほ、本当ですか!」

提督「あ、ああ……すまないな。最近、物忘れが激しくてな」

比叡「ほんとうにほんとーにおぼえていないんですよね!!?」

提督「不甲斐ないが、本当だ。どうした、昨日はなにかあったのか?」

比叡「い、いえ///!!な、なんでもないですよ!!!」
比叡「す、すみません。きょ、今日はこれで失礼します」バタン

提督「あ、おい」

提督(……変な奴)

【ついつい本音を言うようになるタイプ。こういう人に限って記憶を鮮明に覚えている】

【おまけ 提督:聞き上手になるタイプ。しっかり聞いているように見せかけて十分の一も聞いていない】

※よいこのみんなは真似をしないでね!

今日はここまでにしておきます!
こんな感じでもう少し続けて書けたらいいなって思っています!

(初めはお酒を飲んだ吹雪ちゃんとイチャコラするだけなはずだったのにどうしてこうなった)
余談ですが長波と島風のペアはもっと流行っていいと思う

間が空いてしまって申し訳ございません!
今日は二人分だけあげます。

【曙の場合】

提督「」グター

曙「なーにしけた面してるのよ、クソ提督!」

提督「……う、ん?あ、曙か」

曙「まったく、シャキッとしなさいよね!見てて腹が立ってくるわ!!」

提督「うーん……」グテー

提督(だめだー……今までの疲労に昨日の二日酔いが効いて、身体が重い)

提督「あー……」

曙「」ムカ
曙「あーもう見ててイライラする!!ほ!ら!ちゃっちゃと仕事始めるわよ!!」
曙「私が今日の秘書官なんだから!早く終わらせるわよ」カキカキ

提督「ういー……すまないなー……」カーキカーキ

曙「って、もう!全然手が動いてないじゃない!!これなら私が一人でやった方が全然早いわ!」

提督「すまないな、曙……」

曙「もう、いちいち謝らないで!気持ち悪い!」
曙「いいわ!私が一人でやるからクソ提督はソファで横になってなさい。邪魔よ!」

提督「りょーかいー……」テクテク
提督「ふー……」ダラーン

マッタクトンダクソテイトクダワ!

提督「……」

提督(今日はさすがに悪戯は止めておこう……自分の身体も労わらなければ……)
提督(それにしても……)チラ

曙「えーっと、これはこう書けばいいのね。で、こっちはこうっと……」ブツブツ
曙「なにこれ、全然違うじゃない!まったくクソ提督はどこまでもクソね!!」セッセッ

提督「曙」

曙「なによ、クソ提督!私は今忙しいの!見てて分からないの!?」

提督「いや、よく分かるよ」

曙「だったら、声かけないでよ!まったく邪魔ばかりs 提督「ありがとな」

曙「……え?」

提督「俺の体調が悪いのを見て、俺の分の仕事までやってくれているのだろう?」
提督「だから、それに対してのお礼だ。ありがとな!」ニコ

曙「ば……///ばっかじゃないの!?」
曙「と、とんだ脳内お花畑ね!!あーもう、そんな気持ち悪い顔見せないでよ!!気が散るじゃない!!」///

ハハ、スマナイナ ナニワラッテルノヨ!?バカニシテルノ!?

―――――――――――――



曙「」カキカキ

提督「」スースー

曙「」チラ

提督「」スースー

曙(まったく、こっちはこんなに頑張っているのに、のんきに寝ちゃって……)トテトテ
曙(毛布かけないと風邪ひくわよ、クソ提督……)バサー

提督「……むにゃむにゃ」スースー

曙「う、んー……」ノビー

曙(少し休憩しよう)
曙(……のど乾いたなー。どこかに水あるかな?)ガサゴソ
曙(ん、これって?水……なの?)
曙(それにこれ、飲みかけ……クソ提督の、かな……?)

曙「……」チラチラ

提督「……むにゃ……や、やめろ比叡……」ウーンウーン

曙(寝てるわね……)
曙(のど乾いたから仕方なく、仕方なーくクソ提督の飲みかけを飲むだけなんだからね!!)

曙「……」ジー
曙「……えい!」ゴクゴク
曙「ん~~~~!!!!?????」ゴホゴホ!!

曙(な、なんなのよこれ!!?すっごくまずいじゃない!!)ゴホゴホ

提督「う、ん……?」

曙(やば、クソ提督が起きちゃう!早くしまわなきゃ)ガサゴソ

提督「んー……」ノビー
提督「いつの間にか寝てたみたいだ……って曙どうしたんだ、そんな涙目で?」

曙「い、いや、なんでもないわ!!そ、そうよ、目にゴミが入っただけだわ、あは、あはは」

提督「?」

曙「そ、それよりももう元気になったの!?私一人じゃ、いい加減疲れたのよ!」

提督「ああ、おかげさまで大分体調も戻ったよ、ありがとな」

曙「そ、そう。ならいいのよ。ほら!ボケっとしてないでクソ提督も早く仕事始めなさい!!」

アアスグハジメルヨ ホラコレトコレトコレヨ!

―――――――――――――

ヒトナナマルマル!

曙「……」フラフラ

提督「お、おい曙。大丈夫か?顔色がすごく悪いが」

曙「べ、別に……な、なんでもない……ちょっと吐き気がするだけ……」フラフラ

提督「いや、明らかに顔が青白いぞ!体調が悪いならすぐ休め!!」

曙「……わ、わかった……ちょ、ちょっとトイレ行ってくる……わ」フラフラ

提督「おい、フラフラじゃないか。そんなんでトイレまで行けるわけないだろ!」

曙「う、うるひゃい!くそていとくは……私にかまわないでよ!」ハーハー

提督「構わないわけにはいかないだろ。そんなに辛そうにしているヤツを放っておけるか!」
提督「ほら、トイレの前までおぶってってあげるからつかまってろよ」ヒョイ

曙「わ、ちょ……///な、なにしてるの!?」

提督「しっかり掴まってないと落ちるぞ?」

曙「……も、もう……」ギュ

提督「よし、行くか。トイレまで我慢できるか?」

曙「じょ、女性にそんなこと聞かないでよ……!が、我慢ぐらいできるわ!」

提督「分かった。行こう」タッタッ

曙「う……」ユサユサ
曙「……あ、あのさクソ提督。あ、あんまり揺らさないで……くれるかな?」ウップ

提督「ああ、すまない。なるべく揺らさないように気を付けるよ」タッタッ

―――――――――――――

曙「はー……はー……」

提督「ほら、あと少しでトイレにつくぞ?大丈夫か?」

曙「へ、平気よ……っ!!?」ウッ
曙「や、やっぱり……だ、だめ……て、提督……は、はやくおろして……」ブルブル

提督「もう間に合わないのか?」

曙「は、吐いちゃ……うっ……」

――――――――――――――

曙「ハーハー」ゲホゲホ

提督「大丈夫か、曙?」
提督「気持ち悪いなら全部吐いたほうがいい」サスサス

曙「うっ……うっ……」ポロポロ

提督「おい、どうした曙?泣くほど辛いのか?」

曙「ごめ……ごめんなざいぃ……」ヒグ
曙「わたし、わたし……我慢できなかった……ヒグ……ていとくの服にもたくさん吐いちゃった……ヒグ……ごめんなさいぃぃぃぃ……」ウワァァァァァ

提督「……なんだ、そんなことか」

曙「でいどぐは……わたしのこと見損なった……?いづもいづも偉そうなことばかり言っているのに、こんな……ヒグ……人前で恥ずかしいことしちゃうようなヤツなんて……」

提督「誰が曙のことを見損なうだって……?」ダキ

曙「え、ていとく……?」

提督「曙が本当は俺のことを気にかけてくれているのは前々から知っていたさ」
提督「今日だって何だかんだ言いながら、俺の体調を気にしてくれていたじゃないか」
提督「誰だって、具合が悪くなって吐いちゃうことはある。そんなことで俺がお前のことを嫌うわけがないだろ?」
提督「気にするな、なんて安いことは言えない。けど、俺はなんとも思っていない。むしろ、曙の体調を気にかけてやれなかった俺の方こそ、すまなかったな……」ギュ

曙「う、う……」ヒグ
曙「うぁぁぁぁぁぁ!!でいどぐぅぅ!!!」

提督「……」サスサス

―――――――――――――

青葉「いやー、まさか神通さんがあんなことをしていたなんて……いい記事が書けそうです!……ってあれは司令官?」

青葉「司令官、そこで何をしているんですかー?」

提督「あ、あぁ、青葉か……」

曙「……zzz……」スースー

青葉「司令官、これは……?」

提督「これは、その」

青葉「」チラ

曙「……」スースー

青葉「……ふぅ……青葉、見ちゃいましたよ」
青葉「ほら、司令官は曙ちゃんをつれて執務室に戻ってください」

提督「え、でも青葉は……」

青葉「私はこれを片付けておきますから、司令官は気にしないでください」

提督「……すまないな」

青葉「いえいえ大丈夫です」

提督「よいっしょ……っと」タッタッ

青葉「……」セッセ

提督「青葉」

青葉「はい、なんでしょう?」

提督「ありがとな……」

青葉「……はい!」ニコ

提督「じゃあ、また」ツカツカ

青葉「……」チラ

青葉(まったく、司令官は……)フゥ
青葉(それにしても……曙ちゃん、お姫様だっこされてた……)
青葉(……青葉もいつか……)

―――――――――――――

曙「……」スースー

提督「気持ち良さそうに寝てる……良かった……
提督「それにしても……」

提督(それにしても、どうして曙はこんなに体調を崩してしまったんだろうか……)チラ

曙「スースー……提督、大好きー……」

提督「……」
提督「まぁ、いいか」



【お酒にとても弱いタイプ。少し飲んだだけでつぶれてしまう】

【響の場合】

提督(昨日は久しぶりに熟睡することができた)ノビー
提督(お陰さまで体調も万全だし、やる気に充ち溢れている気がする……!!)

響「」ジー

提督(今日は存分にイタズラしてやるぜ!……えっと今日の秘書官はー)ニヤニヤ

響「」ジー

提督(お、響か!響はまだまだお子さまだし、お酒はダメかなー?)ウーン

響「」ジー

提督(でも今日はやるって決めたんだからな!意地でもやるか!)グッ

響「……」ジー
響「……ура!」ポコ

提督「いて!……って響!?いたのか!?」

響「司令官が気持ち良さそうに伸びをしていたあたりからずっといたよ」
響「司令官のことずっと見てたのに、司令官は気づいてくれなかったんだ……」シュン

提督「す、すまない。考え事をしていて周りが見えていなかったんだ」アセアセ

響「そのわりには随分口元が緩んでいたようだったけど?」ジトー

提督「そ、それはその……」

響「もしかして、これのことで考えていいたのかい……?」ピラ

提督「ん?これは……青葉が趣味でかいている新聞か?これがどうかしたのか?」

響「ほら、ここの欄。見てみなよ」チョンチョン

提督「えっと……なになに?」

『我が鎮守府の風紀は大丈夫なのか!?司令官にセクハラ疑惑浮上!?』

『神通「あれがないと中々うまくできなくて……」衝撃告白!?神通、ロー……

提督「な!?セ、セクハラだって!?なんだこの記事は……」

響「これは嘘なのかい?」

提督「ああ、こんなの嘘っぱちだよ!全く青葉のやつ、適当なこと書いて!」プンスカ

響「でも、ここにはちゃんと写真もついているよ?女の子の方は規制されてて誰か分からないけど……」

提督「!?写真だって!?」

響「これは……なんというか……すごく抱き合ってるように私には見えるんだ」

提督「この写真って……まさか……」
提督「っはー……青葉のやつ、ちょっと見直したと思ったのにな……」

響「やっぱりこの写真は本物なんだね」

提督「ああ、その写真は本物だよ」

響「じゃ、じゃあセクハラというのは」

提督「それは断じてちがう。この写真にはちょっとしたわけがあってな……」

響「ちょっとした理由……?」

提督「あんまり彼女を傷つけたくないから広めるなよ……?」

ジツハー

――――――――――――

アリガトウゴザイマシター

青葉「おおー!今日の新聞、あと一部で完売です!」

青葉(やはり司令官のネタになると売上が段違いに違うなー)
青葉(嘘のネタなんだけどね)
青葉(いつもは司令官が悪戯してばかりなので、ちょっとした司令官への仕返しです!)
青葉(それに、ちょっとした嫉妬もある……かも)

???「これ一部もらえますか?」

青葉「あ、はーい♪良かったですね、お客さん!これで最後だったん……です……よ?……ってじ、神通さん!!?」

神通「ふふ、今回の青葉さんの新聞、とても面白かったですよ?そこらじゅうに誇張と嘘がちりばめられていて、それはそれはとても……ね……?」

青葉「あ、あ、あ、あ……あ、ありがとう、ご、ございますぅぅ……」ガタガタ

神通「私も青葉さんみたいに誇張と嘘が上手な艦娘になりたいなぁって思いまして、ね……?どうか教えていただけないでしょうか……その身をもって……」ギラ

青葉「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


――――――――――――

響「そんなことがあったんだ……すまない司令官。あらぬ疑いをかけてしまって」

提督「いや、いいんだ。誰だってこんな記事や写真をみれば誤解もするさ。分かってくれただけで十分だよ」
提督「それにしても、響でも信じるくらいだ。他の艦娘たちになにか変わった様子はなかったか?」

響「そうだね……みんなどこか浮わついた様子だったよ。姉さんたちもどこかそわそわしていた」

提督「そうか……今度、何らかの方法でみんなの誤解を解かないとな」

響「ううん、その必要はないと思うよ」

提督「え?」

響「司令官はたしかに悪戯好きで子供っぽい部分はあるけど、根は優しくてしっかりしている……この事はこの鎮守府のみんなが知っていることだ」
響「だから、たとえこういう記事が出されても誰も信じない、と思うんだ。多分、これを書いた青葉さん本人もそう思っているはずだ」
響「今はみんなソワソワしているけど、すぐに落ち着くよ」
響「みんな、司令官のことを信頼しているからね。だから、司令官は心配しなくても大丈夫だ」

提督「響……」

響「世間話しすぎたようだ。さぁ今日の業務を始めようか」

提督「あ、ああ、そうだな」

――――――――――――

カキカキ

提督(さて……)チラ

響「……」カキカキ

提督(そろそろ頃合いだな。悪戯好きな司令官はたとえべた褒めなことを言われたとしても、それで悪戯を止めるわけではないのだよ……!!)ニヤリ

提督「響、少し休憩しないか?時間も区切りもいい感じだし」

響「ん……ああ、そうだね。少し休もうか」
響「そうだ、司令官」

提督「どうした?」

響「司令官が新しいお菓子を配っているって聞いたのだけれど」

提督「!!」ドキ
提督「そ、その話し誰から聞いたんだ?」

響「吹雪ちゃんや夕立ちゃんが言っていたよ。なんでもすごく辛いそうじゃないか」

提督「そ、そうか……」アセアセ

提督(しまった、すでにネタがばれているだと……!)
提督(ど、どうしようか……)

響「司令官、良ければ私にも1つくれないかな?実は私は辛いものが好きなんだ」

提督「へ?」

響「だめかな……?」チラ

提督「え、ああ、いや、いいとも!いいに決まっているじゃないか!」

響「……」パァァ

提督(え、笑顔が眩しい)
提督(ま、結果オーライってことで……)

提督「ほら、これだ」

響「спасибо(スパシーバ)、ありがとう司令官」パクモグモグ
響「……!!хорошо(ハラショー)!!これは中々の辛さだ」キラキラ

提督「そ、そうか」

提督(あ、あれ?辛さを感じていない……だと……?)
提督(これじゃあ、水(笑)をあげる算術が……)

響「うん、おいしいよ、司令官」
響「でも、少し喉が乾くな……」

提督「……!」
提督「ほら、響、水だ。喉が乾いたなら飲め」

響「司令官は用意がいいんだね。嬉しいよ、ありがとう!」

提督「ああ、どういたしまして」

響「」ゴクゴク
響「……この水、少し変な味がするね……」ゴクン

提督「へ、あ、そ、そうか……?」

提督(あ、あれ?あの水たしかにスピリ○スだよな?そのわりには、やけに反応が薄いような)

響「お菓子が辛いから舌が麻痺しているのかな……?」ジー

提督「あ、ああ、そうだ、ふ、吹雪たちも同じようなこと言っていたしな!」

響「そうなんだ……ありがとう、司令官。おいしいものを食べさせてもらえて嬉しいよ」ニコ

提督「……ふふ」

響「……?どうかしたのかい司令官?……私の顔になにかついているかい?」ゴシゴシ

提督「いや、大丈夫だ。なにもついてないよ」

響「?」


提督(悪戯は失敗したのかもしれないけど、響の無邪気な笑顔を見ていたらなんだかな……こっちまで笑顔になる)
提督(まだまだ響も子どもだということだ。朝潮といい、普段が大人びているからこうした表情は新鮮で安心できる)

提督「それよりも、もう少ししたら仕事を再開しようか。それまではこのお菓子、好きなだけ食べていいぞ!」

響「パァァ……」
響「спасибо!」ニコニコ

――――――――――――

夕方

提督「よしよし、今日の仕事はこれぐらいかな」

響「大分いろいろな書類がたまっていたようだけど、ほとんど片付いたようだね」

提督「最近はちょっと色々あったからな。仕事が中々進まなかったんだ」
提督「だけど、響のお陰でなんとかなったよ、ありがとな!」ナデナデ

響「わ、司令官……」

提督「あ、すまない。つい頭を撫でてしまった……響は嫌だったか?」

響「そ、そんなことないよ」
響「むしろ、もっと撫でてほしいぐらいだ……」ブツブツ

提督「ふふ……ほら」ナデナデ

響「司令官……///」

提督「……」ナデナデ

響「あ、あの司令官」

提督「ん、どうした?」

響「じ、実はさっきのことで聞きたいことがあったんだけど……その……」

提督「さっきのこと?」

響「さっきの……司令官がくれた水、あれ、実はお酒だったんじゃないかい?」

提督「」ギク
提督「い、いいいいや。な、なななんのことかかかか」

響「ふふ……司令官は誤魔化すのが下手だね。顔に『そうですよ』って書いてあるよ」

提督「いや、その……」

響「やっぱり、お酒なんだね」

提督「いや……はい、そうです……」

響「全く司令官は本当に悪戯が好きなんだから……」
響「じゃあ、吹雪ちゃんや夕立ちゃんにも同じように……」ジー

提督「はい……」

響「曙ちゃんにも……?」

提督「ちが、曙の時は違うと思うぞ!」

響「本当に?」ジトー

提督「あ、ああ、本当だ」

響「ふぅ……」ヤレヤレ
響「いくら私達、艦娘が海戦以外で轟沈しないからといって、あんなに強いお酒を飲ませるのはどうかと思うよ?」

提督「……すまない……」

響「許してほしい?」

提督「できれば、その、他の艦娘には内密にしていただけると助かるのですが……」オドオト

響「……1つ、私の言うことを聞いてくれたら良いよ」

提督「ほ、本当か!?……って『私の言うことを1つ』って?」

響「実はさっきお酒を飲んでから、どうも懐かしい気分になってしまって……」
響「なにか遠い昔の記憶のような……よく分からないのだけれど、寒いときには決まってお酒を飲んでいたような……そういった記憶が甦ってくるんだ。不思議な気分になっているよ」
響「だからその、良ければ今夜は私と一緒に盃を交わしてくれないか?この懐かしい気持ちをもう少し味わっていたいんだ」

提督「響とお酒を飲めってことか……?」

響「そういうことになるね」
響「すまない、今さっきはつい脅しみたいな口調になってしまった。べつに司令官が断っても悪戯のことは他の人に言うつもりはない。そこは『信頼して』ほしい」
響「だから司令官が良ければでいいんだ……駄目なら断っても構わない」

提督「……いいよ。一緒に飲もう」

響「……!!いいのかい!?」

提督「ああ、俺も久しぶりにお酒が飲みたくなったところだったんだ。一人で飲んでもつまらないしな、一緒に飲もうじゃないか」

響「……ありがとう、司令官」

提督「いいって、いいって……じゃあ、早速お酒を買いに行こうか」

響「うん!」

――――――――――――

コンビニにて

響「えっとそうだね……このウイスキーを1つと……こっちのウォッカも飲んでみたかったんだ」

提督「」

響「ああ、あとこっちのジンも……あとテキーラもいいかな……」

提督「」

響「それとスピ○タスも買っていこう」ウキウキ

提督「」

――――――――――――

そして早朝

響「す、すまない司令官……ついアルコールが強いお酒を買いすぎてしまったようだ」サスサス

提督「」オェー

響「大丈夫かい……ほら、水だ。飲めば楽になる」

提督「ハァハァ」ゴクゴク
提督「しゅ、しゅまない響……俺がお酒に弱いばっかりに……ハァハァ……不甲斐ない……」


響「いや、司令官。君は悪くない。お酒が強すぎたんだ」
響「でも、ありがとう。おかげでとても楽しい時間が過ごせたよ……」
響「それに……『今度は』一人じゃないってことも分かった……全部、司令官のおかげだよ……」
響「Я люблю тебя(大好きだ、司令官)…… 」

提督「……」スースー

響「おやすみなさい……」


【お酒にめちゃくちゃ強いタイプ。ただ少しだけ、積極的になる……かな?】

とりあえず今日はここまで!
今度はもう少し多く一気に書けるように頑張ります!

酔った長波と島風……
酔ったもの同士の曖昧な思考力と根拠のない積極性の中で育まれるのは愛なのか!?それとも友情なのか!?
こうご期待!!(嘘)

響「……」ジー
響「……ура!」ポコ


かわいい

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