【R18】蘭子「禁断のグリモア」 (33)
※みりあちゃん必須
※Pが普通にアイドルに手を出すので注意、一応相思相愛です
※処女喪失、フェラ、ごっくん、中出し要素あり
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炎龍の月 十の日
儚き者の悲しき調べを纏い、天舞を司る美麗なる者たちの宴に出向く。
前日、闇より響き渡る業火の唸りが、我を眠りより呼び覚ます。
夜に愛されし隻眼の妖姫と数多の地の眷属を統べる孤高の女王
封じられしパンドラの箱を解き放ち、亡者の叫鳴に酔う。
ゆえに暗き深淵へと落ちるか。
黒衣の僕は我が手を取り、焦天に腕(かいな)を捧げるべき
古(いにしえ)の洗礼を全うせん。
今宵我の奉ずるは、幾重の蒼穹の果てに在る無垢なる守り手。
偽りなき聖なる影を晒し、紅き焔(ほむら)に包まれるか。
瞳の所有者は我の纏いし白波の潮流に魂を供物として捧げ
幾度となく栄光なる陽閃にて我を照らさんと望む。
彼の者の発する神世の信託に、迷い子は袖を揺らさん。
洗礼を受け、彼の者は落とし子の集いし澱みに誘う。
僕、魔力の暴走を内に止め、煉獄の責め苦に喘ぐ。
我、無二の僕を救わんと腕を差し出さん。
対の花弁重なり、我の言霊は虚空に失せり。
巨人の掌は白き波を掬い、古の理(ことわり)を垣間見る。
比類なき瞳の持ち主よ……その灼熱の眼差しこそが我が心を焼き尽くさん!
黒き衣は大地に溶け、神の創りし彫像を現す。
嗚呼、魂の波動が滾る。地獄の業火に焼かれし無二の宝剣に
無数の蛟(みずち)が恐ろしげに絡みつく。
鼓動せし剣先は血戦を前にして涙に濡れ、その鋭き隻眼を向けん。
一対の陽玉は深森に潜み、人知れず熱き蜜に満ちていく。
今宵、我は禁忌の姿を示さん……。
嗚呼……魔眼の主の放ちし紅蛇の使者、ここに訪れ、我、熱に浮かされん。
新たな衣に向けし僕の美しき祝詞……紅蓮の炎に焼かれ悶えるがよい!
楽園の知恵者は白き大地を進み、麗泉にて渇きを癒す。
生命の雫がこぼれ落ち、魂が揺れる。
狂乱の渦中にて我は僕の携えし宝剣を掌中に収める。
天を衝かん炎剣の輝きは我を真の魔王へと覚醒させん!
穢れなき我が魔笛の調べに応じて氷塊は溶け、草茅は芽吹く。
古の影珠、新たな礎を産み出さんと震えり。
陽釵は貪欲の化身を穿ち、我に生命の源を望ませり。
麗しき闇の狭間にて蜜酒を味わん。
重厚たる魂魄により、たちまち紅蛇は白龍と成る。
春陽の兆し、到来せり――。
今の我には魔力が足りぬ……僕よ、そなたの宝剣を我に捧げよ。
聖鞘に収めし大剣は渦巻く英泉にて穢れを拭う。
洗礼を授かりし大海に新たな潮流は起こり、桜花は結びて苦の旋律を屠る。
陽波は荒立ち、我を翻弄する。
篝火は揺らぎ、撹拌されしオケアノスより春陽は昇る。
永久(とわ)の海に白き繁栄は満ち、栄光の海路はエリュシオンの野へと船を誘う。
代償を失い、時計の針は消える……夜を裂く鋭き閃光を我は一瞥する。
聖戦の果てに身を包むは、光の衣。
白絹の衫が繋ぐは、我と僕との魂の旋律。
願わくば汝の腕にこの麗身を添わせ、亡国の終焉を見届けよう。
以上です。
水着の仕事を受けた蘭子と彼女に萌えたPとの話でした。
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