凛「緊急会議だにゃ!」 (104)
書き溜めがあまりないので無くなり次第不定期更新の予定です
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ーー凛ちゃん家
真姫「急に呼び出したかと思えば……いきなり何よ?」
凛「本日集まってもらったのは他でもないにゃ」フフフ
真姫「集まってもらったって、私しかいないけどね」
凛「そこは合わせてよー!」モウッ
真姫「まあいいから……で、なんなのよ」
凛「うん、簡単に説明するとね」
真姫「あ、もう普通に戻るのね」
凛「あれは疲れるから!」エッヘン
真姫「そこは威張るところじゃないわよ」
凛「それで、話を戻すけど……」
凛「今日来てもらったのは」
凛「かよちんのことなの」
真姫「花陽?花陽がどうかしたの?」
凛「あのね、この間かよちんと穂乃果ちゃんがダイエットやったでしょ」
真姫「ああ……海未特製の地獄式ダイエットね…」ゾワゾワ
凛「そう、それ!で、かよちんは無事体重を元に戻すことに成功したんだけど」
真姫「ええ、そうね。いいことじゃないの」
凛「うん、そこまでは良かったんだけど……」
凛「問題はその後なの……」
凛「というわけでここからが今回の会議の始まりだにゃ!」バンッ
真姫「……きゃっ!」ビクッ
真姫「ちょっと!いきなり机叩いたらびっくりするじゃないの!」ナミダメ
凛「ごめんなさい……」
真姫「…やけに素直ね?」
凛「凛もすごく手が痛かったにゃ……」フ-フ-
真姫「自業自得よ」フンッ
凛「じゃあダイエットを終えたかよちんに何があったか説明するね……」フ-フ-
真姫「一気にテンション下がってるじゃない」
凛「ダイエットが終わったその日にかよちんはいつものご飯屋さんに行ったの」
凛「もちろん凛も一緒に行ったよ」
真姫「自分へのご褒美ってやつね」
凛「うんうん、そこでかよちんは当然黄金米の大盛りを頼んだんだ」
真姫「また太っても知らないわよ……」ハア
凛「そして、届けられる黄金米。それを恍惚の眼差しで見つめるかよちん」
凛「『全ての米粒に感謝を』そう言いながら両の手を合わせてかよちんはご飯を食べ始める……」
真姫「花陽なら本当に言いそうだから困るわね…」
凛「でもね、しばらくしてから事件が起こったんだ!」ハクシン
真姫「……面倒だけど聞いてあげるわ、事件って何よ」
花陽『凛ちゃん……どうしよう。ご飯全部食べられないかも……』
凛「ってかよちんが急に言い出したんだにゃ!!」
真姫「え……?本当に?」ビックリ
凛「やっぱりそうなるよね、凛もその場にいた時はそんな反応だったよ」ウンウン
真姫「花陽が……?嘘じゃなくて?」
凛「真姫ちゃんちょっと驚きすぎじゃない?」
真姫「いやだってあの花陽なのよ!?三度の飯よりご飯が好きな花陽がよ!?」
凛「それって同じような意味の気が……」
真姫「そんなことはどうでもいいの!」クワッ
凛「……真姫ちゃんが変になっちゃった」
真姫「ていうかなんでそんなことになったのよ!」
凛「えーとね、多分ダイエットのせいだと思「ダイエット?そう…海未の仕業ね…」フフ
凛「にゃー!!真姫ちゃんいい加減落ち着くにゃー!!」ニャ-
真姫「あっ、そ、そうねごめんなさい」ハッ
真姫「あまりに衝撃的だったからつい…」
凛「多分って言ったでしょ?これはあくまで凛の予想なの」
真姫「はあ?なんで予想なのよ、その場で花陽に聞けばよかったじゃない」
凛「当然聞いたよ、そんなの決まってるじゃん」
凛「でもね、その時かよちんはご飯を完食できないという現実に絶望してたから…」
真姫「まあ花陽ならそうなるでしょうね……」アアネ
凛「だからその場では答えてもらえなかったの」
真姫「なるほどね、でもそれなら今からでも花陽に聞けばいいじゃない」
凛「今はそっとしておいてあげたいんだ……」
真姫「なんで?」
凛「凛もね、もしラーメンが食べられなくなったら気が気じゃなくなって落ち着いて話なんかできないと思うから」
真姫「そこだけ聞くとラーメンが物凄く危ない食べ物に思えてきたわ……」ブルッ
凛「真姫ちゃん!ラーメンは危なくなんかないよ!」カッ
真姫「あーもう!話を脱線させるんじゃないわよ!」クワッ
凛「なんで、凛が逆ギレされてるんだにゃ……?」シクシク
凛「最初に変なこと言ったの真姫ちゃんなのに……」ジト
これから用事があるので続きは夜更新します
11時くらいから更新できそうなのでします
真姫「くっ、そこは確かに私が悪かったわ」
真姫「でもね、凛が進行だといつまでたっても話が進みそうにないから私が代わるわよ」フン
凛「逆ギレの上に乗っ取り……」
真姫「何?何か不満があるのかしら……?」
ギロリ
凛「そんなに怒るとシワができちゃうよー」ボソッ
真姫「……」スタスタ
ガシッ
凛「にゃ?」
真姫「……」ググッ!
凛「いっ、いだだだだだあああ!!!真姫ちゃん痛い!痛いにゃー!!!」ジタバタ
真姫「……もう言わない?」
凛「い、言わない言わない!真姫ちゃんの好きなトマトの神様に誓うからあああーーー!!!」ニャ-
真姫「…………」イラッ
真姫「貴女馬鹿にしてるでしょ……」グッ!
凛「にゃ!?ちゃんと謝ったのになんでーーー!!??」ヒ-ン!!
ナンデソコデトマトガデテクルノヨ!?
エッ?ダッテマキチャントマトスキデショ?
ダカラユルシテクレルカトオモ……
グググッ!!
ニャーーーー!!!!
…………
………
……
真姫「はあっ、はあっ、す、少し頭を……冷やしましょうか……」ハアハア
凛「凛は物理的に頭を冷やしたいよ…」イタイ
真姫「凛が変なこというから悪いのよ」フンッ
凛「だからって、アイアンクローすることないのに!」
真姫「確かに…もうちょっと何かあったわよね」
真姫「ついカッとしちゃって…ごめんなさい」ペコ
凛「そ、そこまでしなくていいよ!凛も悪かったんだから」
凛「凛もごめんなさい」ペコ
真姫「じゃあこれで和解ってことでいい?」
凛「和解?」
真姫「……まあ、仲直りしましょうってことよ」
凛「うんっ!じゃあこれで仲直りね!」ギュ-
真姫「きゃっ!い、いきなり何!?」
凛「仲直りのハグ!だから真姫ちゃんも凛のことギュッてして!」ギュッ
真姫「ええ!?わ、私も?」
凛「うん!だって口で言うよりも行動で表した方が分かりやすいでしょ?」
真姫「り、凛がまともなこと言ってるわ……」センリツ
凛「真姫ちゃん……」ジト-
真姫「わ、わかったわよ!やればいいんでしょやれば!」
凛「そうそう、わかればいいんだ……」
真姫「えいっ」ギュ…
凛「にゃ〜///」
真姫「ほらっやったわよ!これでいいでしょ?」エヘン
凛「いい……すごくいい……」
真姫「当然よ、この真姫ちゃんにハグされて嫌な人なんているわけないんだからね!」フンス
真姫「さ、そろそろ話を戻すわよ」パッ
凛「あっ……」シュン
真姫「どうかした?さっさと進めるわよ」
凛「う、うん!じゃあ真姫ちゃん進行お願いね」アタフタ
真姫「何焦ってるのよ?…まあいいわ、この真姫ちゃんに任せなさい」
凛「わあー」パチパチ
真姫「そうね、まずは話が脱線しすぎたから整理しましょうか」
真姫「まず、今回の議題は花陽が何故ご飯を完食できなくなったのか」
真姫「これの原因を探る、でいいわね?」
凛「うん、後付け足すならそれを直してあげたいにゃー」
真姫「なら原因を探り、その後出来るなら治療って所かしら」
凛「それでおっけーだよ」
真姫「じゃあ先ずは原因の方ね、今の所心当たりがあるのは…」
凛「ダイエットだけかな?」
真姫「そうね、花陽の身体に異変が起きたのはダイエットが終わった日」
真姫「それなら一番に疑うのはダイエットで問題ないわ」
凛「でもどうやってそれを調べるの?」
真姫「そうね…とりあえず海未にでも話聞いてみる?」
凛「おおっそういえば海未ちゃんはダイエット期間中ずっとかよちんの近くにいたもんね」
凛「さすが真姫ちゃん!探偵さんみたい!」ヨッ
真姫「ふ、ふんっこれくらい当然よ//」カア
凛「あ、ちょっと顔が赤く…」
真姫「なってないから!ほら、早く支度して海未に話聞きに行くわよ」ハヤクシナサイヨ-
凛「はーい」
ーー海未ちゃん家 門前
凛「ほぇー」ポカ-ン
凛「おっきいねー!」
真姫「そうね、昔ながらの日本家屋って感じ」
凛「やっぱり真姫ちゃんはあんまり驚いてないね」
真姫「まあそりゃね。あんまり言いたくないけど私の家だってそこそこの大きさだし」
凛「あれをそこそこと言い張るなんて真姫ちゃんはやっぱりお嬢様だねー」シミジミ
真姫「……否定はしないわ、事実だもの」
真姫「いいから行くわよ、人の家の前でいつまでも突っ立ってたら不審者に間違われるわよ」ホラ
凛「じゃあ凛が海未ちゃん呼ぶー!」
真姫「勝手になさい…」ハイハイ
凛「…」スウッ
凛「たぁのもおおーーー!!!」ニャ-!
真姫「ちょっ凛!?何やってんのよ!?」アタフタ
凛「え?だってこういうお家ではこうやって呼ぶんじゃないの?」チガウノ?
真姫「バカっ!それは道場破りの時よ!」
海未「何事ですかっ!!」バアンッ!!
凛「にゃあー!?」ビクッ
真姫「きゃああ!!」ビクッ
海未「……あら?真姫に凛ではないですか」
凛「海未ちゃんこんにちはー」
真姫「び、びっくりさせないでよもうっ」
海未「ああすいません。それより、先程道場破りのような声が外から聞こえてきたのですが……」
凛「あ、それ凛だに……!?」モガッ!
真姫「そ、それならさっきあっちの方に走っていったわよ!」アセアセ
真姫「ね、凛?」
凛「だから凛だっ……」
真姫「ね!?」ニコォ!!
凛「う、うん……」コワイ…
海未「ふむ……では悪戯だったのでしょうか」
海未「まあ気にしていても仕方ありませんね、珍しいことではありませんし」
凛「よくあるの?」
海未「よくと言うほどではありませんが……」
海未「大体数ヶ月に1回有るか無いかぐらいですね」
真姫「ふーん、名家は大変そうね」
海未「何を言っているんです、真姫の家も似たような物じゃないですか」
真姫「私の家は医療関係だからそういうのは全然無いわよ」
海未「それもそうですね。ところで二人はどうしてここに?」
真姫「ちょっと海未に聞きたいことがあって」
海未「私にですか?珍しいですね」ハテ?
凛「ついでに海未ちゃん家の中見てみたいにゃー」
真姫「凛は少し黙ってて」ピシャリ
凛「ひどいにゃ……」シクシク
海未「わかりました。そういうことでしたら、家の中へ案内しましょうか」コチラヘ
真姫「ごめんなさい、急に押しかけちゃって」
海未「いいえ構いませんよ。私も丁度暇してたところですから」フフッ
ガラガラ……
凛「おじゃましまーす!」
真姫「お邪魔します…」
ーー海未ちゃんの部屋
海未「ここで少し待っていてください。お茶とお菓子でも持ってきますので」スタスタ
凛「はーい!」
真姫「ここが海未の部屋……」グル-
凛「……何にも無いね」キレイサッパリ
真姫「そこは無駄な物がないって言いなさいよ」
凛「殺風景ってやつかな?」
真姫「海未が聞いたら怒るわよ」
凛「へーきへーき!だいじょうぶだ……」
海未「殺風景ですみませんね」ニコッ
凛「よ…」ダラダラ
真姫「ほら、言わんこっちゃない」
書き溜めここまでです
次からは書き溜め次第更新していきます
凛「……」
凛「海未ちゃんごめんなさい!」ガバッ
真姫「あら、今回はすぐ謝るのね。いいことだわ」
凛「だって、今日は謝ってばっかりだからね!」エヘン
凛「早目に謝るのが一番って凛も学習したんだよ!」ブイ
海未「ほう、凛にしては中々まともな事を言いますね」
凛「真姫ちゃんといい、海未ちゃんといい二人の中で凛はどれだけお馬鹿な子扱いされてるんだにゃ……」
真姫「それはもう相当なものよ」
海未「ええ、相当なものです」
凛「凛、帰ろうかな…」
海未「冗談ですよ。凛はそういう所が可愛いんですから」
凛「それ、褒めてるの?」
海未「勿論です。それに、部屋が殺風景なのは私の趣味ですから別に怒る必要もありません」
真姫「だって。良かったわね許してもらえて」
真姫「ちなみに私は割と本気よ」
凛「なにが?」
真姫「凛をおバカと思ってるかってこと」
凛「まーきーちゃーん……?」ゴゴゴゴ
真姫「冗談よ」オ-コワイコワイ
海未「それでは、余興はこのぐらいにしてそろそろ本題に入りましょうか」
海未「あ、これ私オススメの日本茶と穂むらのお饅頭です」ドゾ
凛「ほんと海未ちゃん、穂乃果ちゃん家のお饅頭好きだよね」
海未「歴史ある老舗の和菓子ですからね。穂乃果の家だということを抜きにしても私は好きです」
海未「あ、真姫もどうぞ」スッ
真姫「ありがと、それで聞きたいことなんだけど……あら美味しいわね」パク
真姫「この間花陽と穂乃果がダイエットしたじゃない?……お茶も美味しい」ズズッ
海未「ええ、しましたね。二人とも無事元の体重に戻ってくれて良かったです」
真姫「なんだけど……」
海未「何か駄目なことでもありました?」
真姫「駄目っていうか……」ウ-ン
凛「真姫ちゃん焦れったいにゃ!凛が話す!」
凛「あのね海未ちゃん、かよちんがご飯食べられなくなっちゃったの!」
海未「は?」
凛「だから、かよちんがご飯食べられなくなっちゃったの、今!」
海未「いや、その……真姫?」
真姫「ちょっと言葉足らずだけど、凛の言ってることは本当よ」
海未「は、花陽が……ご飯を……」ワナワナ
海未「な、なにかの病気ではないのですか!?」
真姫「ちょっと落ち着きなさいよ……それを海未に聞きにきたんだから」
海未「は、はあ……」
真姫「って言ってもその様子だと心当たりはなさそうね」
海未「すみません……ダイエットを監視していた時はその様な仕草は一切見なかったもので」
凛「そっか、仕方ないね…」
海未「あの、よければ私にも詳しく話していただけませんか?」
海未「もし私が関わっているのだとしたら少しでも力になりたいんです」
真姫「そうね、海未の知識があれば私達も助かるわ」
凛「実はね……」
カクカクシカジカデネ……
フンフン
ナルホドナルホド
凛「……というわけなの」
短いですが今回は此処まで
海未「ダイエットを終えたその日にですか……」
海未「さっきの話を聞く限りでは確かに原因はダイエットにありそうですね……」
海未「申し訳ないです…私の作ったメニューのせいでそんなことになってしまうなんて…」ズ-ン
海未「花陽に合わせる顔がありません……」
凛「もうっ、そんなに落ち込まないでよ。まだ海未ちゃんのせいだって決まったわけじゃないんだから」
海未「凛……」
真姫「そうよ、落ち込む暇があるなら少しでも当時のことを思い出してくれない?」
海未「真姫も…ありがとうございますね」フフッ
真姫「別に、お礼言われるようなことなんて言ってないし……」
凛「真姫ちゃん素直じゃないね〜」ニヤニヤ
真姫「ふんっ」プイッ
海未「ですが、そうですね……当時のことでしたら私よりも近くにいた穂乃果の方が詳しいかもしれません」
凛「穂乃果ちゃんかー。確かに海未ちゃんよりも近くにいたね」
凛「でも、穂乃果ちゃんちゃんと覚えてるかな?」
海未「凛、貴女さらりと失礼なこと言いますね」
真姫「今に始まったことじゃないわ」
海未「それもそうですね。では、穂乃果に話を聞きに行くという事で構いませんか?」
真姫「私は全然構わないわよ」
凛「海未ちゃんの部屋を探索してみたかったけど仕方ないねー」ザンネン
海未「凛はこれ以降私の部屋に立ち入り禁止です」
凛「嘘です!」ゴメンナサイ!
海未「知っていますよ。さあ馬鹿やってないで行きましょう」
真姫「お邪魔しました」ペコリ
凛「お邪魔しましたー!」ペコリ
海未「はい、機会があればまたゆっくり案内しますね」
海未「ではお母様私も少し出かけて参ります」
ーー穂むら 入り口
真姫「結構近くだったのね……」
凛「ちょっとした発見だにゃー」ビックリ
海未「何を驚いているのです?早く行きますよ」スタスタ
真姫「え?そっちはお店の入口でしょ?」
海未「休日のこの時間帯は大体穂乃果が店番をしているんですよ」
ガラガラ……
穂乃果「いらっしゃいませー!」
穂乃果「ってどうしたのそんな大勢で?」
海未「ほら」
凛「さすが幼なじみ……」
真姫「こんにちは穂乃果。ちょっと用があるんだけど時間作れるかしら?」
穂乃果「穂乃果に用事?なんだろ」ハテ?
穂乃果「まあもうちょっとで雪歩に店番代わるから部屋で待っててー」
海未「わかりました。それではまた後ほど」
穂乃果「うん、海未ちゃんも後でね!」
海未「真姫、凛、こっちです」テマネキ
穂乃果「真姫ちゃんも凛ちゃんもゆっくりしてて!」
真姫「ええ、それじゃお邪魔するわね」
凛「ねえねえ穂乃果ちゃん!漫画読んでてもいい?」
穂乃果「うん、大丈夫だよー」
凛「ありがと!じゃあ後でねー」フリフリ
穂乃果「ふふっ」フリフリ
ワイワイガヤガヤ……
更新したいけど眠いんでここまでで
ーー穂乃果ちゃんの部屋
真姫「穂乃果の部屋に来たわけだけど……」
凛「いつも通りだね」フツウ
真姫「私は初めて来たからその辺よくわかんないんだけどね」
海未「あら、真姫は穂乃果の部屋に上がるのは初めてでしたか」
真姫「そうね、穂むらとリビングまでなら何度か行ったことはあったけど」
真姫「にしても凄く女子高生の部屋って感じ…私にはあまり馴染みがないわね」
海未「私はもう数え切れない程ここに出入りしていますから何も感じなくなりましたよ」シミジミ
凛「第二の故郷?」
海未「まあちょっと違いますけど似たようなものですね」
海未「時に凛の部屋はどのような内装なのですか?」
凛「いきなりどうしたの?」
海未「いえ、私の家とここで部屋の内装についての話をしていたので気になって」
海未「真姫の部屋は何となくで想像つくんですが、凛の部屋はイマイチ……」
真姫「私の部屋だって割と普通よ。ちょっと他の人より広いくらいで」
海未「と言っていますが、どうなのですか凛?」
凛「真姫ちゃんの普通とかそこそこはあんまり当てにならないにゃー」ニャ-
海未「つまり、真姫の部屋は私が想像する物に近いと……?」
凛「うん!あのねあのね、真姫ちゃんの部屋ってね屋根が付いてるベッドとかあってすっごいんだよ!」キラキラ
海未「屋根……天蓋ですか。本当なのですか、真姫?」
真姫「確かにあるけど…変かしら?」
海未「いえ、想像通りで安心しました」
凛「他にもね!凄いのがいっぱいあってね……」キラキラ
海未「ふふっそうなんですか?」
ウンウン、アトネアトネ?
ヘエ-ソレハゼヒミテミタイデスネ…
真姫「結局私の部屋の話になってるんだけど……」
真姫「ま、いいわ。あの空気に水を差すのも気が引けるしね」
……ガラガラ
穂乃果「おまたせー!いやー疲れた疲れた」
凛「それでね……あ、穂乃果ちゃんお帰りなさい!」ニャ-
海未「お疲れ様です、穂乃果」
真姫「休日なのに大変ね、お疲れ様」
穂乃果「まあそこは和菓子屋さんに生まれた宿命って奴だよ、仕方ないよね」
穂乃果「で、私に聞きたいことってなにー?」
凛「あのね、この間かよちんとダイエットした時」
凛「かよちんにどこか変わったところなかった?」
穂乃果「花陽ちゃん?花陽ちゃんに何かあったの?」
凛「実はね……」
カクカクシカジカデネ
フンフン
ナ、ナンダッテ-!!!
凛「ってことなの」
穂乃果「うーん、花陽ちゃんがそんなことに……」
海未「一番近くにいた穂乃果なら何か分かるのではと思い訪ねたのですが……」
穂乃果「ちょっと待ってね、そういえば何か心当たりがあるような……」
真姫「ホント!?」ズイ
海未「本当ですか!?」ズズイ
凛「ホントかにゃ!?」ズズズイッ
穂乃果「みんな近すぎじゃないかなー……?」ハハッ
穂乃果「……」ウ-ン…
穂乃果「……」ウ-ン……
凛「……」ドキドキ
真姫「……」ドキドキ
海未「……」ドキドキ
穂乃果「……あっそういえば」
うみりんまき『っ!』
穂乃果「最終日の時だったと思うけど」
穂乃果「ジョギングの最中だったかな?確か、二回ぐらい何もないところで転けたことがあったような」
海未「そんなことがあったのですか!?」バンッ
穂乃果「う、うん…」ビク
穂乃果「その時は花陽ちゃん疲れてるのかなーぐらいにしか思ってなかったから……」
凛「ほ、他には?他にはなかったの?」
穂乃果「他は……ごめんちょっと思い出せないや」
真姫「……」ウ-ン
凛「どう、真姫ちゃん?なにか分かった?」
真姫「……そうね、穂乃果に一つ質問いいしてもいいかしら」
穂乃果「いいよー」
真姫「そのジョギングの時って花陽の体力はどうだった?」
穂乃果「いつもより、息切れが早かったかも……」
穂乃果「あ、後あんまり元気もなかった気が」
真姫「……やっぱり」
凛「わかったの?」
真姫「ええ、元気が無くて、いつもより息切れが早くて、何も無いところで転ける」
真姫「その上、大好きなお米を完食できなかった」
真姫「もうここから考えられるのは……」
真姫「……癌」
凛「……えっ」
凛「う、嘘だよねっ!」
凛「かよちんがガンなんて、そんなわけないよねっ!?」
真姫「凛……」メソラシ
凛「な、なんでそんな顔するの真姫ちゃん?」
凛「海未ちゃんっ!海未ちゃんならわかるよね?」
凛「ちがうよね!?かよちんはちょっと具合が悪いだけだよね……」
海未「……」ウツムキ
凛「穂乃果ちゃんは!?」
穂乃果「……ごめん」
凛「うそ、うそだよ……かよちん……」ジワッ
ほのうみまき(あ、マズイ……)
凛「うわああああぁん!!!」ボロボロ
凛「がよぢーーーん!!!死んじゃやだよぉーー!!」ボロボロ
ほのうみまき(……やりすぎた)
ダダダダダッ
ガラッ!!
穂乃果母「ど、どうしたのよ穂乃果!?」
穂乃果「げっ!お母さん!?」マズッ
穂乃果母「ちょっとこっち来なさい!」クイクイ
ーー廊下
穂乃果母「死んじゃやだとか聞こえてきたんだけど、大丈夫なの?」ヒソヒソ
穂乃果「う、うんっ!ちょっと練習してたんだけど今度の曲が悲しい内容の歌だったから!」
穂乃果「それで感情移入しすぎちゃってつい……」
穂乃果母「そうなの?ならいいんだけど……」
穂乃果母「でも、あんまり大きな声出さないようにね。下のお客さんもビックリしてたから」
穂乃果「はーい、ごめんなさい」
穂乃果母「じゃあ、練習頑張りなさいよ」
タッタッタ
穂乃果「はぁー……ビックリした」
穂乃果「ちょっとやり過ぎちゃったかも」
穂乃果「凛ちゃんにちゃんと謝らないとなぁ」
ガラッ
海未「り、凛っ!嘘ですから、ね?」アセアセ
真姫「そうよっ!海未の言うとおり!嘘よ嘘!」アタフタ
凛「うそ……なの?」
穂乃果「そ、そうなの!出来心でついからかっちゃって……」
穂乃果「ごめんなさいっ!」ドゲザ-
凛「かよちん……死なない?」
真姫「大丈夫、私が保証するわ!」
凛「そっか……よかったにゃ……」ハア-
真姫「本当にごめんなさい……こんなになるとは思わなくて」
凛「ううん、もう気にしてないから大丈夫!」
海未「本当に申し訳ないです……」
穂乃果「穂乃果、お詫びに和菓子一杯持ってくるね!」ダッ
凛「あの、穂乃果ちゃん!……行っちゃった」
凛「さっき海未ちゃん家で食べてきたよって言おうと思ったのに……」
…………
……
ここまで
駄目だ……全然オチが浮かばない
ガラッ
穂乃果「おっまたせー!」ドッサリ
真姫「ちょっと、なによその量……」
穂乃果「穂乃果特製の、穂むらフルコースだよっ」
凛「おおっ食べたことない和菓子がいっぱいだにゃー!」キラキラ
凛「あ……でも、こんなに食べちゃうと海未ちゃんに怒られるかも」チラ
海未「構いませんよ、たくさん食べてください」
凛「いいのっ!?」
海未「はい、今回は私が悪かったのでこれぐらいは」
凛「やったあ!海未ちゃん大好き~!」ギュ-
海未「は、恥ずかしいですよもうっ///」
穂乃果「あー!いいないいなっ穂乃果ともギュッてやろうよー!」
凛「うんっ!いいよー! 」ギュ-
穂乃果「ぎゅー!」ギュ-
真姫「あー……ゴ、ゴホン!」
凛「ん?真姫ちゃんもやる?」
真姫「いいわよっ!……大体さっきやったばっかりだし……」ボソボソ
真姫「そ、それより!」
真姫「花陽の事、わかったのよ」
凛「あれ嘘じゃなかったの……?」
真姫「あれは嘘だったけど……ちゃんとわかったの」
凛「ホント!?」
真姫「ええ、まあ私じゃなくてもさっきの話聞いたら普通にわかると思うけど」
真姫「……でしょ?」
海未「ですね」
穂乃果「そうなの?穂乃果にはわかんないや」
海未「……まあ穂乃果は置いておくとして」
穂乃果「海未ちゃんひどい……」
海未「恐らくですが、花陽は」
海未「風邪でしょうね」
凛「えっ……風邪?」
真姫「そうね、普通に風邪よ」
凛「……変な病気とかじゃないの?」
真姫「そんなわけないでしょ、何時も一緒にいるのに気付かなかったの?」
凛「ダイエットで疲れてるから辛そうにしてると思ってたにゃ……」
真姫「風邪だから辛そうにしてたのよ」
凛「……かよちん」
真姫「凛だけじゃなくて、穂乃果と海未もよ」
海未「すいません……私がもっと監督していれば……」
穂乃果「うん……ごめんなさい」
凛「ねえ、真姫ちゃん」
真姫「どうしたの?」
凛「かよちん今寝込んでるのかな?」
真姫「そうね、ダイエット終わってからまだそんなに日にちもたってないし」
真姫「可能性は高いわね」
凛「じゃあさ」
凛「皆でお見舞い行こうよっ!」
真姫「お見舞い……」
真姫「いきなり行ったら、迷惑じゃないかしら?」
穂乃果「うーん……どうだろう?」
穂乃果「あっ!でもさ……」
穂乃果「もし、自分が風邪で寝込んでる時にお見舞いが来たらどう思う?」
真姫「そりゃまあ、嬉しいわよ」
穂乃果「でしょでしょ?」
凛「だから真姫ちゃんお願い!」
真姫「……海未はどう思う?」チラ
海未「私はいいと思いますよ」
ほのりん『海未ちゃん……!』パアァ
海未「私も、昔は風邪で寝込んで心細い時に」
海未「穂乃果とことりのお見舞いで元気をもらっていましたから」
穂乃果「って海未ちゃんは言ってるけど……」チラ
凛「真姫ちゃんはどうする?」
真姫「ま、まぁ?私だって花陽の事は心配だし……」ゴニョゴニョ
凛「じゃあ決まりだにゃ!」
穂乃果「今から行くの?」
凛「穂乃果ちゃん……善は急げっていう言葉知ってる?」
穂乃果「言葉は知ってるけど、意味は知らないかも……」
凛「凛もだにゃー」アハハ
真姫「アナタたち……」ゴゴゴゴ
海未「ふざけている場合ではありませんよ」ニコッ
ほのりん『……』ダラダラ
凛「じょ、冗談だよー……海未ちゃん」
穂乃果「穂乃果はふざけてる訳じゃなくてホントに分かんないんだけど……」
海未「そうですか……」
海未「ならば尚更真面目にしなさいっ!!」クワッ
ほのりん『ご、ごめんなさ〜〜い!』
真姫「はぁ……もう私から花陽に連絡しておくわよ?」
海未「あ、すみませんお願いしますね」
海未「穂乃果と凛はそれが終わるまで少し国語の勉強です!」
ほのりん『えぇ……』
海未「文句を言わない!」
ほのりん『はーい……』
ここまで
全然更新できなくてすいません……
真姫「ホント騒がしいわね……」ピッ
プルルル……プルルル……
ガチャ
『はい……小泉です……』ケホッ
真姫「もしもし、花陽?」
花陽『どうしたの……真姫ちゃん……?』ゴホゴホッ
真姫「やっぱり……」
花陽『え?』
真姫「花陽、今風邪引いてるんでしょ?」
花陽『な、何で知ってるの!?……ゴホッ』
真姫「凛から聞いたの、花陽の様子が変だって」
真姫「それで詳しく聞いてみたら、症状が風邪っぽかったからもしかしてって」
花陽『そうだったんだ……』
真姫「今の調子はどう?」
花陽『……昨日が一番辛かったけど、今日はもうちょっとマシかも……』ケホッ
真姫「いつから風邪引いてるの?」
花陽『確か……ダイエットが終わって凛ちゃんとご飯食べに行った次の日くらいかな……』
真姫「なるほど……ということはご飯が食べきれなかったのはやっぱり風邪の引き始めだったわけね」
真姫「花陽、今ご両親は?」
花陽『今はお父さんもお母さんも仕事で居ないけど……』
真姫「……わかったわ、じゃあ今からそっち行くから」
花陽『ええっ!?……ゴホッゴホッ!』
花陽「それなら色々準備しておかないと……」
真姫「もう、そんなのいいから大人しく寝てなさい」
花陽『えっでも……』
真姫「いいから……ね?」
花陽『う、うん……真姫ちゃんがそこまで言うなら』
真姫「何か買ってきて欲しいものとかある?」
花陽『!……はくま』
真姫「白米は駄目よ」
花陽『……だよね』アハハ……
真姫「別にお粥とかならいいけど、花陽が食べたいのは炊きたてのご飯なんでしょ?」
花陽『うん……』
真姫「じゃあ駄目」
花陽『やっぱりぃ……』シクシク
真姫「治るまで我慢しなさい」
真姫「代わりに、適当に食べやすい物買ってくから」
花陽『ごめんね?』
真姫「謝らなくてもいいわよ、こういう時は素直に従っておくものなの」
花陽『そうだねっ、じゃあ真姫ちゃんにお任せします』
真姫「ええ、任されたわ」フフッ
真姫「それじゃ、また後でね」
花陽『うん、後で』
ピッ
真姫「さて、こっちは準備完了だけど……」
海未「はい、じゃあこの諺は?」
凛「はいっ!」
海未「凛、どうぞ」
凛「猿の川流れ!」
海未「違います」
凛「あれ、違ったっけ?」
穂乃果「あー、凛ちゃん惜しい!」
海未「では、穂乃果」
穂乃果「えっ!?えーと……」
穂乃果「川に流れる何かでしょ?」
穂乃果「……魚の川流れ?」
凛「それ、ただ泳いでるだけだにゃー」
穂乃果「だってわかんないんだもん!」
海未「はぁ、頭が痛くなってきました……」
真姫「こっちはもうちょっとかかりそうね……」
…………
……
…
気づけば二ヶ月も更新してなかった……
真姫「で、終わったの?」
海未「はい、バッチリです!」スッキリ
海未「ですよね、穂乃果、凛?」クルッ
穂乃果「うぅ~……頭の中が言葉でいっぱいだよぉ~」フラフラ
凛「知恵熱出そうだにゃ~……」フラフラ
真姫「……まあ、結果はさておきちゃんと勉強したみたいで良かったわ」
海未「では、次は花陽のお見舞いですね」
海未「ほら、二人ともシャキッとしてください!」
穂乃果「はっ、そうだった!お見舞い行かなくちゃだよ!」シャキッ
凛「そうにゃ!こんな所で知恵熱だしてる場合じゃなかったにゃ!」シャキッ
真姫「準備が出来たなら早く行きましょ、あんまり病人を待たせるのはよくない
わよ」
海未「真姫の言う通りですね、二人とも準備はよろしいですか?」
凛「凛はいつでも大丈夫だよ~」
穂乃果「穂乃果はちょっとお見舞い用の和菓子持ってくるね!」ダッ
海未「わかりました。では、穂乃果の準備が出来次第、花陽の家に向かうとしましょう」
海未「それで構いませんか?真姫、凛」
真姫「ええ、いいんじゃない」
凛「かよちん待っててね……凛がいっぱい看病してあげるから!」
真姫「凛、看病するのはいいけど……料理だけはしちゃ駄目よ」
凛「なんで?かよちんにお粥作ってあげようと思ったのに」
真姫「……とにかく、花陽を思うならやめておきなさい」
凛「むぅ~」プクゥ-
海未「まあまあ、何も禁止することはないでしょう。いざとなれば、私が凛を手伝いますよ」
凛「海未ちゃーん!」ギュ-
真姫「それなら別にいいけど……後悔しても知らないわよ?」
穂乃果「みんな~!おっまたせ~!」
海未「来ましたね、それでは、花陽の家に参りましょうか」
真姫「その前に、色々買ってかなきゃいけない物あるんじゃない?」
海未「ああ、そうでした。では、必要な物を買ってから花陽の家ですね」
真姫「ええ、それで問題ない筈よ」
凛「それじゃあ、全速力で……行っくにゃーー!!!」
穂乃果「おおーーー!!!」
海未「あの、お見舞いに行くだけですからね……」
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