夢と現実 (8)

気が向いて、書けた時に更新するから不規則更新

地の文、キャラに名前

オリジナル

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いつからだっただろうか

俺が二つの人生を同時に歩み始めたのは

もう俺の記憶には無い幼い頃から、始まった夢は今も尚続いている

どちらが夢でどちらが現実なのか、今の俺にはもうわからない

「・・・・・」

(今はどっちだ?)

(なんだか、記憶が曖昧だな)

(ええと、さっきは何をしていたっけ)

①テニス
②実験

↓1

(そうだ、実験だ)

(じゃあ今は運動の方か)

(そろそろ、姉貴か妹の和葉が起こしに来るはずだ)

(ほら、来た)

「お兄ちゃん、起きてる?」

「ああ、今行く」


「おはよう、秀馬」

「おはよう、姉さん」

「じゃ、私もう行くから」

「ああ、いってらっしゃい」

僕はずっと夢を見ている。

今は運動が得意な方の世界だ。

もう一つの世界では勉強が得意だ。

幼稚園か小学校かそれくらいからこの生活がずっと続いている。

そのせいで、どっちが夢かはわからなくなってしまった。

もしかしたら、今が夢の世界なのかもしれない。

夜寝ると、寝た世界からもう一つの世界に移る。

夜更かししたら、した方の世界で影響が出る。

世界同士は影響しあわないようだ。

そもそも、世界の成り立ちからして違うようだ。

二つの世界で共通な事は年齢、性別、容姿そして父親だけだ。

こっちの世界では母親は離婚していないが、あっちの世界ではいる。

その母親も違うみたいだし。

こっちの世界では姉貴と妹、女の幼馴染がいるが、あっちの世界では兄貴と男の幼馴染がいる。

根本的に何かが違うはずなのに、どこか似ている。

それでも、僕が気にする事はなにも無い。

この生活が僕にとって普通であり、一つの世界しか無いという他の人を僕は理解できない。

生活文化が違うのと同じようなもんだ。

「僕ももう行くよ」

「今日は夏乃も待ってるだろうし」

「うん、また学校でね、お兄ちゃん」

部活の朝練が無い時は大体いつも、幼馴染の夏乃と行っている。

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