エフラム「フォルデ……エイリークの盗撮に成功したというのは本当か?」 (34)

フォルデ「はい、最新型のカメラで撮りました、しかも高画質! エイリーク様のあんな写真やこんな写真、いっぱい撮りましたよ」

エフラム「流石だなフォルデ、俺はいい部下を持った」

フォルデ「そんな風に言われたら照れちゃいますよー」

二人「はっはっはっはっ!」

フランツ「絵描けよ」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423919375

フランツ「大体この時代にカメラって可笑しいよ! 兄さんだったらエイリーク様を絵で描くはずだよ!」

フォルデ「フランツ、時代は絵じゃない、カメラなんだよ」

エフラム「お前もそろそろ現代っ子になったらどうだ?」

フランツ(僕の知ってる二人じゃない……)

フランツ「兄さん! もうそんな事はやめてよ! 弟として恥ずかしいよ!」

フォルデ「あれあれ、そんな事言っちゃっていいのか?」ヒラヒラ

フランツ「!! そ、その写真は!?」

フォルデ「これ以上俺に抵抗したり口答えするとアメリアの裸の写真をバラまくぜ?」

フランツ「いつの間にそんな写真を……」

フォルデ「嫌だったら俺には抵抗するなよ」

フランツ「……はい」

エフラム(最低の兄だ……)

エフラム「フランツは行ったか……フォルデ」

フォルデ「なんですか?」

エフラム「さっきエイリークのあんな写真やこんな写真と言っていたが……」

フォルデ「はい」

エフラム「……ということはアレをやっている写真もあるのか?」

フォルデ「勿論ありますよ……オナニーですよね?」

エフラム「声が大きい!」

エフラム「その写真を今すぐ見せてくれ! 誰で自慰をしているか見たい!」

フォルデ「いやいや、写真だけじゃ分かりませんって、それに見せるのには条件があります」

エフラム「条件……?」

フォルデ「俺に有休一カ月ください」

エフラム「そんなもの幾らでもくれてやる! いいから見せろ!」

フォルデ「はいはい、では……」

パシッ

フォルデ「あれ? 写真がない」

エフラム「あ、あいつが奪ったぞ!」

馬「ヒヒーン!」

フォルデ「あれは……ゼト将軍の馬!?」

馬「ヒヒーン!」パカラパカラ

フォルデ「まさかあの馬……ゼト将軍に写真を届けるために……」

エフラム「追いかけろフォルデ!」

フォルデ「はい!」

エフラム(しかし城内に馬が単独でやってくるとは……)













エイリークの部屋

ゼト「おはようございますエイリーク様、デートしましょう」

エイリーク「いきなり過ぎないですか?」

ドーン!

馬「ヒヒーン!」

エイリーク「ド、ドアを破壊しないでください!」

ゼト「どうした『エイリス』、そんなに慌てて」

エイリス「ヒヒーン!」

ゼト「ん? 口に咥えているそれはなんだ?」

フォルデ「だーーーーー!」

エフラム「見るなああああああああ!」

エイリーク「兄上、フォルデ!」

パシッ

ゼト「あ」

フォルデ「ふう……この封筒の中身、まだ見てないですよね?」

ゼト「その中身はなんだ? 『エイリーク様の秘密』と書いてあったが……」

エイリーク「わ、私の秘密ですか?」

エフラム「あ、ああ。 お前の秘密だからこそ見せてはいけないんだ」

エイリーク「私、隠し事なんてしてませんけど……」

フォルデ「……まるで見してあげると言わんばかりの台詞ですね」

エフラム「ああ……」

エイリーク「?」

ゼト「エイリーク様の秘密となっては見る以外ないだろう」

エイリーク「私も見たいです」

エフラム「いや! お前達は見てはいけない!」

ゼト「フォルデ……上司の命令だ、それをこっちに渡せ」

フォルデ「……こうなったら」

ピューイ!

フォルデの馬「ヒヒーン!」

ゼト「!!」

フォルデ「この封筒を持って逃げろ!」ポイ

フォルデの馬「ヒヒーン!」ガシッ

パカラパカラ

フォルデ「あいつを追いかけたかったら俺を倒してからにしてくださいよ」

ゼト「……では遠慮なく」

エイリーク「二人共やめてください!」

ゼト「エイリーク様……」

フォルデ「大丈夫ですよ、死人は出ない程度に……」

エイリーク「城内に馬を持ち込まないでください!」

ゼト・フォルデ「す、すいません……」

ゼト「そもそもあの封筒の中身はなんだ? 手紙か?」

エフラム「それを言う訳ないだろう」

エイリーク「……どうしてもですか?」

エフラム「うっ! なんて眼差しだ……だが言わん!」

エイリーク「フォルデも教えてくれないんですか?」

フォルデ「残念ながら……」

ゼト「教えろフォルデ」ユッサユッサ

フォルデ「いやいや、そんなに俺を揺らしても」ヒラ……

エイリーク「ポケットから何か出ましたよ」

ゼト「どれ」

フォルデ「あっ!!」

エイリーク「!! こ、これは……」

ゼト「アメリアの裸!?」

エイリーク「どうしてフォルデがアメリアの裸の写真を持ってるんですか!?」

フォルデ「い、いやぁ……俺は義理の兄だし持っていても普通ですよ?」

エイリーク「普通じゃありません!」

ゼト「……」

エイリーク「ゼトからも何か言ってください!」

ゼト「いいアングルで撮れてるな」

エイリーク「ゼト!?」

エフラム「エイリークの方がスタイル良さそうだな」

エイリーク「兄上!?」

フォルデ「……兎に角! 返して下さいねそれ」パシッ

エイリーク「あ!」

フォルデ(これがないとフランツを利用できないしね)

フォルデ「じゃあ俺は帰りますねー」ダッ

エイリーク「待って下さいフォルデ! 話はまだ……兄上、ゼト! フォルデを追いかけましょう!」

ゼト「あのアングルて撮れたのがエイリーク様だったら……」

エフラム「確かにな」

エイリーク「なんて話をしているんですか!?」

フォルデ「さてと……ウチの馬はどこに……ん?」

タッタッタッ……

フォルデ「あれは……」

ガンッ!

フォルデ「うっ……」

アメリア「ご、ごめんなさい! 大丈夫ですか!?」

フォルデ「アメリアか……俺は大丈夫だけど、どうしてルネス城に?」

アメリア「フランツにお弁当を渡そうと思って……」

フォルデ「愛妻弁当か、いいね……おっと、今ので写真落としてた」

アメリア「あ、私も写真落としてた……」

フォルデ「俺のはこれか……じゃあ俺は急いでいるから」ダッ

アメリア「行っちゃった……」











フォルデ「危ない危ない、この写真をアメリアに見せる訳には……あっ!」

フォルデ「これ、アメリアとフランツの旅行の写真じゃねーか! まさかぶつかった時に……くそ、裏になってるから分からなかった……」

フォルデ「じゃあアメリアが今持ってる写真は……ヤバイ!!!」












アメリア「弁当と一緒に写真もあげなきゃね♪」←写真は裏になってるから気づいてない

フランツ「……はぁ、兄さんに弱みを握られた……」

アメリア「……あ! いたいた! フランツーー!」

フランツ「アメリア!? どうしてここに!?」

アメリア「仕事で疲れてるでしょ!? だからお弁当と写真持ってきたの!」

フランツ「本当に!? ありがとう! ……でも写真って?」

アメリア「この間二人で旅行に行ったでしょ? その時の写真を現像してもらったの!」

フランツ「ありがとう! どれどれ……へ?」

アメリア「どうしたの?」

フランツ「……アメリア、この写真」

アメリア「写真がどうし……へっ?」

アメリア「な、なんで私の裸なの!?///」

フランツ「な、なんで……どうして……」

アメリア「ち、違うのフランツ! これはね……えっと……あの……間違えたの!」

フランツ「間違えた?」

アメリア「自撮りの写真を間違えて持ってきたの! ほ、 本物は家に帰って渡すから! じゃ、じゃあね!///」ダッ

フランツ「……写真持って行っちゃった……」

フォルデ「……おいフランツ! アメリア見なかったか!?」

フランツ「!!」

フランツ(まさか……)

フランツ「……兄さん」

フォルデ「なんだ?」

フランツ「まさかアメリアの写真……アメリアに渡した?」

フォルデ「!! もう遅かったのか……?」

フランツ「……兄さんの馬鹿あああああああ!」

フォルデ「ち、違うんだ! ちょっとしたアクシデントで……」

フランツ「兎に角! 一緒にアメリアを探して! そして正直に謝って!」

フォルデ「あ、ああ……」

アメリア(な、なんで……なんで私、こんな写真なんか持ってたんだろう……)

アメリア(フランツとは月一でしか裸見せないんだよね……)

ガンッ

アメリア「ご、ごめんなさい! 大丈夫ですか!?」

カイル「……アメリアか、どうしてここに?」

アメリア「フ、フランツにお弁当を渡しに来たんです……渡し終わったので帰ります」

カイル「そうか、気をつけてな」

アメリア「はい」タッタッ

カイル(……彼女、頬を赤らめてたが……何故だ?)チラッ

カイル「!!!!」

カイル(今、彼女が手にしている物を見たが……アメリアの裸の写真だと!?)

カイル(まさか……)
















フランツ『こんな裸の写真で満足できると思ってんのか、ああ!?』

アメリア『す、すいません! 撮り直してきます!』














カイル「……フランツウウウウウウウ!」

フランツ「アメリア……何処に行ったんだ?」

フォルデ「まだ城内にいるといいけどな……」

ブンッ

フランツ「うわあっ!?」

フォルデ「カイル!?」

カイル「見つけたぞ……」

フランツ「……兄さん、カイルさん凄い怒ってるよ、まさか」

フォルデ「こいつにもばれたか……? あいつの説教長いからなぁ」

カイル「絶対に許さんぞ」

フォルデ「いやいや、これには訳が……」

カイル「……許さんぞフランツ!」

フランツ・フォルデ「「!?」」

カイル「お前というやつは……奥さんを何だと思ってるんだ!」

フランツ「な、なんで僕が怒られるんですか!? 怒られるのは兄さんじゃ……」

カイル「他人の所為にするとは……見損なったぞ!」

フォルデ「そ、そうだぞフランツ」

フランツ「兄さん!?」

カイル「とりあえずアメリアを探す、そして謝罪しろ……フォルデ、お前がちゃんとしないからこうなるんだ」

フォルデ(結局怒られるのか……)

ルネス城・外

アメリア(はぁ……フランツが帰って来たらどんな顔をすればいいんだろう)テクテク

フォルデの馬「ヒヒーン!」

アメリア「……あれ、この馬確か……」

フォルデの馬「ヒヒーン!」

アメリア「……この封筒くれるの?」

フォルデ馬「ヒヒーン!」コクリ

アメリア「……『エイリーク様の秘密』? 何だろう……」

アメリア「!!! な、何この写真!?///」

アメリア「す、凄い……あんな写真やこんな写真が……///」

アメリア「でもなんでフォルデさんの馬が持ってたんだろう……私の写真と関係があるのかな?」










フランツ「……いた! アメリアーー!」

アメリア「フランツ! それにフォルデさんとカイルさんも……!」

フォルデ(もう写真見てるだろうなぁ……)

カイル「さぁ、フランツ、今が謝る時だ」

フランツ「……はい」

アメリア「??」

フランツ「あ、あの写真で満足できなくてすいませんでした……」

アメリア「ま、満足? どういうこと?」

カイル「君はあの写真をフランツに見せたがフランツが不服だったんじゃないのか?」

アメリア「……カイルさん、あの写真見たんですか!?///」

カイル「……すまない、君が帰る時に……」

アメリア「そうだったんですか……でも別にフランツは不服なんて言ってないですよ?」

カイル「ん?」

アメリア「私がフランツに渡そうした写真は旅行の時の写真なんですけど何故か私の裸の写真で……」

カイル「どういうことだ?」

フォルデ「も、もういいじゃないか! フランツは悪くないしお前の勘違いってことで! ……ん?」

アメリア「……?」

フォルデ「アメリア……その写真は?」

アメリア「フォルデさんの馬がくれました……」

フォルデ「お前……見せたのか!?」

フォルデの馬「ヒヒーン!(女に弱くてな)」

アメリア「あの……この写真と私の写真って何か関係あるんですか?」

フォルデ「ええっと……そのだな……」

エイリーク「見つけましたよフォルデ!」

フォルデ「やべっ! エイリーク様! ……アメリア、その写真はエイリーク様に見られたらまずい! 隠せ!」

アメリア「は、はいっ!」サッ

エイリーク「隠したのが見えましたよ、アメリア」

アメリア「エイリーク様……」

エイリーク「早くそれがどんなのかを見せてください、そしてフォルデ、あなたが何故あの写真を持っているかを……」

フォルデ「……すみませんでした!」

フランツ(やっと自白するか……)

フォルデ「この写真達は……ある人から預かった物です!」

フランツ(!!?)

フォルデ「実は……封筒の中身はエイリーク様の裸体だったり、プライベートに関する写真達だったんです」

エイリーク「なんですって!?」

フォルデ「俺はある人に『訳あって預かって欲しい』と言われて……それだけです」

カイル「……それでそのある人というのは?」

フォルデ「……エフラム様だ」

エイリーク「兄上が!?」

フランツ(最低の兄だ……)

ルネス城内

エフラム「エイリーク……足が速いな」

ゼト「見失いましたね……」

エイリーク「兄上ーーーーー!」

エフラム「!! 見ろゼト! エイリークが自ら俺にやって来るぞ!」

ゼト「……でもあの顔を見る限り好意ではないですね」

エフラム「ああ……」

カイル「エフラム様……」

エフラム「な、なんだお前達……」

エイリーク「どうして……私やアメリアを盗撮したんですか!?」

エフラム「俺が!?」

ゼト「盗撮!? どういうことですかエイリーク様!!?」

エイリーク「あの封筒の中身のことです」

ゼト「今すぐ見せてください!」

エイリーク「ダメです! ……兄上!」

エフラム「お、俺は撮ってないぞ! フォルデだ! フォルデが撮ったんだ!」

フォルデ「な……罪を擦りつけないでください!」

エフラム「!?」

エイリーク「最低です兄上!」

カイル「見損ないました……」

アメリア「酷い……」

エフラム(普段の行いが悪いのか、信用されないな……)

エフラム「……ゼトも共犯者だ」

ゼト「エフラム様!?」

エイリーク「そんな……ゼトまで!」

エフラム(なんでそういうのは信じるんだ……)

ゼト「待ってくださいエイリーク様! これは嘘です!」

エイリーク「しかし、ゼトも兄上もやりかねないですし……」

ゼト「エイリーク様!?」

エイリーク「二人共……どうしてこんなことを……」

フランツ「……待ってください! エイリーク様!」

エイリーク「フランツ……?」

フランツ「写真を撮ったのはエフラム様でもゼト将軍でもありません! 兄です!」

フォルデ「フランツ!? お前、何を言って……」

フランツ「口答えするとアメリアの裸の写真をバラまくって脅されて何も言えませんでしたけど……このままじゃ何もしていない二人が可哀想です!」

アメリア「フランツ……」

エイリーク「……フォルデ、本当なのですか?」

フォルデ「ち、違いますよ! 嘘に決まってるじゃないですか!」

エフラム「写真見しても有休はお預けだ」

フォルデ「俺がやりました!」

カイル「……どうやらお前が犯人らしいな」

数日後

フォルデ「……俺、いつまで吊るし上げられればいいんですかね?」ブラーン……

エイリーク「一週間です」

フォルデ「そんな……」

エイリーク「……兄上、ゼト、疑ってしまってすいませんでした……」

エフラム「気にするな、誰にでも誤解はある。 そこでなんだが……」

エイリーク「なんですか?」

ゼト「疑ったお詫びに裸をmエイリーク「お断りします」














エイリーク「……ていうことがあったの」

ターナ「大変だったのね……それでエイリーク」

エイリーク「?」

ターナ「自慰をしている写真があるって言ってたけど……誰をオカズにしたの?」

エイリーク「??? ごめんなさい、自慰って何?」

ターナ「えっ」

エイリーク「そういえば兄上は私が彼処を手で掃除している写真を見て鼻血を出してたわ……」

ターナ「……自慰じゃなかったのね」

ゼト(エイリーク様は何故エフラム様にしか写真を見せなかったんだ……うう)

〜終わり〜

すいません、今度はまともなの書きます

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom