遊星「それはどういう事だ」
クロウ「それよりもリンが帰って来たんだってな」
ユーゴ「おう!そうじゃねえ!柚子だよ柚子!」
ジャック「何でも赤いデュエリストがユーリをボコボコにしたとか」
ユーゴ「誰か知らねえけど感謝してるぜ。違うよ柚子だ柚子!」
遊星「何でまた柚子と?」
ジャック「遊矢から寝取ったのか!?」
クロウ「てめえ!」
ブルーノ「それはよく無いね」
ユーゴ「だから聞いてくれよ!」
遊星「聞いてやる。だが先ずは説教だ」
ユーゴ「遊星!俺の話を聞けよ!」
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遊星「人から物を取るのは良くない。わかるな?」
ユーゴ「ああ」
遊星「例えば人からDホイールを盗む。嫌な気持ちになるなジャック」
ジャック「ああ」
遊星「例えば人からカードを盗む。どうだジャック」
ジャック「嫌な気持ちになる」
ユーゴ「だから俺は」
遊星「お前が今している事は例えるなら荒波の海に子供をボートの上に放置した奴みたいだぞ。なあジャック」
ジャック「ああ」
ユーゴ「俺だってそうじゃねえんだぜ?」
遊星「言い訳はやめるんだ。まるで人の話を聞かずDホイールで転倒する男と同じだぞ。そうだなジャック」
ジャック「ああ」
ユーゴ「柚子が雨の中悲しそうにしてて・・・ノリで!」
遊星「それは働きもせず高価な物にばかり使い仲間の稼いだ金を使う奴と一緒だぞ。ジャックもそう思うだろ」
ジャック「ああ」
ユーゴ「・・・」
遊星「説教は終わりだ。本題へ行くか」
遊星「それで遊矢はセレナに柚子はお前に・・・ユートは」
ユーゴ「知らねえよ」
遊星「しかしセレナはいい体付きをしている。これは保健体育的な意味だがな」
クロウ「そういやそうだな」
遊星「世間知らずのセレナを自分色に染める・・・いやあり得ないな」
ユーゴ「何か手はねえか遊星?」
遊星「きっと遊矢はセレナにバナナを食べさせて喜んでいるかもしれない」
ジャック「遊矢は変態だったからな」
クロウ「それにデカチンで性欲も異常に強い」
ユーゴ「感心してる場合じゃねえよ!てめえのとこのアキだって!」
遊星「冗談だ。つまり遊矢と柚子を元の状態に戻したい」
ユーゴ「そうだよ!」
遊星「ジャック、クロウ」
クロウ「ボマーと鬼柳とプラシドだな」
ジャック「任せておけ」
鬼柳「あの遊矢と柚子が!?」
プラシド「遊矢・・・あれほど手放すなと言ったはずだぞ!」
遊星「これを見てくれ」ピッ
ボマー「そのモニターは」
遊星「このスパイカメラで遊矢と柚子を撮影した時の映像だ」
クロウ「部屋か・・・キスしてるぜ」
遊星「さてユーゴならどうする」
ユーゴ「押し倒す!」
遊星「正解だ。だが遊矢はそれができずに終わる。見ろ柚子のこの顔を」
ジャック「今晩のオカズに使えそうな顔だな」
遊星「使おうか」
ユーゴ「で?それで何がわかったんだよ」
遊星「遊矢はセレナに手を出していない。だがユーゴは押し倒すと答えた!柚子に手を出した!」
ユーゴ「引っかけ問題じゃねえか!」
遊星「説教だな」
遊星「手を出したな?」
ユーゴ「してねえよ!会ってもねえよ!」
遊星「まるで人の話を聞かずセキュリティに喧嘩を売る奴と一緒だな。なあ鬼柳」
鬼柳「ああ!」
遊星「元気なのはいいが人としてどうかと思う。俺の知り合いにこんな奴が居てな」
ユーゴ「どんな奴だ?」
遊星「このご時世に剣をぶら下げてる男だ。どう思うプラシド」
プラシド「フン」
遊星「さて遊びは終わりだ。俺達は手を貸すぞ」
ユーゴ「どんな作戦だ?」
遊星「まずユーゴと柚子が一緒の時に俺達が現れる。全裸で」
ユーゴ「それでどうするんだ?」
遊星「全裸の俺達はユーゴを倒したフリをする。後は・・・」
ジャック「遊矢を呼び出して」
クロウ「俺達を退治させるんだな!」
遊星「そういう事だ!」
ユーゴ「けどツラが割れてるぜ」
遊星「だからこいつを使う」ゴソゴソ
ユーゴ「そいつはアカデミアのマスク」
遊星「これなら柚子を襲う理由ができる」
プラシド「どうせ虫ケラ連中だ。この程度の事ぐらいでしか役に立たん」
クロウ「いくら壊滅したからって所詮は悪党だぜ」
ユーゴ「全裸はいいけどランサーズどうすんだ!?あいつら街の危機には動くぜ」
遊星「もしもし赤馬か・・・俺達は全裸になるが大目に見てくれ・・・ああ」
ジャック「奴は何と」
遊星「OKだそうだ」
鬼柳「良かったなユーゴ!」
ユーゴ「早速やろうぜ!」
遊星「先ずは偽名を考えよう。下手にバレては元も子もない」
ジャック「偽名か・・・」
クロウ「偽名ね・・・」
ユーゴ「そういや遊矢とは何処まで行ったんだ?」
柚子「えっ?お互いにあれだったから・・・そんなには」
ユーゴ「ふーん」
遊星「柊柚子だな!」
柚子「な、何この人達!?ぜ、全裸!?」
遊星「俺はダニエル!」
ジャック「俺はキング!」
クロウ「俺はカップラーメンマン!」
ブルーノ「僕は謎のDホイーラー!」
鬼柳「俺は謎の満足!」
プラシド「俺は謎の侍!」
ボマー「私は謎の黒き暴風!」
ジャック「融合次元より貴様を迎えに来た」
ユーゴ「柚子は渡さねえぞ!」
クロウ「うるせえ!」
ジャック「貴様は寝てろ!」
ユーゴ「うわああああああああああああああああああああああああああああああ」
遊星「さあ来るんだ・・・さあ」
柚子「来ないでよ!何なのよあなた達!?」
遊星「ダニエルだ」
鬼柳「遊矢はまだか」
プラシド「・・・来たぞ」
遊矢「何か呼び出されたけど・・・柚子!」
セレナ「おい!柚子から離れろ!」
クロウ「セレナまで居るぞ!」
遊星「君はどうして目を隠しているんだ?」
柚子「ぜ、全裸だからでしょ」
遊星「セレナは俺達が全裸なのに動じない・・・遊矢はセレナに見せつけて居るということか?」
ジャック「確かに遊矢のチンポを見た後なら他のチンポなど軽い・・・」
遊星「作戦変更だ!セレナを気絶させる!」
鬼柳「まあ任せとけよ!手加減すりゃいいんだろ?」
プラシド「峰打ちなら慣れている」
遊星「頼む」
セレナ「な、何だお前達は!?」
鬼柳「悪りいが寝ててもらうぜ」
プラシド「これは遊矢と柚子の件でな」
遊矢「全裸とか恥ずかしくないのかよ!」
鬼柳「俺達はアカデミアだぜ?何だってやるんだよ!」
プラシド「遊矢は行け」
遊矢「セレナ残して行けるわけないだろ!」
鬼柳「デュエルだァ!」ブンッ
セレナ「くっ!」
プラシド「後ろだ!」
セレナ「何て剣捌きだ・・・!」
鬼柳「逃げんじゃねえぞ」
セレナ「遊矢は柚子のところへ行け!」
遊矢「で、でも」
セレナ「行け!柚子とお前は仲良しだろ?行かねばならない!」
遊矢「柚子!セレナ!」
遊星「さあ助けを呼ぶんだ。遊矢に」
柚子「い、言えないわよ」
遊星「何故だ」
柚子「だ、だって・・・私と遊矢はただの友達同士よ!普通ならユーゴを呼ばないと」
遊星「強情だな。ならば俺達は鬼になる」
遊矢「柚子に近づくな!」
ボマー「ここから先は」
遊矢「邪魔するな!」
ボマー「ぐわあああああああああああああああああああああ」
クロウ「ボマー!」
ジャック「あのボマーを投げ飛ばすか!?」
遊矢「いい加減にしろよアカデミア・・・俺はお前達を許さない!」
遊星「いいだろ!ならば俺達3人を超えて行け!」
鬼柳「何気にやるな・・・どうだ謎の侍!」
プラシド「鬼・・・謎の満足よ。同時攻撃だ!」
セレナ「くっ・・・足が動かない・・・このままでは」
鬼柳「行くぜ!」
プラシド「ああ」
セレナ「すまない遊矢・・・」
鬼柳「寝てろ!」
十代「ネオスを召喚!」
プラシド「くっ!ネオスだと!?まさか!」
十代「まだアカデミアの生き残りが居たなんてな、大丈夫かセレナ?」
セレナ「十代!・・・来るのが遅いぞ。こ、来なくても私が1人で倒してたがな」
十代「女の子に全裸見せやがって、やっぱりアカデミアの連中は腐ってるぜ!」
鬼柳「十代が出てきやがったか」
プラシド「なら本気でやればいい。相手は十代だ」
鬼柳「手加減しねえよな!満足させてくれよ十代!」
十代「来い!」
遊星「十代さん・・・何でこんな時に」
遊矢「この!」
クロウ「3人に勝てるわけねえだろ!」
遊矢「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!!」
ジャック「捕まえたぞ!カップラーメンマン!やれ!」
遊矢「離せコラ!」
クロウ「やれってお前」
ジャック「乗り越えてこそ意味はある!」
遊星「さあ助けて遊矢と叫ぶんだ」
柚子「ユーゴを裏切れない・・・それにあなた達の言いなりにはならないわ!」
遊星「待ってくれ!どうしてそこまで意地になるんだ!?」
柚子「助けてユーゴ!」
ジャック「何だと!?」
遊矢「柚子・・・やっぱりユーゴが」
クロウ「遊矢だ遊矢!聞き間違いだぜ!絶対に遊矢だ!」
ユーゴ「よくもやりやがったなクロウ!ジャック!」
遊星「どうして立ち上がるんだ!?」
遊矢「カッコいいなユーゴ・・・」
柚子「ほらセレナがピンチよ。十代さんに取られちゃったりして」
遊矢「やっぱりこれでいいんだよな。柚子もそう思うだろ?」
柚子「・・・うん」
遊星「待て」
遊矢「ダニエルには関係ないだろ」
遊星「俺はダニエルでは無い・・・ダニエルの正体は・・・」
柚子「!?」
遊星「俺だ!」
遊矢「遊星さん!?」
遊星「ああ!お前達はカイトの死を目撃して今のような状態になっている。そうだな?」
遊矢「カイトさんのせいじゃない・・・俺が」
柚子「・・・」
遊星「カイトは生きている」
遊矢「そんなわけないだろ!冗談はやめてくれよ!」
遊星「冗談では無い」
鬼柳「カイトが生きているだと!?」
プラシド「死んだのではないのか」
十代「生きてるぜ・・・っつうか鬼柳とプラシドかよ!」
プラシド「何をした」
十代「俺のライフを使ってちょっとな」
鬼柳「平気なのかよ」
十代「俺って半分人間じゃねえし死んでないから大丈夫だろ。多分な」
プラシド「それを早く言わんか!」
鬼柳「遊矢!カイトが生き返ったぜ!聞いてるか!?」
遊星「言っただろ。カイトは生きている」
遊矢「それでも・・・俺は柚子と元には戻れない」
柚子「一度別れたんだから、そう簡単に元通りって」
遊矢「それに俺にはセレナが柚子にはユーゴが居る」
遊星「・・・」
遊矢「みんなには悪いけど・・・俺は・・・ごめん」
遊矢「帰ろうかセレナ」
セレナ「柚子とは一緒じゃないのか?」
遊矢「柚子は・・・行こうセレナ」
プラシド「貴様!それでいいのか!?俺との約束はどうした!」
遊矢「やめてくれよ。俺と柚子はもう恋人同士じゃないんだ」
プラシド「簡単に手放すつもりか!遊矢!?」
遊矢「関係ないだろ!何があったか知らないけどプラシドさんと俺は違うんだよ!」
プラシド「き、貴様・・・!」
鬼柳「やめとけ、鞘に閉まっとけよ」
遊矢「じゃあ俺は」
鬼柳「確かにそれは一つの人生かもしれねえよ。けどな遊矢!今のお前は全然満足なんてしてないぜ」
遊矢「満足してるよ。セレナと一緒で・・・鬼柳さんとは満足のベクトルが違うんだよ」
鬼柳「てめえ!満足舐めんじゃねえ!」
十代「ほら落ち着けって、セレナはいいのか?」
セレナ「何がだ?」
十代「遊矢と一緒で楽しいか?」
セレナ「楽しいぞ、羨ましいか十代?悔しかったらお前も」
遊矢「これからは俺がセレナを守るよ!俺に任せてくれよ十代さん!」
十代「・・・」
ユーゴ「作戦失敗ってか?」
柚子「私達も行こうか?」
ユーゴ「なあマジで遊矢は」
柚子「いいの!」
ジャック「おいユーゴ」
ユーゴ「い、いや・・・どうすんの?」
遊星「それはユーゴが決めるんだ」
柚子「これでいいのよ」
クロウ「女心がわからねえ!ジャックどうにかしろよ!」
ジャック「柚子」
柚子「ごめんなさい。心配してくれて嬉しいけど全裸じゃね・・・」
遊星「・・・」
ユーゴ「やっぱ全裸がいけねえんじゃねえのか遊星!」
遊星「そうかもしれないな」
柚子「行くわよユーゴ」
ユーゴ「あ、ああ!じゃあまたな遊星」
遊星「始めてだな・・・」
ジャック「俺達が解決できない事件か・・・」
クロウ「少しショックだぜ・・・」
十代「俺も何かショックなんだよな。何でだろ?」
遊星「セレナが十代さん離れしたからじゃないですか」
十代「子離れがショックな親みたいなものか・・・」
プラシド「そもそも貴様はセレナに嫌われているだろ」
十代「そうなんだよ。何か怒られてるんだよ俺」
鬼柳「・・・帰るか」
ジャック「その前にカイトのところへ行くぞ」
クロウ「生き返ってるんだもんな」
ブルーノ「全裸のままで?」
十代「俺も全裸になろうかな?いいよな?」
鬼柳「脱げ脱げ!」
遊星「・・・行こうか」
数日後
遊星「連絡無しか」
ジャック「ユーゴと柚子は何をやっているんだ」
クロウ「はあ・・・」
遊星「今度は」
ジャック「どうした?」
遊星「全裸はやめようと思う」
クロウ「それがいいぜ」
ブルーノ「全裸じゃ説得力無いもんね」
遊星「だが一つわかった事がある」
ジャック「それは何だ?」
遊星「全裸では何をやってもダメだという事を」
クロウ「確かにな」
ブルーノ「全裸じゃなかったら解決できていたかもしれないよね」
遊星「生まれたままの姿で対抗しようとしたのが愚策だった!」
遊星「もし他人を説得したければ全裸は絶対にやってはいけない。それだけは忘れないでおこう」
終
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