まさおくん「デュフフ…」 (9)
「デュフフ…」
まさおくんはあいちゃんの抱き枕に向かった。
「や、やめてよ」
まさおくんは裏声であいちゃんのものまねをした。
気持ちが悪い。もし誰かがその場に居合わせたならば、間違いなく引くだろう。
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「ほら、あいちゃん…君のせいで、僕のナニがこんなに…」
まさおくんの年は今年で32。年の割には爪楊枝ほどのサイズしかないのであった。
まさおくんは就職に失敗し、ニート生活を送っていた。ただただ虚しいだけの日々…
そんな中、彼を満たしてくれたのは、あいちゃんの抱き枕で妄想することだった。
「はぁ…はぁ…あいちゃん…」
まさおくんがコトに至った。醜い。非常に醜い。
誰にも見せないような醜態を、彼はあいちゃんの抱き枕の前だけでは見せたのだった。
彼がこのようになってしまった原因はいつ現れたのだろうか。
そう、忘れたくても忘れられない───幼稚園の時である。
当時、彼に多大な影響を与えた人物は多かった。ねねちゃん、かざまくん、ぼーちゃん、しんのすけ…
友人だけでもこんなにも濃いメンバーなのだ。
さらに、彼は世界を何度も救うような経験をした。
時にはジャングルに行き、時にはバスを運転し、時にはカウボーイになったりした…
そんな彼が、どうしてこのような虚しい存在になってしまったのか。
直接的な理由はない。
しかし、先ほど挙げた影響を及ぼした人物、エピソード…
それらをコンクリートミキサーにかけてぶちまけた結果、彼は道を踏み外してしまったのだ。
「あいたん…あいたん…うっ」
絶頂。圧倒的絶頂。その爪楊枝から排出され、とどまることを知らない白濁液は、抱き枕へと注がれていた。
「デュフフ…コポォ」
まさおくんが不敵な笑みを漏らす。
汚らわしい。こんな醜い生物を生んでしまったのはいったい何なのか。誰にもわからない。
「まだ…いっぱい…あげるからね…フォカヌポゥ」
まさおくんがコトを続ける。彼を止めることは、誰にもできないのであった───
完
以上です。見てくださった方、ありがとうございました
むしゃくしゃしてやった。反省はしている。だが後悔はしていない。
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