・このスレはオリキャラによるダンガンロンパ風の安価スレです。
ダンガンロンパ1・2のネタバレがあります。
・安価や選択肢、コンマによってクロや被害者が変動しますが、特定のチャプターや人物によっては役割が固定されています。
・いろんな作品やスレから影響を受けています。
1スレ目(プロローグ ~ CHAPTER 02(非)日常編)
【安価進行】ダンガンロンパ・オリジナル【オリキャラ】
【安価進行】ダンガンロンパ・オリジナル【オリキャラ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399376159/)
2スレ目(CHAPTER 02 非日常編 ~ CHAPTER 03(非)日常編)
【安価進行】安藤「ダンガンロンパ・オリジナル」【オリキャラ】2
【安価進行】安藤「ダンガンロンパ・オリジナル」【オリキャラ】2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404315229/)
3スレ目(CHAPTER 03 非日常編 ~ CHAPTER 04 非日常編)
【安価進行】国定「ダンガンロンパ・オリジナル」【オリキャラ】3
【安価進行】国定「ダンガンロンパ・オリジナル」【オリキャラ】3 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410358386/)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423406177
[ステータス説明]
【コミュ力】
他人への影響の与えやすさです。
この値が高い生徒ほど他人からの好感度を得やすく、交流時に精神値を大きく回復させやすくなります。
主人公もコミュ力が高い生徒と交流することで精神値が回復しやすいです。
また学級裁判時には、この値がそのまま発言力となります。発言力が0になるとゲームオーバーです。
【精神力】
他人からの影響の受けにくさです。
この値が高い生徒ほど動機発表などで精神値が下がりにくいですが、交流しても好感度が上がりにくいです。
逆にこの値が低い生徒は精神値が下がりやすいですが、好感度は上がりやすいです。
また裁判時には、この値がそのまま集中力となります。裁判中に集中力を使用して各種スキルを使うことができます。
【精神値】
生徒の精神状態をあらわす値で、非公開情報です。
クロ、被害者の判定に関わります。低いほどクロ、または被害者になりやすいです。
主に動機発表や学級裁判後に減少し、他の生徒と交流をすることで回復します。
【好感度】
他の生徒との交流で上がります。プレゼントを渡すことでさらに好感度が上がります。
好感度が上がると、特別なイベントが発生など様々な良い事があります。
[主人公データ]
【超高校級の幸運】 安藤 進(あんどう すすむ)
コミュ力 5
精神力 5
料理の上手さ 60(平均以上、上手ではないが下手でもない)
【要素】
・超高校級の幸運……窮地に陥るほど幸運を発揮する……かもしれない。
・主人公補正……クロ、裏切り者、黒幕、被害者にならない。
・平々凡々……コミュ力と精神力が5になる。
【獲得スキル】
『抜群の集中力』……裁判時の集中力が+2される。
『お調子ストライカー』……論破に成功したり、正解の選択肢を選ぶと発言力が少し回復する。
『右脳解放』……論破に成功したり、正解の選択肢を選ぶと集中力が少し回復する。
『心眼』……集中力を1消費して、論破、同意、キャプチャー、助太刀のどれが最適かを特定する(ノンストップ議論、反論ショーダウンで有効)
『一閃』……集中力を1消費して、最初の文字を解放する。(閃きアナグラムで有効)
『一筆描き』……集中力を3消費して、不要な文字を全て消し去る。(閃きアナグラムで有効)
『クラフトワーク』……裁判中に集中力を2消費して、発言力を回復する。
『クールスナイプ』……裁判中に集中力を2消費して、不要なウィークポイントを消す。(ノンストップ議論、反論ショーダウンで有効)
『正拳突き』……裁判中に集中力を2消費して、不必要なコトダマを消す(ノンストップ議論、反論ショーダウンで有効)
『唯我独尊』……問題を間違えた後に使用可能。集中力を3消費してその問題を正解扱いにして裁判を進行する。
『ド根性』……裁判中にゲームオーバーになってしまっても、集中力を全て消費して復活することができる。
『カリスマ』……自由行動時の会話によって好感度が上がりやすくなる。
『ハイセンス』……プレゼントによって上がる好感度が上昇しやすくなる。
『イリュージョン』……モノクマメダルを見つけたとき通常より多く手に入る。
【現在のモノクマメダル】……66枚
【特殊なアイテム】
『怒りのプラカード』……CHAPTER 01をクリアした証。大きく『反対!』とだけ書かれたプラカード。学生運動やデモでの必需品。
『使いこまれた絵筆』……CHAPTER 02をクリアした証。絵筆についたカラフルな染みが年季を感じさせる。
『忍の極意』……CHAPTER 03をクリアした証。忍者としての心構えが書いてある。
『自己犠牲の睡眠薬』……CHAPTER 04をクリアした証。真理木が持っていた睡眠薬。残量は少なく、使える分は残っていない。
『永遠のミサンガ』……鳥羽 満と仲良くなった証。すでに願いは込められているらしい。
『専用シューズ』……稲本 詩紋と仲良くなった証。派手な真っ赤なシューズ。履くと理論上は通常の三倍速く走れるとか。
『ゲーム&ホープ』……本多 夕一郎と仲良くなった証。本多仕様の携帯ゲーム機。モノクマをひたすら量産するゲームなどが入っている。
『ブルべリの香水・成分調整版』……真理木 優莉と仲良くなった証。元のものより効果がマイルドになっている。
『マジカルシルクハット』……ミリア・カッパーフィールドと仲良くなった証。中になんでも隠せるが、気づかれないように自然に取り出すには巧みな技術が必要。
『本格的ゴーグル』……不動 霜平と仲良くなった証。目を完全に防御でき、目線が悟られにくい造り。
[生徒名簿]
【超高校級の革命家】 伊田 狩亜(いだ かるあ)[DEAD]
コミュ力 6
精神力 4
料理の上手さ 10(包丁を持たせてはいけない)
【要素】
・超高校級の革命家……相手やシチュエーションに関わらず自分の意見を主張できる。
・協調精神……他人と足並みを揃えることを心がける。【コミュ力+2】
・短気……カルシウム不足でキレやすい。【コミュ力-1、精神力-1】
【超高校級のサッカー選手】 稲本 詩紋(いなもと しもん)[DEAD]
コミュ力 7
精神力 4
料理の上手さ 68(そこそこ得意、大体の料理は作れる)
【要素】
・超高校級のサッカー選手……ボールの扱いが上手く、足がとても速い。
・軽いノリ……常におちゃらけた態度をとる。【コミュ力+2、精神力-2】
・自信家……自分に絶対の信頼をもつ。【精神力+1】
【超高校級の栽培委員】 大田原 大地(おおたわら だいち)[DEAD]
コミュ力 7
精神力 7
料理の上手さ 65(料理上手だが、苦くてまずい味付けを好む)
【要素】
・超高校級の栽培委員…野菜や花などの植物関係の知識が豊富。
・豪放磊落……度量が広く小さいことは気にしない。【精神力+2】
・頼れる背中……頼りになる器のデカさ。【コミュ力+2】
【超高校級の勝負師】 国定 獏兎(くにさだ ばくと)
コミュ力 5
精神力 9
料理の上手さ 98(ほぼ完成された腕前)
【要素】
・超高校級の勝負師……ボードゲーム全般に強く、勝つための仕組みを見抜きやすい。
・ポーカーフェイス……感情が顔に出にくい。【精神力+2】
・鉄の心臓……多少のことでは動じない。【精神力+2】
・ジャンキー……命を賭けた勝負に悦びを感じる。
【超高校級のガンマン】 不動 霜平(ふどう そうへい)
コミュ力 4
精神力 7
料理の上手さ 22(ド下手糞)
【要素】
・超高校級のガンマン……銃があれば狙った所に当てられる。視力全般がすぐれている。
・むっつり……あまり多くを語らない。頭の中では……。【コミュ力-1、精神力+1】
・冷静……感情に流されず物事を考えられる。【精神力+1】
【超高校級のエンジニア】 本多 夕一郎(ほんだ ゆういちろう)
コミュ力 6
精神力 5
料理の上手さ 66(安定した腕前)
【要素】
・超高校級のエンジニア……機械系全般の知識、技術をもつ。
・温厚……やさしく穏やかな心を持つ。【コミュ力+1、精神力+1】
・ピュアー……純粋で、汚い話や恐ろしい話に免疫がない。【精神力-1】
【超高校級の忍者】 目賀 蔵丸(めが くらまる)
コミュ力 5
精神力 6
料理の上手さ 04(食べられるかすら怪しい)
【要素】
・超高校級の忍者……運動能力が高く、身軽。身を隠すすべを熟知している。
・事なかれ主義……人との衝突をさける傾向にある。【コミュ力+1、精神力-1】
・天然……自分が普通じゃないことに気づいていない。【コミュ力-1、精神力+2】
【超高校級の画家】 桐子 未玲(きりこ みれい)[DEAD]
コミュ力 5
精神力 7
料理の上手さ 78(料理上手)
【要素】
・超高校級の画家……絵の描写が上手く、頭の中のものを絵にして表せる。
・歯に衣着せぬ……思ったことはズバズバ言う。【コミュ力-1、精神力+1】
・男勝り……相手が誰でも気後れない。【コミュ力+1、精神力+1】
【超高校級のスタイリスト】 鳥羽 満 (とば みちる)
コミュ力 4
精神力 6
料理の上手さ 31(低女子力)
【要素】
・超高校級のスタイリスト……その人に合った最適なファッションを選べる。
・しっかり者……気づかいなどがちゃんとできる。【精神力+1】
・控え目……自信のなさの表れ。【コミュ力-1】
【超高校級のモデル】 鳥羽 瑠散(とば るちる)[DEAD]
コミュ力 7
精神力 4
料理の上手さ 0(絶望的)
【要素】
・超高校級のモデル……魅力的な立ち振る舞いで人を惹きつける。
・うっかりさん……不注意でミスしがち。【精神力-1】
・アピール上手……魅力を伝えるコツを知っている。【コミュ力+2】
【超高校級の書道家】 原井 古止羽(はらい ことは)
コミュ力 6
精神力 6
料理の上手さ 10(メシマズ)
【要素】
・超高校級の書道家……一度人の書いた字を見れば筆跡鑑定することができる。
・真面目……物事に対してまっすぐに取り組む。【精神力+1】
・礼儀第一……礼儀を非常に重んじる。【コミュ力+1】
【超高校級の化学者】 真理木 優莉(まりき ゆうり)[DEAD]
コミュ力 9
精神力 5
料理の上手さ 29(料理下手)
【要素】
・超高校級の化学者……化学に関する知識は専門家レベル。
・リーダーシップ……人をまとめる指揮能力に長けている。【コミュ力+2】
・おせっかい……他人の事情をほっとけない。【コミュ力+2】
【超高校級の絶望】 御々崎 純(みみさき じゅん)
コミュ力 2
精神力 6
料理の上手さ 97(希望あふれる腕前)
【要素】
・超高校級の絶望……絶望の才能を移植されており、絶望的な衝動に駆られてしまう。
・KY……空気を読まない、読めない、読む気ない。【コミュ力-2】
・マイペース……自分のペース第一。【コミュ力-1、精神力+1】
・情緒不安定……ときどき高いテンションに豹変する。
【超高校級のマジシャン】 ミリア・カッパーフィールド
コミュ力 8
精神力 4
料理の上手さ 48(平均的な腕前)
【要素】
・超高校級のマジシャン……手先が器用。手品のトリックを見抜くことができる。
・懐きやすい……誰にでも心を開き懐きやすい。【コミュ力+1、精神力-1】
・積極性の塊……好感度を気にせず他人に絡んでいく。【コミュ力+2】
【超高校級の拳法家】 椰和原 宗海(やわら むねみ)[DEAD]
コミュ力 1
精神力 4
料理の上手さ 59(並以上の上手さ)
【要素】
・超高校級の拳法家……すさまじい格闘能力をもつ。
・噛み症……言葉をよくかみ、会話することが難しい。【コミュ力-2】
・あがり症……人と話すとき緊張してテンパってしまう。【コミュ力-2、精神力-1】
[校則]
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1.生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。期限はありません。
2.夜10時から朝7時までを”夜時間”とします。夜時間は食堂など、立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。
3.就寝は寄宿舎エリアの個室でのみ可能です。他の場所での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。
4.希望ヶ峰学園について調べるのは自由です。特に行動に制限はありません。
5.学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラの破壊も同様です。
6.コロシアイを目的としない、学校の備品の意図的な破壊、廃棄を禁止します。
7.仲間の誰かを殺したクロは”卒業”となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。
8.同一のクロが殺害できるのは二人までです。
9.生徒内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、生徒全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。
10.学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。
11.学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、クロだけが卒業となり、残りの生徒は全員処刑です。
12.生徒の不適切な性別の更衣室への進入を禁止します。
13.特製銃の所持の放棄を禁止します。
14.特製銃の弾丸を殺し合い目的以外で意図的に使い切った場合、罰則があります。
15.なお、校則は順次増えていく場合があります。
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[校舎マップ]
寄宿舎マップ
http://imgur.com/Evf8DfO.jpg
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1.食堂 2.厨房 3.倉庫 4.大浴場 5.脱衣所
6.ランドリー 7.女子トイレ 8.男子トイレ 9.サウナ
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校舎マップ1F
http://imgur.com/dZQoD7o.jpg
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1.体育館 2.体育館前 3.女子トイレ 4.男子トイレ 5.保健室
6.購買部 7.玄関ホール 8.多目的ホール
9.教室1-A 10.教室1-B 11.ラウンジ 12.焼却室
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校舎マップ2F (※マップは原作の3Fを改変したものです)
http://imgur.com/41b72tk.jpg
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21.教室3-A 22.教室3-B 23.娯楽室 24 視聴覚室
25.トラッシュルーム 26.化学室 27.化学準備室
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校舎マップ3F (※マップは原作の2Fを改変したものです)
http://imgur.com/BXTRV1R.jpg
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11.プール 12.女子更衣室 13.男子更衣室 14.プール前ホール
15.女子トイレ 16 男子トイレ 17.教室3-A 18.書庫
19.図書室 20.教室3-B
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校舎マップ4F
http://imgur.com/c2bauil.jpg
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27.第二倉庫 28.女子トイレ 29.男子トイレ 30.音楽室
31.学園長室 32.職員室 33.武道場 34.教室4-B 35.教室4-A
36.研究室 37.実験室
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【学級裁判 説明】
【ノンストップ議論】
最初にコトダマが提示され、そこから選んで証言中のウィークポイントを論破or同意します。
【 】……論破する証言
《 》……同意する証言
・論破、同意、キャプチャー論破、キャプチャー同意、スキル使用が行えます。
【反論ショーダウン】
コトノハから正しいものを選んで証言中のウィークポイントを論破します。
同意とキャプチャーがない以外はノンストップ議論と同じです。
・論破、助太刀、スキル使用が行えます。
[助太刀システム]
反論ショーダウン中には、ウィークポイントがない証言、または正解のコトノハが無い時もあります。
そんな時はその証言を論破できそうな生徒を選んで提示することができます。
※助太刀を安価する場合はウィークポイントを選ぶ必要はありません。
例: 『助太刀 (生徒名)』のように安価でOKです。
【閃きアナグラム】
まず問題が表示されます。羅列された文字群の中から問題に対する答えを並べてください。
答えの文字数は表示されます。
【人物指定、コトダマ提示、選択肢問題】
問題が提示されますので正解をそれぞれ人物、コトダマリスト、選択肢から選んでください。
【ロジカルダイブ】
事件に関する質問が選択肢形式で数問連続で出題されます。
全ての問題に正解することで1問正解の扱いとなります。
安価の取り方は選択肢問題と同じです。
【パニックトークアクション】
犯人の主張を論破するキーワードが順不同で出てきます。
文字を並び替えてキーワードを導いて下さい。
安価の取り方はキーワードをそのままか記号を書いてください。
例:
それ
△
は□ ○よ!
×
違う
解答: それは違うよ!、△→□→×→○、など
【クライマックス推理】
このスレでは自動進行となります。
テンプレここまで
明日の21時頃に本編チャプター5を開始するのでよろしくお願いします。
【31日目 朝】
― 寄宿舎 食堂前 ―
安藤「……本当に開くんだよな?」
国定「7時になれば分かるさ」
ミリア「ううう、もう限界です……」
現在朝の7時手前。俺達は少しでも早く入れるように食堂が開くのを待っていた。
昨日の捜査の前に食べ物をもらったとはいえ、足りるはずがない。
本多「真相は真理木さんの自殺だったんですか……」
原井「はい。事件に関わったのは不動君や御々崎さん、それにその……」
本多「ジョージも事件を複雑していたんですね。なんていうか……すみません」
満「本多くんが謝る必要は無いよ。二人も落ち込まないでいて欲しいけど、難しいかな……」
不動と御々崎の二人はまだこの場に来ていない。
まだ寝ているんだろうか、それとも……
ミリア「ムー、まだ開きません。どうしてこのドアは開かないんですか!」
国定「まあ鍵がかかってるからじゃないかな」
ミリア「でもドアにはカギアナがないですよ? 本当にロックされてるんですか?」
本多「実際に扉は開きませんし、時間が来たら自動的に開錠される仕組みがあるんだと思います」
ミリア「もしかしたらアイコトバで開くとか。Open sesame!」
ミリア「…………開きません!」
国定「だろうね」
個室を出た時間から考えるともうすぐ7時になるはずだ。
待ちきれないミリアの気持ちも分からないでもない。
キーン、コーン……カーン、コーン
『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!』
『さぁて、今日も張り切っていきましょうー!』
ミリア「!」
安藤「開けるぞ」
食堂の扉に手をかけると手応えなく開いた。
満「良かった。もし開かなかったらどうしようかと思ってたよ」
ミリア「ハリーハリーハリー!」
全員が食堂の中へかけ込んでいく。
やっと食べ物にありつける……よし、食べるぞ。
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CHAPTER 05
ゼツボウの『Z』 (非)日常編
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……ふう、落ち着いた。
久しぶりに胃に物が納まってる感覚がする。
ガチャッ
不動「………………」
本多「! 不動さん」
安藤「不動……」
不動が入ってきて食堂の空気が少し変わった。
何か声をかけるべきだろうか。
不動「………………」
満「おはよう、不動くん」
不動「……ああ。目は大丈夫か」
満「眼帯は一応付けてるけど痛みは大分引いてるんだ。心配しないで」
不動「そうか。……気を遣わせてすまない」
満「そんなつもりじゃないよ。本当に気にしないでほしいな」
不動「分かった。感謝する、82㎝」
満「う……うん」
本多「そこはその呼び方やめましょうよ……」
安藤「はは……」
ミリア「でもその方がソウヘイくんらしいです!」
不動「誠意は行動で示させてもらう。それより85㎝が来ているぞ」
安藤「え?」
ミリア「ミミちゃん?」
入り口の方を見ると観念したように御々崎が入り口を開けて入ってきた。
原井「御々崎さん、お早うございます。昨晩は眠れたのですか?」
御々崎「……さっきまでずっと寝てた」
国定「はは、目の下にクマがあるけど」
御々崎「うるさい」
ミリア「よかった、いつものミミちゃんです!」
御々崎「……色々考えたけど、いきなり変わる事なんてできない。アンタ達と馴れ合うのもね」
御々崎「けど自分の気持ちと行動が本心かどうかは考える。……それだけは言っておく」
安藤「ああ。無理に変わらなくてもいいと思う」
二人なりに、自分の中で結論を出せたみたいだ。
御々崎「……じゃあ、朝飯食べるから」
不動「俺もこのままでは動けそうにない。摂ってくる」
安藤「じゃあ二人が食べたら校舎の探索に行こう。きっと行けなかった場所にいけるはずだ」
御々崎「…………。別に待たなくてもいいんだけど」
国定「昨日の事もあるし、不動クンと二人っきりになるのはさすがに気まずくない?」
御々崎「……チッ」
安藤「お前少しはオブラートに包めよ……」
不動「……とにかく食べ終わったら探索か。アレが見つかればいいんだが」
マスターキー……。
きっとそれがあれば脱出に近づけるはずだ。
解放された場所にはあるんだろうか……いや、きっとある。
:
:
二人も食べ終わり、探索に行くと校舎の5階が解放されていた。
生徒手帳で確認しておこう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
校舎マップ5F
http://imgur.com/XRj8a44.jpg
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40.武器庫 41.資料室 42.??????? 43.死体保管庫
44.セキュリティールーム 45.トイレ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
上への階段が無い……
という事はここが最後の階なのか。
安価↓(???は最後に探索します)
1.武器庫
2.資料室
3.死体保管庫
4.セキュリティールーム
5.トイレ
― 校舎5F 武器庫 ―
安藤「なんだここ……」
入った瞬間に思わず声が漏れてしまった。
部屋は銃やら弾薬やらナイフやら物騒な物が嫌でも視界入ってくるほど危険物だらけだ。
不動「……どうやらここは武器庫らしい」
安藤「みたいだな。けど武器庫って、学校にそんな物は必要無いだろ」
大きめの銃の一つを持ち上げてみる。
安藤「重いけど……見た目よりは軽いな。普通に持てる」
不動「それは軽機関銃だ。こっちは短機関銃、これはマガジンか」
不動「他にもスタンガン、閃光手榴弾、発炎筒、暗視ゴーグル。非殺傷装備も含めて種類は多い……」
不動「その上どの武装も近代的な物だ。希望ヶ峰は戦争でもするつもりだったのか?」
学園に武器庫がある理由。それは分からないけど問題なのは……
安藤「こんなに大量の武器、全部はトラッシュルームに入らないし管理できないぞ……」
不動「……諦めるしかないな。そもそも俺達は銃を身に付けている。どちらにせよ状況は変わらないはずだ」
安藤「そうだな……」
学園に武器庫がある謎。文字通りきな臭い匂いがする……。
安価↓ (調べる場所を指定)
1.資料室
2.死体保管庫
3.セキュリティールーム
4.トイレ
― 校舎5F 死体保管庫 ―
安藤「うわ、寒……!」
通路を進んだ奥の部屋に入ってみるとかなり冷房が効いていた。
いや冷房っていうかこれ……まるで冷蔵庫だぞ。
先に来ていた満も自分の腕を寒そうに抱いている。
安藤「満、大丈夫か? 怪我してたんだし無理するなよ」
満「うん。いや……大丈夫」
安藤「眼帯はまだ取れないのか?」
満「痛みはあまりないんだけど、少し傷が残ってるから付けておこうと思って」
安藤「そっか。裁判の時は気にならなかったけど黒い眼帯って珍しいな」
軍人か極道の人しかつけてるのを見たことがない。もちろんテレビでだ。
満「そうだね。結構素材もしっかりしてるんだ。渦巻き模様がついてるのも結構オシャレだし」
オシャレ……なのか? でも満が言うならそうなんだろう。
満「それよりこの部屋は一体?」
安藤「何かないか……。これは?」
部屋の机の上に薄い冊子を見つけた。
中を見てみると『ご遺体安置冷蔵庫』という物についての説明が書いてあるようだ。
『ドライアイスに替わる環境に優しい冷蔵庫なのです』
『エチレンガスを除去するオゾン発生装置を備えております』
『ご遺体を入れていただくだけで内部のセンサーが物体を検知し青いランプが点灯します』
『自動的に最適な湿度、温度設定を行います』
『どなたでもお手軽にご遺体を長持ちさせる事が可能』…………。
満「中に遺体を入れるとランプが点灯するって。じゃあこの周りにあるのは」
あらためて部屋を見回すと、壁面に妙な装置らしきものが何個も埋め込まれている。
満「あ……」
安藤「これがその冷蔵庫なのか。どうした満?」
満「見て。ランプがもう点いてる……」
安藤「……まさか」
点いているランプを数える。光っているのは全部で8つ。
瑠散、伊田、大田原、桐子、稲本、椰和原、目賀、真理木……
全部で8人……
満「この中に、お姉ちゃんが……」
安藤「………………」
なんてこった……。
安藤「……これ、開くのか?」
満「……試してみよう」
装置の取っ手に手をかけてみるが開かない。
スイッチもついていたが押しても反応はないようだ。
安藤「鍵がかかっているのか。鍵穴は無いみたいだけど」
満「そっか……」
満は残念とも安堵とも取れない溜息を吐いた。
満「この部屋は死体を安置するための保管庫みたいだね」
安藤「ああ。今分かるのはここまでだな」
他の場所を探索しよう。
寒いし、ここにいると感傷に浸ってしまいそうだ……
安価↓ (調べる場所を指定)
1.資料室
2.セキュリティールーム
3.トイレ
少し歩いてみて分かったのはこの階は今までと雰囲気が違うという事だ。
なんというか……
安藤「学校っぽくない……ような」
今までの階も異様ではあったけど、どこか見たことのあるような懐かしさを感じさせる作りだった。
― 校舎5F 資料室 前 ―
廊下を進むとミリアと御々崎がドアの前で立ち止まっている。
何をやってるんだ?
ミリア「また開かないドアです……。Open sesame!」
御々崎「……何それ」
ミリア「アリババのヒミツのアイコトバです。でもこのドアには効きません!」
御々崎「でしょうね」
安藤「鍵がかかってる部屋もあるのか。ここは……資料室か」
ミリア「あっ、ススムくん。何か他にアイコトバ知りませんか?」
俺が知ってるのは山と川くらいだけど、さすがに無理だろう。
開いたらアリババもびっくりだ。
安藤「御々崎はミリアと一緒に探索してるんだな」
御々崎「…………。付きまとわれてるだけよ、正直うっとうしい」
ミリア「あっ、またミミちゃんがゼツボウテキシコウになってますよ!」
御々崎「これは本心だから……多分」
ミリア「ゼツボウゼツボウ……とんでいけー、Fry away!」
御々崎「……うっとうしい」
なんだかんだ二人は上手くやってるみたいだ……多分。
安価↓ (調べる場所を指定)
1.セキュリティールーム
2.トイレ
― 校舎5F トイレ ―
5階の端の方に位置するトイレを調べる事にした。
既に原井と国定がそれぞれのトイレを探索しているようだ。
安藤「原井。こっちには何かあったか?」
原井「女子トイレの方は特にあやしい所はありませんでした。国定君は分かりませんが」
安藤「そうか。おっ、ちょうど国定も調べ終わったみたいだ」
国定「やあ。発見が一つあるよ。個室の一つの奥に隠し部屋があったんだ」
安藤「隠し部屋? なんか露骨にあやしいな……」
国定「まあ見てみてよ。調べてみない事には分からないし」
安藤「ああ、分かった」
原井「………………」
国定「あれ、どうしたの。原井さんは行かないのかい?」
原井「女子が男子トイレに入ってはいけません。申し訳ありませんが探索はお二人にお願いします」
安藤「真面目過ぎるだろ……。緊急事態だっていうのに」
国定「しょうがない、ボク達だけで調べよう」
安藤「隠し部屋が女子トイレにあればな……」
原井「……安藤君、まさか」
国定「女子の前でそういう発言はどうかなあ」
安藤「変な意味じゃないぞ!?」
:
:
― 校舎5F 隠し部屋 ―
トイレに隠されていた部屋には机と棚があるだけの簡素なものだった。
部屋の隅にはビニールシートや台車が置いてある。
物置き……だろうか。
安藤「…………。この部屋には監視カメラがないみたいだ」
国定「隠し部屋だからかな? 机の引き出しからこんな物を見つけたよ」
国定が持っているのは表紙にモノクマの頭が描かれた書類だった。
『緊急時対応マニュアル』と書いてある。
中身は火事や災害が起きた時に取るべき行動がまとめられているほか、
この施設の防災対策設備や施設機能の復旧についても説明してある。
国定「施設機能が停止しても自動的に復旧するんだ。へえ、すごいね」
安藤「非常口でも書いてあるかと思ったけど関係ないっぽいな……」
安藤「うーん……。そうだ、この扉は?」
部屋の壁には鍵穴付きの扉が二つ並んでいた。
といっても他の部屋への入り口ではないようだ。
国定「片方には警告シールが貼ってあるから配電盤の扉だろうね。もう一つの扉は……」
国定が扉をノックする。
コンコン、と軽い音が響いた。
安藤「中には何も無いみたいだな。収納スペースか何かか」
国定「かもね。けど、どっちも鍵がかかって開けられない……」
国定「そろそろ戻ろうか。もう調べる所は無さそうだ」
安藤「ああ……」
結局成果らしい成果は無かったか……。
― 校舎5F セキュリティールーム 前 ―
角の部屋を調べる為に向かうと本多と合流した。
が、『セキュリティールーム』と書かれた扉は開かない。
どうやら鍵がかかっているようだ。
本多「ここも開きません。鍵穴はないのに……」
安藤「他にもそんな扉はあったけどどういう仕組みなんだ?」
モノクマ「お答えしましょう!」
本多「モノクマ。やっぱり何かあるんですね」
モノクマの突然の登場にも慣れてしまった。
というかコイツ普通に出てきたけど、俺達がマスターキーを探しているのは知ってるんだろうか?
モノクマ「このドアは電磁ロックにより施錠されてるんだ」
安藤「電磁ロック?」
本多「電子ロックではなくてですか?」
安藤「正直電子ロックもよく分からないんだけど……」
本多「電子ロックっていうのは扉に内蔵されている鍵を電気で操作してロックするんです」
本多「普通は鍵穴も付いていて、電気じゃなくても鍵さえあれば開けられます」
安藤「へえ……じゃあ電磁ロックは?」
モノクマ「扉の電磁石を遠隔でオンオフすることで施錠してるんだ。時代はオール電化なのです!」
本多「そうか、通電させれば閉まる仕組みなんですね」
安藤「つまり鍵はそもそもついてないって事か?」
モノクマ「そう、鍵で開ける事はできないよ。たとえマスターキーでもね」
安藤「!」
本多「今マスターキーって……!」
モノクマ「うぷぷ、解説終わり。そんじゃね!」
モノクマはさっさと去ってしまった。
こっちの動きはお見通しって事か……?
くそっ、なんか嫌な感じだ。
一通り見たけど、鍵がかかっていて行けない場所、調べられない物が多い。
それほど見られてはまずい物があるって事かもしれない。
まだ探索していない場所が残っている。そこに行こう。
― 校舎5F 第二玄関ホール ―
安藤「これは……!」
階段を上った突き当りにある部屋……
開けたホールのような場所に入った瞬間、すぐに気づいた。
満「あの扉、一階の玄関ホールの物とそっくりだ……!」
部屋には既に全員が集まっていた。
原井「頑丈そうな扉と両端についているカメラも全て同じですね……」
国定「いや、むしろこっちの方が厳重なんじゃないかな。ほら」
国定が指差す方を見ると、部屋の天井の4つの角にはマシンガンが取り付けられていた。
国定「一階のは二門だけだったよね」
安藤「これ……どういう事なんだ?」
不動「……二つも入り口があるとは思えない。同じ階ならまだしも一階と五階だ」
不動「どっちかが偽物だが、普通は守りが厳重な方が本物だろう」
ミリア「じゃあこっちがホンモノの入り口なんですか?」
御々崎「そういう事……でしょ」
本多「この階を探索して薄々思ってましたけど、ここ、希望ヶ峰学園じゃありません……!」
本多「別の施設なんですよ! どこかは分からないですけど……」
確かに……。思えば学校に武器庫や死体安置所なんて普通はありえない。
ここはどこなんだ。学校にみせかけた何かの施設なのか?
俺達はどうしてこんな所にいるんだ。事の始まりは希望ヶ峰学園に入った事のはず……
拉致されてきたのか……?
国定「おーい、モノクマ―! 質問いいかなー?」
国定が手を叩いてカメラに向かって呼び掛ける。
しかし時間が経ってもモノクマが現れる気配はない。
国定「……どうやらモノクマもこの件については教えてくれないみたいだね」
原井「この部屋……第二玄関ホールとでも呼びましょうか」
原井「あの扉、それとカメラとマシンガン以外には何もないようですね」
御々崎「扉についてもモノクマにしか分からない。……これ以上は無理ね」
ミリア「気になるのに……モヤモヤです!」
安藤「この階は調べ終わったし、一度食堂に戻って情報を共有しよう」
不動「ああ。異論はない」
これからの指針について皆と話し合う必要がある。
班も決めないとな。
【班決め】
今回も制限なく自由です。
選ばれなかった生徒達4人がもう一つの班になります。
↓1~3まで班員にしたい生徒(かぶったら一つ下を採用)
班が決まった所で今日はここまで。
明日も21時頃から少しだけやります
話し合いの結果、探索は二つのグループでする事にした。
俺の班はミリア、満、原井の三人だ。
……なんか前回も女子が多かったような。
こういう事もあるか。
原井「よろしくお願いしますね、皆さん」
ミリア「ミチルちゃんとは初めてですね。ヨロシクです!」
満「うん。でもこっちはいいけど、あっちは……」
国定「前回とあまり変わらないね。よろしく」
御々崎「………………」
不動「………………」
本多(き、気まずい……)
国定「安藤クン、こっちの班長は誰がやればいいんだい」
安藤「え?」
国定「不動クンがやるのかと思ったんだけど、本人がね」
不動「……さすがに俺の意思で決めるのは問題がある。それでも選ばれればやらせてもらうが」
本多「僕は不動さんで良いと思いますよ」
御々崎「………………」
国定「ま、そういう訳で決まらないから安藤クンにでも任せようと思って」
国定「もちろん不動クンでも異論はないよ」
安藤「俺が決めるのか……」
そういえば班長を任せるには難がある奴が多いかもしれない。
本多はまともだけど、ジョージがな……。
そこまで重要ではないだろうけど、4人の内の誰に班長をしてもらうか。
安価下2(班長を決めてください)
選択 不動
安藤「いや不動でいいんじゃないか。本多達もそれでいいみたいだからな」
不動「分かった。続投させてもらう」
安藤「御々崎もそれでいいか?」
御々崎「……いいんじゃない」
国定「よし決まったね。改めてよろしく」
本多「不動さん、班長をお願いします。……あ、気づいたらもう夜ですね」
安藤「今日はもう解散にするか」
満「そうだね。まだ体力が戻ってない感じがするし……」
原井「探索の続きはまた明日やりましょう」
これで話し合いはお開きとなった。
真理木がいなくてまとまるか不安だったけど、なんとかなって良かった。
:
:
【31日目 夜 見回り】
夜時間になり不動と合流した。
真理木がいなくなったとはいえ、見回りはしておいた方がいいと不動が言ったからだ。
不動「今更事件が起こるとは思わないが……万が一がある」
安藤「念のため、だな。見回りは習慣になってるし俺も付き合うよ」
不動「一応三人で行動した方がいいだろう。78㎝ならそうする」
安藤「誰かに頼むって事か? うーん……」
誰に頼むか……。
安価↓(見回りを一緒にする人を決定)
選択 満
この中で一番信頼できるし、満に頼んでみよう。
安藤「……という訳なんだけど、一緒に見回りに来てくれないか?」
満「うん、そういう事なら。部屋を見て回ればいいんだよね」
不動「ああ。よろしく頼む」
さて、この三人で見回りだ。
異常は無いか……ついでにマスターキーも見つかればいいけど。
安価↓1
1.二人と話す
2.誰かと遭遇(コンマ40以上で遭遇、それ以外はモノクマメダルを少しゲット)
3.モノモノマシーン ※時間経過なし (現在のメダル……66枚)
選択 ジョージ コンマ56……遭遇
満「夜の校舎……といっても照明が点いてるからそんなに暗くないんだね」
安藤「電気の無駄な気もするけどな……」
満「もっと暗くて怖いイメージがあるのかと思ってたよ。何か出たりとか」
不動「前は色々出た……というか出歩いていた奴もいたが、今日はさすがにいない……」
ジョージ「……ん?」
安藤「……あ」
ジョージ「ゲッ! 見つかったか」
満「出た。明るくても……」
不動「……見回りをして正解だったな」
ジョージ「チッ、オレは何もしてないしお前らも何も見なかった。いいなァ!?」
安藤「いい訳ないだろ……」
安価↓(話題安価)
1.ここで何してたんだ?
2.ジョージをどうするか二人と話す
3.自由安価
選択 1
安藤「何してたんだよ、こんな時間に」
ジョージ「オレがやる事つったら解体分解破壊しかねェに決まってんだろ?」
満「でも解体も校則で禁止されたんじゃなかったっけ?」
ジョージ「ああ、ムカツク事にな。だがオレは合法的に解体する方法を思いついたんだよ!」
安藤「合法的に? 一応聞くけどどんな方法なんだ」
ジョージ「ヒヒッ、自分の作った物を分解しちまえばいいのさ」
ジョージ「オレが作ったモンをブッ壊そうが文句言われる筋合いねーからな!」
ジョージ「今はその為の材料探してたんだよ」
不動「部品になりそうな物など無かったと思うが……」
ジョージ「なーに、最悪適当なモンをバラせば部品くらい手に入んだろ」
満「結局それも備品の解体になるんじゃ……」
ジョージ「あ? あァ……」
ジョージ「……やめとくか!」
安藤「お前もう部屋に戻れよ……」
【INFO】
モノクマメダルが6枚手に入りました。
【31日目 終了】
[現在の好感度]
鳥羽 満……100
不動 霜平……94
稲本 詩紋……87[DEAD]
ミリア・カッパーフィールド……87
本多 夕一郎……73
真理木 優莉……71[DEAD]
目賀 蔵丸……55[DEAD]
御々崎 純……54
国定 獏兎……53
原井 古止羽……44
椰和原 宗海……40[DEAD]
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
伊田 狩亜……11 [DEAD]
桐子 未玲……11 [DEAD]
大田原 大地……6 [DEAD]
現在のモノクマメダル……72枚
『夢現チケット』 ……1枚
『学級日誌』 ……1冊
[プレゼント]
狂戦士の鎧
速球大臣
だれかの卒業アルバム
軽石×2
アゴドリル
オモプラッタの極意
油芋
ミネラルウォーター
動くこけし
あしたのグローブ
あかの着ぐるみ
これくらいのお弁当
水笛
毛虫くん
むらまさ
【モノクマげきじょう】
モノクマ「(非)日常編があるのはもうこのチャプターだけ。という事でヒントはこれが最後だよ」
モノクマ「さすがにもう有利になる情報もないしね。それでは……」
モノクマ「ヒントです。今チャプターで、この物語の展開はグッドエンドとビターエンドに分かれます」
モノクマ「条件を満たしてるとグッド、満たしてなかったらビター。シンプルでしょ?」
モノクマ「気になるその条件ですが……さすがに教えたらネタバレになるんだよねえ、うぷぷ」
モノクマ「悔いの残らないように自由行動を過ごすといいとしか言えないクマ!」
モノクマ「という訳で。それでは後は本編でね。よい絶望を!」
今日はここまで。おつかれ様でした
次回は木曜の21時か22時頃からの予定です。
始めます
【32日目 朝 自由行動】
久しぶりに気持ちよく起きれた。
朝食も食べて体力は大分戻った感じがする。
5階が解放されたけど、どう過ごそうか。
安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>9、>>23)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……72枚)
3 購買部
― 校舎1F 購買部 ―
モノクマ「はいどーも。新商品追加と一部商品売り切れのお知らせだよ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・『コンマウォッチ』(5枚)
コンマを再判定できる。モノモノマシーンの抽選など使えない場合もある。
・『おしゃべり教本』(10枚)
自由行動時のコミュ、または探索の時に使用できる。
話した人ともう一度だけ話題安価を取って話す事ができる。連続して使用は出来ない。
使用タイミングはプレゼント安価の時に確認します。
・『友情U磁石』(10枚)
自由行動時のコミュ、または探索の時に使用できる。
話した後、他の誰かを乱入させる事が出来る。連続して使用は出来ない。
使用タイミングはプレゼント安価の時に確認します。
[売り切れ]
・『夢現チケット』
・『学級日誌』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
モノクマ「それとメダルやアイテムが余った状態でクリアしたとしても、なにかしらどうにかする予定だよ」
クリア? なんの事だ?
意味は分からないけど無理にメダルを使い切る必要は無いって事か?
うーん、どうしよう。
安価↓2
買う物を指定、モノモノマシーンなら使う枚数も。
『コンマウォッチ』
『おしゃべり教本』
『友情U磁石』
を購入しました。(残り 47枚)
安藤「ところで俺達がいるこの施設って……」
モノクマ「スタコラサッサだぜぇ!」ピュー
安藤「………………」
質問に答えるつもりはなさそうだ。
安価↓
1.探索(行きたい場所(>>9、>>23)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
2 国定
校舎の5階へ向かおうとする途中、国定と出会った。
安藤「国定。お前も探索か」
国定「いや? 娯楽室に行こうと思って」
安藤「娯楽室って、探索はしないのか?」
国定「5階は鍵がかかってる所が多いからやる気出ないんだよね。無駄足に終わる感じがしてさ」
安藤「でも調べるしかないだろ……」
国定「まあ午後からやるよ。多分ね」
……しなさそうだな。
安価↓(話題安価)
1.心境の変化について
2.負けて失ったものについて
3.5階についての考察
4.自由安価
選択 1
安藤「この前の裁判でお前は、殺し合いをしないって言った事は覚えてるか?」
国定「うん、そうだね。確かに言った」
安藤「……信じていいのか?」
国定「ははっ、それをボクに聞くかい?」
確かにそうなんだけど……
安藤「今まで殺し合いに肯定的だったから信用しづらいんだよ」
国定「ボクが肯定的なのはゲーム性だよ。モノクマにも言ったけど……」
国定「疑い合い、騙し合うゲームの中でキミ達は団結してしまった。もう殺し合いはゲームとして成り立ってないのさ」
安藤「まるで悪い事をしたみたいな言い方だな……」
国定「ボクとしてはゲームが続いた方がオモシロかったからね」
国定「さすがにボクもこの雰囲気で殺人を犯して疑われないとは思わないよ。負け戦だ」
安藤「まあ真っ先にお前かジョージを疑うだろうな」
国定「でしょ? もっと信頼感のあるキャラ作りをするべきだったかな……」
あくまで確実に勝てる事にこだわるって訳か。
しかしキャラって……。
【INFO】
国定の好感度が上がりました。
【好感度イベント】
国定「そういえば安藤クンにはいつも物をもらってばっかりだね。こっちもお返しに何か良いものを」
国定「……と思ったんだけど、生憎安藤クンが喜びそうな物は持ってないんだ」
安藤「あんまり気にしなくていいぞ。俺がプレゼントしてるのは趣味みたいなもんだし」
国定「珍しい趣味だね。ともかくプレゼント以外で何かしようと思って」
国定「視聴覚室まで着いてきてくれるかな。安藤クンが興味を持つかは分からないけど」
安藤「視聴覚室?」
何をするのか不安だけど、お返しって言われると断れない。
仕方ない、着いていくか。
:
:
― 校舎2F 視聴覚室 ―
安藤「一体何をするっていうんだ?」
国定「これだよ」
そういって国定が取り出したのはDVD……ってそれはまさか。
国定「そう、モノクマがボク達に見せた動機のDVD。もちろんボクの分だよ」
安藤「それを見せるっていうのか……?」
国定「ボクにこの動機が効かない理由……その情報ならお返しに釣り合うと思ってさ」
国定「見るかい? 客観的に見てショッキングな部分は無いと思うけど」
安藤「………………」
国定はこう言っているけど、あのモノクマが用意したものだ。
見ない方がいいんだろう。
……けど、何を考えているか分からない国定の謎の部分を少しでも理解できるかもしれない。
結局、見せてもらう事にした。
DVDを再生すると映ったのは……おそらく病院の一室だった。
誰かがベッドの上で管に繋がれている。動く気配は無かった。
すると場面が変わり、病室が滅茶苦茶になった様子が映し出される。
俺の時と同じだ……!
恐る恐る横目で国定を見ると、涼しい顔で映像を眺めている。
国定「まだ続きがあるんだ」
再生を続けてしばらくすると、場面がまた変わった。
今度も病室の映像だ。ただし、さっきとは違って管や機械などは無く
医療というよりも介護関係の病室という印象を受けた。
細身の女性が虚ろな目でベッドの上に横たわっている。
この人も国定の関係者なんだろうか。
場面が変わり、同じように荒廃した病室が映し出される。
さっきの女性の姿はもう無かった。
ここで映像が終わった。
安藤「…………。今のは」
国定「解説しないと分からないよね。あれはボクの妹と母親なんだ」
やっぱり家族だったのか……。
国定「妹は昔、事故に遭って昏睡状態。母さんもそのショックで気を病んで精神病院に入院してたんだ」
安藤「それは……気の毒に。でも家族はまだきっと……」
国定「たぶん死んでるよ」
安藤「……えっ」
国定「この映像、ボクから見て結構最近のものだと気づいたんだ」
国定「けど実際にはボク達が知らない間に数年経ってるらしいから、もう死んでる可能性が高い」
安藤「………………」
国定「それに生きていたとしても治す術が無いからね。それが分かったのは最近だけど」
国定「どちらにせよこの二人の為に出る意味は特に無いんだ」
安藤「……父親はどうしたんだ?」
国定「もう死んでるんだ。妹の事故の時、一緒にね」
安藤「そうか……」
国定「これがボクにDVDの意味が無かった理由だよ。参考になったかい?」
安藤「……ああ。けどお前はあんな状態になっている家族が心配にならないのか?」
国定「今はしてないよ。前も……してたかな?」
安藤「………………」
国定が何を思っているのかはまだ理解しがたいけど……
少しだけ、その秘密に触れられた気がする。
【INFO】
国定のDVDを見ました。
※プレゼント、アイテムは使用できませんでした。
今日はここまで。明日も続きやります
時間はおそらく22時くらいからかと。
諸事情で今日の更新は出来ないです、すみません
更新は明日になります
始めます
【32日目 昼 自由行動】
………………。
国定は家族はもう死んでいるから心配していないと言っていた。
そういう意図があった訳じゃないだろうけど、俺の家族も大丈夫か心配になってくる……。
嫌な事を考えていてもしょうがない。
何かをして気を紛らわそう。
安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>9、>>23)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……47枚)
選択 2 原井
原井「安藤君、どうかされましたか? 浮かない顔をしているようですが」
国定と別れた後、部屋に戻る途中で原井に遭遇した。
不安が顔に出ていたらしい。
安藤「あ、いや……なんでもないよ」
原井「そうですか? 気のせいなら良かったです。横顔がそう見えたので」
原井「班長はしっかり構えていた方が着いていく人も安心すると思います」
安藤「それもそうだな。意識してみるか」
気分転換に何か話そうかな。
話題安価↓
1.家族の事について
2.時々、真面目が過ぎる事について
3.自由安価
選択 1
安藤「そういえば原井の家って確か由緒ある家系なんじゃなかったっけ」
原井「ええ。私のお父様が八代目にあたります」
安藤「って事は原井は九代目になるのか」
原井「そうなると良いのですが……」
安藤「違うのか?」
原井「当主は基本的に男性がなるものですから」
原井「私には兄弟もいません。親戚からは私が継ぐ事には反対されています」
安藤「女性だからって理由だけで……」
原井「血統とはそういうものですよ。親戚の他の男の子に継がせる話も出ていました」
原井「けれど私はお父様達が築き上げたものをどうしても受け継ぎたかった」
原井「ですから書道で実績を作り、希望ヶ峰学園に入学する事で認めてもらおうと思っていたのです」
安藤「それが原井が希望ヶ峰学園に来た理由だったのか」
原井は名家だからこその問題に立ち向かってたんだな。
[通信簿 原井 古止羽]
原井は自分の実力の証明の為に希望ヶ峰学園に入学した。
親戚達に自分が家を継ぐ事を認めてもらいたいようだ。
安価↓
プレゼントorアイテムを使いますか?
プレゼントは>>64から、アイテムを使う場合生徒名も。
プレゼント あかの着ぐるみ
安藤「この前に緑の奴は渡したから、これを受け取ってくれ」
原井「これは着ぐるみ……今度は赤色ですね。ありがとうございます」
喜んでもらえたみたいだ。
原井「ところで安藤君に質問があるのですが」
安藤「どうした?」
原井「着ぐるみを着るのに適しているのはどういった時でしょうか?」
安藤「……えっと」
下手に答えたら、本当に着てきそうだ……。
【INFO】
原井の好感度が上がりました(さっきのコミュの分です)
原井の好感度が少し上がりました。
【32日目 夕 自由行動】
原井には仮装パーティーの時に着るといいと答えておいた。
普段、仮装パーティーに参加する事があるのかは謎だが……
もう夕方だな、何をして過ごそう。
安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>9、>>23)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……47枚)
選択 2 御々崎
部屋を出てすぐ、廊下で御々崎に遭遇した。
今日はよく人と遭遇する日らしい。
御々崎はこちらの姿を認めると、一瞬眉をひそめた後なんともいえない表情になっていた。
安藤「よう。その微妙な表情はなんなんだ?」
御々崎「アンタと話したくない気持ちが湧いたんだけど、表に出すか迷ってた」
安藤「一瞬出てたぞ……」
御々崎「……まあ、我慢する事にする」
その俺への印象が絶望的思考のせいであって欲しいけど、本人にも分からないみたいだからな……。
何か話すか。
話題安価↓
1.真理木の事について
2.ミリアの事について
3.御々崎自身の事について
4.自由安価
選択 2
安藤「ミリアとは仲良くやってるのか?」
御々崎「……なによ、その質問は」
安藤「ミリアはお前が不安定になってた時も色々してたみたいだからさ」
安藤「お前もミリアの事は悪く思ってないんじゃないかって思ったんだ」
御々崎「……なんでアイツがくっついてくるのか、私にも分からない」
御々崎「冷たい事言っても忘れたように話しかけてくるし」
御々崎「あいつが手品した時に無反応でも何回も見せてくるし」
安藤「それは反応してやれよ……」
御々崎「本当に、なんで……」
安藤「……そうか」
二人の仲は心配しなくてもよさそうだ。
【INFO】
御々崎の好感度が上がりました。
【好感度イベント】
御々崎「……これ」
御々崎が何かをこちらに見せてきた。見覚えのあるそれは……。
安藤「お前の名前が書いてあるDVD。って事は動機の時に配られた奴か」
安藤「確か入っている映像もよく分からなくてお前には動機にならなかったんだよな」
御々崎「……え。私、アンタに見せた?」
安藤「え、って……。見せたじゃないか、イライラしながら。覚えてないのか?」
御々崎「………………」
真顔でこっちを見てくる……どうやら覚えてないらしい。
御々崎「はあ……。じゃあもういい」
安藤「いや待てよ! 一体何をするつもりだったんだ?」
御々崎「記憶の手掛かりになるかと思ってこのDVDを見返したけど、結局何も分からなかった」
御々崎「アンタなら何か分かるかと思ったけど、一度見て何も分からないんだったら聞く意味無いじゃない」
安藤「なっ……」
御々崎「それじゃ」
御々崎はさっさと行ってしまった。
……なんだろう、この寂しさは。
【INFO】
特に何も起こりませんでした。
【32日目 夜 見回り】
キーン、コーン……カーン、コーン
『えー、校内放送でーす、午後夜10時になりました。ただいまより夜時間です。食堂は立ち入り禁止となりまーす』
『ではでは、いい夢を。おやすみなさい……』
不動「……では行くか」
満「うん。今日は何もないといいけど」
安藤「本当にな……。ジョージはもう勘弁だ」
あいつが起きてるって事は本多の体にも負担がかかるだろうに。
さて、今日は何が起きるだろうか。
安価↓1
1.二人と話す
2.誰かと遭遇(コンマ40以上で遭遇、それ以外はモノクマメダルを少しゲット)
3.モノモノマシーン ※時間経過なし (現在のメダル……47枚)
4.チケットを使用 (残り1枚)
選択 1
安藤「……ちょっといいか。二人に話があるんだけど」
満「どうしたの?」
安藤「前にモノクマから配られた動機のDVDの事は覚えてるか?」
安藤「実は今日、国定と御々崎のDVDを見る機会があったんだ」
不動「……あれか。その二人がよく見せてくれたな」
満「DVDには何が映ってたの? やっぱり二人にとって大事なものが……」
安藤「それが、二人にはそれが大した動機にはならなかったらしいんだ」
不動「……どういう事だ」
内容を隠して説明するのは難しいな……。
見せてくれた二人には悪いけど不動達にも伝えよう。
安藤「国定のには家族が映っていたんだけど、二人とも入院していて国定が言うには治らないそうだ」
安藤「だから既に死んだも同然……動機にはならないって事なんだろう」
満「…………。御々崎さんの方は?」
安藤「あいつのDVDにはなんていうか……事故現場の映像が映ってた」
満「事故現場?」
安藤「トラックと車が正面衝突する映像だよ」
安藤「けど御々崎になんの関係があるのか、あいつ自身にも分からないんだ」
満「関係のないDVDが配られたって事?」
不動「……モノクマが意味のない事をするとは思えんがな」
不動「国定にとって動機にならなかったのはモノクマの誤算だったと考える事もできるが」
不動「85㎝の方が動機にもならない映像というのはおかしいだろう」
不動「そもそも85㎝に記憶がほとんど無いのはモノクマの仕業のはずだ」
安藤「確かに。やってる事がちぐはぐだな」
満「じゃあ御々崎さんのDVDは一体どういう意図があるんだろう……」
三人で考えても答えは出なかった。
その内に見回りも終わり、結論の出ないまま解散する事になった。
……けど、話している内に一つの可能性が頭をよぎった。
あのDVDは、御々崎に向けた動機じゃないのかもしれない。
【INFO】(入れ忘れ)
不動の好感度が少し上がりました。
満の好感度はもう上がりません。
【32日目 終了】
[現在の好感度]
鳥羽 満……100
不動 霜平……95
稲本 詩紋……87[DEAD]
ミリア・カッパーフィールド……87
本多 夕一郎……73
真理木 優莉……71[DEAD]
御々崎 純……64
国定 獏兎……60
原井 古止羽……59
目賀 蔵丸……55[DEAD]
椰和原 宗海……40[DEAD]
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
伊田 狩亜……11 [DEAD]
桐子 未玲……11 [DEAD]
大田原 大地……6 [DEAD]
現在のモノクマメダル……47枚
『夢現チケット』 ……1枚
『学級日誌』 ……1冊
『コンマウォッチ』……1つ
『おしゃべり教本』……1冊
『友情U磁石』……1つ
[プレゼント]
狂戦士の鎧
速球大臣
だれかの卒業アルバム
軽石×2
アゴドリル
オモプラッタの極意
油芋
ミネラルウォーター
動くこけし
あしたのグローブ
これくらいのお弁当
水笛
毛虫くん
むらまさ
今日はここまで。安価ありがとうございました
明日も21時か22時頃から続きやると思います
昨日は来れなくてすみません、諸事情で出来ませんでした。
お知らせも忘れていて申し訳ない
少しだけ更新します
【33日目 朝 自由行動】
キーン、コーン……カーン、コーン
『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!』
『さぁて、今日も張り切っていきましょうー!』
………………。
モノクマも必要以上にこっちには接してこないけどまた何か企んでいるんだろうか。
だとしても今度は思い通りにはさせないぞ。
マスターキーさえ見つかれば、救助が間に合えば……。
気持ちを切り替えて、今日はどうするか。
安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>9、>>23)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……47枚)
選択 1 ミリア 死体保管庫
― 死体保管庫 ―
班の皆と一緒に死体保管庫を調べる事にした。
原井「お二人の話ではここは死体安置所としての機能があるとの話でしたが」
満「うん。たぶんそこの壁の機械に、死んだ皆が……」
原井「そうですか……。この気温も保管の為なのですね」
ミリア「オー、ダイちゃんもムネミちゃんもこの中でネムってるんですか……」
ミリア「………………」
ミリアが黙ってしまった……。何かフォローした方がいいか?
安価↓
1.辛い事は思い出さない方がいい
2.二人の為にも絶対脱出しよう
3.あえて見守る
4.自由安価
42人のためにもみんなで脱出しよう…そのためにもみみさきの心の支えになってあげてくれ!
選択 4 >>123
安藤「二人の為にも絶対に脱出しような」
ミリア「……! モチのロンです! マスターキーだってスグに見つけちゃいますよ」
ミリア「モノクマもこらしめて、ここのミンナにあやまってもらいます!」
安藤「ああ、その意気だ」
安藤「それと御々崎の事も支えてやって欲しい。強がってるけど不安定なところもあるし……」
安藤「きっとミリアになら心を開くと思う」
ミリア「リョーカイです……あ!」
ミリア「は、は……」
安藤「どうした?」
ミリア「……はっくしゅん! サ、サムイです……!」
安藤「探索は早めに終わらせた方が良いな……風邪引きそうだ」
安価↓
プレゼントorアイテムを使いますか?
プレゼントは>>116から、アイテムを使う場合生徒名も。
プレゼント 油芋
ミリア「うう、サムかったです……」
安藤「おつかれさま。スナック菓子なんだけど食べるか?」
ミリア「オー、サンクス! パパが大好きなスナックです」
安藤「へえ、お父さんが食べてるのか」
ミリア「でもこれ以上太るとママに怒られるからって、コソコソしながら食べてるんですよ!」
安藤「お父さん、そこまでして食べたいのか……」
これ高カロリーだから、結局太ってバレるだろうな。
【INFO】
メダルを4枚手に入れました。(現在51枚)
ミリアの好感度が大きく上がりました。
今日はここまでで。安価ありがとうございました
明日はもっと早くから始められると思います。
始めます
【33日目 昼 自由行動】
結局マスターキーは見つからなかったか。
それにしても色んな意味であの部屋は長居する所じゃないな……
昼からは何をしようかな。l
安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>9、>>23)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……51枚)
選択 2 不動
温かい飲み物でも飲むか。
食堂に行こう。
― 寄宿舎 食堂 ―
不動「……安藤。マスターキーは見つかったか」
食堂に着くと同じく休憩していたらしい不動から話しかけられた。
安藤「いやまだだ。さっき死体保管庫を班の皆で探索したけど発見は無かったぞ」
安藤「寒くて風邪引きそうだったけどな……ミリアもくしゃみしてたし」
不動「そうか。……コーヒーでも飲むといい」
安藤「ああ、そうするよ」
休憩がてら不動と何か話すか。
話題安価↓
1.班の様子について
2.不動の銃の腕前について
3.自由安価
選択 1
安藤「班の様子はどうだ? その……御々崎とか」
不動「……やりにくいな」
不動「85㎝も思う所があるんだろう。俺も必要以上には話していない」
真理木の事件で出来た不動と御々崎の確執。
それを考えればそうなるだろうな……。
不動「国定は前と全く変わらないが、逆に助かる」
不動「本多がなんとか空気を作ってくれている。居なかったらどうなっていた事か……」
安藤「そうか……」
不動「……なにより今のあのメンツは下ネタが言えそうな雰囲気ではない」
安藤「いや、どんな奴にも言うなよ……」
不動「ふっ……。あいつが居れば面白い反応をしてくれるんだが」
不動「……あいつならこの状況をどうするんだろうな」
安藤「分からない。けど、きっと全員で脱出する道を見つけるはずだ」
安藤「誰かの間に諍いがあったら、割って入ってでも解決しようとすると思う」
不動「……そうだな、そういう奴だった。俺も上手くやってみせるさ」
【INFO】
不動の好感度は現在これ以上は上がりません。
安価↓
プレゼントorアイテムを使いますか?
プレゼントは>>116から、アイテムを使う場合生徒名も。
プレゼント 狂戦士の鎧
安藤「これを受け取ってくれ。モノモノマシーンから出たんだ」
不動「鎧か……。鎧……」
不動「……要するにハズレか」
ハズレ呼ばわりされてしまった……。
【INFO】
不動の好感度は現在これ以上上がりません。
代わりにモノクマメダルを2枚手に入れました。(現在53枚)
【33日目 夕 自由行動】
二人でコーヒーを飲みながら話して時間を過ごした。
不動はまた探索に行ったらしい。
もう夕方だけど、何をして過ごそう。
誰かに会うか、探索に行くか……
安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>9、>>23)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……53枚)
選択 2 国定
国定「やあ、このところよく会うね。……前にもこれ言った気がするなあ」
それだけ会ってるって事か……なんか複雑だ。
国定「そんな微妙そうな顔しなくても。御々崎さんみたいだよ?」
安藤「……いや、たぶん気のせいだ」
安藤「というか御々崎は国定にもあの表情してるのか……」
国定「あ、安藤クンも知ってるんだ。道でばったり会ったりする時とか」
国定「一瞬目がキツクなって今の安藤クンみたいな表情になるんだよね」
国定「お互い嫌われてるのかな?」
安藤「思っててもそういう事言うなよ……」
国定「はは、ゴメンゴメン」
ともかく国定に何か聞いてみるか。
話題安価↓
1.国定の家族について
2.負けて失ったものについて
3.自由安価
1に付け足しで多分だけれどお前は自分に嘘をついているんじゃないかな?自分でも気が付かないうちに・・だからこそ困ったらオレ達に頼ってほしいと付け足す
選択 1+>>140
安藤「昨日見せてもらったDVDについて聞いてもいいか?」
安藤「あのDVDには……お前の家族が映ってたんだよな」
国定「気になった? といってもそんなに言う事もないんだけど」
安藤「どんな家族だったんだ?」
国定「普通だよ。普通の父親に普通の母親に普通の妹。ああ、母さんは料理が上手かったかな」
国定「事故が起きたのは結構昔だから……もうあんまり覚えてないなあ」
安藤「……お前は自分に嘘をついてないか?」
国定「え?」
安藤「モノクマが動機にならない物を渡すとは思えない……」
安藤「DVDを見た時も自分では気が付かない内に大丈夫だ、って自分をごまかしてたんじゃないのか?」
国定「………………」
国定「なるほど……。ならキミにだけ本当の事を言うよ」
国定「妹の昏睡と母さんの精神……どちらの病院でも治療する事は出来なかった」
国定「ボクがこの学園に来たのは、そんな二人を治す為だったんだ」
安藤「……!」
国定「けど無理なんだよ。ここでもそんな事は出来ない……」
国定「だからあのDVDが動機にならなかった、っていうのは真実さ……」
安藤「国定……」
こいつは本当は家族の事を……。
安藤「困った事があったら俺達にも頼ってくれよ。自分じゃ気づけない事だって……」
国定「……って言う理由でもあれば皆、同情してくれたんだろうけどね」
安藤「……は?」
国定「あはは、あのDVDについては前に言った通りだよ」
安藤「お、お前……」
国定「モノクマの用意の良さについては同意だけど、あのDVDじゃ家族がどうなってるかは結局分からないしね」
国定「ボクみたいに疑り深い人には効かないんじゃないかな」
国定「ま、仮に本当にそんな状況だったとしても今となっちゃ真実なんてどうでもいいんだ」
……くそ、真面目に話して損した。
【INFO】
国定の好感度が上がりました。
安価↓
プレゼントorアイテムを使いますか?
プレゼントは>>116から、アイテムを使う場合生徒名も。
プレゼント アゴドリル
安藤「……これをやる」
国定「あ、今の流れでくれるんだ。本当に趣味なんだね」
国定「へえ、なかなかシュールなデザインだ。ありがとう」
国定「……お返しは用意してないんだけど、もう無くてもいいよね?」
安藤「いいけど……」
気にする所が違うだろ……なんでそこだけ律儀なんだ。
【INFO】
国定の好感度が少し上がりました。
【33日目 夜 見回り】
キーン、コーン……カーン、コーン
『えー、校内放送でーす、午後夜10時になりました。ただいまより夜時間です。食堂は立ち入り禁止となりまーす』
『ではでは、いい夢を。おやすみなさい……』
安藤「………………」
不動「そろそろ行くぞ……どうした」
安藤「……狐につままれるってあんな感じか? いや化かされる、か?」
満「?」
気を取り直して見回りに行くか……。
安価↓1
1.二人と話す
2.誰かと遭遇(コンマ40以上で遭遇、それ以外はモノクマメダルを少しゲット)
3.モノモノマシーン ※時間経過なし (現在のメダル……53枚)
4.チケットを使用 (残り1枚)
選択 3
安藤「……憂さ晴らしにモノモノマシーンでもやるか」
満「えっ、見回り中なのにやってもいいの?」
不動「……安心しろ、78㎝もやっていたぞ」
満「そうなんだ、意外……。じゃあちょっとだけやろうかな」
何枚使うか。
安価下
使う枚数を指定
メダルを10枚使用しました。
時間が時間なので抽選はこちらがゲームでやってしまってもいいですかね?
不動と満の分はコンマで
では
下1で満の引いたもの
下2で不動の引いたもの
【INFO】
ひまわりの種
虹色の乾パン
阿修羅の涙
月の石
ラジオくん人形
キャットドッグプレス
華麗な王子様
自動消滅カセットテープ
無言電話
白うさぎの耳あて
を手に入れました。(現在43枚)
よし、プレゼントを補充できたぞ。
満「『阿修羅の涙』ってこれ何……?」
不動「『聖徳太子の地球儀』……地球儀か。ハズレだな」
二人はなんだか微妙な反応だ。
安価↓1
1.二人と話す
2.誰かと遭遇(コンマ40以上で遭遇、それ以外はモノクマメダルを少しゲット)
3.チケットを使用 (残り1枚)
:
:
― 安藤の部屋 ―
無事に見回りが終わった。
ここ最近ひどい目に遭ってる気がするし、久しぶりにチケットを使うか。
最後の一枚だ。よく眠れますように……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━
― 教室2-B ―
………………。
……ん。ここは教室か? いつの間にか寝ぼけてたのか……
「おい、寝てんじゃねーぞ安藤」
安藤「え? ああ……」
伊田「寝不足か? 夜くらいはしっかり眠っとけ」
伊田「あのクマに生活リズム決められんのが癪に障るのは分かるけどよ」
安藤「ああ、悪い……そうか、今は伊田と探索に来てるんだったか」
伊田「お前本当に大丈夫か? 昨日のパーティーでハメはずしすぎたんじゃねーか?」
伊田「……もしかしてとは思うがあのパーティーに酒でも紛れてたんじゃねーだろうな」
安藤「そ、それは無いって……」
伊田「ならいいけどよ」
この怖くも頼もしい感じはやっぱり伊田だ。
……でもなんでこんなに懐かしく感じるんだ?
何か話そうかな。
安価↓1
1.伊田のいた孤児院について
2.学生運動に参加したきっかけ
3.自由安価
選択 1
安藤「伊田がここに来る前にいた、その……」
伊田「孤児院の事か? そんな気にすんな。俺にとっちゃあそこは自分の家なんだ」
安藤「分かった。伊田のいた孤児院って、どんな所だったんだ?」
安藤「伊田が先生とか兄弟とか呼んでる人達の事が気になってさ」
伊田「まあなんつーか……うるせえ所だったよ」
伊田「どこに居ても誰かしらいるし、いっつも誰か泣いたり怒ったりしてんだ」
伊田「その癖、誰かがバカやると皆で笑ってよ」
伊田「あそこに居るとスネて黙ってるのが馬鹿らしくなる。そんな場所だよ」
安藤「へえ、にぎやかで楽しそうだな」
伊田「へっ、うるせえだけだぜ。……先生は俺達を拾ってそういう中に連れて行くんだ」
伊田「そんで俺が皆が笑い出すのを見て戸惑ってるのを、先生は横で見ながらニコニコしやがってよ……」
伊田「憎たらしいったらありゃしねえぜ、あの顔は」
嬉しそうに話してるように見えるのは気のせいじゃないな。
伊田にとって孤児院とその人達は本当に大事な場所、大事な人達なんだろう。
伊田「……けど俺は先生達を裏切っちまったんだな」
安藤「……伊田?」
伊田「どんな奴にだって俺と同じくらい大切に思ってる奴がいるなんて分かってたんだけどよ……」
伊田「結局、俺のやった事は間違いだった。今更過ぎるけど分かったんだ……」
安藤「………………」
伊田「……安藤。こんな事言えた義理じゃねえのは分かってる」
伊田「脱出してくれ。俺みたいに馬鹿をしないでくれ」
伊田「情けねえ事この上ねえが……もう俺に出来ることなんてねえ。瑠散にも満にも何も言えねえし、聞く事も出来ねえ」
伊田「頼む……」
安藤「……ああ。絶対に脱出する」
伊田、お前の仇はとってやるから。
皆と一緒に脱出するから……!
━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【INFO】
スキル『注目の発言力』を入手しました。
『注目の発言力』……裁判時の発言力が+2される。
【33日目 終了】
[現在の好感度]
鳥羽 満……100
不動 霜平……95
ミリア・カッパーフィールド……93
稲本 詩紋……87[DEAD]
本多 夕一郎……73
国定 獏兎……71
真理木 優莉……71[DEAD]
御々崎 純……64
原井 古止羽……59
目賀 蔵丸……55[DEAD]
椰和原 宗海……40[DEAD]
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
伊田 狩亜……11 [DEAD]
桐子 未玲……11 [DEAD]
大田原 大地……6 [DEAD]
現在のモノクマメダル……43枚
『学級日誌』 ……1冊
『コンマウォッチ』……1つ
『おしゃべり教本』……1冊
『友情U磁石』……1つ
[プレゼント]
速球大臣
だれかの卒業アルバム
軽石×2
オモプラッタの極意
ミネラルウォーター
動くこけし
あしたのグローブ
これくらいのお弁当
水笛
毛虫くん
むらまさ
ひまわりの種
虹色の乾パン
阿修羅の涙
月の石
ラジオくん人形
キャットドッグプレス
華麗な王子様
自動消滅カセットテープ
無言電話
白うさぎの耳あて
このまま行くと次回でイベントが発生します。
学級日誌を使用しますか?
安価↓1~3で多数決
【INFO】
自由行動が一日延長されました。
今日はここまでです、ありがとうございました。
次回は木曜日の夜になりそうです
【33日目 朝 自由行動】
ふわあ……良く眠れた気がする。
チケットは全部無くなった。
購買部にももう売ってないみたいだけどまた手に入るんだろうか……
……いや、チケットに頼らなくてもここから出てしまえばいいんだ。
その為にも頑張らないとな。
さて、今日は何をしようかな。
安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>9、>>23)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……43枚)
※34日目の間違いでした
選択 2 御々崎
― 寄宿舎 食堂 ―
食堂では御々崎が一人で遅めの朝食を取っていた。
テーブルの上に乗っている料理はやたらにおいしそうだ。
御々崎「……何」
安藤「美味そうなもの食べてるなと思って。本多が作ったのか?」
御々崎「私が作った」
安藤「へえ……」
意外だ。家事なんて出来なさそうなイメージ……って失礼か。
何か話そう。
話題安価↓
1.料理上手なんだな
2.記憶の事について
3.不動との確執について
4.自由安価
選択 1
安藤「料理上手なんだな。お店で出てきそうなくらいだ」
御々崎「そう」
表情一つ変えない……別に照れてる訳でも無さそうだ。
安藤「そうだ、料理が上手っていうのも御々崎の記憶のヒントになるんじゃないか?」
御々崎「……さあ。なんとなく作り方を覚えてただけよ」
御々崎「少なくとも私がそういう才能の持ち主ではない事は確か」
安藤「そうか? もしかしたら超高校級の料理人って可能性も……」
御々崎「モノクマが言ってたじゃない。私はなんでもないモブ、招かれざる16人目だって」
安藤「それは……」
御々崎「……あいつに支配されてる状況じゃ私の記憶を取り戻すのは出来ないって分かった」
御々崎「それよりここからとっとと出たい。記憶はそれからでいい」
安藤「……そうだな。協力してここから出よう」
招かれざる16人目か……
それでも御々崎がここにいる理由、本当に絶望の才能の実験の為だけなのか?
安価↓
プレゼントorアイテムを使いますか?
プレゼントは>>161から、アイテムを使う場合生徒名も。
友情U磁石を使用しました。
ミリア「アレッ、ミミちゃんとススムくん。朝ご飯ですか?」
安藤「いや俺は済んでるんだけどな。それよりこの料理見てくれよ」
安藤「御々崎が作ったんだってさ」
ミリア「ワオ、ホントですか? すごくオイシソーです!」
ミリア「ちょっと食べてみてもいいですか?」
御々崎「……好きにすれば」
ミリア「サンクス! もぐっ……」
ミリア「Very good! ミミちゃんはいいトメさんになれますね!」
安藤「お嫁さんな……」
御々崎「……どうも」
安藤「おっ? へえ……」
御々崎「……何よ」
話題安価↓
1.ミリアには優しいんだな
2.御々崎っていつもこうなのか?
3.自由安価
選択 1
安藤「御々崎ってミリアには優しいんだな」
御々崎「どこをどう見たらそうなるのよ」
俺の時と態度が全然違うだろ……。
ミリア「ミミちゃんは最初はツンツンしてますケド、時々デレってなるんですよ! ツンデレです!」
御々崎「そんな事になった覚えはない」
ミリア「ありますよー。割合で言うと……」
ミリア「ツンツンツンツンツンツンツン、アレ? みたいな」
安藤「結局デレてないじゃないか!」
ミリア「でもミミちゃんは優しい子ですよ!」
御々崎「なんでそうなるのよ……」
けどまあ、少なくとも俺よりはミリアの事を嫌ってないのは確かだろうな。
【INFO】
御々崎の好感度が上がりました。
ミリアの好感度が上がりました。
二人にプレゼント(>>161)を渡しますか?
↓1で御々崎へのプレゼント、
↓3でミリアへのプレゼント
(渡さない場合は『なし』と書いて下さい)
プレゼント
御々崎 無言電話
ミリア 白うさぎの耳あて
安藤「これモノモノマシーンで当たったんだけど、いるか?」
御々崎「使いどころは分からないけど……とりあえずもらっとく」
安藤「ミリアにはこれだ。受け取ってくれ」
ミリア「オー、ウサギちゃんです! Cute!」
ミリア「でもシルクハットと一緒にかぶるのってどうしたらいいんでしょう?」
安藤「…………。シルクハットは脱げばいいんじゃないか?」
というか一緒につけるつもりなのか……
ともかく喜んでくれたみたいだ。
【INFO】
御々崎の好感度がやや上がりました。
ミリアの好感度は現在これ以上上がりません。
代わりにモノクマメダルを8枚手に入れました。(現在 51枚)
今日はここまでです。安価ありがとうございました
次回は土曜の夜の予定です。
再開します
【34日目 昼 自由行動】
朝食を食べ終わると御々崎はさっさと行ってしまった。
ミリアのポジティブさの前では御々崎もたじたじだな。
これからどうするか。
安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>9、>>23)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……51枚)
選択 1 資料室 原井
― 校舎5F 資料室 前 ―
班の皆と資料室の探索にやってきた。けど……
ミリア「オー、やっぱり開きません……」
満「モノクマが言ってた電磁ロックがかかってるみたいだね。どうしようか」
安藤「この部屋に何かありそうなんだけど……」
原井「今は調べられないようですし、まずはマスターキーを探すのはどうでしょう」
確か電磁ロックはマスターキーでも開けられなかったはずだけど……
でもそれ以外に方法は無いか。
安藤「そうだな。皆で手分けして探そう」
:
:
安藤「原井。何か見つかったか?」
原井「いえ、何もありませんでした」
安藤「こっちもだ、見つからないな……。少し休憩するか」
原井「そうですね。他のお二人ももうすぐ来るのではないでしょうか」
それまで何か話でもしてよう。
話題安価↓
1.ここから脱出したらやりたい事
2.原井が家を継ぐ話ついて
3.時々真面目すぎる事について
4.自由安価
選択 1
安藤「原井はここから出れたらやりたい事ってあるか?」
原井「勉強です」
安藤「……え」
原井「もう一か月以上授業を受けていませんし、ここには丁度いい教材もありません」
安藤「いや、あの……遊びたいとか、外の景色を見たいとかあるじゃないか」
原井「学生の本分は勉強ですから。遅れを取り戻さねば」
原井「それにずっと中で生活していると運動不足も気になる所ですね……」
安藤「は、はは……」
真面目というかなんというか……
原井「それと勿論……家族にも会いたいです」
安藤「……そうだな」
原井「モノクマから配られた動機のDVDに途中まで映っていたのですが安否が分かりませんでした」
原井「無事だと信じていますが……」
安藤「きっと大丈夫だ。その為にも脱出する方法を見つけよう」
原井「ええ。必ず脱出しましょう」
しかしやりたい事が勉強か。耳が痛い……
【INFO】
原井の好感度が上がりました。
モノクマメダルを3枚手に入れました。(現在54枚)
安価↓
プレゼントorアイテムを使いますか?
プレゼントは>>161から、アイテムを使う場合生徒名も。
プレゼント あしたのグローブ
安藤「そうだ、原井にはこれを渡すよ」
原井「グローブですか。なるほど、運動不足解消にいいかもしれませんね」
原井「ボクシングはやった事がないのですが……図書室に行けば何か本があるでしょうか」
安藤「本格的だな……」
結構喜んでくれたみたいだ。
【INFO】
原井の好感度がやや上がりました。
【好感度イベント】
原井「では私からも。これを受け取ってください」
そう言って原井は丸い重りのような物を取り出した。
原井「文鎮です。私が使ってきた中では一番使いやすい物です」
安藤「ああ、書初めする時に紙を抑える奴か。ってなんだか高そうだけどいいのかこれ?」
原井「ええ。筆にしようかとも思ったのですが、自分で選んだ方がいいと思いまして」
俺が持ってるのは小学校の時に授業で買ったものしかないんだけどな……。
持ってみると重すぎないがしっかりした重みがある。
安藤「ありがとう。大事に使うよ」
原井「まずは心を落ち着けて、紙をしっかり整えて置いてください」
原井「何事にも心を静かにしてから取り組む事が大切ですよ」
心を静かに、か。
ちょっと書道がやってみたくなってきたな。
【INFO】
プレゼント『まんじゅう文鎮』を手に入れました。(渡すことはできません)
『まんじゅう文鎮』
原井 古止羽と仲良くなった証。ほどよい重さで、すべらず持ちやすいように工夫されている。
実は最高級品。
【34日目 夕 自由行動】
探索の甲斐はなく、ミリアも満も何も見つけられなかったようだ。
一度解散して寄宿舎に戻る事にした。
そうこうしてる内にもうこんな時間か。
何をして過ごそう。
安価↓1
1.探索(行きたい場所(>>9、>>23)と班の一人指定)
2.自由行動(任意の一人を指定)
3.購買部に行く ※時間経過なし (現在のメダル……54枚)
選択 2 本多
― 校舎1F ラウンジ ―
本多「安藤さん。休憩中ですか?」
ラウンジで休んでいると本多が入ってきた。
なんだか疲れた顔をしている。
安藤「ああ。本多は?」
本多「さっきまで班の皆さんと探索してたんです。成果は無かったんですけど……」
安藤「そっちもか。なかなか見つからないみたいだ」
本多「どこかにマスターキーがあるっていう不動さんの話は本当だと思います」
本多「けど校舎全体を8人で調べるのは大変ですね……」
安藤「言われてみればそうだな……」
見つけるにはまだ時間がかかるかもしれない。
気分転換に何か話そう。
話題安価↓
1.最近何か作ったりしたか
2.ジョージの事について
3.自由安価
選択 2
安藤「本多ってジョージの時の記憶は無いんだよな?」
本多「はい。どんな性格なのか気になるから安藤さんにも教えてくれませんか?」
安藤「………………」
本多「えっ、なんで黙るんですか!? というか他の皆さんに聞いてもそんな感じなんですよね……」
本多自身はいい奴だから余計に言いにくい……たぶん皆も同じなんだろう。
安藤「うーん、自己中というか自分の欲望に忠実って言うか……」
本多「皆の反応とかやらかした事を聞く限り、良い性格ではないだろうとは思います」
本多「僕もそんなに出来た人間じゃないから人の事言えないですけど……」
安藤「本多の事を悪く言うつもりはないんだ。むしろ本多とは真逆の性格なんだよ」
本多「でも、だからこそなんていうか……少しだけ羨ましい気もします」
安藤「羨ましい? ジョージが?」
本多「度胸があるというか。僕はそういう思い切った事がなかなか出来ないですから」
本多「さすがに事件の容疑者になるような事は御免ですけど……」
安藤「まあそれはな……」
真逆の性格だからこそジョージが羨ましいか……
いつもの本多の方が話してて安心できるんだけどな。
【INFO】
本多の好感度が上がりました。
安価↓
プレゼントorアイテムを使いますか?
プレゼントは>>161から、アイテムを使う場合生徒名も。
【INFO】
おしゃべり教本を使用しました。
まだ時間があるな。
何か話そう。
話題安価↓
1.最近何か作ったか
2.今までジョージの存在には気づかなかったのか
3.自由安価
選択 1
安藤「そういえばあれから何か作った物とかあるか?」
本多「いやありません。作ろうにも部品が無くて……」
そういえばジョージもそんな事を言っていたような。
安藤「あのラジオだってジョージが分解してできた部品から作った物だしな」
本多「ちなみにラジオは今もノイズしか流れないです。ジャミングはまだ続いてるんだと思います」
聞けるのなら苗木って人に今の救出の状況を聞きたいけど無理だろう。
本多「せっかく作っても役に立たないっていうのが作る側としては悲しいですね……」
安藤「ラジオのおかげで俺達に救出が来てくれてる事が分かったんだ」
安藤「役に立ってない事なんてないぞ」
本多「そう言ってもらえるなら嬉しいです。でもやっぱり……」
本多「何か出来る事がないか考えてみます。最近はジョージで迷惑かけてますし」
本多は本当にいい奴だな。
ジョージを知ってからだとなおさらそう感じてしまう。
本多の才能を活かすチャンスがあればいいんだが……
【INFO】
本多の好感度が上がりました。
安価↓
プレゼントを渡しますか?(プレゼントは>>161から)
※この安価だけ取って終了します。
今日の夜に少しだけ続きやります
プレゼント 速球大臣
安藤「受け取ってくれ。モノモノマシーンから出たんだ」
本多「ありがとうございます。計測ボールって普通のボールに合わせるために重さや重心も緻密に計算されてるんですよ」
本多「僕は投げる方は苦手なんですけどね」
普通に喜んでくれたみたいだ。
【INFO】
本多の好感度が少し上がりました。
【34日目 夜 見回り】
不動「……来たか」
満「よし、今日もしっかりパトロールしよう」
安藤「ああ。はりきってるな」
満「えっとなんていうか……こう言っていいのか分からないけど」
満「夜に誰かと歩いて見回りするのって新鮮な感じがして気分転換になるんだ」
不動「……まあ、何も起こらなければ散歩と変わらないのは確かだが」
満も見回りに慣れてきたらしい。
さあ、今日は何が起きるか……
安価↓1
1.二人と話す
2.誰かと遭遇(コンマ40以上で遭遇、それ以外はモノクマメダルを少しゲット)
3.モノモノマシーン ※時間経過なし (現在のメダル……54枚)
選択 3
― 寄宿舎 購買部 ―
安藤「ここに来るとますます散歩気分だな……」
不動「見回り中なのを忘れてはいけない。……まあ俺も回すが」
満「……ちょっとだけならいいよね」
満も染まってきた……良い事だ。
安価↓
使う枚数を指定
では
↓1コンマで満の引いたもの
↓2コンマで不動の引いたもの
↓3~8のコンマで手に入れるプレゼントを決定(連投ありで)
【INFO】
玉串
虹色の乾パン
黄金銃
自動消滅カセットテープ
特別チケット×2
を手に入れました。
満……トル猫のドロワーズ
不動……G-SICK
お、初めて見るチケットが出た。
裏面には『後で何らかのボーナスが得られます』と書いてある。
……後でっていつだよ?
満「あ、ワンダーダンジョンの新作下着だ! かわいいなあ」
不動「悪くはないな。ロマンも無いが」
二人とも結構いい物が出たらしい。
安価↓1
1.二人と話す
2.誰かと遭遇(コンマ40以上で遭遇、それ以外はモノクマメダルを少しゲット)
国定 コンマ04
アイテム使用で再判定します。
↓コンマをもう一度
コンマ35 遭遇ならず
………………。
安藤「……ん?」
満「どうかしたの?」
安藤「誰かの視線を感じる気がして」
不動「……確認したが周りには誰もいないぞ」
安藤「気のせいか……? あ、メダルが落ちてる」
満「ホントだ。良かったね」
……ラッキーって事にしておくか。
【INFO】
モノクマメダルを3枚手に入れました。(現在51枚)
【34日目 終了】
[現在の好感度]
鳥羽 満……100
不動 霜平……95
ミリア・カッパーフィールド……95
本多 夕一郎……95
稲本 詩紋……87[DEAD]
御々崎 純……78
原井 古止羽……76
国定 獏兎……71
真理木 優莉……71[DEAD]
目賀 蔵丸……55[DEAD]
椰和原 宗海……40[DEAD]
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
伊田 狩亜……11 [DEAD]
桐子 未玲……11 [DEAD]
大田原 大地……6 [DEAD]
現在のモノクマメダル……51枚
特別チケット……2枚
[プレゼント]
だれかの卒業アルバム
オモプラッタの極意
ミネラルウォーター
動くこけし
これくらいのお弁当
水笛
毛虫くん
むらまさ
ひまわりの種
阿修羅の涙
月の石
ラジオくん人形
キャットドッグプレス
華麗な王子様
玉串
黄金銃
軽石×2
自動消滅カセットテープ×2
虹色の乾パン×2
今日はここまで。参加ありがとうございました
次回はイベントですが安価もあります
更新日は水曜以降の夜になりそうです
乙です
このままグッドエンドに進んでほしいけど、もう一方のエンドも見たいかも……
もしよければ、完結後にifストーリーとして書いてほしいです
今日は更新できないとだけお知らせ
>>227
もう一方のエンドは完結後にやる……と思います。
バッドエンドはこのスレの小ネタでやるつもりです
今日の21時頃から更新します
【35日目 朝】
キーン、コーン……カーン、コーン
『オマエラ、おはようございます! 朝です、7時になりました! 起床時間ですよー!』
『さぁて、今日も張り切っていきましょうー!』
『……それとお知らせがあるので体育館に来てください!』
………………。
朝から嫌な気分にさせてくるなモノクマは……
とりあえず体育館には行かず食堂に向かおう。
あいつが人を集めるのはロクな事が起こらない。
― 寄宿舎 食堂 ―
食堂にはすぐに全員が集まった。
珍しく御々崎も起きてきている。
よほどモノクマのアナウンスが不愉快だったんだろう、顔は仏頂面だ。
本多「本当に体育館に行かなくてもいいんでしょうか?」
不動「……行く必要は無い。おそらく動機か俺達の不安を煽るものだ」
不動「それ以外にモノクマが俺達を呼び出す理由が無い」
安藤「きっとロクな事じゃないぞ。今までだってそうだったし」
国定「まあ十中八九そうだろうね。何をやってくるのかは気になるけど」
原井「無視するというのは中々居心地が悪いものですが……その通りでしょう」
モノクマ「コラーーーーーッ!!」
ミリア「モノクマ!」
満「向こうの方から来た!?」
モノクマ「聞きましたぞキミ達……この期に及んでボイコットだなんて! 先生は悲しいです!」
御々崎「むしろこの期に及んで先生キャラを続けてる方がどうかしてる」
モノクマ「はにゃ?」
御々崎「ここは希望ヶ峰学園じゃないってもう分かってんのよ」
本多「そ、そうですよ。5階に玄関ホールがあるのもおかしいし、僕が知ってた学園の施設もありません」
安藤「お知らせがあるっていうならこっちから聞いてやる。ここは一体どこなんだ?」
安藤「そしてお前の正体はなんなんだよ。学園長だ、なんてもう通らないぞ」
モノクマ「………………」
モノクマ「……うぷぷ。ぶひゃひゃひゃひゃ!」
モノクマ「そんなに気になる? 気になるよねえ。ボクの事も、この場所の事も」
モノクマ「そして自分達の事もね」
御々崎「………………」
モノクマ「いいでしょう、教えてしんぜましょう!」
モノクマ「まずはこのボクのスリーサイズから……」
不動「それは全部129.3㎝だろう」
満「機械のも分かるんだ……」
モノクマ「やーん、えっちぃ! 残念だけどそれ以外のボクの情報はトップシークレットなんだ」
モノクマ「悶々とさせちゃってゴメンね!」
原井「結局教える気はないのですか……」
モノクマ「その代わりオマエラの事について少しだけ教えてあげるよ」
モノクマ「といってもこの中の一人分の情報についてだけだけどね」
モノクマ「自分が誰だか知りたい人いない? いっぱいいても一人分だけだからね!」
御々崎「……一人しかいないって分かって言ってるでしょ。いいから早く教えて」
モノクマ「ええ、御々崎さん? 他に知りたい人もいるんじゃない?」
安藤「御々崎の情報について聞く……一人分の情報しか聞けないみたいだけど皆それでいいよな?」
満「もちろん。御々崎さんが一番知りたいはずだから」
本多「いいと思いますよ」
不動「……ああ。異論はない」
ミリア「ミリアもミミちゃんの事気になります!」
御々崎「……どうも」
モノクマ「うぷぷ……それでは」
……モノクマに誘導されている感覚はある。
何を聞かされるかは分からない。
それは御々崎も分かっているはずだ。
それでも聞くって本人が覚悟をしているなら避ける理由は無い。
モノクマ「時はさかのぼる事、十数年前……」
モノクマ「御々崎さんはとある一般家庭に生まれました」
安藤「生まれから話すのか?」
国定「なんだか長くなりそうな話だね……」
御々崎「……黙ってて」
モノクマ「特に何事もなく平々凡々に生きていた御々崎さんですが」
モノクマ「数年前、御々崎さんの人生を一変させるある事件が起きたのです」
原井「ある事件とは……?」
モノクマ「ある日、御々崎さんの家族はドライブに出かけました」
モノクマ「お父さんの運転で、助手席には御々崎さんが。そして後ろの席にはお母さんとお兄さんが」
御々崎「…………?」
モノクマ「しかしここで事故が……。御々崎さんの乗っていた車は飲酒運転のトラックと正面衝突を起こしたのです」
国定「………………」
モノクマ「お父さんは即死。御々崎さんも意識を失う重体となりました」
国定「……ちょっと待ってよ」
モノクマ「お母さんはとお兄さんは軽傷で済みましたが、お母さんは二人を失ったショックで病んでしまいました」
この話、どこかで……
モノクマ「そう、御々崎さんの本名は『国定 リコ』。国定クンの実の妹だったのです!」
安藤「…………!」
本多「え……え? それって……」
満「国定くんと御々崎さんは兄妹だったの……?」
ミリア「ミミちゃんじゃなくてリコちゃんなんですか?」
御々崎「私が……国定の妹?」
モノクマ「国定クンが希望ヶ峰学園に入学した理由も、お母さんと妹さんを治せる才能の持ち主を探すためだったんだよ」
原井「そう、だったのですか……」
不動「………………」
やっぱり、あの時国定が言っていた事は本心だったんだ……
国定「あり得ない。それは無いはずだ」
安藤「国定? どういう事だ」
国定「彼女が回復したはずがない……」
国定「脱衣所でボク達は修理したPCの中のデータを見たよね。その時に生徒名簿もあった」
国定「その中に彼女を治せる才能の持ち主なんていなかったんだよ」
安藤「生徒名簿……そうか」
そういえば、あの時国定は生徒の名簿のページを食い入るように見ていた。
あれはその才能を探していたのか。
その後国定の機嫌が悪くなっていた。その才能が見つからなかったから……
モノクマ「うぷぷ、それがいるんだよねえ。超高校級の再生医。それに超高校級のセラピストも」
国定「なんだって……」
モノクマ「あの名簿に無いのは当たり前だよ。ボクが意図的に隠してたもん!」
モノクマ「それに二人が兄妹っていう証拠だってあるしねー」
国定「……!」
モノクマが取り出したのは一枚の写真だった。
写真にはどこかで見た病室で二人の人物が映っている。
一人はベッドから起き上がっており、もう一人はそのそばに立っている。
立っているのは笑顔を浮かべている国定本人と……
ベッドから起き上がっている少し戸惑った表情をしたその人物は、
髪が今よりも短くなっているものの御々崎によく似ている。いや……ほとんど本人だ。
この病室はたしか国定のDVDで見た場所と一緒だ。
つまり本物なのか……
御々崎「これ、私……」
ミリア「ソックリです……!」
モノクマ「自分がすでに妹さんを治してた可能性は考えなかったのかな?」
モノクマ「まあ記憶が無いからしょうがないか!」
国定「……まさか狙い撃ちにされていたとは思わなかったよ」
モノクマ「狙い撃ちにしたつもりはないんだけどなあ。これがキミへの動機ってだけ」
モノクマ「御々……リコさんがここに居ること自体はイレギュラーだし」
御々崎「どういう事……?」
モノクマ「おっと。……うぷぷ、それではここで皆さんにお知らせを」
安藤「まだ何かあるっていうのか!?」
モノクマ「キミ達にとって悪くない話なんだけどね。ルールの追加をいたします」
モノクマ「クロとなった人が学級裁判で投票されず裁かれなかった場合……」
モノクマ「その人がこの学園を卒業できるのはもちろんの事、さらに……」
モノクマ「誰か一人を選んで一緒に卒業する事ができます!」
本多「それって……どういう事ですか?」
モノクマ「分からないかなぁ。クロになって卒業した場合好きな人とキャッキャウフフな未来が待ってますよっていうのと」
モノクマ「殺人を起こした人は必ず誰か一人を生き残す事が出来るって訳さ」
不動「確かに裁判を切り抜けようが、失敗しようが選んだ一人は生き残せる……」
満「…………。誰か一人だけは……」
つまり国定が殺人を犯せば御々崎を生き残す事ができる……モノクマはそう言いたいのか。
モノクマ「という訳でボクからはこれだけ。それじゃあね……うぷぷ」
国定「………………」
原井「国定君……」
御々崎「…………。あの……」
国定「悪いけど席をはずすよ」
ミリア「バクトくん行っちゃいました……」
御々崎「…………。いきなりそんな事言われてもどうしろっていうのよ……」
不動「……これが動機という訳か。だがこれは……」
満「明らかに国定くん狙いだよね……」
本多「一体どうすればいいんでしょう……」
あいつがここに来た理由……
妹や母親を治す為だというのが本当なら、御々崎を生かす為に殺人を犯す可能性はある。
それでも……今はまだ国定が何かするって決まった訳じゃない。
一番いいのは御々崎と国定が話す事だと思うんだけど……
国定を探しに行くか、誰かと相談するか……これからどうしよう。
安価↓2
1.国定を探しにいく(コンマ50以上で発見)
2.誰かと話す(国定以外)
選択 2 コンマ87
国定を探しに行こう。心当たりのある場所を探せば見つかるはず。
― 校舎2F 娯楽室 ―
国定「あ、安藤クン」
安藤「やっぱりここだったか……」
国定は最初に探しに来た娯楽室で発見した。
一人でチェスをやっているらしい。
国定「何か用かい?」
安藤「何か用って、お前」
国定がいつもの調子で話すものだから気が抜けそうになる。
けど……こいつはそういう奴だ。
ポーカーフェイスで何を考えているかは分からない。
安藤「さっきのモノクマの話を聞いて……どうするつもりなんだ」
国定「それか……」
国定「さあね。まだ彼女が本当に妹かどうかは分からない。あの写真も合成写真かもしれない」
国定「でも、本物の可能性も充分にあるのは分かってるよ」
安藤「………………」
何か聞いてみるべきか?
話題安価↓
1.御々崎についてどう思っているか
2.事件を起こす気はあるのか
3.自由安価
選択 2
安藤「事件を起こすつもりはあるのか?」
国定「はは、面白い事言うね。あったら言う訳ないじゃない」
安藤「茶化さないでくれよ……。お前がここに来たのは妹とお母さんの為だったんだよな」
安藤「御々崎に……御々崎がもし本当にお前の妹だったとして」
安藤「あいつに生きていてほしいって思うんじゃないのか」
国定「それこそ分からない。確かにボクが来た理由はそうだけどその後どうするかは考えてないんだ」
国定「ボクの目的はただ治すだけだった。だからなんていうかな……」
国定「途中までやっていたゲームを誰かに先にクリアされた。今はそんな感じなんだ」
安藤「………………」
国定「といってもクリアしたのはどうやらボクだったみたいだけどね……」
国定の思考……何を考えているのは分からない。
でも少なくとも今すぐ事件を起こすような、そんな感情はないように見える。
それともそうであって欲しいから俺が思い込んでるだけなのか……?
【INFO】
国定の好感度が上がりました。
:
:
【35日目 夜】
― 安藤の部屋 ―
………………。
夜の見回りも特に異常は無かったけど……不安は拭えない。
国定は事件を起こすのか……?
……寝よう。
早い所、マスターキーを見つけて脱出するまでは安心できない。
その為にも明日から探索しないと……
モノクマ「うぷぷ、お悩みのようですね」
安藤「……!? モノクマ!」
モノクマ「安藤クンは寝る時仰向けになるタイプ? それとも横を向いて寝るタイプ?」
モノクマ「ちなみにボクは猫のように体を丸める冬眠スタイル。まあボク冬眠とかしないけど」
安藤「……なにしに来たんだよ」
モノクマ「皆の事を考えて夜も眠れない……そんな仲間思いの安藤クンに耳よりな情報があるんだ」
安藤「耳よりな情報……?」
モノクマ「実はもう一つのルールの追加を安藤クンにこっそり教えようと思ってさ」
安藤「……! ルールだって?」
クロになったら誰か一人と卒業できるっていう追加ルールだけじゃなかったのか?
モノクマ「そのルールとは……」
モノクマ「もし安藤クンが自殺をして、その裁判で皆が安藤クンがクロだと特定できなかった場合……」
モノクマ「シロである皆は脱出できる、というルールさ」
安藤「……!? ど、どういう事だよ?」
モノクマ「つまりキミが自殺だとバレずに自殺は出来たら、皆は助かる」
安藤「……!」
皆は脱出できる……? いや……
安藤「……そんなの無理だろ。絶対にバレる……」
モノクマ「そうかな? 今にも事件を起こしそうな人がいるじゃない」
モノクマ「その人が殺したかのように工作すればいいのさ」
……国定。
あいつに罪をかぶせるって事か……?
安藤「……ダメだ。そんな事できない!」
モノクマ「やるかどうかはともかくルールとして追加されたのは決まってるんだよ、うぷぷ」
モノクマ「シロの人を脱出させるっていう事は必ず保証します」
モノクマ「あ、もちろん他の人に言っちゃダメだからね? 言った時点でその特典はナシだから」
安藤「……なんで。なんで俺にこの話をしたんだよ?」
モノクマ「……うぷぷ。キミが一番面白くなりそうだからさ」
モノクマ「皆から信頼を得て、皆の事を考えている安藤クンだからこそね……」
安藤「………………」
モノクマ「それじゃお休み。いい夢を」
安藤「…………っ」
いい夢なんて……見られる訳ないだろ。
誰にも見破られずに自殺なんて、そんな事不可能だ。
皆が助かるとしても……
…………助かると、しても……
【35日目 終了】
[現在の好感度]
鳥羽 満……100
不動 霜平……95
ミリア・カッパーフィールド……95
本多 夕一郎……95
稲本 詩紋……87[DEAD]
御々崎 純……78
国定 獏兎……77
原井 古止羽……76
真理木 優莉……71[DEAD]
目賀 蔵丸……55[DEAD]
椰和原 宗海……40[DEAD]
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
伊田 狩亜……11 [DEAD]
桐子 未玲……11 [DEAD]
大田原 大地……6 [DEAD]
現在のモノクマメダル……51枚
[プレゼント]
だれかの卒業アルバム
オモプラッタの極意
ミネラルウォーター
動くこけし
これくらいのお弁当
水笛
毛虫くん
むらまさ
ひまわりの種
阿修羅の涙
月の石
ラジオくん人形
キャットドッグプレス
華麗な王子様
玉串
黄金銃
軽石×2
自動消滅カセットテープ×2
虹色の乾パン×2
今日はここまで。続きは明日の夜になります
21時頃から始めます
【朝】
― 安藤の部屋 ―
『ピーン、ポーン……』
安藤「………………」
『ピーン、ポーン……』
安藤「ん……。チャイ、ム……?」
誰だ、こんな時間に……。
今は朝、だよな……?
ドアを開けてみたが、部屋の前には誰もいなかった。
見回しても出歩いている人はいない。
なんだったんだ一体……ピンポンダッシュ?
安藤「ふわぁ……。今は……まだ6時半じゃないか」
部屋の時計に目を向けると、視界の隅に見慣れない物がちらついた。
机の上にローソクが立っている。しかも火が点いた状態で。
安藤「なんでローソクが? 危ないな……」
息を吹きかけると簡単に火は消えた。
見覚えのないローソク……。昨日何かしたっけ?
確かモノクマが来た後はすぐに眠ったはず。
じゃあなんでローソクが……
ブツッ。
考えを巡らしている最中に目の前が真っ暗になった。
いや目の前どころかどこを向いても闇に包まれていて何も見えない。
照明が消えた……まさか停電なのか?
答えが返ってくるはずもなく、光の消えた部屋からは物音もない。
物体の輪郭すら見えない。本当の暗闇だ。
少し待ったが、モノクマのアナウンスが放送される様子も無かった。
何が起こっているんだ。
分からないけど……嫌な予感がする。
このままじゃ何も見えない。
さっきのローソクを消さなきゃ良かった……。
今言ってもしょうがない。何か明かりになるものはないか?
安価↓
安藤の持っている物で明かりになりそうなもの
電子生徒手帳 正解
そうだ、電子生徒手帳だ。
あれなら明かりの代わりになるはず。
ポケットから生徒手帳を取り出して電源をつけると、画面が光らせる。
うーん……。
明かりが少なくてこれじゃ足元も照らせない。
目の前の物しか分からないな。まだ暗闇に目が慣れてないのもあるかもしれないけど……。
でも無いよりはマシか。
これで多少は動けるようになった。
少し外に出て何が起こっているのか様子を探ろう。
― 寄宿舎 廊下 ―
部屋の外に出てみても暗闇は続いていた。
どうやら建物全体が停電になっているらしい。
安藤「……誰かいないか?」
物音一つしない。暗闇もあいまって不安が増していく。
…………。
あれ? 今、食堂の方向で何かちらつかなかったか?
……行ってみよう。
― 寄宿舎 食堂 前 ―
壁を伝いながらなんとか食堂の前まで辿りついた。
こうも暗いと移動するのも大変だ。
食堂に近づくにつれてちらつく物がはっきりと見えてきた。
誰かが俺と同じように生徒手帳を持っているらしい。
安藤「おーい! そこに誰かいるのか?」
「……何?」
安藤「この声は……もしかして御々崎か?」
御々崎「そうだけど」
ほっ、誰か居て良かった……。
御々崎「……ねえ。何が起こってるの? なんで照明が消えたの?」
安藤「俺にも分からない。たぶん停電だと思うけど……」
安藤「御々崎はどうしてここにいるんだ?」
御々崎「さっき……誰かに起こされたのよ。部屋のチャイムを鳴らされて」
御々崎「それからちょっとしたら明かりが消えた。マジ迷惑……」
御々崎「外に誰かいるのかと思ってとりあえず生徒手帳を使ってここまで来た」
俺と全く同じ状況だ。御々崎も誰かに起こされたのか……?
安藤「なあ。部屋に火が点いたローソクはあったか?」
御々崎「……ええ。すぐ消したけど」
それも同じか。なんだか意図的な物を感じる……。
「……そこに誰かいるのかい?」
安藤「! 誰だ?」
国定「安藤クン。と……御々崎さんか」
御々崎「………………」
同じように生徒手帳を持った国定が来ていた。
話を聞いてみるとどうやら国定も俺や御々崎と同じ状況だったらしい。
安藤「この建物が停電したのは間違いなさそうだな」
国定「たぶんその通りだとは思うけど、これからどうしようか」
安藤「電気が復旧するまで待つか?」
国定「…………いや。もしかすると」
国定が食堂の扉の方へ近づき、おもむろに手をかける。
すると食堂の扉が開いた。
国定「やっぱり……」
安藤「開いた!? 鍵がかかってなかった……いやもう7時になってたのか?」
御々崎「起きてからまだ30分も立ってないと思うけど」
国定「食堂の扉は鍵穴が無かった。これは電磁ロックだったんだよ」
国定「電磁ロックは通電する事で施錠する。つまり逆に電気が通ってない時は開くんだ」
なるほど、つまり停電中だから電磁ロックの扉は開くって事か。
安藤「……! じゃあ」
国定「気づいたかい? 今なら5階の電磁ロックされていた部屋は調べる事が出来る」
5階の施設で電磁ロックがかかっていたのは確か資料室と……
そうだ、セキュリティールームだ。
安藤「セキュリティールームに行こう。そこに入れれば玄関ホールの扉やマシンガンも制御出来るかもしれない!」
御々崎「脱出できるって事……?」
停電のアクシデント。
その原因は不明だけどこれはとてつもないチャンスじゃないのか……!
国定「ボクも賛成だよ。けどその前に……」
国定「こう明かりが無いままじゃ5階まで行くのにも時間がかかり過ぎる」
国定「隠し部屋の緊急時対応マニュアルに書いてあったけど、この施設は自動で復旧するらしいんだ」
安藤「あんまり時間をかけるとドアのロックも復活するって事か。どれくらいで復旧するんだ?」
国定「確かセキュリティー関係は……停電になってから1時間だったはず」
一時間か……。
6時半から30分弱経ってるとしても残り30分強……確かに間に合わないかもしれない。
何かもっと明るいものはないのか……?
安価↓
この近くにある明かりになるものがありそうな場所、もしくは明かりになるもの
不正解
安藤「パソコンとかがあれば明かりになるかもしれないな」
国定「でもそれはジョージクンが解体したんじゃないっけ」
う……そういえばそうだった。
御々崎「……食堂の厨房に明かりがあるかも」
安藤「え?」
御々崎「厨房にはカセットコンロがあった。あれなら充分な明かりになるんじゃない」
国定「なるほど。確かにカセットコンロなら電気は関係ないね」
安藤「そうか。さっそく取ってこよう!」
― 校舎 廊下 ―
校舎も寄宿舎と同じように暗闇に包まれていた。
安藤「校舎の方も電気は通ってないみたいだな……」
国定「カセットコンロが点いて良かった。これなら間に合いそうだね」
カセットコンロを手にしているのは国定だ。
確かに道を照らす事で大分進みやすくなった。
国定「でもゆっくりはしてられないね。1階から5階までは距離があるから」
安藤「ああ。急ごう」
御々崎「………………」
安藤「………………」
国定「………………」
しょうがない事だけど、この二人が一緒にいるのは気まずい。
何か話した方がいいのか、黙っていた方がいいのか……
御々崎「………………」
国定「………………」
安藤「…………。御々崎は昨日……何してたんだ。ミリアと一緒にいたのか?」
御々崎「なによ急に……。別に」
御々崎「部屋に戻って寝ただけ。何もしてなんて……」
御々崎「…………。そういえばモノクマが来た」
安藤「モノクマが?」
御々崎「夜に私の部屋に来たのよ。……ルールの追加があるってね」
安藤「ルールの追加だって?」
待てよ、それってもしかして。
御々崎「私が自殺したとバレずに自殺出来たら他の奴らを脱出させるっていうルール」
安藤「えっ、お前もなのか?」
御々崎「お前もって……アンタも言われたって事?」
安藤「い、いや……」
国定「……一体どういう事かな?」
御々崎にも俺と同じようにルールの追加が持ちかけられていた?
国定「……ははあ。つまりそれこそが今回の動機だったんだ」
安藤「どういう事だ?」
国定「おそらくモノクマは安藤クンと御々崎さんにだけじゃなくて、ボク以外の皆にも同じ事を言ったんだよ」
安藤「なっ……! モノクマは全員に自殺の話を持ちかけたって事か!?」
国定「今の状況じゃ殺し合いが起きそうもないから、そういう方向にゆさぶったんじゃないかな」
国定「けどそれには罪をかぶせられる、事件を起こしそうなスケープゴートが必要だった」
御々崎「……それがアンタって訳」
国定「…………。おそらくね。だからこそ表向きの動機ではボクを狙い撃ちにしてたんだ」
国定「モノクマの今までの言動からして、複雑な事件が起きれば自殺でもなんでも良かったんじゃないかな」
安藤「そういう事か……くそっ」
あいつ……。俺だから伝えた風な事を言ったくせに全員に喋ってたのか。
あの言葉を真に受けたのが馬鹿らしいを通り越して悔しい……。
御々崎「………………」
御々崎「ねえ、聞きたい事があるんだけど」
国定「……もしかしてボクにかな?」
御々崎「アンタの妹ってどんな奴だった?」
安藤「……!」
国定「…………。昔の事だから細かくは覚えてないけど」
国定「妹は負けず嫌いだったよ。ボクみたいにね」
御々崎「……それだけ?」
安藤「その妹と一緒にいた話とかなにかないのか?」
国定「……ある日、家族全員でドライブに行ったんだ」
国定「車に乗る時はいつもボクが助手席に座ってた」
国定「けど、その日だけ彼女は愚図りだしたんだ。助手席に乗りたいってね」
国定「しょうがないからボク達はジャンケンでどっちが座るかを決める事にしたんだ」
安藤「………………」
運が全ての勝負で敗北したって……まさか。
国定「……結果はボクの負け」
国定「ボクなんかが運で勝てる訳はないんだけど、その時にはまだ気づいてなかったんだ」
国定「その後どうなったか。これはモノクマが言った通り」
国定「飲酒運転のトラックと正面衝突してボク達の車は事故を起こしたんだ」
国定「父親は死に、助手席に乗っていた妹は重体。母親も二人を失ったショックで気が触れた」
国定「……勝負に勝った彼女はほとんど死んだ状態になり、負けたボクは生き残った」
国定「勝負の世界でそんな事あっていいはずがない……」
御々崎「………………」
安藤「国定……」
国定「……ジャンケンは苦手なんだよ」
……それでも、国定が勝っていたとしても事故は防げなかった。
妹が重体になったのは国定のせいじゃ……
国定「……着いたみたいだよ」
安藤「え……ああ」
気がつくと、すでに5階のセキュリティールームの前に辿りついていた。
国定がカセットコンロで扉を照らすとしっかり閉まっているのが分かる。
国定「まだ時間にはなってないと思う。これが電磁ロックの扉なら開くはずだ」
扉を前に思わず緊張する。
セキュリティールーム……
ここが開けば玄関ホールの扉を開けられるかもしれない。
マシンガンも制御できるかもしれない。
……脱出できるかもしれない。
安藤「それじゃあ……」
御々崎「……私が開ける」
返事をさせる暇も与えず御々崎は扉の前に立った。
扉の取っ手に手をかけ、それを見守る。
……が御々崎は手をかけたまま動かなかった。
安藤「どうした止まって。もしかして開かないのか?」
御々崎「いえ、たぶん開く。……国定」
国定「何だい?」
御々崎「なんとなくだけど……あんたが出した手はグーじゃなかった?」
国定「え……」
御々崎「あんたの妹はそれにパーで勝った。そうじゃないの」
国定「………………」
安藤「御々崎、もしかして記憶が……?」
国定「覚えてないよ。負けた時の事は思い出したくないから」
御々崎「……そう。開けるわ」
御々崎が取っ手を回して扉を押すと両開きの扉はゆっくりと開いた。
安藤「開いた……」
ゴトッ、コロコロコロ……
安藤「? 何の音だ……」
前の方で何かが落ちた? そう思って開いた部屋の床へ視線を向けた――瞬間。
カッ!
――――。
何も見えなくなった。何も聞こえなくなった。
視界は白く塗りつぶされ、キーンという耳鳴りしか聞こえない。
なんだ? 何が起きた?
自分が前を向いているのか、立っているのか。喋っているのかすら分からない。
突然の状況に混乱している中……
いきなり誰かに肩を掴まれた。
安藤「……っ!」
体が本能的に危険を察知する。
まずい……これは絶対にまずい!
何か抵抗しないと!
訳も分からないまま右手に力を込める。
何かが震えたような手応えの後、肩に触れていた物が消えた。
……助かったのか?
バチッ!
安藤「! っあ、う……」
瞼の裏に火花が散る。
弾けるような痛みのショックで意識は闇に消えて行った……
:
:
「…………。…………!」
………………。
「…………ん。……起き……!」
…………う……。
「……藤くん。……かりして!」
安藤「…………っ」
満「安藤くん。お願い、しっかりして!」
安藤「……満?」
満「! よかった……!」
ここは、どこだ……。満はなんで泣きそうになって……
安藤「いっつつ……」
満「大丈夫? でも本当によかった……」
……どうやらここは校舎の5階らしい。
そうだ、俺は確か国定と御々崎といたんだ。
セキュリティールームに入ろうとしたら突然目の前が光って……
……そういえば照明が点いてる? セキュリティールームの扉は!?
安藤「……! 閉まってる……くっ!」
間に合わなかったのか……!
満「ど、どうしたの? 何かあった?」
安藤「……ごめん。なんでもないんだ」
満「そう? 国定くんも起こさないと……」
安藤「国定?」
辺りを見回すとすぐそばの床の上に国定が倒れていた。
さっきまで俺もこんな状態だったのだろう。
国定「う……。……っつう」
安藤「お、おい大丈夫か国定?」
国定「ってて……。ここは5階?」
満「国定くんも気が付いたんだね。でも一体何があったの……?」
国定「安藤クンに満さん……セキュリティールームはどうなったんだい?」
安藤「……閉まってた。どうやら間に合わなかったみたいだ」
国定「そっか……。………………」
国定「……御々崎さんは?」
満「!」
安藤「え?」
そういえば御々崎の姿が見当たらない。
この扉を開けて気を失う前は居たはずだ。
満「……二人とも。第二玄関ホールまで着いてきて」
満「そこに皆集まってるから……」
安藤「第二玄関ホールに……?」
国定「………………」
………………。
なんで満は……そんなに辛そうな顔をしてるんだ。
― 校舎5階 第二玄関ホール ―
満の言った通り第二玄関ホールの前には皆が集まっていた。
御々崎を除いて。
原井「安藤君と国定君……無事だったのですか」
安藤「ああ。でもなんで皆ここに……」
ミリア「……っ、ううっ……」
本多「……チッ」
国定「…………。御々崎さんがいないみたいだけど」
不動「……こっちだ」
………………。
どうして皆の顔が沈んでるんだ。
安藤「あ……!」
国定「………………」
ホールの中に入ると見えたのは……
床に転がった大量の薬莢と血溜まり……
部屋の中央の血溜まりの上に、穴だらけのシートを全身にかぶった『誰か』がいた。
血はその穴から流れている……
不動「……俺達5人がこのホールに入って発見した」
不動「発見してもアナウンスは鳴らなかったが、代わりにこの部屋にこれが落ちていた」
そう言いながら不動が取り出したのは『モノクマファイル6』と書かれた二つ分のファイルだった。
安藤「これって……!」
不動「……お前達の分だ」
国定「………………」
不動からファイルを受け取り中身を確認する……
安藤「…………っ」
国定「…………ああ……」
ファイルにはこう書かれていた。
【モノクマファイル6】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
被害者は御々崎 純 改め 国定 リコ。
死因は銃殺。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
CHAPTER 05 「ゼツボウの『Z』 (非)日常編」 ……END
今日はここまで。
次回は捜査編で自動進行となります。
まだ書き溜めてないので更新日は未定、再開する時は告知します。
無印Chapter5に似た雰囲気を感じるよね…
これが本当に御々崎なのかどうかも気になるけど、Chapterのタイトルになってるゼツボウの「Z」ってのも気になるな
まだZに関することって出てないからこれから出るのかな
あと>>1に質問なんだけど、Chapter2で御々崎が見張り役に国定を選んだのは本能というか無意識的に国定との関係を感じてたから?
明日捜査編を開始します、安価はありません。
>>303
真理木が見張り役になりそうだったので御々崎は国定を指名しました。
うるさくない、邪魔をしなさそうな人の中から適当に選んでいますが、もしかしたら本能的なものもあったかもしれません。
【CHAPTER 05 「ゼツボウの『Z』 非日常編】
モノクマファイルに書かれた御々崎 純という名前……
それは目の前の死体が紛れも無くあの御々崎だという事を示していた。
ミリア「えぐっ……。ミミ、ちゃぁん……」
原井「また殺し合いが起きてしまったのでしょうか……?」
不動「……残念だが、そういう事だろう」
満「…………っ」
本多「………………」
安藤「くっ……」
信じたくないけどこの状況で考えられるのはそれしかない……
不動「……だが全員が集まってもモノクマが来ないぞ。どういう事だ?」
国定「……捜査をしよう」
安藤「国定……?」
国定「モノクマが来なくてもファイルがある以上、学級裁判は開かれるはず」
国定「ボク達は捜査をやらなきゃいけない。御々崎さんの事件の捜査をね」
原井「それはそうかもしれませんが……」
ミリア「ひっく……バクトくんは辛くないんですか……?」
国定「…………。誰が被害者だろうとやるべき事は変わらないよ」
満「……そう、だね。何も分からないままで止まっちゃいけない」
満「それに国定くんが一番辛いはずだから……」
国定「………………」
ミリア「スン……分かりました。ミリアもガンバります……!」
最悪の形で訪れた御々崎の死……
こんな事、誰も望んでいないしこの中の誰かがやったなんて思えない。
それでも俺達は真相を突き止めなければいけないんだろう。
学級裁判で生き残る為に……!
[捜査 開始]
まずモノクマファイル……はさっき見た通りだ。
気になるのは記述の少なさ。
これまでは死因が書いてない事があったけど、逆に死因しか書かれていない。
どうしてだ……
モノクマがまだ現れない事といい、何か理由があるのか?
コトダマゲット!
【モノクマファイル6】
被害者は御々崎純。死因は銃殺。
不動「まずお互いの情報を共有した方がいいだろう」
不動「確かめるが、今朝この学園は停電になっていて8時くらいまで明かりがつかなかった」
不動「今の時間は9時前……お前達はどうして5階にいたんだ」
安藤「俺達がここに来たのは、この学園から脱出できる可能性があったからなんだ」
不動「脱出? どういう事だ」
国定「順を追って説明するよ。停電があったのは6時半頃……」
国定「停電する直前にボクと安藤クンと御々崎さんは部屋のベルで誰かに起こされたんだ」
国定「その後、三人で食堂前に集まった。確か7時になる前だったかな」
安藤「そこで国定が、停電時には電磁ロックの扉が開くことに気づいたんだ」
安藤「今ならセキュリティールームに入れると考えてカセットコンロの明かりを使って5階まで来たって訳だ」
満「でもどうしてセキュリティールームの前で倒れていたの?」
安藤「……分からない。扉を開けた瞬間に視界がまぶしくなって、何も聞こえなくなった……」
国定「うん。今思えばあれは武器庫にあった閃光手榴弾だったのかも」
国定「それを受けて、いつの間にか気を失ったんだ」
原井「誰かに襲われたという事でしょうか」
安藤「そうかもしれないな……」
国定「今度はそっちがここに来た経緯を教えてくれるかな」
満「ボク達が起きたのはおそらく7時頃だと思うけど、目を覚ましたら部屋が真っ暗で」
満「停電だと思って、照明が点くまで待ってたんだ」
不動「そして8時頃に明かりがついた。状況を知る為、俺は校舎の方へ調べに行った」
満「ボクも同じように校舎の方に行ったんだ。校舎の1階で不動くんと会ったよ」
不動「82㎝に会って一度食堂に戻り、誰か起きていないか確かめる事にした」
不動「食堂には本多達3人がいた。合流し、今度は5人で校舎に向かったんだ」
不動「お前達が来なかったから校舎で何かあったのかもしれないと考えてな……」
そして実際に事件が起きていた……か。
満「それでこの第二玄関ホールで死体を見つけて……」
満「でも安藤くんと国定くんはまだ見つかってなかったから、現場は他の皆に任せてボクが二人を探しに行ったんだ」
満「同じ階だからすぐ見つかったけど、倒れてたから本当にびっくりしたよ……」
コトダマゲット!
【満と不動の行動】
満と不動は照明がついた後、状況を調べる為校舎に向かい校舎一階で合流した。
合流した後、一度食堂に戻り他の人と集まった。
原井「私は照明がついた後、校舎には行かず食堂で起きてくる人を待つ事にしたのです」
原井「私が食堂に着いた時にはすでにミリアさんが居ました」
ミリア「ハイ……。起きた時、静かだしマックラだし怖かったです……」
原井「その後本多君がやって来て、さらに後に不動君と満さんが来ました」
安藤「それから5人で校舎の方へ調べに向かったんだな?」
原井「はい。いつまで経っても3人が来ないのはおかしいと思いましたから」
これで他の皆の朝の行動は分かった。
コトダマゲット!
【ミリアと原井と本多の行動】
ミリアと原井と本多は照明がついてから食堂に向かった。
集まった順番はミリア、原井、本多、満と不動の順。
合流した後は5人で共に行動した。
不動「……それと確認しておく事がある」
不動「お前達の持っている特製銃の残弾数を見せてもらいたい」
安藤「特製銃って……」
国定「……なるほどね」
不動「85㎝の死因は銃殺……だからこそ確認しなくてはならない」
満「銃のパネルを見せてね。ボク達は死体を見つけた時に確認したから」
安藤「ああ、分かった」
ホルスターから銃を取り出す。
パネルの数字は『1』を示していた。
国定「残弾数は3発だよ。これでいいかい?」
不動「ああ。全員、以前の残弾数と変化はないようだ」
前の事件の時の皆の残弾数は確か……
満と国定と原井が3発、本多とミリアが2発、俺と不動が1発、御々崎が0発だ。
変化がないって事はこの事件に特製銃は使われてないと考えていいんだよな。
本多「しっかし、胸糞悪りい朝だぜ。グロいモン見せられてよォ」
安藤「……!? もしかしてお前ジョージなのか?」
ジョージ「あん? オレじゃなんか都合でも悪いのかよ」
……少なくとも良い事はない。
原井「死体を発見したショックでジョージ……君になったようです」
原井「第二玄関ホールに来るまでは本多君でしたよ」
安藤「そういう事か……」
確かに事件が起きた事もショックだし何より、御々崎の殺され方は無惨というほかない。
御々崎の死体はホールの中央にあり、シートがかぶせられていた。
身体全体を銃で乱射されたようで、いたる所に弾痕が残っている。
国定「……御々崎さんの死体を調べようか」
満「でもこれって調べられるのかな……」
満が言ったのは死体の損壊の酷さを見てだろう。
撃たれていない箇所がないほど撃ち込まれていた。
安藤「このシートは隠し部屋にあったはずだ。これをかぶせられた上で撃たれたみたいだな……」
原井「返り血を防ぐ為でしょうか。しかしどうしてこんなにも酷い殺し方を……」
御々崎の周りの床にも弾痕が残っている。
確かに殺すだけならこんなに撃つ必要は無いはずだ。
不動「……シートをめくるぞ」
不動が足の方からシートをめくると弾痕だらけの血まみれの足が見えた。
安藤「うっ……!」
満「……ミリアちゃんは見ない方がいいよ」
ミリア「ハイ……」
ジョージ「ゲェー……」
国定「……死体の検証は難しそうだ。撃たれた場所が多すぎるよ」
不動「……ああ。何らかの跡があったとしても弾痕と血で分からない」
原井「持ち物等、最低限の事は調べましょう」
コトダマゲット!
【隠し部屋のシート】
御々崎の死体を覆っているシート。弾痕で穴だらけになっている。
元々は隠し部屋に置いてあった。
シートの中に手を突っ込み調べて出てきたのは二つだけだった。
安藤「まずこれは御々崎の電子生徒手帳か」
ミリア「ボコボコにへこんじゃってます……」
御々崎の撃たれ具合から考えるとこれもその時撃たれたんだろう。
それでも電源が点く耐久性はさすがかもしれない。
安藤「それと……腰のホルスターに入っていた特製銃」
安藤「パネルの部分は無事だったらしい。『0』って表示されてる」
持ち手のネームプレートを確認すると御々崎の銃で間違いないようだ。
安藤「他に特にあやしい物は無いな……」
国定「御々崎さんのも含めて全員の残弾数に変化は無い、か……」
死体から調べられるのはこれが限界だな……。
コトダマゲット!
【御々崎の持ち物】
御々崎が持っていたのは生徒手帳や特製銃など全員が持っている物で、
特に怪しいものは所持していなかった。
現場についてもっと調べよう。
何か落ちていないか……
不動「む、これは……」
安藤「何か見つけたのか?」
不動「壁際に自動小銃が落ちていた。武器庫にあったものだ」
不動「マガジンは空になっているぞ……」
これが御々崎の命を奪った凶器なのか?
コトダマゲット!
【自動小銃】
現場に落ちていた小銃。中のマガジンは空になっている。
ジョージ「しっかし薬莢がジャマで歩きづれえなァ……」
ジョージの言うとおり現場には大量の薬莢が落ちていた。
この薬莢の数の分、御々崎に弾丸が撃ちこまれたんだろうか……
……?
安藤「あれ? この薬莢とこの薬莢、大きさが違くないか?」
不動「……ああ。確かに違う」
不動「薬莢が違うという事はそれぞれ別の銃で撃たれたという事だ」
安藤「御々崎のそばに落ちている薬莢は他のと比べて小さいぞ……」
これってもしかして……。
コトダマゲット!
【二種類の薬莢】
現場には二種類の薬莢が落ちていた。
御々崎の周りには小さな薬莢、それ以外は大きな薬莢が落ちている。
安藤「この部屋で調べられるものはもう無さそうだな」
満「ここって一階の玄関ホールより物が少ないしね。無駄な物は置いてない感じがする」
満「天井のマシンガンは増えてるけど……」
安藤「扉は一階のとそっくり……いや、こっちが本物なのか?」
……もう少しでこの扉を開けて脱出できたかもしれない。
考えてもしょうがないけど、なんでこのタイミングで事件が起きたんだよ……
満「……あれ。あのカメラ壊れてない?」
安藤「カメラ?」
満「扉についてるマシンガンが取り付けられた監視カメラだよ。レンズ部分が壊れてるんだ」
安藤「本当だ。前に来た時は壊れてなかったはずだぞ?」
誰かが壊したのか? ……待てよ。
そもそも監視カメラの破壊は校則違反じゃなかったか。
コトダマゲット!
【第二玄関ホールのマシンガン】
第二玄関ホールに設置してあるマシンガン。
4門あり、部屋の天井の2隅と監視カメラ2台に設置されている。
【監視カメラ】
第二玄関ホールの監視カメラの内の一つが破壊されていた。
銃で撃ちこまれたようだ。
【校則】
モノクマによって定められた校則。破るとオシオキされる。
内容は>>8。
国定「……そろそろ別の場所を調べようか」
不動「現場保全はどうする。誰かここに二人残るか」
国定「いらないんじゃないかな。七人しかいないんだし、二人も参加出来ないのは捜査が限られるよ」
安藤「ああ。この現場は皆で捜査したから大丈夫だと思う」
不動「ならここからは別々に捜査だな……」
まずこの5階を調べよう。何か証拠があるはずだ。
それと早朝の停電や俺達が襲われた事についても突き止めないと。
寄宿舎や校舎の一階にも行く必要があるかもしれない。
今日はここまで。
続きはおそらく日曜日に
諸事情で今日の更新は出来ません、申し訳ない
早くても火曜日からの更新となります
― 校舎5階 隠し部屋 ―
隠し部屋の捜査にやって来た。
死体を覆っていたシートはここにあった物のはずだ。
何か証拠が残ってるかもしれない。
ジョージ「んだよオメーもいんのかよ。サボろうと思ってたのによォ」
……コイツも来たらしい。
とりあえずシートを調べよう。
安藤「同じシートがある。やっぱりあのシートはここにあったんだ」
ジョージ「ふーん」
興味ゼロだな……。
コイツに何かを期待する方が間違ってるのかもしれない。
安藤「でもなんで犯人はわざわざ御々崎をシートで覆ったんだろう」
安藤「原井は返り血を防ぐため、って推理してたけどそれだけじゃない気もするんだよな……」
ジョージ「撃った後のグロい光景見たくなかっただけだろ。穴だらけの死体とか想像するだけで口からヘドロが出ちまう……」
死体を見たくなかった? うーん……。
そもそもなんでそこまで撃ったのかが謎だ……。
安藤「……あれ。よく見るとシートの上に髪の毛が落ちてる。色は黒のような茶色のような……」
ジョージ「かなり長めだな。てことは女のか」
シートの上に髪の毛か……。
【髪の毛】
隠し部屋にあるシートの上に落ちていた。
かなり長い。
ジョージ「あ? んだコレ」
机の引出しからジョージが取り出したのはモノクマの顔の表紙の書類だった。
安藤「それは緊急時対応マニュアルだな。確か施設の機能について書いてあった」
もう一度ちゃんと見てみよう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
施設機能が停止した場合、次の手順で復旧を行います。
①停止から30分後に施設内のカメラを復旧します。
②停止から1時間後にドアのロック等のセキュリティ機能、
マシンガン等の防犯システムを復旧します。
③停止から1時間30分後に施設内の照明や空調等を復旧し、
全機能の復旧が完了します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
安藤「機能の復旧には順番があるのか」
確か停電が起きたのが6時半頃。
食堂前に3人で集まったのが7時前くらいで、5階に着いた時はまだ7時半になっていなかった。
そして皆の話だと8時頃に照明が点いたらしい。
どの時点で施設がどこまで復旧していたか……覚えておいた方が良さそうだ。
コトダマゲット!
【緊急時対応マニュアル】
施設の機能が停止した場合、30分後に施設内のカメラが復旧。
1時間後にセキュリティ機能が復旧。
1時間30分後に施設内の照明等、全機能が復旧する。
安藤「他に調べられそうな所は……この壁の配電盤だけど」
配電盤には鍵がかかっている。
もちろん開ける事は出来ない。
ジョージ「ケッ、探索は自由にしろっつー割には鍵かけて制限するとか矛盾してんぜ」
安藤「鍵穴があるから電磁ロックじゃないしマスターキーがあれば開けられたんだろう。でも……」
見つける前に事件が起きてしまったんだ……。
コトダマゲット!
【マスターキー】
この学園の電磁ロックがかかった物以外を開錠できる。
まだ見つかっていない。
― 校舎5階 死体保管庫 ―
次に死体保管庫を調べる事にした。
相変わらず寒い……と思いきや。
安藤「寒いには寒いけど、心なしか前よりマシなような?」
ミリア「んー……? あ! さっきまで停電してたからクーラーが動いてなかったんじゃないですか?」
安藤「そうか。停電中は空調も止まってたんだったな」
壁の装置は前と同じく8つの装置のランプが点灯している。
開けようと試みるが開かない。
安藤「やっぱり電磁ロックはかかってるみたいだ」
ミリア「ザンネンです……」
この部屋で調べられる事は無さそうだな。
ミリア「………………」
安藤「他の場所を調べるか。どうしたミリア?」
ミリア「え! ナンデモないです……むー」
……何かあるみたいだ。
安藤「気になる事があったら言った方がいいぞ。何か事件のヒントになるかも」
ミリア「……ホントは言っちゃいけないって言われたんですケド」
ミリア「きのうの夜、モノクマがおヘヤに来たんです。ルールがツイカされるって」
安藤「! まさかそれって」
ミリア「ワタシがシークレットでジサツしたらどうって……。でもよく分かんなかったです」
安藤「ミリアの所にもその話を持ちかけてたのか……」
ミリア「エッ? ススムくんも聞いたんですか?」
安藤「ああ。きっと他の奴らもだ」
国定の推理は当たってたみたいだ。
これが今回の動機だったんだろう。
コトダマゲット!
【モノクマの動機の罠】
モノクマは国定以外の全員に自殺の追加ルールの話を持ちかけていた。
― 校舎5階 武器庫 ―
現場に落ちていた銃はおそらくここから来た物だ。
他にも事件に関係ある物が置いてある可能性が高い。
不動「……現場の銃はここの物で間違いない。前に見たときから一丁無くなっている」
安藤「覚えてるのか?」
不動「ああ。銃器は個人的にも興味があるからな。それでこの部屋の物を調べていたんだが……」
不動「この軽機関銃に発砲された痕跡があった」
安藤「この銃が何かに使われたって事だよな」
不動「……かもしれないな。しかし弾倉が残っているはずだがここにはない」
軽機関銃か……。
不動「……しかしここに最初に来た時は銃器に目がいったが、それだけではない」
不動「暗視ゴーグル、プラスチックナイフ、閃光手榴弾……」
不動「銃に取り付ける消音器など特殊部隊で使うような装備すら用意してある」
不動「……本当に、学校の一設備とは思えんな」
今回の事件に利用された物もあるんだろうか……。
コトダマゲット!
【軽機関銃】
武器庫にあった軽機関銃には発砲された痕跡があるらしい。
不動「……それとお前達は何者かに襲撃されたんだったな」
安藤「ああ。セキュリティールームのドアを開けた瞬間に何かが床を転がって、その後光で何も見えなくなった」
不動「やはりここにある閃光手榴弾を投げ込まれたんだろう。音と光で無力化する代物だ」
不動「そしてその後を気を失ったと。……何をされたのかは覚えているか?」
安藤「いや……覚えてない。突然の事で訳が分からなかったし」
不動「ここにある物を使ったのだとするとスタンガンか、もしくは鈍器で殴られたかだ」
置いてあるハンディータイプのスタンガンを調べる。
電池式で停電でも使えそうだ。スイッチを押すと二本の針に電気が走っているのが分かった。
安藤「スタンガンはこれか。武器庫にある鈍器っていうと?」
不動「……そうだな。例えばこの特殊警棒などだ」
安藤「あれ……なんか警棒の先端が少し温かい?」
不動「……熱が残っているな。理由は分からないが」
不動「ここにあるのはこのくらいか。だが意識を奪うなら他にも方法はあるだろう」
不動「……薬も調べた方がいいかもしれない」
どうやって俺達の意識を奪ったか、か。
俺達への襲撃について調べる事も犯人を突き止める手がかりになるはずだ。
コトダマゲット!
【スタンガン】
武器庫にあったハンディータイプのスタンガン。
電池式で停電でも使える。
【特殊警棒】
武器庫にあった鉄製の警棒。
先端に少し熱が残っていた。
安藤「俺達が襲われた時、照明は点いてなかった。犯人は暗闇の中襲ってきた事になる」
安藤「でもどうやって犯人は視界を確保したんだと思う?」
不動「……お前達はどうやって5階まで来たんだ」
安藤「食堂にあったカセットコンロを明かりに使ったんだ」
安藤「犯人も明かりを持って近づいて来たらさすがに気づくはずなんだけど……」
不動「ふむ……。前もって目を慣らしておくか、もしくは暗視ゴーグルを使ったんだろう」
武器庫の棚から不動がゴーグルを取り出す。
安藤「これを使えば暗闇の中でも問題なく動けるって訳か」
不動「……見たところ電池残量が減っているな」
犯人がこれを使ったのは間違い無さそうだ。
不動「……暗闇か。確かに俺が個室で起きた時も明かりは無かった」
不動「近くの物を視認するのすら出来なかった程だ。だから照明が点くまで待っていたんだ」
不動「目には自信があったんだがな……」
安藤「俺だって食堂まで移動するのに時間がかかったし、目が慣れてなかったからしょうがないんじゃないか?」
不動「……そうかもしれないが、違和感がある」
不動「ただ、その代わりに個室のドアを開けて外の音に耳を済ましていた」
安藤「何か聞こえたのか?」
不動「……ああ。寄宿舎から出て行く一人分の足音が聞こえた。俺が起きた直後だから7時過ぎくらいか」
不動「それからしばらく経った後、誰かが校舎から寄宿舎に来たんだ」
不動「……そしてどこかの個室に入った後、また寄宿舎から出て行った」
安藤「その足音ってやっぱり……」
不動「事件の際、お前達は気絶していて85cmは殺されていた。……犯人のものだろうな」
不動「だがあくまで俺が聞いただけの事だ。信用するかはお前に任せる」
暗闇の中、寄宿舎から出て行く足音と寄宿舎に来てまた校舎に向かった足音……。
不動を信じるならそれは犯人のものだ。
犯人は一回寄宿舎に戻ってきたって事か?
コトダマゲット!
【不動の証言】
不動は目を覚ました後、個室の扉を開け耳を澄ましていた。
その時寄宿舎を出ていく一人分の足音が聞こえた。
しばらくした後、誰かが校舎から戻ってきてまた寄宿舎を出て行ったという。
安藤「分かった、いろいろ教えてくれてありがとう。そろそろ他の場所を調べるよ」
不動「……俺も別の所を捜査するか」
二人で部屋を出ようとした時、武器庫の壁に目が止まった。
目立たない場所に二つ穴が空いている……?
安藤「これ……弾痕か?」
不動「……まさか。前に来た時は無かったぞ」
安藤「犯人が試し撃ちしたとか?」
不動「それは危険だ。火薬も爆発物もあるし考えにくいが……」
安藤「壁に二つの弾痕か……」
……前の事件を思い出す。
おそらく不動も同じなんだろう、顔が険しくなっている。
不動「……出るぞ。ここは調べ尽くした」
安藤「あ、ああ」
壁の弾痕か……。
俺たちが知らないだけで前に誰かが残したのかもしれないけど……。
【武器庫の弾痕】
武器庫の壁には2発の弾痕が残っていた。
短いですが今日はここまで。次回で捜査終了までいきます
乙。
なんか原井ちゃんが怪しくなってきたような・・・
それと、どこかでみんなの髪の色や長さについて書いてたっけ?
書いてなかったら教えてほしいです。
>>337
見返したらどこにも書いてなかったので…
満……茶、ショートカット
御々崎……茶、長髪
ミリア……金、やや長め
原井……黒、長髪
です
― 校舎5階 セキュリティールーム前 ―
満「ここで安藤くん達は犯人に襲われたんだよね」
安藤「ああ。犯人が襲撃した時に何か証拠を残したかもしれない、調べてみよう」
といってもセキュリティールームへの扉は閉じているし調べられない。
床に落ちてる物は……ひっくり返っているカセットコンロだけだ。
安藤「襲われた時に国定が落としたのか」
満「ガスはまだ残ってるみたいだね」
特に怪しい所は……。
……! カセットコンロに付着している小さな赤黒いシミ、これってもしかして。
満「……血?」
安藤「……かもしれない」
現場に残っているのはこれだけみたいだ。
コトダマゲット!
【カセットコンロ】
安藤達が明かりにするため食堂から持ってきた。
血痕が付着している。
安藤「満に聞きたい事があるんだ。今朝起きた時に個室は真っ暗になってたと思うけど」
安藤「その時に外を窺ったりとかしたか?」
満「外を? うん、といっても暗くて何も分からなかったけど」
安藤「その時何か聞いたりしなかったか? 不動は誰かの足音を聞いてるみたいなんだ」
満「足音……。それってどのくらいの時間の話か分かる?」
安藤「起きてすぐに聞いたからおそらく7時過ぎって言ってたな」
安藤「それとしばらくしてから校舎から誰かやって来てまた出て行く足音も聞いたらしい」
満「……不動くんの言ってる事は合ってると思う。ボクも起きて外を確認した時に足音を聞いたから……」
満「でもその後の足音っていうのは分からないや……。ゴメンね」
安藤「いや、充分情報になった。ありがとな」
俺達がセキュリティールームに向かった後、誰かが寄宿舎から出て行ったのは間違いなさそうだ。
それが意味する事はつまり……
信じたくはないけれど、そういう事になるのか……。
満「安藤くん、袖のとこが汚れてるけど……あ。もしかしてそれ、汚れじゃなくて……」
安藤「うん?」
見ると袖のところに血がついていた。
御々崎の死体を調べる時に付いたようだ。
満「ゴメン、さっき付いたんだね。起こした時は気づかなかったし」
安藤「たぶんそうだな。現場も死体も血まみれだったから……」
満「一応、個室で制服を着替えてきたら?」
安藤「……いや。時間がいつまでかあるか分からないしこのまま捜査するよ」
安藤「俺は他の階を調べに行くけど満はどうする?」
満「まだ調べきれてない事があるから……ボクは5階の捜査を続けるよ」
安藤「分かった。それじゃ」
校舎1階の保健室……あそこに行ってみよう。
― 校舎1階 保健室 ―
原井も保健室に来ていたようだ。
協力して保健室の薬品棚から薬を取り出す。
襲撃の手口を突き止められるだろうか。
安藤「睡眠薬や意識を奪う薬はここにある物で全部か」
原井「そのはずです。この中に犯行に使われた物があるのでしょうか」
安藤「……いや、どれも錠剤だったり効き目が出るまで時間があったり違うみたいだ」
安藤「唯一、襲撃に使えそうなのは真理木が使ってた薬だけだけど……」
原井「その線も無いと思います。前の事件の時にすでに薬の残量はありませんでした」
原井「真理木さんが自分を犠牲にして救う為に使いましたからね……」
安藤「そうだったな……」
けど結局、御々崎は……。
このままじゃ真理木が報われない。絶対に犯人を見つけないと。
安藤「原井は起きた時、外の様子を確かめてみたか? 何か聞いたりとか」
原井「いえ。暗闇で何も見えなかったので部屋の扉を見つけるのも困難でしたから」
安藤「そうか……」
原井「……ですが、腑に落ちない事があります」
原井「安藤君達の話によると停電が起きた時間は6時半だったのですよね」
安藤「ああ。直前に部屋の時計を見たから間違いない」
原井「私や他の方が起きたのはおそらく7時頃……やはりおかしい」
安藤「何が気になるんだ?」
原井「暗順応です」
安藤「あんじゅんのう?」
原井「平たく言えば暗闇に目が慣れる事です」
原井「明るい所から暗い所に行くと視界が極端に悪くなるのは覚えがあると思います」
安藤「ああ。今回の停電もそうだった」
原井「それから目が慣れるまで約30分かかります。逆に明順応はほぼ一瞬で完了しますが」
安藤「30分で目が慣れる……あれ。それっておかしくないか?」
原井「はい。安藤君達の言った事が本当なら私達は起きた時にすでに暗順応が終わっているはずなんです」
安藤「寝ていたから暗順応しなかったとか」
原井「いえ。瞼を閉じていても光の明暗が分かるように、寝ていても順応は行われるそうです」
原井「詳しいメカニズムは真理木さんが居れば分かったのかもしれませんが……」
そういえば不動も起きてから全く見えなかったのは違和感があるって言ってたな。
暗順応の矛盾……何か原因があるのか?
コトダマゲット!
【暗順応について】
明るい状況から暗い状況に目が慣れるには30分の時間がかかる。
原井「しかし、本当に裁判は行われるのでしょうか」
安藤「モノクマファイルがあったって事はやるんじゃないか。未だにモノクマが出てこないのが不気味だけど……」
原井「そうでしょうか……。この事件、モノクマさんにも犯人が分からないのでは?」
安藤「え?」
原井「御々崎さんが殺害されたのは停電中だったと思われます」
原井「だとしたら監視カメラも作動していないはず。誰が犯人だったか判断出来ないのでは」
安藤「いや、停電中でも監視カメラは動くみたいだぞ。カメラは照明設備より早く復旧するんだ」
原井「あら、そうなのですか? それはどこからの情報でしょうか」
安藤「隠し部屋にあった緊急時対応マニュアルだよ。読んでないのか?」
原井「なるほど……盲点でした。今からでも調べに行くべきでしょうか……」
安藤「俺は寄宿舎の方を調べてみる。また何か分かったら教えて欲しい」
原井「ええ。ではまた」
俺達がセキュリティールームに辿り着いたとき、おそらくカメラは既に復旧していた。
ファイルにも死因が書いてあるからモノクマは事件を把握しているはず……
けど、何かがおかしいのは確かなんだ。
どうして現れないんだ……?
― 寄宿舎 ―
国定「やあ。捜査は順調かな」
寄宿舎に出たところで国定に声をかけられた。
安藤「国定……。どうした?」
国定「確認したい事があるんだ。安藤クンにもこれと同じ跡が残ってないかと思ってね」
そう言って国定は制服の袖をまくる。
その腕には小さな二つの点の跡とそれを結ぶやけどのような跡があった。
安藤「この跡ってもしかして襲撃された時に?」
国定「おそらくね。スタンガンを使われたみたいだ」
同じように袖をまくって確認してみる。
安藤「……あ! 同じような跡があったぞ」
国定「どうやら間違いないか……。犯人は武器庫にあったスタンガンを使ってボク達を襲った」
気絶する前の事を思い出す。
あの体に走ったような衝撃がスタンガン電気ショックだとすれば納得がいく。
国定「安藤クン、この跡の事は誰にも言ってないよね?」
安藤「ああ。さっき気づいたからな」
国定「ボクも安藤クン以外には話してない。……これについては裁判まで話さないつもりだよ」
安藤「……! 分かった」
国定「……よろしくね。それじゃボクは捜査に戻るよ」
犯人が襲撃に使ったのは武器庫にあったスタンガンで間違いない。
手口がようやく掴めてきたな……
コトダマゲット!
【スタンガンの跡】
二人の身体にはやけどの跡が残っていた。
スタンガンによる物と思われる。
― 寄宿舎 個室前 ―
あと調べ終わっていないのはここか。
気になる事もあるし、全員の個室を調べてみよう。
:
:
個室にかけてある時計を調べたが、すべて同じ時間を示していた。
細工された様子もない。
安藤「見つかったのはこのくらいか……」
国定、御々崎、そして俺の個室にだけ先っぽが焦げたローソクが残っていた。
このローソク自体は寄宿舎の倉庫から持ち出された物のようだ。
なんで俺達の部屋に覚えのないローソクがあったんだろうか?
他に手がかりになりそうな物は残ってないようだ。
コトダマゲット!
【時計】
全員の個室の時計は同じ時間を示していた。
【ローソク】
倉庫にあったローソク。
6時半の時点で安藤と国定と御々崎の個室に火が点いた状態で置いてあった。
気になる事は全部調べ終わった……時間的にはそろそろか。
けど、本当に裁判をするんだろうか。
このままモノクマが何も出てこないで裁判が開かれない可能性もあるんじゃないか。
……むしろそっちの方がいいのかもしれない。
また仲間を疑い合って、誰かが殺したという残酷な真実を知るよりもずっと……
安藤「……どっちがいいんだろうな」
モノクマ「何が?」
安藤「真実を突き止めるか、それとも……」
安藤「………………」
モノクマ「それとも?」
安藤「モ、モノクマ!?」
モノクマ「どうしたの? 鳩がガトリングガン喰らったような顔して!」
安藤「い、いや……お前どこにいたんだよ? というかなんで泥だらけなんだよ!?」
というか、泥に混じって赤いものも見えるような……
モノクマ「ふう、久しぶりに本気出してハリきっちゃった。野生の闘争本能を取り戻したよ」
モノクマ「停電で施設の防衛システムも止まってたからね。ボク直々に最前線に赴いたという訳なんだ!」
安藤「防衛? 最前線? どういう事だよ……外に出てたって事か?」
モノクマ「メガホンで『壊れろ!』とか言ってくる奴らを蹴散らす簡単なお仕事さ」
モノクマ「ちょっと押されてたけど防衛システムが復旧して立て直したから戻ってきたんだよ」
ダメだ……話が通じないし、まったく意味が分からない。
モノクマ「さあ、ヤル事はヤッたから後はお楽しみだね。学級裁判!」
安藤「……! 学級裁判は開かれるのか?」
モノクマ「もっちろん! 御々崎さん、いや国定クンの妹殺人事件。ちゃんと捜査はした?」
モノクマ「ちょっと忙しかったんでアナウンスや説明の不手際はあったけど、深刻な影響は無いから許してね♪」
安藤「お前は分かるのか? この事件の犯人、真相が……」
モノクマ「当然です! ちなみに監視カメラは真っ暗闇でも赤外線でバッチリ映ってるから」
モノクマ「という訳で早速始めちゃいましょう!」
モノクマ「ボクもこんな泥だらけ血だらけのままじゃみっともないから着替えてくるね」
そう残してどこかへとモノクマは消えていく。
モノクマが立ち去ってからすぐにアナウンスが放送された。
キーン、コーン……カーン、コーン……
モノクマ『皆さんお久しぶり。ボクモノクマです』
モノクマ『ボクに会えなくて寂しかった? そっかー、人気者は困っちゃうなあ!』
モノクマ『さて捜査にも飽きた事だろうし、そろそろやっちゃいますか。学級裁判!』
モノクマ『ボクに会いたい人と、ついでに裁判に参加する人は校舎1階の赤い扉の中にお集まりください!』
安藤「学級裁判が始まるのか……」
……行こう。
覚悟を決めるしかない。
― エレベーター前 ―
エレベーター前には全員が集まっている。
安藤「皆……」
全員が緊張、不安、猜疑心に満ちた表情をしていた。
いつもここでは薄ら笑いを浮かべていた国定も、今は真顔で表情が読めない。
この感じ、まるで最初の裁判前の時みたいだ……。
モノクマ『全員集まりましたね? ではではエレベーターにお乗りください』
国定「……行こうか」
ミリア「ゼッタイ……ゼッタイ! ハンニンを見つけます!」
原井「ええ。行きましょう」
満「大丈夫。きっと真相は明らかになるはず」
ジョージ「ケッ、メンドクセー。裁判はダリぃからメガネチビに戻りてぇな……」
不動「………………」
全員がエレベーターに乗り込み、扉が閉まる。
――――超高校級の絶望……いや、御々崎 純は絶望なんかじゃない。
御々崎は国定が救おうとしていた妹、国定の家族だった。
絶望への衝動に駆られていろいろ問題を起こしたけど、最終的には自分と向き合おうとしていたんだ。
真理木の死の真相を知った時に泣いていたあいつの、本心までは絶望なんかじゃなかった……。
……学級裁判が始まる。
それは御々崎を殺した犯人がいるという事、そして仲間を疑わなければいけないという事だ。
― 裁判場 ―
モノクマ「来たね! 今回はクラシックなデザインの裁判場ですよ!」
モノクマが出迎える。さっき見た泥や血はついていない。
着替えた、いや洗った……いや別のモノクマに換えたのか?
満「何度来てもここは嫌な感じがする……」
不動「……この場所でいい思い出など何一つないせいだろう」
国定「場所がどこだろうと、時間がいつだろうと、……事件がなんであろうと」
国定「ボク達はただ議論を交わしクロを決める。重要なのはそれだけだよ」
ジョージ「そうそう。パパっと犯人決めて出ようぜ、こんなトコはよ」
原井「それが出来れば苦労はしません」
俺はさっき裁判が始まらない方がいいんじゃないかと考えた。
皆を疑うよりもずっと……でも違うんだ。
裁判は疑うだけじゃなく信じる事だって出来る。
一人でじゃなくて、皆で真実を見つけ出せるはずなんだ。
もう迷わない。俺は皆を信じて皆と疑って皆と乗り切ってやる……
……学級裁判を!
今日はここまで。
コトダマリストはまた後日に載せます。いくつかコトダマを修正するかもしれません
実は1週間前から自宅のPCが不調になり修理に出している状況です。
安価の絡まない捜査パートは別のPCで書き溜めて投下する事が出来ましたが、
色々制約がかかるので裁判パートは直るまで始められません……。
申し訳ないですが少々お待ちください、再開はすぐに出来る…と思います
[コトダマリスト]
【モノクマファイル6】
被害者は御々崎純。死因は銃殺。
【自動小銃】
現場に落ちていた小銃。中のマガジンは空になっている。
【軽機関銃】
武器庫にあった軽機関銃には発砲された痕跡があるらしい。
【スタンガン】
武器庫にあったハンディータイプのスタンガン。
電池式で停電でも使える。
【特殊警棒】
武器庫にあった鉄製の警棒。
先端に少し熱が残っていた。
【二種類の薬莢】
現場には二種類の薬莢が落ちていた。
御々崎の周りには小さな薬莢、それ以外は大きな薬莢が落ちている。
【監視カメラ】
第二玄関ホールの監視カメラの内の一つが破壊されていた。
【第二玄関ホールのマシンガン】
第二玄関ホールに設置してあるマシンガン。
4門あり、部屋の天井の二隅と監視カメラ二台に設置されている。
【武器庫の銃痕】
武器庫の壁には2発の銃痕が残っていた。
【マスターキー】
この学園の電磁ロックがかかった物以外を開錠できる。
まだ見つかっていない。
【髪の毛】
隠し部屋にあるシートの上に落ちていた。
長めで女子のものだと思われる。
【隠し部屋のシート】
御々崎の死体を覆っているシート。弾痕で穴だらけになっている。
元々は隠し部屋に置いてあった。
【緊急時対応マニュアル】
施設の機能が停止した場合、30分後に施設内のカメラが復旧。
1時間後にセキュリティ機能が復旧。
1時間30分後に施設内の照明等、全機能が復旧する。
【ローソク】
倉庫にあったローソク。
6時半の時点で安藤と国定と御々崎の個室に火が点いた状態で置いてあった。
【カセットコンロ】
安藤達が明かりにするため食堂から持ってきた。
血痕が付着している。
【スタンガンの跡】
二人の身体には特徴的なやけどの跡が残っていた。
スタンガンによる物と思われる。
【暗順応について】
明るい状況から暗い状況に目が慣れるには30分の時間がかかる。
【時計】
全員の個室の時計は同じ時間を示していた。
【満と不動の行動】
満と不動は照明がついた後、状況を調べる為校舎に向かい校舎一階で合流した。
合流した後、一度食堂に戻り他の人と集まった。
【ミリアと本多と原井の行動】
ミリアと本多と原井は照明がついてから食堂に向かった。
集まった順番はミリア、原井、本多、満と不動の順。
合流した後は5人で共に行動した。
【不動の証言】
不動は目を覚ました後、個室の扉を開け耳を澄ましていた。
その時寄宿舎を出ていく一人分の足音が聞こえた。
しばらくした後、誰かが校舎から戻ってきてまた寄宿舎を出て行ったという。
【モノクマの動機の罠】
モノクマは国定以外の全員に自殺の追加ルールの話を持ちかけていた。
【校則】
モノクマによって定められた校則。破るとオシオキされる。
内容は>>8。
以上コトダマリスト。
いくつかのコトダマを修正、そして数が多かったのでダミーを一つ減らしました。(【御々崎の持ち物】 )
裁判は明日の夜から開始します。よろしくお願いします
22時に始めます
【裁判準備】
コトダマリスト>>362,>>363
学級裁判のルール>>10
発言力……7.0
集中力……7.0
[発動スキル]
『注目の発言力』……裁判時の発言力が+2される。
『抜群の集中力』……裁判時の集中力が+2される。
『お調子ストライカー』……論破に成功したり、正解の選択肢を選ぶと発言力が少し回復する。
『右脳解放』……論破に成功したり、正解の選択肢を選ぶと集中力が少し回復する。
『心眼』……集中力を1消費して、論破、同意、キャプチャー、助太刀のどれが最適かを特定する(ノンストップ議論、反論ショーダウンで有効)
『一閃』……集中力を1消費して、最初の文字を解放する。(閃きアナグラムで有効)
『一筆描き』……集中力を3消費して、不要な文字を全て消し去る。(閃きアナグラムで有効)
『クラフトワーク』……裁判中に集中力を2消費して、発言力を回復する。
『クールスナイプ』……裁判中に集中力を2消費して、不要なウィークポイントを消す。(ノンストップ議論、反論ショーダウンで有効)
『正拳突き』……裁判中に集中力を2消費して、不必要なコトダマを消す(ノンストップ議論、反論ショーダウンで有効)
『唯我独尊』……問題を間違えた後に使用可能。集中力を3消費してその問題を正解扱いにして裁判を進行する。
『ド根性』……裁判中にゲームオーバーになってしまっても、集中力を全て消費して復活することができる。
『カリスマ』……自由行動時の会話によって好感度が上がりやすくなる。
『ハイセンス』……プレゼントによって上がる好感度が上昇しやすくなる。
『イリュージョン』……モノクマメダルを見つけたとき通常より多く手に入る。
[裁判場 席順]
×真理木 安藤
×目賀 ミリア
満 稲本×
本多 原井
×桐子 伊田×
不動 御々崎×
×瑠散 大田原×
国定 椰和原×
モノクマ
暗闇の中で起こった襲撃。
意識が回復した後に待っていたのは御々崎の死体だった。
いくつもの謎を残したまま開かれた学級裁判。
真実に辿り着く事は出来るのか……
【学級裁判 開廷!】
モノクマ「では、最初に学級裁判の簡単な説明をしておきましょう」
モノクマ「学級裁判では『誰が犯人か?』を議論し、その結果を投票によって決定します」
モノクマ「正しいクロを指摘できればクロだけがおしおきですが、もし間違った人物を指摘した場合は……」
モノクマ「クロ以外の全員はおしおきとなり、クロはこの学園を晴れて卒業となりまーす!」
国定「確認しておくけど、モノクマにはこの事件の犯人が分かってるんだよね?」
モノクマ「モチモチ。監視カメラはちゃーんと映してますよ」
原井「モノクマファイルに死因も書いてあります。事件は把握しているという事でしょう」
原井「記述がいやに少ないのが気になりますが……」
モノクマ「ちょっと時間が無くてね。やっつけ仕事になっちゃった」
モノクマ「けど以前から大事なトコロはぼかして書いてるしあんまり問題ないよね?」
ジョージ「コイツ、トンデモねえ事言い出したぞ!」
モノクマ「……んじゃ、後はオマエラに任せるよ」
不動「……ではまず85㎝の命を奪った凶器についてはっきりさせるぞ」
ジョージ「ハア? んなもん分かりきってるじゃねーか。凶器は銃だろ!」
原井「銃、とは一口に言っても様々な可能性があります。検討する必要があるでしょう」
ジョージ「だァから! 現場には銃が残ってたじゃねーか」
ジョージ「あれが凶器に決まってんだろ。それ以外に考えらんねェ!」
満「確かに現場には武器庫にあった自動小銃が落ちてたけど……」
ジョージ「マガジンも空らしいし間違いねェだろ」
安藤「いや、そうとは限らないぞ」
ジョージ「あぁん? テメェ……」
ジョージ「どうせ何か根拠あって言ってんだろ。とっとと論破しろやオラァ!」
原井「潔いのか考える気がないのか……」
現場にあったあの銃が凶器……
アレを考えるとそうとは言い切れないはずだ。
安価↓1 [コトダマリスト>>362、>>363から証拠を提示しろ!]
【二種類の薬莢】 正解!
安藤「これだ!」
安藤「現場に落ちていた薬莢を思い出してくれ。あれには二種類の薬莢があったんだ」
ジョージ「二種類だとォ?」
ミリア「あ! ミリアも覚えてますよ。ヤッキョウは大きいのと小さいのがありました」
国定「大きさの違う薬莢が残っていたという事は、現場では二種類の銃が発砲されたって事だね」
安藤「それに御々崎は全身を撃ち込まれていた。そうなると弾丸の数も必要になる……」
安藤「小さい方が自動小銃の薬莢だったとしても、御々崎の周りにしか落ちてなかった」
安藤「現場には大きい薬莢の方が残ってたんだよ。自動小銃は本当の凶器を隠すダミーだったんじゃないか?」
ジョージ「チッ! わーったよ」
満「……でも、本当にダミーだったのかな」
安藤「どういう事だ?」
満「現場に小さい薬莢が残ってたって事は実際に自動小銃が使われたって事だよね」
不動「……マガジンを空にして犯行に使われたように見せたという事じゃないのか」
満「もし、本当に犯行に使ったんだとしたら……」
ミリア「けどミミちゃんを撃ったのはでっかいヤッキョウの方なんですよね?」
国定「……つまりこういう事かな。犯人は自動小銃を使って御々崎さん以外の何かを撃った」
国定「犯行に必要な何かを……」
満「うん。現場にそういう物があったんじゃないかな」
自動小銃が撃った可能性のある物か……。
きっと満はこれの事を言いたいんだ。
安価↓1 [コトダマリスト>>362、>>363から証拠を提示しろ!]
【監視カメラ】 正解!
安藤「こういう事か!」
安藤「確かに、第二玄関ホールには破壊されていた物があった」
安藤「扉の両脇に設置されていた監視カメラが一台壊されていたんだ」
満「うん。犯人はその銃でカメラを壊したのかもしれない」
原井「カメラを? しかし、監視カメラを破壊するのは校則違反になってしまいます!」
原井「そうなってはオシオキされてしまう……。犯人には不可能だと思いますが」
安藤「確かにこれは校則違反になる。けど一つだけその矛盾が成り立つシチュエーションがあるんだ」
ミリア「どういうシチュエーションですか?」
監視カメラの破壊と校則違反の矛盾、それを成り立たせるのは……
……発砲したのが、あの人物だった場合だ。
安価↓1 [怪しい人物を指定しろ!]
御々崎 正解!
安藤「アイツしかいない!」
安藤「御々崎が監視カメラを撃ったとしたら、その矛盾が解決するんだ」
ミリア「ミミちゃんが撃ったんですか!?」
満「うん。ボクも安藤クンと同じ事を考えてた」
満「犯人は監視カメラを発砲し、そして校則違反で処罰を受けて死んだ」
満「そして残ったのは御々崎さんの死体……。という事は御々崎さんこそが監視カメラを撃ったんだよ!」
原井「た、確かに校則違反をした時の処罰の種類はモノクマの自爆とグングニルの槍……」
原井「そしてマシンガンによる一斉射撃……!」
ジョージ「あの女の自殺だったって事かよォ!?」
国定「……御々崎さんが、自殺?」
満「真理木さんの時と一緒だったんだ。意図的な校則違反による自殺だったんだよ……」
不動「85㎝が自殺? だがそれをする意味、動機は……まさか」
満「そう。モノクマの、自殺についての追加ルール……」
安藤「確かに昨日の夜、俺達は……」
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モノクマ「もし安藤クンが自殺をして、その裁判で皆が安藤クンがクロだと特定できなかった場合……」
モノクマ「シロである皆は脱出できる、というルールさ」
安藤「……!? ど、どういう事だよ?」
モノクマ「つまりキミが自殺だとバレずに自殺は出来たら、皆は助かる」
━━━━━━
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安藤「モノクマから個別に動機を与えられていた。殺し合いじゃなくて自殺をする動機だけどな……」
ミリア「ミミちゃんはみんなをダッシュツさせようとしたんですか……!」
ジョージ「あんなんを真に受けてやっちまったってーのか。頭ショートしてんだろ……」
原井「自分の身を救ってくれた真理木さんに影響されて同じ事をした可能性も考えられますね……」
不動「………………」
原井「ではこの事件は前の裁判と同様にクロがいない……いえ」
原井「被害者本人がクロだった、という事でよろしいのでしょうか」
満「うん。この考えが正しいならそうだと思う」
ミリア「ミミちゃんがクロ……。ううう、なんで……!」
満「きっと御々崎さんはミリアちゃんや……国定くんにも、脱出してもらいたかったからじゃないかな……」
国定「………………」
不動「では投票はどうなる。85㎝がクロ、としてしまってはいけないのか?」
ジョージ「じゃあよォ、御々崎以外の奴にワザ投票で終わりって訳か!」
安藤「それで終わり……」
確かにそれは一番の結末だ。
誰もが傷つかないで済む、そして脱出できるハッピーエンドへの道なんだ。
けど……
国定「……ふ。ふはっ、ははははっ!」
満「国定、くん……?」
国定「……笑わせないでよ。彼女が自殺したはずないだろ」
満「でも、現場の状況を考えると」
安藤「……満。俺も御々崎が自殺したとは思えない」
満「安藤くんまで……!」
安藤「御々崎の自殺でつじつまが合う事は多い。俺だってそれが真実であって欲しい……」
安藤「けどそれだけだと分からない事が多すぎるんだ」
安藤「真実を求めるのと、信じたい事をただ信じるのは違うんだよ!」
満「…………っ!」
満「その推理、ボクがコーディネートしてあげる!」 反論!
満「……そんなはずない。御々崎さんの自殺に矛盾なんて無いよ」
満「だってそうじゃなきゃ……!」
[反論ショーダウン 開始]
コトノハ>>362、>>363
【モノクマファイル6】
【自動小銃】
【隠し部屋のシート】
【モノクマの動機の罠】
【第二玄関ホールのマシンガン】
【校則】
満「御々崎さんが自殺をしたなら全ての謎に説明がつくんだ!」
満「小さい薬莢が死体の周りにあったのは【御々崎さんが監視カメラを撃った】からだし……」
満「必要以上に撃たれていたのは【モノクマのオシオキで殺された】から……」
満「シートで自分の体を覆ったのも、【他殺に見せかけるため】だったんだよ!」
満「動機だってはっきりしてる。昨日知らされた【モノクマの追加ルールのせい】」
満「前の事件の時だって御々崎さんは自殺をしようとしてた。きっと今回もそう」
満「【御々崎さんは皆を救おうとした】んだ……!」
安価↓1 [【】を論破 or 助太刀しろ!]
助太刀 国定 正解!
安藤「力を貸してくれ!」
国定「それは違うよ……」 助太刀!
安藤「自殺の追加ルールには一つ注意があったはずだ」
満「注意……?」
国定「そのルールを他言したら全員脱出の特典は無しになる事さ。前提がバレずに自殺をする事なんだから当たり前だけど」
安藤「俺達は事件前、セキュリティールームに向かう途中で聞いたんだよ」
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御々崎「…………。そういえばモノクマが来た」
安藤「モノクマが?」
御々崎「夜に私の部屋に来たのよ。……ルールの追加があるってね」
━━━━━━
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安藤「御々崎がモノクマから追加ルールの知らせがあったって事をな」
安藤「あの時点で追加ルールの特典はなくなってたんだ!」
モノクマ「そのとーりです。言ったら殺るな、殺らないなら言うな!」
満「う、嘘……」
国定「彼女が全員を生かす目的で自殺したのなら、あのタイミングで話すはずがないのさ……」
国定「御々崎さんに自殺する意思が無かったのは明らかだよ」
満「で……でもあのマシンガン以外に大きい薬莢を残せる物なんて……!」
大きい薬莢の方の銃か。
もしかすると心当たりがあるかもしれない。
安価↓1 [コトダマリスト>>362、>>363から証拠を提示しろ!]
【軽機関銃】 正解!
安藤「これが答えだ!」
安藤「不動と一緒に武器庫を調べた時に分かったんだけど……」
安藤「軽機関銃の一つに発砲された痕跡があったんだよ」
ミリア「ケイキカンジュー?」
不動「……ああ。確かにあれは発砲されていた」
不動「薬莢の大きさも現場にあった物くらいだろう。少なくとも自動小銃のよりは大きい」
不動「弾倉は見つからなかったが……どこかに隠したのかもしれない」
安藤「犯人は御々崎の自殺に見せかけるために、わざと第二玄関ホールで殺した可能性がある」
国定「現場に二種類の薬莢と自動小銃を残したのも、カメラが壊されていたのもその工作だったと考えられるね」
満「……そんな」
ジョージ「あーあ、メンドクセー事になってきたぜ……」
原井「お待ち下さい。それはおかしいのでは」
原井「実際に現場の監視カメラは壊れていましたし、自動小銃は発砲されていました」
原井「御々崎さんの自殺でないとするとこれにはどう説明をつけるのですか?」
不動「先の話では85㎝が発砲したから処罰も85㎝が受けたという事で収まった」
不動「だがあれが第三者の工作だとすればそいつは処罰を受けていなければおかしい……」
ミリア「んー? どういう事なんでしょう……」
満「そうだよ。他殺だとその矛盾が解決しない……」
他殺だとすると残る監視カメラの矛盾……。
犯人が監視カメラを壊したんじゃないのか、それとも校則違反にならなかったのか、なにか方法があるのか……
[議論 開始!]
コトダマ>>362、>>363
【第二玄関ホールのマシンガン】
【緊急時対応マニュアル】
【隠し部屋のシート】
【武器庫の銃痕】
【校則】
国定「御々崎さんの自殺に見せかけた真犯人の他殺が真相なら……」
国定「あのカメラの破壊は意図的な工作のはず」
満「けど、【それは校則違反】になるよ」
原井「事件の工作の為に撃ったとしても処罰は免れなかったでしょう」
ジョージ「単純に《撃ったのがバレなかった》んじゃねえの。知らねーけどよォ」
ミリア「《カメラを撃ったのはミミちゃん》でハンニンがスベリコミでミミちゃんを撃ったとか!」
不動「まさかまた《被害者が違反者をかばった》のか……?」
安価↓1 [【】を論破 or 《》に同意しろ!]
《撃ったのがバレなかった》←【緊急時対応マニュアル】 正解!
安藤「それに賛成だ!」
安藤「ジョージの意見に賛成だ。犯人は監視カメラを撃った、けどそれはモノクマにはバレてなかったんだよ」
ジョージ「お、オレか!」
原井「カメラから隠れて撃ったとでも? それこそ不可能では」
安藤「監視カメラが作動してない時に撃ったとすればどうだ?」
原井「カメラが作動していない……?」
不動「……そうか。そういう事か」
安藤「今朝この建物は停電していたんだ。もちろん監視カメラの電源もオフになっていた」
安藤「緊急時対応マニュアルによれば30分後に復旧する。それまではカメラは何も映してはいなかったんだ」
安藤「その間なら撃っても犯行自体が分からない。処罰も出来ないんじゃないか?」
ミリア「じゃあモノクマがなんでも分かってるって言ったのウソじゃないですか!」
モノクマ「ぎ、ぎくぅ! でも御々崎さんが生きてる間にカメラは復旧したでしょー!」
満「工作は可能、だったんだ……」
不動「……だが待て。そうすると犯人はその工作をするために……」
不動「停電が起きてから30分以内に5階の第二玄関ホールに向かい、カメラを破壊した事になる」
不動「これではまるで停電が起こる事を予期していたみたいだ」
安藤「犯人は停電が起こる事を知っていた……いや」
安藤「むしろ停電を起こしたのも犯人だったのかもしれない」
原井「施設全体の停電を……そんな事が出来るのですか?」
ミリア「そんなのマジックでもできません!」
停電を意図的に起こす……。
アレさえあれば可能だったかもしれない。
安価↓1 [コトダマリスト>>362、>>363から証拠を提示しろ!]
【マスターキー】 正解!
安藤「これなら……!」
安藤「隠し部屋には鍵がかかっている配電盤があった。あれを操作すれば停電も意図的に起こせたかもしれない」
ミリア「でもカギがかかってたら開けられませんよ?」
安藤「ある物があれば、鍵はなんとかなるはずだ」
不動「……! まさかマスターキーか?」
安藤「ああ。犯人はそれを使ったんだ!」
満「マスターキーは見つからなかったんじゃ……?」
原井「そうです。それは皆でここから脱出する為に探していたはず……!」
モノクマ「馬鹿とハサミは使いよう。マスターキーなんて代物なら脱出への希望にも……」
モノクマ「コロシアイの為の最高の道具にもなるでしょうね!」
国定「それがあればこの学園の電磁ロックがかかった物以外なら開錠できる……」
国定「どうやら……真相を知るためにはこの事件の全てを考える必要があるみたいだ」
国定「この施設の停電も、ボク達への襲撃も、御々崎さんの殺害も、すべて……」
ジョージ「……かったりィー」
犯人はマスターキーを持っていた。
俺達が脱出する為の道具を殺人に使ったんだ……
……絶対に突き止めてやる!
【学級裁判 中断!】
今日はここまで、参加ありがとうございました。
明日の夜に再開します
始めます
【学級裁判 再開!】
不動「犯人はマスターキーを持っていた……だとすればかなり面倒な事になる」
不動「なにしろ犯行の際の証拠を鍵のかかった場所に隠しておけるんだからな」
国定「第二玄関ホールに残った物だけじゃ犯人の特定には足りないだろうね」
安藤「なら殺害の前の犯行、俺達への襲撃について考えてみないか」
安藤「その線から犯人を追えるかもしれない」
ミリア「リョーカイです!」
原井「その議論の前に一つ気になる事があります」
原井「安藤君の話によると、停電が起きたのは6時半頃」
原井「そして私達が起きた時はおそらく7時、個室の照明は点いておらず……」
原井「視界は暗く移動も満足に出来なかった状態でした」
ミリア「それがなにかおかしいんですか?」
原井「皆さんは起きた時、暗闇に目は利いたでしょうか?」
不動「……いや。まったく利かなかった」
原井「暗順応を考えると、30分で暗闇には目が慣れるはず」
原井「だとすれば私達の目が慣れていないのはおかしい……」
満「犯人が何かしたのかな……?」
ジョージ「暗闇に目が慣れてなかったってもよォ。慣れても見えねえモンは見えねえだろ」
国定「目が慣れた状態で生徒手帳を使えば、外を移動するくらいは出来そうだけど」
原井達が暗闇に目が慣れていなかった理由か。
犯人はマスターキーを持っていた可能性が高い。
その事を考慮すると、原因はきっと……
安価↓1 [コトダマリスト>>362、>>363から証拠を提示しろ!]
【ローソク】 正解!
安藤「そういう事か!」
安藤「原井達の目が慣れてなかった理由、それは起きる直前まで部屋が明るかったからじゃないか?」
原井「部屋が明るかった……?」
ミリア「ショウメイはついてませんでしたよ!」
安藤「照明以外にも明かりになるものはある。例えばローソクとかな」
不動「……どういう事だ」
安藤「俺や御々崎、国定が起きた時には部屋に火の点いたローソクが残っていたんだ」
ミリア「そういえばヘヤの捜査をした時にありましたね……」
安藤「このローソクを用意したのはおそらく犯人だ。マスターキーを使えば個室にも侵入できるからな」
安藤「そしてこれがあったのは俺達の部屋だけじゃなかったのかもしれない……」
安藤「犯人は全員の部屋に火の点いたローソクを置いたんだよ!」
原井「なるほど……それで暗順応が起こらなかったという訳ですか」
国定「時間が経てばローソクは溶けて部屋はまた暗闇になる。証拠も残らない」
国定「犯人はボク達の行動を制限して時間を稼ぎたかったんだろうね」
……でもそれが目的だとすると、朝に俺達を訪ねてきたのは誰なんだ?
それが俺達が起きる原因になった。犯人の目的とは違うような……
不動「……では、一度犯人の行動を始まりから推察してみるぞ」
ミリア「ハンニンがやったのはローソクを置いて、テイデンを起こして、えーっと……」
安藤「全員で考えてみよう。何かに気づくかもしれない」
満「犯人の行動……」
[議論 開始!]
コトダマ>>362、>>363
【スタンガンの跡】
【自動小銃】
【暗順応について】
【特殊警棒】
【武器庫の銃痕】
【不動の証言】
国定「この事件の犯行を順を追って考えてみよう」
ミリア「ハンニンは皆が起きる前に【ヘヤにローソクを仕掛けて】……」
ミリア「テイデンを引き起こしたんです!」
不動「隠し部屋の配電盤をマスターキーを使って操作した、か……」
不動「そしてカメラが復旧するまでの30分以内に……」
不動「玄関ホールに向かい、【監視カメラを銃で破壊した】訳だな」
満「その後もなにか工作を行ったのかもしれないけど、今分かるのは……」
満「セキュリティールームに来た安藤くん達を、【スタンガンで襲って気絶させたんだね】……」
原井「その後、御々崎さんを玄関ホールまで移動させ……」
原井「まるで校則違反によって【処罰されたかのように偽装工作を施しました】」
ジョージ「ケッ、ややこしい事しやがる……」
安価↓1 [【】を論破しろ!]
【スタンガンで襲って気絶させたんだね】←【スタンガンの跡】 正解!
安藤「ちょっと待ってくれ!」 論破!
安藤「………………」
ジョージ「あ? なんだよ」
安藤「満。どうして……俺達がスタンガンで襲われたって分かったんだ?」
満「どうしてって……」
国定「ボク達は確かにスタンガンで襲われた。身体に特徴的なやけどが残っていたんだ」
国定「けどその事は誰にも話してはいない」
満「………………」
原井「それは……。一体どういう事ですか」
ミリア「え、え?」
国定「満さん。……もしかしてキミが襲撃を」
安藤「待てよ、そこまでは言ってない。何か理由があるんだろ?」
不動「……確かに武器庫にはスタンガンがあった。推理する内に使われたと思い込んだ可能性もあるだろう」
満「…………。襲撃に使われたのがスタンガンだって分かったのは」
満「安藤くん達が襲撃された時に、ボクも5階にいたからだよ」
安藤「なっ……!」
ジョージ「そ、それ、テメーが襲撃した犯人って事かよォ!?」
ミリア「ええええっ!」
国定「スタンガンが使われたと分かるのは、犯人か襲われたボク達だけ……」
国定「それは自白とみていいのかな?」
満「…………っ」
満「ボクは三人を襲ってなんかないよ。犯人じゃ、ない……」
安藤「けどあの場には居たっていうのか?」
満「今朝個室で起きた後、5階まで行ったんだ」
起きた後、5階まで向かったって……
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━━━━━━━━━━━━
━━━━━━
不動「ただ、その代わりに個室のドアを開けて外の音に耳を済ましていた」
安藤「何か聞こえたのか?」
不動「……ああ。寄宿舎から出て行く一人分の足音が聞こえた。俺が起きた直後だから7時過ぎくらいか」
:
満「……不動くんの言ってる事は合ってると思う。ボクも起きて外を確認した時に足音を聞いたから……」
━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
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あれは満の足音だったって事か……?
自分の足音だから満も分かった……
国定「それはおかしいよ。ボク達が襲われた時はまだこの建物は停電中だった」
国定「そして原井さん達は起きた直後は暗順応が終わってなかった事がさっき分かったじゃないか」
国定「満さんがあの時点で5階に行ける事自体がありえないんだよ」
国定「犯人でも無い限りはね……」
満「それ、は……」
安藤「ま、待ってくれよ! そんなの……おかしいだろ!」
不動「……だが実際に何の用意も無しではあの暗闇では動けなかったはずだ」
不動「停電計画を知っているなら武器庫の暗視ゴーグルを用意できるが……」
安藤「……!」
なにか理由があるはずだ。満が5階まで行けた理由……
考えろ……!
[閃きアナグラム 開始]
【満が5階まで行けた理由は?】
○○○○ (4文字)
い て で も け が
こ そ た ん に ん
安価↓1
がんたい 正解!
安藤「違うんだ!」
安藤「満はもう暗順応が済んでいたんじゃないか。それも片目だけ……!」
原井「片目だけ……?」
安藤「満は前回の事件からずっと眼帯をしてるんだ。もちろん事件の時も」
安藤「眼帯をつけてれば光は遮断される……満の片目はずっと暗順応の状態だったはずだ」
安藤「犯人が用意したローソクも満には効果が無かったんだ!」
ミリア「オー! つまりメがなれてたんですね!」
満「………………」
安藤「だから満は暗闇でも5階まで辿りつけた……。そうじゃないのか……?」
満「……うん。それで合ってるよ」
不動「目が慣れていれば5階まで行くのも不可能ではない……か」
ジョージ「んだよ。つーかとっとと言えば済む話だっただろーがァ!」
国定「けどまだ話は終わってないよ。どうして5階に行ったのか、襲われた時に何をしていたのか」
国定「そしてなぜその事を隠していたのか。全て話してもらおうか」
満「………………」
原井「満さん?」
満「……話すよ」
安藤「………………」
満……お前は犯人じゃないんだろ?
なんでそんな苦しそうな顔をしてるんだよ……
[議論 開始!]
コトダマ>>362、>>363
【武器庫の銃痕】
【カセットコンロ】
【スタンガン】
【不動の証言】
【満と不動の行動】
満「ボクが5階に行ったのは安藤くん達と同じ……」
満「セキュリティールームに行けば【脱出できるかもしれないと思った】から……」
不動「それで5階に向かった……だが、先に安藤達が居たはずだぞ」
満「5階の武器庫をすぎて十字路にさしかかった時……」
満「セキュリティールームの方から【強い光が見えた】んだ」
国定「ボク達が襲われた瞬間という事かな……」
満「それから物音がして……たぶん犯人が【三人を気絶させた音だった】んだ」
満「それでどうしようかと思ってる内に、誰かが近づいてきて……」
満「いきなり強いショックを受けて【ボクは気絶してしまった】」
ミリア「ミチルちゃんも襲われたんですか!?」
満「起きた時、混乱でその事をよく覚えてなくて……とにかく寄宿舎に向かって」
満「そこで【不動くんと合流して】、後は皆と一緒に行動した……」
満「身体のやけどでスタンガンで襲われた事が分かったんだ」
満「黙ってたのは混乱して今までそれを覚えてなかったから……」
安価↓1 [【】を論破しろ!]
スタンガン→【三人を気絶させた音だった】 不正解
安藤「それは矛盾しているんじゃないか?」
満「そう、かな……?」
不動「俺には分からないが……」
どうやら違うみたいだ……。
[発言力 7.0 → 6.0]
あの場所にはある証拠が残っていた……。
だとすれば満の証言はおかしい部分があるんじゃないか?
もう一度考えてみるぞ。
コトダマ>>362、>>363
【武器庫の銃痕】
【カセットコンロ】
【スタンガン】
【不動の証言】
【満と不動の行動】
満「ボクが5階に行ったのは安藤くん達と同じ……」
満「セキュリティールームに行けば【脱出できるかもしれないと思った】から……」
不動「それで5階に向かった……だが、先に安藤達が居たはずだぞ」
満「5階の武器庫をすぎて十字路にさしかかった時……」
満「セキュリティールームの方から【強い光が見えた】んだ」
国定「ボク達が襲われた瞬間という事かな……」
満「それから物音がして……たぶん犯人が【三人を気絶させた音だった】んだ」
満「それでどうしようかと思ってる内に、誰かが近づいてきて……」
満「いきなり強いショックを受けて【ボクは気絶してしまった】」
ミリア「ミチルちゃんも襲われたんですか!?」
満「起きた時、混乱でその事をよく覚えてなくて……とにかく寄宿舎に向かって」
満「そこで【不動くんと合流して】、後は皆と一緒に行動した……」
満「身体のやけどでスタンガンで襲われた事が分かったんだ」
満「黙ってたのは混乱して今までそれを覚えてなかったから……」
安価↓1 [【】を論破しろ!]
【強い光が見えた】←【カセットコンロ】 不正解
これも違うような……もう一度考え直そう。
[発言力 6.0 → 5.0]
スキル『正拳突き』を使用しました。
[集中力 7.0 → 5.0]
コトダマ>>362、>>363
【カセットコンロ】
満「ボクが5階に行ったのは安藤くん達と同じ……」
満「セキュリティールームに行けば【脱出できるかもしれないと思った】から……」
不動「それで5階に向かった……だが、先に安藤達が居たはずだぞ」
満「5階の武器庫をすぎて十字路にさしかかった時……」
満「セキュリティールームの方から【強い光が見えた】んだ」
国定「ボク達が襲われた瞬間という事かな……」
満「それから物音がして……たぶん犯人が【三人を気絶させた音だった】んだ」
満「それでどうしようかと思ってる内に、誰かが近づいてきて……」
満「いきなり強いショックを受けて【ボクは気絶してしまった】」
ミリア「ミチルちゃんも襲われたんですか!?」
満「起きた時、混乱でその事をよく覚えてなくて……とにかく寄宿舎に向かって」
満「そこで【不動くんと合流して】、後は皆と一緒に行動した……」
満「身体のやけどでスタンガンで襲われた事が分かったんだ」
満「黙ってたのは混乱して今までそれを覚えてなかったから……」
安価↓1 [【】を論破しろ!]
【三人を気絶させた音だった】←【カセットコンロ】 正解!
[発言力 5.0 → 5.5]
[集中力 5.0 → 5.5]
安藤「その矛盾、撃ち抜く!」 論破!
安藤「その物音……本当に気絶させた音だけだったのか?」
満「………………」
安藤「スタンガンで気絶させただけなら、現場に血は流れない……」
安藤「現場にあったカセットコンロに血が付着してるのはおかしいんだよ!」
ジョージ「ハァ!? 血ってどーいうこったよ!」
不動「カセットコンロに付着した血。セキュリティールーム前で流血があった……」
不動「……それはつまり85㎝は襲撃の際に殺されたという事か?」
国定「……どうやら。新しい可能性が見えてきたようだね」
ミリア「オー、ゲンバは玄関ホールじゃなかったんですか……!」
安藤「そして御々崎の死因は銃殺……。やっぱり凶器が銃なのは変わらない」
安藤「5階にいた満は銃声を聞いてるはずなんだ。本当に何も聞かなかったのか?」
満「……っ、ゴメン。覚えてないよ……」
不動「……銃か。発砲した痕跡があったのは自動小銃と軽機関銃だが……」
不動「犯人はそのどちらかを襲撃に使ったという事か?」
襲撃の際に使った銃か……。
スタンガンも使って襲ったって事は、持ちやすい方を選んだはず……
国定「……ちょっといいかな。気になる事があるんだ」
安藤「どうかしたのか?」
国定「もう一度……皆の特製銃の残弾数を調べさせてくれないかな。今、この場で」
満「………………」
ジョージ「ま、まさか特製銃で殺したってか? 捜査の前に一回確かめただろーが!」
国定「念のためだよ。どうしても……気になるんだ」
国定の言葉に従い、全員が自分の持っている銃を出しパネルを見せていく。
その数字に変化は無い。
無い……はずだった。
国定「次は満さん。見せてくれるかな」
満「………………」
震える手で満が取り出した銃のパネルには……
『0』。
満「………………」
安藤「な、なんで……!」
国定「満さん……。キミは残弾数が3発残っていたはず」
国定「やっぱりキミがこの事件の……」
満「……ダメ、だよ。もう……」
ジョージ「こりゃあ間違いねェ……決まりだな」
原井「どういう事ですか……! 確かに死体を発見して確認した時には3発あったはず!」
ミリア「う、ウソですよ! ミチルちゃんがハンニンだなんて……!」
不動「……ああ、間違いなくおかしい。捜査中に使ったのだとしても……」
不動「校則の縛りがある。殺し合い目的以外で使い切る事は出来ない」
ミリア「何かトリックを使ったんじゃないですか!」
そうだ……絶対におかしい。
さっき満は犯人じゃないと言っていたんだ!
残弾数が0になったのは不動達が死体を発見してからのはず。
だとすると、まさか……
満がしたのは……
安価↓
1.3発の弾丸を死体に撃った
2.弾丸を自力で取り出した
3.別の人物の物と交換した
選択 3 正解!
安藤「これが……!」
弾丸を使い切るのは校則違反になるから出来ない……満は自分の特製銃を誰かと交換したんだ。
校則で特製銃の所持の放棄は禁止されている。
けど交換なら所持のルールを守る事が出来る……
つまり、その交換した人物の銃が0発だったんだ。
そいつが襲撃の時に御々崎を銃で撃ったんだ……
満「ダメだ……。安藤くん、それ以上は……!」
満の無実を証明するにはその『誰か』を示せばいい。
この事件の、真犯人を……
安価↓1 [怪しい人物を指定しろ!]
不動 不正解
[発言力 6.0 → 5.0]
違う……不動とは銃を交換するチャンスは無かったはずだ……。
交換するチャンスがあったのは……
安価↓1 [怪しい人物を指定しろ!]
御々崎 不正解
[発言力 5.0 → 4.0]
御々崎の銃と交換する理由は無いはず……
満がその誰かと銃を交換した理由は……。
安価↓1 [怪しい人物を指定しろ!]
安藤 正解
[発言力 4.0 → 4.5]
[集中力 6.0 → 6.5]
自分の持っている銃を確認する。
残弾数は『1』。
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二人で部屋を出ようとした時、武器庫の壁に目が止まった。
目立たない場所に二つ穴が空いている……?
安藤「これ……弾痕か?」
不動「……まさか。前に来た時は無かったぞ」
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3引く2は1……。
満「……ダメ、なんだよ……。どうして……」
満の制止に構わず銃のネームプレートを表に出す……
ネームプレートには『ミチル』という字が刻まれていた。
……あの時には、もう……
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満「安藤くん。お願い、しっかりして!」
安藤「……満?」
満「! よかった……!」
ここは、どこだ……。満はなんで泣きそうになって……
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国定「……見せてもらうよ」
満「っあ、……」
国定が満の持っている銃を取り上げる。
銃のネームプレートには『アンドウ』という字が刻まれていた。
安藤「俺が……撃ったのかよ……」
今回はここまで、参加ありがとうございました。
今日の夜に裁判終了までをやります
22時から再開します
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何か抵抗しないと!
訳も分からないまま右手に力を込める。
何かが震えたような手応えの後、肩に触れていた物が消えた。
……助かったのか?
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気絶する直前の……あの手応えには一度経験した感覚があった。
銃を発砲した時の反動だ……
原井「……どうして。お二人の銃が入れ替わっているのですか……」
満「ゴメン……。皆……!」
ミリア「0発なのはススムくんの銃……?」
国定「………………」
不動「お前が、撃ったのか……?」
ミリア「じゃ、じゃあクロは……」
安藤「……っ、俺、が……!」
安藤「俺が、襲われて抵抗した時に御々崎を撃った……」
撃って、しまったんだ……
ジョージ「何がどういう事なんだ一体よォ……」
満「……あの時。ボクが5階の十字路に着いて、セキュリティールームから強い光を見たのは本当」
満「銃声がしたんだ。……怖くて動けなかった」
満「そして誰かが近づいてきて、気絶させられたのも嘘じゃない……」
不動「……だが、なぜ安藤と銃が入れ替わっている」
満「起きた時、玄関ホールの扉が開いてるのが見えたから向かったら……」
満「もう現場はあの状態で……。それから気絶する前の事を思い出してセキュリティールームに行ったんだ」
満「安藤くんと国定くんが倒れてた。でも、嫌な感じがして……」
満「二人の銃を、調べたら……!」
満は俺の残弾数を隠すために、すり替えをした……。
国定「倒れてたボク達を起こしに来たのは満さんだった。あの時にすり替えたんだね」
ジョージ「けどコイツの銃は3発だったんだろ? 数が合わねェじゃねえか!」
安藤「……きっと俺の元の残弾数と合わせるために1発まで減らしたんだ。武器庫で……」
不動「! 武器庫の弾痕はそういう事か……」
満「……ゴメン。ボクは安藤くんの銃を、すり替えたんだ」
満「隠しても、って思ったけど……。でもどうしても認めたくなかった……」
ジョージ「テメーは安藤がクロだって知ってたのかよ!」
満「……それでも。捜査をして証拠を調べてる内に、これは御々崎さんの自殺なんじゃないかって考え始めたんだ」
満「きっとそうだって、絶対にそうって。否定されるまでは信じてたんだ……」
原井「これが……。この事件の真相だというのですか……」
俺がクロ……処刑されるのか?
殺したから……
国定「……言い訳はそこまでだよ」
満「……っ……!」
国定「おそらく最初に事件を企てた人物は……御々崎さんだった」
国定「彼女は……ボクか安藤クンのどちらかを殺そうとしていたのかもしれない」
ミリア「ミミちゃんがそんな事を……?」
原井「なぜそのような事を……!」
国定「さあね。彼女の真意は分からない……本人さえもね」
不動「絶望衝動……か」
国定「とにかく満さんの話を聞く限り、ボク達を襲ったのはあの場にいた御々崎さんだったんだよ」
国定「けどその襲撃で、安藤クンの抵抗によって致命傷を負った」
国定「撃った本人ですら意図していなかった発砲によってね……」
安藤「………………」
国定「なんとか気絶させる事には成功したんだと思う。けど彼女はそこで力つきた」
国定「そして偶然、現場に居合わせた満さんは状況を理解し……」
国定「御々崎さんの自殺を装い安藤クンの殺人を隠す為に偽装工作を施したんだ……!」
満「……!?」
満「ち、違う! ボクはそんな事やってないよ!」
国定「何が違うって言うんだよ……。いや、確かにそうか」
国定「監視カメラを壊したのは最初に事件を企てた御々崎さんのはずだ」
国定「状況を確認したキミはその計画を乗っ取った……!」
満「違うんだ! ボクがやったのは安藤クンの銃と交換した事だけ……」
満「御々崎さんをあんな風になんてしてない!」
ジョージ「あァ!? んな事やれんのはオメーしかいねェだろうが!」
原井「……っ、私も、そう思います……」
満「本当なんだ。ボクは……!」
ミリア「ミチルちゃん……」
不動「………………」
安藤「満、もういいんだ。俺は……」
満「安藤くん……。安藤くんは偽装工作なんかしてないんだよね!?」
満「だったらきっと……! 安藤くん、お願い……」
満「信じてよ! ボクはすり替え以外はやってないんだ!」
安藤「だけど……!」
満「信じて……安藤くん自身を!」
安藤「…………!」
俺自身を信じる……?
【ロジカルダイブ 開始】
満は自分の事を信じろと言った。
どういう事なんだ……?
……もう一度考えてみよう。
事実、そして自分を。
[Q1. 安藤は襲撃を受けた際に特製銃を……]
1.発砲した
2.発砲していない
安価↓1
成功!
俺が銃を発砲したのは間違いない。
あの感覚には覚えがある……
俺は撃ったんだ。
そこから目を背ける事は出来ない。
[Q2. 御々崎の自殺に見えるように偽装工作を施したのは?]
1.安藤
2.満
3.どちらでもない
安価↓1
成功!
俺は満を信じる……
満はすり替え以外の偽装工作はやっていないんだ。
そして俺もやっていない。
だとすれば偽装をした別の人物がいる事になる……!
[Q3. 俺は御々崎を……]
1.殺した
2.殺していない
安価↓1
選択 1、3、2 正解!
[発言力 4.5 → 5.0]
[集中力 6.5 → 7.0]
安藤「俺は……自分を信じる!」
安藤「……待ってくれ。もう一度、議論をさせてくれ」
満「安藤くん……!」
不動「……どういう事だ」
安藤「満の言った事が真実だとすれば、俺と満以外に偽装工作を行った人物がいる事になる」
ジョージ「ウソに決まってんだろォ。ソイツはテメーをかばってんだろうが」
ミリア「それにススムくんの銃は0発なんですよね……?」
原井「校則の事を考えれば、クロは……」
安藤「……国定。さっきのお前の推理をもう一回聞かせて欲しい」
安藤「このまま死ぬことなんて出来ない!」
国定「……分かったよ。この事件だけは一片の謎も残す訳にはいかない」
国定「徹底的に議論を交わそう」
俺は満を、自分を信じる……
絶対に真実を見つける!
[議論 開始!]
コトダマ>>362、>>363
【武器庫の銃痕】
【隠し部屋のシート】
【満と不動の行動】
【髪の毛】
【スタンガン】
【特殊警棒】
国定「おそらく事件の【最初の首謀者は御々崎さんだった】」
ミリア「ミミちゃんがカメラを壊したり、テイデンを起こしたりしたんですか……」
国定「そう。そしてボク達を起こして、5階に向かうように誘導したんだ」
国定「そして【セキュリティルーム前でボク達を襲撃した】」
ジョージ「あの女、ブッチギレて事件を起こそうとしやがったな……」
国定「けど、そこで安藤クンの抵抗で偶然、【特製銃が発射された】んだ」
国定「御々崎さんはボク達二人を気絶させる事には成功したけど、そのまま息絶えた……」
国定「そして、満さんがその現場を見ていた……いや、聞いていたんだ」
満「それは間違いないよ……」
国定「残った証拠や壊れた監視カメラから、御々崎さんのやろうとした事を知り計画を乗っ取った」
国定「血痕を残さないように、【御々崎さんをシートで包んで】セキュリティールームから第二玄関ホールまで運び……」
国定「部屋の中央に置いた後、【軽機関銃で御々崎さんを撃った】んだ」
国定「そうして工作した後、【一階に戻って不動クン達と合流して】……」
国定「全員で死体を発見。皆と銃の残弾数の確認をした後……」
国定「【武器庫で残弾数を減らし】、【安藤クンの銃とすり替えた】んだ」
国定「全ては安藤クンの殺害を隠す為……」
国定「……これが事件の真相だよ」
安価↓1 [【】を論破しろ!]
【御々崎さんをシートで包んで】←【髪の毛】 正解!
[発言力 5.0 → 5.5]
安藤「それは違うぞ!」 論破!
安藤「御々崎をシートで包んでから移動させた……。本当にそうなのか?」
国定「……どういう事かな」
安藤「隠し部屋のシートの山の上に髪の毛が残ってたんだ。ジョージも見てるはずだ」
ジョージ「あァ、そんなんもあったな。長え女の髪の毛だったか」
不動「女の髪の毛だと……?」
安藤「シートは御々崎を覆うために一枚使われている。髪の毛がその上に残ってたって事は……」
安藤「御々崎を覆ったシートが使われた後、もしくは使う時に残ったって事なんだ」
そしてこの髪の毛が誰の物なのか……それは!
安価↓1 [怪しい人物を指定しろ!]
原井 不正解
……本当にそうだろうか。
今までの言動を考えると、原井はおそらく……
[発言力 5.5 → 4.5]
もう一度だ。この髪の毛の主は……!
安価↓1 [怪しい人物を指定しろ!]
御々崎 正解!
[発言力 4.5 → 5.0]
安藤「これは御々崎の髪の毛なんだ」
ミリア「ミミちゃんの髪の毛なんですか?」
安藤「色はミリアのとは明らかに違うし、長さは満のとは違う……」
安藤「残るのは原井か御々崎だ。けど原井は隠し部屋に一度も行ってないんじゃないか?」
原井「え、ええ。確かにそうですが……」
ジョージ「なんでそんな事が分かるんだよ?」
安藤「隠し部屋に行くには男子トイレを通る必要があるから」
ジョージ「なっ、んだそりゃァ!」
安藤「たぶんそうだ。実際、捜査の時も隠し部屋にあったマニュアルの内容を知らなかったしな」
原井「はい……。結局入る事は出来ませんでした」
安藤「シートの上に御々崎の髪の毛が残っていた。だとすると……おかしいよな」
安藤「セキュリティールーム前で御々崎をシートで覆ったなら、髪の毛が残るはずがないんだ!」
国定「……!」
満「けど髪の毛は隠し部屋に残ってた。その場合どうなるの……?」
安藤「犯人は御々崎を隠し部屋に運んでからシートで覆ったんだ。だからその時に髪の毛が残った」
国定「……安藤クン。それがどういう意味になるのか分かってるのかい」
安藤「……ああ、犯人の行動は矛盾している事になる」
安藤「御々崎をシートで覆ったのは血痕を残さない為……」
安藤「なのに、犯人はシートで覆わず御々崎を隠し部屋まで運んだんだ」
ここから導き出される事は……!
安価↓
1.御々崎は出血していなかった
2.犯人は別のシートを用意していた
3.犯人は血をすべて拭き取った
選択 1 正解!
[発言力 5.0 → 5.5]
安藤「これだ!」
安藤「出血していれば隠し部屋からシートを持ってくるはずだ。けどそうしなかった……」
安藤「御々崎は襲撃された時、まだ出血していなかったんだよ!」
原井「出血していなかったとは……?」
満「御々崎さんは撃たれてなかったって事!?」
ジョージ「あ? そうなんのか?」
ミリア「きっと、ススムくんのダンガンは当たらなかったんですよ!」
国定「……ありえない」
国定「現場には血のついていたカセットコンロが残っていた。あの場で流血はあったんだ……」
国定「なにより、安藤クンの残弾数は0なんだよ?」
安藤「……っ!」
国定「モノクマ、質問いいかな」
モノクマ「はいな!」
国定「弾丸をはずして銃を使い切った場合でも処刑はされないのかな」
モノクマ「んー、殺し合い目的じゃないとねえ。人に向かって撃たなきゃダメよ、ダメダメ!」
国定「……と、いうことだよ」
安藤「何……!」
国定「それにはずしたと仮定して、あの場に……床や壁に弾痕はあったかい?」
国定「キミは撃ったんだ。間違いなく御々崎さんをね」
やっぱり俺は御々崎を銃で撃った……?
違う……誰かが偽装工作をしたんだ! その誰かが……
……待てよ。じゃあ……
俺は御々崎を撃ってないとしたら……
誰を……撃ったんだ。
安価↓1 [怪しい人物を指定しろ!]
国定 正解
安藤「……お前が……!」
……俺は今、最低な事を言おうとしているのかもしれない。
安藤「俺が撃ったのは……」
俺があの時、撃ったのが……
撃たれた事を黙って、御々崎が撃たれたと誘導したのが……
御々崎を殺したのが、その兄の……
安藤「……国定。お前なんじゃないのか……」
国定「………………」
満「……え」
原井「それ、は……!」
安藤「御々崎があの場所で出血していなかったのなら、俺が撃った人物はお前しか……残ってない」
国定「……安藤クン。キミは何を言っているのか分かっているのかな」
不動「撃たれたのが国定だっただと……?」
安藤「お前の制服の下に……銃創が残ってるんじゃないのか」
原井「ま、待ってください。いくらなんでも……!」
ミリア「そ、そーですよ! バクトくんが撃たれてたらこんなに元気じゃないです!」
ジョージ「それに撃たれりゃ服に穴が空くだろ。コイツの服、見たとこそんなモンねーぞ」
国定「そう。調べるまでも無いよ」
安藤「……服に穴だって?」
撃たれたら普通、服に穴が空く……確かにそうだ。
だったら……
証拠は無い……
けど犯人がそれをごまかそうとした根拠はある……!
安価↓1 [コトダマリスト>>362、>>363から証拠を提示しろ!]
【特殊警棒】 不正解
[発言力 6.0 → 5.5]
服に穴が空いたなら、着替えればいい。
そして服があるのは……犯人は停電中にそこに行ったんだ。
もう一度……!
安価↓1 [コトダマリスト>>362、>>363から証拠を提示しろ!]
【不動の証言】 正解!
安藤「これで……!」
安藤「犯人は撃たれた後に服を着替えた……。そうすれば痕跡は隠せる」
国定「そんな証拠があるっていうの。穴の開いた服とか……」
安藤「証拠は無い。けど根拠はあるんだ」
安藤「その根拠は足音だ。不動、お前は停電中、部屋の扉を開けて物音を聞いていたんだよな?」
不動「……ああ。起きた直後だから7時頃だ」
安藤「まず一回目の、寄宿舎から出ていく足音……これは満の足音だ」
満「うん……それは間違いないと思う」
安藤「そして二回目……校舎から誰かが来て、個室に入りまた寄宿舎を出ていく足音……」
安藤「おそらくこれは犯人の足音だ。俺達も満も、この時意識が無かったはずだからな……」
ミリア「ハンニンはどうしてヘヤに戻ったんでしょう?」
安藤「個室に向かった理由、俺もずっと分からなかったけど……」
安藤「犯人は、この時に個室の服で着替えをしていたんじゃないか?」
安藤「弾痕が残った服を着替えるためにな……!」
原井「だから個室に向かった……確かにその理由なら納得できます」
国定「………………」
安藤「国定……服の下を見せてみろ」
安藤「それですべてが分かる」
国定「………………」
満「国定くん……」
不動「………………」
ミリア「あ、あるんですか……?」
原井「……どうなのですか」
ジョージ「……なんとか言えよォ」
国定「……完敗だよ」
安藤「……!」
国定が諦めたようにブレザーのボタンをはずし始める。
国定「………………」
そしてワイシャツを掴み上げ、右脇腹を見せた……
そこ、には……
安藤「な……無い?」
満「国定、くん……。その痕は……?」
国定「……本当は家族にしか見せないつもりだったんだけど」
国定の脇腹には銃創は無かったが、ひどい火傷の痕が残っていた。
黒ずんで変色しているほどだ……。
国定「家族が死んだ事故の時、車が炎上してね。命に別状が無いのが不思議なくらいさ」
ミリア「う、うたれてないんですか……?」
国定「ああ。ボクの身体に銃創なんて残ってない」
国定「身体を調べてもらっても構わないよ。他にはスタンガンの火傷があるくらいだから」
安藤「な……そんなはずは!」
国定「やっぱりキミが撃ったのは御々崎さんだった……」
国定「安藤クンこそが犯人だったんだよ!」
安藤「……! ……違う。俺はやってない!」
国定は一体、何をしたんだ……!
撃たれたのなら、国定の身体には銃創が残っているはず……!
国定「真剣勝負だ」 反論!
[反論ショーダウン 開始]
コトノハ>>362、>>363
【モノクマファイル6】
【スタンガンの跡】
【スタンガン】
【カセットコンロ】
【マスターキー】
【校則】
【特殊警棒】
【自動小銃】
【軽機関銃】
国定「あの襲撃の時、【安藤クンは発砲した】。これは確定している」
国定「そしてそれは【あの場にいた誰かに当たった】んだ」
国定「それがボクだとすると……【身体に銃創が残ってなければおかしい】はずだよ」
国定「もしかしてボクが治療したとでも言うのかな?」
国定「保健室にそんな痕跡はなかった。【治療なんて不可能】だよ」
国定「それとも当たっても無事な箇所に命中したとか?」
国定「【そんな部位なんて無い】さ」
国定「ありえないよね……キミが撃ったのは御々崎さんなんだから」
安価↓1 [【】を二つのコトダマを使って論破しろ!]
スキル『正拳突き』を使用しました。
[集中力 7.0 → 5.0]
コトノハ>>362、>>363
【カセットコンロ】
【特殊警棒】
国定「あの襲撃の時、【安藤クンは発砲した】。これは確定している」
国定「そしてそれは【あの場にいた誰かに当たった】んだ」
国定「それがボクだとすると……【身体に銃創が残ってなければおかしい】はずだよ」
国定「もしかしてボクが治療したとでも言うのかな?」
国定「保健室にそんな痕跡はなかった。【治療なんて不可能】だよ」
国定「それとも当たっても無事な箇所に命中したとか?」
国定「【そんな部位なんて無い】さ」
国定「ありえないよね……キミが撃ったのは御々崎さんなんだから」
安価↓1 [【】を二つのコトダマを使って論破しろ!]
【治療なんて不可能】←【カセットコンロ】【特殊警棒】 正解!
安藤「その言葉、斬らせてもらう!」 論破!
安藤「治療、したんだ……」
国定「………………」
安藤「お前は傷口を……焼いたんだ……!」
満「それって……!」
不動「……焼灼止血法。傷口を焼コテ等で焼いて止血する方法だ」
不動「確かに方法はあるが……!」
安藤「武器庫にあった特殊警棒、あれには熱が残っていた」
安藤「カセットコンロで焼コテの代わりにしたから……。そして銃創を焼いたんだ!」
原井「では先ほどの酷い火傷は……!」
安藤「古傷なんかじゃない。……その時の火傷だ」
ジョージ「傷を焼くってんなの……オエッ!」
ミリア「う、ううう……!」
不動「……止血法といってもやっている事は火傷と外傷の交換、地獄のような苦しみを伴うんだぞ!」
不動「普通の人間なら気絶するほどの痛みだ……!」
安藤「……国定なら出来る」
国定「……!」
安藤「勝つためなら……どんな事でもためらいなくやってのける」
安藤「それが超高校級の勝負師、国定獏兎……!」
国定「………………」
安藤「お前はあの時弾丸を受けたんだ……そしてそれを止血した!」
安藤「……お前が御々崎を殺したクロだったんだ!」
国定「……本当にキミはそう思っているのかい?」
安藤「!」
国定「ボクは御々崎さんを殺してなんかいない。殺す動機なんてない」
国定「……だからずっとキミがクロだと思っていた」
安藤「っ……」
国定「けど本当は、真実は違うのかもしれない」
ジョージ「何を言いてえんだよォ?」
国定「御々崎さんを殺したのはボクでも安藤クンでもない……」
国定「ボク達7人の中の誰かじゃない。そう言いたいんだ」
モノクマ「……およ?」
国定「モノクマ。キミなんじゃないのか……」
モノクマ「ほほーう?」
国定「キミなら停電を起こす事も施設中のの鍵を開ける事だって出来た」
国定「あの場にいた撃たれた誰かは……モノクマだったんじゃないか」
満「モノクマがクロ……?」
安藤「国定、お前は……」
国定「安藤クン、ボクを信じてくれ。ボクは御々崎さんを殺していない……」
国定「モノクマこそがクロだったんだ……!」
モノクマがこの事件の真犯人……?
俺は……国定を……!
[パニックトークアクション 開始]
国定「モノクマならこの施設の制御なんて簡単に出来る……」
国定「停電も偽装工作も何もかも可能だった」
国定「モノクマを操作してボク達を襲う事もね」
国定「思えば事件の始まりからおかしかったんだ……」
国定「停電も、捜査に現れないモノクマも、何もかも違和感だらけだよ」
国定「モノクマはボク達を嵌めようとしている……」
国定「安藤クン。ボクを信じてくれ」
安価↓1【モノクマは事件を起こす事が出来るか?】
泥
△
の□ ○モノクマ
×
だらけ
泥だらけのモノクマ 正解!
安藤「もう……終わりだ!」
安藤「……モノクマに事件を起こす事なんて出来ない」
安藤「停電の間じゅう、いや捜査の時もモノクマは……この施設の外にいたんだ」
国定「何だって……」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━
安藤「い、いや……お前どこにいたんだよ? というかなんで泥だらけなんだよ!?」
というか、泥に混じって赤いものも見えるような……
モノクマ「ふう、久しぶりに本気出してハリきっちゃった。野生の闘争本能を取り戻したよ」
モノクマ「停電で施設の防衛システムも止まってたからね。ボク直々に最前線に赴いたという訳なんだ!」
安藤「防衛? 最前線? どういう事だよ……外に出てたって事か?」
━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
安藤「モノクマは泥だらけだったんだ。校舎に泥がかかる場所なんてない」
安藤「モノクマがいたのは外って事になる……!」
国定「それは……!」
モノクマ「安藤クンに守ってもらえるなんて、ドキがムネムネしちゃう!」
満「モノクマは停電が起こってから捜査まで外にいた……。じゃあ!」
安藤「モノクマに事件は起こせない。お前が……犯人なんだ!」
国定「……!」
安藤「……もう一度最初から、この事件を振り返るぞ」
安藤「これが事件の真相だ……!」
[クライマックス推理 開始]
《Act.1》
早朝……皆がまだ寝ている頃、全員の個室にある物が置かれたんだ。
それはローソク。この後の停電の為の工作だった。
犯人はマスターキーを使い部屋に侵入し、そして……
俺と御々崎を呼び出しベルで起こした後、配電盤を操作して建物全体を停電させた。
《Act.2》
停電になりカメラの電源も止まった。カメラが復旧する前に犯人が行ったのは……
校則違反による自殺を演出する為の準備だ。
第二玄関ホールの監視カメラを自動小銃でわざと壊しておいたんだ。
そして犯人は寄宿舎に戻り俺達と合流した。
《Act.3》
脱出しようとセキュリティールームまで来た俺と御々崎と犯人……。
その行動は全部、犯人の予定通りだったんだ。
隙をついて閃光手榴弾とスタンガンを使い、俺達を襲撃したんだ。
けどここで予想外の事が二つ起こった。
一つは満が現場に居合わせた事。だけど気絶させる事に成功した。
もう一つは……俺が抵抗した時に特製銃が発射され、犯人に命中した事だ……!
《Act.4》
気絶させる事には成功したけど、犯人は出血してしまった。
そこで、犯人はある方法で止血したんだ。
カセットコンロと武器庫の特殊警棒を使って、傷口を焼く事によってな…
失神しそうな苦しみを、犯人は耐え切り止血に成功した……!
《Act.5》
止血を済ませた犯人は御々崎を隠し部屋まで運びシートで包んだ。
御々崎の髪の毛もこの時落ちたんだろうな。
そして第二玄関ホールまで運び、シートごと軽機関銃で撃つことによって……
まるで校則違反によるマシンガンで処罰されたかのように見せかけた。
《Act.6》
犯行が終わった後、犯人は個室に戻り制服を着替えたんだ。
弾痕の残った制服を着る訳にはいかないから……
不動が聞いた足音がこの時のものだ。
そして校舎5階に戻り、気絶したふりをした。
事件が発覚するまで……!
この事件を起こしたのは……
御々崎を、妹を殺したのは……!
お前なんだ……! 【超高校級の勝負師】、国定 獏兎!
COMPLETE!
安藤「これがこの事件の真相だ。……国定!」
国定「……違うよ」
安藤「……!」
国定「ボクは殺してなんかいない! これは黒幕の罠なんだ」
モノクマ「やれやれ、往生際が悪い」
国定「モノクマ……。キミが殺したんだろう!?」
モノクマ「もう議論の余地はないっすよね? んじゃ……」
国定「待ってくれ……。皆、投票しちゃダメだ!」
国定「信じてくれ……!」
モノクマ「うぷぷ、議論の結論が出たようですね。それでは投票タイムと参りましょうか!」
モノクマ「では、オマエラはお手元のスイッチを押して、投票してくださーい!」
モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰なのか!?」
モノクマ「その答えは……正解なのか不正解なのかーッ!?」
モノクマ「うぷぷぷ!それではいきましょう!投票ターイム!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ジャラララララ……
┃クニサダ┃クニサダ┃クニサダ┃
チャララララララララ……!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ダン!
【学級裁判 閉廷!】
今回はここまで、お疲れさまでした&参加ありがとうございました。
長かった……
続きは今日の夜か明日の夜にまた。
22時から始めます
モノクマ「投票の結果、国定クンが選ばれました!」
安藤「……!」
国定「………………」
モノクマ「気になるその判定は……」
「……結論から言うと」
国定「大正解。御々崎さんを殺したクロはボクだったんだ」
安藤「……っ! くっ……」
モノクマ「もう、ボクのセリフを取らないでよ!」
……1%。
最後の訴えを聞いて、国定は本当はクロじゃないんじゃないかって思った……
……けどそれが今、0になった。
国定「はあ。負けたか」
ミリア「さ、さっき……、ハンニンじゃないって……」
国定「さっきの? 嘘に決まってるじゃない」
国定「勝負が決まる前に負けを認める勝負師なんていないよ」
原井「なっ……。本当に銃で撃たれたのですか?」
原井「だったらなぜそんな余裕を保っているのですか……」
国定「ボクは超高校級の勝負師なんだ」
国定「一度勝負の席に着いたら、どんなに手札が悪くても平気な顔でカードを切らなければならない」
国定「それに比べれば、身体に穴が空くくらいなんでもないさ」
原井「……。そこまでしてあなたは事件を……」
国定「しかしお見事だよ。あの状況でボクに銃弾当てるなんてね……」
国定「さすが超高校級の幸運だ。いや、ボクの勝負運が無かっただけかな」
安藤「幸運なんかじゃない。お前を撃って幸運だなんて思わない……!」
国定「幸運さ。あの時に当ててなければ、安藤クンがクロという主張は覆せなかった」
満「……どうして。御々崎さんを殺したの……!?」
満「御々崎さんは国定くんの妹だったはずなのに!」
国定「……真実なんてどうでもいい」
ジョージ「ああ……?」
国定「彼女が本当にボクの妹かどうかなんて関係なかったんだ」
国定「ボクが勝ちたかったのは自分自身なんだから」
不動「どういう事だ……」
国定「……マスターキーを見つけた時、ボクには二つの選択肢が浮かんだ」
国定「一つはキミ達と協力して脱出を試みる選択。ここで得た物を守る道」
国定「もう一つはこれを利用して最高のゲームを作り出す選択。全てを捨て去って自力で前に進む道」
国定「……ショックだったよ。そんな選択肢が浮かんだ事にね」
満「えっ。じゃあどうして事件を……」
国定「……以前のボクなら迷わず後者なんだ」
満「!」
国定「ボクの始まりは全てを失った事だった。持たざる者は強い……」
国定「ボクはここに来る前の自分に戻りたかっただけなんだよ」
ジョージ「……何を言ってんだテメーは。全ッ然分かんねェ!」
国定「そしてその中で一番自分がクロから遠くなるように役者を選んだ……」
国定「まあ、こんな結果になった以上その選択は間違っていたんだろうけどね」
国定は淡々と……
なんでもない事のように、当たり前の事のように言葉を紡いでいく。
安藤「俺達は、御々崎は仲間じゃなかったのかよ……」
国定「………………」
安藤「妹だったかもしれない奴を殺して、何も思わないのかよ!」
国定「……悔しいさ」
安藤「!」
無表情の顔が向けられる。
国定「負けて悔しい。悔しくて吐き出しそうだ」
国定「悔しくて怒り狂いそうだ」
国定「悔しくて泣き崩れ落ちそうだよ……」
安藤「……どうして……」
お前はそこまで壊れてたのか……?
国定「でも敗者はそれでいいんだ」
国定「無様で無惨で何の救いも無い……だからこそ勝者が光り輝く」
国定「ボクに勝ったキミ達は今、最高に輝いているよ」
ミリア「ひっく、違います……。こんなの勝ってないですよ!」
不動「……俺達の目標は全員でここを脱出する事だった」
満「御々崎さんも国定くんも一緒に脱出したかったのに……!」
原井「……国定君。あなたは弱い人間ではないのかもしれません」
原井「ですが決して強くありません……!」
国定「………………」
モノクマ「うぷぷ。ちなみに国定クンはまだ疑ってたようだから言っときますと」
モノクマ「ハッタリ抜き、御々崎さんはガチで国定 獏兎クンの妹でしたよ?」
国定「そう」
モノクマ「ここにDNA鑑定結果や写真アルバムなんかもあるけど、鑑賞会を……」
国定「別にいいかな。それじゃオシオキを始めようか」
モノクマ「あらら。ま、大してオモシロいリアクションはしてくれなさそうだし……」
モノクマ「やっちゃいましょうか。O・SHI・O・KI!」
安藤「………………!」
安藤「……国定!」
国定「何かな」
安藤「お前の言った事、どこまでが本心だったんだよ……」
安藤「最後までお前の事が分からなかった。でも知らなきゃいけない気がするんだ」
安藤「国定が何を考えていたのか、どういう人間だったのかを……」
国定「………………」
国定「……勝者には報酬が無くてはならない。敗者に破滅が待っているようにね」
国定「だからこれだけは言っておくよ」
「……………………」
安藤「……え?」
モノクマ「ではでは……」
国定「さあ、お別れだね」
モノクマ「超高校級の勝負師である国定 獏兎クンのためにスペシャルなおしおきを用意しました!」
国定「ボクの本心を言ったところでキミ達には信じてはもらえないだろうけど」
モノクマ「それでは、はりきっていきましょう!」
国定「ボクは、キミ達の勝利を誰よりも……」
モノクマ「おしおきターイム!」
国定「願っているよ」
ヴーン……
ピコッ☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
GAME OVER
クニサダくんがクロにきまりました。
オシオキをかいしします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
白と黒のチェックの床が続いている。
その上に並んでいたの白と黒の石像……等身大のチェスの駒だ。
両方のキングの駒だけはガラスで出来ていた。
中は空洞で入れるようになっているらしい。
均整に並べられた駒は向かい合う。
白のキングに国定を、黒のキングにモノクマを乗せて。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
超高校級の勝負師 国定 獏兎 処刑執行
『チェック・メイト』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
国定とモノクマはコントローラーのような物を操作して、盤上の駒を一手ずつ動かしていく。
盤面の脇にはタイマーが設置されていた。どうやら一手に使える制限時間らしい。
駒はクレーンによって吊るされ、盤面に置かれる度にズン、という重そうな震動を残す。
やがてモノクマのナイトが国定のポーンに狙いを付けた。
吊るされたナイトはポーンの真上から落とされそして……粉砕した。
だが国定は表情を変えずに次の駒を操作する。
ポーンが進み、ナイトが切り込み、ビショップが飛び交う。
戦況は国定がモノクマを追い詰めていた。
どう動いてもモノクマのキングが次に取られる、いわゆるチェックメイトの状況だ。
モノクマはヤケクソのようにクイーンで国定のキングに狙いをつける。
構わず国定がモノクマを討ち取ろうと操作した……が。
……駒は動かない。
国定も異変に気づき何度もコントローラーを動かす。
だが石像は何の反応も示さなかった。
くつくつと笑うモノクマ。
タイマーの制限時間は減っていき……そして0になった。
モノクマのクイーンが吊り上げられる。
国定は自分の真上に吊るされる石像を見ていた。
落ちてくる石像を見つめながら、自分がイカサマによって負けた事を知り……
……潰される直前、国定の顔は歪んでいた。
ガシャアアアンッ!
鈍い音と共に、ガラスの破片と血しぶきが飛び散っていった……。
モノクマ「アイム、ウィナー! イエーーーッ!」
不動「……本当に死んだのか」
原井「そう、なのでしょう……」
ジョージ「チッ。胸糞悪ィ」
ミリア「えぐっ、うううう……」
満「国定くん……」
国定は死んだ。
あの国定がこんなにもあっさりと……
……こうして冗談のような、悪夢のような長い裁判が終わった。
それから裁判所を出るまでの事はよく覚えていない。
最後の国定の言葉がずっと引っかかっていた……
― 安藤の個室 ―
安藤「あった……」
個室の引き出しの中を開けると、その中には持ち手の部分がモノクマの顔になっている鍵が置かれていた。
おそらくこれはマスターキーなんだろう。
これが国定のプレゼントなのか……?
:
:
国定『だからこれだけは言っておくよ』
国定『安藤クンの部屋にプレゼントを隠しておいた。結局お返しになる物を渡してなかったからね』
国定『それを持って隠し部屋に行くといい。そこに……』
:
:
……隠し部屋に行ってみよう。
― 寄宿舎 廊下 ―
満「! 安藤くん」
廊下に出ると満が部屋の前にいた。
安藤「満。何かあったのか?」
満「少し話したくて。安藤くんこそどこかに行くの?」
安藤「ああ、隠し部屋に行こうと思って……そうだ、満も着いてきてくれないか」
満「いいけど、どうしてその場所に?」
安藤「分からない。でも国定が……何かを伝えようとしてるんだ」
満「国定くんが……?」
:
:
― 校舎5F 隠し部屋 ―
安藤「ここに……あるらしい」
満「ここに……。マスターキーが使えるのはこの二つの扉しかないはずだけど」
まずは配電盤の扉の鍵穴にマスターキーを差し込む。
音を立てて鍵は回った。
安藤「本当に開いた……!」
配電盤はいくつものレバーやスイッチが並んでいる。
満「国定くんはこれで停電を起こしたんだね……」
国定はここで何をさせたかったんだ。
もう一度停電を起こして、今度こそセキュリティールームに行けって事なのか……?
満「もう一つの扉も見てみようよ」
安藤「ああ。こっちには何が……」
もう一つの、収納スペースの扉の鍵穴に差し込む。
カチャンと良い音がして、扉は開いて……
……ドサッ
安藤「なっ……」
満「えっ……」
「…………、うっ…………」
国定……。
お前がやって欲しかったのはこの事だったのか……?
:
:
国定『それを持って隠し部屋に行くといい。そこに……』
国定『キミ達の状況を逆転する、最強のワイルドカードを用意しておいた』
:
:
― 校舎1F 体育館 ―
安藤「……モノクマ。出てこい!」
モノクマ「なーあーに、っと!」
満「………………」
モノクマ「おやおや、裁判でご活躍だった安藤クンと満さんのカップルじゃないですか!」
「………………」
モノクマ「それと……キミ、だあれ? 転校生かな?」
「……とぼけないで」
御々崎「私は御々崎 純。超高校級の絶望……いえ。招かれざる16人目の高校生」
モノクマ「うぷっ、オモシロい事言うねえ。御々崎さんが幽霊になって出てきちゃった!」
満「御々崎さんはちゃんと生きてるよ。国定くんは殺人なんてしてなかったんだ!」
モノクマ「結局国定クンも普通の人間なのね。人殺しも出来ないなんてションボリ……」
御々崎「………………」
安藤「……さっき、殺人事件が起こった」
モノクマ「いやあ盛り上がったねえ。といっても本当は被害者は生きてたとか一番萎える展開なんだけど……」
安藤「……違う。そっちじゃない」
モノクマ「ほへ?」
安藤「無実の生徒を、オシオキによって殺した殺人事件だ……」
モノクマ「………………」
安藤「モノクマ。学級裁判を開け」
安藤「国定を殺した……」
安藤「お前がクロの、学級裁判を!」
モノクマ「…………うぷ」
モノクマ「うぷ……うぷぷぷ……」
モノクマ「うぷぷ、ぷぷぷ、うぷぷぷぷぷー!」
モノクマとの、コロシアイ学園生活の黒幕との勝負……絶対に勝つ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
CHAPTER 05
ゼツボウの『Z』 END
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
生き残りメンバー 7人
To Be Continued……
【CHAPTER 05 リザルト】
[現在の好感度] 【一言 or 安藤への評価】
鳥羽 満……100
【事件をおかしくして本当にゴメン……。だけどボクは皆と脱出したい!】
不動 霜平……95
【……物事は上手くいかないものだ、本当に……】
ミリア・カッパーフィールド……95
【バクトくん、ミミちゃん……】
本多 夕一郎……95
【いつになったら出られんだよォ(ジョージ)】
稲本 詩紋……87 [DEAD]
【いろいろサンキューな、安藤!】
御々崎 純……78
【私は絶対にここから脱出する……!】
国定 獏兎……77 [DEAD]
【……悔しいなあ】
原井 古止羽……76
【国定君は本当にそんな人だったのでしょうか……】
真理木 優莉……71 [DEAD]
【絶対に脱出してよ。もちろん、全員でね】
目賀 蔵丸……55 [DEAD]
【………………無念】
椰和原 宗海……40 [DEAD]
【わ、私、なんかと、は、話してくれて……ありがとうございます!】
鳥羽 瑠散……28 [DEAD]
【きっと満ちゃんは信じてくれますよ!】
桐子 未玲……11 [DEAD]
【…………あたしは臆病なだけだったんすね……】
伊田 狩亜……11 [DEAD]
【…………俺は……どうしようもねえ馬鹿野郎だな……】
大田原 大地……6 [DEAD]
【頼みごとはわしに任せんかいぃ!!】
[INFO]
プレゼント『マスターキー』を手に入れました。(渡すことはできません)
『マスターキー』……CHAPTER 05をクリアした証。学園内の鍵のかかった扉を開ける事が出来る。
チャプター5終了したところでここまで。
実は御々崎さんは生きてました、予想されまくってたけど!
チャプター6は新しいスレを立てる予定です
このスレの残りは小ネタなどに使います
質問や小ネタの要望などがあればどうぞ。
乙
御々崎が生きてたならあの死体は一体……
小ネタは国定と安藤がトランプとか何かで勝負する的な話が見たいです
乙
く、国定ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
お前ってやつは・・・!
これで遂に黒幕が誰なのかわかるのか。
知りたいような知りたくないような・・・
それと、工作のためとはいえ穴だらけにされた子が可哀想と思うのは私だけだろうか。
慎重や胸の大きさ的に瑠璃ちゃんだと思うが・・・
出来ることなら国定の決行録が見たいけど
今回は無理かな?
乙
御々崎が生きててよかったというべきか、国定が死んで嘆くべきか……
両方生きてほしかったけど、どちらかが死ぬのはもう確定してた?
小ネタは、国定と御々崎の兄妹っぽい会話とか見たいです
もう退場はない感じだろうか…
リクエストだけどラストまで終わった後でいいから生き残りのオシオキが見たい
リクエストと感想ありがとうございます!
いくつか小ネタやってから次スレを立てます
>>539
国定の犯行については次チャプターで簡単にですが推理してもらうので今回は出来ないです、申し訳ない。
>>540
国定と御々崎は役割が決まった生徒でした。
国定はどのENDでも死ぬ役目でした。御々崎はほとんどのENDで生存します。
>>544
生き残りのオシオキ了解です。完結した後にやる予定です。
この後小ネタでバッドエンドを投下します
【小ネタ >>450から、諦めた場合】
安藤「……俺は、御々崎を殺した」
安藤「ゴメン……。皆、国定……!」
国定「………………」
原井「でも発砲したのは意図的では無かったのでしょう!? だったら……!」
モノクマ「いまさらその言い分が通用すると思ってんの? 学級裁判何回目よ、キミ」
ジョージ「まァ、そんな都合いい訳ァねえだろうな」
満「あ……安藤、くん……」
モノクマ「そんじゃもう投票にいっちゃう? 議論を続けたいなら待ちますけど!」
安藤「皆。俺に投票してくれ……」
満「うそだ……。うそだこんなの……」
ミリア「い、イヤですよ! だって、だって……!」
不動「そうするしか……ないのか」
原井「……っ!」
安藤「ああ、頼む……」
モノクマ「うぷぷぷ!それではいきましょう!投票ターイム!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ジャラララララ……
┃アンドウ┃アンドウ┃アンドウ┃
チャララララララララ……!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ダン!
【学級裁判 閉廷!】
モノクマ「はーい。投票の結果、安藤クンが選ばれました……」
安藤「……っ、ああ。分かった……」
これでいいんだ。
俺がクロになってしまった以上、皆が生き残るには……
モノクマ「……が! ザンネン、不正解! ありゃりゃりゃー」
安藤「………………は?」
満「え……」
不動「………………。何だと……」
原井「何を……言ってるのですか……?」
モノクマ「クロの投票に失敗しました。真犯人の思い通りでしたねぇ」
ジョージ「あ、あァ!? ちょっと待て失敗って嘘だろ!? こいつがクロなんだろ?」
ジョージ「残弾数も0だし、自分で言ってたじゃねェか! なんでだよォ!」
クロ……真犯人……
何を言ってるんだよ。クロは俺の……俺のはずだろ!?
ミリア「じゃあシ、シンハンニンって……あ! もしかしてミミちゃん……」
「ボクだよ」
ミリア「エッ……?」
国定「残念。御々崎さんを殺したクロはボクだったんだ」
国、定……?
モノクマ「オメデトウございます! 国定クン、卒業決定~!」
原井「……どういう事なのですか」
原井「一体なぜ! どうして! なんで……」
国定「わざわざ手口を解説するつもりはないよ。早いとこやる事やろうか」
ジョージ「オイ! やる事ってまさか……!」
モノクマ「ではルールに従って投票を間違ってしまったシロを処刑いたします!」
ジョージ「ウッソだろォオオ!? 嫌だ、絶対死にたくねェよォ!」
不動「……俺達の負け、という事か……」
満「皆、死んじゃうの……?」
ミリア「う、うううううう……! なんでバクトくんはそんな事したんですか!」
ミリア「バクトくんはミミちゃんのお兄ちゃんなのに! うっ、うわぁああん……!」
なんなんだよこれ。
何が起こってるんだ……?
国定に……嵌められた?
モノクマ「オホホホホ。阿鼻叫喚、地獄絵図の大連続オシオキ……!」
モノクマ「国定クン、散りゆく皆に何か一言!」
国定「敗者にかける言葉なんてないよ」
安藤「……く…………」
モノクマ「と、いう事なんでそれでは! ムフ、フフフ、グフフフヘヘヘ!」
モノクマ「超高校級の皆さんのためにスペシャルなおしおきを用意しました!」
国定「それでも何か言うとすれば……」
安藤「…………さだ……」
モノクマ「それでは、はりきっていきましょう!」
国定「皆、黙って死んでくれ」
安藤「……国定ァあああああっ!」
モノクマ「おしおきターイム!」
ヴーン……
ピコッ☆
:
:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━
モノクマ「クロとなった人が学級裁判で投票されず裁かれなかった場合……」
モノクマ「その人がこの学園を卒業できるのはもちろんの事、さらに……」
モノクマ「誰か一人を選んで一緒に卒業する事ができます!」
━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
安価↓3
6人の中から国定が生き残す人物を一人選んでください
※今日はこの安価を取って終了です
静寂に包まれた裁判場。
裁判場のモニターには5人分の死体が映っている。
いずれもさっきまで凄惨な処刑を受けた、元クラスメイト達の成れの果て……
処刑した張本人はこれ以上なく上機嫌な様子で今去ったところだ。
「……ゲェー」
国定「さてジョージクン。今いいかい?」
ジョージ「あァ……。ったく、胸糞悪ィモン見せやがって。口からオイルでも出そうだぜ」
国定「ゴメン、ゴメン」
ジョージ「しかしよォ。なんでオレを生き残したんだよ?」
ジョージ「オレなら女子でも選ぶぜ。まさかたァ思うがソッチの気があんじゃねェだろうな!?」
国定「違うよ。外に出た時の事を考えたんだ」
国定「外がどんな状況かは分からないけど、本多クンの才能はこの中で一番役に立つからね」
ジョージ「そんなモンかねェ……」
国定「それと万が一ケンカになっても勝てそうだから、かな」
ジョージ「……オメー、良い死に方しねェぞ」
国定「ははは、分かってるよ」
国定「でも余程の事が無い限りはジョージクンと敵対する事はないから安心してよ」
ジョージ「さっき殺人事件を起こした奴の言うセリフかよ……」
国定「解体魔には言われたくないかなぁ」
ジョージ「……まァ、ここから出られんならなんだっていいけどな!」
ポロッ……
ジョージ「あ……?」
ジョージ「んだよこれ、なんで涙が……」
ジョージクンの目からは次から次に涙がこぼれていた。
彼自身も驚いたように袖で目元をぬぐっている。
国定「…………。大丈夫かい?」
ジョージ「……あー、難儀な体質だぜ」
ジョージ「出られんだから良いだろうによォ。今まで何人も死んでんだろうが」
……本多クンにも悪い事をしてしまったな。
国定「本題に入るよ。モノクマの話だと裁判を乗り越えたボク達は脱出できるらしいけど……」
国定「ここであえてその話は蹴って、ジョージクンにはもう一勝負付き合って欲しいんだ」
ジョージ「……ハァ!? 勝負だァ?」
国定「そう。モノクマを相手に、最後の勝負」
ジョージ「オイ……。こっから出られんだろうな!?」
国定「安心して。ボクは絶対に勝てる勝負しかしないから」
ジョージ「…………ハァ。わーったよ」
国定「ありがとう。それじゃ行こうか」
国定「眠った王様を起こしに。…………」
国定「いや、一応お姫様かな」
CHAPTER 05 「ゼツボウの『Z』 BAD END」
……To Be Continued
バッドエンドその1でした。完結後に続きをやるかもしれません。
ちなみに国定が生き残りに選ぶとしたら同じ理由でジョージだと思います。
他の人の優先度はジョージ>ミリア>原井>満>安藤>不動
不動の才能は外でも自衛に役立ちそうですが、銃を持たれたら勝てないのと
御々崎とは因縁があるため危害を加える可能性がある(と国定は思っている)からです。
次の小ネタのため、そこまで重要でもないですが安価を。
学園時代の、御々崎の国定に対する呼び方は?
安価下1~5で一番コンマ高いレスで決定
1.兄さん
2.兄貴
3.お兄ちゃん
4.おにい
5.その他
【小ネタ 兄妹の呼び方】
― 放課後 教室 ―
キーン、コーン……カーン、コーン……。
ガチャッ
御々崎「………………」
ミリア「あっ、リコちゃんだ! ハロー!」
瑠散「誰かに用ですか? 国定くんですかそれともこの私ですか!?」
御々崎「! ………………」
満「二人とも、警戒しちゃってるから……」
真理木「ほら国定、妹さん来たわよ」
国定「どうしたんだいリコ?」
御々崎「……国定。学校の手続きが必要みたいだから、来て」
国定「分かった。準備が出来たら行くよ」
御々崎「先に行ってる」
バタン
安藤「……リコってお前の事は苗字で呼んでるのか?」
国定「え? そうだよ」
稲本「ヨソヨソしくね?」
国定「うーん……。彼女からしたら事故の前の記憶はあまり残ってないだろうし」
国定「ボクの事は他人みたいな感じなんじゃないかな」
ミリア「それはなんだかサミシイです……」
国定「そう? ボクは気にしてないんだけどね。待たせちゃ悪いから失礼するよ」
バタン
瑠散「……とか言ってますけど、二人っきりの時は呼び方変わるパターンじゃないでしょうか!」
安藤「いきなりどうしたんだよ?」
瑠散「国定くんからは私と同じ妹大好きさんの匂いがしますから!」
瑠散「きっと二人っきりの時はさぞ恥ずかしい呼び方で呼ばせてると思いますよ」
安藤「極論すぎるだろ……」
満「ボク、別に二人っきりの時でも呼び方変わらないけどな……」
真理木「リコちゃんシャイっぽいしね。私達の前ではあえて苗字呼びしてるのはあるかも」
稲本「国定の奴、あんな娘になんて呼ばせてるんだよ。メチャクチャ気になる、てかうらやましい!」
伊田「ウルセーな……。どうでもいいだろそんなの」
瑠散「一体なんて呼ばせてるんでしょうか?」
ミリア「そうですね……。バクトくんとか!」
桐子「それはミリアちゃんの呼び方じゃねーっすか?」
ミリア「そうでした! そういえばミレイちゃんもキョーダイがいるんですよね」
桐子「そうっすよ。でもミリアちゃんはいいっすけど、もし弟がミレイちゃんとか呼んできたらあたしならブッ飛ばすっすけどね」
本多(こ、怖い……)
本多「普通に兄さんとかお兄さんって呼んでそうな気がします」
稲本「いや、それはな……。なんつーか、普通過ぎてクる物がなくね?」
伊田「分かんねーよ!」
安藤「というかお前の好みの話になってるじゃないか……」
大田原「男なら、兄貴! これじゃろう!」
大田原「この呼び方で男の契り、絆が結ばれるというもの……」
目賀「……それは任侠の義兄弟の話でござる」
目賀「ふむ。やはり普通に兄者、と呼んでいるのでは?」
満「それは普通じゃないと思うな……」
桐子「ちなみにあたしは兄貴呼びっす。稲本じゃねーけど、なんかしっくり来るんすよね」
原井「あら、桐子さんは極道の方だったのですか?」
桐子「んな訳ねーっしょ! なんでそうなるんすか!」
原井「兄貴と呼ぶのは任侠の義兄弟、という話だったので」
桐子「目賀のせいで原井ちゃんが変な三段論法編み出しちまったじゃねーっすか……」
目賀「拙者のせいでござるか!?」
原井「冗談はともかく私の家では目上の兄弟にはお兄様、と呼ぶのが習わしでした」
原井「生憎、私には兄弟はいませんでしたが」
稲本「お兄様か……いいな」
不動「お兄様……アリだな」
伊田「ねーよ。お前らの場合はねーよ! お前らが言うと全部いかがわしく聞こえるんだよ!」
ミリア「ムネミちゃんはどんな呼び方だと思いますか?」
椰和原「えっ! あ、え、く、妹さんが、国定さんを……?」
椰和原「う、ううん……。お、おに、あに……おにい?」
ミリア「おにい?」
不動「……!」
不動「……待ってくれ。おにいたんという可能性はないのか?」
真理木「真顔で何を言ってるのよ……」
稲本「それだ! おにいたんだ、おにいたん!」
伊田「連呼すんな気色悪い!」
本多「な、なんかそう呼んでるイメージが湧かないような……」
不動「76㎝の『おにい』発言から着想を得た。……感謝する」
椰和原「え、えええええ!?」
真理木「椰和原ちゃんを巻き込むのはやめなさい!」
瑠散「むっ、国定くんがおにいたんとは手強いですね……」
安藤「手強いってお前、勝手な想像だからな?」
瑠散「おにいたんに対抗するには……。満ちゃん、今日から私の事はお姉たまでお願いします!」
満「嫌だよ」
瑠散「えー!」
満「恥ずかしいし……。大体お姉ちゃんはボクの事なんて呼ぶのさ」
瑠散「そうですね、満、ミチル……。ミチルたまはダメですか?」
満「ダメ!」
安藤「ミチルたまって……。……ぷ、くっ」
満「……! 安藤くんなんて嫌いだ」
安藤「な、なんでだよ!?」
― 教室の外 ―
ワイワイ ガヤガヤ
御々崎「………………」
国定「あはは、忘れ物を取りに来たとは言いづらい雰囲気だね。皆好き勝手言ってるなあ」
御々崎「……いいの?」
国定「ん、何が?」
御々崎「……苗字とかじゃなくて、別の呼び方した方がいいんじゃないの。アンタ的には」
国定「えっ?」
御々崎「あいつらが言ってたみたいに、そういうので嫌な気持ちになってんのかなって思っただけ」
御々崎「今まで国定って呼んでたけどさ。普通の兄妹みたいに呼んだ方がいいんでしょ」
国定「…………。ふ、あははっ!」
御々崎「どうしたのよ?」
国定「ゴメンゴメン。リコもそんな事気にするんだなって思って」
御々崎「……ムカツク」
国定「安藤クン達にも言ったけどボクは気にしないよ」
国定「言いやすい呼び方で呼んでくれればそれでいいんだ」
御々崎「……そう」
国定「うん」
御々崎「…………。じゃあ」
御々崎「おにいたん」
国定「…………げほっ!」
国定「えほっ、ごほっ! そ、それでいくの!?」
御々崎「冗談だっつの。ムカついたお返し」
御々崎「とっとと忘れ物取ってきなさいよ。……獏兎」
国定「……うん。行ってくるよ、リコ」
【小ネタ 兄妹の呼び方 END】
学園時代の国定と御々崎の話でした。
御々崎には身寄りがないので国定が予備学科に編入させる予定だった、みたいな感じです
【小ネタ集 『今日はエイプリルフール』①】
ミリア「ニュース、ニュース! 明日からのハルヤスミは5月まで続くらしいですよ!」
椰和原「え、ええ? そうなんですか?」
伊田「ああ?」
ミリア「ヤスミが長くていっぱい遊べちゃいますね!」
椰和原「で、でも……。クラスの皆さんと会えなくなる時間も長くなるんですか……」
伊田「……もしかして四月馬鹿か?」
椰和原「えっ? ウソなんですか」
ミリア「ザッツライト! 今日はエイプリルフールです!」
椰和原「よ、良かったぁ……」
ミリア「スグにバレちゃいました?」
伊田「話が急すぎるし、妙にニヤついた顔してるからよ」
椰和原「すっかり信じてしまいました……」
ミリア「えへへ、ソーリームネミちゃん!」
伊田「けど分かってても、嘘をつくってーのは褒められるもんじゃねーぞ」
伊田「椰和原みてーに信じちまう奴もいるからな。あんまり深刻な事を言うのはダメだ」
ミリア「はーい!」
伊田「まあ高校生にもなって騙される奴なんてそうそういねぇけどな」
―― 春休み終了 翌日
安藤「伊田、おはよう」
伊田「おう」
安藤「休みもすぐ終わっちゃったな……。あれ? 稲本がいないぞ」
伊田「………………」
Prrrr……
稲本『え、まだ休みだろ。そうだよな?』
伊田「いい加減気づけよ!」
【小ネタ集 『今日はエイプリルフール』②】
桐子「エイプリルフールだから何か嘘をつこうかと思ったんすけど……」
桐子「原井ちゃんだと真に受けかねないからヘタな事は言えねーっすね」
原井「そもそも嘘をつく事自体良くない事です」
桐子「言うと思ったっす」
原井「中には誰かが不幸になっただとか、不謹慎な嘘をつく人もいるそうではないですか」
桐子「まあそういう奴もいるだろうけど……。じゃあ逆に、ラッキーな事が起こったとかいう嘘ならいいんすか?」
原井「それは……どうなのでしょう」
桐子「試してみるっす」
桐子「実はこの前買った宝クジが当たったんす。50万っすよ50万!」
本多「良かったですね! 弟さんが欲しがってるっていう自転車も買えるんじゃないですか?」
桐子「いや……嘘っす。クジはハズレで自転車もまだ無理っすね……」
本多「あ、そうなんですか……。そうか、そういえば今日はエイプリルフールでしたね」
桐子「この前描いてた、瑠散ちゃんをモデルにした絵がマニアに目付けられたんすよ」
桐子「『春野ルチルの絵なら一千万でも出す』とかなんとか。凄くないっすか!」
瑠散「おおっ! 一千万も……そんなファンの方が!」
満「きっと桐子さんの家族も喜ぶよ。生活も楽になるし良かったね」
桐子「……ゴメン、嘘っす。絵はまだ完成してないし、家は貧乏なままっす……」
満「えっ、あ、そうか今日は……。あの、なんていうかゴメン」
瑠散「その内きっとホントに高値で買ってくれる人がいますよ!」
桐子「嘘をつくたびに心が痛んだっす……」
原井「良心の呵責でしょう。やはり嘘は良くない事です。桐子さんも反省してください!」
桐子「…………。あー、やっべ、泣きそう」
【小ネタ集 『今日はエイプリルフール』③】
不動「……78㎝。白衣に虫がついてるぞ」
真理木「えっ、嘘っ! どこ?」
不動「……すばしっこいな。見失った」
真理木「うわー、もうやだやだ。一回脱ごう!」
真理木「とりあえず白衣を掃ったけど、まだいる……?」
不動「……待て。背中に移動したようだ」
真理木「ちょっと、やだ! ……ホントに?」
不動「……もう一枚脱いだ方がいい。さあ、さあ」
真理木「………………」
国定「どうして不動クンはあそこでのびてるんだい?」
真理木「虫がいたから潰したの」
国定「へえ……?」
【小ネタ集 『今日はエイプリルフール』④】
国定「妹に大田原クンの野菜ジュースを飲ませたんだけど、どうやら気に入ったそうなんだ」
大田原「ぬはははは! あの味を分かる奴がいたか!」
目賀「……嘘でござろう? 褒められる部分が栄養しか無いあのジュースを?」
大田原「栄養は大事じゃぞ!」
国定「ホントみたいだよ。またあのジュースを作ってくれないかな?」
大田原「よし来たっ! 任せるがいい」
目賀「………………」
大田原「出来たぞ! ワシの血と汗と涙がこもった最高の出来じゃあ!」
目賀「すごく飲む気の失せる出来でござる……」
国定「ありがとう。よろしく伝えとくよ」
大田原「ぬははははっ、またいつでも言え!」
国定「……なーんて、ね。まあ飲ませるつもりではあるんだけど」
目賀「そのジュース、本当にリコ殿は好きなのでござるか?」
国定「いいや。飲んだこともないよ」
目賀「……え」
国定「彼女、食べ物の好き嫌いが激しい……というかマズイって言うばかりでロクに食べないんだ」
国定「このままだと栄養失調にならないかと思ってね……。大田原クンのジュースは味はスゴイけど栄養もスゴイから」
目賀「……国定殿は良き兄者でござるな」
国定「一度味覚がおかしくなればなんでも食べるようになるかなって」
目賀「前言撤回するでござる」
国定「はいこれ」
御々崎「……何これ」
国定「クラスメイトの超高校級の人が作った特製ジュースさ。リコにあげるよ」
御々崎「……美味しいの」
国定「そりゃあ超高校級の人が作ったからね」
御々崎「……すごい臭いんだけど」
国定「超高校級の人が作ったからじゃないかな?」
御々崎「………………」
ゴクッ
御々崎「………………」
国定「………………」
ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ……
御々崎「ふん、なるほどね……」
国定「………………」
御々崎「……やるじゃない」
国定「……さすが超高校級の人が作ったジュースだなぁ」
【小ネタ 『今日はエイプリルフール』……END】
一日遅れですがエイプリルフールネタでした。
本編の方もそろそろ再開します、もう少しお待ちください。
次スレ
【安価進行】モノクマ「ダンガンロンパ・オリジナル」【オリキャラ】5 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428330594/)
このスレの残りは小ネタと、自由行動EXTRAみたいなもので埋める予定です。
明日の21時頃から次スレでチャプター6を始めます。
一か月ほど放置してますが、もう少々お待ちください。
その内に通知表埋めと次回の自由行動のシステムの試しも兼ねて自由行動を安価取ってやる予定です。
まだ忙しいんだろうけど待ってますよ
(出来たら他メンバーのパンツ受け取りイベントも見たいな)
※注意
この先、次スレのネタバレがあります
未来機関の施設の一室。
俺は今、機械が繋がれたベッドの上で横になっている。
きっと今頃、他の皆も別の部屋で同じような状態になっているのだろう。
ベッドの周りには未来機関員の二人――苗木誠と霧切響子がそれぞれ作業を行っていた。
苗木「……よし。これで準備は終わった。安藤クンも準備はいいかい?」
安藤「ああ。といっても眠って夢を見るようなものだって聞いたけど準備なんてあるのか?」
霧切「心の準備という意味よ。念のためもう一度説明しましょう」
霧切「これから貴方達には学園時代の記憶を取り戻してもらう。つまり絶望する前の記憶よ」
苗木「一気に記憶を戻してくれって思うかもしれないけど、その頃の記憶は安藤クン達にはまだショックが強いかもしれない」
苗木「唯一記憶を取り戻している本多クンもカウンセリングを受けている状態だからね……。そこは了承して欲しいんだ」
安藤「少しでも記憶が戻るだけで嬉しいしありがたいよ。それで具体的にはどんな事が起こるんだ?」
霧切「今から安藤君が眠っている間に記憶の回収作業を行う訳だけど、その時に記憶が夢のようになって呼び起されるの」
安藤「記憶っていうとその学園時代の記憶か? それとも……コロシアイ学園生活の?」
霧切「……貴方が実際に体験したのはコロシアイ学園生活での出来事。思い出すのもその記憶がベースになるわ」
安藤「あの時の記憶が……。じゃあ事件や裁判の記憶が夢に出てくるって事か……?」
苗木「……どの記憶が呼び起されるかは何とも言えない。それこそ運次第、だね」
苗木「けど同時に学園時代の記憶も呼び起されるんだ。だから二つの記憶が混ざり合って本来経験しなかった出来事も意識に現れるはず」
安藤「本来無かった出来事っていうのは?」
苗木「例えば事件で亡くなっていた人がその後も生きていたり、安藤クンが会話した相手が別の人になっていたり……」
苗木「安藤クンがその時点では知らなかった事を、既に知っている事があるかもしれない」
苗木「そういう実際には無かった出来事が起こるほど、学園時代の記憶も戻ってるって事になるんだ」
霧切「……といっても自覚は出来ないと思うけど」
安藤「そうか、夢だもんな。でも何が起こるかは分かった」
苗木「気構える必要は無いよ。皆との記憶を思い出すというか、再体験するようなものだからね」
霧切「もう起動可能よ。そろそろいいかしら」
安藤「……ああ。よろしく頼む」
霧切「それでは、記憶の回収を開始する」
ピッ、ブウゥゥゥン……。
安藤「…………。…………」
「……異常なし、無事に作動している事を確認。良い夢が見られる事を祈っているわ」
「おやすみ。頑張ってね、安藤クン」
……………………。
頭がぼうっとして、周りの景色がだんだんと薄れていく。
……そして意識は俺達が過ごした、忘れられないあの学園生活へ……。
【『スクールモード だんがんドリーム』へ続く……?】
……なんて書きましたがスクールモード的なものは断念します! 遅くなった上にすみません……
理由は思っていたよりリアルが忙しくなったのと、色々と並行して考えると上手くまとまらないため。
システムは色々考えてたんで余裕が出来たらいつかやりたい……とは思いますが現状ちょっと無理そうです
やってない通知表イベント自体は次スレで小ネタとしてやります。
続いてかなり遅くなりましたが、>>538の小ネタを
【小ネタ 安藤vs国定】
― 放課後 教室 ―
稲本「……っし、上がり! ちゃんとUNOって言ったよな!?」
目賀「うむ、確かに。では上がっていないのは……」
安藤「くそ、あと一枚だったのに」
国定「うーん。やっぱり多人数だと運の要素が強すぎるよ」
本多「なぜか国定さんはよく妨害カード食らってましたもんね」
不動「……イカサマしなかった事だけは誉めてやろう」
稲本「そんじゃ安藤と国定、罰ゲーム決定ー!」
本多「あっ、本当にやるんですか? ペケ二人が罰ゲームやるって」
安藤「UNOで充分暇潰せたし、もういいだろ……」
稲本「はいはい、言い訳言い訳!」
国定「はあ……。勝者に従うのは敗者の義務だし、甘んじて受けるよ」
安藤「でも一体何をやるつもりなんだ?」
稲本「ベタにジュースパシリとか考えたけどよー。つまんねーから別のにしようぜ」
稲本「適度に安藤達の罰になって俺達も楽しめるゲーム……」
稲本「すなわち! 野球拳だ!」
本多「野球拳っていうとあの?」
目賀「歌って踊れてジャンケンまでするという宴会芸でござるな」
不動「……待て。日本のバラエティではジャンケンに負ける度に脱衣するという……鉄の掟があったはずだ」
稲本「おう、もちろんそのルールでやってもらうぜ」
安藤「脱ぐのか……。まあこの場には男子しかいないからマシか?」
稲本「アホ! お前らが脱いでんの見たってオレらは面白くねーに決まってんだろ」
国定「と言われても。じゃあ負けた時のルールを変えるのかい?」
不動「……ふっ。分かったぞ、代理人だな」
安藤「え?」
稲本「さっすが不動、鋭い! 安藤達の代わりに別の奴に脱いでもらおう!」
本多「え、ええっ!?」
稲本「例えば安藤が負けたら満ちゃんが、国定が負けたらリコちゃんがとかな!」
安藤「はあ!?」
国定「………………」
不動「くくく……82㎝の82㎝と85㎝の85㎝が拝めるという訳だな」
目賀「呼び方のせいで何言ってんだか分からんでござる!」
稲本「つー訳で安藤達は二人に頼んできて……」
安藤「おいふざけるな!」
国定「ははは。オモシロい冗談だね」
稲本「でもさっき甘んじて受けるって……」
安藤「あ?」
国定「は?」
稲本「うおお目が怖えよ! 冗談だっつの……。安藤達が脱ぐって事で」
目賀「……半分本気も混じってたであろうと思うのは拙者だけでござるか?」
不動「…………ナンセンスだ」
本多「本気でがっかりしてますね……」
稲本「若干テンション下がった所で細かいルール決めるか!」
稲本「まあ、勝敗はパンツ一丁になった方が負けでいいよな?」
安藤「パンツって、マジでやるのか……。お互い制服、ワイシャツ、下シャツと制服ズボン着てるから4回負けたら終了か」
国定「ちょっと待って。これは罰ゲームといってもれっきとした勝負なんだよね?」
安藤「まあ……。そうなるか?」
国定「ならハンデが必要じゃないかな。安藤クン、制服とワイシャツ脱いでよ」
安藤「いやおかしいだろそれ!」
国定「だって安藤クンは超高校級の幸運の才能を持ってるんだよ? そんな人にボクがジャンケンで挑んだって結果は明らかさ」
国定「安藤クンは稲本クンにPK対決を挑むとき、同じ条件で戦うかい?」
安藤「う……。でも本当に幸運ならこんな事になってないぞ……」
稲本「それもそうだな。じゃあ安藤はハンデで脱げ!」
安藤「ええ、裁定おかしくないか!?」
稲本「ここではオレがルールだから! オレオブルール!」
本多「ルールのオレ……」
安藤(国定のヤツ……ガチだ)
安藤「くそ……。上着とワイシャツ脱いだぞ」
安藤(負けられるのは1回だけ……。これで国定に4回勝てるのか?)
国定「安藤クン。ボクは次のジャンケンでチョキを出すよ」
安藤「え?」
稲本「おおっとここで国定がゆさぶり仕掛けてきたぞ!」
国定「ふふふ、悪いけど本気で行かせてもらうよ?」
安藤「意外にノリノリだなお前……」
稲本「そんじゃ早速いくぜっ! 野球~、す~るなら、こういう具合にしやしゃんせ~」
稲本「アウト! セーフ! よよいの……」
稲本「よい!」
安藤:チョキ
国定:グー
安藤「なっ!」
稲本「安藤の負けー! 下シャツを脱ぐように!」
国定「ははは、珍しい事もあるんだね」
本多「うわ、安藤さんまずいですね……」
目賀「普通に考えたらハンデ不要の勝負でござるからな」
安藤「うう、上半身裸かよ……」
稲本「さあパンツまであと一枚……うわ、よく考えるとこのゲーム全然テンション上がらねえ」
安藤「お前が言い出したんだろ!」
稲本「さあさあさあ、次のジャンケンで勝負は決まるのかー?」
安藤「寒い……。もう負けでいいからとっとと終わらせるぞ」
国定「じゃあ次はパーを出そうかな?」
安藤「もうなんでもいいよ……」
稲本「次いくぞー、いいか? 野球~、す~るなら、こういう具合にしやしゃんせ~」
稲本「アウト! セーフ! よよいの……」
稲本「よい!」
安藤:チョキ
国定:パー
稲本「よい!」
安藤:グー
国定:チョキ
稲本「よい!」
安藤:グー
国定:チョキ
国定「ははは、まいったね」
稲本「あっさり三連敗してんじゃねーよ!」
安藤「俺も寒いんだぞ!」
国定「いけるかと思ったけど、運否天賦の勝負じゃやっぱりダメか……」
本多「なんだかんだで接戦ですね。見逃せないような、そうでもないような……」
目賀「不動殿は先程から喋っていないでござるが、どうかしたので?」
不動「……興味が無い。女が脱ぐならともかく」
目賀「左様でござるか……」
安藤「はあ、この勝負でやっと終わる……」
国定「まあ最後まで希望は持とうか。次はパー出すよ?」
安藤「まだそれやるのかよ! 意味ないんだろそれ!」
稲本「泣いても笑ってもこれがラスト、いくぞ! 野球~、す~るなら、こういう具合にしやしゃんせ~」
稲本「アウト! セーフ! よよいの……」
ガララッ
伊田「何やってんだテメーら!」
稲本「げっ!」
大田原「随分楽しそうな事をやっているな!」
本多「伊田さんに大田原さん?」
大田原「教室に半裸の生徒がいると聞いて来てみれば、安藤達だったとは! ぬはははは!」
安藤「い、伊田。これはな? なんていうか……」
国定「現行犯で抑えられちゃしょうがないね……」
伊田「安藤と国定、テメーら……。けどお前らは自発的にこういう事する奴らじゃねえ」
伊田「オイ稲本、テメーが一枚噛んでんだろ!」
稲本「は、はあ? 知らねーし! オレサッカー選手だし! 野球拳とは一番関係ねえじゃん!」
伊田「野球拳やってたんじゃねーかゴラァ!」
稲本「ぎゃあ!」
不動「……一体、この勝負は誰が得したんだ」
……この後、安藤国定稲本の三人は仲良く叱られたそうな。
【小ネタ 安藤vs国定……END】
【小ネタ 後日談】
― 78期生教室 ―
ガララ
伊田「よう。石丸いるか?」
石丸「おお、伊田先輩! どうしました?」
伊田「こないだの件の礼だ。知らせてくれてありがとな。あの後こっちで何とかしたからよ」
石丸「はっはっは、それは何より! 半裸の先輩方が教室内にいるのを発見した時は、すぐに突入するべきだったのかもしれませんが」
石丸「やむを得ない事情があるのではないかと思い、伊田先輩に報告したまでですから!」
伊田「どうも野球拳やってただけらしい。あいつら……何がパンツ一丁で負けだよ、国定まで乗りやがって」
セレス「……野球拳、ですか。衣服を賭けたジャンケン勝負と考えれば、確かにギャンブルの一種なのかもしれませんが」
山田「ほほう。そういえば国定獏兎殿は超高校級の勝負師の才能……」
山田「セレスティア・ルーデンベルク殿も、ギャンブラーとしての血が騒ぎますかな? なーんちって」
セレス「そうですわね。もしそんな勝負を挑まれたなら、受けない事もないかもしれません」
山田「ファッ!? マジですか!? ……グフフ、よからぬ考えが頭の中を……」
セレス「もちろん脱衣する代理人として山田君、貴方を立てますが」
山田「ですよねー。自分で脱ぐ訳が……って拙者が代理?」
セレス「ええ。もしそんな勝負が来たらですが」
山田「まさかそこまで拙者に信頼を? キタコレ! この山田一二三、一生着いていきますぞ!」
セレス「山田君なら体の皮が厚そうなので、二回くらいはそれを脱いで凌げそうですからね」
山田「生皮ぶち剥げと!?」
セレス「うふふふ、その時はよろしくお願いしますわ」
伊田(あそこ物騒な会話してんな……)
【小ネタ 後日談……END】
以上、小ネタでした。全然トランプ勝負ではないですが
>>607
パンツ受け取りイベント……。
何人か渡すのが思いつかないキャラがいるので思いついたキャラだけ、次スレで短く小ネタをやるかもしれません
このスレはHTML依頼出そうと思います
何か質問要望があればこのスレでも次スレでもどうぞ。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません