ポケモン オリ主「世界行脚と英雄捜索」 (13)
前までやっていたスレを間違えて消してしまったので、もう一度作り直しました。
FRRG~ORASまでの原作が終わって、半年後からのスタートです。
16歳のヒナタ君が、全地方のジムと、チャンピオンの座を目指しつつ、原作主人公達を探したります。
原作は、HGSS(FRRG)・DPt・BW・BW2・XY・ORASで、時系列は、
一年後 半年後 一年半後 半年後
FRRG・ORAS――→BW――→XY―――→BW2・HGSS――→このスレ
となっています。
初心者なので、よろしくお願いします。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423664075
自然多く、程よい風の吹く田舎町、ワカバタウン。
俺はそこに住む16歳の青年、ヒナタ。親が過保護だったため、この年までポケモンを持ち、トレーナーになるのを許可されなかったのだ。
だが、16になって次の四月、つまり今日、俺はついに旅立つことになった。
柄にもなく俺は、心を弾ませながら、ウツギ博士の研究所のインターホンを押す。
「やぁヒナタ君。待ってたよ。」
そういってウツギ博士は研究所内に俺を招く。
入って少し言ったところにある机には、ひとつのモンスターボールがある。
「その子が君のパートナーになる子だよ。」
その言葉を聞いた俺はそのモンスターボールを手に取り、真ん中のボタンを押す。すると、床に一匹の緑色をした小さなポケモン、ヨーギラスが現れる。
ヨーギラス。タイプは岩・地面。特性は根性。夢特性は砂がくれ。かなりの強さを誇る最強ポケモンの一匹、バンギラスの未進化ポケモンとして有名だ。
このごろ「厳選」とか言うふざけた行為により、多くのヨーギラスが逃がされ、生態系に影響を与えているらしい。
きっとこのヨーギラスも、その被害者の一匹だろう。
俺はヨーギラスの目線に近づけるけるよう、身をかがめる。
「これからよろしくな、ヨーギラス。」
そういうと、ヨーギラスは嬉しそうに声を上げ、俺に抱きついてくる。かなり重いが、アルバイトと筋トレで鍛えた俺には、五歳児程度の重さである。
ウツギ博士に例を言い、研究所を出ようとすると、ウツギ博士はトレーナーカードや傷薬、モンスターボールをくれた。そのときに、彼はこっちをみてこういった。
「ヒナタ君。君に頼みがあるんだ。」
俺が何なのかと聞き返すと、彼はこういった。
「探して欲しい人がいるんだ。」
この一言が、俺の未来を変えるとは、俺とヨーギラスは夢にも思っていなかった。
翌日。
「ヨシノシティ到着っと。」
昨日ヨーギラスのヒスイを貰った俺は、隣町のヨシノシティに来た。ここまではいつも散歩できていたので、直ぐにこれた。
「しっかし、英雄の捜索ねぇ。」
俺が昨日頼まれたこと、それは、現在連絡の取れないヒビキ、コトネ、シルバーの三人を探して、連れて来る事だった。
彼らは半年前にロケット団を壊滅させたことで有名だ。自分より年下である彼らを見て、旅に出たやつも沢山いる。俺もその一人である。
「さてと。確かウツギ博士のアドバイスだと、30番道路のポケモンじいさんの家に行ったほうがいい、と言うことらしい。」
そう呟いて、俺はポケットの中からタウンマップを取り出す。こっから北に道なリに進めば、30番道路に出るようだ。足元にいるヒスイに声をかけて、鼻歌交じりに30番道路へ向かう。昨日と同じくらいの興奮が、俺の胸の中にあった。
―30番道路
「ここが30番道路か。」
そういいながら俺は歩く。俺の後ろでヒスイがとことこと歩きながら付いてくる。色々見ながら歩いていくと、一軒の家を見つけた。家のとなりには、この地方特有の植物、ぼんぐりの木が有った。その下の看板の様な石に、『ご自由におとり下さい。』とあったので、昨日母にもらったぼんぐりケースを取り出し、ぼんぐりをもぎって入れる。そのケースをバッグにしまい、先に進む。右のほうにある草むらを進んでいくと前の草むらから何かが飛び出してきた。
「ポッポか!」
飛び出してきた鳥ポケモン、ポッポは、此方を見て威嚇してくる。直ぐ側にいたヒスイとアイコンタクトを取り、後ろに下がる。
「行くぞヒスイ!初バトルだ!」
そういうとヒスイは大きく声を上げる。それを見たポッポはこっちをにらんでくる。そのあと、直ぐにこっちに向かったかけてくる。
「ヒスイ!右足を軸にして135°反時計回りの準備!『たいあたり』が来るぞ!」
こっちに向かってきたポッポを見て、『たいあたり』をしてくると思った俺は、ヒスイに指示を出す。ヒスイは目の前を見据え、次の指示を待つ。
「ヒスイ!前の指示を行い、敵が止まったところで首筋に『かみつく』!」
予想通り『たいあたり』してきたポッポをよけ、止まった瞬間のがら空きな首を狙って一気に跳び、牙を立てる。急に来た攻撃に対処できなかったポッポはひるみ、動けなくなる。その隙にヒスイは一歩下がり、指示を待つ。
「振り返ってきた瞬間に『にらみつける』!その後もう一度跳びついて『かみつく』!」
そういった瞬間にポッポが振り向く。その瞬間にヒスイは目に力をこめ、ポッポを睨む。それを見たポッポは少し後ろに重心を下げる。その瞬間を狙い、ヒスイは一気に飛び、首筋にもう一度噛み付く。そのままポッポは倒れ、ヒスイは飛びのく。
それを見た俺はポッポに近寄り、様子を見る。目を回しているようなので、戦闘不能に出来たようだ。初勝利を知った俺とヒスイは、お互いに手を合わせる。要するにハイタッチだ。
気絶したポッポに傷薬を吹きかけ、俺たちは目の前にあったもう一つの一軒家の向かっていった。
キャタピーやらレディバやらと戦いながら進み、ようやく俺とヒスイは黒っぽい屋根の家の前にたどり着いた。正直、マダツボミに遭ったときは終わったと思った。『すなあらし』を使っての目晦ましからの『かみつく』連打で何とかなったのは幸いだった。
ヒスイに傷薬をかけつつ、『ステータスパッド』と呼ばれるiパッドの様なものを使い、ヒスイのステータスを確認する。
ヒスイ 種族:ヨーギラス 性別:♀ 特性:こんじょう 性格:やんちゃ Lv:11 道具:なし
覚えている技:かみつく にらみつける すなあらし いやなおと
ジムバッチ0個でこれは上々だと思う。昔はわざは四個までだったらしいが、四年ほど前から、その制限は無くなっているとのこと。ポケモンだって生き物だ。長い年月の間に、種として進化だってするだろう。
ヒスイの回復が終わった後、目の前の家の表札を確認する。どうやら、ここがウツギ博士の言っていた、『ポケモンじいさん』の家らしい。インターホンを押し、家人を待つ。すぐに扉が開き、まさしく『紳士』と表現するにふさわしい、初老の男性が現れた。
「おや、君は確か・・・。」
「どうも。昨日ウツギ博士にポケモンを貰い、旅に出たヒナタといいます。それで、足元にいるヨーギラスは、ヒスイといいます。」
「おお!君がヒナタ君か!話は聞いているよ。さぁさぁ、入りなさい。」
そういって彼は俺を家の中に招いてくれた。俺は一礼し、家に入る。入ってすぐにあったのは、無駄なもののないリビング。奥のほうに、彼の自室なのであろう部屋のドアがある。そんなリビングに、十五匹ほどポケモンがいた。
ピンプクやストライク、ミニリュウやポリゴン、ヤヤコマなど、対人戦に良く使われる、俗に言う『厨ポケ』達の未進化状態のポケモンが多い。彼らも『厳選』の被害者達であろう。
ここの家主であるポケモンおじさんは、俺に椅子に座るよう促す。俺が椅子に座ると彼は机をはさんで向かい側に座り、真剣な目つきで話しかけてくる。
「ここに入ってからの君の顔を見ているとわかるよ。君にはわかるだろう?この子達がどういう存在なのかが。」
「・・・はい。」
「多くのトレーナーがここ来るよ。ポケモンが好きな者。将来に悩む者。自らのおかした罪を悔やむ者。唯噂を聞いてやって来た者。君の目はその誰とも違っている。君の芽は、ここのポケモンたちに同情する者の目でも、この子達を捨てたトレーナーを憎む者の目でもない。この子達の幸福を、心のそこから望んでいる者の目だ。」
そういって彼は席を立ち、一匹のポケモンを抱きかかえて戻ってくる。
「君にならこの子を託せる。どうかこの子に、精一杯の幸福を与えてやって欲しい。」
そういって彼は俺に、白い殻を持つポケモン―はりたまポケモン トゲピー―を託してきた。
俺は静かにトゲピーを受け取り、抱きしめる。それを見た彼は納得したのか優しく微笑み、二枚のわざマシンを渡してくる。29番サイコキネシスと、99番マジカルシャイン。どちらもトゲピーが使えるわざマシンだ。その二枚を俺は受け取り、一礼する。それを見た彼はもう一度微笑んだ。
ポケモンじいさんの家から出た俺は、先ほどの自分の雰囲気の変化に首をかしげながら、ステータスパッドを使ってユキ(トゲピー)のステータスを確認する。
ユキ 種族:トゲピー 性別:♀ 特性:てんのめぐみ 性格:すなお 個性:こうきしんが つよい Lv:5
道具:なし
覚えている技:サイコキネシス マジカルシャイン わるだくみ なきごえ あまえる ゆびをふる
・・・また♀ですかい。前回のヒスイは個性を見忘れていたのでもう一度見る。・・・どうも『からだが じょう』ぶらしい。
インターネットにあった情報によると、性格や個性によって伸びやすいステータスが違うらしい。ヒスイは『やんちゃ』で『からだが じょうぶ』なので、こうげきとぼうぎょが伸びやすく、とくぼうが伸びにくいらしい。ユキは、『すなお』で『こうきしんが つよい』なので、とくこうが伸びやすいみたいだ。
性格や個性は、そのポケモンの好きな戦闘スタイルに関係が有るらしい。だから、ヒスイにはぶつりわざを、ユキにはとくしゅわざを覚えさせようと思う。自分のきらいな戦闘方法を無理矢理やらせるのは苦痛になるからな。
ユキで周りのポケモンを倒しながらキキョウシティに向かう。途中、子供のトレーナーがいたが、気にせずユキで撃破する。流石に子供からお金を貰うのには気が引けたが、長期のバイトは旅の身では不可能なので、貰った。
キキョウシティへのゲートの前に着いたときには、ユキLv,15、ヒスイLv,17になっていた。このくらいあればジムも楽に突破できるであろう。そうおもいながら、俺はゲートを通り、キキョウシティに足を踏み入れた。
いつか安価やります。
今人っています?居たら上げます。居なかったら、0時くらいに安価なしのを上げます。
誰も居ないので、安価なしのを上げます。見てる日と居たら感想くださいね?
キキョウシティに入った俺は、先ず一番にポケモンセンターに向かった。日が暮れかけていたし、部屋取りは大事である。
ポケモンセンターには、当たり前だが、十歳くらいの少年少女が多くいた。中には先ほど倒した奴らも多い。部屋を取り、荷物を置いて、ジムに向かった。
だが、どうもこの事務は、マダツボミの塔に居る長老に認めてもらは無いと入れないらしい。部屋に置いた荷物を取ってきて、マダツボミの塔に向かう。マダツボミの塔の前にある小島に立つ頃には、既に日が暮れていた。
マダツボミの塔の前の木に、一人の男性が寄りかかっていた。彼は此方を見て、にやっと笑って俺に向かって話しかけてくる。
「ちょっとそこの少年。や ら な い か」
「や ら ね ぇ よ!」
俺はそういって全力で逃げ出す。しかしそのゲイは脅威の身体能力の前に回りこむ。
「大丈夫だ、痛いようにはしないさ。」
その言葉を聞いた俺は覚悟を決め、体をかがめてゲイの足元に飛びつき、思いっきり体をひねり、奴を倒す。うつ伏せになった奴の腕を取って交差させ、荷物の中に入れておいたロープで奴の手を縛り上げた。
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