しまじろう「あの優しいみみりんを本気で怒らせよう!」
とりっぴい「おーい、しまじろう!何コソコソやってんの?」
しまじろう「あ、とりっぴい。ちょっと今からみみりんをバカにしまくって怒らせようと思ってるんだ」
とりっぴい「ええーっ!?正気かしまじろう!?」
しまじろう「もちろんだ。とりっぴいも手伝ってくれ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420539450
とりっぴい「ええ…そんなぁ…でもらむりんと別れたときは「これからもみんなと仲良くしていく」って誓ったじゃないか」
しまじろう「それもそうだが、でもらむりんはもうここにはいないんだよ、だからいいんだよ」
しまじろう「それに手伝ってくれたらとりっぴいにこれをやるよ、ジャーン!」
しまじろうが出したのはとりっぴいの好きな演歌のCDだった
とりっぴい「おお~!それはとりっぴいが大好きな「古賀メロディー」のCDじゃないか!わかった、とりっぴいも手伝うよ!」
しまじろう「よし、じゃあ早速…」
しまじろう・とりっぴい「おーい!みみりーん!」
みみりん「あら、しまじろうにとりっぴい、私に何か用?」
しまじろう「ちょっと大事な話があってね…」
とりっぴい「あっ!みみりんの耳にゴミが付いてるよ!」
みみりん「えっ!?どこ?!」
しまじろう「ここだよ!」
グイッ(みみりんの耳を引っ張る)
みみりん「きゃっ!何するのよしまじろう!!」
しまじろう「ごめんね~。その耳をゴミと勘違いしたんだ~」
みみりん「ふざけるのもいい加減にしなさいよ!!」
しまじろう(しめしめ…怒ったぞ…)
とりっぴい「ごめ~ん。君自体がゴミと思っちゃった!」
しまじろう「バカッ!お前!!」
みみりん「うぅっ…しまじろうもとりっぴいも酷いわ…グスン…うわああああああん!!」
とりっぴい「あ~あ。泣いちゃった~」
しまじろう「大バカ野郎!!怒らせるどころか泣かせてしまったじゃないか!」
とりっぴい「いや、あの、とりっぴいそういうわけで言ったんじゃ…」
にゃっきい「ちょっと何の騒ぎ!?」
しまじろう・とりっぴい「やべっ…にゃっきいだ…」
にゃっきい「何やってんのよあんたたち!!」
しまじろう「いや、これは、そのだな…」
にゃっきい「なにみみりんを泣かしてるのよ!!」
とりっぴい「怒らせたくない奴を怒らせてしまったようだね…」
しまじろう「お前のせいだぞ…」
にゃっきい「ちょっと!あたしの話、聞いてるの!?」
しまじろう「いや、その…あっ!!後ろに宝田明がいるよ!!」
にゃっきい「ええっ!?」
しまじろう「今だ!」
とりっぴい「逃げろ~!」
ダッ(猛スピードで逃げるしまじろうととりっぴい)
にゃっきい「あっ!こら!!待ちなさい!!」
しまじろう「ひとまずどこかに隠れよう…」
とりっぴい「どこにさ?」
しまじろう「そうだ!あそこの木の陰に隠れよう!」
うまく逃げ切れたしまじろうととりっぴい、しまじろうたちを見失うにゃっきい
にゃっきい「逃げられたわ…もうっ!あの二人、覚えてなさいよ!!」
木陰に隠れるしまじろうととりっぴい
しまじろう「どうしてくれるんだ…にゃっきいを敵に回しちゃったぞ…」
とりっぴい「こりゃまた失礼いたしましたっ!!」
しまじろう「ふざけている場合か、あいつのことだから絶対先生にチクるぞ」
しまじろう「それで父さんと母さんにも連絡されて…僕らが雷を落とされるんだぞ!!その上、僕は妹のはなにはバカにされるし…」
とりっぴい「でもみみりんを怒らせようって言ったのはしまじろう、お前じゃないか」
しまじろう「それもそうだけどさ…ただ僕はふざけて言っただけなんだよ」
とりっぴい「今さら何言ってんのこいつは」
しまじろう「だから、みみりんを怒らせるのはやめて、今はにゃっきいから逃げよう」
とりっぴい「約束の「古賀メロディー」のCDはくれるんだろうな?」
しまじろう「もちろんさ、明日からにゃっきいには近づかないでおこう。だけどみみりんには…」
にゃっきい「みつけたわよ!」
しまじろう・とりっぴい「にゃ…にゃっきい!!」
にゃっきい「さあ、観念してこっちに来なさい!」
とりっぴい「やだぁ~!!」
しまじろう「あっ!!後ろに加山雄三が…」
にゃっきい「もうその手にはのらないわよ!」
しまじろう「こうなったら…えい!」
ドスッ!(にゃっきいを押し倒すしまじろう)
にゃっきい「うわあ!」
しまじろう「今だ逃げろ~!!」
タッタッタ…(逃亡するしまじろうととりっぴい)
にゃっきい「こらぁ~!!待ちなさい!!」
公園まで逃げてきたしまじろうととりっぴい
とりっぴい「うぎゃあ!!」
ドスッ(つまずいて転ぶとりっぴい)
しまじろう「あ!とりっぴい、何やってるんだよ!!」
にゃっきい「追いついたわよ!さあ、覚悟なさい!!」
とりっぴい「もうダメだぁ~!!」
しまじろう(こうなりゃ…女の子にこんなことするのは最低だけど仕方がない…)
しまじろう「えいっ!」
バシッ!(にゃっきいをグーで殴るしまじろう)
にゃっきい「いた…!やったわね!!」
バキッ!(しまじろうを蹴り飛ばすにゃっきい)
しまじろう「うわああ!やったな!!」
いつの間にか殴り合いの大喧嘩になる
とりっぴい「おい二人とも、もうやめろよ!!」
しまじろう・にゃっきい「うるさい!!」
ドスッ!(二人に突き飛ばされるとりっぴい)
とりっぴい「…せっかく止めてあげようとしてるのに…この野郎!!」
ついにとりっぴいまでブチギレる!
みみりん「あら、何かしら? …!!」
みみりんの見る目の前には殴り合い、取っ組み合いの大喧嘩をしている三人がいた
みみりん「ちょ…ちょっと!何してるのよ!?」
しまじろう「あ!気にしなくてもいいよみみりん、単なる喧嘩だよ!」
みみりん「ダメよ!そんなことしちゃ!」
にゃっきい「うるさいわね!引っ込んでなさいよ!!」
ドスッ!(みみりんをおもいっきり押し倒すにゃっきい)
みみりん「ちょっと!せっかく私が止めてあげようとしてるのに!!もう怒ったんだから!!」
ついにしまじろう念願のみみりんが怒った!
一方その頃…
ちゃれんじ港
らむりん「やっとちゃれんじ島に帰ってきたわ、久しぶりねぇ。みんな元気かしら、しまじろうはみみりんたちと仲良くしてるかしら?」
なんと3年前にフランスに引っ越したらむりんが家族とともに春休みの旅行としてちゃれんじ島に里帰りしていた
戻って公園では…
しまじろう「にゃっきい!元はといえば、お前が来たからこうなったんだぞ!!」
バシッ!
にゃっきい「いや、みみりんを泣かしたあんたたちが悪いんでしょうが!!」
ドスッ!
とりっぴい「この出っ歯うさぎめ!こうしてやる!!」
グイ グイ グイ(みみりんの耳を引っ張るとりっぴい)
みみりん「痛い痛い!何よとりっぴい!あんたなんか!!」
パチーン!(とりっぴいにおもいっきりビンタするみみりん)
とりっぴい「痛い!!蝶野のビンタと同じくらい痛いぞ!!お返しだ!!」
ツン!ツン!(くちばしでみみりんを突っつくとりっぴい)
ぽん太郎「おい君たち、もう喧嘩をするのはやめなよ!」
まるりん「そうだよ!こんなの酷いよ!」
偶然公園にやって来たまるりんとぽん太郎君が四人に向かって叫んでいるが、無視して乱闘を続ける四人
らむりん「懐かしいわねこの公園、パリの公園とは大違いね。よくここでしまじろうたちと… えっ…!?」
そこへらむりんがやって来る
まるりん「ええっ…!?」
ぽん太郎「ら、らむりんさん!?」
らむりんが見る目の前には喧嘩でボロボロになっている三人とピンクの見知らぬ猫の女の子の姿があった
しまじろう「ら…」
しまじろう・みみりん・とりっぴい「らむりん!?」
にゃっきい「らむりん?」
しまじろう「あっ、にゃっきい紹介するよ。らむりんだよ、君が引っ越してくる前から僕らと仲が良かったんだ!今はフランスに住んでるんだよ!」
にゃっきい「そうなの?」
しまじろう「いや~、らむりん久しぶりだね!僕らはずっとみんなと仲良しだよ!」
みみりん「でもらむりんは何でここに?」
らむりん「春休みだから海外旅行としてここに帰ってきたのよ。ところでこれはいったいどういうことなの…?」
らむりん「あたしがここを去る前に「これからもみんなと仲良くしていく」って誓ったでしょ…?」
とりっぴい「いや、そのう、喧嘩するほど仲が良いんだよ!」
らむりん「あらそうなの、なるほどねぇ…バカッ!!!」
大声で怒鳴るらむりん
らむりん「これのどこが仲良しなのよ!!この原因を作ったのは誰!?」
しまじろう以外全員しまじろうを指さす
らむりん「しまじろうやっぱりあんただったのね…」
しまじろう「ち、違うんだらむりん…これは…」
らむりん「あんた全然懲りてないようね、あたしがちゃれんじ島に帰ってきて正解だったわ…」
らむりん「しまじろう、ちょっと来なさい」
しまじろう「えっ…?」
ちゃれんじ遊園地
ドット「いやー、久しぶりの休日だ!心ゆくまで遊ぼうぜ!我が弟たちよ!!」
ペイズリー「あ、あんちゃん!!あれ見てよ!!」
ドット「何だようるせえな、俺は今から楽しもうとしてるのに」
からくさ「あの観覧車のてっぺんにいるのしまじろうじゃない?」
ドット「何だと!?おいペイズリー、双眼鏡貸せ!」
双眼鏡で観覧車のてっぺんを見るドット
ドット「な、何じゃありゃあ~!!?」
からくさ「しまじろうの奴、何があったんだろ?」
ペイズリー「さあ」
しまじろう「やめてくれえええええええ!!」
なんと、しまじろうが観覧車のてっぺんに吊るされている
しまじろう「うわああああああ!!やめてよらむり~ん!!ごめんよ~!!これからずっとみんなとは仲良くしていくからよぉ~!!」
らむりんとにゃっきいが観覧車の下から叫ぶ
らむりん「あたしがフランスに帰るまではずっとそうしてなさ~い!!そしてその腐った性根をきれいにするのよ~!!」
にゃっきい「らむりんの言うとおりよ~!!あんたはそこで反省してなさ~い!!」
みみりん・とりっぴい・ぽん太郎・まるりん「…」(観覧車のてっぺんに吊るされているしまじろうを見て苦笑いする)
ドット・からくさ・ペイズリー「…」(同じくしまじろうを見て呆然とする)
しまじろう「うわああああああああ!!誰かを怒らせるなんてもうこりごりだぁぁぁぁぁ~!!!」
~ お し ま い ~
このSSまとめへのコメント
にゃっきいよりもらむりん!