杉坂海「沈黙は金」 (81)

アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。

当SSはアイドル名「ことわざ」でタイトルをつけているシリーズです。


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前々回
相原雪乃「光陰矢の如し」
相原雪乃「光陰矢の如し」 - SSまとめ速報
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前回
五十嵐響子「砂糖食いの若死」
五十嵐響子「砂糖食いの若死」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420424119/)



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 ─ 前回のお話 ─


・Paプロは血の気が多い

・真面目な響子、肇、巴がPaプロ、AE社、NNN芸能に勝てた

・健康には気をつけよう



 ─ 事務所・会議室 ─



モバP(以下P)「候補生組ー、全員集まったかー?」

西川保奈美「Pさん、これで全員よ」

P「よろしい」

喜多見柚「えー、どしたの?何かの会合?」

P「まぁ、待て」

大原みちる「唐突に全員集められても困っちゃいますよ」

P「落ち着けって」


保奈美「みんな気になるのね」

藤原肇「当然だと思う。もうアイドルとして活動を始めてる子が私含めていますから」

P「ああ、その点は若干ミスをしたかなと思ってる。この発表の方が先にやりたかったんだが何とも都合が合わなくてな」

柚「ってことは!?」

P「では発表します。当○○プロのアイドル候補生全9名、今を持ちまして全員、アイドルに昇格させます!」


「「「やったぁぁぁぁっ!!!!」」」


みちる「PさんPさん、やっとお仕事入るんですか!?」

柚「ちゃんと絵に残る仕事だよね!?親に見せられるよね!?」

保奈美「ホントに大丈夫かしら・・・私まだポーズの練習が足りないと思うんだけど・・・」

西島櫂「保奈美さんは考えすぎなんだって。アタシはワクワクしてるよ」



P「静かに!」



P「いいか、これからどんどん忙しくなるはずだ。俺が保証する」

佐藤心「よっ、プロデューサー☆」

P「それでまずは皆にレギュラー番組を取ってきたんだ」

櫂「えっ、いきなりレギュラー番組なの?」

保奈美「だ、段取りってのが必要なんじゃないかしら」

P「気にするな、そこまできっついのじゃないから」



・ ・ ・ ・ ・ 。



みちる「○○プロチャンネル・・・?」

P「そうだ。ニッコリ動画とかVStreamはご存知か?」

櫂「名前だけなら」

P「早い話が録画した動画や生放送を放映できるインターネットサイトだな」

P「俺が以前ニッコリ動画の生放送にお邪魔した時に作れないか、と頼んだんだよ」

肇「つまり、ネットでの生放送が私たちの初のレギュラー番組という事になるんですね?」

P「うん。ちょっとゴタゴタしちゃったけど、なんとか作る事が出来たんだ」


柚「ミッチー、みうさぎー、やっと私たちがテレビに出られるよー」

みちる「やりましたねー♪」

美羽「長かったですっ!でもこれからなんですよね!!」

P「テレビ・・・まぁディスプレイだし、別にいいか」

心「んでー、なんでゴタゴタしたの?はぁとたちの問題?」

P「いや、俺が3つの動画サイトで放映するように契約を持ちかけたせいだな」

松山久美子「結構大変な事じゃないの?それ」

P「そりゃな、普通は権利を独占したいものさ。だけど、俺はそれじゃ番組やお前達が知られる可能性が低いと見てね」

P「曜日によって関わる動画サイトとメンバーを変えるという手法でなんとか契約を結べたんだよ」

久美子「ホントに大丈夫なの?」

P「なぁに、それぞれ利点があるようにはしてある。下手に文句は言えないだろうね」

P「まぁ、そこらへんは気にしない事。契約とかはほとんど俺の責任だ、気にせず自分の仕事を成し遂げてくれ」

櫂「な、何か必要な事ってある?」

P「必要な事か・・・そうだな、とりあえずこれからキミたちは一般人ではなくなる事を忘れないでくれ。自分が言った一言が世界中に回りやすくなったり、尊敬や恨みを得る事が多くなると思う。だが、負けずに仲間たちと一緒に戦う事を心掛ける事!いいね?」


「「はいっ!!!」」




 ─ 事務所・事務室 ─



ワイワイガヤガヤ・・・。


杉坂海「ずいぶんと騒がしいね。Pさん、あの子たちに何か言ったの?」

P「本日を境に候補生組を全員、正式アイドルとして昇格させたんだ」

海「うっそ、本当?」

P「ああ、本当だ。しかも俺たちだけの番組とはいえ、レギュラー持ちだ」

海「太っ腹だね」

P「使えるものは使うさ。これからあの子たちは一生懸命にこの○○プロのアイドルとして戦ってもらうようになる」

海「そっかぁ・・・ちょっと感慨深いな」

P「亜季ちゃんが異例なだけで、ここずっと新規アイドルを排出してなかったからな」

P「あのメンバー・・・濃いと思うよ」

海(保奈美、柚ちゃんに、里美・・・肇、ミッチー、櫂のPさん大好きクラブ組に、美羽、ハァトさんにクミちゃん先輩・・・)

海(確かに濃い・・・い、勢いで負けそう・・・)


P「そして海、キミは彼女らの先輩となるんだよ」

海「・・・・・・」ゴクリ

P「みんなの事、指導できる?」

海「や、やってみるよ。仮にもPさんがアイドルとして見出した人たちだし、ウチもまたPさんに見出された人間の1人だしね」

P「ふふっ、ありがとう」ナデナデ

海「う、ウチを撫でるのは卑怯じゃないかい・・・?////」

P「そ、そうか?海が悩んでいる目をしていたからね・・・悩むのは俺の専売特許だって」

海「もう・・・」

海(う・・・ホント、急に妹みたいに扱われるのは恥ずかしすぎるって・・・朋やミッチーが羨ましい・・・)

P「うーん・・・と、そうだな。海、この日空いてる?」

海「うん、余裕だけど」

P「じゃあ、決まり。○○プロ初のWebラジオ、トップバッターのゲストは海な?」

海「うそぅっ!?」

P「加えて海には先輩として司会者の見本を見せてやる権利も与えよう」

海「せ、先輩として・・・」


P「海が入社した頃はトレーナーさんに見てもらうのが基本だったからな」

海「そうだね、亜季さんだってすぐデビューしちゃったし」

P「海からすれば初めての後輩みたいなものだ、しっかりやってくれ」

海「うん、あんまり後輩って印象ないけどさ」

P「そうだ、なんか1つぐらい言う事聞いてやるよ。やるならね」

海「な、なんでもっ!?」

P「・・・性行為と有り金全部よこせ以外で」

海「いや流石にそこまではいかないけどさ・・・聞いてくれるんだね?」

P「ああ」

海「・・・よし、やる」

P「分かった。じゃあ、収録すぐなんだ、コーチングお願いね」

海「・・・分かったよ。ホントに言う事聞いてもらうからねっ!」

P「おう」




・ ・ ・ ・ ・ 。



保奈美「海さん」

海「ん?どうしたんだい?」

保奈美「海さんに確かめてもらいたい事があるんです。その・・・」

海「・・・?」




海「・・・88cm」

保奈美「む、むぅ・・・」

海「見事にウチと同じバストサイズになってるね」

保奈美「やっぱり大きくなってますよね・・・ここ(○○プロ)に来た時は85だったんですけど・・・」

海「コンプレックスかい?」

保奈美「いえ、資料の書き換えをこの大事なタイミングでやらないといけないのかしら、と思って・・・」


海「あー・・・いいよいいよ、逆サバなんてよくある事だからさ」

保奈美「よくある事?」

海「うん、例えばPaプロの城ヶ崎美嘉。あの子はスリーサイズを小さく申請しているんだ、モデルもやってる関係かな」

保奈美「ふむふむ・・・」

海「もちろん、サバ読みだろうと逆サバだろうとあまりにも大きく違い過ぎるのはアウトだけどね」

海「人間の体なんて毎日変動するんだ。いちいち気にしてたら終わらなくなっちゃうよっ」

保奈美「分かったわ、海さん」


みちる「海さーんっ!!!」

海「そんなに慌てた顔して・・・どうしたんだい?」

みちる「放送中にパン食べちゃいけないんですかっ!!?」

海「まぁ、流石にMCとかに選ばれると無理だろうね」

みちる「ガーン、オススメのパンとか紹介できると思ったのに・・・」

海「まぁまぁ、いい方法としては・・・Cuプロの椎名法子って子がいるんだけど・・・」

みちる「あれ・・・どっかで聞いた事あるような」

海「食事系のアイドルってそこそこいるからね。この子はドーナツが本当に好きなんだ」

みちる「ほー・・・仲良くなれそうです」


海「この子がやってる方法は“差し入れ”って形なんだ」

みちる「差し入れ・・・」

海「ああ、共演者やスタッフの皆さんにあらかじめ渡しておくんだ。そしたらたまにテロップとかワイプで紹介されるんだ」

みちる「テロップ?ワイプ?」

海「あー・・・テロップっていうのは・・・」

美羽「海さん・・・今大丈夫・・・ですか?」

海「なんだい?」

美羽「今度の放送で・・・」

海「うぇっ!?ちょ、ちょっと待った!」

美羽「?」

海「今度のレギュラー番組出る人全員来て!」



 ─ 事務所・会議室 ─



海「・・・みんな来てる?」

久美子「9人全員揃ってるよ。大丈夫よ、海ちゃん」

海「ふぅ・・・みんな初のアイドルの仕事に加えてレギュラー番組ってのもあって慌てるのは分かる」

海「でももうちょっと落ち着こうね?第1回目のゲストとしてウチも来るんだ、困ったら助けられるからさ」

柚「海サン一緒に出られるのっ!?」

海「うん。Pさんに指名されちゃったよ」

柚「わーい、海さんがいれば百人力だしねー」

肇「海さんは頼りになりますから」

海(すっごいプレッシャー)


海「とりあえず、質問があれば答えられる範囲で答えていくよ。まずはテロップとワイプだね」

海「テロップってのは画面に表示される文字の事だね。たとえば・・・」


海「“こちらのあて先に住所、氏名、年齢を書いて送ってください”なんてのがテレビであるよね?」

海[両手で床を指を指すジェスチャー]

櫂「確かに見たことある!」

海「あれがテロップ。言うなれば文字による補助ってところかな」

久美子「撮影中は分からないのよね?」

海「あらかじめテロップを出す時はADさんが指示してくれるよ。“画面から見切れないでー”とか“広告出してまーす”とか」

海「ただ生放送の時はテロップを頼る事出来ないから、自分の声が通るような特訓はしておいてね?」

一同「はーい」


海「次はワイプ。ワイプって言われてみんな分かる?」

心「あれでしょ☆バラエティで芸能人の驚く顔とかが出てるやつ♪」

海「うん、正解。もっと細かく言えば画面上にもう一つ画面を出すための小窓って感じかな」

海「例えばニュースとかで中継やったりするだろ?あの時にスタジオと中継先の画面で2つの画面があるだろう?」

みちる「あれもワイプなんですか?」

海「そうだね。あと、動画だけがワイプに使われるわけじゃない。写真とかの静止画もワイプで表示されたりするんだ」

みちる「って事は、美味しいパンが紹介したらワイプで表示されたりするんですか!?」

海「十中八九そうだろうね。ミッチーとしてはパンを他の人に渡して美味しく食べてもらいたいだろうけど」

みちる「あはははーっ・・・そうなんですよねー」

海「脱線しちゃったけど、みんなはワイプの事を忘れないで欲しい。アイドルになったら具合はどうあれファンが付く、テレビはそのファンに番組が売れて欲しいからいつでもカメラを皆に向けてるからねー?」

一同「はーい」

海「寝ちゃったりしちゃダメだからねー?」

一同「はーい」


美羽「海さん、次の質問なんですけど・・・」

海「うん、答えるよ」

美羽「例えば・・・アイドルの衣装じゃなくて自分の普段着がテレビに出ちゃうって事あるんですか?」

海「あるね。たまにだけど」

美羽「はぅ・・・」

海「なんだい、私服に自信ない?」

美羽「はい・・・なんだか怖いなーというか・・・」

海「まー、よほど変態チックな服装じゃなければ大丈夫じゃないかな」

美羽「でも・・・」

海「服装の基本は3色!メインカラーにサブカラー!それにアクセント!これさえ守ってれば変には見えないよ」

美羽「は、はーい」

海「そんなに不安なら今度一緒に買い物いくかい?」

美羽「お願いします!」

櫂「あたしもお願いしようかなー、前からボーイッシュなモノ着すぎなんて言われててね」

海「確かに櫂はピンクとかよりもブルーとか暗めのオレンジとか似合うしね」


海「おっと、また脱線しちゃった。あとは着る服がスタジオで決められてたりするよ」

久美子「なぜかしら?契約?」

海「うん、契約。スタジオ側と服屋さんが契約してるか・・・もしくはプロダクション側と服屋さんが契約していると“コレ着て番組出てねー”なんて言われる事があるんだ」

海「ウチはエスニック系の服着てる事多いよね?アレはもちろんウチが着たいってのが第一だけど、輸入会社さんに目を付けられて着てくれーって頼まれてるのもある」

心「あちゃー☆はぁとはラブリーな服の会社に目を付けられるかな?」

海「それは今後のハートさん次第。似合ってたり、愛用してたりするとそういう契約持ち込まれるのは頭の片隅に入れておくといいよ」

一同「はーい」


肇「海さん、いいですか?」

海「?」

肇「流石にまだ早いと思いますけど・・・パパラッチって来るんですか・・・?」

海「あ~・・・」

肇「私・・・狙われたら絶対慌てて失態を見せちゃいそうで・・・」

海「うーん・・・そうだなぁ、登場していきなり人気取れそうなメンツは確かにパパラッチに遭うかも」

肇「海さんから見て、私は遭いそうですかっ!?」

海「・・・・・・うん、肇ってこの中では一番男性受けしそうだから有り得るかも」

肇「あばばばばば・・・Pさんに甘える時間が・・・減っちゃう・・・減っちゃいます・・・」

海「あははは・・・」


みちる「海さんから見て、他にスタートダッシュ早そうな人ってどなたですか?」

海「うーん、肇とクミちゃん先輩かなぁ・・・」

久美子「えっ、私!?」

海「クミちゃん先輩はどちらかと女性受けしそう。ウチらエキサイトダンサーズって皆お姉さんキャラで売ってるからさ、女子中学生のファンが多くてね」

久美子「となると私も同じ路線になりそうね」

海「多分、そうだと思う。クミちゃん先輩の売る層は・・・多分、女子高生に対してファッションで攻めるって感じだと思う」

久美子「そうね・・・なんだかしっくり来たかも・・・」

心「じゃあはぁとも☆」

一同「ムリムリ」

心「ひっでぇ☆お前らあとでコチョコチョすっからな♪」


海「はぁとさんは売れるまで時間かかるかも。仮にも似たような売り方をしてるのが」

心「Cuプロのアベナナでしょ?分かってる分かってる」

海「まぁ・・・そうなんですが」

心「任しとけって☆はぁとが乗り越えてやんよ」

柚「天才シュガーハートの肝っ玉って感じだね」

美羽「はぁとさんすごいっ!」

心「だろだろ~☆ゆずっぺとみうみうには後でナデナデしてあげるっ☆」

海「また脱線したけどさ・・・パパラッチって基本怪しい人にしか来ないからさ。まずは名前が売れるよう努力しようね?」

一同「はーい」


海「次、ある?」

櫂「なんで海はPさんが好きなの?」

海「そりゃ、ウチを年相応に扱っt・・・・・・////」

一同「ニヤニヤ」

海「あ、あんたらぁ!!?////」

櫂「海に対する質問コーナーでしょ?これもアリでしょー」

みちる「海さんはあたし達の内でも奥手というか・・・情報出さないですもんね」

久美子「そうなの?」

肇「いつも女子会議には居るのに会話にはあまり積極的でないというか」

櫂「傍観者?」

海「そ、それは単純にウチがみんなについていけてないだけで・・・」

みちる「ほー?」


心「まー、プロデューサーの事が好きなのは確定っぽいね☆」

海「そ、そうだよ・・・好きで悪い事ないと思うけど・・・ってか、それだったらクミちゃん先輩だって何なんですか!?」

久美子「え、私?」

海「伊吹から聞きましたよ。親の音楽教室でPさんとキスしてたって」

肇「え?」

みちる「ぽ?」

櫂「な?」

美羽(エポナ?)

久美子「ななな、それはお礼のつもりで・・・!!////」

海「思いっきりマウスtoマウスと聞きましたけど」

久美子「あっ、えっ、あっ・・・////」

肇「これは言い逃れできない反応ですね」

櫂「さっそく連れていこう」

みちる「ふっふっふっ、た~んまり絞ってみましょうね~」

久美子「さ、三人とも顔が怖い・・・」

心「クミちゃんドンマイドンマイ☆」

久美子「ドンマイじゃないってばー!!」


柚「ウミサーン」

海「?」

柚「アイドルって恋愛禁止なんでしょ?大丈夫なの、この事務所」

海「幸いというか、なんというか皆Pさん一択だからなんとかなってる感じ」

柚「そなの?」

海「社長も欲求不満を解消する程度のデートなら見逃してくれるらしいし・・・流石にBどころかAも怒られるけどね」

櫂「肇ちゃんはD志願だっけ?」

肇「流石に段階を取りますっ!!////」

柚「A?B?D?」

海「あー・・・忘れて、お願い」

柚「はーい、多分どっかで知るんだろうなぁ~・・・あっ」

海「どうしたんだい?」

柚「サトミン寝てる」

海「え?」


榊原里美「すぅ・・・すぅ・・・」


海「あちゃー・・・色々と教えなおしかー・・・」




・ ・ ・ ・ ・ 。



 ─ 事務所・事務室 ─


海「疲れた・・・」

大和亜季「お疲れ様であります。コーヒーなら今淹れられますぞ」

海「あ、お願いします」

亜季「がってん♪」

海「亜季さんって例外中の例外って感じだよね」

亜季「そうでありますか?もうアイドルの活動に慣れてきたであります」

海「最初は雪乃さんにマンツーマンで鍛えられて、そのまま仕事をゲット出来ちゃったわけですし・・・」

亜季「あはは・・・私が海殿やこれからアイドルになる・・・例えば肇殿と同じステージに立ったら勝てないであります」

海「へ?」

ウサミーンに見えた


亜季「別に天性のアイドルのセンスがあったわけではないであります。P殿に言わせるなら・・・ニッチ戦略が上手く行ったってだけであります」

海「ニッチ?」

亜季「マネジメント用語のひとつであります。そうでありますね・・・Sランクプロダクションのアイドルがリーダーと呼ばれる市場であります」

海「うんうん」

海「そして我ら○○プロの雪乃殿や海殿みたいにリーダーと同じように普通のアイドル活動をするのがチャレンジャーと呼ばれる市場です。いかにリーダーとの差別化が大事な場でありますね」

海「そうだね、ウチも普通のアイドルと言われればそうだけど」

亜季「に対して私はミリタリー好きなアイドルとして売り出し、狭く知られない所で戦うのがニッチであります」

海「ん・・・ん?」

海「そうでありますね・・・分かりやすく言うと、エアガン雑誌のモデルやそれこそ今度行なわれる自衛隊カレーフェスティバルのインタビューアーに選抜されたであります」

海「あ、ちゃんと次の仕事入ってるんだ」

亜季「P殿が貪欲に私に似合う仕事を探してくれてますからね」

海「Pさんは多趣味だから不明瞭というか・・・」

亜季「気持ちは分かるであります」


亜季「話を戻して、アイドルが可愛いウサギを持っているのとアサルトライフル・・・じゃ分からないでありますね、でっかい銃持っているのだったら一般人はどちらの方がいいと思いますか?」

海「やっぱりウサギかな。銃の方は物騒って感じがしちゃうかも」

亜季「そうであります。だけど中には銃が好きな人がいます。銃は物騒だから集まる人も限られているであります、いわゆるヲタクというヤツです」

亜季「その限られた人間に売り出すのがニッチ、つまりはスキマ戦略であります」

海「大きく売り出さないんだ?」

亜季「というわけではありませんが・・・今となってはミリタリー界隈では私は受け入れられているであります」

海「わ、分からない・・・」

亜季「アイドル界では微妙だけど、ミリタリー界では強い力を持っていると理解してくれればいいでありますよ。激戦区を避け、自分だけの領地を得たのです」

海「なるほど・・・」

亜季「詳しくは競争地位戦略というのを調べてみればいいであります。P殿に叩き込まれましたよ」

亜季「自分がどう戦っているかを理解するべきだって」

海「ウチらには教えてくれなかったのに」

亜季「やっぱり異例だからですかね」


海「亜季さんは羨ましいよ。Pさんに愛されてて」

亜季「あ、愛されっ・・・////」

海「仕事に関する対話もしっかりしてて、自分が立つべき場所を度々指示してくれるし・・・何より、Pさんの好みが亜季さんだって・・・」

亜季「か、体の話でありますっ!!スタイルがP殿好みなだけでありますっ!!////」

海「・・・それでも具合はどうあれPさんが好意を向けてるのって亜季さんだけだしなぁ・・・唯一“ちゃん”付けなのもあるし」

亜季「こ、好意っ・・・!!!////


P『なぁ、亜季ちゃん・・・俺、亜季ちゃんの事が好きなんだ。いつもいつもキミの顔を追っちゃってる・・・だからさ、俺と・・・』


亜季「・・・・・・キュー////」

海「亜季さん?あれ、亜季さーん?」



・ ・ ・ ・ ・ 。



 ─ レッスン場 ─


海「皆が亜季さんみたいにアイドルとしての道しるべが分かりやすいわけじゃないもんね・・・」

海「候補生組は・・・大丈夫かな」

海「じゃなかった、もう候補生じゃないんだよね」


「・・・・・・・ぅー!」


海「?特訓してるのかな?」

柚「もーっ!もーっ!!!」

美羽「柚ちゃん固いよっ!!もっと体柔らかくして声出さないと!!」

柚「もーぅー!!!」

櫂「さとみーちゃーん、押すよー?」

里美「ほぇぇ・・・」ペターン

柚「サトミンやわらかっ!?」

里美「おっぱいが邪魔でこれ以上いけません~」

柚「がーっ!?」

櫂「分かる分かる」


美羽「さ、触ってもいいですか?」

里美「いいですよー?」

美羽「ええっと・・・わぁっ!!すごくやわらか・・・って里美さん?ブラ着けてます?」

里美「ほわぁぁ・・・着けるの忘れてました~」

櫂「アカン」

柚「ちょ、ちょっと体持ち上げて?」

里美「ほぇ?」

櫂「い、急いでブラ持ってきて!!乳首見えてるっ!!!」

柚「外歩けないよっ!!」

美羽「こんなの“ブラ”下げてたらマズイですって!」

柚(なんで今強調したの・・・?)

保奈美「持ってきたわ。スポーツブラだけど」

柚「え、サトミン着れるの?」

保奈美「これ以外なかったのよ」

櫂「仕方ない、これ着て?」

里美「わかりましたー」

美羽「これで一安心ですね」



海(なんだか大変そうだなぁ・・・)


里美「ほぇぇぇ?ひっかかって着れません~」

櫂「ぎゃー乳首がひっかかってるぅ!?」

美羽「あわわわ、ただの成長の暴力になってます・・・」

里美「頭もひっかかってぇ・・・」

保奈美「一旦脱がせるべきよ!」


「「せーのっ」」


里美「ほぁ!?」スッテーン

美羽「柚ちゃん、今の見た?」

柚「すっごい・・・なんというか“ポヨヨ~ン”だった・・・」

櫂「あたしもよくああいう感じになるけど、あれほどじゃないな・・・」

保奈美「・・・私より大きいのよね、アレ」

里美「背中が冷たいです~」

櫂「ああ、ごめんごめん」


柚「これ、今度の放送の時に言う?」

美羽「言ったら色んな意味でマズい気がする」

里美「?」

柚「まぁ、サトミンがネタにするなら、いいんだけどねー」

柚「うーん・・・言っていい言葉と悪い言葉があるのが大変だよぉ」

保奈美「変な事言って、アイドル人生終わらせたくないわね・・・」



海(言っていい言葉と悪い言葉・・・確かに場所によるよね・・・)

海(もしアウトな言葉を言ったら、亜季さんの言ってたチャレンジャーだとかニッチだとかにすらなれないってわけだよね・・・)

海(何か手助けできないかな・・・そうだ!よくPさんは格言とか教えて励ましてたりしてるよね)

海(自分も何か調べて言葉を贈ろう!)




 ─ 撮影所・楽屋 ─


櫂「あーっ、緊張するぅ・・・」

柚「あと1時間後には開始なんだよね」

櫂「そうそう。あー、怖い怖い!柚ちゃん抱きしめさせてー」

柚「しょーがないなぁ」

櫂「あー、ぬくぬく♪落ち着く・・・♪」

美羽「私もやらせてくださいっ」

柚「わー、あたしは湯たんぽじゃないよー」

心「えー、せめてはぁとの番まで頑張ってよー☆」

柚「あたし全員とするのっ!?」

心「もち♪」

柚「ぎゃー、クミちゃん助けてー!」


海(時間が経つのは早く、あっという間に収録の日となってしまった)

海(当然、マナーとかいろいろ詰め込んだけど、なんだか怖い)

保奈美「あばばっばばばばばばばれないでくださいっ!!!」

柚「保奈美さん、今なんて言ったの?」

保奈美「暴れないでくださいって言ったんです!始まった瞬間、息切れとかみっともないわ」

肇「・・・ふふっ」

保奈美「肇さんは落ち着いてるわね。流石は経験者」

肇「経験なんて・・・1回しかないのに・・・」

櫂「ねぇミッチー、なーんか意味深に聞こえない?」コソコソ

みちる「聞こえます、明らかに違う意味で言ってます」コソコソ

肇「違いますって!私だって緊張してますよ。武者震いですっ!」


みちる「本当ですか~?」

肇「本当です。みんなと一緒に出られるなんて、考えてもいませんでしたから」

里美「すぅ・・・すぅ・・・」

久美子「里美ちゃん起こさなくて大丈夫かな?」

里美「ほぇ・・・?」

みちる「里美さんが一番の大物ですかね」

久美子「胸で判断するなら確かにそうかも・・・」



海(やっぱりみんな余裕ないな・・・、緊張してる証拠だね)


海(よし、緊張をほぐすために持ってきた言葉があるんだ。聞かせてみよう)

海「よーし、みんな揃ったねー?」

櫂「センパイよろしくー」

みちる「よろしくお願いしまーす」

海「今日はみんなの記念の日になる。そんなみんなに送る言葉があるんだ」

海「沈黙は金って言葉があってね、黙っている事は大切だーって言葉があるんだよ」

一同「へー」

海「まー、余計な事は喋らなくていいという事らしいよ。無理に喋ろうとせず、自然体にね」

一同「はーい」


海(まさか、この安直な発言がミスだとはこの時の自分は理解していなかった)




海(この後、スタッフの人に呼ばれ、一同10名はスタジオへと呼ばれた)




 ─ スタジオ ─



海(皆が困惑、期待、色んな感情を混ぜ合わせた顔持ちで待っていた。まもなく撮影が始まる)

里美「・・・・・・」ポケー

柚「サトミン起きてってばっ!!撮影始まっちゃうよっ!!」

肇「もう、寝かせたままの方がキャラ立つんじゃないでしょうか?」

心「器用に立ったまま寝れるならいいんじゃない☆」

里美「ふぁぁ・・・」

柚「昨日何時寝たの!?」

里美「えっとぉ・・・あんまり寝れてないです・・・」

柚「緊張して?」

里美「はぁい」

柚「もー、Pサンに怒られてもしらないよ?」

里美「おにいちゃんに・・・それだけは嫌です~・・・」

柚「あとおにいちゃんじゃなくてPサン、もしくはプロデューサー」

里美「はぁい↓」

海(柚はしっかりしてるな・・・朋や里美と過ごしてるとなると、どうしてもああなってしまうのは理解できる)

海(Pさんは甘やかしすぎというか、甘えられすぎというか)


久美子「ふふっ、なんだか楽しくなってきたね」

櫂「・・・そうですか?あたし、なんか鳥肌立ってきちゃって・・・」

美羽「私はさっきから震えが止まらなくて・・・」

みちる「パン・・・パン・・・パン・・・」

保奈美「・・・・・・」

久美子「保奈美ちゃん?」

保奈美「ふぉぇっ!?」

久美子「緊張しすぎ、深呼吸したら?」

保奈美「・・・すぅ・・・はぁ・・・すぅ・・・はぁ・・・」

久美子「どう?」


保奈美「・・・すみません、ちょっと前まではこの世界に来る事、まったく考えてなかったのにって思ってしまって・・・」

久美子「後悔してる?」

保奈美「いえ、ただ・・・」

久美子「ただ?」

保奈美「誤った発言だけはしたくないと思って・・・やっとスタートラインに立てたんです。長く険しい棘の道を些細なミスで終わってしまいたくないなって・・・」

久美子「うんうん・・・」

保奈美「クミさんは夢とかないんですか?」

久美子「夢・・・・そうね、強いて言うなら皆に恩返ししたいかな」

保奈美「恩返し?」

久美子「私を育ててくれた両親にも、そんな両親が挫けそうになった時に支えてくれたP君にも、一緒にレッスンを続けてくれたここにいる仲間たちにも、これから助け合う事になるだろうスタッフの人たちにも」

久美子「私の魅力や想いをぶつけていきたい、そんな感じかな」


保奈美「・・・・・・いいですね、そんな夢なら・・・」

久美子「?」

保奈美「まるで自分の事しか考えてない私に比べれば・・・そんな・・・」

久美子「何言ってるの!自分の事が出来て、初めて他人に何かが出来るんだから」

久美子「精一杯なりたい自分をやりきれば喜んでくれる人がいる」

保奈美「そんな人・・・」

久美子「いるってば。少なくとも、親とP君とちひろさんと社長さんは喜んでくれる」

久美子「それに・・・ね?」

櫂「ピース!」

みちる「ぶい!」

美羽「えへへっ」

保奈美「・・・・・・」

久美子「ずっと一緒に同じ目線で頑張ってきた仲間たちの好意を無下にするような事はあっちゃダメ」

保奈美「はい・・・」

久美子「ネガティブにならない!ネガティブはP君の十八番でしょ?そんなモノ盗んじゃダメなんだから」

保奈美「はい」



「リハーサル入りまーす!!」



久美子「ほらっ!顔引き締めてっ!!」

保奈美「はいっ」




・ ・ ・ ・ ・ 。






 ─ 事務所・事務室 ─



千川ちひろ「社長!番組始まりましたよっ!!」

社長「どれどれ・・・」


海『はじまりました、○○プロチャンネル!第一回の司会を務めさせていただきます、エキサイトダンサーズの右側こと杉坂海です!よろしくお願いします!』


ちひろ「海ちゃんも前に比べれば慣れてきたって感じですね」

社長「最初は舌も回らなかったからな。堅物系のアイドルだ、慣れれば一級品よ」



海『今回、私は特別なメンバーで、次回から・・・このメンバーのうち、誰かが司会をやる事になります!!』

一同『よろしくお願いします!』



ちひろ「ふふふっ。みんな肩に力入っちゃってる」

社長「顔も強張ってるな、新人らしい顔つきだ」


海『自己紹介やりたい人ー!』

一同『はーい!!』

海『じゃあ・・・はい、みちる!』

みちる『大原みちる、15歳!特技も趣味もパンですっ!!たくさんの人にあたしの焼いたパンで幸せになってもらうのが夢ですっ!』

海『みちるの焼いたパンはホントに美味しいんだ。○○プロのリーダー、相原雪乃さんの紅茶があれば、なお美味しい』

みちる『ミルクティーと合うんですよー』

海『そんなパン好きアイドル、大原みちるちゃんでした!』

海『つ・ぎ・は~・・・じゃあ、櫂!』

櫂『よっし、アイドルという大海原を泳ぎだしたばかりの西島櫂、19歳です!特技は泳ぐ事!趣味は水族館でいろいろ見てますっ!よろしくっ!!!』

海『今度ウチのサーフィンとどっちが早いか勝負しようかー?』

櫂『いやいや、ウィンドサーフィンと勝負とか無茶だから』

肇『無理じゃないらしいです』

櫂『あ゛っ』


海(順々に1人ずつ自己紹介をさせていく。うん、みんな程ほどに緊張が解れてるね)

海(ハートさんは1人で長々と喋ったり、保奈美ちゃんは軽く歌ったり)

海(みんな自分の特技や特徴を活かす事を忘れずに、PRタイムは進んでいく)


海『じゃあ最初に自己紹介したみちると櫂は次回の司会者ね』

櫂『んなっ!?』

みちる『ガーン!そんなぁ!!!』



ちひろ「みちるちゃん、リアクションが得意なんですかね?」

社長「あの一族(P、朋、みちる)は多少オーバーなのかもしれん」

ちひろ「あー・・・朋ちゃんもそこはかとなーくリアクション芸強いですもんね・・・」


海『じゃあ、最初のコーナー「お題に合わせて!告白タイーム!!」・・・・・』


ちひろ「おや・・・?」


海『・・・・・・っ!?』ガサガサ


ちひろ「海ちゃん、おかしいなって顔してますね」

社長「リハの時とは違うやつが来たんだろうな・・・。グダるぞコレ」



 ─ スタジオ ─



海(えっ、えっ!?今日は『触って当てよう!モノ当てクイズ』じゃなかったっけ!?)

海(って、この台本・・・次回のだっ!!間違えて持って来ちゃったんだ・・・!!)

海(リハの時に確認したはずなのに・・・!どこで間違えたんだ・・・?)


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海(ありがとうございます。で、でもこの土壇場で皆出来るかな・・・?)



海「さぁて、さっそく新人アイドルの皆に与えられた試練だ!画面の前の向こうの、はたまた空の下の誰かに告白をしてもらいます!」

一同「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇーっ!!」

海(すっごい驚いてる・・・うん、ごめんみんな・・・)


海「もちろんただの告白ではありません。お題に合わせて役になりきってもらったり、お題にちなんだ単語を入れてもらう必要があります」

海「よろしいですね!?お題は・・・こちらっ!!!」



[鰯]



海(え、えーっ・・・イワシって・・・えーっ)

海「イワシです。イワシになりました」


海「・・・それではシンキングタイムスタート!!(ゴリ押し)」



一同「う、うーん・・・」



海(全員、頭抱えて悩んでる・・・)

海(演技じゃない、ガチの悩み方)

海(なんかもう・・・ホントごめん)




2分後・・・。



海「シンキングタイム終了です。みんな出来たかな?」


一同「・・・・・・」ズーン



海(マズイよ、マズいって!!)

海「じゃあ、トップバッターとして・・・手を挙げてっ!」



一同「・ ・ ・ ・ ・」シーン



海「ちょちょちょ、みんな大丈夫っ!?」

海(ホントにごめん!リハがあればこんな事にはっ!!!)



海「ミッチー!?」

みちる[下を向く]


海「クミさん!?」

久美子「流石にこれには心構えが・・・告白って・・・イワシって・・・(超小声)」




一同「・・・・・・」



海(どうしようどうしよう!!ウチのせいでみんなの気持ちも台無しになってる!!)

海(Pさんの今までの行動も・・・みんなの築いてきたレッスンも・・・)

海(台無しになっちゃう・・・ウチが沈黙は金なんて言ったから・・・)






「こんなところで・・・黙ってるのは・・・」


海(・・・でもそんな空間に光が射してきた)




「はいっっ!!!」

海「っ!」パァァ



海「・・・はい、ハートさんっ!!!告白、お願いしますっ!!」



心「・・・コホン、ゴホンッ!!」

海(なんか生々しい咳払い)

海「カメラさんドアップでお願いします」




心「きゃぴーん☆アナタにドキドキドッキン!スウィーティーなはぁとの心もアナタにかかればイワシのように弱っちゃう♪だから早くキて!Chu☆」





海(シーン・・・と静まりかえるスタジオ、でも居心地の悪さはない・・・)

海(誰か声を出して・・・っ!一言で崩れるから・・・っ!!)




櫂「・・・ハートさん流石っ!!」



心「どーよ☆」

柚「26歳は伊達じゃないね」

心「26歳は余計ダロォッ!?☆」

柚「ぎゃーこわいー」

心「ゆずっぺ後でお尻ペンペン♪しちゃうぞっ!」

柚「代わりにみうさぎ受けてくれるって」

美羽「そんなぁっ!?は、は、肇さんが受けてくれるらしいです!」

肇「ええっ!?ここにバトンタッチ!?」

心「おっけー☆あとで3人とも覚悟しとけよ、オラァ☆」

3人「ひぃぃぃっ!?」





海「ほっ・・・」


海(ハートさんのいつも通りが、いつもの皆を呼び出して・・・胸を撫で下ろした自分がいた)


海(その後、みんなは四苦八苦しながらも番組作りに取り組んでいった・・・)




次の日・・・。



 ─ 事務所・屋上 ─



P「ここにいたか、探したよ」

海「・・・Pさん」

P「お礼が言いたくてね。海、昨日はありがとう」

海「・・・・・・」

P「・・・・・・」

海「Pさんは、どこに行ってたんだい?」

P「昨日か?昨日は同じ撮影所にはいたよ」

海「なんで、出てきてくれなかったんだい?ウチが失敗してるの・・・見てただろう?」

P「悪かったね、取引先や青木さんに専用の回線繋ぐための指示とかのために別室にいたんだよ」

海「・・・青木さんってトレーナー?」

P「ああ、せっかくの晴れ舞台だ。見てもらわないとダメだと思ってね」

海「そっか」


海「・・・・・・」

P「どうした、何か思いつめてるようだけど」

海「昨日の撮影での失敗の数、多かったからさ。ちょっと・・・ヘコむ」

P「そうか?」

海「まずは・・・次回の台本も一緒に間違えて持っていっていた事。足元にその日の台本落としておいて気付かなかったしね・・・」

P「なるほどな。道理で俺が読んだ台本と違うと思ったんだ」

海「スタッフの人に“Pさんに渡しておいて”って受け取ってて、そのまま持ってたせいだよ・・・こんな小さなミス、いつもなら・・・」

P「新人の前でかっこつけようと焦っちゃったのかね・・・」

海「・・・そうかも。心の奥底ではたぶん・・・そう」


海「あとさ途中でみんな黙っちゃった時あったじゃないか。アレはウチが変な事入れちゃったせいだよ」

P「変な事?」

海「みんなにね、『沈黙は金』なんて教えちゃったんだ。たぶん律儀に守っちゃったんだ」

海「ハートさんがいなきゃ・・・ウチも絶望に暮れてたかも」

P「沈黙は金、ねぇ・・・ちなみにその言葉は続きがあるのは知ってる?」

海「え?」

P「沈黙は金、雄弁は銀。これが正しい単語だ」

海「雄弁は銀・・・」

P「何も言わない事は上手く話すことよりも大事って言葉ではある。でも俺は、喋る事が出来て初めて沈黙に価値があると解釈できると思ってる」

海「・・・・・・」

P「はぁとさんが度胸ある人で良かったな」

海「・・・・・・」

P「・・・・・・」

海「・・・・・・グスッ」

P「・・・ふふっ、泣く程悔しかったか」

海「うぅ・・・う゛ぅ・・・」


P「言っておくけど、俺は昨日の海の行動で十分だと思ってるからな。失敗してもスタッフと一緒に円滑に進めようとしたじゃないか」

海「でも・・・」

P「沈黙は金、その言葉を送った事も間違いだとは思わない」

海「でも・・・れ゛も・・・」

P「自分の評価、他人の評価、ちゃんと噛み締めておくんだ。ダメだと思ったらすぐ直す。ダメだと言われてもすぐ直す。そうして次に活かされるんだ」

海「わがっでる・・・わ゛かってる・・・!」

P「俺は海が諦めない限り、何度でも次のチャンスを与えるから、な?」

海「うん・・・うん・・・」

P「新米先輩の1日目なんだ、失敗してナンボだよ」

海「Pざっ・・・Pさん・・・」

P「ん?」

海「いま、今、お願い、聞いて・・・」

P「OK、何がいいんだい?」

海「抱きしめて、なぐっ、慰めてほしい・・・」

P「・・・・・・分かった」


P「海がこんなに取り乱すなんてな。いつもはお姉ちゃんって感じなのに」

海「う、ウチだって、ひっく、こ、こんな時ある・・・」

P「・・・そうだな。まだ18歳だもんな・・・」ナデナデ

海「だれにも・・・だれにもみせたくない・・・」

P「俺はどうなのさ」

海「Pさん・・・っ・・・兄みたいらから・・・」

P「おいおい、6人目の妹かよ・・・どっかのゲームみたいになっちゃうよ」

海「・・・ひっく・・・別にいい、Pさんは・・・」

P「俺は?」

海「・・・なんでもない」

P「そっか」

海「・・・・・・っ」ボフ

P「あー・・・」

海「?」

P「気にしないでくれ」

P(柚の涙拭きになったスーツはクリーニングに出してて、今着てるのもクリーニング出すと・・・季節が違うスーツしかないんだよなぁ・・・)

海「ぐす・・・」

P(ま、いっか・・・)



海(大切な人に包まれて、ウチはまた一歩階段を登る)

海(立派なアイドルになるために、立派な先輩になるために)

海(今日の涙を噛み締めて、明日もまた頑張らないとね)







終わり








海(・・・そういえば・・・妹って朋、みちる、柚、里美の4人だよね?え・・・6人目・・・?)



以上です。今回はここまでです。
読んでくれた方はありがとうございます。

「沈黙は金、雄弁は銀(ちんもくはきん、ゆうべんはぎん)」とは何も言わず黙っている事は、すぐれた雄弁より大切であると言う事です。
作品中では黙ってればよかったのにーというシーンがいくつかあります。私も黙ってればよかったのにという経験、多々あるので胸にぐさーっ、と来ます。


さて、次回は

・早坂美玲「窮鼠猫を噛む」

次々回は

・大和亜季「九死に一生を得る」

・西川保奈美「首が回らない」

・藤居朋「白波」

のどれかになります。


次回は古賀小春、襲来っていう感じのお話の予定です。お楽しみに。


ではまた。

おっつおっつばっちし
アニメ版に武内P(17)という超シンデレラボーイのおかげでこの週末はお祭り状態だったけど
いつも読んでるSSの新作が来るとなんか安心できる…

「5人目の妹」との続きも気になるけどそれはそれで

チラ裏

アニメが始まりましたね。私もさっそく1話を見て、アイドルより武内Pが気に入ってしまった所存です。
美女と野獣、って括りが大好きなんですよねぇ、アニメどんな感じになるか期待してます。

当SSはアニメとはまったく違う作りなので武内Pは出ません、あくまで独自の世界観である事、二次創作、または三次創作の立場を貫きたいと思います。

ちなみにモバPのモチーフとなったキャラは某車レンジャーの猿顔の一般市民です。わかるかな?(なぜかモテる、フツメンなんだけどイケメン、かなり頑丈)

5人目の妹いうのは七海はんのことでっしゃろ

それより前回巴の件を盗み聞きしてたっぽい例のゲスことCoP(推測)に胸がざわついてのぅ

乙でございまさぁ

乙です。相変わらず良いSSだ
武内Pみたいにイケメンで無条件に好かれる人よりも、こういう内面がしっかりしているPの方がずっと魅力的だと思う

乙ー
巴もPに惚れるのかな?

乙です。ハートさんが救世主でした…
モバPのモチーフがレッドレーサーなのは何か納得です。




おまけパート





 ─ 事務所・事務室 ─



ピポパポ・・・



「もしもし」

P「もしもし、○○プロダクションのPです。いつもお世話になってます」

「あ、Pさん、こちらこそ♪見ましたよ、なまほうそう~♪」

P「青木さんも嬉しそうですね。企画して良かったです」

「私の一番うれしい時ですから。育てたアイドルが羽ばたく瞬間が」

P「私も分かります。でもこれからです」

青木明「ええ、分かってますよ!これからも担当トレーナー、青木明をごひいきに!」

P「もちろんです。期待していますよ、○○プロのアイドルは皆青木さんのこと信頼してますから」

明「もう・・・あんまりプレッシャー与えるとアイドルの皆さんに悪い影響入っちゃいますよ~?」

P「すみません」


明「あ、そうだ。今度、ウチの妹を連れてきていいですか?」

P「妹さん?確か・・・19歳の短大生と以前聞きましたが」

明「そうなんです。私たちと同じ道を行きたいと言ってまして・・・」

P「それでトレーナー体験をさせたいと」

明「はい、その通りです。どうですか?」

P「もちろん構いません。ウチのプロダクションは19歳が異様に多くて・・・」

明「それじゃあ、ぴったりですね。今度連れて行きます」

P「はい、分かりました。それでは失礼します」

明「それでは」



P「・・・ふぅ、好印象だったようだね。あの番組」



P「さってっと、もう1件電話しないと・・・」


ピポパポ・・・



P「・・・あ、いきなりのお電話すみません。○○プロダクションのPです」

P「───そうでしたか、タイミングが合って良かったです。それで生放送は見てくれましたか?」

P「何が・・・って、ネットの生放送ですよ、生放送」

P「ふふっ、そうでしたか。それは良かった、より次のステップアップに力が入るなら楽しみです」

P「それでは、失礼します。・・・おっと、そうでした」




P「“大原”に伝えておいてください。もうすぐ会えるよ、と」



おまけパートは以上です。


次回に向けてのアンケートがあります。
キーワードから以下のキャラからどれがいいかを選んでください。


キーワード:高さ17メートル

・大和亜季
・小松伊吹
・村上巴
・梅木音葉


それでは。

伊吹かな

乙です。キーワードが何を意味しているかは分かりませんが、音葉さんでお願いします。

最近伊吹出てないから伊吹で

どっかのタワーの上で歌を披露するんじゃないの?
小林幸子御大をリスペクトして、巴には高所から演歌を披露して欲しいなって

音葉

ローテーションから鑑みて伊吹かな?
音葉も考えてたけどPに染まり過ぎな感があるのがね
扱い方次第じゃ幸子以上のヨゴレ仕事も進んでやりそうで後々面倒臭そう

>>61
台詞の感じからほぼCoPだろうね

つーても実際の芸能界なんぞザイニチとザイニチヤクザしかおらんから、
お嬢の家がヤクザでも同じ穴のナンタラで不問になるし、
CoPが◯◯プロ利用する為に変に暴きたてようもんなら、
間違いなくザイニチ勢力に粛清されるよなあ~
Coプロも業界ルール守らん半端者なんか庇う訳ないし
まぁ、アイマス世界はそんなの無い前提だから
◯◯プロ(つーかPが)は揺さぶり攻撃受けるのは必至

巴ちゃんで

伊吹がいいかな

アンケートにお答えしてくれてありがとうございます。
巴ちゃんと伊吹ちゃんが4票で被ってしまいましたが、先に4票になった伊吹ちゃんの方を優先しようと思います。

現在ロワイヤルのイベントではこんな並びでやってます。お会いしたらよろしくお願いしますね
http://i.imgur.com/dEetuHN.png

どうして聖靴学園の響子を入れた!言え!!(訳:乙です)

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