男「ばくばく」
幼馴染「おおっ、いい食べっぷりね~」
男「わんわん!」
幼馴染「さすが、おとこ」ナデナデ
男「へっへっ」
幼馴染「よしよし」ナデナデ
男「くぅ~ん」
幼馴染「んふふ」
幼馴染「あっ、あと水もあげないとね」
男「わんわん♪」
幼馴染「少し待っててね」シュルシュル
幼馴染「うーん、十分な量が出るか分からないけど......!」
チョロ
チョロロロロ
ジョボボボボボボ
ジャーッ!ジャーッ!ジャーッ!
男「わふ!」ペロペロ
幼馴染「きゃっ!? 直飲みするなんて......もうっえっちなんだから//////」
男「ごくごく」ペロペロ
幼馴染「んふ、んあ、や、やだぁ////」
男「んじゅ、じゅるっ」ペロペロ
幼馴染「あ、やぁ、そのまま飲まれちゃってるよぉ! それに鼻がちょうど当たって......」モジモジ
男「わんっわんっ!」ベロベロ
幼馴染「あっ、ああああぁぁっぁ!!!!」ビクビクビク
男「じゅぶ、んじゅる」
幼馴染「やだ、いま逝ってるからぁわやめてったら/////」ビクンビクン
男「べろべろ」
幼馴染「おとこ、やめなさいっ!!」
男「んちゅる、れむ」
幼馴染「...えっちなんだから//////」ナデナデ
男「わ~ん」
一時間後
男「......」スッ
幼馴染「......ぁ......おわった?」ピクッピクッ
男「わん!」
幼馴染「......いっぱい飲めてよかったね」チュッ
男「わ、わん」
幼馴染「あれー照れてるのかな?」
男「く、くぅ~ん」
幼馴染「この、この」ツンツン
男「......わふ」
幼馴染「えへへ」
男「......」ビンビン
幼馴染「あっ、立ってる」ビシィ
男「わん!」
幼馴染「えっ、出したいですって? んーとね......だーめっ!」ゲシッ
男「きゃん!?」
幼馴染「わがまま言う悪い子にはこうだぞ」ゲシッゲシッ
男「きゃん、きゃん!?」
幼馴染「んふふ。どう、思い切り体重をかけられて踏まれた感触は?」ギギギ
男「......くぅ~ん」
幼馴染「えっ、気持ちいいですって? ......この変態っ!」パアァァン!
男「わふっ!?」
幼馴染「変態! 変態! 変態! そんなおとこにはこれにビンタされるのがお似合いよっ!」バチーンバチーン
男「お、おおっ......」ビクンビクン
幼馴染「んふふふふ。左右に揺れて楽しいなぁ」パアァァン! パアァァン!
男「き、......きゃ」
幼馴染「んふふ。さすがに痛いかな」
男「きゃん!? きゃん!?」ジタバタジタバタ
幼馴染「────ごめんね」ギュッ
男「!」
幼馴染「痛かったよね?」サスサス
男「......わん」
幼馴染「いたいのいたいのとんでけ~」シコシコシコシコ
男「わおーんっ!!!!」ドピュルルルッ
幼馴染「わー違うものが飛んじゃったか~」
男「おうっ......おうっ......」ビクッビクッ
幼馴染「もう、ダメじゃないの」ナデナデギュッー
男「わ、わおん」スリスリ
幼馴染「よしよし」ナデナデ
男「くぅん、くぅん」スリスリ
一時間後
幼馴染「もう平気?」
男「わん!」
幼馴染「うんうん。いい子いい子」
男「わんわん」フリフリ ビタンビタン
幼馴染「あらあら、そんなにお尻と尻尾を振っちゃって、かわいいんだからっ♥」
男「わぅ/////」
幼馴染「えへへ」
幼馴染「よし」スタスタ
男「?」ポケッ
幼馴染「リードをとって──」
男「ぎゃうぎゃう!! ばうばう!!」
幼馴染「わわ、散歩に行くと分かるとすぐに吠えだすんだから」
男「わおおおおおん、わおおおおおぉん」グイッガチャグイッガチャ
幼馴染「ええと、首輪にリードをつけてからはずす──と」
男「へっへっ」タタタッ
幼馴染「走り出すの相変わらず速いなぁ」
男「へっへっ」タタタッ
幼馴染「いい運動になるね」タタタッ
男「!」トテトテ
幼馴染「おっ、景気付けにおしっこ一発目」
男「ん......」チョロ ジョボジョボボ
幼馴染「ふむ。四つん這いの状態から右足を天高く突きだし、黄金水を放出する様は、まさにわたしが考える理想の男像足り得る瞬間である」
男「......ふぅ」
幼馴染「終わった?」
男「わぁん」
幼馴染「お掃除しないとね......んじゅる」
男「きゃふぅん!」
幼馴染「はむ、んちゅ、ちゅぶぶ、んじゅるるるる!」
男「んほ、おふっ」ピク
幼馴染「んちゅちゅ......ちゅぽんっ」
男「ひっ、ひっ」
幼馴染「おしまい」ナデナデ
男「わん」
幼馴染「ふんふふ~ん♪」
男「わんわわ~ん♪」
幼馴染「おとことおっさんぽ、おっさんぽ、楽しいなぁ」
男「わん!」
幼馴染「なになに、おとこもわたしと散歩できて嬉しいって?」
男「わん」
幼馴染「んもうっ、やだぁ♥」ペシッ
男「へへへ」
幼馴染「あっ、他の家の犬だ」
犬「へっへっ」
男「ぐるるるる」
幼馴染「はぁ。そんなに威嚇しなくても大丈夫なのに」
飼い主「あら、こんにちわ。もしかして幼馴染さんの娘さん?」
幼馴染「はいーそうです」
飼い主「まあまあ、お世話になってます」
幼馴染「こちらこそ」
飼い主「そちらの子も幼馴染さんに似て凛々しいですね」
幼馴染「大型ですもん」
飼い主「本当? まるで人間くらいの大きさですわね」
幼馴染「そうですかー?」
飼い主「そうですよ。もし二足歩行なんかしたら人間と見分けがつかなくなるかもしれませんよ」
幼馴染「あはは。今度一緒に練習してみます」
飼い主「いいですわね。では、また」
幼馴染「はい」
幼馴染「だってさ、おとこ」
男「?」
幼馴染「誉められたんだから喜ぼうよ。わたしは嬉しかったんだ」
男「わふ」
幼馴染「そうか、わかってくれるんだ。うん。さすが、おとこ。わたしの犬だ」
男「わんわん」フリフリ ビタンビタン
幼馴染「もーっ、またそれ?」
男「わんわん」フリフリビタンビタン
幼馴染「んふふ」ナデナデ
男「わふふ」
男「......」ガサガサ
幼馴染「草でも食べるの?」
男「むしゃむしゃ」
幼馴染「やっぱり」
男「むしゃむしゃ」
幼馴染「まあ、いっぱい食べないと出ないもんね。仕方ないよね」
男「むしゃむしゃ」
幼馴染「もーっ、こっちにお尻を向けて一心不乱に食べて......草に嫉妬しそう」
男「むしゃむしゃ」
幼馴染「聞いてないし」
五分後
男「むしゃむしゃ」
幼馴染「......」
男「むしゃむしゃ」
幼馴染「......まだー?」
男「むしゃむしゃ」
幼馴染「......」
男「むしゃむしゃ」
幼馴染「ねぇ」
男「むしゃむしゃ」
幼馴染「ねぇったら」
男「むしゃむしゃ」
幼馴染「......」
男「むしゃむしゃ」
幼馴染「......はぁ。そんなに好きなの?」
男「わん」
幼馴染「なるほど。これが仕事だと」
男「わんわん」
幼馴染「ならいいよ。待ってるから」
男「わおん!」
一時間後
男「むしゃむしゃ」
幼馴染「......」
男「むしゃむしゃ」
幼馴染「......まだ?」
男「むしゃむしゃ」
幼馴染「......」
男「むしゃむしゃ」
幼馴染「こら」ホジッ
男「わふぅ!?」
幼馴染「わたしにお尻を見せてるのが悪いんだぞ」ホジホジ
男「わひゃあ、わふんわふん!?」
幼馴染「ほ~れ、ほ~れ」ホジホジ
男「わひゃ、くぅん!?」
幼馴染「ひくひくしてるねぇ~」ホジホジ
男「くぅ~ん、くぅん」
幼馴染「えっ、もう少し奥にやってほしいですっね? んんと、やだ」
男「わふんわふん!!」
幼馴染「うわぁ、変態犬だ」ホジホジ
男「はぁはぁ」
幼馴染「やーめよっと」スッ
男「わん」スリスリ
幼馴染「媚を売ってもここは外だから、そんな恥ずかしいことできるわけないじゃない」
男「......わふぅ」シュン
幼馴染「っ......」
男「......」ジーッ
幼馴染「ううっ、こっち見るな/////」
男「......くぅん」スリスリ
幼馴染「あ、あああ、脚にすがりつくなっ!//////」
男「......くぅん」
五分後
男「......」ジーッ
幼馴染「くっ、いつまでやってるのよ/////」
男「わん」
幼馴染「えっ、ずっとですって? それは困るよ」
男「......」
幼馴染「こ、このぉ、わ、分かったわよ!」
男「!」チンピクッ
幼馴染「でででも、他のことだからねっ! 我慢して!」
男「......わん」
幼馴染「よしよし。いい子いい子」ナデナデ
男「わん♪」
幼馴染「はい、どうぞ。わたしの草でも舐めしゃぶってなさい」ボサァ
男「わん!!!! わん!!!!」ガバッ
幼馴染「きゃっ......んふふ。本当にこれは好きなんだから」コツン
男「じゅる、んじゅる、えむ、はむむ」
幼馴染「......」ナデナデ
男「んぐっ、あむあむ!」
幼馴染「どっちのほうが美味しい?」
男「わん!」
幼馴染「えっ、わたしのほうが味と匂いのハーモニーが奏でられ、道端の草など論ずるに値しないくらい、また比べられようもないほどの素晴らしさを兼ねそろっている、つまり断然にいいですって?」
男「わんわん」
幼馴染「正直者ね」
男「わん!」
幼馴染「えっ、事実なのだから仕方ないですって? け、けっこう照れる......かな////」ボソッ
男「くぅん?」
幼馴染「なんでもない、なんでもない////」ぶんぶん
男「?」
幼馴染「はい、終わりで~す」
男「わわん!?」ガーン
幼馴染「さっさといくよっ!」タタタッ
男「わ、わんっ!」
幼馴染「あはは」
男「......」
幼馴染「おーい」
男「────わん!」
男「へっへっ」
幼馴染「さすがに疲れてきたなぁ」
男「......」ブルッ
幼馴染「でも、楽しいからいいもん」
男「......」グイッグイッ
幼馴染「わわ、どうしたの」
男「っ~~~!」プルプル
幼馴染「あっ」
男「────」ブリブリブリ
幼馴染「ほう」
男「わふっ!」ブリッチョ
幼馴染「なるほど。これは素晴らしい」
男「......わふぅ」
幼馴染「見るがいい。この全長十七㌢㍍ もの一本糞を。そして、震えるがいい。この凹凸がなく造形的にも評価できる形を」
男「わふぅん」
幼馴染「はっはっは!!!」
幼馴染「では片付けるとしよう」
男「......」バシャッバシャッ
幼馴染「うぶっ!? 土をか、かけるなかけるな」
男「......」バシャッバシャッ
幼馴染「こらーっ!
男「...わん?」
幼馴染「まあ、いいか。だっておとこは犬だもんね」
男「わん!」
幼馴染「うんうん」
幼馴染「回収回収っと」
男「......」グイッグイッ
幼馴染「引っ張らないで。まだやってるから」
男「......」
幼馴染「はい、おわり。もう帰ろっか」
男「わん」
幼馴染「お疲れさま」カチャカチャ
男「ごくごく」
幼馴染「すっごい勢いで飲むね~!」
男「ごくごく」
幼馴染「うむうむ。はい、ごはん」
男「ばくばく」
幼馴染「いいね!」
男「......ふぅ」
幼馴染「お風呂入ろっか」
男「わふぅ」
幼馴染「嫌がらないで────っと」ガシッ
男「きゃん、きゃん!?」
幼馴染「うー重いよ......!」
男「わひゃわひゃ!?」
幼馴染「我慢我慢」
幼馴染「流しまーす」バシャァ
男「くぅん、くぅん」ジタバタジタバタ
幼馴染「暴れると危ないって」バシャァ
男「......」
幼馴染「よしよし。体を洗うから大人しくしてね。ごしごしって」
男「......」
幼馴染「背中いきまーす」ゴシゴシ
男「っ......」
幼馴染「こんなに大きいなんて成長期なのかな」ゴシゴシ
幼馴染「はい、おわり」
男「......わふぅ」
幼馴染「────あっ、忘れてた。ここもしないとね」ニギッ
男「わ、わん」アタフタ
幼馴染「あれ、なんとも偶然のことながらお風呂場にローションが! これは使わないと損だねっ! ほれ、とろーっと」ヌチョ
男「おっ、おっ」ムクムク
幼馴染「ぬるぬるーっと」ニチャニチャ
男「わう、わう!」ビンビン
幼馴染「んふふ。元気が一番」グチョグチョグチョグチョ
男「わ、わ、わ、おっ、あ」
幼馴染「しこしこしこしこ」ヌッチョヌッチョヌッチョヌッチョ
男「わ、わん、やん、わふっ」
幼馴染「出してもいいよ」グチョグチョグチョグチョグチョグチョグチョグチョ
男「わ、わ」
幼馴染「いけ、いけ」ニチャニチャニチャニチャニチャニチャニチャニチャ
男「わおおおおおおぉぉっっぉん!」ドビュルルルル
幼馴染「おら、おら」ギュッギュッ
男「あ、あ、あぐ、んおん!」ビュッビュッ...!
幼馴染「よく出るね~!」シコシコ
男「おふ、わひゃ」ドクッドクッドクッ!!
幼馴染「よし」
男「へっ......へっ......」
幼馴染「いっぱい出したね。えらいえらい」ナデナデ
男「くぅん......くぅん」
幼馴染「一通りやったことだしもう出ようか」
男「......」
幼馴染「? どうしたの」
男「......」スリスリ
幼馴染「わわ」
男「わふ......わふ......」スリスリスリスリ
幼馴染「おちんちん擦り付けて......もしかしてしたいの?」
男「わん!」パアァァン...!
幼馴染「わたしの腰に、思う存分好きなだけおちんちんと腰を打ち付けちゃって......ふふっ、発情期ね」
男「わふ、わふ!」パンパン
幼馴染「もうっ、乱暴なんだから♥」
幼馴染「仕方ないなぁ......いまは制服着てるからスカートだし......素股ならいいかな」シュルシュル
幼馴染「はい、下着だけ脱いで、スカートを穿いた上体で他はそのままだよ」ペロン
男「ふぅ......ふぅ......!」ムクムクムク
幼馴染「んふふ。本当にわたしの腰太で安産型な大きなお尻が好きなんだね......けっこう嬉しいなぁ♥」
男「ふっ」グニィ
幼馴染「入れちゃダメよ」
男「わん」パァァン...!
幼馴染「きゃっ!?」
幼馴染「けっこう衝撃がすごいわねぇ」
男「ふっ......ふっ......」パンパン
幼馴染「ん......」
男「......」パンパン
幼馴染「腰を打ち付けるたびにわたしのお尻の肉がおとこの腰に当たってぷるんぷるんって波打ってるね」
男「......」パンパン...!
幼馴染「んふふ。すごいね」
男「わん」パンパンパアァァン
幼馴染「ん、や」
男「わん、わん」パンパンパンパン
五分後
幼馴染「わたしの腰を掴んでずっとおちんちんを擦り続けてるね」
男「わん、わん!!」パンパン
幼馴染「えっ、もう出そうですって?」
男「わん!」パンパン
幼馴染「どうぞ」
男「わふ、わふ、わふ、わふ」パンパンパン
幼馴染「け、けっこう速いなぁ」ニチャア
男「わふ、ん」パンパンパンパン
幼馴染「おとこが何回もわたしを求めてたら少し感じてきちゃった////」
男「!」ガシッ
幼馴染「んん、わたしの腕を両手とも手綱みたいにとっちゃって......男らしい♥」
男「わん、わん、わん!!!」パンパンパンパンパアァァン
幼馴染「ん、出しなさい」
男「わっふぅうううううううううう」ドクッドクッドクッ...!!
幼馴染「今日で何回目かしら」
男「わっ.....!」ビュルルルルッ
幼馴染「あーあ、お風呂場が精液だらけだ」
男「ぐおおおお」ドプッドプッ!
幼馴染「咆哮」
男「......わおん!」パアァァン...!!
幼馴染「んっ、締めの打ち付け」
男「......わふぅ」スリスリ
幼馴染「お疲れさま」
男「......わん」
幼馴染「上がろっか」
男「......」コクリ
疲れたからまた今度
幼馴染「よしよし」フキフキ
男「へっへっ」
幼馴染「ハッスルしちゃったね」
男「わん!」
幼 馴染「でもね、やりすぎ」コツン
男「......わぅ」シュン
幼馴染「だから数日は我慢して」
男「......」
幼馴染「......」
男「......」
幼馴染「......」プイッ
男「わん」
幼馴染「うん。そう、いい子だね」ナデナデ
幼馴染「......ふぅ」トコトコ
男「......」トコトコ
幼馴染「テレビでも見よっか」
男「わん」
幼馴染「いい子いい子」ナデナデ
男「わふふ」
幼馴染「......」
男「......」
幼馴染「......」
男「......」
幼馴染「ミカン食べる?」
男「......」フルフル
幼馴染「そう」
男「わん」
幼馴染「......」
男「......」
幼馴染「そういえば、わたしご飯食べてないや」
男「!」タタタッ
幼馴染「え、どこ行くの」
タタタッ
幼馴染「......行っちゃった」
幼馴染「どうしたんだろ」
十分後
男「へっへっ」タタタッ
幼馴染「......帰ってきた────ってなにそれ」
男「くぅ~ん」コトッ
幼馴染「......前あげたチョコパイじゃない」
男「わん!」
幼馴染「......」
男「?」
幼馴染「賞味期限が切れてるわよ」
男「!?」
幼馴染「あははドンマイ」
男「......」ガクリ
幼馴染「で、でも嬉しいよ! こういうのは気持ちが一番だからねっ!」
男「......」シュン
幼馴染「ほらそんなに落ち込まないで」
男「......」トコトコ
幼馴染「......ぁ」
男「......」ガチャ バタン
幼馴染「......」
男部屋
男「......」
男「......」グスッ
男「くぅん、くぅん」
部屋に哀しさを含んだ遠吠えが鳴り響く
幼馴染のためにとプレゼントを用意したが、全く意味を為さなかったのだから仕方ないのである
純然たる気遣いが必ずしも気遣い足り得るとは限らない
当然のことだ
男の脳内に今までの思い出が駆け巡る
幼稚園のときに出逢った
泥んこに遊んだ
楽しみを分かち合うことが楽しかった
たまに喧嘩をするけど仲直りした
かけがえのない友人となった
────中学二年生、初めて異性として意識した
初めての恋だった
苦悶し、会話をするたびに想いは積もる
そして、告白したけど返事はノーだった
『友達としてしか見れないよ』
枕を涙で濡らした
涙が止まらなかった
けれども、側に居たいと思い必死に意識させるように努力した
結果、なんやかんやあって犬になった
わんわん
彼女と触れあえればなんでも受け入れる
だが、本当にいいのだろうか?
後悔していないか?
本当に幸せなのか?
無意識ながらも男は葛藤してしまう
男「わう......わう......」ゴロンゴロン
思考の連鎖が束となり襲いかかる
人間と犬の境界を行き交い、尋常ではない鈍痛が脳を揺さぶっているのだ
苦しい
助けてくれ
瞬間、部屋の扉が砕かれた
幼馴染「おとこーっ、大丈夫!?」ドタドタ
男「わう、あああ......」
幼馴染「ねぇ、ねぇったら!」
男「あ、ああっ、ああああ」
幼馴染「あわわ、どうすれば......」
慌てふためく幼馴染を朧気な瞳で男が見つめ、ひとつ呟く
男「好き......だ」ゲホッゲホッ
幼馴染「────えっ」
男「好き......なんだ」
幼馴染「え、ええっ?」
男「ぼ、僕は......一人の人間として幼馴染が好き......だ。決して......僕は......犬じゃないよ」
幼馴染「え、あ、あう」
苦しみに堪えながら唯一人間として残っていた情念を吐き出していく
男「幼馴染は......犬っぽい人が好きで付き合いたいって言ったけど......やっぱり......僕は、人間として、お付きあいが、したい」ポロポロ
幼馴染「あ、うう......」
犬として過ごしてきた一年間、幸せ
幼馴染と結ばれたことは至上の喜びだった
このままでもいいと思えた
────心中を吐露するまでは
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