女「どこを見てるの?」(344)

男「え?」

女「どこを見てるのって聞いてるの」

男「も、もちろん君のことを見てたよ」

女「うそつき」

男「……」ビクッ

女「私はあなたをずっと見てるの。嘘をついてるくらいわかる」

女「ここのどこでもないところを見てた。私以外のことを考えてた」

男「……」ガクガク

女「そうでしょ?」ニコッ

女「でもね、それも仕方ないと私も思う」

女「だって一緒に暮らしてからまだ日が浅いもんね」

女「………………だから」

男「」ビクッ

女「私のことをもっともっと好きになってね?」

男「………」

女「ね?」

男「そ、そそんなことできるわけがないだろう!」

女「どうして?」

男「い、いきなりここに連れられてきて知らない人と……」

バンッ!

男「っ!?」

女「……私は女っていうの何回も教えたもんね?知ってるよね?知らないハズないよね?」

男「……いきなり女さんと暮らすなんて」

女「大丈夫よ愛があるから」

男「僕にはない!」

女「大丈夫、好きになるから」

男「他人のことなんかそう簡単に……」

女「ううん、私は男くんのこととっても詳しいよ?」

男「……どういう意味なんだい?」

女「男くんは18になったばかりで誕生日は9月10日だよね」

男「!?」

女「好きな食べ物はハンバーグ、嫌いな食べ物はピーマン子供みたいで可愛いわ」

男「……なんでそんなことまで知ってるんだ!?」

女「だって………」

女「男くんのことだから」

男「な、なんで」

女「なんでかって?ずっと男くんのことは見てたからわかるわよ」

女「ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと」

女「男くんの知らない面を知る度に、知っている面を確認する度に」

女「私はもっと男くんを好きになっていったの」

男「ス、ストーカーしてたのか!?」

女「好きな人を見ていたいのは当然でしょ?」

男「だからって!」

女「ごめんさい、我慢できなかったの。でも……」

女「私の愛はもっと強く男くんを求めるようになったの」

男「や、やめろ!お前なんかに愛されたくない!」

女「…………」

男「………」ビクビク

女「…………そう」

男「」ビクッ

女「思い出してくれないんだ」

男「……え?」

女「男くんは、思い出して、くれないんだね」

男「な、なにを言ってるんだ!?」

女「私は忘れなかったのに」

女「ずっと男くんのことを考えてたのに」

女「男くんは、思い出してもくれないんだね」

男「……僕と君は会ったことがあるのか?」

女「……へぇ、そんなこと言うんだ」

男「」ビクッ

女「なら、教えてあげる」

女「男くんとはね、幼なじみなの」

男「幼、なじみ?」

女「うん、小さい頃どんくさい女の子がいたでしょ?」

男「……あ、ああ」

女「その子が、私。私はどんくさくて周りについていけなくて自然と一人になってたの」

男「………」

女「そして何回目かそうやって一人になった時声をかけてくれたのが……男くんだよ」

女「男くんはあの頃から面倒見がよくて、周りに頼りにされてて、私とは正反対だったよね」

男「そこまで大したもんでもなかったよ」

女「ふふ、でね。声をかけてもらった私は迷ったけど頑張って男くんに声をかけたの」

女「……そしたら当たり前のように笑顔と声が返ってきて、とても、とても嬉しかったの」

男「そう、なのか」

女「でね」

男「?」

女「その頃から男くんを私だけのものにしたいと思ってた」

男「!?」

女「だって男くんの周りには沢山人がいるもん。……今も、昔も」

女「で、なんとか男くんと仲良くなりたいと思ってたけど親の都合で転校」

女「……男くん思い出してきた?」

男「……それで僕は」

女「うん。また会おうねって約束してくれたよね」

男「……」

女「で、ようやくこっちの方に戻れて男くんに会ったら……」

女「私の振った手は無視されて、女の子とおでかけだもん、ね?」

男「た、確かに約束は忘れてたけど……なんで監禁するんだよ!?」

女「だって、」

男「…………」ビクッ

女「我慢できなかったんだもん」

男「な!?」

女「私ね、許せなかったの」

男「……何をだよ」

女「私以外が男くんの傍にいるのが」

女「男くんに言われたら他のことなら我慢できる。でもそれだけはいや」

男「なんなんだよ……なんなんだよお前!」

女「ただの男くんが好きで好きでたまらないだけの女の子だよ?」

男「もう、帰してくれよ……」

女「大丈夫、幸せにするから」

男「そういう問題じゃないだろ!」

女「なら、なに?」

男「お前わかってるのか!?これは犯罪だぞ!犯罪!」

女「そうね」

男「ならなんで!」

女「同意ならただのプレイでしょ?」

男「僕は同意なんかしてない!」

女「今は、ね」

男「これからも、だ!」

女「強情ね、でもそこも好き」

男「っ!ふざけてるのか!?」

女「ふざけてないわ。真剣にあなたが、好き」

男「……」

女「……ねえ、男くん」

男「……何だよ」

女「……もう、我慢、出来ない」ガバッ

男「っ!何をするんだよ!?」

女「男くん……」ギュー

女「好き、好き好き好き!」

男「っ!離せよ!」

女「い・や」ギュー

男「くそ、説得出来ないとみたら無理やりかよ!」

女「無理やりして欲しいの?」ギュー

男「して欲しくないに決まってるだろ!」

女「なら、しない。無理やりは嫌だし」

男「……監禁しといてどの口で!」

女「初めては優しく愛を囁いて欲しいわ」

男「な!」

女「結構ロマンチストでしょ?」

男「ストーカーにロマンチックもあるか!」

女「関係ないわ」

男「ある!」

女「ないわ」

男「あるよ!」

女「………」

男「な、なんだよ急に黙って」

女「やっぱり男くんと喋るのは楽しいわね。……懐かしい」

男「………」

女「どんどん、いつも男くんらしくなって安心したわ」

男「……そうかい」

女「……うん」スーハースーハー

男「……おい!何やってんだよ!」

女「男くんを嗅いでるの」スーハースーハー

男「止めろよ!?」

女「え?どうして」スーハースーハー

男「人に匂い嗅がれるのなんて嫌に決まってんだろ!」

女「私は構わないわ」スーハースーハー

男「僕が構うんだよ!」

女「これが男くんの匂い……」スーハースーハー

男「止めろって言ってんだろ!」

女「……わかったわ」ギュー

男「……」

女「……これが男くんの体……」サワサワ

男「おい」

女「トクン、トクンって男くんの脈動を感じる……」サワサワ

男「おい」

女「なに?」サワサワ

男「その僕の服の中をまさぐろうのしてる手はなんだ」

女「……男くんに直に触りたくて」

男「……無理やりはしないんだろう?」

女「そうよ」

男「ならそれはアウトじゃないのか?」

女「セーフよ」

男「……セーフだとしてもその後を我慢出来るのか?」

女「……………………………出来るわ」

男「おい、その溜めはなんだ」

女「………」

男「おい」

女「……そうよね、初めての記憶がレイプじゃお互いいやよね」

男「な、な何を言ってるんだ?」

女「知ってるよ?男くんもまだだもんね」

男「……そうだよ、そうさ僕は童貞さ!何か悪いか!?」

女「何も言ってないのにそんなこというなんて気にしてるのね……」

男「」グサッ

女「でも私はそんなこと気にしないわよ?」

男「そらありがとうよ!」

女「でも、嬉しい。……男くんが他の女に汚されてなくて」

男「………」ゾクッ

女「んー」ギュー

男「……なあ」

女「なに?」ギュー

男「僕をいつまで閉じこめるつもりなんだ?」

女「……知りたいの?」

男「……ああ」

女「そんなに長くはないから心配しないで」

男「………」

女「……何か不思議そうね?」

男「……ずっと閉じこめて私だけのものにするとか言わないのか?」

女「それもいいんだけど」

男「……」

女「男くんが私を好きになってくれたら、出してあげる」

男「………」

女「男くんはいい人だから」

男「……どういう意味なんだ?」

女「別に皮肉ってるわけでもないわ。ただその通りのまま」

男「……わからん」

女「それじゃあ言うけど」

女「男くん、もう私に気 を 許 し か け て る で し ょ ?」

男「っ!」

女「男くんは人がいいから自分を好いている人のことを嫌いになれない、でしょ?」

女「明らかに心を開きかけてるもの」

男「……そんなこと言っていいのか」

女「心配してくれてるの?」

男「誰が!」

女「そう、もっと素直になって欲しいけど」

女「で、私がそんなこと言った理由は」

男「……」

女「私は男くんのことを何でも知ってからよ」

男「っ!」

女「さっき言われたことがあっても、男くんは必ず私を受け入れる」

男「」ゾクッ

女「………ふふふ」

男「……な、なあ」

女「なんて、ね」

男「は?」

女「そんな細かい所までは流石にわからないわ。言わなきゃよかったわね」

男「は、ははは」

女「男くんと喋ってるから浮かれてるのでしょうね」

男「そ、そうだよな。うん」

女「ええ、そうよ」

男「はははは」

女「ふふふふ」

飽きてきた。需要があるならまだ続ける

女「だから、ここで私と一緒にいればいいの」

男「……それは嫌だ」

女「…………ふうん」

男「僕が急にいなくなったら困る人もいるし…」

女「いや」

男「……別に君をないがしろにするわけじゃないんだ。愛を育むことは外でもできるだろ?」

女「いやよ、さっき言った通り男くんが私を好きにならないと出さない」

男「お願いだ!」

女「…………」

男「頼む!」

女「……私も好きでこんなところに男くんを閉じこめてるわけじゃないわ」

男「っ!なら!」

女「……でも、だめなの」

男「……?」

女「ここから出たら、本当に男くんは私を好きになってくれるの?」

女「ここから出たら、私は男くんとどう接したらいいの?」

女「ここから出たら、私だけの男くんじゃなくなるんでしょう!?」

男「」ビクッ

女「……私が男くんの唯一じゃなきゃ、いや。一番じゃなきゃ、いやなの」

男「……」

女「だから、ここで一緒に、ね」

男「わかっ、た……」

女「ありがとう、やっぱり男くんは優しいわね」

女「……しゃべり通しで喉かわいたでしょう?飲み物を持ってくるわ」

男「……ああ」

女「男くんはコーヒー牛乳が好きよね。持ってくるわ」

男「……」

女「それじゃ、少しだけ待っててちょうだい」

ギイイィィィ、バタン!!

シーーーーーーーーン……

男「……くそっ、どうしたらいいんだよ……」

男「当分出してくれそうにないし、」

男「手足は……」ジャラ…

男「……なんとかして説得するしかない、か」

男「……それっぽく好きになった風にするか?」

男「でも出た時に刺されそうだ……」

男「思いつめたら無理心中とかしそうだし……」

男「難しいな」

男「…………」

男「……本当に好きになればいいんじゃないか?」

男「そうすれば外に出れるし彼女も出来る」

男「……アホか、相手はストーカーだぞ?」

男「それに必ずしも約束を守るとは思えない」

男「だけど……」

男「僕が約束を忘れてたのもこうなった一因なんだろうな……」

男「やり方はともかく本気で僕が好きみたいだし」

男「……はあ、どう、しようか」

ガチャガチャ

男「!」

ギイイィィィ、バタン!

女「お待たせ」

男「……」

女「はい、ちゃんとコーヒー牛乳持ってきたわよ」

男「飲みたいからこれ外して欲しいんだけど」ジャラ…

女「大丈夫よ、はいストロー」

男「……」

女「あーん」

男「……普通に飲みたい」

女「あーーん」

男「普通に飲みたいんだけど」

女「あーーーん」

男「…………」

パクッ

男「」チュー

女「ふふふ」

女「おいしい?」

男「」チュー

女「」ジー

男「」チュー

女「」ジー

男「」チュー

女「」ジー

男「プハッ……飲みにくいんだけど」

女「そう?気にしないで」

男「ズズー、ふう」

女「本当に好きなのね、コーヒー牛乳」

男「それくらい知ってたんだろ?」

女「……知ってるだけだったから」

男「…………」

女「ところで晩ご飯は何が食べたい?」

男「好きなの作ってくれるのか?」

女「もちろん」

男「料理、出来るんだな」

女「ええ、だって男くんに私が作った物以外食べさせたく、ないもの」

男「……いちいち重いな、お前」

女「そう?」

男「そうだよ、普通引くぞ?」

女「男くんもそうなの?」

男「そりゃ、愛されるのはいいだろうけど束縛されるのは嫌だろう」

女「ごめんなさいね」

男「ん?」

女「私、絶対に束縛するから」

男「そう……」

女「だから男くんも私を束縛してね?」

男「なんでだよ」

女「だって、お互いに深く、深く必要とされる仲になりたいじゃない」

女「束縛するのは子供、なんて言う人もいるけど私はそれでいいの。そうでありたいの」

男「…………」

女「男くん」

男「……なに」

女「私ってわがままで子供っぽいのよ?」

男「知ってたよ」

女「私を理解してくれて嬉しいわ」

男「そりゃ、少しくらいはわかってくるさ」

女「そうね、私だけが知っているのは不公平だもの。男くんも私のことを理解していかなきゃ」

男「…………」

女「男くん」

男「ん」

女「それで何が食べたい?」

男「……オムライス」

女「やっぱり子供舌なのね。可愛いわ」

男「ほっとけよ」

女「いいえ、ほっとかないわ。だって男くんだから」

男「……そうかい」

女「それじゃ、待っててね」

ギイイイィィ、バタン!



・・・・・・・・・・・・・・・・

女「はい、男くん。あーん」

男「」パク、モグモグ

女「おいしいかしら?」

男「……料理上手いんだな」

女「褒めてくれてありがとう。嬉しいわ」

男「別に……」

女「私が作った物が男くんの中を塗りつぶしていくのね……」

男「……そういう言い方は止めてくれ」

女「……じゃあ、私 が 男 く ん の 中 に 入 っ て い く わ」

男「っ!?何か入れたのか!?」

女「ふふふ、内緒。ほらまだ少し残ってるから食べて?」

男「……もう、食べたくない」

女「あら、美味しいって言ってくれたじゃない。どうして?」

男「……何を入れた」

女「そうね、特筆するなら……愛を」

男「その愛とはいったいなんだ!?」

女「そんなの気持ちに決まってるでしょう?それ以外に何があるの?」

男「…………」

女「ほら、後少しなんだからあーん」

男「」パク、モグモグ

女「はい、おしまい」

男「……ごちそうさま」

女「お粗末さま」

男「味は良かった。……だから安心して食べれる物にして欲しい」

女「男くんに変な物なんて食べさせないわよ?」

男「…………」

女「本当なのにね、疑いすぎよ」

男「どうだかな」

女「それじゃ、寝ましょう」

男「おい、これでどうやって寝ろってんだ」ジャラ…

女「ちょっと待っててね」

男「!鎖に余裕が出来た……」

女「短めにしておいたの。男くんに暴れられても困るし」

男「……信用してなかったんだな」

女「じゃあ聞くけど暴れなかった?」ヨイショ

男「暴れるに決まってるさ」

女「そうでしょう」ポサッ

男「……おい」

女「なにかしら」

男「一緒に寝るのか?」

女「そうよ?」

男「不用心じゃないか?」

女「別に男くんになら何されてもいいから」

男「…………」

女「でも、……やっぱり優しくして欲しいわ」

男「うるさいよ!」

女「……それに」

男「ん?」

女「私に何かしたら出れなくなるのは男くんだもんね?」

男「…………」

女「おやすみなさい」

男「……おやすみ」

女「男くん」ギュー

男「おい」

女「男くん、…………おやすみなさい」

男「……ん」

男「(僕は、どうしたらいいんだろう)」

男「(このままズルズル女のペースに乗せられるのがいいのか?)」

男「(それとも抵抗してここに閉じこめられたままになるか)」

男「…………はぁ」

~数日後~
女「あーん」

男「ん」パク、モグモグ

女「おいしいかしら?」

男「ああ、今日も上手いよ」

女「ありがとう」

男「……いつもありがとうな。料理してくれて」

女「気にしないで好きでしてるんだから」

男「そうか、でも言いたくてさ」

女「もうっ」

男「あ、照れたのか」

女「言わないで欲しいわ」

男「ははは」

女「……でも、ごめんなさいね」

男「ん、どうした?」

女「こんなところに閉じこめて……」

男「…………」

女「そんなことぐらいでしか、男くんを引き留めることが出来なくて……」

男「女……」

女「本当に迷惑だったのはわかってるわ。でも、それでも好き、なの」

男「…………」

女「……ごめんなさい、食器片付けるわね」

男「待ってくれ」

女「……なに」

男「確かにお前のやり方は間違ってる」

女「……」

男「でも、僕が約束を忘れてたのも原因の一つなのは確かだ」

女「……よく考えると、あんな約束、忘れてても無理はないわ」

男「いや、違う。僕にも責任がある、だから……」

女「だから…?」

男「責任を、取らせて、欲しい」

女「……それって……」

男「ああ、僕の恋人になって欲しい!」

女「……それ、本当なの?」

男「ああ!」

女「……ストーカーして、監禁してるのも私なんだよ?」

男「それでもだ!」

女「……っ!」ポロッ、ポロッ

男「女……」

女「ごめんなさい……」

男「…………」

女「ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

女「……何回謝ったって、今更だけど……ごめんなさい」

男「うん」

女「男くんは本当に優しいね。こんな私に優しくしてくれる」

男「…………」

女「……こんな、私ですけど、恋人に……してくれますか?」

男「ああ、もちろん」

女「……お、男くん!男くん!」ギュッ

男「……これからは一緒だよ」

女「……うん!」

女「ずっと、一緒だよ!」

男「ああ」




女「ずっと、ね」ニィッ


~happy end~

限界なので巻き展開になりました
補足すると男は異常な生活に徐々に慣れていってしまい結局女の言うとおりになった感じです
他にもスレがあるので短編としました
見てくださってありがとうございます       なんよ

>>1だけどなんか不評みたいで悲しい……
需要があるなら>>43からのちゃんとした続き書く
またいつぶんなげるかわからんけど

>>43から
男「……う、ううん」モゾモゾ

女「」ジー

男「……んあ?」

女「おはよう、男くん」

男「……………」

女「ふふっ、寝ぼけてるの?」

男「……今思い出したところだよ」

女「あら、そう」

男「監禁、されてるんだよな」

女「そうね」

男「…………」

女「あらためて男くん、おはよう」

男「……おはようさん」

女「元気がないわね。朝からそんなので大丈夫?」

男「……監禁されてんのに朝から元気なあいさつする奴なんていないだろ」

女「そうかしら。私は男くんに元気でいてもらいたいんだけど」

男「ならここから出せよ」

女「い・や・よ」

男「…………」

女「ようやく、……ようやく男くんを捕まえたんだもの。絶対に逃がさない」

男「……相変わらず出す気はないんだな」

女「ええ、でも昨日言った通りずっと出られないわけじゃないのよ?」

女「二人で、愛を育んでいけばすぐに出られるから、ね」

男「……そう、かよ」

女「うん」

男「…………」

女「……」ジー

男「…………」

女「……」ジー

男「……なんだよ。何見てんだよ」

女「おはようのキスがしたいなって」

男「はあ?」

女「寝てる間もしたかったけど、やっぱり起きてる時にしてもらいたかったから」

男「そんなのしないからな!」

女「……そう、残念」シュン

女「なら、私からするわね」

男「おい」

女「なに?」

男「どうしてそうなる!それに無理やりはしないんだろう!?」

女「我慢できないの」

男「」

女「こんなにも近くに男くんがいるのに何もないなんていや」

女「大丈夫、大丈夫。キスだけだから」

男「……本当だろうな」

女「あ、キスするのはいいの?男くん私のこと好きになってくれたのね」

男「違う。」

女「照れ屋さんね」

男「違うって言ってるだろう!」

女「はいはい」

男「どうせ抵抗したって無駄だr…!?」

チュッ

男「…………」

女「……男くんと、キス、しちゃった」

男「……」

女「ふふふっ、男くんとキス、しちゃったあ」

男「……急だったから驚いたけど、あっさりだったな」

女「あら、男くんはもっとねっとりぐちょぐちょの方が好きなの?エッチね」

男「違う!」

女「私も」

女「私もエッチなキスも好きだけど、初めてだったし……それに」

男「……?」

女「そういうのは無理やり男くんにしてもらいたいの」

男「な!?」

女「優しいのもいいけど少し乱暴なのもいいの」

男「」パクパク

女「男くんから求められたいの」

男「…………」

女「そして私をなかせて欲しいわ。二重の意味で」

男「うるさいよ!」

女「ふふふ。ああ、でもまだドキドキしてるわ……」

女「ねえ、私の顔を見て?」グイッ

男「……なんだよ」

女「赤くなってるでしょ、男くんのせいよ?」

男「……お前からしたんだろ」

女「それに」スッ

男「っ!?」プニュ

女「……私の胸、すごくドキドキしてるわかるかしら?」

男「あ、あああ」

女「……男くんとキスしたからこうなってるのよ?」

男「…………」

女「…………」

男「…………」モミ

女「やん、……男くんのす・け・べ」

男「こ、ここここれはぁ!?」

女「ふふ」スッ

男「あ、あ」

女「男くん」ピト

男「な、なんだよ!」

女「男くんのここも、ドキドキしてるね」

男「そ、そそれはだな」

女「嬉しいわ。男くん、私でドキドキしてくれて」

男「……」

女「本当に、…………愛おしい」

男「……こ、これは違うんだからな!」

女「何が?」

男「これは僕が女性への免疫がないからであって、別にお前が魅力的なわけじゃない!」

女「そう、でも少なくとも女性として見てくれてるのね」

男「うぐっ」

女「誘拐して監禁したのに、男くんは優しいのね」

男「そ、そんなことは」

女「女性として見られてるなら少しずつ、少しずつ、ね?」

男「……お前なんか好きにならないからな」

女「それはないわね」

男「……どうしてだ」

女「…………知りたい?」

男「……ああ」

女「……教えてあげない」

男「なんでだよ!」

女「だってもうそろそろ朝ご飯の時間でしょう」

男「……そうか」

女「……だけど」

男「……?」

女「……いいえ、なんでもないわ。朝ご飯、持ってくるわね」

ギイイィィィ、バタン

男「………なん、だったんだ?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

女「男くん、チョコ○とコーンフレークどっちがいい?ケ□ッグの好きよね」

男「コーンフレーク」

女「わかったわ、牛乳沢山いれて少し柔らかくなるのが好きでしょ?少し待ってね」

男「……なあ」

女「どうしたの、男くん」

男「なんでそこまで知ってるんだ?」

女「そう?まだまだ男くんのことは知り足りないのだけど」

男「ここまで知ってるのは異常だろ」

女「そうかしらね」

男「どうやって調べたんだ?」

女「男くんのことだったから」

男「そういうのじゃなくてどんな方法を使ったんだ?」

女「男くんは知りたがりね。それよりも私のことを聞いて欲しいわね」

男「だから……」

女「内緒」

男「…………」

女「男くんに隠し事はしたくないのだけれど……、それを知っちゃうと対策されちゃうでしょ?」

男「……対策されると困るのか?僕がここを出られるのはお前と恋人になった時だけだろ」

女「……万が一」

男「…………」

女「……男くんが逃げちゃった時のために、ね?」

男「」ゾクッ

女「ふふ、ただの保険よほ・け・ん」

男「……お前、時々すごく怖いな」

女「あら、男くんだめよ?女の子にそんなこと言ったら」

男「お前にしか言わないよ」

女「そう?なら少し嬉しいかもね」

男「どうしてだよ」

女「だって、「お前にしか言わないよ」なんて口説かれてるみたいじゃない」

男「……そのポジティブぶりには頭が下がるよ」

女「ふふ、でももっと別のことで言われたいわ」

男「…………」

女「あら、もうコーンフレークも丁度いいかしら。はい、男くんあーん」

男「」パク モグモグ

女「……」ジー

男「……なんだよ」

女「……口移しなんて、どう?」

男「い や だ」

女「つれないわね、男くん」

男「嫌に決まってるだろそんなこと!」

女「そう、残念ね。はい、あーん」

男「」パク、モグモグ

女「………」ジー

男「次はなんだよ」

女「……本当に、ダメ?」

男「い や だ」

女「………そう、はい、あーん」

男「」パク、モグモグ

女「……………」ジー

男「……今度はどうした。スプーンなんか見つめて」

女「……私もお腹すいてきちゃったわね」

男「ならお前も食べればいいだろ。お前の分も自分で用意したんだし」

女「」パク、モグモグ

男「あ!?」

女「ふふ、間接キス」

女「それじゃ男くん、あーん」

男「あーん、じゃねえよ!」

女「あら、どうしたの男くん。食事中に声を荒げちゃダメよ?」

男「お前そのスプーンに口つけただろ!」

女「そうね、ほんのり男くんの味がしたわ」

男「スプーンを替えてくれ」

女「どうして?もうキスもしたのに」

男「その、こう、なんか嫌なんだよ!」

女「そんなこと言われると傷つくわね」

男「そんなたまかよ」

女「あらあら、でも い や よ」

男「なんでだよ」

女「私は口移しを我慢したんだからこれぐらいいいじゃない」

男「それとこれとは話が違わないか?」

女「違わないわ。だから、あーん」

男「うぐぅ」

女「あーん」

男「…………」

女「あーーん」

男「」パク、モグモグ

女「どう?」

男「……何が」

女「私の味、するかしら?」

男「……考えさせないでくれ」

女「あら、そう」パク、モグモグ

男「おい!お前またそのスプーン使いやがったな!?」

女「そうだけど?はい、男くん、あーん」

男「……もう勘弁してくれ」

女「なら、口移し、する?」

男「しない!」

疲れたんで今日はここまで
続き思いついたりやる気なったらまたやるかも

女「なら、あーんして?」

男「……あーん」パク、モグモグ

女「ふふ」

男「……なんだよ」

女「え?」

男「笑ってただろ」

女「あら、笑ってたかしら」

男「笑ってたよ、なんでだ?」

女「そうね、多分幸せだから、かな」

男「……幸せ?」

女「ええ、同じ場所に男くんと私の二人だけでいられるんだもの」

男「…………」

女「……邪魔モノもいない、本当に二人きりで、ね?」

男「……監禁しといて身勝手だな」

女「そうね、だから早く私を好きになってね?」

男「……なんでだよ」

女「だってそうなれば二人とも幸せでしょ?」

女「男くんは恋人も出来て外にも出られる。私は男くんから愛されてもっと幸せ、ね?」

男「……勝手に言ってろよ」

女「ふふ、つれないのね。でも、いいわ」

男「…………」

女「これからずっと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと死んでも一緒なんだから、………ね?」

男「っ!」ゾクッ

女「…………それじゃ、あーん」

男「…………」

女「どうしたの男くん、もう要らない?」

男「……要らない」

女「そう?ちょっと多かったかしら」

男「言おうとしてたんだけどさ」

女「なに?」

男「……鎖伸ばしてもらったから自分で食べれるんだけど」

女「そうね」

男「自分で食べたいんだけど」

女「いやよ」

男「ダメか?」

女「うん。男くんのお世話してあげたいから」

男「無理にしなくても……」

女「好きでしてることだから気にしないで?」

男「…………」

女「ね?」

男「……わかったよ」

男「それはわかったから、さ」

女「なあに男くん?」

男「……トイレ行きたい」

女「あら、いつ言うかと思ってたけど。我慢してた?」

男「結構」

女「気が利かなくてごめんなさいね、ちょっと待ってて」

男「……なるべく早く頼む」

女「はいどうぞ」ゴト

男「……おい」

女「何かしら?」

男「なにこれ?」

女「バケツだけど」

男「……僕はトイレに行きたいと言ったんだが」

女「そうね」

男「ふざけるな!」

女「ふざけてないわ」

男「普通にトイレに連れていけよ!」

女「ごめんなさい、この部屋にはトイレがついてないの。男くん、部屋から出ると逃げるでしょ?」

男「……そりゃ、逃げないとは言い切れないけど」

女「そうでしょ?だから、これで我慢してちょうだい」

男「…………」

女「はいこれ、トイレットペーパー。十五分くらい部屋の外にいるから」

男「……嘘だろ?」

女「おまるの方が良かった?」

男「そういう意味じゃないよ!分かってて言ってるだろ!?」

女「わかる?」

男「っ~!あーもう!早く部屋の外に行ってくれ!」

女「わかったわ。じゃあまたね」

ギイイィィィ、バタン!

男「……ちくしょう」スルッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

女「それじゃバケツの中身捨ててくるわね」

男「……ああ」

女「あんまり気にしすぎないでね?」

男「お前が言うかよ!」

女「ふふふ、やっぱり男くんは面白いわ」

ギイイィィィ、バタン!

男「……死にたい」

男「薄々感じてはいたんだよなー。トイレがどうなるかなんて」

男「まあ別に予感が的中しただけだし?直接見られたわけでもないし?」

男「………………待てよ?」

男「直接見られてないだけでカメラとかありそうだな……」

男「でもあいつもそこまでするか?」

男「いや、でもあいつだし………」

男「見張る意味でもカメラくらいあるんじゃないか?」

男「つまりはさっきのを見られるのか……」

男「……本当に死にたくなってきたぞおい」

男「…………はぁ」

男「……いつになったら出られるんだろ」

男「……まだ2日目なのにだいぶ堪えるな」

飽きた

飯。食べたらやるかも

男「…………はあ」

男「風呂、入ってさっぱりしたいな……」

男「というか風呂ってどうなるんだろ?」

男「……………」

男「どんなであれあいつに裸見られるんじゃ?」

男「……また憂鬱のタネが増えた」

男「くそっ、外に出たいな。不自由すぎて嫌になる」

男「…………」

男「あいつを好きになるしか……ないのか?」

男「……やっぱりまいってきてるんだな」

男「弱い考えばかり出てくる」

男「……必ずなんとかしてやる!」

ガチャガチャ…

男「……来たか」

ギイイィィィ、バタン!

女「ただいま、男くん」

男「おかえり、別に来なくても良かったけどな」

女「ごめんなさいね、男くんがいるところが私の居場所だから離れられないの」

男「そうかよ」

女「ええ、そうなの」

男「ちっ!」

女「男くん。ちょっといい?」

男「なんだよ」

女「あのね、男くん……」

女「 男 く ん っ て 独 り 言 、 多 い ん だ ね 」

男「!?」

女「ごめんなさい、聞こえてたのよ」

男「……本当に?どうせこの部屋にマイクでも隠してあるんだろ?」

女「私をそんな風に思ってるのね」

男「違うのかよ」

女「……酷い」

男「はっ、監禁してる側のくせによく言うよ」

女「実はそうなんだけどね」

男「」

女「あら、どうかしたの男くん?」

男「……お前なんか絶対信用しないからな!」

女「酷い言われようね」

男「どこが、お前に相応しいだろうが!この監禁魔!ストーカー!変態!」

女「……そこまで言うのなら仕方ないわね」

男「何が」

女「男くんの言う通りにしてあげるわ」スッ

男「っ!?」

ガシッ!ジャラジャラ、ドサッ…

女「男くん、今から私が汚してあげる」

男「うっ!やめろ!離せよ!離せ!」ジタバタ

バシッ!

女「あうっ!」

男「あ……」

女「……ふふ、痛いわ。男くん」

男「こ、これはお前がいきなりのしかかってくるか……ら?」

女「ふふ、ふふふふ、ふふふふふふふ………」

男「……おい、大丈夫か?」

女「……男くん」

男「な、なんだよ」

女「ありがとう、ぶってくれて」

男「な……!」

女「ふうん、男くんにぶたれるとこんな感じなのね。ふふ、ふふふ」

男「…………」ゾクッ

女「気持ち良かったわ、男くん」

女「で、男くんはどうだった?」

男「……何が」

女「女の子に手をあげた気・持・ち」

男「それは……」

女「後ろめたい?興奮した?後悔してる?すっとした?罪悪感がおしよせてる?」

男「そ、れは……」

女「どう思ったのか素直に言って欲しいわ」

男「……正直すっとしたさ。自分を監禁した奴だからな」

女「ふうん」

男「でも!後ろめたいとも思ったし興奮したりするほど性根は腐っちゃいない!」

女「……そう」

男「……なんだよ」

女「別に?男くんになら叩かれたりもいいけど。男くんはその趣味は無いみたいね」

男「当たり前だ」

女「少し、残念ね」

男「変態だな」

女「あら、男くんのなら受け止めれるってことをアピールしたんだけど」

男「どん引きだよ」

女「逆効果だったみたいね」

男「普通、そうだろ」

女「だって男くんの部屋にはそういうのもあったもの」

今夜はこれで終わり

まったく、ここは健全なスレだというのに

男「……もう驚かないさ」

女「あら残念ね、男くんが驚いてる顔、可愛いのに」

男「あのさ」

女「どうしたの男くん」

男「可愛いってのは止めろ」

女「どうして?」

男「可愛いなんて言われて嬉しい野郎なんていないさ。僕に好かれたいならそれぐらい知っておけ」

女「忠告ありがとう、覚えておくわ。でも……」

男「なんだよ」

女「そこまで嫌だったの?わざわざ言うなんて」

男「別に。男として当たり前のことだ。それ相応のプライドがある」

女「ふうん」

男「だから今の状況はすごく屈辱的さ」

女「そうなんだ」

男「……おい」

女「なに?」

男「もっと他に言うことはないのか」

女「男くんってしっかりとしたプライドがあるのね」

男「そっちかよ」

女「あら?」

男「だから、今の状況について不満だらけだと言ったんだよ!わからないのか!」

女「怒鳴らなくていいのよ男くん。しっかりと聞こえてるわ」

男「それとも何か?人を監禁しといて何も感じてないのかよ?」

女「別にそんなことないわ」

男「なら自分でどんなことをしでかしてるのかわかるだろ!?今からでも遅くないから僕を解放しろよ!」

女「…………」

男「おい!聞いているのか!?」

女「男くん」

男「なんだよ」

女「わがまま言っちゃだめでしょ?」

男「………………………………はっ?」

女「私だって好きで監禁してるわけじゃないのよ?男くんが私を好きになってくれないから仕方なくしてるの」

男「……なんだよ」

女「あ、でも勘違いしないで欲しいわ。男くんの世話をするのが嫌なんて欠片も思ってないから」

男「なんだよなんだよなんなんだよ!?」

女「どうしたのかしら男くん、そんなに取り乱して?」

男「……お前、本当に頭おかしいよ」

女「酷い言いようね」

男「人を誘拐して監禁して、出せと言ったらわがままを言うな?」

男「お前、自分が罪を犯した意識あるのか……?」

晩御飯。多分今日はここで終わり

女「罪悪感、ね」

男「…………」

女「はっきり言うとそこまで感じてないわ」

男「やっぱりそうかよ」

女「でも勘違いしないで?必要なことだったからよ」

男「必要な、こと?」

女「ええ、男くんと一緒にいるためには必要なこと。こうする以外に男くんと二人きりで生活なんて、出来なかった」

男「…………」

女「男くんもし、私がこうしないで普通に再会しただけなら男くんは私だけを見てくれた?」

女「多分、再会したとして昔を思い出して少し懐かしんで、それから男くんは今までの生活を再開する……」

女「そうでしょ?」

男「…………」

女「私がどう思っていたのか、どれほど男くんのことを想っていたのか、知らなかったでしょ?」

女「私はそんなの嫌だった。好きな人に覚えてすらもらえないなんて嫌だった」

女「だから私は男くんを監禁したの」

男「…………それ、は」

女「別に綺麗事なんて言わないでいいわよ?男くんが私を忘れていたのも事実、私が男くんを監禁したのも事実。何も変わらないのだから」

男「…………」

女「……あのままじゃ、私は男くんを手にすることは出来なかったわ」

男「…だろうな」

女「男くんには昔から周りに人が沢山居たもの。私だけの男くんには絶対ならない」

女「まとめると必要だったからしたただそれだけ、よ」

男「……そうかい」

女「そう、一般的な倫理観は持ってるの。基準が少し違うだけ」

男「どこが少しだ」

女「基準が男くんと私の幸せになってるだけ」

男「僕は絶賛不幸せなんだが」

女「今はね」

男「これからも、だろ」

女「私と愛し合うようになれば変わるわよ?」

男「それは有り得ない」

女「いじわるね」

男「お前にはこんなもんで十分だろ」

女「もっと優しくして欲しいわ」

男「優しくする必要性が感じられない」

女「いじわるばかりすると拗ねちゃうわよ?」

男「そうか、ならもっといじめてやるよ」

女「それはつまり男くんは精神的にいじめるのが好きということかしら。だからさっき叩くのは好きじゃないと言ったの?」

男「違う!どうしてそうなるんだ!?」

女「だってもっといじめてやるって男くんが言ったじゃない」

男「そういう意味で言ったんじゃない!」

女「私、これからいじめられちゃうのね……」

男「違うって言ってるだろう!」

女「そんな風に言って油断させてからいじめるんでしょう?わかってるわよ」

男「なんでそこまで警戒されてるんだ!?」

女「…………」

男「違うんだ、さっき言ったのは……」

女「………ふふ」

男「ん?」

女「うふふふ、あっはっはっは!」

男「…………え?」

女「そんなに狼狽えちゃって、男くんたら本当にかわ……じゃなくて面白いわね」

男「お、お前ぇぇぇぇぇ!」

女「くすくす、ごめんなさいね。だって仕方ないじゃない。男くんたら反応がすごく面白いんだもの」

男「……くそっ!」

女「あら?」

男「………………………」ツーン

女「男くん?」

男「…………………………」ツーン

女「男くん、怒ってるのかしら?」

男「…………………………」ツーン

女「返事をして欲しいのだけど」

ここまで。続きは思いついたら

男「………………」

女「男くん」

男「………………」

女「ねえったら」

男「………………」

女「………………」スッ

男「……………うぉ!?」

女「……男くん」ギュー

男「何してるんだ離せよ!」

女「 い や 」

男「おい!」

女「だって男くん私を無視するんだもの」

男「お前が悪いんだろ!とっと離せよ!」ググ…

女「あら、どうして?」ギュー

男「監禁魔に抱きしめられる趣味はない!」ググ…

女「私は男くんを抱きしめるの好きよ?本当は抱きしめられる方がいいけど」ギュー

男「関係ない!」ググ…

女「なら無視しないかしら?」ギュー

男「しないから離せ!」ググ…

女「仕方ないわね」ギュー

男「とっとと離せ!」

女「……」ギュー

男「 お い 」

女「……あともう少しだけ、ね?」ギュー

男「ね?じゃねー…よっと!」ドン

女「きゃっ!……もう、乱暴なんだから」

男「離れないから悪い」

女「好きな人と触れ合っていたいだけなのに」

男「僕はお前のこと嫌いだけどな」

女「そう。でも好きの反対は無関心っていうしこれから、ね」

男「お前を好きになるなんて有り得ないから」

女「……男くん」

男「なんだよ」

女「そこまで言われると傷ついちゃうわよ?」

男「いい気味だな」

女「……私はただ幼い頃からの淡い恋心を成就させようとしてるだけなのに」

男「やり方が問題なんだよ。やり方が」

女「恋に手段なんて選んでられないわよ」

男「そんなんだから、お前は嫌いなんだ。もっと普通にアプローチしてくれたなら考えたものを……」

女「それは脈有りと受け取っていいのかしら」

男「仮にだ仮に!僕は普通の恋愛がしたかったんだ!なのに何故こんなことに……」

お風呂。やる気がでたらまたやる
あと宣伝つ 暗黒騎士ガイア「安価で遊戯王界を巡る」
よかったら読んで

女「普通じゃなくてもいいじゃない」

男「……え?」

女「これからしっかりと愛を育んでいけば変わらないわ」

男「………………」

女「だから二人で幸せになりましょう。……ね?」

男「……いい話っぽくしても騙されないからな。元凶はお前なんだから」

女「あら、残念」

男「何が残念だ。そんなんで納得するはずもないだろう」

女「騙されてくれたら楽なのに」

男「そんなに僕はちょろくないからな」

女「そう?」

男「なんで疑問型なんだ」

女「え、だって……」スッ

男「なにをするん……」

ぷにゅ

男「だーーーー!?」

女「男くん……」

男「う…あ」

女「男くんと……愛しあいたいの……」

男「やめ……ろよ……」

女「……男くんを体中で感じたいな」

男「こ れ は わ な だ」

女「………男くんから、……して……欲しいの」

男「これはわなだこれはわなだこれはわなだこれはわなだ」

女「……恥ずかしいから…………これ以上言わせないで……」

男「う、うおぉぉぉぉぉ!」

女「………ほら、ね」スッ

男「……あ」

女「ちょろいわね」

男「お、お、おおおお前ぇぇぇぇぇ!」

女「くすくす、男くんのス・ケ・ベ」

男「弄んだな!?純情な僕の気持ちを弄んだんだな!?」

女「人聞きが悪いこと言わないでほしいわ」

男「……女の子に免疫がないとはいえお前なんかに」ズーン

女「あら、落ち込まないで男くん。私は嬉しかったから」

男「そりゃこんな簡単に釣れたら嬉しいだろうよ!」

女「違うわ」

男「は?」

女「男くんがこんなにも女の子に耐性がないのは今まで彼女がいなかったからよね?」

男「なんだよ!トドメさしたいのかよ!?」

女「最後まで聞いて。それはつまり男くんは誰にも染められてないってことでしょう?」

男「………………」

女「何にも染められていない真っ白な男くんを私が汚す……なんて甘美な響きなのかしら」

男「……なあ」

女「なあに、男くん」

男「……なんで汚すなんだ?」

女「……それはね、私のこの『愛』は普通の人から見ると歪んでいるからよ」

男「…………」

女「自分でも歪んでいるのはわかるの。でも、止まらない。今この時も男くんをめちゃくちゃにして私の思うがままにしたくてたまらない」

男「……」ジリ…

女「距離を取ろうとしないで?傷つくから」

女「けど安心して?そういうのが嫌な私も中にいるから」

男「……そんな簡単に安心できるかよ」

女「大丈夫、今はそんなことしないから」

男「いつかはするのか!?」

女「ええそう。今は準備中なの」

男「……準、備?」

女「…………すぐに無理やりしたんじゃ男くん、壊れちゃうかもしれないもの」

男「……」ゾワッ

女「だから男くんが私を受け入れる為に、受け止める為に、じっくり、じっくり男くんを変えていかなくちゃいけない」

女「だから、今は安心してちょうだい?」

男「……お前、さ」

女「なに?」

男「時々、まともかと思うこともあったけど……勘違いだったみたいだ」

女「私のことを知ってもらえて嬉しいわ」

飽きてきたので寝る。今夜はここまで
ネタがあんまり湧いてこない。書きたいのは大分書いたし
………………もうここいらなくね?

とりあえず続きを書く気はある。
だがネタが思いつかないし、決まらない
エタったらごめんね。前作は一応終わらせれたけどややぶん投げたし

男「……そうかよ」

女「ええ、……それじゃそろそろお昼の用意してくるわね」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

男「(外……出たいな)」

男「(でも、あいつがいる限り僕は外に出れない)」

男「(どうすれば出られる?)」

男「(あいつを好きになれば出られる)」

男「…………」

男「(それで本当にいいのか?)」

男「(あいつがこれからずっと僕の側にいることになるんだぞ?)」

男「(それは嫌だ)」

男「(……だけど)」

男「(ここから出ないことには何も始まらない)」

男「(……好きになった振りでごまかすか?)」

男「(……だけどあいつに通じるだろうか)」

男「(女の子と碌に付き合ったこともない僕があいつを騙しきれるのだろうか?)」

男「(いや案外上手くいくかもしれない。あいつは僕の事が好きだ。その僕からあいつに好意を示せば判断力が落ちるかもしれない)」

男「(それにこれをやるなら無理に脱出しようとして警戒させるわけにはいかない)」

男「(警戒されるようになったらおしまいだ。一か八かの一発勝負になるな)」

男「(自由を手に入れるには、やるしかない!)」

男「(自然に、少しずつ、心を開いていく演技をするんだ)」

男「(やれるはずだ。いや、やらなくちゃいけない!)」

ガチャガチャ

男「(…っ!きた!)」

ギイイィィィ、バタン!

女「お昼持ってきたわよ、男くん」

男「……」

女「簡単にチャーハンを作ってきたわ」

男「ん……」

女「お腹空いてるでしょう?はい、あーん」

男「」パク、モグモグ

女「あら、嫌がらないの?」

男「そんなことしたってどうせやるんだろう」

女「……ふうん、そう」

男「…………それとも自分で食べていいのか?」

女「だめ」

男「なら早く飯をくれ。お腹空いてるんだ」

女「あらごめんなさいね、はい、あーん」

男「あー」パク、モグモグ

女「どうかしら」

男「普通」

女「それだけ?」

男「たかがチャーハンにそんな細かいこと言えるか」

女「作った人からすればさみしい感想なのだけれど」

男「……もうちょっと塩入れてある方が好き、かもな」

女「そう、男くんははっきりとした味つけが好きなのね。今度からそうするわ」

男「ああ」

女「私はこれくらいが好きなんだけれど」パク、モグモグ

女「まあ、日も浅いしこれから、ね?」

男「そうなるぐらい監禁されないことを祈るさ」

女「それは男くん次第ね」

男「そうかよ」

女「ええそうよ。それじゃ、あーん」

男「……また同じスプーン使ったな」

女「そうよ?」

男「……なるべくしないで欲しいな」

女「却下ね。はい、あーん」

男「…………あー」パク、モグモグ

女「………」ジー

男「何見てるんだよ」

女「その、やっぱり口うt……」

男「口移しは嫌だぞ」

女「……そう」

……………………………………………………………………

女「はい、最後」

男「」パク、モグモグ

女「完食ね」

男「ごちそうさん」ケプ

女「はい、お粗末さまでした」

男「なんか飲み物欲しい」

女「はい、麦茶用意してあるわ」

男「ん、気がきくな」

女「男くんのことだから」

男「はいはい、どうでもいいから早くくれ」

女「いやよ」

男「なんで」

女「そんなこと言う人にはあげないわ」

男「えー」

女「ほら、何か言うべきことがあるでしょう」

男「気をきかせて麦茶用意してくれてありがとー(棒)」

女「麦茶片付けてくるわね」

男「待て。冗談、冗談だから」

女「…………」

男「用意してくれて、あ、ありがとう」

女「そこまでいうのなら仕方ないわね。はい、麦茶」

男「……監禁した奴にお礼を言うはめになるなんて」

女「違うわ、監禁したからこそよ。ご主人様の機嫌を損ねないようにしなさいね」

男「誰がご主人様だ、誰が」

女「ふふ、冗談よ」

男「……ちょっと本気だったろ?」

女「さあね、なんのことかしら?」

男「本気だったんだな」

女「そんなことないわよ」

男「どうだかな、お前は変態趣味を持ってるから信用ならない」

女「それは男くんに限りだから安心してちょうだい」

ちょい休憩
もしかしたら今夜はこれで終わるかも

うん、今夜はこれで終わるね
別のスレを立てたい衝動に駆られるけど
今やったら中途半端になっちゃうだろうしなぁ
誰か男の娘スレをもって増やしてくれ。おやすみ

今夜はおしまいと言ったな
すまねえが、それは嘘だった

男「だから安心出来ないんだろ!」

女「そうかもね」

男「ったく、お前なぁ」

女「ふふっ、男くんはやっぱり面白いわ」

男「僕は全然面白くないけどな」

女「そうなの?どうして?」

男「……わかってて言ってるんだろ、おい」

女「どうかしらね」

男「…………」

女「あら、怒らせちゃった」

男「……別に怒ってなんかないさ」

女「ふふ、嘘ね」

男「嘘じゃないさ」

女「嘘」

男「嘘じゃない」

女「……なら監禁したことについては?」

男「怒ってるに決まってんだろ!」

女「あら残念」

男「当たり前だろ!」

女「水に流してくれてもいいわよ?」

男「今現在進行形で監禁されてるんですが」

女「そうね」

男「それなのに許されると思うのか?」

女「許してくれないの?」

男「お前は許すのか?」

女「男くんが監禁してくれるなら喜んで監禁されるわよ」

男「そういう意味じゃない」

女「ならどういう意味?」

男「嫌なことをされた時に許せるかってことだよ」

女「男くんがすることなら許すわよ」

男「本当かよ」

女「本当よ」

男「なら、あー……例えばお前のことを盗撮するだとか」

女「許すわ」

男「……マジか」

女「当然よ、男くんの溢れ出る情熱は私が受け止めるわ」

男「お前、ある意味すごいな」

女「褒めてくれてるのかしら」

男「違うよ。なんで褒められたと思うんだよ」

女「男くんの言うことはたまに難しいわ」

男「そんなことはない。なら……僕お前以外の女の子とあそb…」

女「許さないわ」

僕が、ね

男「あれ?」

女「絶対に許さない」

男「……」

女「……」

男「じょうd……」

女「絶対絶対許さない」

男「…………」

女「冗談でも、ダメ」

男「……予想はしてた」

女「そう?」

男「……なんか、どっと疲れた」

女「大丈夫?」

男「安心しろよ。お前のせいだから」

女「そうなの?」

男「そうだよ」

女「なら、仕方ないわね」

男「今度は何だよ」

女「疲れさせた分私が責任持って癒やしてあげるわ」

男「ご遠慮します」

女「そんなのしなくてもいいのよ」

男「ご遠慮します」

女「別に変なことはしないわよ」

男「何するつもりだ」

女「知りたいかしら」

男「やっぱりいい」

女「どうして?」

男「絶対ろくでもないことだからな」

女「もう少し信用してくれてもいいのに」

男「いったい監禁魔の何を信じればいいんだよ」

女「この溢れ出る愛。……とかかしら」

男「お前のは重すぎて愛?だから嫌だ」

女「少し重たいだけなのにそこまで言わなくてもいいでしょうに」

男「どこがだ。お前のはなんか黒いオーラっぽいんだよ!」

女「それはひどくないかしら」

男「そんなことはない。自分でも歪んでるとか言ってただろ」

女「そんなこと言ったかしらね」

男「言った。間違いなく言ったね」

女「細かいことばかり気にしてるとモテないわよ?あっ、モテてなかったのよね」

男「」

女「でも私は男くんのこと愛してるから心配しないで」

男「……お前さあ」

女「なに?愛の言葉でも囁いてくれるの?」

男「……性格悪いよな。口で負けそうになったら露骨に話題変えるし」

女「そうかしら」

男「間違いなくそうだよ」

女「また一つ男くんが私のことを知ってくれて嬉しいわ。その調子よ」

男「それは性格悪いことを認めたんだな?」

女「そうよ?」

男「……普通、否定するだろ」

女「私は否定しないわよ」

男「……一応聞くけど何故」

女「私は男くんの全てを知りたいの。だけど私だけが知るのは不公平でしょう?」

女「好きになるためにはもっとお互いの理解を深めなくちゃいけないと思うの」

男「僕はお前のことを知る度にどんどん嫌いになっていくけどな」

女「……そんなこと言ってると出さないわよ?」

男「僕、女、大好き!(棒)」

女「男くん」

男「なんだよ」

女「もう一度言ってもらえるかしら」

男「僕、女、大好き!(棒)」

女「もっと」

男「僕、女、大好き!(棒)」

女「あのね……例え棒読みでも、好きって言ってくれて嬉しい」

男「は?」

女「男くんが私のことが嫌いなのはわかってるわ」

男「………」

女「でも、好きな人に嫌われ続けるのってつらいの」

女「だから、棒読みだとしても、好きな人に好きって言ってくれたのはすごく嬉しい」

男「……………」

女「………ただ、それだけ」

男「………そうかよ」

休憩。眠気がやばい
今いつ寝落ちしてもおかしくない。多分寝る。おやすみ

女「そう。ただそれだけ」

男「……お前さ」

女「なに?」

男「なんでそこまで僕に執着するんだ?」

女「どういう意味かしら」

男「お前が僕をこんな風にしてるのは小さい頃からの恋慕の情だって言ったよな」

女「そうね」

男「ただそれだけでここまで出来るものなのか?」

女「………………」

男「どうなんだ?」

女「そう、ね確かにおかしく感じるかも。…………私ね、ひとりぼっちなの」

男「それは昔の話だろ?」

女「ううん、今も昔も変わらない。私はひとりぼっちなのよ」

男「……………」

女「男くんと離ればなれになったあとも私はひとりぼっちで寂しかった」

女「家庭環境なんかもっと酷かった。親は私を見てくれなかった、愛してくれなかった」

女「夫婦仲なんて冷めきってて、あの後すぐ離婚したわ。それでね」

女「あいつらは私を押し付け合ったのよ!これからの生活に邪魔だからって!」

男「……っ!?」

女「……それはそうでしょうね。嫌いな相手の血を引いている子供なんて要らなかったんでしょう」

女「……私は邪魔者扱いされて押し付けられて、結局母の元に行くことになったの」

女「その後も変わらず私は邪魔者扱い。あの女は必要最低限のことだけして私は放置」

女「それからも話せる相手は居ても心を開いて話せる相手は居なかった」

男「…………」

女「そして、私は思ったの。私を愛してくれる人が欲しいって」

女「その時真っ先に思い浮かんだのは男くん、あなたよ」

男「そう、なのか」

女「私に手を差し出してくれたこと、ずっと覚えていたから」

女「それからは無我夢中だったわ。ひたすら男くんのことだけを考え続けた」

女「私はどんどん男くんを好きになっていった。いや、好きになろうとしていたのかしら?」

女「私は私を、私だけを見てくれる人、私だけと愛し合える人が欲しくてたまらなくて」

女「その思いを男くんにぶつけることで孤独を紛らわしていたのでしょうね」

男「……つまり僕である理由はそんなにないわけだ」

女「あら、勘違いしないで?」

男「どういうことだ」

女「男くんのことを考えることで孤独をごまかしてたのは最初だけよ」

女「男くんのことを考えて、調べていって私は変わっていった」

女「あの笑顔を、感情を私に向けてくれたらどれほど素晴らしいのだろう」

女「あの人の隣にいれたのならどれだけ幸せだろう」

女「…………男くんと愛し合うことだけを夢見るようになったわ」

男「……………」

女「だから安心して?」

女「きっかけはろくでもない逃避からだったかもしれない」

女「でも、今は真剣に男くんと愛し合うことだけを考えているわよ」

女「だから……男くん」

男「……なんだよ」

女「あなたを…………愛してるわ」

男「……そうか」

女「あら、それだけ?なかなか自分でも情熱的な告白だったと思うのだけれど」

男「……いきなりで混乱してるんだよ」

女「男くん」

男「なんだよ」

女「面と向かって愛してるって言われたから照れてるの?」

男「違う」

女「否定しなくていいわよ」

男「違うからな」

女「ふふ、そういうことにしておくわね」

男「……………」

女「男くん」

男「今度はなんだよ!」

ジャララ、ドサッ……

男「っ!?おいっ、お前……」

女「違うの、そういうことするんじゃないわ」

男「なら何をするんだよ!」

女「耳を貸してちょうだい」

男「やだ」

女「……ノータイムで断ったわね」

男「当然だろ」

女「変なことはしないからお願い」

男「……………」

女「男くん……」

男「…………絶対変なことするなよ」

女「わかったわ。あのね………」ズイッ

男「(………近い)」

女「……大好き」ヒソヒソ

男「!?」ゾクッ

女「……私はあなたのことが大好きです」ヒソヒソ

男「お、おい!」

女「……男くん、愛してる」ヒソヒソ

男「み、耳元で囁くなよ!」

女「どう?」

男「くく、くすぐったいだけだ!」

女「あら本当に?」

男「本当だ!」

女「ふふ、そんなこといって顔真っ赤よ?喜んでくれたようで嬉しいわ」

男「こ、これは違う!」

女「何が違うのかしら」

男「こ、この……!」

女「男くんは本当にからかい甲斐があるわね」

男「…………」

女「あら、怒ったかし……!?」

ギュ……

女「………………え?」

男「……………」

女「……お、男くん?」

男「…………」ギュ

女「そ、そういうことね!私を恥ずかしがらせようってことなんでしょう?」

男「……………」ギュー

女「そ、そんなの………」

男「……………」ギュー

女「……………」カアアアァァッ

女「お、男くん?別にもう離していいわよ?私のこと嫌いでしょうし」

男「…………」ギュー

女「……男くん、どうしたの?ねえってば」

男「…………」ギュー

女「男くん、私……私……」

パッ

女「………あっ……」

男「おしまいだ」

女「う、うん」

男「どうした?いつもの余裕はどこに行ったんだよ」

女「……男くんこそ急に抱きしめてきてどうしたのよ」

男「やられっぱなしだと癪にさわるからな」

女「私は………」

女「……男くんからしてきてくれて嬉しかったわ」

男「……………」

女「その……」

男「なんだよ」

女「……もう一度、男くんからして欲しいのだけど」

男「……やだよ」

女「……そう」

男「……………」

女「……そう」

男「そんな物欲しそうに見ても無駄だからな」

寝る!おやすみ!
誤字脱字はごめんね。全部即興でその場で考えてるから

女「…スケベしよか…」

男「女ァ…」

女のスペックが気になるな

>>191
見た目の話なら好きに想像してくれて、ええんやで
1も明確なイメージはないから
そういうのって情報あったほうがいいんかね?

ttp://www.amaga.me/image/nz19203348132.jpg

こんなんかな

>>194
可愛い。眼が少し怖いけど

女「それじゃ……食器、片付けてくるわね」

男「ああ」

女「………男くん」

男「なんだ?」

女「…………」ジー

男「……はやく行けよ」

女「…………いじわる」

ギイイイィィ、バタン!

男「…………………」

男「(………行った、か)」

男「(……効果はあったな。間違いなく動揺してた)」

男「(こうしていけばやがて外に出られるはず……)」

男「(だけどやりすぎだったかもしれないな)」

男「(急すぎて不信感を与えたかもしれない)」

男「(これからはもっと慎重にやろう)」

男「(……………)」

男「(……やわらかかった、な)」

男「(いい匂いもしたし……っていけない!そんなことでどうする!信用を得るためにはこれ以上のことをしなくちゃいけないんだぞ!?)」

男「(これはただ外に出るために必要なことなんだ!それ以外のなんでもない!)」

男「(……でも)」

男「(あいつは本当に僕が好きなんだよな)」

男「(………)」

男「(……でも、相手は監禁してくるようなやつだ!信用するな!)」

男「(……………)」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

男「あのさ」

女「なに?男くん」

男「風呂に入りたい」

女「……そう、お風呂に入りたいの」

男「そうなんだ」

女「……ごめんなさい、お風呂に入るのは無理ね」

男「……は?」

女「この部屋から出すわけにはいけないからお風呂は無理ね。出来てせいぜい体を拭くくらいかしら」

男「……なんとなくそんな気はしてたさ」

女「それに服を脱ぐためには枷を外さないといけないし、どうしましょうね?」

男「……おい、もしかして体を拭くことすら難しいのか?」

女「そうなるわね」

休憩。本当にどうしよう
まさか風呂で悩むとは。監禁してる時のお風呂ってどうしてるんだろ
枷を外すには鍵を持って近づく必要があるからアウトだしなぁ

首輪と鎖

>>201
それでも鍵を持って近づく必要があるからアウトじゃないかな

思いつかないから寝る

1.手錠を足首、手首にする(腕は後ろで)
2.首輪と手首の手錠を出来る限り短い鎖で繋げる
3.手首の手錠、足首の手錠の鎖を出来る限り短い鎖で繋げる
外そうとすると電気ショックとか追加で完璧

>>205
手錠をする際に、枷を外してからつけようとすると暴れられて、鍵を奪われるかもしれない
手錠をつけてから枷を外しても服が脱げない

>>206
面倒くさいな
もう男はナイフ、ストーキングされてた時撮られた恥ずかしい動画で脅されて自ら着替えるよう強要されたで良いじゃん

>>207
愛がないでしょ!
とはさておき一応考えてるから待っててね
1はグロとエロ書けないけど

男「……マジかよ」

女「方法がないわけでもないわよ」

男「本当か?」

女「ええ」

男「なら早く教えてくれよ」

女「ごめんなさい、この方法だとある程度準備がいるの。だから準備が出来たら、ね」

男「……どれくらいかかる?」

女「夜まで待って欲しいわね」

男「わかった、夜だな」

女「ええ、約束するわ」

男「必ずだからな」

女「わかったわ。……それにしても」

男「なんだよ」

女「男くんが綺麗好きで良かったわ。「なら別にいい」とか言われたらどうしようかと思ったもの」

男「……そんなこというわけないだろ。お前は僕をどう思ってるんだか」

女「ただの冗談よ。そこまで綺麗好きではないにしろ男くんお風呂好きだものね」

男「……どういう意味だよ」

女「男くんの部屋散らかし放題だもの。ちゃんと掃除しないとダメよ?」

男「……本当に部屋に侵入してたんだな」

女「侵入なんて人聞きが悪いわね」

男「それ以外にどう言えばいいんだよ」

女「……好きな人の部屋の抜き打ちチェック?」

男「なんだよそれは。後、それでも侵入したことには変わりないぞ」

女「それはさておき男くん」

男「話をそらしたな」

女「さっきも言ったけど部屋の掃除はきちんとしないとダメよ?」

男「なら片付けにいくから解放してくれ」

女「いつ人が来るのかわからないんだから」

男「聞き流しやがったぞこいつ」

女「特に、………ベッドの下とか」

男「……わかってたよ。お前が部屋に侵入したと聞いた時からバレてるとはわかってたさ」

女「男くんの部屋には叩いたり縛られたりな本もあったけど本当に好きじゃないのね?」

男「答えなきゃいけないのか?」

女「?男くんの生殺与奪権は私が握っているのだけど」

男「……前も言ったけど実際やれと言われたら嫌だよ」

女「私はいいと言ってるのに?」

男「……好きじゃない」

女「そう……。なら他には……男くんは大きいのが好きみたいね?」

男「もうやめて欲しいんだが」

女「やめないわ。根掘り葉掘り全部聞かせてもらうわよ」

男「……なんなんだよ、この羞恥プレイは」

女「あら、男くんはいじめられる方が好き?」

男「そんなわけあるか!」

女「そう。いじめて欲しいって言うのなら頑張ったのだけど」

男「……お前どsだよ」

女「そんなことないわよ。で、大きいのが好きなの?」

男「………」

女「どうなの?」

男「………きだよ」

女「聞こえないわね」

男「好きだよ、……悪いかよ」

女「悪いわね」

男「自分で言わせといてそれかよ!?」

女「男くん」

男「……なんでしょうか」

女「私の胸、どう思う?」

男「………は?」

女「どう思うの?」

男「あ……え、と……柔らかか……った」

女「ありがとう男くん。でもそうじゃなくて、大きさの話よ」

男「ん……あ……ふ、普通じゃないのか?」

女「そうね、それで男くんはさっきなんて言ったかしら」

男「……大きいのが好きだと、言いました」

女「そういうことよ、男くん。でもね」

男「……なんだよ」

女「男くんのさっきの反応を見るとそこまで心配する必要がないみたいね」

男「っ!うるさい!」

女「ふふっ、真っ先に出た言葉が柔らかかった、だものね?」

男「……もうやめてくれぇ」

女「私を意識しているようで嬉しさわ。男くんが特別警戒心が甘いのか、それとも……、どうなの?」

男「聞くなよ、……聞くなよ」

風呂に行くのでここまで
また今度ね。読んでくれる人達に感謝

そうか、誰も見てないのか……
なら見てもらうために少しやろう

女「どうしようかしら」

男「僕をいじめて楽しいのか!?」

女「それは少し違うわね」

男「ならどういうことだよ!」

女「私が男くんをいじめたとするでしょう?さっきみたいに」

男「さっきみたいには余計だ」

女「男くん、そのまま黙って引き下がる?」

男「……多分違うな」

女「そう、やり返そうとするでしょう。そういったやりとりが好きなの」

男「……えーと」

女「男くんと他愛のないお喋りをしているのが楽しいっていうことよ」

男「……なんだそれ」

女「男くんの声が私に向けられているのが嬉しいの。他の誰でもなく私だけに向けられた声」

女「そうしたやりとりの中に幸せを感じるの」

男「……バカじゃねーの」

女「あらひどい」

男「よくそんな恥ずかしいこと言えるな」

女「男くんにだから、言えるの」

男「…………」

女「それにまだまだこんなものじゃないわよ?男くんに伝えたいこと、たくさんあるからね」

男「……そうかよ」

女「ええ、私の思いの丈をこれでもかってね」

男「はは、そんなの知るかよ」

女「最終的には受け入れてもらうから」

男「お断りだ」

女「あら、受け入れてくれないとここから出れないのだけど」

男「結局は無理やりじゃないかよ」

女「愛の前には些細なことよ」

男「その些細なことが僕にとってはすごく大きいんだけどな!」

女「ふふっ、ふふふふふふふ」

男「お前が笑うと怖いんだけど」

女「ひどいわね、ただ楽しいと思って笑ってただけなのに」

男「お前、監禁してきた奴が目の前で笑ってたら怖くないか?」

女「ひどいことなんかしないのに。それとも少しはしたほうがいいの?」

男「全くもってこれっぽっちもしてほしくないです」

女「楽しいわ」

男「僕をこうして監禁するのがか」

女「ええ、男くんと一緒にいられるから」

男「肯定しやがった……」

女「ねえ、男くん」

男「なんだよ」

女「ずっとこのまま二人でいれればいいのにね?」

男「そんなわけあるか」

女「男くんと私の二人だけでずっと………ずっといられればいいのに」

男「…………」

女「このままじゃいられないのは私自身もわかってる。人を一人監禁するのは大変なことだもの。このままじゃいられない」

男「……だろうな」

女「だからね、時間が進むのが怖い。男くんが私を好きになってくれなくてどこかに行っちゃうことばかり考えてしまうの」

女「男くんと離れたくない。ずっと一緒にいたい」

男「…………」

女「……お願いだからいなくならないでください」

男「……っ」

女「私の側にいて欲しいです。……男くんの側にいたいんです」

女「……私を嫌いにならないで、ください」

女「……卑怯なのはわかっています。……それでも、……一緒にいたいの」

男「…………僕、は」

女「………………………………なんていうのは、どう?」

男「……………は?」

女「こうやって懇願したら私と一緒にいてくれる?」

男「……お前さあ、………お前さあ、………ふざけんなよ!!?」

女「ふふっ」

男「本当に悩んだんだぞお前!?」

女「あら嬉しい」

男「もうお前なんか信じないからな!?絶対に何があっても信用するもんかよ!」

こんな感じでこれまで。見てくれてありがとう
1は構ってちゃんだから支援や感想レスが増えてるとやる気が出ます
日をあけたのに結構レスしてくれる人がいて嬉しかった。おやすみ

女「ふふっ、怒らせちゃったわね」

男「やっていいことと悪いことがあるよな、おい」

女「だって男くんがあまりにも真剣にこちらを見つめてくるんだもの」

男「だからってさっきのはないだろ」

女「ごめんなさい、さすがに恥ずかしくて照れちゃったのよ」

男「お前にそんなものあるのかよ」

女「あるに決まってるじゃない。それにね……」

男「はいはい、それで?」

女「……あのままだと我慢できそうになかったのよ」

男「おい」

女「無理やりでもいいから男くんを愛してしまいそうになったわ」

男「お前のことがますます信用できなくなったな。そんな簡単に理性飛ばすなよ」

女「これでも大分我慢してるのだけど」

男「そうか?結構好き勝手やってると思うけどな」

女「好き勝手していい?」

男「やめて」

女「ふふ。………それともうひとつ」

男「……なんだ?」

女「あのまま流れに身を任せてたとしてよ?」

男「ああ」

女「男くん、私を好きになった?」

男「………一応、迷ってはいた」

女「そうね、男くんの私への好意はまだそれほどでしかない」

女「でもそれはその場しのぎでだけしかないでしょうね。一時の感情に任せた一夜限りの愛………そんなの許さない」

男「…………」

女「その後もそれは続くかもしれない、もしかしたら永遠に続くのかもしれないわね」

女「でも、続かなかったら?男くんが私を抱いたのを一時の感情の迷いと切り捨てて後悔するなんて耐えられない」

女「それどころか私だけが盛り上がってそれが元で男くんを逃がしてしまうかもしれない」

男「…………」

女「考えすぎかもしれない。だけどそんなの、有り得ない。許せない」

女「ねえ、男くん」

男「……なんだよ」

女「あなたはさっき、迷ったって言ったわよね?」

男「……言ったな」

女「男くんがそうやって考えてくれて嬉しいと思ったわ。でもね、あのまま流れに身を任せて早く解放されようって考え、あったでしょ?」

男「……っ!」

女「ふふ、男くんはやっぱりわかりやすいわね。顔に出るもの」

男「……悪かったな、顔に出やすくて」

女「別にそんなこと言ってないわ。正直なのは男くんの美点よ?」

男「……それで、どうするんだ?」

女「なにを?」

男「……こんなこと考えてたのに何もないのか?」

女「………」

ご飯なのでここまで
続きはまた今度。それじゃ ノシ

男「…………」ゴクリ

女「……別に何もしないわよ」

男「……本当か?」

女「本当に何もしないわ」

男「……絶対何かされると思ってた」

女「そこまで言うのなら期待に応えてあげようかしら」

男「しなくていい」

女「それならそんなこと最初から言わなきゃいいのに」

男「信用できないんだよ」

女「………理由を聞いてもいい?」

男「そんなの監禁してくるような奴を信用できるわけないだろ」

女「そうね。でもこれでも男くんに信じてもらえるようにお世話してきたつもりなのだけど」

男「それもお前が勝手にやっただけだろ」

女「その行為を通じて私の愛が伝わらなかったのかしら」

男「伝わるわけないだろ。それに」

女「それに?」

男「いきなり現れて好きですって言われて信じれるか?僕はお前のことほとんど知らないのに好意を押し付けてきても戸惑うばかりだよ」

女「……そうなの」

男「ああ」

女「つまり男くんにはもっと段階を踏んだ恋愛が良かったのね」

男「……そうだよ」

女「いきなり監禁はハードルが高かったかしらね」

男「当たり前だ!監禁から始まる恋愛ってなんだよ!?」

女「いいじゃない、個性的で」

男「良いわけあるか!付き合ったきっかけが監禁とか有り得ないだろ」

女「私は気にしないけど」

男「僕はそんなの嫌だ!……こんなとこからさっさと脱出して普通の恋愛をしてやる」

女「それは無理よ。男くんは私と結ばれるんだから」

男「はっ!必ず逃げだしてやるよ」

女「逃げても地の果てまでも追いかけるから無駄よ」

男「……お前は本当にしそうだから怖いな」

女「ふふふ」

男「……はあ。……そういやお腹空いてきたな」

女「そう?なら夕ご飯にしましょうか」

男「ああ、頼む」

女「それじゃあできるまで待っててちょうだい」

男「わかった」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

女「はい、あーん」

男「あー」パク、モグモグ

女「はい、おしまい。おいしかった?」

男「んー?ふつー」

女「そういう適当な返事のほうが傷つくのだけど」

男「わかってるからそう言ってるんだよ」

女「いじわるね」

男「お前がしたことよりは可愛いもんだろ」

女「でもいじわるな男くんも好きよ」

男「はいはいそうですか」

女「……ところでもう寝る?」

男「そうだな、なんか眠いし」

女「お腹いっぱいになったから寝るなんて、男くん子供みたいね」

男「うるさい。……あー、なんか凄い眠い」

女「今から布団の準備するから」

男「……んー………本当に……眠い……」

女「布団用意するからそこで寝ないでよ?」

男「…………………」

女「男くん、寝ちゃったの?」

男「………………スー、スー」

女「男くん?」

男「……………スー、スー」

女「薬、ちゃんと効いてるみたいね」

女「さて、………始めましょう」

今夜はここまで。見てくれる人達いつもありがとう
ああ、終わりが見えてこない。このssいつになったら終わるのかな?
即興で書いてるけど上手く終わらせれるといいな。おやすみ

もう誰も見てないだろうけど一応
やる気が尽きた。気が向いたらやるかも。期待しないで



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



男「んあ……?」

女「………すぅ、すぅ」ギュ

男「……寝ていたのか」

男「……ん?あれ……おい」ユサユサ

女「んん………」

男「おい、起きろよ」

女「……ふぁ。……男くん、どうかしたの?」

男「何だよ、これ」

女「なにが?」

男「服、違うのになっているんだけど」

女「そうね」

男「そうね、じゃなくて何をしたんだよ」

女「着替えさてあげたの、体を拭くついでに」

男「……は?」

女「男くんが寝ている間にやっておいたわ、体拭くの」

男「……なんか盛っただろ」

女「わかる?すやすや眠れるお薬を少し、ね」

男「普通、そんなことされたら起きるだろうからな。それにしても………」

女「なに?」

男「他にやり方はなかったのかよ。薬まで使うか?普通」

女「こんな方法ぐらいしかなかったもの。私だって男くんが汚いのは嫌だもの」

男「そうだとしてもだな」

女「私もこんなの嫌よ」

男「そうか?お前なら簡単そういうの使いそうだけどな」

女「男くんの中の私のイメージについて深く語り合いたいわね?」

男「別に、普通さ」

女「どうかしら」

男「じゃあお前なにか好印象になるようなことしたのか?」

女「ご飯作ってあげたじゃない」

男「お前が監禁しなきゃお世話にならなくても済んだな」

女「楽しくおしゃべりもしてるでしょ?」

男「お前と話す度に変態なのがわかっていったな」

女「男くんに好意を向けてるわ。好意を向けられるのは嬉しいわよね」

男「お前相手じゃなければな」

女「……………」

男「……………」

女「……いじわる」

男「いじわるで結構だ」

女「……最初はあんなに怯えてたのに」

男「いつまでも怯えていられないだろ。それに怯えていたままで良かったのか?」

女「………………………………」

男「お い」

女「ふふ、冗談よ。こういうやり取りしてるほうが楽しいわ」

男「ほうがってことは少しは迷ったな?」

女「細かいわね、男くん」

男「お前にとっては些細なことでもこっちには重要だったりもするんだよ」

女「そう?」

男「もしお前が怯えていた方がいいなんて言ったら何されるかわからないだろ」

女「そんな仮定は無意味よ。しないから」

男「そんな簡単に信用できるか」

女「男くんて本当にガード固いわね。いつになったら心を開いてくれるの?」

男「言っておくけどそんな簡単に開いたりしないからな」

女「なら、あとどのくらいかしら?」

男「少なくとも監禁されたままじゃ無理だな」

女「……そう、こだわるのね」

男「当たり前だろ」

女「でも逃がさないから」

男「知ってた」

女「なら諦めてくれる?」

男「まさか。そっちこそ諦めたらどうなんだ」

女「それこそ有り得ないわね」

男「はは、……ちくしょう」

女「ふふふふ」

男「……諦めないからな」

女「私もよ。気が合うわね」

男「言ってろよ」

今夜はこんな感じで少し更新
誰もいないと思ってたから反応があって嬉しかった
だけどどう終わりに持っていくかは相変わらず思い浮かばないままだよ
なんかヤンデレ?になっている気もする。難しいなあ

女「ふふふっ。……さてと、そろそろ朝ご飯にする?」

男「ああ」

女「コーンフレーク?」

男「コーンフレーク」

女「わかったわ」

ギイイィィィィ、バタン!



男「………ふぅ」

男「(やれやれ、やっと一息つけるな)」

男「(それにしても、いきなり薬使われるとは思わなかったな)」

男「(もしかしたら脱出するチャンスかも。と思ったけれどそんなに甘くはないよなぁ)」

男「(……このまま、少しずつ心を開いていく振りをするしかないか)」

男「(気持ちを落ち着かせて少しずつ、少しずつ)」

男「(いきなり好きだと言い出しても怪しまれるだろうしなぁ。ああ難しい)」

男「(……早く出たいなぁ)」

ガチャガチャ

男「(………おっと)」

ギイイィィィィ、バタン!

女「男くん、お待たせ」

男「別に。そんなに待ってない」

女「お腹空いてると思って急いだの」

男「そうか、ありがとう」

女「………男くん」

男「ん?」

女「頭でも打ったの?」

男「なんでそうなるんだ」

女「男くんがいきなりお礼なんて言うんだもの。心配するでしょう」

男「お前は僕をなんだと……」

女「私のこと監禁魔だって何回も言ってたのは男くんでしょう。それとも少しは機嫌直して私と一緒になる気になってくれたかしら」

男「そんなんじゃない」

女「ならどうしたの?」

男「僕の生活を今握っているのはお前だから、機嫌を損ねないようにしただけだ」

女「ふぅん?」

男「悪いかよ」

女「全然そんなことはないわ。むしろ大歓迎よ」

男「ならいいだろうが」

女「そうね。ふふっ」

男「なんだよ」

女「これでようやく第一歩ってところかしら」

男「そう思いたいなら好きにしろよ」

女「男くんがそう言うんなら好きに思っておくわ」

やる気が出ないのでここまで
短くてごめんね

女「それじゃ、あーん」

男「あー」パク

女「……………」

男「………」ムグムグ

女「おいしそうに食べるのね」

男「不味そうに食べる必要なんてないだろ」

女「そうね。男くんにはそうする理由がないもの」

男「………」ピタ

女「どうしたの?」

男「……おい。何か、入れただろ!?」

女「どうしてそんなこというの?」

男「お前がさっき意味ありげなこと言ったんだろ!」

女「そんなこと言ったかしら?」

男「間違いなく言った」

女「気にしないで?」

男「そんなことできるか!……何入れたんだよ」

女「何も入れてないのに」

男「ならそのスプーンでこのコーンフレーク食べてみろよ」

女「……………」

男「………おい」

女「今日はなんとなく遠慮しておくわ」

男「本当に何入れたんだよお前!?」

女「……気にしないでいた方がいいと思うわ」

男「吐く、今すぐ吐く」

女「ダメよ男くん。そんなことしたら汚れるじゃない」

男「身の危険が迫ってるのにそんなこと気にしていられるか」

女「掃除するの私なのよ?」

男「なら何も問題はないな」

女「はぁ……男くん」

男「今吐くのに忙しいんだ」

女「男くんは本当に面白いわね」

男「何がだ」

女「すぐ嘘に引っかかるところ」

男「……………」

女「あんなに慌てちゃって、ねぇ?」

男「………き、気づいてたさ」

女「え、なぁに?」

男「気づいて引っかかった振りしてただけだ!」

女「あら、そうくるの」

男「そ、そんなに何回も騙されるわけないだろ。常識で考えろよ」

女「ふぅーん?」

男「そ、それにしてもなんでお前はこんなに僕をからかおうとするんだ?さっきは引っかからなかったけどな。引っかからなかったけどな」

女「深い意味はないわよ」

男「深い意味もないのに僕を騙してからかおうとするのか」

女「もしかして根に持ったかしら?」

男「思いっきり」

女「ちょっと心が狭いわね」

男「お前にだけは言われたくない」

女「それもそうね」

男「それと深い理由がないならもうしないで「いやよ」……即答したな」

女「だって男くんをからかうの楽しいんだもの」

男「僕はまっっっっっったく楽しくないけどな。お前の冗談はわかりにくいんだよ」

女「こうしてると恋人同士みたいでしょ?」

男「はぁ?……お前の中の恋人は絶対どこかおかしい。普通の恋人はこんな命の危機を感じるような冗談は、言わない」

女「そう?私にとっては楽しいやり取りなんだけど。それに引っかかった振りじゃなかったの?」

男「ぐっ……」

女「それに、想像することしかできなかったの」

男「ん?」

女「見てるだけ、想像することだけでずっと我慢してた」

男「…………」

女「でも今、私の側には男くんがいる。さっきみたいなやり取りをしていると深くそれを実感できるの」

男「……お前さ、さっき深い意味はないって言ったよな」

女「言ったわね」

男「うそだろ?」

女「……男くんもようやく私のことわかり始めたわね」

男「あそこまで言われて気づかない奴なんて居ないだろ」

女「……男くんはやっぱり優しいね」

男「………」

女「知るか、って切り捨てられないか少し不安だった」

男「……そうかよ」

女「うん、男くんはやっぱり優しいまま……」

男「そう、なんだろうか」

今日はここまで
毎回毎回短くて申し訳ない

女「ええ、だから私にだけ優しくして欲しいわ」

男「必要性が感じられないな」

女「……好きな人には自分だけ優しくして欲しいのに」

男「知るかよそんなこと」

女「もっと私に優しくしてもいいのに」

男「いやだね」

女「いじわる。だけど私のご機嫌はとっていたほうがいいと思わない?」

男「すぐにそういうのちらつかせる奴を好きになると思うか?」

女「……………むぅ」

男「なんでも言うこと聞くと思うなよ」

女「結構これでも自制しているのだけど」

男「そうなのか、もっと自制してくれると僕は嬉しいぞ」

女「……厳しいのね」

男「身の安全を守るためだからな。お前のことなんか信用できるかよ」

女「ふぅん。………そこまで言われると自制してくるのが馬鹿らしくなってくるわね?」ジリッ

男「……おい、待て」

女「私ね、男くんに私を好きになってもらうためにすごく我慢してるの」ジリッ

男「わわかったから近づくな」

女「目の前に男くんがいるのに愛しあえないの。拒絶されるの」ジリッ

男「言い過ぎた、あやまる!」

女「その気持ち、わかってくれる?」ジリッ

男「わかった!わかったから!」

女「本当に?」

男「わかったから!僕ももう少し譲歩する!」

女「……………」

男「……………」

女「なら、いいけど」

男「ほっ(……近づかれるだけでなんでこんなに怖いんだろう)」

女「男くん」

男「な、なんだよ!?」

女「他には?」

男「ほ、他に?」

女「ごめんなさいの気持ちをどう表してくれるの?」

男「普通に謝るのじゃいけないのか?」

女「それよりもいいことしてもらいたいわ」

男「……何させるつもりだよ」

女「………てほしい」

男「なんて言ったんだ?」

女「……前みたいに、男くんから抱きしめてほしい」

男「……………」

女「お願い」

男「……襲わ、ないよな?」

女「ええ、抱きしめてもらうだけ」

男「………わかった。それで、チャラだぞ」

女「わかってる」

男「じゃ、じゃあいくぞ?」

女「………うん」

男「…………」ギュ

女「…………~っ!」ビクッ

男「だ、大丈夫か?」

女「……大、丈夫だからもっとギュってしてほしい」

男「あ、ああ」ギュゥ

女「……男くん、いつもより暖かい気がする」

男「……そうか」ギュ

女「うん、そう。優しくて、とても暖かいわ」

男「うん」

女「ふふっ」

男「どうした」ギュ

女「……ますます男くんを独り占めしたくなっちゃった」ギュゥ

男「そうかよ」

女「そう、とても幸せだから。……男くんの心臓の音が聞こえる」

男「……胸に頭をつけてるからな」

女「……とっても近いわ。男くんがこんなに近くに感じる」

男「………………」

女「………………」

男「もう、いいか?」

女「……もう少し」

男「……もうダメだ」グイッ

女「………あっ」

男「もういいだろ。お前の言うとおりにしたんだから」

女「……そう、ね。ありがとう」

男「……これは謝罪の気持ちなんだろう?お礼言ってどうするんだよ」

女「……そうね。そうだったわ」

男「……………」

女「……………」

男「……おい」

女「なに、男くん」

男「お前、これでいいのかよ」

女「……どういうことかしら」

男「人を監禁して、拘束して。無理やり気持ちを自分に向けさせて満足なのか?」

女「急にどうしたの?」

男「僕が質問しているんだ」

女「……そんなのそれでいいに決まってるじゃない。じゃなきゃ、最初からこんなことはしないわ」

男「……そうか」

女「何?そういうこと言えば出してもらえると思ったの?」

男「……どうだろうな」

女「過程がどうであれ男くんと結ばれれば、それでいいの。後悔なんて欠片もないわ」

男「…………」

女「お望みの答えを言えなくてごめんなさいね。でも、これが私だから」

男「ああ、お前と僕は全然違うと再認識した」

女「でも、わかりあえる筈よ」

男「どうだろうな」

女「……………」

男「……………」

女「……コーンフレーク、ふやけちゃったわね」

男「食べるから別に問題ない」

女「そう?なら、あーん」

燃え尽きた、寝る!

今夜は無し!おやすみー

今夜も無しで。
どうやって綺麗に終わらせるか考えているよ
じっくり書くとgdgdにならないか、今終わらせるのはまだ描写が足りないかもしれないとか
そんなわけなので待っていてくれると嬉しいです

いつも支援くれる人達ありがとう。この感じだと5人くらいは読んでくれてるのかな
期待に応えられるよう完結できるよう頑張るね

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

女「ふやけたコーンフレーク、おいしかったかしら」

男「嫌いじゃないな、好きでもないけど」

女「やっぱり少しだけふやけたもののほうが好きなのね」

男「まあな」

女「それじゃあ、食事も終わったことだし……」

男「ことだし?」

女「歯磨きね」

男「…………」

女「どうしたのかしら男くん。歯磨き嫌いなの?不潔だからダメよそんなんじゃあ」

男「勝手に人を不潔な人にするな」

女「それじゃあどうしたのかしら」

男「……自分で歯磨きしていいか?」

女「してあげるから大丈夫よ」

男「自分でやるか……」

女「してあげるから」

男「自分でや……」

女「し て あ げ る か ら」

男「嫌だぞ僕は!」

女「わがまま言わないでちょうだい」

男「歯ブラシが口内の深くまで入るんだろ!?怖いわ!自分でやる!」

女「丁寧にやるから大丈夫よ。安心して?」

男「今まで何回も言ってきたけどお前なんか信用できるか」

女「もうそろそろ、始めてもいいかしら」

男「聞けよ」

女「……男くん、歯磨きくらい人として常識よ?」

男「自分でやるのならな」

女「それにキスの時に口臭が気になるなんて嫌よ。それぐらい当然のエチケットだと思うの」

男「お前とキスなんかもうしないから関係ない。だから歯ブラシをよこせよ」

女「男くん、何が気にいらないの?歯磨き粉はイチゴ味がよかった?」

男「そんなこと一言も言ってないだろう!?自分でやると言ってるんだ!」

女「却下ね」

男「」

女「で、そろそろいい?」

男「歯磨きの何がお前をそこまでかきたてるんだ……」

女「別にそこまで歯磨きをしてあげたいわけじゃないんだけど」

男「なら自分でやるから」

女「でも、男くんには私なしじゃ生きていけない体になってほしいから」

男「うわぁ……」

女「だからこういう小さなことからが大切だと私は思うわ」

男「……そういう理由ならあまり聞きたくなかったよ」

女「そう?」

男「ああ。……それにしてもやっぱり歯磨きをお前に任せるのは嫌なんだが」

女「………そこまで言うのなら自分でやる?」

男「……どういう風の吹き回しだ?」

女「そこまで嫌がるなら逆効果でしょうしね。それにこれにこだわらなくても男くんが私なしじゃ生きていけなくなる方法もあることだし」

男「へぇ、お前にそんなのがあるのか?」

女「あるわよ。知りたい?」

男「どうせ教えてくれないんだろ」

女「いいわよ、教えてあげる」

男「……おいおい、本当か?まあ、聞けるなら聞いとくけど」

女「だるまさん」

男「……………は?」

女「手足を切り落としてだるまさんにするの」

男「……は、ははは」

女「そうしたら男くんは一人じゃもがくことしかできなくなって私がいないと生きていけなくなるわ」

男「…………………」

女「移動することも起きる上がるのも食事をするのも着替えることも私の助けなしじゃできなくなる……どう?」

男「……じょ、冗談だよな?」

女「……男くんがこのままなら考えなくちゃいけないかもしれないわね」

男「嘘、だろ?」

女「男くんは私はすると思う?」

男「………………」

女「……………そこは「するはずがない」と言って欲しかったのだけど?」

男「……冗談なの、か?」

女「冗談なのだけど」

男「本当に?」

女「……信用されてないとは知っていたけれどここまでとは、ね」ハァ

男「どう考えても、本気にしか聞こえなかったんだが」

女「私が男くんに危害を与えるはずがないでしょう?」

男「いや、だって、なぁ……」

女「私は男くんと幸せな家庭を築いていきたいの。そんなこと、するはずないじゃない」

男「…………」

女「それに、……そんなことしたら男くんに抱きしめてもらうことができなくなっちゃうじゃない」

男「それが、理由か?」

女「それ以上の理由なんて、いらないでしょ?」

男「………そう、かも、な」

女「ふふ、それじゃあ歯磨きはどうする?」

男「…………………」

女「どうするの?」

男「……頼もう」

女「……男くん、さっきのは本当に冗談よ?わかってる?」

男「………そう、なんだろうな。でも、一応……あれだしな!」

女「……ちょっとさっきのは失敗だったかしら」

今夜はここまで。
ヤンデレを考えると最近これでいいのか不安になってきた。ちゃんとヤンデレものになってる、よね?
それじゃあおやすみーノシ

男「……それじゃ、はじめてくれ……!」

女「……そんな覚悟を決めた瞳をされても困るのだけど」

男「さあこいっ!」アー

女「はぁ、……はじめるわね」

しゃかしゃか

男「……………」

女「……………」

しゃかしゃかしゃかしゃか

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

女「はい、お水」

男「」グチュグチュグチュ、ペッ

女「どうかしら?」

男「ああ、さっぱりしたよ」

女「……感想はそれだけ?」

男「?……そうだけど」

女「つまんないわね」

男「したいって言ったのはお前だろう。それに歯磨きに面白さを求めるなよ」

女「男くん口を開けてるだけでろくに反応もないんだもの」

男「動いたら危ないだろうが」

女「それはそうなんだけど……ねえ?」

男「同意を求められても困る。それに面白いことってどんなのだよ」

女「とりあえずもっと反応がほしかったわね」

男「そうですか」

女「せっかく男くんの面白い反応が見れると思ったのに」

男「残念だったな、僕も学習してるんだよ」

女「でもこれからも歯磨きは私がしてあげるから」

男「つまらないんじゃないのかよ」

女「思ったより反応が薄かっただけで男くんのお世話をできるのは嬉しいもの」

男「僕はお世話をされても嬉しくないぞ」

女「そう?なら気に入ってもらえるようもっと頑張るわね」

男「本当にブレないな、お前」

女「男くんに愛されるためだもの」

男「……愛されるための行動に監禁が入らなきゃよかったんだけどな」

女「そう、これも愛なの」

男「うるさい」

女「男くんは私の行動から愛を感じないの?」

男「愛だけならまだしも狂気も大分入り混じってるよな、お前の場合」

女「いつ冷めるかわからない曖昧なものよりはいいでしょう?」

男「よくないさ」

女「私は男くんを永遠に愛し続けるのに。絶対に裏切ったりなんてしない、それでも?」

男「……ああ」

女「私はこの溢れ出る狂おしさこそが愛だと思うのだけど男くんはそう思わないみたいね」

男「そんなものなくても幸せにしてる人達はいるだろう」

女「どうかしらね?深い深い愛がなければ不幸になる人もでてくるわ。私のように」

男「…………」

女「私の両親はお互いを愛せなくなって、その結果が私だもの。それなのに本当に私の言う愛はいらないの?」

男「……それは、お前の両親がそうだっただけかもしれない」

女「そうかもしれないわ、でもそうならばあいつらはなんで私をつくったのかしら?」

男「……それは」

女「利害関係の一致?ただの情欲?それとも最初は愛があったとでも?」

男「…………」

女「そんなの私はいや。私は愛し続けたい、愛し合い続けたい」

男「……そうだとしてもこのやり方は違うだろ」

女「そうね、でも私にはわからないの。あいつらが正しくないのはわかるけど、何が正しいのかなんて」

男「……まだ間に合う」

女「……男くん?」

男「僕も本当の愛なんてわからない。でも………」

女「でも………?」

男「ふ、ふ、ふ、ふ、ふた2人で探さないか!?」

シーーーーン

女「……………」

男「……………」

女「男くん、それって……」

男「勘違いするなよ!別に恋人になろうとか言ったわけじゃない!」

女「…………男くん」

男「っ!だけど!お前を放っておけないんだよ!お前は怖いし!監禁魔だし!何考えてるかわかんないんだよ!」

女「……ひどい言いようね」

男「でも!でも放っておけなくなっちまったんだよ!お前がすごく不安定なのを見る度に気になって仕方ないんだ!」

女「……そう」

男「……今もお前なんか放っておいて逃げようとしてる自分がいる。だけど気になっている僕もいるんだ」

女「……うん」

男「だから………だから………」

女「……………」

男「お前は僕のこと諦めそうにないから、気が済むまで側にいてやる」

女「……………」

男「………………」

女「………………」

男「…………なんか言えよ」

女「ほ、本当に?」

男「本当だ」

女「本当の本当?」

男「本当の本当だ」

女「私、絶対に男くんを離さないわよ?」

男「ああ」

女「とても嫉妬深いわよ?」

男「知ってる」

女「逃げたりしない?」

男「どうやって逃げるんだ。何もかも調べたんだろ。」

女「……………」

男「……………」

女「…………」ギュ

男「急になんだよ」

女「……男くんが折れてくれたのはわかってるわ」

男「それ以外に何があるんだよ」

女「今謝るのは卑怯ね。でも、なんて言ったらいいのかしら」

男「知るかよ」

女「こういう時はそっと教えてくれるものじゃないの?」

男「あんまり調子にのるな」ビシッ

女「いたっ。……もう」

男「……お前が言いたいことを言えばいいだろ」

女「……そうね。……男くんは、やっぱり優しいままだね」

男「………うるさい」

女「……ごめんなさい」

男「謝るな、馬鹿」ギュ

女「…………うん」










男「……なあ、これ外してくれないか?」

女「………もう少し、このままの生活じゃだめ?」

男「ふざけるな!」


~end~

うん、書いてる途中で終わりに行くルートを思いついたから終わりにしました
思ったよりも綺麗に終わったんじゃないかな。少なくとも>>50よりはマシなはず
今まで支援ありがとうございました

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