花陽「変身できる薬・・・?」 (50)

花陽「なんか靴箱に入ってたけど・・・」

花陽「えっと・・・『この薬を一粒飲むと想像した人物に姿を変えることができます』・・・?」

花陽「えっ・・・なにこれ」

凛「かよちんどうかしたかにゃ?」

花陽「えっ、な、何でもないよ、凛ちゃん」

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花陽「・・・家に持ってきちゃった」

花陽「誰がこれを私の靴箱に・・・」

花陽「想像した人物になれるなんて、そんなことあるわけないよね」

花陽「・・・でもちょっと試してみたいかも」

花陽「一粒だして・・・」

花陽「・・・でもこれ危ないものじゃないかな、誰が置いたのかもわからないし」

花陽「・・・えいっ」ゴクッ


花陽「・・・」

花陽「ああっ!誰になるか決めてなかった!」

花陽「どどど、どうしよう・・・ええと、ええと」

鏡の前
花陽「わぁ~・・・」

花陽「本当に凛ちゃんになってる・・・!声も凛ちゃんの声・・・」

花陽「それに胸も軽くなったかも」

花陽「・・・」ジーッ

花陽「凛ちゃんはやっぱりかわいいなぁ」

花陽「・・・」

花陽「かーよちん!」

花陽「凛はこっちのかよちんも好きにゃー!」

花陽「・・・///」

花陽「なんか恥ずかしいよぉ・・・///」

母「はなよーご飯たけたわよー」

花陽「ご飯!はーい!」

母「・・・あれ、凛ちゃん来てるの?」

花陽「はっ、凛ちゃんに変身してるんだった・・・!」

花陽「あああれ・・・?どうやって戻るの?」

母「凛ちゃーん?花陽―?」

花陽「わわわわお母さんが来ちゃう!」

母「入るわよー」ガラッ

花陽「・・・」

母「あれ、花陽、凛ちゃん来てなかった?」

花陽「え・・・?ううん、来てないよ?」

母「あら、そう・・・声が聞こえた気がしたんだけど気のせいかしら・・・ご飯炊けたわよ、早くいらっしゃい」

花陽「う、うん」

花陽「さっきはどうなることかと思った・・・」

花陽「10分くらいでもとに戻るみたい」

花陽「これを使えばだれにでもなれるんだ・・・今度は誰になろうかな」ワクワク

花陽「・・・」

花陽「・・・でもちょっと怖いかも、さっきみたいなことあったら嫌だし」

花陽「それにこれ誰のものかわからないし・・・ちょっと不注意だったかも・・・第一、誰にでもなれるってこれ一体・・・」

花陽「・・・そうだ!」

真姫「何それ、イミワカンナイ!」

花陽「ほんとだよぉ、本当に想像した人になれるんだよ」

真姫「そんなこと信じられるわけないじゃない・・・花陽本当にどうかしたの?」

花陽「うぅ・・・わかった、花陽がやって見せるからみてて」

花陽「・・・」ゴク

真姫「・・・!」

真姫「に、にこちゃん・・・!」

花陽「本当でしょ?」///

真姫「ほ、本当みたいね・・・」

真姫「わ、わかったわ。受け取る。でも自分では使わない。パパに渡して調べてもらうわ」

真姫(急ににこちゃんが出てくるからびっくりしちゃった・・・声もにこちゃんだし・・・)

真姫(それにちょっと恥ずかしがってるのが・・・か、かわいい)

花陽(やっぱり真姫ちゃん動揺してる・・・)

花陽(・・・そうだ)

花陽「真姫ちゃん」

真姫「な、何よ・・・」

花陽「・・・にこは真紀ちゃん大好きにこ♡」ニコッ

真姫「」ズッキューン

真姫「・・・」

花陽(ああれ・・・?真姫ちゃん近)

真姫「・・・」ギュッ

真姫はにこの姿になった花陽を抱きしめる

花陽「・・・!?」

花陽(ま・・・真姫ちゃん?)

真姫「私も好き・・・大好き」ギュッ

ID変わりましたが>>1です

花陽(花陽もここは・・・)

花陽「真姫ちゃんがそんなににこのことを思ってくれてたなんて・・・にこは幸せにこ」ギュッ
  (はわわ・・・にこちゃんこんなのじゃないよね・・・)

真姫「・・・」ギュッ(にこちゃんにこちゃんにこちゃんにこちゃんにこちゃん)

花陽(真姫ちゃん強い・・・///ここまできたら花陽も・・・)

花陽「・・・にこ、素直じゃないからなかなか言い出せずにいたの。真姫ちゃんもそうでしょ?」ギュッ

真姫「・・・うん」

花陽「でも言えてよかった・・・それと真姫ちゃんの気持ちも聞けてよかった」

真姫「・・・にこちゃん」ギュッ

花陽「・・・真姫ちゃん」ギュッ

真姫(・・・?)

真姫(・・・胸が?)

真姫「・・・」

真姫「ヴェぇぇぇ!」

花陽「どうしたのよ・・・」

真姫「花陽・・・」

花陽「・・・あっ元に戻って」

花陽「」

真姫「花陽・・・ごめんなさい、私・・・」

花陽「い、いいよ真姫ちゃん!花陽の方こそごめんね・・・」

真姫「と、とりあえずこれ、持って帰っておくわ」ダッ

花陽「真姫ちゃん!」

花陽「行っちゃった・・・」

真姫(何で私、花陽にあんなこと・・・///思い出しただけで恥ずかしいわ///)

真姫(完全に理性が飛んでた・・・でもにこちゃんと二人きりであんなこと言われたら・・・)

真姫「・・・っ///」

真姫(・・・)

真姫(でも花陽に会うの気まずい・・・)

花陽(私なんであんなこと言ったんだろ・・・ちょっとやりすぎだったよね)

花陽(それにしても真姫ちゃんがあんなににこちゃんのこと好きだったなんて・・・)

花陽(・・・)

花陽(次どんな感じで真姫ちゃんと話していいかわからないよ・・・)

花陽(うぅ・・・)

真姫(このトイレにならだれも来ない・・・)

真姫(花陽には自分では使わないっていったけど)

真姫(一回くらいなら・・・いいわよね)

真姫(・・・)ゴク

ID変わりましたが>>1です

鏡の前
真姫(これが私・・・凛になってる)

真姫(いつも素直になれないから奔放な凛が羨ましかったのよね・・・)

真姫(な・・・何か凛っぽいこと)

真姫「ま、真姫ちゃんかわいいに、にゃー・・・」

真姫(こんなこと恥ずかしくて言えないわよ///大体何よにゃーって)

海未「どうしました凛?」

真姫「ヴェぇぇぇ!」

海未「ヴぇ?」

真姫「い、いや・・・に、にゃー・・・」

海未「??」

真姫「」

海未「こんなところで何してるんですか?」

真姫「別に・・・い、いや何でもないにゃー・・・」

海未「・・・?どうしました凛、語尾に元気がありませんよ」

真姫「・・・!そ、そんなことないにゃ!」///

海未「それに顔が赤くなってます、凛らしくありません」

真姫「ほ、ほんとに何でもないにゃ」

真姫「海未・・・ちゃんこそこんなところでどうしたにゃ?」

海未「私は生徒会の用事で」

真姫「そ、そっかー、じゃあわた・・・凛は行くにゃ」ダッ

海未(少し様子が変でしたね・・・)

海未(それにしても凛が恥じらうとあんな風になるのですね、珍しいものが見られました)

真姫(変身が解ける前にどこかに隠れないと!人のいない場所!)

真姫(人と会うのだけは避けないと)

凛「今日もかよちんかわいいにゃー!」ダキッ

花陽「えへへ///ありがと、凛ちゃん」

真姫「・・・っ!!」

真姫(こんなときに・・・!)

花陽「あ・・・」

凛「ん?かよちんどうしたかにゃ?」

真姫「・・・」

凛「」

凛「り・・・凛だにゃ・・・」

花陽「・・・も、もしかしてま」

真姫ダッ

凛「あっ!逃げる!かよちん、凛追いかけるね!」ダッ

花陽「ああぁ凛ちゃんそれは・・・」

花陽「凛ちゃん足早い・・・」

真姫(こ、ここまで来たら大丈夫よね)ハァハァ

凛「見つけたにゃ」

真姫「・・・!」

凛「回り込んだにゃ」

凛「さあ白状するにゃ、何者にゃ!」

真姫「うぅ・・・」

凛「・・・あれ?見る見るうちに体つきが変わって・・・髪が赤くなって」

凛「・・・ま、真姫ちゃん!」

真姫「・・・」

花陽「はぁ、はぁ、凛ちゃん、真姫ちゃん」

凛「かよちん!さっきの偽物の凛、真姫ちゃんになったにゃ!」

花陽「り、凛ちゃん、落ち着いて聞いてね、実は・・・」

凛「えぇーーーっ!!!」

真姫「そういう事」

凛「信じられないにゃ・・・でもさっきの見たから信じないわけにはいかないにゃ・・・」

凛「その薬って?」

真姫「これよ」スッ

凛「これで想像した人になれるの?」

真姫「ええ、そうよ」

凛「じゃあ凛もやってみるにゃ!」

真姫「それはダメよ」

凛「ええーっ、なんでー?」

真姫「危ないじゃない、体にどんな影響が出るかわからないし」

凛「でも真姫ちゃんは飲んだにゃ」

真姫「そ、それは!一時の気の迷いで・・・」

真姫「と、とにかく!これはパパに渡して調べてもらうの!」

凛「真姫ちゃんずるいにゃー!」

花陽「り、凛ちゃん・・・真姫ちゃんの言うとおりにしよ?花陽も凛ちゃんの体に何かあってほしくないから・・・」

凛「かよちん・・・」

凛「かよちんを心配させたくないにゃ・・・わかったにゃ」

真姫(ほっ・・・)

凛「そういえば真姫ちゃんは何で凛になろうと思ったの?」

真姫「!・・・そ、それは・・・」

真姫「た、たまたま思い浮かんだのが凛だったってだけよ!」

凛「ふーん・・・真姫ちゃんがそんなに凛に憧れてたなんて思ってなかったにゃー」

真姫「ち、違うわよ!勘違いしないでよ」

凛「真姫ちゃん素直じゃないにゃー」

花陽「ちょ、ちょっと二人とも」

凛「かよちんはどう思う?何で真姫ちゃんは凛になったのかな?」

真姫「ちょっと!」

花陽「えぇぇっ・・・うーん」チラッ

真姫「・・・」

花陽(・・・はわわ///)

真姫(・・・///)

花陽(ダメ・・・目を合わせただけで・・・///さっきのことが///)カーッ

真姫(ちょっと何考えてるの私・・・何でさっきの事なんか思い出して・・・///)カーッ

凛「・・・??」

凛「二人ともどうしたにゃ?顔赤くなってるにゃ」

花陽「あ、あ!もうそろそろ教室戻らなきゃ!凛ちゃんいこ?」

真姫「わ、私は少し用事済ませてから行くわ」スタスタ

凛「・・・?」

凛(二人ともなんだか変だったにゃ)

花陽(凛ちゃんは変身できるとしたら誰になるんだろう・・・)

花陽「ねえ凛ちゃん」

凛「どうしたのかよちん?」

花陽「え、えっとね・・・凛ちゃんは誰に変身したいのかなーって・・・」

凛「それはもちろんかよちんにゃー!」

凛「かよちんはとってもかわいくてずっと凛のあこがれにゃ!だから凛はかよちんになりたいにゃ!」ギュッ

花陽「凛ちゃん・・・///」

花陽「ありがとう、凛ちゃん」ニコッ

放課後

花陽「アルパカの世話してから練習いくね」

凛「じゃあ先行ってる!」



先生「ちょっと星空、この書類運ぶの手伝ってくれ」

凛「で、でもこれから練習が・・・」

先生「すぐ終わる、ほんの少しだ」

凛「はい…」(練習遅れちゃう…)

部室

凛「遅れちゃった…みんな先に屋上行っちゃってる」

凛「凛も早くいかなきゃ」

凛「・・・あれ?真姫ちゃんのロッカー半開きだ。真姫ちゃん抜けてるにゃ」

凛「閉めてあげよー」

凛「・・・!」

凛「・・・これはあの薬!」

凛「・・・」

凛「だ、だめだめ!人のもの勝手に取っちゃ!しかもロッカーの中にあるものを!」

凛「さ、さっさと着替えて練習行くっにゃー♪」

凛「・・・」

凛「これを飲めば凛も可愛くなれるのかな・・・」

凛「・・・」

凛「ごめん、真姫ちゃん・・・一粒だけ・・・」

ガラッ

凛「!!」ササッ

花陽「あれ?凛ちゃんまだ練習行ってなかったの?」

凛「う、うん。先生の荷物運ぶの手伝ってて・・・」

花陽(・・・?凛ちゃんの様子が・・・)

凛「それよりかよちん、早く着替えていこ!」

花陽「う、うん!そうだね」

花陽(・・・)

星空宅

凛「一粒だけのつもりが、瓶ごと持ってきちゃった・・・」

凛「真姫ちゃんにも言い出せなかったし・・・」

凛「凛悪い子だ・・・」

凛「・・・ううん、明日ちゃんと真姫ちゃんに返そう!そして謝る!」

凛「この薬もよくわからないものだし怖いよね・・・鞄の中に入れておくにゃ・・・」

スカートを履いて鏡の前に立つ

凛「・・・」

凛「はぁ・・・やっぱり凛には似合わないよ・・・」

凛「なんで・・・ミューズのみんなはかわいいのに」


小学生時の回想

(わーっ、スカートはいてるー)

(ほんとだ!いつもズボンなのに)


凛「・・・っ」

凛「はぁ・・・」

凛「あ・・・」

凛「これでかわいくなれるんだよね・・・」

凛「か、勝手に取っちゃう上に使っちゃうなんてダメ!」

凛「・・・でも」

凛「・・・」

凛「ごめん、真姫ちゃん」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年04月06日 (木) 22:11:40   ID: Rx1e_Nsf

やばい続きがきになる!

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