思い付きです。
2週間ほどで完結させる予定です。
オリキャラは適宜説明入れます。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423842066
先輩「おいひきひゃぁ!! おまえものみぇ!!」ゴキュゴキュ
八幡「なんかいつも以上に酔ってますね課長」
先輩「うるへえ!! 」
八幡「…はあ」
イライラしている理由はおおよそ把握できる。今日がバレンタインデーであるからであろう。
バレンタイン。それは男たちが大きく夢を描けるまさに夢のような日である。もちろん、描いた奴らの9割9分は儚くもなく散ることになる。
そして彼はその夢さえ描けなくなったようだ。
…え?何そんな詳しいんだって?
経験だ言わせんな
八幡(課長に付き合わされたからって飲みすぎたな…頭が回らん)
八幡(っていうか…眠…気が…)
俺は周りが騒いで飲んでいる中で静かに眠りに落ちた。
ーーーパイ!
ーーンパイ!!
後輩「先輩!!」
八幡「」ビクゥ‼︎
後輩「もー、起きてくださいよ!! 昔の思い出を語ろうって話じゃないですかー」
小説とかで見たことのあるようなシーン。運命を感じた。
八幡「…、俺の味噌汁作ってくれ」
後輩「なーに馬鹿なこと言ってんですか起きてください」
スルーされた。
??「ひきがやあ、皆言ったんだから後はお前と後輩だけだゾォ!?」
…誰だこのおっさん。…メガネ…まさか課長か!?
…いや…
八幡「誰すかあなた!?」
課長「いや課長だよ!?」
・
課長「と言うわけで、皆で恋話することになってだな」
八幡「いやどーいうわけですか」
要約するとその場のノリだそうだ。悲しげもなく未婚の男たちがバレンタインに恋話ってどんなだ。こんなか。
課長「とにかく言えよー!!」
八幡「嫌です」
課長「即答かよ!?」
こんなやりとりもあったが、結局は課長の言う通りまとめられてしまう。この人はそういう人だ。
八幡「はー…分かりましたよ」
社員「「「おおおーー」」」
あるよねこう言うの。いつも注目されない奴が一人だけなんかやるとかになると異様なくらい注目されるやつ。
え?無い?俺だけ?いつも何かしら注目されてた?
ああ、俺だけね。なるほど。やんぬるかな、ヤンバルクイナ。
とまあ、こうなったら課長は止められない。話すこと、か。
…高校時代しかねーよな、糞が。
以上です。
ご覧下さった方はありがとうございます。
…たまにsageのレスがあったのはつけ忘れです。
以下、設定でごさいます。
課長
普通に会社の課長。上司。
言ったことには責任を持ち、最後まで突き通す。酒癖が悪いメガネ。
後輩
いろはすに似てる。
いろはすと同じく一つ下。
ノリが軽い黒髪。
おわり?
期待
くっさ
登場人物全員オリキャラやんけ
>>13
別にこの程度なら良いだろ。オリジナルの名前とかがある訳じゃないんだし、モブキャラとして見れるじゃん
>>12
ありがとうごさいます
>>13
>>14,15さんがまるっきり私の言いたいことを言ってくれましたね
原型があるものの方がキャラを作りやすいってのが本音なのでww
当てはまるような作品が無いようだったら男、女などの完全オリジナルにしたかもしれないです
急に多忙になりまして、もしかしたら完結まで2週間と言いましたが3週間になる可能性が微レ存です
始めます
八幡「そうっすね……」
八幡「…少し長くなってしまいますが…受験前に告られた話のみですよ」
課長「中学? 高校? 大学?」
八幡「大学ですね」
課長「許さない」
即答だった。
…
高校3年の1月。
周りは焦り始めて…いや、ずっと焦って勉強していた。
もちろん俺も無関係じゃないわけで、そんなある日のことだった。
.
シャーペンの音が響く部室内でふと思う。
そして口を開く。
八幡「…一つ聞いていいか?」
彼女達から手を止めずに答えが返ってくる。
由比ヶ浜「なにー?」
雪ノ下「何かしらただでさえ時間がないのだから手短にお願いしたいのだけど」
八幡「もうセンター目前なのになんでこんな出席率多いんだよお前ら」
由比ヶ浜「いやー、だってさ」
少し間を空ける。
そして少し俯いたような様子を見せ、真新しい眼鏡を整え、言う。
…この間も、一切シャーペンの音は途切れていない。受験前の危機感ってポケ[ピーーー]ンリーグ周回並みに経験値ある。はっきりわかんだね。
由比ヶ浜「もう三人でまともに過ごす時間ってあんまり残ってないじゃん?」
八幡「…そうだな」
失ってから気づくこともある。
寧ろ、そうならないと気づかないことが殆どだ。
経験していても、人はまた過ちを繰り返す。
自分がやりたいことのために。
ならばいっそ。
.
…
ドアを開ける。
開かない。
鍵も持ってない。
携帯の電源もない。
極め付けは、車もない。
これから導き出せる答えはひとつ。
せやかて工藤。
親は仕事、妹は塾。
真実は、いつもひとつ!
12月なのだし、せめて一軒ぐらいイルミネーションがある家があっても良いのではないだろうか。
いかんせん周りには街灯の明かりしかない。マジでやんぬるかな。
八幡(ともかく、携帯が一番手っ取り早いか)
外用コンセントに携帯を繋ぐ。これ使うやついるのかってさっきまで八幡思ってました。
待つこともしばしば、携帯が使えるようになる。
することは簡単だ。
電話帳の一番上に登録してある電話番号にかける。この時間帯ならまだ始まっていないはずだ。
小町《えー、小》
八幡「比企谷八幡は預かった。返して欲しくば大人しく家の鍵の在りかを言え」
小町《町は用事がありまして電話に出ることができません、電子音がなりますのでメッセージがある方はどうz
ピッ》
八幡(…あ、詰んだ)
.
もうどのくらい時間が経ったかわからない。
ってか寒い。
温もりを感じたい。
小町が作ってくれるシチューのような。
いやまあ小町自体は俺に対して冷めた反応しかしなくなっちゃったけどね、べ、別にっ!寂しくなんかないんだからねっ!
とはいえ、このままだと本格的にまずい。
小町が帰ってくるのは経験上、早く見積もっても10時頃になるだろう。
両親も同じだ。
いろいろ悩んだ末、近くのコンビニに向かうことにした。
.
八幡(あと五百メートルくらいか)
距離に安堵したのもつかの間、見知った声が聞こえてくる。
どうやら走っているようだ。
??「はっ、はっ…ってあれ、八幡?」
八幡「おう、こんな時間に何やってんだよ」
??「走りこみ。正確に言うと現実逃避」
八幡「そか…ほとんど余裕ないからな俺ら」
??「…もう、時間って残されてないんだよね、僕たち」
八幡「ん? 何かあったか」
??「…特に、君はちゃんと選んであげなきゃダメだと思うよ」ボソ
八幡「なんだ、もう一度頼む」
??「…なんでもないよ、またね八幡」
八幡「おう、じゃあな戸塚」
戸塚「うん」
…なぜか、その言葉が重く胸に突き刺さる。
そんな気がした。
「もう三人でまともに過ごす時間ってあんまり残ってないじゃん?」
「…もう、時間って残されてないんだよね、僕たち」
…なんだって言うんだ、もう。
.
パラリロパロリロー
ラッシャンセー
遂にきた。
俺は生きてるぞジョニー。
こんな装備でも大丈夫だった!
体を温められる食べ物を探す。
コンビニの中だから、探すっつってもホットメニューしかないわけだが。
ともかく、俺は最後尾に並ぶ。
……前の人にめちゃくちゃ違和感を感じる。
例えるなら16年間兄弟としてつきあってきた、その上現在電話も通じないような相手。
八幡「小町」
小町「ひぁ!?」
八幡「ひぁ!? じゃねーよ、俺がここに来た元凶がビビるなよ」
小町「ちょっと待っててよ、次小町なんだから…」
…
小町「ふぅ、間に合ったぁー」
八幡「いや、間に合ってない」
小町「今会計やってるから静かにしててよー」
八幡「終わって外にいると思うのは俺だけか?」
小町「というかどうしたの? こんなとこで」
八幡「いや、鍵どこかわかんねえし」
小町「そんなの、電話かければいいじゃん」
八幡「かけた、けど繋がらなかった」
小町「はぁ? 何言って…」
そう言いながら小町はスマホを取り出す。
小町「…電池切れてた!」テヘペロ!
八幡「やっぱりか…ってか、お前塾は?」
小町「夕ご飯忘れたから買いに来た」
八幡「やっぱか…んで、鍵どこ?」
小町「なにその呆れたような口調、今の小町的にポイント低いー」
八幡「はぐらかすとか八幡的にポイント低いー」
小町「…ごみぃちゃん、苦労してるねえ」
同情された。
八幡「ふぅ…」
とりあえず場所も聞き出せたので、家に帰ろう。
そしてカマクラを見ながら暖まろう。
ささやかな楽しみを密かに浮かべる。
そんな矢先、ふらふらとしたトラックがこちらへ向かってくる。
八幡「やべぇ…!!」
八幡(飲酒運転ッ…!?)
とっさに避けることができた。
その直後だった。
1人の少女がそこにいた。
俺のよく知っている人物だった。
髪は染められていた。
犬を抱いていた。
…俺の、目の前は真っ白になっていた。
.
ーー最後に見たのは俺に向かってか、涙目になりながら必死に問いかけ続ける少女だった。
今回は以上です。
短くて申し訳ないっす
では
このSSまとめへのコメント
社会に出た事ない糞ガキが!
この屑作