建宮「幻想郷...」(2)
世界は魔神オティヌスによって崩壊した。
世界は壊れ、幻想殺しの少年は心を折られた。
あとにあるのは魔神による創造、世界の再構築。
の、はずだった。
オティヌスは知らない。
例えば世界の『位相』がまだ一枚残っていた事を。
例えば、それが真のグレムリンであることも。
例えば、その者達すら知らぬ『位相』が在ることを。
そして、それが幻想郷と呼ばれていることを。
「あらあら、まぁまぁ。どうやら外は面倒な事になっているわね」
「でも彼女は知っているのかしらね?」
「外界で忘れた者が集う幻想郷は」
「あなたの忘れたモノがあるってことをさ」
「あら、客人ね?いらっしゃい。」
「ようこそ、幻想郷へ」
『 』
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