ややタイムリーかつ不謹慎な<HELLSING×世界情勢>SSです。初投稿です。
なるべく原作の台詞回しを意識するつもりですが、文章力の低さだけはカバーしきれないかもしれません。
それではお楽しみください。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427539188
マクスウェル「そうだ。どうやらアメリカ軍だけでは"殺しきれなかった"相手らしい。それで彼らはこの13課にも協力を要請してきた。」
アンデルセン「アメリカの豚共が起こした戦争に加担するのは気に食わん・・・だが相手が異教徒とあれば話は別だ。」
マクスウェル「その通り。連中は中東の広範囲に潜伏しており、それら全部を捕捉するのは不可能だ。よって今回は殲滅戦ではない。幹部達の抹殺だ。余程のことが無い限り騎士団や神父隊は動員せず、少人数での任務になる。」
アンデルセン「十分だ。調子付いた異教徒共が馬鹿騒ぎのために集まっただけのこと、少なくとも宿敵には遠く及ばん。」
マクスウェル「その通りだ、我等が神の敵にも値しない。」
マクスウェル「由美子とハインケルが十日前に現地入りしている。"尻尾"はつかんだとのことだ。」
マクスウェル「三人での共同任務は久しいだろう、暴れて来いアンデルセェン!!異教徒と化物は皆殺しでも生温い!!AMEN!!」
アンデルセン「AMEN!!」
sageんの忘れてた・・・
8時間後・・・
童顔神父「神父様、到着しました。」
童顔神父「我々は空軍基地までです。」
マルタ騎士団長「どうかお気を付けて。」
カラトラバラヌエバ騎士団長「いってらっしゃいませ。」
アンデルセン「ご苦労・・・先遣隊との合流地点はこの先か。」
アンデルセン「・・・(確かここらへんだったな。)」
ゲリラA「・・・おい、アイツ・・・」
ゲリラB「こんなところで十字架を首にかけるなんていい度胸だな。」
ゲリラC「しかも銃を携行してねぇ、ただの馬鹿だ。見せしめにくびり[ピーーー]か。」
ミスった・・・規制とかあるんですね・・・
アンデルセン「・・・我等は神の代理人、神罰の地上代行者・・・」ズパッ
ゲリラC「」ゴテッ
アンデルセン「私の眼前で異教徒が歩き、蹂躙した女子供の屍の上で戦列を組み前進をする・・・」
ゲリラ達「銃剣だと?!・・・う、撃てッ撃てェ!!!」
AK-47の掃射で神父の身体には無数の銃創が生まれ、数秒後に元通り回復した。
ゲリラ達「・・・?!」
アンデルセン「唯一の理法を外れ、外道の法理をもって通過を企てるものを、教皇庁が、第13課が、この私が許しておけるものか、貴様らは震えながらではなく、藁のように死ぬのだ。」
ゲリラB「馬鹿な、なんで殺せないんだ!!」
ゲリラA「に、人間じゃねぇ・・・何者なんだ・・・!!」
アンデルセン「我らは熱心党(イスカリオテ)、熱心党(イスカリオテ)のユダなり!!」
ゲリラA「距離を取れ、相手は近接だ!」
アンデルセン「エェイメェェン!!!」
アンデルセンは聖職者の言葉を叫びながら、大量の銃剣を投げ付けた。この図だけ見て彼を神父だと認識できる人間は、そうは居ないだろう。
手持ちの銃剣が尽きた彼は、袖を伸ばし服の中から得物を補給した。無理のある神父式リロードである。
ゲリラB「無理、ガハッ・・・あり過ぎだろ・・・」
少し白熱させたいので、敵にも攻勢を、味方にも劣勢をと思ってます。ちょっくら構想練ってきます。
幹部「そこまでだ。モタモタ戦ってるうちに100名からなる包囲陣を完成させた。」
アンデルセン「ほう?」
幹部「そう凄むな、君の探してる二人を持って来てあげたんだ。即ち"これ"だろう?!」
幹部が手にするのはかつてヴァチカンの孤児院で、アンデルセンに直接育てられた武装神父隊員、ハインケルの二丁拳銃と由美子の日本刀の破片だった。
アンデルセン「ッ?!」
幹部「ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!wwwwwwww」
幹部「刀でwwwwwwwwT-72戦車相手に立ち向かってんのwwwwwwww勝てねぇってクロマニョン人でも理解出来るわwwwwwwwwww」
アンデルセン「[ピーーー]・・・[ピーーー]!!」
アンデルセンは半狂乱になり銃剣を持って突進した。あと十メートルで幹部の懐に入るはずだった。しかし突如神父の足元の土は盛りかえり、衝撃波と爆風、大量の金属破片を噴出した。
アンデルセン「グアッ・・・足が・・・」
幹部「ここが戦地であることを努々忘れるな。足が吹き飛んだぞ。どうやら千切れた四肢は戻らないらしいな!」
アンデルセン「それが如何した、まだ片足だけじゃねぇか!!」
幹部「これでも闘志を失わんか、厄介だ、全員掛かれ!!」
ゲリラ×100「うぉぉぉぉぉぉおおお!!!」
アンデルセン「前へ、前へ!!」
ゲリラ達「うわっ・・・ぐはっ・・・」
幹部「と、止まらない・・・ならばBTR-60(旧ソ連の装甲車)を出せ・・・!!」
装甲車兵「了解、全速前進、邪教徒を踏み潰す!!」
アンデルセン「爆連鎖!!!」
彼は鎖で連結された銃剣を放つ。その一本一本に爆薬が内蔵されており、轟音と共に爆炎が装甲車を包んだ。
装甲車兵「駄目だ、消火が間に合わん!!それに油圧がイカれてやがる!!」
幹部「く、クソ・・・!!だから古い車体だしメンテナンスはしっかりとあれ程・・・」
ゲリラQ「それどころではありません!!後方より神父服の集団の襲撃を受けました!!」
幹部「配下の援軍か・・・!!近づけさせるな、その前に全員抹殺しろ!!」
ハインケル「おかげで助かった、お前達が収容所に来てくれなかったら・・・」
武装神父隊「気にするな、こちらも位置情報を送信してくれたお陰で兵を出すことが出来た。」
由美子「今は神父様を救うことが先決だ!!ヤバくなったらすぐ自爆しろ!!」
ハインケル「少しでも奴らの戦力を削ぐぞ!!」
武装神父隊「応ッ!!!!」
ゲリラ分隊「な、なんだコイツら、止まらない・・・!!数が多すぎる!!」
ハインケル&由美子(行ける・・・!!)
戦車兵「T-72中隊、総勢20、参陣!!」
武装神父隊「?!!」
戦車兵「爆発反応装甲付きだ。即ちお前達の諸々の攻撃は通用しない。幹部様のご命だ、蹂躙しろ・・・!!」
ハインケル「・・・クソッ」
幹部「戦況はこちらに有利?!敵兵壊滅?!良し!!」
アンデルセン「エェェェェイメェェェン!!!!!!!」
幹部「ッ?!・・・は、RPG-7だ、RPG一斉発射で今度こそ細切れにしてやれ!!」
ゲリラ達「御意に、照準を合せろ、幹部様を守れ!!」
アンデルセン「もう遅い!!!!!」
幹部「うわぁぁああぁあぁあああああああ!!!!!!」
アンデルセンは渾身の力を振り絞り幹部を斬り付ける。
ゲリラ達「幹部様が討ち取られた!!」
ゲリラ達「報復だ、潰せ!!邪教徒を肉片残らず!!」
アンデルセン「・・・くっ」
神父はロケットランチャー、手榴弾、20mmバルカンなどのあらゆる攻撃を受け、回復どころか細胞レベルまで蹂躙された。。
勇者の死は古今東西問わず常に皮肉、無残の極りである。
しかし彼らもまた同様のことをしてきたのだ。ある意味因果応報かもしれない。
13課は報復措置として3000人の軍団を動員して同地に攻め入ったが、こちらが汎用ヘリに武装させただけの貧弱な装備なのに対し、イスラム国側は重戦闘ヘリハインドや40mm対空砲を多数用意してこれを迎撃。13課の軍勢はほぼ全滅した。
尚アメリカ政府は13課への関与を否定。最初から敵の力量を測るための捨て駒にするつもりだったらしい。
マクスウェル「あ、あぁ、ぁあアンデルセェェェェン!!!」
騎士団とアンデルセン神父という後ろ盾を失った彼は組織内での立場を失い、シカトされるなどの虐めを受け自殺した。
アーカード「最悪だ・・・やはり人間は脆い・・・」
アーカードは好敵手を失った今、棺おけに引き篭もり以来一度も顔を見せていない。30年後、白骨死体で発見される。吸血鬼の弱点である塩水を大量に被り、不死性を返上したそうだ。
怪物たちは勇敢なムジャヒディンによって倒されたのだ。アッラーフアクバール!!アッラーフアクバール!!!
おわり
OMAKE
ゲリラ達「ようやく神父が消えたか。だが幹部様は戻らない・・・」
幹部「・・・待て、勝手に死なすな・・・」ユラッ
ゲリラ達「幹部様?!」
幹部「・・・最新防弾チョッキだ。指揮官の嗜みだよ。私には守るべき妻子がいるんだ。私はまだ死ぬ定めではない。神のため、家族のため、そしてお前達のため・・・今一度天に深く感謝だ。殉教した友らにも。」
ゲリラ達「か、幹部様ぁ・・・」
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