男「無敵になれる?」神「うん」 (2)

俺の名は差歯金太郎。
おーぷんでコテハンをやってる23歳の独身無職男だ。
性欲は強めだが、金太郎というフザけた名前と醜い外見で彼女はおろか、友達すら一人もできたことがない。
みんな俺の顔を見ると泡を吹いて白目むいちまうんだ。
今日も行きつけの薬局から痔の薬をもらい帰ってきたところ。
くそっ、誰でもいいから女だ

男「あー、つまんねぇ」

ここまで打ち込んだところで男はタイピングの指を止めた。
カーテンを閉め切り薄暗い部屋の中、たくあんのような腐臭が漂う。
男の足元には昼に買ったオムすびが散乱している。
ここ数週間、全くゴミを捨てていない。
いや、まず外へ出ていない。
ニートとしては第一関門を見事突破したであろうが、一般人の歩むレールからどんどん離れている気がする。
男はゴミの山から馬の人形を取り出すと力一杯その頭を握り潰した。

男「フンヌーッ!! フンヌーッ!! 俺TUEEEE!! 俺TUEEEEE!!」

???「くすくす、悲しい人生じゃの~」

男「あんッ!?」

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