白菊ほたるの場合【R-18】 (25)

※モバマス
※地の文有り
※茄子さんがほたるをかわいがってあげるお話

※レズエロだけでいいんだよ! って人は
 CTRL+Fでジャンプして●13まで飛ばすの推奨



※白菊ほたる
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※鷹富士茄子
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●01

茄子さんは私を見下ろしながら、あの女神様みたいな笑顔で言いました。

『ほたるちゃんは、幸せですか?

 幸せならいいですね。ほたるちゃんを幸せにできて私は嬉しいですから。
 不幸せならいいですね。不幸に抗うほたるちゃんは私の憧れですから』

私は何も言えませんでした。
私は、ただ私が笑っていてもいい居場所があれば良かったんです。





●02


――白菊ほたるの日記 抜粋


某月某日

今日、私は新しいプロダクションに採用されました。
私がアイドル候補生として籍を置く事務所は、これで4つ目です。

今度のプロダクションは倒産しないと思います。
たとえ今だけであっても、そう信じることにします。
そうしなきゃ、頑張れそうにないから……。






●03

某月某日

今日、なんと私にいいことがありました。
事務所で優しい先輩に声をかけてもらって、いろいろお喋りできたんです。

私は、事務所の姿見で笑い方の練習をしてて、
そこに声をかけられた時は、びっくりして変な顔をしてしまったと思います。
名前を教えてもらいました。鷹富士茄子さんというそうです。

茄子さんは、私の笑顔の練習に付き合ってくださいました。
私と一緒に姿見の前に並んで、見るだけで幸せになる素敵な笑顔を、
私のすぐそばで見せてくれました。
顔が近かったので、私までどきどきしてしまいました。

いつか私も茄子さんみたいな笑顔ができるアイドルになりたいです。




●04

某月某日

私を担当してくださっているプロデューサーさんから、茄子さんの話を聞くことができました。

茄子さんが最近注目株のアイドル、とは私個人で調べて知っていましたが、
茄子さんが来て以来、この事務所そのものも上り調子になっているようで、
プロデューサーさんは冗談まじりですが『幸運の女神』なんて言っていました。

私とは真逆の人です。でも納得できます。
笑う門には福来たる、ということわざがありますが、
茄子さんの笑顔の前なら、福がごった返していそうだと思います。



●05

某月某日

今日、プロデューサーさんと取材応対のために打ち合わせをしました。
いよいよアイドルとしてのデビューが近づいてきました。

でも、やっぱり私はまだまだです。
趣味を聞かれた時に、とっさに言葉が出ませんでした。
暇さえあればレッスンの復習をしてたので、人に趣味として言えるものがなかったのです。

言うに事欠いて、笑顔の練習、って言ったら、
プロデューサーさんを苦笑させてしまいました。
そういう無理な笑顔をさせてしまうのは辛いことです。でも、私にはよくあることです。

そんな時、どこからか茄子さんが歩いてきて、私の背中からぎゅっと腕を回されました。
近くで私たちの様子を伺っていた、なんて言いながら、
初めて会った時に一緒に笑顔の練習をした話をしてくださいました。

私は笑うどころではありませんでしたが、茄子さんが背中に立っていてくださると、
不思議と安心できました。あと、茄子さんにいくつか隠し芸を教えてもらえることになりました。

こんなにいいことが続くと、できすぎで怖いぐらいです。
そう感じてしまう自分が、ちょっと卑屈過ぎるかな、とも思います……。




●06

某月某日


今日、初めてオーディションを通過することができました。
これまでは会場にたどり着くので精一杯だったのに、すごい進歩です。
事務所のみんなも、家族も、喜んでくれました。

プロデューサーさんの次に結果を知らせたのは茄子さんでした。

そのオーディションに行く直前、緊張と不安で震えていた私を、
茄子さんがぎゅっと抱きしめてくれて、頭を撫でながら、大丈夫だから、って言ってくださいました。

だから茄子さんのおかげだと思います、って言ったら、
これからオーディションのたびにそうしてあげようか、なんて言われて、
また私はどぎまぎしてしまいました。



●07

某月某日

今日の仕事は、本当に緊張しきりでした。
なんと私が、茄子さんと同じ番組で並んで画面に映ることになったのです。

茄子さんは、私が駆け出しであたふたしている間に売れっ子となっていたのだから、
アイドルとしての格が段違いで恐れ多いぐらいです。
昼の情報番組なので、放映時には録画して家族に送ります。
白菊家の家宝になると思います。



茄子さんといっしょに仕事ができたのは、とても嬉しかったのですが、
私自身は、アイドルとしてまだまだだ、とも思わされました。

浅草の屋台でたこ焼きを試食する場面を撮っていたとき、
案の定私の分にはたこが入っていなくて、不幸だった頃を思い出して、
私は泣きそうになってしまいました。スタッフさんに何事か、と思われるところでした。

そこを、隣の茄子さんがつまようじでたこ焼きを一個分けてくれて、
『あ、ごめんね。アツアツだったね』と誤魔化して、私の涙目をフォローしてくださいました。

運がいいとか悪いとか、そういう問題じゃないんだな、と教えられました。
大事なのは、つまづきそうになったときに、どう転ばないでいられるかなんだって。



●08

某月某日



日が暮れて間もないセンター街の人混みの中を、私は急ぎ足で歩いていました。
仕事が終わって、営業先から直帰する途中でした。

ふと、あの大きな交差点で赤信号の道路を挟んだ向こう側の、
若い女の人と目が合いました。相手の表情が変わって、それで私は気づきました。
相手は3つ目の事務所で一緒だったアイドルの人でした。



私は芸能活動を続けていて、過去の事務所で一緒だったプロデューサーさんとか、
あるいはスタッフの方と別の仕事でご一緒することがたまにありましたが、
彼女とは、このときまで顔を合わせることがありませんでした。

今の彼女は、芸能活動をやめてしまったんだと思います。
目の前の人間が素人かプロか、アイドル同士なら外見で分かります。

やめてしまったのは、たぶん事務所が潰れてしまったせい。



信号が青になって、交差点の四方八方から人が歩いていきます。
私は後ろの人に押し出され、足が震えるのをなんとかこらえて歩き出します。

件の女の人と私は、横断歩道のボーダーの上で、人3人ぐらいを隔ててすれ違いました。
女の人の声らしきものが、センター街の喧噪に紛れて耳に入り込んできました。

『どうしてあんたがアイドルを続けているの?』って。



私はその日、ただなんとか家に帰り着かなくちゃ、とそれだけを考えて、
それでも気力が尽き果てるぎりぎりでやっと自宅のドアまでたどり着きました。




●09

某月某日

今日、今の事務所に入れてもらってから、私は初めて人前で泣いてしまいました。
涙目とかそういうものではなく、声をあげて泣いてしまいました。

私は、自分の不幸体質を打ち消すために、自分が憧れたアイドルになって、
人の心を幸せにできればいい、と思っていました。

それしかない、と思ってたから、どんな不運が降りかかってきても、諦められなかったんです。
どうしてもトップアイドルになりたいんです……! どんなに不幸でも!
……なんて、プロデューサーさんに言えたんです。



今の事務所でアイドルデビューしてから、今までまき散らしてきた不幸を少しは取り戻せたかな、
なんてことまで考えていました。実際は、一度起きた不幸は変えようが無かったのに。

私のやってきたことって、なんだったんでしょうか。
私の不幸体質は、いくら頑張ってもどうにもならないんでしょうか。



レッスンの時間になっても、携帯電話に着信があっても、
私は何もできないでベッドにうずくまっていました。

けれど、不意に自室のドアがガチャガチャと音を立てた時には、
さすがに私も何事かと驚きました。

ですが、ドアは開きません。私が鍵を閉めてしまったから。

それで他人事のようにぼうっとしていたら、いきなりガタン、と不穏な音がして、
びっくりした私が反射的に顔を上げると、不幸にも――あるいは、幸運にも――
蝶番が悪くなっていたらしく、私の部屋のドアが半開きになっていました。



『ねぇ、ほたるちゃん。茄子ですよー』

私は幻聴を疑いました。その声は、茄子さんにしか聞こえなかったからです。
私よりずっと忙しいはずの茄子さんが、私の家にやって来たなんて信じられなかったのです。

『可愛い後輩が元気をなくしているって聞きまして、心配になって来ちゃいました♪
 この部屋に、入ってもいいですか?』

私はベッドから跳ね起きました。
ひどい顔にひどい服装のまま、小さい子供のようによたつきながら、ドアを開けました。



今の事務所に入れてもらってから、私は初めて人前で泣いてしまいました。
茄子さんの胸にすがって、忘れようと頑張っても打ち消しきれなかった不安や心細さを、
つっかえつっかえの涙声で、茄子さんに話しました。

その間、茄子さんはずっと頭を撫でてくれました。



『私はほたるちゃんに出会えたことを幸運だと思っています。
 ほたるちゃんも、そう思ってくれていたら、嬉しいのですけど』

やさしい言葉をかけられるたびに、呪縛が解けていくみたいでした。

『だから、ほたるちゃんが元気になったら、また姿を見せてください。
 そうすれば、また一つ私が幸せになれますから、ね♪』

その時の私の目は、泣き腫らしすぎてまともに見えていませんでした。
でも、その時の茄子さんが女神様のようにキラキラしていたのは、確かです。



●10

某月某日

私は、レッスンを無断欠席してしまったことを事務所に謝りに行きました。
もし許していただけるなら、またアイドルをさせて欲しいと続けて頭を下げました。

みんなに心配かけたことを、プロデューサーさんにいっぱいお説教されてしまいましたけど、
それでも最後は『ほたるが戻ってきてくれて良かった』と言ってくださいました。

その一言が泣くほど嬉しかったです。
二回目に人前で涙を見せてしまうのは、案外早かったです。

本当に、この事務所でアイドルができて幸せだ、と私は思います。
こんなに幸せなら、いつか私も茄子さんみたいな笑顔ができるでしょうか。
そんな夢を見たくなってしまいます。





●11

某月某日


(以降のページは破り取られている)





●12

――鷹富士茄子の回想



自分で言うのもなんですが、私はとても幸運な人間です。
周りの人からも、よくそう言われます。

でも、生まれてこの方ずっと『幸運』だからこそ、
運不運なんて人生にはたいして関係ないんじゃないか、って思いたくなるんです。

自分の人生は全部何か大きな運命が握っている、
なんてそんな達観した考え方、私はまだできませんので。



だから、不運に抗ってアイドルになろうとするほたるちゃんは、私の理想像でした。
なので、私と同じアイドルになって、私と同じ所まで来て欲しかったんです。

そうすれば、運なんて関係ない――とか言っちゃってもいい気がしますもの。
それに、ほたるちゃんなら、私と一緒に来てくれるって信じられたんです。




●13

ある日、私が事務所の控室に入ってみると、ほたるちゃんが椅子で眠り込んでいました。
彼女はヘッドフォンをしながら、だらりと背中を背もたれに預けていました。
デモとか聞いている内に、疲れが出てしまったんでしょうか。

そんな寝方をしていたら、身体を悪くしてしまう――と思って、
ほたるちゃんを起こそうとすると、私の目線は彼女のくちびるで止まりました。
すぅすぅと寝息を立てるくちびるは、ほんの少しだけ白い歯が覗いていました。

私は、とても無防備な様子を放っておけなくて、
くちびるを閉じないと喉に悪いよ、なんてお節介が頭に浮かび、
自分の人差し指をほたるちゃんのくちびるに持って行きました。



ほたるちゃんの、本当にかすかな呼吸と、乾き気味の粘膜の感触が、私の指先をくすぐりました。
そのとき私に、この感触をもっと味わいたい、という衝動が湧き上がりました。



「――んっ……あ、え……?」

気づけば、私は眠ったままのほたるちゃんに、自分のくちびるを重ねていました。

彼女を近くで感じていたいという欲求のまま、彼女の反応とか、
もし人に見られたときどう思われるかなんて想像が思考の靄(もや)に隠れて、
このたった数センチの触れ合いの誘惑に、私はうかうかと吸い寄せられたのです。

「ふ……ふぁっ、か、茄子、さん……? あっ……んぁあっ」

私の熱に浮かされた意識は、ほたるちゃんの覚醒で水を差されました。

「あ、起こしてしまいました? お疲れだったんですねー」
「い、今、茄子さんは、私に……?」

くちびるは、あえなく離れてしまいました。
ですが、ほたるちゃんは椅子に座っていて、その上から私は覆いかぶさってキスしていたので、
顔はお互いの息を頬で感じ取れるぐらい近くにあります。

寝ていたはずのほたるちゃんは、みるみるうちに白い肌を赤く染めました。
もしかして、初めてのキスをいただいてしまったのでしょうか。



私は、そうだったら嬉しいな――と想像して、
それがすぐに、きっとそうに違いない――という独断へ差し替えます。
この都合のいい私の思考回路は、幸運に慣れきったせいでしょうかね。

「あ、あの茄子さん……そんな、近くで見つめられると、私……っ」

私は、ほたるちゃんが私と同じ風に思ってくれていたらいいな、とも思いました。
だって、そうだったらとても素敵でしょう?

「か、茄子さんっ――」

私は、もう一度ほたるちゃんとくちびるを重ねました。



あくる日、ほたるちゃんのプロデューサーが頭を抱えているところを見ました。
悪い虫がついてしまったのでは、などとぶつぶつ呟いていました。

「ほたるちゃんの首のキスマークを見咎めたなら、彼女に謝っておいたほうがいいですよ」

私の言葉で、プロデューサーは怪訝な表情を見せました。
彼が理解してくれなかったようなので、私は補足を付け足しました。

「そのキスマークをほたるちゃんにつけちゃったのは、この私ですからね」


●14

ほたるちゃんと私が、事務所や出先で偶然すれ違ったりして、
しかもスケジュール的にちょっと抜け出すぐらいの余裕がある――なんて、幸運な巡り合わせがあると、
私はほたるちゃんと二人きりにさせてもらいます。

「茄子さん、私は……もう、こんなことは……っ」

以前、オーディションの前に不安がっていたほたるちゃんを慰めたように、後ろから抱きしめてあげたり、
精神的に打ちのめされて部屋から出られなくなったのを落ち着かせたように、頭を撫でてあげたりします。

「ほたるちゃんは、イヤなんですか?」
「……う、その、それ、は……」

ほたるちゃんは歯切れの悪い態度で口ごもりますが、
私の腕を拒否することはしません。

それって、ほたるちゃんだって満更でもないってことですよね?



私、ほたるちゃんの色んな姿を覚えてますよ。

例えば、目の色だけでも。
緊張でぷるぷる震えているほたるちゃんを抱きしめてあげた時、
その腕を離す瞬間、彼女の瞳ごしに見えた名残惜しさを。
いつだったか、私がほかの小さな子の頭を撫でてあげている時、
それを羨ましそうに遠巻きから見ていた彼女の目遣いを。

「私は、ほたるちゃんと一緒にいられるの、全然イヤじゃないですけどー」
「……かこ、さん……」

ほたるちゃんの抵抗は形ばかりです。やっぱり、恥ずかしいんでしょうね。
私のことを怖がっている素振りだって本気じゃないでしょう。

だって、度重なる不幸に抗いながらアイドルを続けているほたるちゃんが、
今更私のことなんかを恐れるなんて、ちゃんちゃらおかしい話ですよ。

「だーいすきですよ、ほたるちゃんのこと♪」


●15

いつの日だったか、私はほたるちゃんと事務所の休憩室で二人きりになりました。

「私とほたるちゃんが初めて話したのは、確かこの姿見の前でしたよね」

ほたるちゃんが姿見に向かって、
一人で百面相しているところに、私が声をかけたはずです。

「ほら、姿見の向こうのほたるちゃん見て。あの時のほたるちゃんは可愛かったなー。
 でも、今のほたるちゃんの方がもーっと可愛いですけどね♪」

私がほたるちゃんを背中から抱きしめようと腕を伸ばすと、
ほたるちゃんはびくんと細い両肩を縮こまらせました。
鏡越しだから、私の動きが筒抜けなんで、しょうがないですね。

「茄子、さん……」
「私の名前、呼んでくれて嬉しいですねー」

鏡越しに見つめてくるほたるちゃんの目は、
出会ったばかりの頃に似た伏し目でした。

「ほら、笑って。笑って。ほたるちゃんの笑顔は素敵だから、もっと見たいです」

そう言いながら私は、ほたるちゃんの服の上から、
まだあどけない彼女の身体に手を這わせます。
肌の下に流れる緊張が、私にまで伝わってきて、それがとても愛おしいです。

「表情筋が強張っちゃってますねー。アイドルなら、自然な笑顔を見せたいところです」

耳元に後ろから近づいてささやくと、また反応がいいんです。
しかも姿見があるから、同時にほたるちゃんの表情を堪能できます。贅沢ですね。


「あっ……茄子さん、そこ、はっ」
「この間は、私がこのあたりに跡をつけてしまいまして、プロデューサーさんに怪しまれたんですってね。
 ごめんなさいね。でも、フォローはちゃんとしておきましたよ」

薄い上着ごしに、ほたるちゃんの硬く脆そうな鎖骨を撫でます。
彼女の呼吸が緊張で乱れているのが、首筋の肌の浮き沈みからわかります。
彼女のうなじに顔を埋めると、まだ子供じみた甘ったるさが微かに鼻をくすぐりました。

「だ、ダメ、ですっ、そんな、さ、触り方……っ」

こうしてぎゅっと触れ合っている間なら、ほたるちゃんの内心だって見透かせる気がします。
私の手で収まる程度の胸のふくらみに、そろそろと指を近づけると、
ほたるちゃんは反射的に私の動きを抑えました。
手首の筋に、関節に、爪先に、動揺が浮いています。

「いやらしいこと、考えてしまいました? 女同士、ですのに」

ほたるちゃんの耳に、吐息ごと意地悪を流し込んでやったときの、
彼女の表情はまた格別ですね。哀願と当惑の入り混じった目つきがたまらないんです。

「やめて……やめて、ください……っ」
「まーた、眉根に皺がよっちゃいましたね。それは、いけません」

ほたるちゃんのささやかなお胸の、下のふくらみの方に手のひらを貼り付けると、
薄い上着と下着越しにも、ほたるちゃんの心拍が伝わってきます。

「こうされるのは、お嫌ですか」

ほたるちゃんの鼓動が、早鐘のように乱れているのを感じて、
私の顔が勝手にほころんでしまいます。

「だって……こんなの、ぜったい、おかしいですよ……」
「そうですか? 私は、ほたるちゃんにこういうことしたくてたまらなかったんです。
 もう、ここしばらくずっとこんな感じなのを、我慢してたんですよねー」

ほたるちゃんの表情は、とても痛ましい歪み方をしました。
ガラスにヒビが入ってキラキラするような感じです。
これは、慣れないスキンシップへの戸惑いだけじゃないですね。

「そうなんですよ。ほたるちゃんには、なるべく優しくしてたつもりなんですが、
 その中には、あなたをこうしてしまいたい下心なんかも、混じっちゃったりして」

いったん胸から手を外して、ほたるちゃんの肩を抱きつつ、
前に慰めてあげたように、さらさらのショートヘアを撫でてあげます。

「茄子さん、そんな……そんなのって、私っ」
「この事務所に入って、私と出会ってしまったのが、あなたの不運だったのかも知れませんねー」

いつか、ほたるちゃんは『茄子さんと出会えて本当に嬉しい』とか言ってくれましたが、
さぁ、彼女は今この瞬間でも、同じ台詞を言ってくれるんでしょうか。

「ねぇほたるちゃん。今、あなたのことを食べてしまったら、どんな味がするでしょうか?
 あなたが不幸なら、蜜の味――きっと喉に張り付いて癖になるほど、あま~い味がしますね」

私が舌先をぺろりと出すと、ほたるちゃんは鏡越しにそれが見えたのか、
目に見えて両肩を震わせました。

ほたるちゃんは、私の舌がとても恐ろしいようです。



●16

ほたるちゃんは、ときどき自分のことを不幸だと嘆く口ぶりをしますが、
自分のことをどうしようもない不幸だとは信じていないはずです。

むしろ、不幸を認めたくないから、敢えて口に出すこともあるんです。

私も自分のことを幸運だ幸運だと口ではよく言っていますが、
じゃあ自分の幸運で全てどうにかなるもんだ、とは思っていないですもの。



何をやるにしてもついて回る幸運/不運なんてものに、
やることなすこと全て振り回されるなら――そう信じるなら、アイドルという厳しい世界には入りません。
もっとラクな道を適当に歩いて生きていけば、ほたるちゃんの運なりの人生になるじゃないですか。

ほたるちゃんは、そんなふてくされた生き方ができないようです。
彼女ぐらいキラキラしてると、自分が報われない時にも『人生諦めが肝心』
なんて開き直りが、できないんでしょうね。



「あなたの味を、教えて下さいますか? ほたるちゃん」

鏡の向こうのほたるちゃんは、いつの間にか半泣きになっていました。

私が、ここで脂汗の浮いたほたるちゃんのうなじを舐めて、甘いと言ってしまったら、
ほたるちゃんがこの事務所に入ってから今までのことが、一つの不幸として片付いてしまいます。
そうなってしまったら、このほたるちゃんは綿菓子のように溶けてしまうかも知れません。



「ねぇ、ほたるちゃん」

私は、ほたるちゃんを抱く腕に力を込めました。
こうしないと、本当にほたるちゃんがどこかへ消えてしまう錯覚がしたからです。

「ほたるちゃんが、私と一緒にいることを不幸だ――と思わないでいてくれるなら、
 私の望みを聞いてくれませんか? 私は、あなたともっとこうしていたいんです」



ほたるちゃんの肩や腕から力が抜けるまで、私はずっとそのままにしていました。
どれだけの時間が経ったかは覚えていません。




●17

また別の日、あれは平日のレッスン上がりの話だったと思います。

ほたるちゃんの制服が、今どき珍しいぐらいシックな濃い紺色のセーラーで、
それが彼女の色白で赤らんだ肌に映えていたのをよく覚えているからです。

業者さんが、その日の朝に掃除していった事務所の仮眠室で、
照明を落として薄暗くした中に、ベッドの上にほたるちゃんを転がします。
『制服がしわになっちゃいます』と小さく抗弁されましたが、
かといって下着姿になるのはためらわれるようです。

ほたるちゃんは俯いたままくちびるをきゅっとつぐんでいます。
仰向けに横たえられた身体の、まずは濃紺のセーラー服を肌蹴させて、
レッスンの余韻もホカホカしたほたるちゃんの細いウエストに手を伸ばします。

ほたるちゃんは現役のアイドルですから、肌はとてもきれいなのですが、
ファンの方々に見せるグラビア写真と比べると、今の素肌は隙があります。
指先で感じるざらつきは、レッスンのときに肌に写ってしまったジャージの繊維の跡でしょうか。



いつ誰かのプロデューサーさんが入ってくるかもしれないこの部屋だと、
ほたるちゃんの緊張が細い肉付きからびんびんとにじみ出ています。

またこの線の細さも、今後中学を卒業して、高校生になって、とか進んでいくと、
もう少し丸みを帯びて女らしさを増していくのでしょうか。今のほたるちゃんはまだ女の子ですね。

しゅるり、とスカーフを抜いて、セーラー服の襟をくつろげます。
胸から腹にかけての、うぞうぞと落ち着かない気分は、鎖骨の間や首筋に浮き上がります。
ほたるちゃんみたいにスリムだと、肌の下の血肉が近いんですよね。



「ほたるちゃん。キス、してもいいですか?」

私は、ほたるちゃんの胸元から首を逸らして彼女の顔を見上げます。
言葉で聞くだけ聞いてみますが、ほたるちゃんが頷くのは待ちません。

なめらかな輪郭線を描くあごに指を添えて、こちらから目を離せないようにして、
私の動きをうかがうように下げられた眉と目尻を、
それと心なしか潤みを宿した瞳をしっかりと見つめます。

「しちゃいますよ? 私、ほたるちゃんとキスするの、好きなんですから」

ほたるちゃんは、うんともイヤとも言えません。
それは口をつぐんだままだから、というだけではなく、目でもそう言えないんです。
イヤと言ってしまったら、今までの私とほたるちゃんの関係は何だったのでしょう?
そんな簡単にかなぐり捨てられる付き合いは、してないですから。

「それでは、失礼致しますね」

まずは上と下のくちびるを重ね、軽くすり合わせます。
柔らかく反発してくる粘膜は、こんなに小さいのに私たちの理性を狂わせてしまいます。
また肌を撫でてくるほたるちゃんの吐息が、くすぐったくも気持ちいいです。

唾液をたっぷりまぶした舌先で、ほたるちゃんのくちびるの間をいたずらしてあげます。
歯列に触れたり、くちびると歯の間をくすぐったりすると、
口内どころか、喉奥の気道や肺で右往左往する呼吸の乱れに届きそうです。

一度、くちびるを離します。まだ糸を引くほど唾液べたべたではありません。
キスを中断するのは惜しいですが、こうして顔を少し離さないと――

「ほたるちゃん、少しやり方を覚えてくれたんですか? 嬉しいですね♪」

――こうやって、羞恥で真っ赤になるほたるちゃんを見落としてしまいます。
始めのうちは、キスをしながらだと呼吸が続けられなかったほたるちゃんも、
何度も繰り返している内に、くちびるを触れ合わせたままの時間が長くなってきました。
こういう成長に気づいた時の幸福感はたまらないですね。

「ほたるちゃんとのキスは、とっても素敵ですから、クセになっちゃいそうです♪」

ほたるちゃんは、何か言いたげにくちびるをぱくぱくさせましたが、
声が音となって溢れだす前に、私は彼女のそれを自分のくちびるで塞ぎました。


●18

一頻りキスを堪能した後は、ほたるちゃんのスカートを下ろして、
まだ膨らみ始めの下半身を露わにしてしまいます。
レースの入った白い下着に対して、肌は少し赤らんでいますね。

ああ、ほたるちゃんは手で顔を隠してしまいました。
まったく可愛らしくてしょうがないですよね。

そうして下着の方に意識をやらせているところに、
いきなりおへその周りをくるくると指でなぞってあげると、
ほたるちゃんは小さな悲鳴を漏らして背筋を反らせ、ぎゅっと足を閉じてしまいます。

そこから指を腰骨に向かわせたり、脇腹に寄り道してみたり、太ももをつつーと撫でてあげます。
それぞれで面白い反応してくれるので、ほたるちゃんの相手してると時間を忘れます。

「待ち遠しいですか? ちょっとそわそわしているように見えるんですが……」

何が待ち遠しい、とは言っていないのに、ほたるちゃんは何を想像したのか、
下着を手で隠そうとしました――まぁ、その手は私が抑えてしまいましたが。

「触って欲しいんですか。我慢、できそうにないかしら?」

ほたるちゃんは力を入れて足を閉じていますが、
人間の足は、そうやって意識し続けていないと半開きになってしまうものです。
この時点で、私にはもう先は見えているんです。

「あ……ん、ぁ……」

下着の上から、ほたるちゃんの大事なところに指の腹でご挨拶。
この年頃はデリケートだから、ただ触られているだけの刺激が、とても鋭く響くんです。
もう本当に私は全然力を入れずに、指がたった数センチ動いて回ってとしている間に、
ほたるちゃんの血色が赤くなって、どことなくしっとりしてきます。

「ほたるちゃん、換えの下着って持ってきてます?」

私の問いかけに、ほたるちゃんは全身の動揺で答えをくれました。
持ってきていないのか、あるいは使いきってしまったんでしょうねー。

「それじゃあ、あまりべたべたさせると帰りが気持ち悪いですよね。
 うーん、困ったなぁー……」

ほたるちゃんの顔を見上げると、下半身の肌に輪をかけて赤くなっていて、
頬なんかりんごにも負けないぐらい。目隠ししている手の指まで熱々です。

「じゃあ、手遅れになる前に脱ぎ脱ぎしちゃいましょうねー」
「ひっ、い、やっ、あっ……!」

ほたるちゃんの抵抗は紙より容易く破れて、大事な所があらわになってしまいました。



●19

「私、中学校を卒業してからそこそこ経つので、よくわからないんですけど、
 今の保健体育は、どのぐらいまで教えてくれるんですか?」

私が同性とはいえ、やはりここを人目に晒すのは精神的に相当くるらしく、
ほたるちゃんの反応も一気に切羽詰まってきています。

「ここの名前、知ってます? クリトリス、って言うんですよー」

私がふざけ半分で、包皮をかぶったままのほたるちゃんのソレに触れて、
指で軽く包んであげただけで、彼女の体はくいくいとよじられて、
息も絶え絶えになってしまいました。

「ぁ、んっ、はぁ……ああっ」
「声、出しても構いませんよ。人が来ちゃうかも知れませんが」

ほたるちゃんの両手は、目を塞ぐのから口を抑える方へ移動していました。
私は、目を覗いたら彼女の中身が透けて見える気がしていたので、こちらの方が好都合です。

「実感していると思いますが、クリトリスはとっても繊細だから、
 かわいがるときはやさしくしないとダメです……自分で弄ったりしますか?」

私は人差し指を舐めて唾液をまぶし、それをほたるちゃんのクリトリスに塗りつけます。
ほたるちゃんは、この破廉恥な光景から目を背けようとしています。

「ふぅっ……んく、あっ……んんっ……」

しかし、指の腹で触れたり離したりというのを何度か繰り返すと、
私の指がいつ襲ってくるかわからなければ声が殺せない、と気づいたらしく、

「自分でいじることもきっとあるでしょうから、私のやり方を覚えるといいですよ♪」

私の言葉に羞恥を煽られながらも、ほたるちゃんは目線を逸らすことができません。
彼女のバタバタともがく手足を組み敷いて留め、私は指での愛撫を重ねます。

最初は触れたり離したりだけだったものが、つまんだり、周りの恥丘ごとぎゅっとしたり、
くいくいと押さえつけてあげたり、一つ一つのやり方を覚えさせていきます。
ほたるちゃんの細い身体に巻き付いた肌と肉が、

一通りのレッスンが済んだ頃には、ほたるちゃんの肌に玉の汗が浮いていました。



「さて、理屈で教えるのはここまでで……あとは、身体で覚えてもらいます」

たびたびの痙攣と反射に弄ばれて、ほたるちゃんの両腿はぷるぷると震えるのが精一杯です。
私は手のひらでその肉付きを押し退け、
彼女の大事なところに顔を近づけて、まずは、ふーっと吐息で挨拶しておきます。

「あっ……か、茄子さん、だめ、そんなこと、ダメです……」
「ほたるちゃん、もしかしてこれから私が何をするか、想像しちゃったかしら?」

ほたるちゃんは声を殺すことも忘れて、私の頭を手で押しのけようと抵抗します。
この狼狽っぷりは、これから私が何をするか察してしまったから、でしょうかね。

ははぁ、ほたるちゃんったら。
マセてるところあるじゃないですか。

「これは、一人でするのはきついから、私が教えてあげますよー」
「だ、だめ、ひっ、そんなの、私、あ、ん、うぅうっ――ああーっ!」

私が逃げようとするほたるちゃんの腰を、両腕で抑えます。
不慣れな割に盛り上がってきた彼女のクリトリス。
それに勿体をつけてくちびるを寄せて、キスして、舌で覆ってあげると、
ほたるちゃんは背筋をぎゅんと弓なりに反らして、部屋に甲高く可愛らしい嬌声を響かせました。



●20

「あぅあっ! ふぁあっ、ああ、ひっ、んあああっ!」

脱ぎかけのセーラー服と休憩室のシーツが出す衣擦れを伴奏に、
ほたるちゃんの独唱はずんずんボルテージを上げていきます。

気づけば、ほたるちゃんの大事なところは、涙か涎が溢れたように濡れていて、
それをべろりと舐めてあげると、後を引く甘酸っぱささが味わえました。

舌と、くちびると、あるいは鼻先なんかでぐりぐりかわいがってあげると、
ほたるちゃんの大事なところはもちろん、逃れようとする足やおしりもびくびくと小気味良く反応して、
それがまた可愛らしいことったら。いよいよ私も夢中になってしまいます。

「うあぁ、あっ、はう……んんっ、ううぅ……っ」

時々、ほたるちゃんは思い出したように手で口を塞いだり、
あるいは私の頭や肩を押して、ここから抜け出そうとするんですが、
私でもあっさり押さえ込める力しか出ていないので、本気じゃないんでしょう。

まったくもー、素直なんだかそうじゃないんだか。

しばらく続けていると、ほたるちゃんの足腰の動き方が、
緩い紐で上から吊られているように、ふらふらと揺れ始めました。
勢い良かった嬌声が、不意にしゃっくりみたいに途切れたり、
すすり泣きのように籠もったりしました。

私は、ほたるちゃんがどんな格好なのか気になったので、
いったんクリトリスに吸い付くのをやめて、顔を上げました。



●21

「あ……は、あっ……か、茄子、さん……っ」

ほたるちゃんの顔は、だらしなく半開きになったくちびると、泣き腫らした目をしていました。
ぐしゃぐしゃになったセーラー服の上着からは、火照った肌が呼吸に合わせて上下していて、
私から見ても、かなりイケない雰囲気がしましたね。

「もう……私、これ以上は、ダメ、です、ダメなんです……許して、ください……っ」

ほたるちゃんは惚けていましたが、私がじっと見つめていることに気づくと、
初めて会った時よりもか細い声音で、私に哀願してきました。

何だか、その時のことを思い出してしまいましたね。

「んもー、ほたるちゃん。こういうときこそ、素敵な笑顔を見せなきゃダメなんですよー」
「え……えっ、な、何を……」
「アイドルなんですから、こんなときも、さ、笑って笑って」

私がにっこりと笑いかけると、
ほたるちゃんは涙やら涎やらでひどいことになっている顔を拭って、
引き攣った表情で頑張って笑顔を作っていました。

「いいですねー。ほたるちゃんの笑顔が見られて、私は嬉しいですー」
「茄子さん、あの、私、私は、もうっ――」



「――だから、私からご褒美を差し上げます♪」

私は、生殺しになっているほたるちゃんのクリトリスを、今度は指で軽く摘んであげました。

「はあぁああっ! う、ああぁあっ、い、いやあっ、や、やめっ、やめてっ……」
「まだ、大事なことを身体で覚えていないでしょう? あと少しだから、頑張って!」

すっかり血の巡りのよくなったクリトリスを、つねったり、ねじったり、
あるいは内側に軽く指を潜り込ませて、裏側から撫でてあげたり。

「あ、くぁあっ! そ、そんな、あっ、私、わたしっ」

ほたるちゃんは手足も胴も、肩より上もぐらぐら揺れっぱなしです。
私は爪で彼女を傷つけないよう注意しつつも、一気にラストスパートをかけます。

「もうだめ、あっ、ううぁあっ、ああっ! んんぅうっ!」

舌だと感じ具合は良好でも、ほたるちゃんの反応が見づらいので、
ここは指に戻して正解でしたね。

「はぅああっ、あ、う、うああ、あ、んあ、ああ――っ」

やがて、ほたるちゃんの口が大きく丸く開かれると、
細い両足を付け根からつま先までピンと伸ばして、腰が二度、三度かくんかくんと上下。
そして、彼女の大事なところをいじっていた私の手に、生暖かい水の手触りがしました。

ほたるちゃんの身体に、ついに覚えさせちゃいましたね。

「あーあ、いけない子ですね……ほたるちゃんったら」
「あ……あっ……う、うぁ……」

放心状態で見上げてくるほたるちゃんと、目が合いました。
こんなぐずぐずに乱れてても、やっぱりほたるちゃんは可愛いです。
ちょっとずるいと思います。

「でも、安心してください。ほたるちゃんは――私になら、
 どんなみっともないところを見せたっていいんですよ」



結局、ほたるちゃん手持ちの最後の下着が、濡れてダメになってしまったので、
私はほたるちゃんが換えの下着をコンビニまで買いに行くのに付き添ってあげました。

そのあと、ほたるちゃんに『次は自分でいじれるようになってね』と言ったのですが、
彼女の反応が鈍かったので、ちゃんと話を聞いてくれるようになるまで、相手してあげました。

途中で、同じこと何回してるんだろうなと思いましたが、やっぱり私は全然飽きませんでした。
また夢中になってしまって、コンビニで余計に買っておいた換えの下着も、
あやうく全滅させるところでした。危ない危ない。



●22

それからは、毎日が楽しかったです。

ほたるちゃんと私が、事務所や出先で偶然すれ違ったりして、
しかもスケジュール的にちょっと抜け出すぐらいの余裕がある――なんて、幸運な巡り合わせがあると、
そのたびに私はほたるちゃんをかわいがりました。



回数を重ねるごとに、ほたるちゃんの反応はどんどん磨かれていきました。
ほたるちゃんの顔を見るたびに、またこれからどうなってくれるか想像するたびに、
ワクワクして表情が緩んでしまいます。

これって、プロデューサーさんやトレーナーさんが、
担当アイドルの成長を見るやりがいと似てるんでしょうかね。

私があんまりしつこくするものだから、ほたるちゃんに粗相癖がついてしまって、
外では自制しなきゃいけない場面が出てきたのには閉口しましたが……それはそれで。



私、ほたるちゃんに色々シてしまってますが、
ほたるちゃんは、私と出会ったこと、どう思ってくれているんでしょうか。

幸せならいいですね。ほたるちゃんを幸せにできて私は嬉しいですから。
不幸せならいいですね。不幸に抗うほたるちゃんは私の憧れですから。


(おしまい)


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