長門「…ごめんなさい」 電「あ?」 (16)


提督「…呼ばれた理由 わかってるな?」

長門「…はぃ」


提督「話してもらおうか」


陸奥「ま、待って提督!悪いのは私で


長門「私が愚かだったのです 提督」


提督「…陸奥 静かに」

陸奥「…」


長門「連日の戦闘の指揮、戦略の立案による精神的負担を軽減するため…

少しの間 本当の素の自分を出し、気分転換をしてはどうかと言われました」


提督「…誰にだね?」

陸奥「わ、私です! すみませんでし


提督「謝罪を聞きたいのではない。経緯を説明しろ 長門」


長門「…間宮さんの所で甘味をひたすら食しました。すると、駆逐艦たちが私の方を見ていたので…」


長門「一番手前にいた電に食べさせてあげました。」

提督「…ふむ」

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長門「」チョイチョイ

電「? 私ですか?」

長門「あぁ 一口どうだ?」

電「あ、ありがとうなのです!」テクテク

イイナー ワタシモー


長門「はい あーん」

電「あーん」ニコニコ

パクっ

電「エヘヘ 美味しいのです」ニコ






長門「という事がありました」


提督「それだけで電が大破するわけがないだろう!!」


長門「…あまりの可愛さに 我を忘れて抱きつきました」


長門「か、可愛い」

電「え?」

長門「電あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ダキッ

電「な、長門さ ウグ カ! 」


ギュゥゥゥゥゥ ギギゴギゴゴゴ メキメキ!

キャー ダレカー ヒェー




提督「少し間違えばキールが折れ、二度と海に出られなくなるところだったのだぞ!」

長門「電は…」

提督「ドックで検査中だ」

提督「お前の処分はまた後で伝える 電に謝罪してから自室謹慎だ」

長門「…はい」


提督「それと、言い忘れていたが

長門「?」

提督「…昔、北方棲艦を倒す時も抱きついていたな」

長門「はい」


提督「…そういう事だ お前のした事は、ただの抱擁ではない

ベアハッグ …相撲で言えば鯖折り

そう言う技だ」


長門「ベア…ハッグ」

提督「…熊の抱擁と言う意味だ 覚えておけ」

電「長門さん?」

長門「今回の事はすまん」

電「はい?」

長門「…ごめんなさい」

電「あ?」

長門「申し訳ございません」バッ

電「…」

長門「」チラッ

電「誰が頭を上げて良いと言ったのです?」

長門「すすみません!」バッ


電「世間知らず過ぎます」


電「いきなり抱きついたり、謝り方もなっていないのです」

長門「…」


電「段階と言うものがあるのです」

長門「はい」



長門「え?」

電「一緒にレベリング 手伝ってくれますか?」


長門「そ、それではMVPが」

電「手伝ってくれますか?」

長門「私が楯になります」


電「提督は資材のやりくりは秘書艦の長門さんですけど大丈夫なのですか?」


長門「はい!」

電「…一緒にいてほしいですか?」

長門「はい!」

電「デート してくれますか?」


長門「はい! 勿論です!」


電「私もなのです もっと長門さんの事 知りたいです」ザバッ


長門「!?」

電「動いちゃダメなのです」ダキッ


長門「こ、これは…」

電「対面座位…なのです」ポッ

長門「」ブバァァー

電「た、大変なのです! 誰かー 長門さんがー」






電(…ふふ 一緒に入渠デートなのです)



終わり

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