雁夜「ば、バーサーカー?」 ???「んな、こまっけえこたあいいんだよ!」 (88)

雁夜「こ、これが、バーサーカー? 革ジャンにサングラスって……」

蔵硯「な、なんじゃこいつは?」

???「あ~ん、ここはいってえどこだあ?」


雁夜「し、喋ってるぞ!」

蔵硯「ま、まて、意思の疎通が出来んだけで言葉を発するだけならば……」


???「おう、てめえらさっきから人を宇宙人見てえに言いやがって、特にそこのじじい。てめえにゃ言われたかねえ」

雁夜「は、話してるじゃないか普通に!」

蔵硯「あ、ありえん。どれほど狂化が低かろうと意思の疎通はほぼできぬ。ましてや会話など!」


???「うるせえっ! さっきからグダグダと! 俺はこまっけえことがでえっきれえなんだよ!」


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雁夜「ま、待ってくれ。お、お前はバーサーカーなんだよな?」


???「はっ、誰だか知らねえが。人を狂戦士呼ばわりたあよお。まあ、心当たりがねえわけじゃねえが」

雁夜「お、お前の真名はなんだ?」

???「しんめい? おいおい人の名前が聞きてえならてめえから名乗れや」

雁夜「す。すまない。ぼ、僕は間桐雁夜というんだ。き、君のマスターだ」


松田「マスター? 喫茶店か何かかここは。まあいいや、俺は松田。松田鏡二だ。人は俺の事を超人ザ・松田って呼ぶぜえ」

雁夜「ざ、ザ・松田?」

蔵硯「……雁夜、あとはお主に任せる。わしは急用を思い出した」

雁夜「お、おいどこへ行くんだ蔵硯」


松田「おい、ちょっと待てやじじい」

蔵硯「な、なにかな?」

松田「何かな? じゃあねえんだよ。てめえからはプンプン臭うんだよ」

雁夜「へ?」


松田「反吐が出そうなド外道のにおいがなあぁぁぁ!」

雁夜「お。おい!」 


松田「この胸の十字架から流れる黒い血はぁぁぁ、てめえに殺された奴らの血の涙だあああああ!」メリメリメリ

蔵硯「ひいいいっ!」


松田「ド外道おおお! 地獄に悪血呂おおおおおっ!」ドゴオォォォォッ!!!

蔵硯「ぺぎゃっ!」

雁夜「ゆ、床の石畳をまるごと引っペがして、蔵硯を叩き潰した……」

松田「ふい~~~っ、ド外道ぶっ殺すのに理由はいらねえ~」


雁夜「ま、間違いない。こいつは本物の狂戦士(バーサーカー)だ……」

松田「ふーん。願いを叶えるために、歴史の英雄を呼び出して戦わせる魔術師のバトルロイヤルねえ」ムシャムシャ

雁夜「あ、ああ。なんで松田が呼ばれたかはわかんないが、聖杯が英霊と認識したみたいだな」ソレニシテモ ヨククウナ

松田「つってもよお。おれはこの通り2本の足もついてんだぜえ。偉人様の幽霊とは程遠いぞ。ま、英雄っていわれりゃわりい気もしねえが」

雁夜「というか、なんなんだこの令呪」


令呪:〈ザ・松・田〉


松田「いいじゃねえか。この俺のタトゥーなんて洒落てんぜ」ムシャムシャ

雁夜「はあ、魔力の消費もほとんどないけど……」

松田「んなこまけえこときにすんな。で、なんだっけ? お前さんの望みってのは」ムシャムシャ

雁夜「ああ、この桜ちゃんを蔵硯から開放するのが目的だったんだが」

桜「……」ジー


松田「んじゃもう叶ったじゃねえか。よかったな。こんな子供を犯すじじいなんざぶっ殺して大正解だったぜ」

雁夜「ただ……」

松田「ただあ?」シーシー


雁夜「桜ちゃんをこんな奴のところに養子に出した時臣のやつだけは許せない! なんとしても報いを受けさせてやらなくちゃ」

松田「んじゃあ、そいつもぶっ殺すかあ?」

雁夜「え?」

松田「だからそいつをぶっ殺してえんだろ? 今すぐぶっ殺して来てやるから家を教えろや」

雁夜「ま、まて。それは駄目だ。あそこには葵さんもいるし、凛ちゃんだっているんだ! そんなことをしたら桜ちゃんが……」

松田「わかってんじゃねえかよ」

雁夜「あ……」


松田「腐ってても、この子の父親なんだろ。父親が死んじゃこの子だってつれえんじゃねえのか?」ナデナテ

桜「……」ジー

松田「今はこんなでも、いつか心の傷が治ったとき。てめえがその父親を殺したってわかったらどう思うよ?」゙ワシャワシャ

桜「……」プルプル

雁夜「そう、だな……」

松田「んじゃ、わかったとこで食後の運動といくかあ」

雁夜「え、どこに行くんだ?」


松田「折角有名人がたくさん来るんだ。どんな連中か見てみてえだろ」

雁夜「聖杯戦争に参加するのか? だが、君にはどんな願いがあるんだ?」

松田「まあ特にねえが、こまけえこたあ後だ後」




雁夜「なんで港なんかに来たんだ?」

松田「暴れるにゃうってつけじゃねえか。お、早速始まってんぜえ」

セイバー「はあっ!」ギンッ

ランサー「せいっ!」バキンッ


松田「へ~、歴史に出てくる英雄だけあってなかなかの美少女に色男じゃねえか」AVダシタラウレソウダ

雁夜「あれは、おそらくセイバーにランサーだな。どっちも相当な英霊だぞ」AVッテ……

松田「名前はわかんねえのか?」

雁夜「流石にもってる武器でクラスはわかるが、宝具を使わない限りほぼわからないな」


松田「ふ~ん、まあいいや。もうちょい近くでみようぜ」

雁夜「お、おい。割り込む気か?」

松田「誰がんな無粋な真似すっかよ。ほれっ」

雁夜「び、ビール? いつの間に」

松田「なんで持ってるかなんざ、こまっけえこたあいいんだよ」

雁夜「あ、おい! 待て!」


セイバー「その双槍伊達ではありませんね」

ランサー「ふ、さすがは剣の英霊見事なものだ。ここに至って汗一つかかんとは女だてらに見上げたもの」

セイバー「その世辞素直に受けっておきましょう。ところで……」

ランサー「うむ……」

松田「ぷは~っ、うめえ」

雁夜「ええと、どうぞ」

アイリ「あ、どうも」


松田「おう、もう一杯いこぜ。そろそろスルメが焼けた頃だ」

雁夜「なんで、七輪までもちこんでスルメ焼いてるんだよ……」

アイリ「へえ、変わったコンロね」

松田「ま。こまっけえこたあ気にすんな。ん?」


セイバー「あの、あなたがたはなんなのでしょうか?」

ランサー「見たところ、魔術師と何かしらの英霊みたいだが」

松田「ああ、邪魔はしねえから続けてくれ。ここで見物してっからよ」クチャクチャ

雁夜「お、おい。相手は英霊だぞ」

松田「だからあ? 俺らは見物してるだけだろうが。過去の偉人様がんなこまっけえこときにするかよ」


ランサー「きさま、我らの戦いを愚弄する気か」

セイバー「どこの英霊かは知りませんが、英霊どうしの戦いを見世物扱いするなど」


雁夜「気にされてるじゃないか! というかいいのかよ」

アイリ「うーん。2人とも英霊のプライドがあるわけだし、これは怒ってもしょうがないかな」

松田「ちっ、けちけちすんなよ。邪魔しねえって言ってんだろが」クチャクチャ

セイバー「そういう問題ではありません! というかなんで一緒にいるんですかアイリ!」

ランサー「騎士の戦いをなんだと思っている!」


松田「けっ、金玉のちいせえやつらだな。これが歴史の偉人様かよ、こまっけえことグダグダと。ああ、ついてねえ奴もいたか。わりい」

セイバー「は、破廉恥な!」

ランサー「どこまで愚弄すれば気が済む!」


雁夜「喧嘩売ってどうするんだ!」

松田「しゃあねえなあ。おう、雁夜。次ししゃも焼いとけ、俺はちょいとこいつらの相手すっからよ」

雁夜「お、おい。あいては、セイバーとランサーだぞ! いくらなんでも2人同時だなんて」

松田「いいじゃねえかあ、英霊様と3Pなんて滅多にできねえんだからよお」

雁夜「さ、3Pって!」


アイリ「ねえ、どう言う意味?」

セイバー「下劣なっ! アイリは知らなくていいことです!」

ランサー「最早手加減はせん……」


松田「さっすが偉人様だけあって、いい殺気飛ばしてくるじゃねえか。んじゃあ、エンジン全開で行かせてもらうぜええ」ボキボキ

ライダー「ほほう、なかなか面白いことになっているではないか。割ってはいるかと思いきや、その脇で魚を焼き堂々と酒を飲む。豪気ではないか」

ウェイバー「な、なんだあの英霊は? サングラスに革ジャンなんてどんな英霊なんだよ」


ライダー「それにしても相当な強さだぞあやつ。先程からセイバーとランサーを圧倒しておる。なんのクラスかわからんのか?」

ウェイバー「わかんない。っていうかなんだよこのステータスに書かれた“んな、こまっけえこと気にすんな”って」


ライダー「ますます、面白い。よし、我らも近くで見物しようではないか」

ウェイバー「お、おい、ちょっと待てよ!」

松田「おおりゃあっ!」ドギャッ!

セイバー「くあっ!」ズザザ

ランサー「ぐうっ!」ガガッ


雁夜「なんてやつだ1人で2人を相手に圧倒している!」

アイリ「嘘でしょ!? あのセイバーが!」


松田「おいおい、さっきまでの勢いはどーしたあ? これで終わりじゃねえだろうがよお」

セイバー「な、なんという力技!」

ランサー「こちらの受けもろとも吹き飛ばすとは……」

松田「こまっけえこたあ苦手だが。こいつにゃあ自信があるんでよお」ポンポン

セイバー「これほどの膂力。一体なんのクラスだというのだ」

松田「たしか、バーサーカーだっけえ?」

雁夜「あ、ああ、そのはずなんだが」


セイバー「ば、バーサーカー!?」

ランサー「バーサーカーのクラスがなぜ理性を保っていられるのだ!」

アイリ「普通バーサーカーはどれだけ狂化が低くても、会話なんてできないはず!」ウソッ!

松田「んなこまっけえこたあいいんだよ。ああ、そういや名乗ってなかったな。おれは松田。松田鏡二。人はザ・松田って呼ぶぜ」

セイバー「な、堂々と真名を名乗るとは」

ランサー「それにしても松田だと? どこの英霊だ」


松田「だあから、こまっけえこと気にすんなってんだろうが。んなことよか次行こうじゃねえか」

ライダー「そこまでだ、王の前である。控えよ!」

セイバー「雷をまとった戦車だと!?」

ランサー「何者だ!」

ライダー「世は征服王イスカンダル、ライダーのクラスを持って顕現した。見知りおけい!」

松田「ひゅーっ、いい啖呵切るじゃねえか。俺は超人、ザ・松田! バーサーカーらしいがこまっけえこたあ気にすんな」


セイバー「こ、こちらも堂々と……」

ランサー「我らが真名を隠す意味とは……」


ウェイバー「ば、馬鹿だ……馬鹿が2人いる」

雁夜「なんだろう、あそこの彼にすごいシンパシーを感じるんだが」

松田「イスカンダルってえと、ヤマトじゃなくて、アレクサンダー大王か。空飛ぶ戦車に乗ってる何ざ初耳だぜ」

ライダー「なあに、ゴルディアスの結び目を切ったら、出てきたのよ。ゼウスに捧げられたものらしい」

松田「しっかし、アレクサンダー大王とは幸先いいぜえ。早速おっぱじめようかあ」

ライダー「まあ、待て待て。余はお主のことが気に入った。わしの部下にならんか?」


ウェイバー「何考えてんだよ! 相手はバーサーカーだぞ!」

ライダー「良いではないか、これほどの強者。王であるならよだれが出るほど魅力的だぞ」

松田「わりいが、ぱぁす。俺は野良犬でなあ。誰かに尻尾振る気はサラサラねえんだよ」

ライダー「そう言わずに、内訳は応相談だぞ。わしはお主のことがよく知りたいのだ」

松田「嫌なもんは嫌だね。第一俺を知りてえなら、その前にすることあんだろ」ポイッ

ライダー「ほう、この時代の麦酒か?」パシッ!


松田「一杯付き合えや。話はそれからだ」

ライダー「ほほう、ますます気に入ったぞ。是非付き会おうではないか」


ウェイバー「……」

雁夜「その、なんだ。気を落とすなよ」

アイリ「ええと、私たちはどうしましょうか?」

セイバー「……切継はなんと?」

アイリ「あ、帰ってきていいって」


セイバー「そうですか……その、ランサー」

ランサー「ああ、この次にケリをつけよう。我が主がもう帰りたいとのことでな……」


セイバー「心中察します。他にもいたようですが……」

ランサー「彼らを責められまい。ではな……」


ライダー「ぶはあっ! 良い麦酒ではないか。この喉越しがたまらん!」

松田「冬の海を見ながらのビールも乙なもんだろうが。おう、雁夜ししゃも焼けてんな?」


雁夜「もう好きにしてくれ……」

ウェイバー「」ボクハ ナンノタメニ ココニ イルンダ


切嗣・ギル・アサシン『……帰るか』

―――次の日―――


雁夜「あ、すみません。昨夜はお邪魔してしまって」アイタタ アタマガ

グレン「いやいや、昨夜は楽しい宴会でしたぞ」

マーサー「ええ、特にアレクセイさんと松田さんの飲みっぷりと食べっぷりは、腕の振るいようがありましたよ」


グレン「ウェイバー、お2人はまだお休みかな?」

ウェイバー「上で大いびきかいて寝てるよ……」

雁夜「すまないな……」

ウェイバー「いいよ別に。同盟組んだって思えば……」


ライダー「ふあああ、よく寝わい」

松田「ふい~、おはようございます。マッケンジーさん」


グレン「おはようございます。お2人とも、よく眠れましたかな?」

マーサー「今、朝食の用意をしますから。少し待っててくださいね」

松田「こりゃすいませんねえ。いきなり押しかけちまってえ」

ライダー「いや、いや昨夜は少しハメを外しすぎましたなあ」

雁夜「どこが少しなんだどこが」


ウェイバー「こんな不審者つれて帰ってきた僕の見にもなってくれよ」

松田「んなこまっけえことたあいいんだよ。んなことよりニュースでもみっか」


アナウンサー『冬木市内で起こった児童の失踪事件はこれで10件にも及び、警察はこれを……』

マーサ「いやあねえ。子供ばかりを狙うなんて」

グレン「まったくじゃわい。犯人は吐き気のするほど卑劣なやからじゃわい」


ライダー「坊主、どう思う?」

ウェイバー「魔術師じゃないだろ。普通こんなに目立つ手段は取らないよ。呼び出したサーヴァントにもよるだろうけど。それにしたって」

松田「……」


雁夜「松田?」

松田「……」ギリィッ!!!

今回はここまでです

ではまた次回

昔は松田優作リスペクトの熱血刑事だったのにどうしてこうなった?


再開します

―――街中―――


松田「……」スタスタ キョロキョロ ガサガサ


ウェイバー「あいつ何やってんだ?」

雁夜「さあ、僕には使い魔で子供が失踪した地点を探せって言ったきり、街中の何箇所かを調べて回ってるけど」


ウェイバー「魔術師やサーヴァントを探してるって感じじゃないよな」

ライダー「ほう、あやつどうして手馴れたものではないか」

雁夜「どういうことだ?」


ライダー「これはおそらくだが、あやつ官史、官憲を勤めていたのだろうな」

ウェイバー「はあ?」

雁夜「なんだそりゃ?」

ライダー「昔、優れた官史についてその仕事を見たことがあるが、あやつ相当な腕だぞ」

ウェイバー「ええ? あんな傍若無人な奴が? とてもそうは思えないんだけど」


松田「……」ピタッ ジー

ライダー「なにか見つけたようじゃな」


松田「おい、ウェイバー。お前さん魔術師だろ錬金術か何かで水質調査はできるか?」

ウェイバー「あ、ああ」

松田「んじゃ、この近くの川の水を調べてくれ。それと雁夜」


雁夜「なにかわかったのか?」

松田「地図のこことここに使い魔を置いてくれ。おそらくだがここをガキを誘拐した犯人は通る」

ライダー「そう言える根拠はなんだ?」


松田「んな、こまっけえこたあいいんだよ。と、言いてえがあ、刑事時代の経験と感てやつだ」


雁夜・ウェイバー『え!? マジ!?』


ライダー「ほほう、やはりか」

ウェイバー「で、でも、僕らは聖杯戦争中だぞ。そんな子供の誘拐犯なんて……」


松田「ふざけんじゃねえぞお! 俺はこういうクソ外道がのうのうとほっつき歩いてんのが、死ぬほど我慢できねえんだよお!」

ウェイバー「ひいっ!」

松田「ここいらに来てからよお。奴らになぶり殺しにされたガキどもの鳴き声が、俺の耳にこびりついて離れねえ!」

松田「昨日までごく普通に友達と遊んで、親のうまい飯を食って、明日を楽しみに寝床に入ったガキが!」

松田「ど外道のクソみてえな愉悦のために、痛みと恐怖を刻み込まれてガラクタ見てえにぶっ殺されてんだぞ。許せるわけがねえええっ!」


雁夜「そうか、それで君はあの時蔵硯を……」


松田「なあ、雁夜ぁ。ガキどもを拐ってるクソどもが、桜やその家族を手にかけたなら。てめえはそいつらを許せるかあ?」

雁夜「っ! 許せるわけがない!」


松田「それでいんだよ。てめえが腹を立てなきゃならねえのは、てめえが大事な人間を踏みにじるド外道だ」

ライダー「ふむ、だとすれば余も放ってはおけんな。市政の民を害する悪漢を処するも王の努めゆえな」

ウェイバー「ち、ちょっと待てよ。それは警察の仕事だろ」


ライダー「なあ、坊主。お主薄々気がついておるのだろ?」

ウェイバー「ま、まあ、確かに一度にこれだけの子供が拐われるなんて、魔術師かサーヴァントくらいだけどさ」


ライダー「なら良いではないか、うまくすれば敵を見つけ出せる」

ウェイバー「でも、確証が……」


松田「んな、こまっけえこたあいんだよっ!!!」

ウェイバー「はい……」

―――深夜―――

松田「監視の様子はどうだ?」

雁夜「今のところは特に変化はないよ」


松田「ほれ、差し入れだ」

雁夜「牛乳とアンパン?」

松田「張り込みの定番だ」


雁夜「でも、僕は固形物の類が……」

松田「おめえ、夕べ普通に酔い醒ましにくれてやった、りんごかじってたじゃねえか」

雁夜「そう言われてみれば……あれ? それ以前になんで酒なんて飲めたんだ? あんなもの体が受け付けるわけが……」

松田「んな、こまっけえこたあいいんだよ。それよか少してめえの身の上を聞かせろよ」

雁夜「そうは言っても大したことは……」


松田「いいんだよお。これも張り込みの定番だ」

雁夜「こまっかいことは、か。そうだな、誰かに話してみるのもいいかもな」


―――雁夜回想中―――


雁夜「というわけさ、葵さんに想いを寄せながらも、蔵硯が怖くて逃げ出した結果、桜ちゃんをあんな目に合わせちまった」

松田「……」

雁夜「わかっちゃいるさ、今となっちゃ時臣に恨みをぶつけるのは筋違いだって。でも、僕は桜ちゃんを蔵硯の餌食にしたあいつがどうしても……」


松田「んじゃ早速いくかあ」

雁夜「ってどこにだよ?」


松田「その時臣んとこだ。てめえの腹ん中ぶちまけてやんだよ」

雁夜「いや、そうは言っても……」


松田「そうも言ってすらねえんだろお。てめえの腹ん中もどうして欲しいかも言わずに、頭ん中でグジグジ悩んでんだけだろうがよお」

雁夜「でも、ここでしゃしゃり出たって、僕はただの道化で……」

松田「道化え? 相手も笑わせられねえならピエロにすらなりゃしねえよ」

雁夜「い、いや、流石にこれだけは」


松田「童貞くせえ言い訳してんじゃねえ! おらいくぞおっ!」

雁夜「どどど、童貞ちゃうわ! ……って!? あのこは!?」

松田「どうした?」


凛「たぶんこっちの方にコトネが……」

凛「お母様は駄目だって言うけど……」


凛「コトネはわたしが見つけなきゃ」

凛「友達だもん……」

凛「反応はこっちの方、怖いけど……コトネを見つけないと」


???「ガキがこんな時間に何やってんだよ。おい」


凛「ひゃあぁぁぁっ!?」

???「こんなとこでいたずらしてっと、わるーい大人に売り飛ばされちまうぜえ」

凛「あああ、あんたなんか怖くないもん!」


???「腰抜かしながら言っても説得力ねえぜえ。めんどくせえ、さっさとひん剥いて変態趣味のオヤジに売り飛ばすか」

凛「あ、あんたね! コトネをさらったのは!」


???「だったらどうすんだあ?」

凛「こ、コトネを返しなさい! あの子のお母さんが心配してるのよ!」

???「知らねえな、ピーピーうるせえんだよ。まずは黙らしてから死体になったてめえでお楽しみといこうかあ?」

凛「こ、こわくない! あんた……なんて……う、うええ」


雁夜「何なかしてるんだよ松田っ!!」


松田「わりいわりい、あんまし突っかかってくるもんだから、ついからかいたくなっちまってよ」

雁夜「まったくぅ、大丈夫かい? 凛ちゃん」

凛「……」


雁夜「凛ちゃん?」

凛「お、お化け……」ガクン ブクブク


松田「俺のせいじゃねえぞ」

雁夜「わかってるよ……」グスン


―――公園―――

雁夜「よいしょ」

松田「ほれ、濡れタオル。そいつの額にはっつけておきな」


雁夜「悪いな。それにしても凛ちゃんがこんな無茶をするなんて」

松田「市内でこんだけのガキが拐われてんだ、こいつのダチがその餌食になったっておかしかねえ」

雁夜「くそっ! どこの魔術師なんだ!」


松田「おそらくだが、ガキどもさらった外道は魔術師ですらねえかもな」

雁夜「どういうことだ?」


松田「奴らは痕跡を隠そうともしねえからだよ。つまりてめえの快楽優先、あとはどうなろうが知ったこっちゃねえ」

雁夜「そんな奴らがこの街に!」

松田「わかんだろ、魔術師の馬鹿どもは、聖杯戦争とか抜かしてこんなド外道を街中に放っちまったんだよ」

雁夜「なら止めなきゃな。僕だって魔術師の端くれだ。凛ちゃんや桜ちゃんのためにもそんな奴らの好きにさせてたまるか!」


凛「わたしも行く!」ガバッ

雁夜「り、凛ちゃん!」

凛「わたしも魔術師の端くれだもん! セカンドオーナーになるんだもん! 放っておけない!」

松田「威勢はいいけどよお。誰がてめえを守るんだ? おらあやだね」

凛「あんたの助けなんていらない! わたしは自分くらい自分で守れる!」


松田「だってよ?」

雁夜「凛ちゃん、これは子供が首を突っ込んでいい事件じゃないんだ。君に何かあったら葵さんや桜ちゃんが……」

凛「そいつらはお母様や桜を襲う可能性だってあるんでしょ! 自分の家族くらい自分で守る! お化けのおじさんはほっておいて」

雁夜「お、お化けのおじさん……」ガクッ


松田「いい気合じゃねえか。ガキンチョにゃもったいねえな」

凛「ガキンチョじゃない! 私は凛! 遠坂凛よ!」

松田「わあった、わあった。ただし、いった以上てめえの身はてめえで守れよ」


雁夜「で、でも。こんな子供を」

松田「っせえぞ雁夜あ。こまっけえこたあいいんだよ。心配ならてめえがついててやれ」

凛「え? ひょっとして雁夜おじさん?」

雁夜「はあ……もうわかったよ。ん? 携帯?」バッドシティーバッドバッドシティー♪


松田「おれんだよ、おう、そっちの方はどうだ? ああ、で、連中は? わかった、大橋でおちあおうぜ」ピッ


雁夜「い、いつの間に。って、細かいことはいいか。誰だったんだいったい?」

松田「ライダーとウェイバーからだ、先に河の排水口を調べてもらってたんだよ」

雁夜「見つかったのか?」

松田「ああ、だがよお……」


雁夜「まさか」

凛「コトネ! コトネはいたの!?」

松田「そんなかにはいなかったみてえだが、あとのガキどもは軒並み瀕死の状態だったそうだぜえ」

松田「しかも、体弄られて無理やりいかされた挙句、マネキンや机、オルガンみてえなオブジェにされてたらしい」ギリィィィ


雁夜「そんな状態で死ぬこともできず生かされてたっていうのか……」

凛「ひどい……」


松田「ぜってえにぶち殺す! ぶち殺してやるぞ! ど外道オオオオオオオオオオオオオオオオッ!」

キャスター「さあさ、お逃げなさい。100を数え終わるまでに逃げられれば、無事に家に帰れますよ」


子供1「たすけてー」

子供2「ママーッ」

コトネ「ママぁ……リン。たすけてぇ……」


キャスター「ほうら、捕まえた」

ぐしゃり

子供「」


キャスター「おや、残念。また追いつかれてしまいましたねえええ」

子供「ひ、ひ……」

コトネ「だ、だれかたすけて」

キャスター「さあ、その恐怖をもってジャンヌに捧げる贄とおなりなさいいい」

コトネ「いやあああああっ!」


ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!


キャスター「な、何事です!?」

子供1「ひ、ひとが空からふってきた……」

松田「おい、ガキども怪我あねえか?」


子供2「……う、うん」

コトネ「だ、だれ?」


松田「てめえがキャスターかあ?」ギロリ

キャスター「な、何者です! この私のジャンヌに捧げる宴を邪魔するなど……」


松田「黙りやがれ!!! ド外道おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」

ビリビリビリ


キャスター「ひいっ!」

松田「てめえだきゃあぶち殺す! 覚悟しやがれええええええ!」


キャスター「おのれっ! どこのサーヴァントかは知りませんが、よくも邪魔をっ! この私の軍団を前に押しつぶされるがいい!」

海魔「ウジュル。ウジュル」

松田「来やがれ雑魚どもオオオォォ! まとめて活け造りにしてやらあああっ!!!」

凛「コトネ! コトネー!」

ウェイバー「馬鹿、乗り出すな。ただでさえ狭いんだ!」

雁夜「殺した子供を生贄に海魔を召喚したんだ。どんどん増えてくぞ。ライダーなんとかならないか?」


ライダー「ゴルディアスホイールで突っ込むのはたやすいが、あそこには子供たちがおる。

ライダー「おまけにこの戦車はの人数は乗れん。バーサーカーが隙を作ってくれるのを待つしかないわい」

ウェイバー「無茶だ! あれだけの数の怪物を相手になんてよっぽどの宝具でもなけりゃ」


雁夜「……でもないみたいだぞ」

ウェイバー「へ?」




松田「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおオオオォォォっ!」ブオオオオオオン!

海魔1~20「べしゃあああああああっ!」

海魔21~40「ぐしゃあああああああっ!」

海魔41~60「ぶしゃあああああああっ!」


キャスター「ば、化物ですかこいつはあああ!?」


凛「大木を振り回して怪物をけちらしてる・……」

ウェイバー「し、しかも。50mは超えてる杉の木をバットみたいに……」


ライダー「あの馬鹿力がそのまま破壊力になっておるのだ、たかが杉の木といえど恐ろしい武器になっておるわい」

雁夜「アインツベルンの森を更地にする気か……」


松田「おらあ、どうしたこんなもんかあ!」


キャスター「おのれええっ、ですが、我が“螺湮城教本”はこの程度ではありません。一度海魔を呼び出せばそれを寄り代にいくらでも召喚ができます」

松田「だったら、なんだってんだあ?」


キャスター「くふふふ、そこの子供たちを守りながらいつまで持ちますかねえええ」

海魔「グジュル、グジュル」


松田「ちっ……しるか。んなこまっけえこと」


雁夜「まずい、いくらあの破壊力でも、増え続ける海魔を前にいつか追いつけなくなる」

ライダー「やはり、あの子供達をどうにかしない限りバーサーカーも十分に暴れることができん」

ウェイバー「くそっ、どうすればいいんだよ」

凛「コトネ……」ギュッ


松田「ぐうっ!」バシッ

キャスター「そろそろ、限界ですかああ? これも私とジャンヌの逢瀬を汚した罰。おとなしく苦悶の死を迎えなさい」

松田「ぐううっ」


海魔「……ブジャッ!」


???「そういうわけにはいかんぞ」シャキン

???「ふ、この場を見逃しては騎士の名折れというもの」ブンッ


松田「てめえらは……」


セイバー「その外道は私に用があるらしいのでな」

ランサー「キャスターを倒せとの主の命ゆえ、この場は遠慮なく手を出させてもらう」

松田「へ、こまっけえこたあ。いいんだよ。だが、とりあえずあんがとよ」


セイバー「礼には及びません。最早、貴様と聖杯をきそうつもりは毛頭ない。覚悟しろキャスター!」

キャスター「なぜです! 何故お分かりになられないのですジャンヌよ!」

松田「うるせえっ! 好き放題やってくれた礼は1千倍返しだあああああっ!」


ランサー「だが、今はこの子らを逃がすのが先決。俺が血路を切り開こう」

ライダー「否! それには及ばん! 蹂躙せよ“神威の戦車(ゴルディアスホイール)”!」ズドドドドドド


海魔達「ぶしゃあああああああっ!」


セイバー「なんと、これは好都合。ランサー先導を頼みます!」

ランサー「任せておけ」


雁夜「松田! 君も今のうちに!」

松田「馬鹿言うんじゃねえ。これで遠慮なくこのド外道をぶっ飛ばせるぜ。何より殿を誰がやるんだよ」

雁夜「だが!」


セイバー「行きましょう。おそらく彼が本気を出せば我々を巻き込むことになります」

ランサー「奴と刃を交えてわかったが、おそらく奴の宝具は……」


ウェイバー「うわっ、海魔達が来る!」

ライダー「すまんが先にゆくぞ!」


松田「ふいーっ、これで遠慮なく暴れられるぜえ」コキコキ

キャスター「おおっ! ジャンヌが言ってしまう。愚かな下郎め! 我が愛を阻んだ報いを受けるがいい!」

松田「ド外道の愛なんざ愛とは言わねえ。うすぎたねえ性欲ってんだよおォ」


キャスター「この私の愛を侮辱するかあ! おやりなさい我が軍団よ! この不埒ものをなぶり殺しにするのです!」

松田「やれるもんなら、やってみなぁぁぁ」ボゴオ!


キャスター「くくく、懲りもせずその丸太でかかってくるというわけですかあ?」 

キャスター「しかぁし、我が軍団は既に500に迫ろうという数。1本を2本にしたところで何ができるのです」


松田「こうするんだよ! おらあああああああああああああああっ!」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!


海魔達『べシャべシャべシャべシャべシャべシャべシャべシャべシャべシャべシャべシャ』

キャスター「なっ! 風車のように回転して海魔達をなぎ払うとは!? だ、だが、我が軍団はこの程度では」

松田「だったらこれでどうだあ! うおりゃああああああああああああああっ!」


ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!


キャスター「こっ、これは!? ひいいいいいいいいっ!」


雁夜「くっ、城はまだか。早く行かないと松田が……」

ウェイバー「いくらなんでもあの数じゃ」

ライダー「あ奴に関しては心配は無用だ。マスターが信頼してやらんでどうする」

雁夜「だが……」


セイバー「!?」

ランサー「どうしたセイバー? 急に立ち止まって」


セイバー「いけない! 皆伏せてください! ランサーは子供達を! ライダーは急いで上空に退避を!」


ヒュウウウウウウウウウウ


凛「……風?」

雁夜「な、なんだ? 急に風が激しく……」

ライダー「いかん! 駆けろ神威の戦車(ゴルディアスホイール)!!」


ランサー「来るぞ! 全員伏せろ!!」

子供達『キャーーーーーーッ!』

セイバー「風王結界、最大出力!!」


ビュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!


ライダー「ぐうう、なんという暴風だ」

ウェイバー「ひえええっ! 飛ばされるーっ!」

雁夜「凛ちゃん、手を離さないで!」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!


凛「な、なによあれ……」

雁夜「た、竜巻!? あいつ、あんなとんでもない宝具を持ってたのか……」

ウェイバー「対軍級……。いや、対城級だぞあの威力は!」


ライダー「いや、違う……」

ウェイバー「何言ってるんだよ。あれはどう考えたって宝具だろ」

ライダー「では聞くがバーサーカーのマスターよ。宝具の開帳に伴う魔力消費はあったか?」

雁夜「ん? 言われてみれば。まあ、元から魔力消費がほとんどなかったけど」


ウェイバー「どういうことだよ?」

ライダー「こいつはおそらくだが……」


セイバー「な、なんという威力。風王結界の最大出力をもってしても留まるのが精一杯とは!」

ランサー「風の精霊の力でさえ、超越するのか奴の膂力は……」


ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!


キャスター「あ、ありえない! ありえないいいい! 大木を振り回して竜巻を作り出すなど。ありえないいいっ!」

松田「うるせえええぇぇぇっ! 誰だろうと俺の世界観にケチつけんじゃねぇぇぇ!」


キャスター「わ、我が軍団が壊滅うううっ!」

松田「どんだけうじゃうじゃいようが、まとめてブッ飛ばしゃ関係ねえ! 俺はこまっけえのがでえっきれえなんだよお!!!」

キャスター「ひいいいっ! ば、化物おっ!」


松田「てめえもあの世までぶっ飛んでって、殺したガキどもに土下座して詫びやがれええええっ!」ドゴッ

キャスター「ぶぎゃっ!」ヒューーーーーンッ!






松田「ふい~~~っ、ド外道ぶっ飛ばすのに理屈はいらねえ~~っ」

松田「ふい~~~っ、ド外道ぶっ飛ばすのに理屈はいらねえ~~っ」


凛「ねえ、ボロ布見たいなのが、港の方に飛んでったんだけど」

雁夜「あれってキャスターじゃないのか?」

ウェイバー「マジかよ……」

ライダー「いくら宝具の攻撃でないとは言え。ありゃ、霊核が無事でもまず助からんな。とりあえずセイバー達の無事を確かめるぞ」


―――海岸―――

龍之介「旦那どこ行っちまったのかなあ。ま、いいや、帰ってくるまでにもっとCOOLな奴作っておかないとな」

龍之介「う~ん、さっき見かけた黒髪のツインテの子見逃すんじゃなかったなあ。あれだったらいいオルガンになったんだけどなあ」


ざわざわ、がやがや


龍之介「ん? なんだ? ってあれ竜巻じゃん!」

龍之介「ワォッ! 超COOL! あれって旦那がやったのかあ? すげえぜ!」

キャスター「」ヒューーーーーン



龍之介「あ、旦那が飛んでき……べぎゃっ!」グチャ

>>71
訂正

凛「ねえ、ボロ布見たいなのが、港の方に飛んでったんだけど」

雁夜「あれってキャスターじゃないのか?」

ウェイバー「マジかよ……」

ライダー「いくら宝具の攻撃でないとは言え。ありゃ、霊核が無事でもまず助からんな。とりあえずセイバー達の無事を確かめるぞ」


―――海岸―――

龍之介「旦那どこ行っちまったのかなあ。ま、いいや、帰ってくるまでにもっとCOOLな奴作っておかないとな」

龍之介「う~ん、さっき見かけた黒髪のツインテの子見逃すんじゃなかったなあ。あれだったらいいオルガンになったんだけどなあ」


ざわざわ、がやがや


龍之介「ん? なんだ? ってあれ竜巻じゃん!」

龍之介「ワォッ! 超COOL! あれって旦那がやったのかあ? すげえぜ!」

キャスター「」ヒューーーーーン



龍之介「あ、旦那が飛んでき……べぎゃっ!」グチャ


セイバー「終わったようですね」

ランサー「子供たちよ怪我はないか?」


子供1「う、うん」

子供2「す、すごい風だった」

コトネ「だいじょうぶだよおにいさん」ポー


ライダー「皆無事のようだな」

ウェイバー「でも、森が本当に更地になっちゃったぞ」

雁夜「まあ、城は無事みたいだからいいんじゃないか?」

セイバー「……よくありません」


凛「ことねーっ!」

コトネ「凛!」

凛「無事でよかった。本当に無事でよかった」ポロポロ

コトネ「凛、怖かったよお……」

雁夜「一件落着ってとこか」


ウェイバー「あれ? そういや、僕ら聖杯戦争の真っ最中じゃなかったっけ? 2人ともなんで助けてくれたんだ?」

セイバー「あの、あなたがたは聞いてなかったのですか? キャスターの討伐令を」

ライダー「何のことだ?」

ランサー「まさか知らなかったのか? 呆れたな」


雁夜「そのなんだ、松田に振り回されてたせいで……いや、あいつならこう言うか」

ライダー「ふっ」

ウェイバー「ははっ」

凛「くすっ」


セイバー「どうしたのです?」

ランサー「何がおかしいのだ?」



雁夜・ウェイバー・ライダー・凛『んな、こまっけえこたあどうでもいいんだよ!』










松田「へっくしょん!」


以上で終了です。

見ていただき有難うございました。

一応VS大海魔やVSギルも構想にありますが、一旦ここで終了します

時間が取れたら書くかもしれませんその時はまたよろしくお願いします


読みごたえがあって面白かったよ

最大で2ヶ月は大丈夫だけど、HTML化する感じ?

>>78
続きを書くならそうしようかと思っています

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