ジェレミア「私が貴様の使い魔だと?」 ルイズ「そ、そうよ!」(49)

【ナリタ攻防戦】

ジェレミア「よくぞ現れてくれたなゼロ!!」

ドドドドドドドッ!!
キキィーッ!

ジェレミア「ゼロはいるのか!ゼロがいるならば、この私と!ジェレミア ゴット バルトと戦えぇい!」

ゼロ「ほぉ、久しぶりですね。まだ軍におられたのですか。」

ゼロ「しかし、今あなたに関わっている時間は無いんですよ、オレンジ君。」

ジェレミア「オ・・・オ・・・・オ・・・・・・オレンジだとおおおおお!!死ぃんねぇええええ!!」

ガキンッ!

可憐「ふん!みたかブリタニア!」

ジェレミア「何っ!?まずい、あの右手、何かがある・・・しかし、間合いさえ取れば・・・・な、なにぃっ!!」

ガシンッ!!

可憐「・・・ごめん」 キュイイイイイイイイン

ピーッ

ジェレミア「なんだこれは!目の前にゼロが、ゼロが・・・クソっ、オートだと!」

ジェレミア「・・・・まだ私は・・・ゼロにぃいいい!!」

ドゥォォオンッ!

ヴィレッタ「ジェレミアが・・・やられた・・・・・!?」

【トリステイン魔法学院】

ルイズ「宇宙の果てのどこかにいる私の下僕よ」

ルイズ「神聖で美しく、そして強力な使い魔よ私は心より訴え、求めるは。」

ルイズ「我が導きに、答えなさい!」

ズド゙ォーンッ!

う、うわぁああああ!!

モモランシー「えっ・・・人間・・・・・?」

ルイズ「に、人間・・・これが私の使い魔・・・・・!?」

ジェレミア「な、なんだ・・・ここ・・・は・・・・・ゼロはどこだ・・・・・」

ルイズ「それにしてもどうしてこんなに傷ついているの・・・」

ギーシュ「君の爆発の所為じゃないのかい?」

ジェレミア「(い、一体何が起こって・・・・くっ、意識が・・・・・・)」ガクッ

ルイズ「ちょ、ちょっとしっかりしなさいよ!」

コルベール「い、急いで治療を!ミス・ヴァリエールの部屋へ!」

ルイズ「は、はい・・・それにしてもおかしな服を着ているのね・・・・」

【朝 ルイズの部屋】

ジェレミア「はっ!こ、ここは!!」

ルイズ「気がついたみたいね・・・・」

ジェレミア「貴殿が私を治療してくれたのか?」

ルイズ「え、えぇ・・・そうよ・・・・(本当に使い魔なのかしら・・・?)」

ジェレミア「では、このジェレミア ゴット バルト 礼を言おう。」

ジェレミア「しかし、私はゼロを倒さねばならないのだ、済まないが失礼する。」

ルイズ「えっ、ゼロ・・・ですって・・・・?」

ジェレミア「そうだ、ゼロだ。私はゼロが憎い!一刻も早く討ち取らねば!!」

ルイズ「わ、私を・・・どうする・・・って?」

ジェレミア「・・・・なんのことだ?」

ジェレミア「どうやら何か大きな勘違いをしているようだな・・・・あぁ・・・・・」

ルイズ「ルイズよ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」

ジェレミア「ふむ、ルイズ殿か。私は貴殿と争うつもりは無い。では失礼する。」

ルイズ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

ジェレミア「なんだというのだ、私は軍人だ。このような場所に長居をするわけにはいかんのだ。」

ルイズ「あなた軍人なの?」

ジェレミア「正確には、辺境伯。貴族だ。」

ルイズ「き、貴族なの!?貴族が・・・使い魔・・・・・・・もうわけがわからないわ」

ジェレミア「それは私のセリフだ。では、もう失礼する。」

ルイズ「だから、あなたは私の使い魔なの。あなたは私の所有物なの!」

ジェレミア「な、なんだと!?」

ジェレミア「(どうやら話が通じる相手では無いようだな・・・!)ふんっ!」ダダダダダダッ!

ルイズ「に、逃げた!?」

ダダダダダダダ!!

ジェレミア「なんだこの建物は・・・・なんと古い建築形式の建物なのだ・・・・ふんっ!」

ジェレミア「ここは庭か・・・・な、何!? 月が2つある、だと!?」

ルイズ「待ちなさーい!!」

ジェレミア「こ、ここは一体どこなのだ・・・・・ゼロは、黒の騎士団は・・・・」

ルイズ「はぁ・・・はぁ・・・あんた走るの早すぎるわよ・・・って何、空見上げて固まってるのよ」

【ルイズ】

ルイズ「・・・・っというわけなのよ。わかったかしら?」

ジェレミア「・・・・・・・・」

ルイズ「(な、何よ外に出てから急に大人しくなって、私が悪いみたいじゃない・・・)」

ジェレミア「ひ、姫殿下・・・・申し訳ございません・・・・・」

ルイズ「姫・・・? あぁ、貴族ですもんね。誰かに仕えていたのね。」

ジェレミア「いや、既に亡くなられておられる・・・」

ジェレミア「それにゼロ・・・もう奴と戦うこともできないということか・・・・」

ルイズ「ゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロ、ってあんまり言わないで欲しいんだけど・・・・」

ジェレミア「ん、何か知っているのか!?ゼロのことを!!」

ルイズ「私の陰口みたいなものよ!ゼロのルイズってね!魔法が使えないから、ゼロのルイズ・・・」

ジェレミア「魔法・・・・?」

ルイズ「そうよ、魔法よ。あんたの世界には無いの?魔法。」

ジェレミア「そのようなものはおとぎ話の中だけのもの。」

ジェレミア「私の居た世界は、このような後進的な世界とは違う。」

ルイズ「こ、後進的・・・ですって・・・・・?」

ジェレミア「そうだ。恐らくその魔法とやらがある所為だろう。それに頼りきっているからだろうな。」

ルイズ「あなた、使い魔の分際でよくそんなことが言えたものね!」

ジェレミア「ふっ、私はもう元の世界には戻れんのだろう?ゼロを討つことも・・・・」

ルイズ「ゼロって言うなぁぁぁああああああああ!!」

ボォォオオオオオオオオン!!

ジェレミア「ぐぁぁああああああ!!」

ジェレミア「はぁ・・・はぁ・・・・・な、なんだ!?液化爆薬でも私の服に染み込ませていたのか!?」」

ルイズ「はぁ・・・はぁ・・・今のが・・・・魔法よっ!!」

ジェレミア「わ、分かった!信じる、信じよう・・・このジェレミア ゴット バルト、この名前に掛けて!」

ルイズ「わかればいいのよ、わかれば・・・・はぁはぁ・・・・・」

ジェレミア「貴殿、ルイズフランソワーズと言ったか。このジェレミア ゴット バルト 、我が主君として貴殿に仕えることをここに宣言しよう。」

ルイズ「ふぅ・・・やっと分かってくれたようね。ただし、あんたは使い魔よ。えーっと・・・」

ジェレミア「ジェレミアとお呼びください。」

ルイズ「そう、じゃあジェレミア、私のことは・・・そうね、ルイズ様と呼びなさい・・・・ふふふふふ」

ジェレミア「イエス・マイロード」

次の日

【馬車の中】

パカラパカラパカラパカラ

ジェレミア「本日はどのようなご予定でしょうか?ルイズ様」

ルイズ「あなたの武器を買いに行くは。」

ジェレミア「ぶ、武器・・・!確かに、私にあるのは腰にあるハンドガン1丁のみ・・・」

ルイズ「だってあなた、火を噴くことも空を飛ぶこともできないじゃない。」

ジェレミア「申し訳ございません、ルイズ様。」

ルイズ「いいのよ、だって人間なんでしょ。それに軍人って言うじゃない。それなら武器を持たせるべきだわ。」

ジェレミア「このジェレミア ゴット・・・」

ルイズ「あぁ、はいはい、フルネーム言ってからのお礼はもういいから、剣でも探しに行くわよ」

ジェレミア「剣・・・・?」

【武器屋】

武器商人「なかなか良い体格をされた方・・・かなりの大剣も振るえるかと・・・これなどどうでしょう?」

ジェレミア「なんだこれは。剣というより、ただの鉄の棒では無いか。」

武器商人「こ、かの有名な錬金術師の・・・」

ジェレミア「話にならん。」

ルイズ「・・・武器選びはあんたに任せるは。あんたの方が目が利くし。」

ジェレミア「御意。おい商人。倉庫を見せろ。私が自らの目で選ぶ。」

武器商人「し、しかし、ちょ、ちょっとお客様・・・!」

ジェレミア「ふん・・・・どれも鈍らばかり・・・・・・こ、これは!!」

武器商人「あぁ、これですかい・・・・これはやめておいたほうがよろしいかと・・・・」

武器商人「なんせどこの誰が作ったのかさえ分からない、しかもこんなに細い剣・・・・」

ジェレミア「これにしよう。」

ジェレミア「(これはエリア11で古来使われていた、日本刀。この辺りの鈍らとは比べ物にならない)」

ジェレミア「(しかしなぜこのような物がこの世界に・・・・)」

ルイズ「決まったようね・・・あんた、変なの選んだわね・・・・・」

ジェレミア「いえ、ルイズ様。この剣・・・いえ、刀は他の物に比べ抜きん出ております。」

ジェレミア「是非、これをお願い致します!」

ルイズ「そ、そう・・・あんたがそういうのなら仕方ないわね・・・・これを頂戴」

武器商人「へ、へい・・・!(思わぬ形で在庫整理ができた。もの好きもいるもんだなぁ・・・)」

ルイズ「で、その・・・・かたな?っていうの、その剣。どうして腰に付けてるの?」

ジェレミア「この刀というものは瞬時に鞘より抜刀し、一撃で相手を切り伏せるものです。」

ジェレミア「それ故、速度が必要。そのため腰にぶら下げる形になっているのです、ルイズ様。」

ルイズ「へ、へぇ・・・く、詳しいのねジェレミア・・・・」

ジェレミア「ありがたきお言葉。」

ルイズ「ところでジェレミア、そ、その・・・服を買ってあげるわ・・・・(照」

ジェレミア「な、なんと!本当でございますか!?」

ルイズ「あ、あんたのその服・・・は、裸みたいい体のぴっちぴちだから見てられないのよ!(照」

ジェレミア「も、申し訳ございません・・・・(ルイズ様はなぜ頬を赤らめてらっしゃるのだ?)」

ジェレミア「(しかし、こうやって街の往来を歩いているとき、いつ何時襲われるか・・・)」

ジェレミア「(ここはルイズ様の御側を歩くのが、我が勤め!)失礼致します。」

スタスタスタスタ ピトッ

ルイズ「ちょ、ちょっとあんた何するのよ!(照」

ジェレミア「いつ何時襲われるやもしれません、護衛として御側を歩かせて頂きます」

ルイズ「そ、それなら・・・仕方ないわね・・・・もう・・・(照」

ルイズ「着いたわ、服屋よ。」

ジェレミア「はい・・・・し、しかし・・・・・・戦闘向けの服がありません・・・・・」

ルイズ「あんたねぇ・・・普段着を買いに来たのよ・・・・はい、採寸!」

ジェレミア「はっ!」

ルイズ「まぁ、それなら問題ないでしょう。あんたも前の世界じゃ貴族だったんだし。」

ジェレミア「見た目はなかなか良いものですが・・・少々動きづらいのが欠点でしょうか・・・」

ルイズ「あんた何か私に文句でもあるっていうの?!」

ジェレミア「いえ、滅相もございません!ルイズ様は今の私にとって姫君のような存在!ありがたく!」

ジェレミア「(しかし、いざとなった際は破り捨てる必要性がある・・・・)」

ルイズ「じゃあ帰るわよ、ジェレミア」

ジェレミア「はっ、ルイズ様。」ピトッ

ルイズ「う、うわぁぁああ!(照」

ジェレミア「どうされましたか?」

ルイズ「な、なんでも・・・無い・・・わよ・・・・・(照」


キュルケ「あら・・・ふ~ん♪」

次の日

ジェレミア「ルイズ様、お茶をお持ち致しました。」

ルイズ「ありがとう。」

ジェレミア「ルイズ様、1つご質問がございます。」

ルイズ「あらなぁに、改まって。」

ジェレミア「なぜ他の者たちは使い魔を使い、乱舞のようなことを行っているのでしょうか?」

ルイズ「あぁ、そんなこと。あれは品評会が近い所為よ。」

ジェレミア「品評会、でございますか?」

ルイズ「そう。自分が使役する使い魔をお披露目する為の催しよ。」

ジェレミア「そのようなものが・・・・」

ギーシュ「おやぁ、ゼロのルイズじゃないか。品評会の練習はしなくてもいいのかい?」

ジェレミア「これはギーシュ殿。」ぺこり

ルイズ「必要無いわ」

ギーシュ「ふーん、そうかい。しかしその使い魔、見た目は強そうだがただの人間じゃないか」

ギーシュ「開き直っているのかと思ったよ、あははははははは」

ルイズ「・・・・・・・」

ジェレミア「・・・・・・・」ぷるぷる

ジェレミア「ギーシュ殿。」

ギーシュ「なんだい、使い魔君。」

ジェレミア「私への侮辱は大いに結構、だがしかし!我が主君への侮辱、侮蔑は許せませぬ!」

ギーシュ「ほぉ、何が言いたいのかね?」

ジェレミア「ルイズ様へ謝罪をして頂きたい。」

ギーシュ「ふっ、断る・・・と言ったら?」

ジェレミア「元いた我が国では決闘が許可されておりましたので・・・!」

ルイズ「ダメよ、ジェレミア。大人しくしていなさい!」

ギーシュ「ふぅん、決闘か、それはいい提案だね。そうは思わないかい、マリコルヌ?」

マリコルヌ「えっ、決闘!? みんなー、ルイズの使い魔とギーシュが決闘するってー!」

ガヤガヤザワザワ

ルイズ「ちょ、ちょっとあんたたち止めなさい!」 ガタッ

ジェレミア「ご安心くださいルイズ様。ルイズ様を侮辱するものは全て排除致します。」

ジェレミア「このジェレミア ゴット バルト、主君の名誉のためならば命を捨てる覚悟!」

ギーシュ「ふん、言ってくれるねただの人間の分際で!」

ジェレミア「お下がりください、ルイズ様」

「やれー、やっちまえー」

「決闘だー!」

ジェレミア「このようなこともあろうかと・・・・ふん!」バサッ

ルイズ「ちょ、ちょっとあんたまだその服持ってたの!?」

ジェレミア「私は元々軍人。常に下に着用しておりました。これもルイズ様の為!」

ギーシュ「変な服だね。その服を八つ裂きにしてあげるよ!」

ジェレミア「このジェレミア、そう易易とやられると思ってもらっては困る!」

キュルケ「ジェレミア、この剣を使いなさい!」ポイッ

ジェレミア「ん、なんだこれは・・・」ガシッ

ジェレミア「金色の剣・・・あの武器屋にあった鈍らでは無いか。」

キュルケ「それなら勝てるわよー!そんな安物の剣よりずっといいんだからー!」

ジェレミア「(キュ、キュルケ殿がわざわざ私の為に・・・しかし鈍ら・・・こ、これで使わなければキュルケ殿に申し訳がつかぬ!)」

ルイズ「抜いちゃだめー!」

ジェレミア「(それに、ひいてはルイズ様にまでご迷惑を・・・・くっ・・・ならば!)」 ジャキン!

「抜いたー!」

ギーシュ「あははははは、剣を抜いたね?」

ジェレミア「我が主君への侮辱、今ここで謝罪していただきたい。」

ジェレミア「剣を抜いた以上、手加減はできません、ギーシュ殿」

ギーシュ「謝罪?するつもりは無いね。それよりも自分の身の安全を考えたらどうだい?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・

ジェレミア「な、なに!? 地震か!? しかし、私の足元だけを局所的に・・・人為的なものか!」

ギーシュ「行け、ヴェルダンデ!そして、ワルキューレ!」

ジェレミア「ふんっ!」 バシュッ!

ギーシュ「どうしたんだい?逃げてばかりじゃ面白くないよ?」

ジェレミア「(なんだこの鎧の人形どもは・・・・これも魔法なのか・・・・!)」

ジェレミア「はあぁっ!!」ブンッ

ガシャーン

ギーシュ「なっ!に、人間ごときにワルキューレが!? で、でもまだまだ!!」

ジェレミア「はぁ・・・はぁ・・・・・数が多すぎる!」ガクッ

ルイズ「もう止めて!ギーシュもやめて頂戴、お願い!」

ジェレミア「ルイズ様・・・・私の為に・・・・・はぁはぁ・・・・・」

ギーシュ「決闘を申し込んできたのは彼だよ、ルイズ。それにあの有様だ。」

ギーシュ「ジェレミア、負けを認めるかい?」

ジェレミア「ルイズ様・・・・手出しは、無用にございます・・・はぁはぁ・・・・・」

ギーシュ「ふぅん、その渋とさだけは認めてあげるよ。ジェレミア」

ギーシュ「でも・・・これで終わりだ!行け、ワルキューレ達!」 バシュッ

ジェレミア「(い、一度に6体も・・・だが・・・・!)」

ジェレミア「これは我が主君への忠義の証!ジェレミア ゴット バルト、命尽きるその時までは!!」

ジェレミア「うぉぉおおおおおおっ!!」

ガキンッ!・・・ピキッ・・・・ピキッ・・・・・・ガシャン・・・・・・・・

キュルケ「えぇ!?け、剣にひびが入っちゃって折れちゃったじゃないの!」

ジェレミア「(くっ、やはり実戦向けでない剣ではここまでか・・・・)申し訳ございません、キュルケ殿・・・・」

キュルケ「そんなことどうでもいいから、目の前の敵を!」

ジェレミア「ど、どうでもいいとは・・・ありがたきお言葉にございます。しかし、心配には及びません」

ギーシュ「おやおや、剣が折れてしまったようだね。これで僕の勝ちだ。さっさと降参したまえ、ジェレミア。」

ジェレミア「ギーシュ殿、貴殿には戦う理由、名誉がありましょう・・・」

ジェレミア「だが、我が忠義の前では!!」

ギーシュ「く、口と見掛け倒しの人間が、メイジの僕に勝てるわけが無いだろう!!」

ジェレミア「(この刀ならば・・・なっ!? か、構えが分かる・・・・・!?体の痛みも和らいで・・・・!?)」

ギーシュ「これで最後だ、行けワルキューレたち!!」

ジェレミア「瞬足にして、確実!この抜刀であれば・・・・はぁぁぁあああ!!」

ルイズ「ジェ、ジェレミアのルーンが光って・・・・・えっ、ジェレミアが消えた!?」

・・・・・ガシャガシャガシャガシャガシャン

ギーシュ「えっ、えっ!?貴様いつのまに僕の目の前に!ワルキューレは!?・・・・全滅?!」

ジェレミア「ふん、どうやらここまでのようだなギーシュ。その首、はねられたくなくばルイズ様に謝罪しろ。」

ギーシュ「わ、わかった!なんでもする!すまなかったルイズ、この通り許してくれ!」

ジェレミア「いかがなさいますか、ルイズ様。この際、腕の1本や2本、使い物にならぬよう・・・」

ルイズ「何を言ってるのよ・・・・ジェレミア・・・・・・・」ぷるぷる

ジェレミア「た、大変失礼を・・・では両手足も・・・・」

ルイズ「何を言ってるの!早くこっちへ戻ってきなさい!!」

ジェレミア「しかしルイズ様、この者にはそれだけの・・・・・ヒィッ!」

ルイズ「黙ってこっちへ戻れと・・・言ってるのよー!!」

ド゙ォオオオン・・・・

ジェレミア「も、申し訳ございません・・・でした・・・・・」ガクッ

キュルケ「まぁ、大丈夫?!ジェレミア!」

ジェレミア「キュ、キュルケ殿・・・・申し訳ございません。剣を折ってしまいました。」

キュルケ「そんなことどうでもいいから、早く部屋で治療を!」

【3日後】

キュルケ「ルイズ、ジェレミアはいるー?」

ルイズ「部屋にはいないわよ」

キュルケ「そう、どこにいるのよ?」

ルイズ「庭の隅で剣の素振りさせてるから、すぐわかると思うわよ」

キュルケ「どうしてそんなことさせてるのよ」

ルイズ「ジェレミアったら・・・・事あるごとに、ルイズ様、ルイズ様、ルイズ様って・・・」

ルイズ「もう、鬱陶しいったらありゃしないのよ!」

キュルケ「あら、それだけ慕われるなんて・・・使い魔とはいえ人間。彼はあなたに御執心のようね、ルイズ♪」

ルイズ「なっ、そ、そんなんじゃ無いんだからね!あれはただの使い魔よ!」

キュルケ「ふーん、じゃあ私が頂いちゃおうかしら♪」

ルイズ「なっ、そ、それだめよぉおおおおお!!」

キュルケ「いいじゃない、一晩や二晩くらい。減るもんじゃないし、それに良い体してるじゃない♪」

ルイズ「ダメなものはダメなのよー!」

【庭】

ジェレミア「ふんっ!ふんっ!(確かにあの時、腕のルーンが光、情報が脳内に流れ込んできた)」ブンブン

ジェレミア「(だがなぜだ。この木刀では、いやあのキュルケ殿の剣でもそんなことは無かった)」ブンブン

???「あのぉ・・・・」

ジェレミア「(っということは、もう一度この刀を抜けばそれだけの力が手に入るというのか?)」ブンブン

???「あのぉ、こんばんは・・・・」

ジェレミア「(では、この刀でなければ主君も守れぬというのか!くっ、情けない!さらに精進せねば!)」ブンブンブンブン

???「あのー!」

ジェレミア「ぬっ、何者だ!(こ、この私が、こんな至近距離に近づかれるまで気づかなかっただと!?)」

シエスタ「あの、あなた様はもしかして、ジェレミア様でいらっしゃいますか?」

ジェレミア「いかにも、我が名はジェレミア ゴット バルト!して小娘、いか用か?」

シエスタ「あっ、いえ、ただ・・・何をされているのかと思ったもので・・・・(照」

ジェレミア「精神の鍛錬というものだ。主君の為、日々精進するのも我が勤め。」

シエスタ「で、でももうこんなに遅い時刻ですよ・・・?」

ジェレミア「(ふむ、地球と同じと考えた場合、月の満ち欠けと角度から・・・午後9時前後と言ったところか)」

ジェレミア「そうだな、そろそろルイズ様のところへ戻らねば。」スタスタ

シエスタ「あっ、あの!」

ジェレミア「なんだ、小娘。」

シエスタ「わ、私の名前はシエスタ、ここで給仕のお仕事をしております・・・(照」

シエスタ「えっと・・・・昨日のジェレミア様、かっこよかったです!(照」タッタッタッタッタ

ジェレミア「・・・・・・んぅ?」

ジェレミア「ただいま戻りました、ルイズ様」

ルイズ「あら、遅かったのね。」

ジェレミア「申し訳ございません。体の汗を洗い流しておりましたので。」

ジェレミア「かような姿ではルイズ様のお部屋には入ることはできず・・・・」

ルイズ「そ、そう・・・・(照」

ジェレミア「ルイズ様・・・・?」

ルイズ「・・・・・・・」

ジェレミア「ルイズ様?お体の調子が優れないのでしょうか?」

ルイズ「あぁ、もう!ルイズ様ルイズ様って、うるさいわねー!あなた今日は廊下で寝なさい!!」

ジェレミア「そ、そんな・・・ル、ルイズさ・・・ゴフッ」

ジェレミア「ま、枕投げの腕は中々で・・・・ございます・・・・・」とぼとぼ ガチャッバタン

ルイズ「ふん・・・・ばか・・・・・・(照」

ジェレミア「(何かいたらぬ点があったのだ。考えるのだジェレミア ゴット バルト!)」

ジェレミア「(何か・・・何か・・・・・・)」

キュルケ「あら、ジェレミア。廊下でつっ立って何してるの?」

ジェレミア「キュルケ殿、それが・・・・」

キュルケ「ふーん・・・・じゃあ色々教えてあげるわ、私の部屋に来なさい。」

ジェレミア「ま、誠にございますか!? ありがたく・・・・」てくてく・・・

キュルケ「(ふふふふ・・・)」

【キュルケの部屋】

キュルケ「女心をまったく知らないのね、ジェレミアは。」

ジェレミア「女心でございますか?」

キュルケ「そうよ。あのね、ルイズはあなたのことが好きになってしまったのよ」

ジェレミア「キュ、キュルケ殿・・・何を言われて・・・・・我々は主従関係にある身。そのようなことがあっては・・・」

キュルケ「あらそうかしら?主人に使える使い魔とは言え、男と女に変わりはないわよ?」

キュルケ「それにあなたはあんなに傷ついてまで主人の為に戦ったじゃないの。」

キュルケ「少なくとも私はヤキモチ焼いちゃうわぁ~♪」

ジェレミア「(ルイズ様が私のような者をそのような目で見られて・・・・・はっ!あの小娘、シエスタとか言ったか、あれもまさか・・・)」

キュルケ「あなた、女を知らないんじゃなくて?」

ジェレミア「キュ、キュルケ殿、それはあくまで仮定の話であって・・・・」オドオド

キュルケ「あら、じゃあ私のこの気持ちは嘘偽り無いわよぉ?」ぬぎぬぎ

ジェレミア「な、なぜ明りを消して服を脱ぎ出すのですか、キュルケ殿!」

キュルケ「あら、決まってるじゃない。私の気持ちを伝えたいのよ」

ジェレミア「い、いけません。このようなことは・・・・・・」

ガチャッ

ルイズ「廊下は可哀想だと思ったから部屋に入れてあげようと思ったら、やっぱり、ここに居たのね・・・・!」

ジェレミア「あっ」

キュルケ「あら、邪魔が入っちゃったわねぇ」

ルイズ「あんたここで、な、な、な、何してんのよー!」

キュルケ「だって廊下で寒そうに凍えて死にそうになってたんですもの。」

ジェレミア「い、いえ私はただ悩み事をしていただけで・・・・」

ルイズ「言い訳は聞きたくないわ!もう知らない!あんたなんかもう知らないは、どこへなりと行きなさい!」

ジェレミア「そ、そんな・・・ルイズ様・・・・・」

ルイズ「ふんっ!」スタスタスタスタ・・・・

ジェレミア「ル、ルイズ様ぁ・・・・」タッタッタッタッタ・・・

キュルケ「あら・・・行っちゃったぁ・・・・・・」


【ルイズ部屋】

ルイズ「し、仕方ないわね!部屋で寝なくていいわ、またあんな泥棒猫に取られちゃ、た、たまらないんだから!」

ルイズ「勘違いしないでよね!別にさっきの件を許したわけじゃないんだからね!ふんっ!」

ジェレミア「はっ!ご迷惑をお掛けし、申し訳ございませんでした、ルイズ様・・・。」ぺこぺこ

ルイズ「さっき・・・キュルケと、そ、そ、その・・・何をしようとして、して、して・・・たのよ・・・・・(照」

ジェレミア「い、いえ・・・私は何もしては・・・キュルケ殿が勝手に・・・・・。」

【ルイズ部屋】

ルイズ「し、仕方ないわね!部屋で寝ていいわ、またあんな泥棒猫に取られちゃ、た、たまらないんだから!」

ルイズ「勘違いしないでよね!別にさっきの件を許したわけじゃないんだからね!ふんっ!」

ジェレミア「はっ!ご迷惑をお掛けし、申し訳ございませんでした、ルイズ様・・・。」ぺこぺこ

ルイズ「さっき・・・キュルケと、そ、そ、その・・・何をしようとして、して、して・・・たのよ・・・・・(照」

ジェレミア「い、いえ・・・私は何もしては・・・キュルケ殿が勝手に・・・・・。」

ルイズ「まぁ、あんたが嘘つくとも思えないし・・・信じてあげるわ。」

ジェレミア「あ、ありがとうございます、ルイズ様。」

ルイズ「で、品評会での出し物は何か思いついた?」

ジェレミア「!?(汗」

ルイズ「はぁ・・・・そんなことだろうと思ったわ。」

ルイズ「それにあなた人間だものね・・・どうしたものかしらねぇ・・・・」

ジェレミア「で、ありましたら・・・私のこの刀による抜刀を・・・・」

ルイズ「まぁ、無難なところね・・・でも使い魔としては・・・はぁ・・・・」

ジェレミア「ル、ルイズ様・・・申し訳ございません。私の力が及ばず・・・」

ルイズ「もうとっくの昔に諦めたから気にしてないわ。」

【品評会】

ジェレミア「(品評会・・・。これぞルイズ様への忠義を示す場!)」

ジェレミア「(このジェレミアゴットバルト、ここが忠義の・・・・・)」

ゴゴゴゴゴゴゴー!

ジェレミア「(火、火を噴いているではないか!あのキュルケ殿の使い魔・・・・)」

ジェレミア「(だが、我が忠義の前ではその炎でさえ氷つかせてみせよう!)」

ルイズ「キャー、姫様よ!ほら、あんたも見なさいよジェレミア!姫様よ!」

ジェレミア「姫様? このトリスティン王国の姫様にございますか・・・なっ!?」

ジェレミア「あ、あのような少女が姫様だと!? あれではお飾りではないか!)」

ルイズ「ちょっと、あんた何姫様に見とれてんのよ!」

ジェレミア「い、いえ・・・そういうわけではございません・・・・」

ルイズ「ほら、順番が来たわよ!早く準備しなさい!」

ジェレミア「イ、イエス ユア マジェスティ!」

ツカッツカッツカッツカッツカッ・・・・

「ルイズの使い魔だわ・・・」

「何をするのかしら、見ものね・・・」

アンリエッタ「・・・・」ニコニコ

ルイズ「・・・・(ど、どうしよう・・・ジェレミア、頼んだわよ)」


ジェレミア「・・・・」ぐいっ

ジェレミア「我が名はジェレミア ゴット バルト。ルイズ様の使い魔にございます。」ずいっ

「す、すごい体格がいいわ・・・」

「に、人間が使い魔?」

「見て、何かするつもりよ!」

ジェレミア「ギーシュ殿、申し訳ございませんが、ワルキューレの召喚を・・・・ん!?」

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・

「な、なんだあれ!ゴーレム!?」

「でも大きすぎるわ!あんなの初めて見るサイズよ!」

親衛隊「姫様をお守りしろ!」

ルイズ「い、一体何が・・・・」

オスマン学院長「あ、あれはフーケではないか!」

ルイズ「フーケ・・・あの女泥棒のフーケ!?」

ジェレミア「ほぉ、戝が忍び込んでおりましたか。ルイズ様、私にご命令を!」

ルイズ「ジェ、ジェレミア・・・・わかったわ・・・・」

ルイズ「ルイズフランソワーズの名のもとに命令するわ、ジェレミア、フーケを捕えなさい!」

ジェレミア「イエス マイロード!」タタタタタタタッ!

アンリエッタ「は、速い!」

ドドドドッドド!!

シエスタ「魔法がまったく効いていない・・・」

ルイズ「(命令はしたものの、どうするのかしら・・・ジェレミア・・・・)」

ジェレミア「(大きい・・・・推定40m程、kmfの数倍はある・・・・)」

ジェレミア「(どちらにせよあのフーケとやらを捉えればこの土の巨人も消える!)」

フーケ「なんだ、貴様は!」

ジェレミア「我が名はジェレミア ゴット バルト。ルイズ様の使い魔である!」

フーケ「人間が使い魔?ふざけた人間だ・・・ん、なんだいそれは?」

ジェレミア「ふっ、この世界には無いのか?」

フーケ「銃だろう?しかし妙な形をしているな。しかしこの距離では・・・!」

フーケ「踏みつぶせ、ゴーレム!」

ゴーレム「グォオオオオオオオオオオ!!」

ズドォオオオン!!

ジェレミア「戝の分際で!はぁああっ!!」タタタタタタタ!!

フーケ「ゴ、ゴーレムの足を伝って・・・・!?」

ジェレミア「ふんっ!」ジャキン!

ジェレミア「この距離ではどうかな、フーケとやら。降参しては貰えないだろうか?」

ジェレミア「戝とはいえ、女性に手を上げるのは趣味では無いのでな、ふっ」ニヤリ

フーケ「・・・・・・」ニヤリ

ジェレミア「まさか妙なことを考えて・・・・何!?」

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・

ジェレミア「ゴーレムを崩すつもりか!くっ!」

フーケ「ふふふふ、またね、人間の使い魔さん♪」

ジェレミア「くっ、待て!フーケ!敵に背を向けるのか!!」

フーケ「私は盗賊だからね、じゃあね!」

ジェレミア「(こ、この高さから落ちればただでは済まない・・・ルイズ様・・・・!)」

ルイズ「ジェレミアーっ!」

バサッバサッバサッ!

ジェレミア「タ、タバサ殿!かたじけない・・・」

タバサ「怪我・・・してない・・・・・?」

ジェレミア「はっ、助かりました。誠にありがとうございます。」

すまん、もう無理ぽ

続き書く人どうぞor落としてくんろ

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