アスカ「惣流アスカ?」 (28)

旧劇×Qです。


オペレーター「目標確認、2ダッシュ、目標まであと80」

オペレーター「8は高度不足により再突入までの96秒間のみ援護可能」

オペレーター「目標からパターン青!やっかいな連中だ!」

アスカ「くっ!うっとうしいやつらね!」

アスカ「コネメガネ!援護2秒遅い!」

マリ「めんご~」


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オペレーター「目標移動!2ダッシュの移動圏内を突破!」

アスカ「間に合わない!無理矢理強行する!」

アスカ「ブースターを起動して...ッ!?」

オペレータ「2ダッシュ、ブースター作動せず!」

ミサト「アスカ!」

マリ「姫っ!?」

アスカ「ぐっ...!助けなさいよ!バカシンジ!!」

オペレーター「...?2ダッシュ上方180より接近する物体あり!」

オペレーター「パターンイエロー!目標未だ不明!」

ミサト「イエロー...?何者なの!?」

オペレーター「目標映像出ます...あれは...エヴァ?」

ミサト「2号機...?」

青葉「未確認機、目標と接触!」

ミサト「まずい!今アレを盗られるわけにはいかない、アスカは!?」

日向「ダメです!高度低下!とても追える距離には...」

ミサト「ぐっ...」

青葉「未確認機、目標付近で停止!」

日向「目標より通信回線!」

ミサト「繋げて」


?『突然の戦闘への介入申し訳ありません』

ミサト(男の声...)

?『我々はあなた方の敵ではありません、この目標物も差し上げます』

?『その代わりそこの機体を回収してもらいたい』

ミサト「出来ないわ、大体あなたが私たちの敵ではないという証拠は...」

?『ならばこの目標を破壊させていただく』

ミサト「...脅迫とは過激ね」

?『生憎こちらも余裕はないんでね、強行手段を取らせていただく』

ミサト「...未確認機と目標回収後、2号機と8号機を回収して」

日向「了解」

青葉「目標と未確認機、2号機及び8号機回収完了しました」

日向「やっぱりあれは2号機...なのか?」

青葉「未確認機よりエントリープラグらしき物の排出を確認!」

青葉「映像回します」

ミサト「ヘルメットで顔は見えない、か」

?『協力感謝します』

ミサト「そろそろ聞かせてもらうわよ、あなたたちの正体を」

?『...いいでしょう。顔をお見せします』

ミサト「!?」

アスカ「シ、シンジなの...?」

碇『確かに僕は碇シンジですが、あなた方の知ってるシンジとは違います』

碇『言わばパラレルワールド、僕は別の世界から来た碇シンジです』

ミサト『そんなの信じられるわけ...」

碇『詳しいことはそこにいる人から聞いてください』

碇『ちょっとアスカ、早くヘルメット取りなよ』

惣流「ぷはっ!暑いったらありゃしないわこのメット」

ミサト「アスカが...二人...」

アスカ「わ、私なの?でもちょっと違うような...」

惣流「あったりまえじゃない、14歳の姿のままのあんたとは違うのよ」

ミサト「なんでそのことを...?」

惣流「知ってるわよ、ずっと見てきたんだし」

碇『単刀直入に言いますと、僕らの住む世界の人間はほぼ滅びたと言って差し支えないでしょう』

アスカ「ほぼ?」

碇『厳密には人はいます、ただ個体生命の形を維持できてないので大地に足をつけて生活してる人間は僕とそこのアスカくらいです』

碇『そこで僕らはなんとか脱出路を見出そうと考えました。そこで発案されたのが外の世界に逃げることです』

ミサト「でもそんなこととても可能とは思えないわ。第一どうやって外の世界があるなんてことを考え付くのかわからないわ」

碇『確かに、ですが僕が外の世界の存在に気付いたのはあなた方の言うニアサード・インパクトがヒントになりました』

碇『すごい衝撃だったのでしょう、こちらの世界の計器類な不可思議な波長を拾ったんです』

碇『その波長を何年も研究し、外の世界の存在に気付いた』

碇『外の世界へ行く方法は月と地球の狭間にその扉があります』

碇『天文学的な可能性ですが僕らはそれにかけ、第一宇宙速度でその扉とやらに突っ込んだところ、本当に成功してしまったわけです』

ミサト「そんなことが本当に...」

碇『僕もそう思いましたよ、そもそも外の世界なんてものが本当にあるのか、ましてやその波長の出現場所に突っ込んで通ることができるなんてね』

碇『物は試しとはよく言ったもんでチャレンジすることが大事ですね』

碇『僕らはなにをしにここにきたわけでもありません』


碇『僕らはあなた方に協力しに来ました』

ミサト「協力...ですって?」

碇『はい、僕たちが元々いた世界はもう死んだも同然、今更どうこうしようとする気もありません』

碇『だがこの世界にはまだ可能性がある、僕たちはこの世界だけは失いたくない』

碇『あなた方が諸悪の根元...碇ゲンドウに反目している組織と言うのは知っていました』

碇『けど協力したくともどこに存在するのかわからない、しかも僕たちには移動する足がないんです』

碇『そこで今回衛星軌道上でのあなた方の作戦を予想しこちらもアスカを寄越したわけです』

碇『今回のあの目標には必ず食いつくと思ってましたからね』

ミサト「...信じてもいいのよね?」

碇『もちろんです、今は人類どうしで争っている場合じゃない。ご理解感謝します』

碇『さて、早速本題に入らせていただきますが』

碇『僕は今NERVアメリカ第二支部にいます』

ミサト「なぜそんなところに?そこの施設も無事ではないはずよ」

碇『奇跡的に予備電源が生きてる箇所があるんです。もちろん発令所やレーダーなどは死んでますがね』

碇『お手数ですがここまで僕を迎えに来てもらいたいのです』

ミサト「悪いけどそれはまだできないわ、こちらも飛ぶための《電源》を手に入れたばかりなの」

碇『なるほど、そのための《初号機》ですか』

ミサト「全部お見通しってわけね...その通りよ」

碇『わかりました、なら作業終了後NERVアメリカ第二支部までよろしくお願いします』

碇『またなるべく早くお願いしたい、僕らも全く奴らの監視をクリアしてるわけではないのでね』

ミサト「わかったわ」

碇『作業にはうちのアスカも使ってください、それではお待ちしてます』

〜作業終了後 ヴンダー艦内〜


惣流「.....」

アスカ「.....」

惣流「あんたさぁ、見た目そんなんだけど中身は三十路なのよね」

アスカ「...だったらなによ」

惣流「いい加減その髪型やめたほうがいいんじゃない?痛いわよ」

アスカ「別にそんなの他人の勝手でしょ!」

惣流「あたしみたいに下ろしてたほうがかわいいわよ」

アスカ「私はあんただけどあんたじゃない!私はこの世界の式波・アスカ・ラングレーなの!」

アスカ「あんたにとやかく言われるいわれはないわ!」

惣流「あれ?あんた惣流じゃないの?」

アスカ「惣流?誰よそれ」

惣流「ふーんシンジの言ってた通り同じ人間でも少しづつ違うのねやっぱ」

惣流「まあ協力するんだから仲良くしましょうよ」

アスカ「私はお断りよ!」

惣流「全く見た目通りガキね...」

アスカ「おばさんに言われたくないわよ!」

惣流「ロリババアよりマシよ」

〜NERV・アメリカ第二支部〜


ミサト「約束通り迎えにきたわ」

碇「感謝します、葛城さん」

アスカ(シンジに髭がついてる...)

碇「早速ですがここはもう奴らに感づかれ初めてる、早急にここを去ったほうが良い」

碇「その前に迎えにきてくださった礼と言ってはなんですが、この基地に残されていた兵器を差し上げます」

碇「僕が全てエヴァに搭載できるよう改良を施してあるのでこっちの世界のエヴァでも使えるはずです」

ミサト「感謝するわ」

碇「それともう一つ、地下のケイジにあるもう一機のエヴァを持って行ってもらいたいんです」

ミサト「もう一機?」

碇「はい、現物を見せたほうがいいでしょう。ご案内します」


〜NERV・アメリカ第二支部・ケイジ〜


碇「こいつです、今照明をつけます」

青葉「これは...」

日向「青い初号機...?」

碇「はい、正確には《初号機gです》」

碇「ですがパーツの9割が機械なんでエヴァと呼べるかは怪しいんですけどね」

碇「僕もあなた方と同じく14年間かけてこいつと《弐号機r》を修理してきました」

碇「もちろん《弐号機r》もほとんど機械なんですけどね」

碇「《弐号機r》は差し上げます、それともう一機、こいつも持ってってもらえないでしょうか?」

ミサト「戦力として期待できるのなら良いわ」

碇「ありがとうございます、葛城さん」

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