モバP「相葉夕美の逢瀬」 (52)
アイドルマスターシンデレラガールズ 相葉夕美のSSです。
書き溜めなしで随時書き散らしていきます。 短いのでご注意を。
なお、このSSにはオリジナル設定(個別担当Pなど)が含まれます。 苦手な方は申し訳ありません。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1428653333
P「カンパーイ」
凛P「おう、カンパイ」
キンッ
P「んくっ、んくっ……プハァ!」
凛P「……おーお、旨そうに飲むねえ」
P「あ、すみません」
凛P「いいって、デカい仕事終わったばっかだろ?」
P「そうですね、いやー大変でしたよ」
凛P「なんだっけか、大正ロマン?だったか?」
P「はい……あ、すみません生もう一つ!」
凛P「……」シュボ
P「あれ?先輩、禁煙したんじゃ?」
凛P「してねーよ、凛がうるせーからこういうところでしか吸えねーんだって」
P「ああ……なるほど」
凛P「で?」
P「はい?」
凛P「はい?じゃねーよ、どうだったんだ?」
P「ああ、こないだのですか?」
凛P「そうそう」
P「聞いてくれます?」
凛P「……ノロケは無しでな」
P「いやーそれがですねー」ニコニコ
凛P(聞いてねえなこいつ)
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ハイオッケーデース!
夕美「……ふぅ」
P「お疲れ様、夕美」
夕美「あ、Pさんっ」
P「……うん、良く似合ってる」
夕美「ふふっ……ありがとっ」
P「次は衣装変えて、夕方からの撮影だから……しばらく時間あるぞ」
夕美「そうなんだ、じゃあ……」
P「ああ、どうする?一旦着替えるか?」
夕美「うーん、このままじゃダメ?」
P「ん、ああ……まあ多分大丈夫だろ、どうせ衣装はこっち持ちだし」
夕美「やった♪」
P「随分ご機嫌だな、気に入ったか?その衣装」
夕美「うんっ、すっごく!花柄の着物で気分も明るいよ♪」
P「……よかった」ナデ
夕美「あっ……ふふっ♪」
P「さて、立ちっぱなしってのも何だしどこかでお茶にでもするか」
夕美「はーいっ」
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P「それでですね……」
凛P「待て待て、そういうのはいいんだよ」
P「へ?」
凛P「もっとこう、簡潔に要点だけまとめて話せ」
P「って言っても、出来るだけ簡潔にまとめてますけど……」
凛P「どこがだ」
P「あの時の夕美の魅力を語りだしたら際限なく続けそうなので、一応簡単なやり取りだけに留めてます」
凛P「……お前、まさか」
P「はい?」グイッ
凛P「食ったな、担当」
P「ぶふっ」
凛P「うわきったねえな!」
P「す、すみません」
凛P「あーもう……なんか拭くもんは」
凛「はい」
凛P「さんきゅ……は?」
P「え?」
凛「……どうしたの?」
凛P「……いや、なんでいんだよ」
凛「いいじゃん別に、お酒は飲まないからさ」
P「いや、そういう問題じゃ……」
凛P「はぁ……お前、もうちょっとアイドルの自覚をだな」
凛「こそこそタバコ吸ってる人に言われたくないよ、やめてって言ったじゃん」
凛P「う、うるせーな、いいだろ別にお前の前で吸ってるわけじゃなし」
P「……お邪魔そうなのでこの辺で…」
凛「いいよ別に、それよりもっと夕美の話聞きたいな」
凛P「あのな……」ハァ
P「えーっと……?」
凛P「……まーいいか、まさかこんなトコにシンデレラガールがいるとは思わんだろ」
凛「変装は菜々さんにバッチリ教わってるから」
P「はぁ……じゃあ、まあ続きを」
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夕美「はぁ……美味しかったねっ」
P「すごかったな、内装とか」
夕美「もう……せっかく美味しい紅茶だったのに」
P「いや、正直なー」
夕美「?」
P「店の雰囲気と夕美の衣装があまりにマッチしてて、現実感なかったというか、なんというか」
夕美「……う、うん」テレッ
P「タイムスリップでもしたんじゃないか、って気になってな……正直場違い感がすごかった」
夕美「ちゃんと味わわないと、もったいないよ?」
P「いや、その……」
夕美「なぁに?」
P「夕美に見惚れてた、と言うか……その、な」
夕美「も、もーっ!恥ずかしい事言わないのっ!」
P「ごめん、いやでもホント似合ってるよ、その衣装」
夕美「……衣装だけ?」
P「へっ?」
夕美「だから……その、綺麗なのはわかったから…あの……」モジ
P「……勿論、夕美が着てるから綺麗に見えるんだ」
夕美「……ふふっ、ありがとっ」
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P「それでですね……」
凛「待って、待って……」
凛P「……お前な、ノロケるのはやめろって言ったろ」
P「え?いや別にノロケてるわけじゃ……」
凛「あーもう、砂糖吐きそうだよ……Pさん、ここってコーヒーか何かある?」
凛P「ないよ、居酒屋だぞ……」
P「???」
凛「……ウーロン茶ちょうだい」
凛P「俺も……」
P「あ、それでですね……」
凛(続くんだ……)
凛P(諦めろ……振ったお前が悪い)
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夕美「……桜、綺麗だねっ」
P「そうだな、結構な名所らしいぞ?」
夕美「春だね……」
P「だなー」
夕美「……ん、しょ」ストン
P「ああ、そのまま座るんじゃなくて…ほら」
夕美「あ、ありがとっ」
P「じゃあ、俺も失礼して……よいしょ」
夕美「……ふふっ」
P「ん?」
夕美「いや、おじさんみたいだよって……ふふ」
P「そ、そんな歳じゃないぞ!」
夕美「どうかなー?」クスクス
P「全く、からかうのはやめろって……」ゴロン
夕美「あ、ずるいっ」
P「ふふん、俺は多少汚れても後でぱっぱっと払うくらいでいいからな」
夕美「むー……」
P「ふふふ、どうだうらやましかろう」
夕美「……えいっ♪」
ぽふっ
P「おっ……と」
夕美「ふふっ、びっくりしたっ?」
P「はしたないぞ、アイドルが男にのしかかるなんて」
夕美「……重かった?」
P「いや、軽い……けどな」
夕美「なにー?」
P「いや、ここ結構人通りもあるのに大胆だなーと」
夕美「えっ、えあっ?」
イイワネーワカイコハー
ホホエマシイデスネ!
ハレンチジャノウ…
P「まあスタッフさんとか他のアイドルばっかりだから俺はいいけど……降りた方が良くないか?」ニヤニヤ
夕美「う、ううう……」
ぎゅ
P「お?」
夕美「ひ、人がいなくなるまでこうしてるからっ」
P「……おう」
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凛P「……」ボリボリ
凛「……」ガリガリ
P「どうしたんですか?さっきから氷ばっか噛んで……」
凛P「気にすんな、砂糖で口の中麻痺しそうだから噛んでるだけだ」
凛「ゴーヤとかないかな、今なら多分丸々一本いけそう」
P「はぁ……」
凛P「つーかお前ら、なんで普通に出先でイチャついてんだよ」
P「だから、イチャついてはないですよ」
凛「……今の話聞いてたらそう考える人の方が少ないよ」
P「イチャついてるように見えるんですかね、やっぱり」
凛P「いや考えてみろよお前、人前でくっついて寝っ転がってる男女だぞ」
凛「イチャついてるというか、もう完全にバカップルでしょそれは……」ハァ
P「それで最近、ちひろさんに『ほどほどにして下さいね?』って言われるんですかね」
凛P「いや当たり前だろ、つーかそんな事ちひろさんに言われるほどしょっちゅうやってんのか」
P「……心当たりはまあなくもないです」
凛(いいなあ……)ボソッ
凛P「なんか言ったか?」
凛「……なんにも!」
P「……続けましょうか?」
凛P「あーもう好きにしろよ、ここまできたら毒喰らわば皿までって奴だ」
凛P「……」ポチポチ
P「……話せって言ったの先輩じゃないですか…」
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P「……夕美ー」
夕美「……」
P「ゆーみー?」
夕美「……な、なに?」
P「いや、そろそろ人通り減ってきたぞ」
夕美「……うん」
P「……いや、うんじゃなくて」
夕美「も、もうちょっと……ダメ?」
P「いや、そろそろ俺も恥ずかしいし……」
夕美「うー……」
P「……もう少しだけな」
夕美「……うんっ」
P「……」ナデ
夕美「……あったかい」
P「春だしな……いい日差しだよ」
夕美「ううん、それだけじゃなくて……」
P「んー?」
夕美「ぴ、Pさんのぬくもりって言うか、その……」
P「……」
夕美「……やっぱり今のなし!なしだからっ」
P「……綺麗だな」
夕美「えっ……」
P「桜」
夕美「……むー」
P「……夕美と見てるからかな、普通に見るよりずっと綺麗だ」
夕美「……うん、私も」
P「春だなぁ……」
夕美「うん……幸せな季節だよ」
P「やっぱり、夕美は春が好きか」
夕美「そうだね……色んな花が咲く時期だっていうのもあるし」
P「あるし?」
夕美「あったかくて、まるでPさんみたいって言うか……」
P「……お、おう」
夕美「だから、Pさんとこうやって一緒にすごせるのが嬉しいんだ……ふふっ」
P「……なんか、開き直ったか?さっきまであんな恥ずかしそうにしてたのに」
夕美「ううん、そんな事ないよ」
P「そうか?」
夕美「だってほら、こんなにドキドキしてる」
ぎゅっ
P「お、おい……」
夕美「Pさんは?どうかな……ドキドキ、してる?」
P「……ああ、してる」
夕美「よかった……ふふっ」
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凛P「……」
凛「……」
P「どうしました?」
凛P「お前……」
凛「……私、帰っていいかな」
凛P「ダメだ、一人だけ逃げるのは許さんぞ」
凛「……来るんじゃなかった」
P「きょ、今日はもうお開きにします?」
凛P「……そうするか、こいつも送っていかにゃならんし」
凛「あ、ちょっと……」
凛P「なんだ、これ以上砂糖吐きたいのか?俺はもう御免だからな」
P「だから、話せって言ったのはお二人だって……」
凛「じゃなくて……あ、来た」
凛P「来た……?って」
P「え?」クルリ
夕美「凛ちゃんから呼ばれたから来たけど……ここ、入って大丈夫だったのかな?」
P「夕美!?」
夕美「あっ、いたっ」
凛「ごめんね、いきなりこんな所に呼びつけちゃって」
凛P「こんな所はねーだろ、店長さんがすげー顔でこっち見てるぞおい」
夕美「あ、あはは……」
P「で、出ましょうか……すみません、会計お願いしますー!」
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凛P「タクシー呼ぶけど、乗ってくか?」
P「ああいえ、俺たちはこっから近いんで」
凛「たち?」
夕美「あ、あはは……なんでもないよ?ねえPさん?」
P「あー……やっぱり乗せてもらっても?」
凛P「……まさかとは思うが、お前ら」
P「ち、違いますよ!断じて一緒に住んでなんか……!」
夕美「そ、そうですよっ!その、週に一回はちゃんと女子寮に……!」
凛「……やめとこ、これ以上突っついてもヤブヘビどころじゃなくて藪から砂糖だよこれ」
凛P「……俺たちは何も聞かなかった、いいな?」
P「はい……」
夕美「すみません……」
凛「……夕美」
夕美「な、何かなっ?」
凛「……ほどほどにね」
凛P「おい、帰るぞ」
凛「はいはい、それじゃあね夕美、プロデューサーさんも」
夕美「ちょ、ちょっと待って、ほどほどって何!?」
凛「じゃあねー」バタン
……ブロロロロロ
P「……か、帰るか?」
夕美「……後でお話があるから」
P「はい……」
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夕美「……」ムスー
P「わ、悪かったって……」
夕美「もう……凛ちゃんにヘンな誤解されちゃったらどうするのっ?」
P(誤解もなにもないと思うけどな、あの反応は……)
夕美「……聞いてるの?」
P「はい、反省してます」
夕美「もう、いつもそうやって……あれ?」
ふわっ
P「……花びら?」
夕美「桜……だね、この辺に咲いてたかな?」
P「いや、分からん……」
夕美「……」ウズ
P「あー……あんまり遅くなるのはマズいけど、まあ少しくらいなら大丈夫だろ」
夕美「……!やったっ♪」
P「どの辺かな……花びらが散ってきたって事はそんなに奥じゃないだろ」
夕美「……多分、こっちかな?」
スタスタ
P「あっちょ、置いてくのはやめろ!」
夕美「はやくはやくっ!」
P「機嫌直すの早すぎないか!?」
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ざあっ……
夕美「う、わぁ……」
P「すごいな……こんな立派な桜があるなんて知らなかったよ」
夕美「ちょっと奥まったところにあるし……人通りも少なそうだから、気づかれなかったのかな?」
P「かもなあ……これだけ見事なら、夜桜見物してる人がいるはずだから」
夕美「……いない、ね」
P「まあ、ちょっと暗いしなあ……見づらいっちゃあ見づらいか」
夕美「でも、十分綺麗だよ……ライトアップじゃなくて、月明かりだけなのに」
P「あぁ……」
夕美「……ね、Pさん」
P「……少しだけな、さっきも言ったけどあまり遅くなるのはマズいから」
夕美「うんっ♪」
P「はー……」
夕美「……風、ちょっと冷たいね」
P「……ん、これでも羽織ってな」
夕美「いいの?」
P「酒飲んでたから、むしろちょっと暑い」パタパタ
夕美「……ありがとっ」
P「ん」
夕美「……」
P「……」
ざぁぁあっ……
夕美「……綺麗」
P「この間の仕事でさ、夕暮れの撮影もしただろ」
夕美「うん」
P「あの時も良かったけど……夜の桜も、これはこれでいいな」
夕美「そうだね……」
P「陽が出てるときに見るのが一番だと思ってたけど、こういう見方もあるんだな……」
夕美「……ねえ、Pさん」
P「んー?」
夕美「そっち、行ってもいいかな」
P「……ん」
夕美「……ふふっ、やっぱり」
P「なに?」
夕美「あったかいなーって……」
P「……だな」
夕美「春の香りがする……」
P「そんな感じするな、確かに」
夕美「……あと、Pさんの匂い」
P「臭うか?」
夕美「もう、そういうんじゃなくてっ」
P「ごめんごめん、ちょっと気になったからさ」
夕美「……あ、でもちょっとお酒くさいかも」
P「やっぱりか……」
夕美「うん……でも、私は嫌いじゃないよ?」
P「……飲むなよ?」
夕美「違うってば、もうっ」
P「ははは、冗談だって」
夕美「……Pさんの匂い、だから」
P「……夕美は」
夕美「え?」
P「花の匂い……というか、春の匂い、かな」
夕美「そ、そうかな?」
P「うん、まあなんとなくだけど」
夕美「……Pさんは、春の匂いが好きなの?」
P「うん」
夕美「……ふふっ、そっかぁ」
P「……綺麗だ」
夕美「桜が、でしょ?」
P「いや、夕美が」
夕美「……っ」ドキ
P「なんだよ、何かヘンな事言ったか?」
夕美「ううんっ、何でも」
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ザァァァァ……
P「……通り雨だってさ、撮影には支障ないらしいぞ」
夕美「よかったぁ……」
P「まあ、少し予定がずれ込むけど……今日はもうこれから仕事もないし」
夕美「じゃあ、止むまでゆっくりしよっ」
P「……さっき散々ゆっくりしたけどな」
夕美「あ、あれはもういいからっ!」
P「まあなんにせよ、夕美が濡れなくてよかったよ」
夕美「うん……着替えて撮影しようとしたら、いきなりざあっと来たからびっくりしちゃった」
P「衣装は最悪どうにでもなるけど、夕美が風邪でも引いたらおおごとだからな」
夕美「そうそう、衣装っ!どうかな、似合ってる?」クルリ
P「うん、袴も良かったけど、そっちのスカートも良く似合ってる」
夕美「だよねっ!花びらみたいにフワッと広がってるのが可愛いんだよっ」
P「上も、白と水色の市松模様に花柄……華やかで、夕美のイメージにぴったりだな」
夕美「帯もお花の形になってて……あと、この傘もっ」
P「夜桜がモチーフなのかな……?」
夕美「うーん、多分そうかもっ」
P「うん、凄く綺麗だ」
夕美「ありがと……あれ?」
P「ん?止んだか?」
ぴちょん……ぴちゃん……
夕美「みたい、だね……ほら、綺麗な夕焼けだよっ!」
P「おお……これは凄いな」
サツエイハイリマース、ダイジョウブデスカー!
P「……夕美、出番だって」
夕美「うん、じゃあ……」
P「大丈夫、見てるから」
夕美「……うんっ♪」
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P「……降らないといいな、雨」
夕美「この前は降っちゃったからね」
P「雨の中で見る桜も風情があっていいんだけど、今降られると困る」
夕美「傘もないから……びしょびしょになっちゃうねっ」
P「濡れて帰るのはゴメンだからなー」
夕美「Pさんが盾になってくれるんでしょ?」
P「いいや、どうせ濡れるなら道連れだ」
夕美「えっ、この前と言ってることが違うよっ!?」
P「知らんなー」
夕美「……Pさん、酔ってる?」
「酔ってないよ、そんなに飲んだわけじゃないし」ケラケラ
夕美「ふぅん……」ジトッ
P「ほ、ホントだって」
夕美「……ん」
P「……こら、一応外なんだから」
夕美「んー」
P「……」ハァ
夕美「んっ……」
P「……はぁ、満足したか?」
夕美「……もうちょっと、だめ?」
P「だめ、これ以上は家に帰ってから……」
夕美「……えー」
P「……夕美の方が酔ってるんじゃないか?」
夕美「そんなことないよっ、ほーらっ」
P「だめったらだめ」
夕美「……だめ?」
P「だめ」
夕美「ううう……どうしても?」
P「……なんか、今日はいつにも増して積極的だな……どうかしたか?」
夕美「うーん……桜にあてられちゃったの、かな?」
P「急いで帰ろう、これ以上夕美がおかしくなる前に」
夕美「帰ったら、続き……ねっ?」
P「あーもうわかったわかった、いいからほら帰るぞ」
夕美「はーいっ」
P「よいしょ……」
夕美「ねえ、Pさん」
P「どうした?」
夕美「こっち向いてっ」
P「んー?」
ざっ……
P「んっ……!?」
夕美「ふ・い・う・ち・っ♪」
P「はぁ……全く」
夕美「……」ニコニコ
P「……帰るぞ」
夕美「はーいっ」
P「……今日はなんかいつにも増してニコニコしてるけど、ほんとどうした?」
夕美「ううん?Pさんといると、いっつもこうだよっ」
P「そうかぁ……?」
夕美「あと、春だからかなっ」
P「……アレか、春の陽気にあてられてって奴か」
夕美「もう、茶化さないで」
P「……はい」
夕美「……春ってね、元々大好きな季節なんだ」
P「こないだ聞いたよ」
夕美「うん、でもこの前言ってなかった事があるんだ」
P「言ってなかった事?」
夕美「元々好きだったけど、今はPさんがいるから」
P「……」
夕美「Pさんと一緒だから、もっと好きになれたんだ」
P「そっか」
夕美「この春が、Pさんとの大切な季節になったから」
P「……」
夕美「だからかな、ちょっと舞い上がっちゃってるのかも」
P「かもな」
夕美「Pさんは、いつも私の心に素敵な花を咲かせてくれるよねっ」
P「そうか?……まあ、そう言ってくれるなら嬉しいよ」
夕美「うんっ、ありがとっ」
P「こちらこそ、ありがとうな」
夕美「ね、Pさん……」
P「ん?」
夕美「これからも、もっと笑顔のお花、咲かせるから。
咲かせていくから、だから……」
夕美「これからも、よろしくお願いねっ!Pさんっ!」
これにて完結です! なんか今回は自分でも驚くくらいスムーズに筆が進みました…。
月末でお迎えできたので記念に書いてみたのですが、やっぱり夕美ちゃんは可愛いですね!
その可愛さを上手く表現できているかはわかりませんが、最後まで読んでいただいてありがとうございました!
あ、これを読んで「可愛いな」と思った回数だけ夕美ちゃんに投票、よろしくお願いしますね!
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