ｺﾝｺﾝ

可憐「!?」

P「可憐、いいか?」

可憐「は、はい」

ｶﾞﾁｬ

P「飲み物買って…可憐?」

可憐「な、なんですか?」

P「いや、落ち着いたか?」

可憐「は、はい」

P「…?」

可憐「あ、あのこれに残った匂いで落ち着きました」

P「ハンカチ?」

可憐「ぷ、プロデューサーさんのです」

P「えっ?」

可憐「そ、それでお願いがあるんです」

P「なんだ?」

可憐「こ、今度からお仕事の時、プロデューサーさんの…ハンカチの匂いを嗅がせてください」

P…へっ?」

可憐「そうすれば緊張しないですむんです。…ダメですか?」

P「ハンカチ程度なら…わかった」

可憐「や、約束ですよ」

P「約束するから撮影頑張れよ」

可憐「は、はいっ」

P（その後の撮影は順調。…いい事だがこれからが不安だ）

そして

可憐「…」　　ｽﾝｽﾝ

P「…」

P（この光景に慣れてきてる俺はダメかもしれない）

可憐「…」

P「可憐?」

可憐「あ、あの…プロデューサーさん」

P「なんだ?」

可憐「は、ハンカチの匂いじゃあ落ち着かなく…その～」

P「?」

可憐「ぷ、プロデューサーさんの、コート…貸してください」

P「」

P「…どうしてもか?」

可憐「お、お願いします」

P「…ほら」　ﾊﾟｻｯ

可憐「あ、ありがとうございます」


P「…俺は撮影場を見てくるから」

ｶﾞﾁｬ ﾊﾞﾀﾝ

可憐「…」

可憐「これに…ぷ、プロデューサーさんの匂いが///」

可憐「…」　ｽﾝｽﾝ

可憐「～///」　ｷｭﾝ

可憐「お疲れ様でした」

P「お疲れ。ほら」

可憐「あ、ありがとうございます」

P「着替えたら、事務所に戻るぞ」

可憐「はい」

P（それから俺の周りでおかしなことが）

ｻﾞｰｰｰｰｰｰｰ

ｶﾞﾁｬ

P「た、ただいま戻りました」

小鳥「プロデューサーさん!ずぶ濡れじゃないですか。早くシャワー浴びないと」

P「は、はい。シャワー室、借ります。誰もいませんよね?」

小鳥「はい」

可憐「ぷ、プロデューサーさん!かえのシャツは用意しますので早く浴びてきてください」

P「お、おぅ」

ｶﾞﾁｬ

可憐「…」

ｶﾞﾗｯ

可憐（プロデューサーさん…ご、ごめんなさい）


P「あー、さっぱりしたー」

P「あれ、濡れたシャツは?」

可憐「そ、それなら洗濯してますが」

P「そうか。ありがとう」

可憐「い、いえ。じゃあ私は帰りますね。お、お疲れ様でした」

小鳥「お疲れ、可憐ちゃん」

P「また明日な」

可憐「は、はい」

可憐「ぷ、プロデューサーさん…ハンカチが落ちましたよ」

P「あっ…ありがとう」

可憐「はい」

P「…んっ?これ、なんか新しい気が…んっ?」

可憐「…」　ﾋﾞｸｯ

可憐「そ、そうですかね?」

P「気のせいかな?まぁ、いい。可憐、行くぞ」

可憐「はいっ」

P「…」

可憐「…」　ｷﾞｭｰ

P「あー、可憐さん」

可憐「な、なんですか?」　ｽﾝｽﾝ

P「そんなに密着するのは…」

可憐「だ、ダメ…ですか?」　ｳﾙｳﾙ

P「べ、別に」

可憐「じゃ、じゃあ…///」　ｷﾞｭｰ



琴葉「…」

美奈子「…」


P（あっちからの視線が怖い）

P「暑いなー。シャツが汗で…気持ち悪い。着替えるか」

P「あれ?予備のシャツがない」

可憐「そ、それならここにあります」

P「可憐?」

可憐「シワがあったのでアイロンを…」

P「そうか。ありがとう」

可憐「は、はい」

P「更衣室で着替えてくる」


P「ふぅ。洗濯しないと」

ﾌﾟﾙﾙｯ　ﾌﾟﾙﾙﾙ ｶﾞﾁｬ

P「ﾓもしもし、765プロダクションですが…」

可憐「…」　ｺｿｯ


P「はい。では、お願いします」　ｶﾞﾁｬ

P「さて、洗濯…あれ?」

可憐「しゃ、シャツなら洗濯してます」

P「そうか」

可憐「で、では…私はこれで」

可憐「…」

可憐「これに…ぷ、プロデューサーさんの匂いが///」

可憐「…プロデューサーさん、ごめんなさい」　ｷﾞｭｰ ｽﾝｽﾝ

可憐「～～///」　ｷｭﾝ

ｸﾁｭ ﾇﾁｭ

可憐「～っ///んぅ…あ♡」

可憐「プロデューサーさん♡んぅ///」　ﾋﾞｸﾝ

P「…」

P（やはりおかしい。俺のシャツやハンカチが新品になってる…気がする）

P（犯人は…いや、疑うのはダメだ。しかし…）

P「…」　ﾊｧ

ｶﾞﾁｬ

可憐「お、おはようございます」

P「おはよう、可憐」

可憐「あっ…プロデューサーさん///」

P「ちょっといいか?」

可憐「な、なんですか?」

P「最近、俺の私物が新品になってる気がするんだが…なにか知らないか?」

可憐「い、いえ。知りません」

P「…そうか。変なことを聞いてすまん」

可憐「い、いえ」

P「…」

P（今日は可憐しか、事務所に来ないし…ここに俺のシャツを置いて）　ﾊﾟｻｯ

P（後は隠れておく）

P（可憐には、メールで連絡して…俺の気のせいであってくれよ）　ﾋﾟｯ


ｶﾞﾁｬ

可憐「お、おはようございます」

P（来たか）

可憐「だ、誰もいないのですか?」

可憐「こ、これは!?」

可憐「ぷ、プロデューサーさんのシャツ」　ｺﾞｸｯ

可憐「…」　ｷｮﾛｷｮﾛ

P（…）

可憐「んぅ///」　ｷﾞｭｰ ｽﾝｽﾝ

P（っ!?）


可憐「ど、どうしよう。今日は予備のシャツ、持ってないし」

可憐「か、仮眠室で」

ﾊﾞﾀﾝ

P「…」

仮眠室前

P「…」　ｺｿｯ

P（な、中で何を?）　聞き耳


仮眠室


可憐「んぅ♡あっ///プロデューサーさん♡」　ｽﾝｽﾝ ｸﾁｭｸﾁｭ

可憐「好きです///大好きです♡んっ♡～～っ♡」


P「」

P「み、見なかったことにしよう。早く離れないと」　ｶﾞﾁｬﾝ!

P（しまっ!）

可憐「!?だ、誰ですか?」

ここまで