男「信じてもいいのか……?」(22)
---4月---
妹「兄貴……高校行かないの?」
男「行くよ……」
妹「だ、大丈夫だって!わざわざ同じ中学の人がいないトコに受かったんだから!
去年までとは違うよ!」
男「……だといいけどな 朝飯はテーブルの上だ
食ったら流しで水に漬けといてくれ」
妹「う、うん……いってらっしゃい」
男(……チッ 人間が多かったな 地下鉄は嫌いだ)
モブ1「また同じ学校だね!」
モブ2「うん!中学の時みたいに一緒にがんばろ!」
男「……」
??「あっ……あれってもしかして……?」
男(ここが今日から通う高校……)
男(…何を弱気になってるんだ俺は 中学の時とは違うだろ……)
男(今年からは学生らしく学生として生きるって決めただろうが……)
男(……よし)
------
??(やっぱりそうだ……懐かしい、覚えててくれてるかな……)
××高校入学式
男(思ってたよりデカイ学校だな…教室も新しい)
先生「じゃーみんなは今日からこの学校の1ーaの生徒よ
あとは……そうね、出席番号順に自己紹介して、今日は終わりましょう」
男(あー、一番めんどくせえのキタコレ……)
モブ「俺は……」
男(次じゃないか……神様なんていやしないんだな)
先生「はいありがとねーみんな拍手拍手」
パチパチ
先生「えーと次 ……だんくん?」
男「オーマイガ…男です、お・と・こ」
先生「あら、ごめんなさい 珍しい名前だったから あはは…」
モブ1「プッ、あの子ウケルw」
男(え……?)
女(かっこいい……)
男「えーt…痛った、膝打ったし……」
全員「wwwww」
男「えーと……○○中出身男 誕生日は…10月23日?だっけ
趣味は……まあ特に何もないことにします 終わり」
??(やっぱり……)
男(初っぱなからまた失敗かよ… 絶対キモがられたよあーオワタ)
先生「えーとじゃあ次 幼馴染ちゃん」
幼「あ、はーい」
男「!?」
幼「●●中出身、幼でーす お好きなように呼んでくださーい
趣味はマンガアニメゲームネット……あと散歩とか」
全員「」
幼「犬派猫派?って聞かれたら断然猫派!
好きなタイプは、話してて楽しい人!
嫌いなタイプは……オタクをすぐ軽蔑するかな」
男「」
幼「あと小学校の時は男とずっと同じクラスでした!1年間よろしくお願いします」
---放課後 帰路---
男「……」
幼「あっ、待ちなさいよ男ーっ!」
男「……何だよ」
幼「何だよじゃないわよ!久しぶりーくらい言いなさいよね
それとも……私のこと覚えてない?」
男「はあ?俺とお前は会ったことあるのか?」
幼「っ!……嘘よね?幼馴染だよ?昔一緒に遊んだじゃない……っ」グスッ
男「……そのすぐ泣く癖、まだ治ってないのか」
幼「……ふぇ?」ポロッ
男「お前みたいなの一度あったら忘れられないだろ普通」
幼「っ……また嘘吐いたのね!」
男「やっとわかったか?…にしても本当に久しぶりだな 4年ぶりか?」
幼「そうね どうだった?私とは別の中学だったけど楽しかった?」
男「……」
幼「私は……つまらなかった」
男「……えっ?そうなのか」
幼「だから新しい高校生活には期待してるわ 男にも会えたし」
男「……」
---自宅 夜---
男「ふう……ごちそうさん」
妹「あ、食器洗っとくよ」
男「おう、サンキュー 明日ガリガリ君奢ってやるよ」
妹「私はガキか!兄貴の分際でバカにするな!」
男「はいはい」
妹「……どうだった?」
男「は?何が」
妹「学校 三年間やっていけそう?」
男「まだそんなことわからん」
男「深く関わらないのが一番だろうな」
妹「!ダメだよ!それじゃ友達はでk」
男「妹!」
妹「」ビクッ
男「…もういいんだ、平和に暮らせればそれで ちょっと前まで迷惑かけたな」
妹「兄貴……」
男「今日はちゃっちゃとイントゥバスして寝よ もう沸いてるから先行けよ」
妹「うん、わかった!」
男(平和に暮らせれば か…)
男(確証も根拠も無い まだ1日目だぞ?俺は本当にバカだな)
男(せめて人に疎まれないように努力しよう 大丈夫だきっと)
男(今日はもう寝よう 考えるのもめんどくせぇ)
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妹「……」カチカチ
妹「……あっ、やられた」
妹「ふう……」
妹(次はいつ帰ってくるのかな、親父と姉貴……)
妹(兄貴本当に大丈夫かな…)
おとこ、あそぼう!
おとこ、またあえるよね……?
お前、何で話しかけてくんの?キモい
寄るなよ臭え
お前読むものもキモいな 本とゲームだけが友達みたいな?
こいつと班一緒とかふざけんなよ…何見てんだ殺すぞキモ男!
となりの席男だって?同情するよ
掃除用具?ないしそんなの アンタが口で便器なめればいいじゃん
もう死ねよ なんの為にいるの?
いじめられるお前が悪いんだろ?先生に面倒事増やすなよ最低順位
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男(……朝か)
男(最悪のドリームと最悪のゲットアップだな……)
男「あーどっこいしょういちろうっと……
朝飯作らなきゃな」
妹「兄貴、遅刻するよ!?早く早く!」
男「あぁ!?こんな時間かよ!起こしてくれよーっ!」
妹「兄貴起きなかったもん!」
男「自業自得か!冷蔵庫にきのうのおかずの残りが入ってるから
適当に食ってくれからの行ってきます!」
バタン
妹(今度は魘されてても起こしてやろう……まだイヤな夢見てるのかな……)
男(地下鉄最悪だ バッドスメルすぎる)
幼「あっ、男遅いわよ 何してたの?」
男「お前こそ何してる 急がないと遅刻するぞ 遅刻ぎりぎりは感心せんな」
幼「あんたがいうの!?男を待ってて遅れたのよ?」
男「何それ怖い いいから早く行くぞ」
幼「ちょっと!急に走り出さないでよーっ!」
男「到着っと……」
幼「あれ?私たち席隣同士だっけ?」
男「昨日はテキトーだろ 今日はたぶん男女別の番号順」
?「おい、男…だっけ」
男「オーイエス プリーズユアネーム」
隣「ああ、オレは列挟んで隣の隣よろしく」
男「オフコース よろぴく」
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