財団「人の可能性など、僕は認めない」 バナージ「それでも!」 (22)


◆episode1「コジマの日」



バナージ「自信とか覚悟なんて、ない。俺は彼女に必要とされたいだけなんです」

カーディアス「……ならば、コレを持っていけ」

バナージ「え……?」



『おはようございます。メインシステム、パイロットデータの認証を開始します』



カーディアス「これでもう、コイツはお前の言うことしか聞かん。お前をふさわしい乗り手と判断すれば、ユニコーンは無二の力を与える。ラプラスの箱への道も拓くだろう」

バナージ「ラプラスの……箱?」


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――――
――


バナージ「ここから、出ていけえぇぇッ!!」



ドヒャ ドヒャ

ギュイイィィン!!



マリーダ「ぐあぁッ!(緑色の噴射光? 何だコイツは……!)」

リディ「イヤです! 俺、死ぬのだけはごめんなんです!」

ミヒロ「役に立たない男……」




『メインシステム 戦闘モードを起動します』ウイィィン



バナージ「う、うわああぁぁッ!?」ガション ガション

マリーダ「! あ、あいつは……!」

オードリー「……ガンダム」



ドヒャア! ドヒャア!



マリーダ「あいつ……全身がコジマ粒子でできているのか!?」

バナージ「」ゴフッ


マリーダ「あんな機体、普通の人間に乗りこなせるはずが……!」



ガキィンッ



マリーダ「くぅッ……ガンダムは、敵!!」

ジンネマン「いかん、マリーダ! そいつには手を出すな!」

マリーダ「……っ、了解……」



『作戦目標クリア システム通常モードに移行します』



バナージ「」グッタリ


episode2「赤いAC」



タクヤ「おい、バナージ! しっかりしろ!」

ミコット「バナージ! 死んじゃいやよ!」

バナージ「」コヒュー コヒュー

リディ「あんな子供が、ガンダムを……?(俺には無理っす、死んじゃうじゃないすか、こんなの……)」

隊長「出撃命令だ、貴様ら! さっさと支度しろ、役立たずのクズ共が!」

リディ「い、行きませんよ俺は!」

――――
――


フロンタル「新しいガンダムか。面白い素材と聞いている、期待するぞ」

フロンタル「いけるな、アンジェロ?」

アンジェロ「はい、そのつもりです」

フロンタル「それはよかった。では、いこうか」



デデデストローイ
ナーインボー


リディ「うわぁ! 何なんすかコイツ! 速すぎるっすよ!」

オットー「対空砲火、何やってる! 全然当たらんぞ!」

アルベルト「あれはナインボールだ! 勝てるわけがない!」

オードリー「赤い彗星……」

アルベルト「なまじのMSが戦って勝てる相手ではない! ユニコーンもナインボールから採取したデータを基に作られているんだ、早くここから逃げろ!」



隊長「貴様も! ジオンの連中も! 私の邪魔をするものは、皆死ねばいい!!」ビキューン ビキューン

リディ「隊長ー! 俺らまで巻き添えにする気っすか!?」

???「隊長、仲間はずれはよくないなぁ、俺も入れてくれないと」ウィィン

隊長「ネェル・アーガマ!? 貴様、何をする気だ!」

???「いやいや、ちょっとお手伝いをね!」ズギャアァン!!

アンジェロ「艦砲射撃だと……? あいつら、味方に向けて撃ったのか!」

リディ「隊長ー!!」

隊長「艦長……貴様は、貴様ら……何者だ……」



ボッカアァン!



ミヒロ「ターゲットが、違うようですが。あちらはノーム隊長の機体かと」

???「アハハハハッ!! そうだっけ!?」


ダグザ「攻撃中の敵機、聞こえるか。我々は、ミネバ・ラオ・ザビを捕虜にしている。繰り返す、我々は……」

フロンタル「人質とは、犬にふさわしい所業だ。容赦せん、行くぞ」ピーピーピー

ダグザ「何だと!?」

アルベルト「何やってる! さっさと後退しろ!」

バナージ「俺が……行きます! あの赤いMSをやっつければいいんでしょ?」ヨロ…

オードリー「バナージ……やめて」


バナージ「強制解除!」ガション

フロンタル「出てきたか」

バナージ「見つけた!」カチッ



バキュウゥゥン

ボボボカーン



アンジェロ「なっ……コジマ粒子の塊を撃ち出したのか!?」

フロンタル「見事と言いたいところだが、まだ甘い」

バナージ「当たれッ、当たれッ!」カチカチッ



フロンタル「戦場に迷い込んだのか? 話にもならんな」バキャッ

バナージ「がッ……」ガクン

フロンタル「これで終わりだ」

バナージ「……、オードリー……」ウィィン



ドヒャア!!



フロンタル「! ほう……」

バナージ「……ッ、ぬああぁッ……!」ゴオォッ

フロンタル「ガンダム……なるほど、どうやら過去の遺物ではないらしいな」

バナージ「」ゲフッ

ドヒャ ドヒャ

ガキィンッ



フロンタル「こうなるか! 新しい……惹かれるな、ガンダム」

バナージ「」ゴフッ

アンジェロ「大佐ァ!」

フロンタル「用は済んだ、撤退するぞ。マリーダ中尉、後は頼む」

マリーダ「了解」ガンッ

バナージ「……ッ、ぅ……」ゲフッ

リディ「ああっ!? ガンダムが盗られたっすよ!」


◆episode3「ラプラスの傭兵」


バナージ「」コヒュー コヒュー

ギルボア「こいつは酷い……まだ子供じゃないか」

マリーダ「……救われんな。連邦も、ジオンも……」

バナージ「」ゲフッ ゲフッ

ギルボア「世に平穏のあらんことを……」

――――
――


ダグザ「作戦開始。RX-0の奪還と同時に、あの少年、バナージを迎えにいく」

リディ「パラオ!? あそこはヤバいっすよ、ムリムリムリ! 確実に死んじゃいますって!」

???「あ、そうなんだ。で? それが何か問題?」
 
リディ「嫌だー!!」

コンロイ「あきらめな。お前じゃこの先生きのこれないぜ」




バナージ「ネェル・アーガマが……来てい……る。みんなが……」フラフラ



『メインシステム 戦闘モードを起動します』



バナージ「……行くッ……ぞ、ユニコーン……」ゴホゴホッ

マリーダ「……(あの馬鹿が……本当に死ぬつもりか?)」



リディ「地球へ降下するんすよね!? 行けばいいんでしょ、行けば!」

オードリー「は、はい……」

リディ「あーッ!! あれは!」

オードリー「ユニコーンガンダム……バナージ!?」

バナージ「連邦……の、新型か……?」

オードリー「バナージ、聞こえる? バナージ!」

バナージ「……き、聞こえるよ、オードリー……どうして君が……?」ケホッ


オードリー「私たちはこれから、地球へ降下します。少尉のお父様であるローナン議長にお会いして、今回の事を全てお話します。ジオンの血を継ぐ者として、事態を平和的に解決する方法を……」

バナージ「ちょっ、ちょ待っ……」ゴホッ

リディ「……あんたは、勝てると思ってるんすか、正直」

バナージ「え……」

リディ「連邦とか、ネオ・ジオンとか、半端じゃないっすよ、あいつら……」

バナージ「……」ゴホゴホ

リディ「……俺は無理っす。死ぬのだけはし死んでもごめんです」シュゴオォッ

バナージ「……行った、のか……」グッタリ

――――
――


バナージ「マリーダさん……どうしてあなたが」

マリーダ「投降しろ。さもなければコックピットを焼く」

バナージ「……ユニコーンを取り戻せば、連邦軍はここを離れます。だから……」

マリーダ「それは敵の理屈だ。それに、お前はこのまま戻っていいのか? お前の身体の汚染の元々の原因は、こんなものを作り出した連邦だろうに」

バナージ「……それで、も……!」ウイィィン



バキィンッ!!



マリーダ「……ッ、ガンダム……!!」

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