ハルト「兄さん!不審者が罠にかかってるよ!」 カイト「黒咲か・・・」 (15)

ハルト「黒咲ってあの不審者だよね?」

カイト「ハルト、その不審者は黒ずくめか?」

ハルト「うん!それに変な髪型してる」

カイト「やはり黒咲か」

フェイカー「カイトよ。これが罠にかかった不審者だ」

黒咲「天城カイト」

ハルト「兄さんも友達がいっぱい増えたね!」

フェイカー「うむ」

カイト「・・・」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426235679

カイト「何の用だ」

黒咲「この次元は俺やユートにとって居心地がいい」

カイト「それだけか?」

黒咲「ああ」

カイト「なら帰れ」

黒咲「帰れだと?なぜ」

カイト「俺は忙しい。茶でも出してやるから早く帰れ」

黒咲「茶よりコーヒーがいい。ブラックだ」

カイト「・・・お前1人か?」

黒咲「そうだ」

カイト「ならコーヒーでも何でも出してやるから早く帰れ」

黒咲「いいだろう」

黒咲「しかしお互い昼間から暇人だなカイト」

カイト「何?」

黒咲「凌牙達は学校へ通っているというのにお前は」

カイト「それはお前も同じだ」

黒咲「貴様!」

カイト「荒ぶるな」

黒咲「俺とお前は確かに似ている・・・だが俺は塾に通ったりしている。俺の勝ちだ」

カイト「俺はどちらかと言えば社会人・・・お前とは少しだけ違う」

黒咲「俺には妹が居る。瑠璃だ!」

カイト「俺は弟のハルトが居る」

黒咲「・・・」

カイト「・・・」

黒咲「決着をつけるか」

カイト「望むところだ」

カイト「俺とお前のデュエルはただのデュエルではつまらんだろ」

黒咲「ああ」

カイト「俺は白でお前は黒」

黒咲「どういう事だ」

カイト「こいつで決着をつける」

黒咲「オセロ・・・白黒と言えばオセロか」

カイト「お前は黒でいいな。俺は白だ」

黒咲「先攻は俺が貰う」

カイト「好きにしろ」

黒咲「・・・」パチッ

カイト「俺のターンか・・・」パチッ

黒咲「・・・」パチッ

カイト「・・・」パチッ

黒咲「・・・」パチッ

カイト「・・・」パチッ

黒咲「・・・」パチッ

カイト「・・・」パチッ

黒咲「・・・」パチッ

カイト「・・・」パチッ

黒咲「・・・」パチッ

カイト「・・・」パチッ

黒咲「・・・」パチッ

カイト「・・・」パチッ

黒咲「・・・」パチッ

カイト「・・・」パチッ

カイト「おかしい・・・こいつさっきから」

黒咲「レジスタンスの真髄は逆境・・・すでに俺の術中にはまったようだな」

カイト「だが俺はその逆境とやらを跳ね除けてやる」パチッ

黒咲「・・・」パチッ

ハルト「遊馬が遊びに来たよ兄さん」

カイト「そうか」パチッ

遊馬「オセロやってんのか?」

小鳥「黒咲さんも居る!」

カイト「少し黙ってろ」

黒咲「気が散るからあっちへ行ってろ」

遊馬「お、おう」

黒咲「・・・」パチッ

カイト「・・・」パチッ

小鳥「目が真剣・・・何か怖い」

黒咲「・・・」パチッ

カイト「・・・」パチッ

遊馬「どっちも角取ってんのか」

小鳥「角取った方が有利なんだよね」

遊馬「それはどうかな」

黒咲「・・・!」パチッ

遊馬「カイトが押してるぜ」

カイト「・・・」パチッ

小鳥「どうして?」

遊馬「黒咲はレジスタンス活動をしていたせいで長くオセロの世界から身を引いていた」

ハルト「対して兄さんは時々オセロを1人でやってる・・・経験の差だね!」

遊馬「そういう事だぜ!」

黒咲「俺の勘が鈍ったというのか・・・!?」パチッ

カイト「・・・俺の勝ちだ」パチッ

黒咲「負けた・・・俺が」

カイト「勝ったのは俺だ。約束通り」

黒咲「白黒なら囲碁とチェスがまだ残っている」

カイト「囲碁とチェスか」

黒咲「無いのか?」

カイト「ある」

黒咲「一本目は俺の敗北だ。次は囲碁で決着をつける!」

カイト「なら先攻は俺が貰うぞ」

小鳥「また始まっちゃったよ遊馬」

遊馬「そっとしておこうぜ」

ハルト「そうだね」

遊馬「帰ろうぜ小鳥」

小鳥「うん」

小鳥「カイトと黒咲さんがオセロやるなんてね。真顔で」

ユート「こんな所に居たのか遊馬」

遊馬「何かあったのか?」

ユート「いや隼を探しているんだが」

小鳥「黒咲さんなら囲碁やってるわよ」

ユート「隼が囲碁!?何があったんだ!」

遊馬「お互い譲れねえものがあるんだろうぜ」

ユート「なるほど」

遊馬「見に行くか?あまりジロジロ見てるとキレるけど」

小鳥「目が血走ってたよ2人とも」

ユート「俺はいい」

遊馬「そうか、今度はどっちが勝つだろうな」

小鳥「楽しみね」

数日後

小鳥「チェスはカイトが勝って囲碁は黒咲さんが勝ったんだって」

遊馬「ふーん」

小鳥「あっ・・・デュエルじゃないから遊馬は興味ないか」

遊馬「将棋」

小鳥「え?」

遊馬「どうして将棋はやらなかったんだ?」

小鳥「ほ、ほら白黒じゃないし・・・」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

遊馬「白黒じゃなきゃダメなのか?」

小鳥「それがカイトと黒咲さんのルール・・・」

遊馬「ルールなら仕方ねえな・・・けどな覚えとけよ小鳥」

小鳥「?」

遊馬「将棋をハブいた瞬間からカイトと黒咲は抽象戦略ゲーマーとしてはまだまだって事なんだぜ」





このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom