乱世の星々【安価】【オリジナル】 (132)


広大な領地、強大な軍事力を持つ帝国。

発達した魔導、豊富な資源を持つ共和国。

二つの強国は常にお互いを牽制しあい、虎視眈々と互いの首筋に食らい付く機会を狙う。

弱小国はなすすべもなく、ただ時代の奔流に呑まれては消える。



帝国政府は、軍事力に物を言わせ、民衆に圧政を敷いていた。

そしてある日、帝国内部で、ついに民衆の怒りは反乱という形で顕現した。

無論、屈強な軍隊をもつ帝国政府はこれを即座に制する───はずだった。

しかし、これを機と見た共和国が、反乱が起こった直後に、侵攻を開始したのだ。

これに対応するために、帝国軍は戦力を二分にするしかなかった。

そして、レジスタンスもまた苛烈であった。

帝国軍の攻勢が弱まったと見るや、瞬く間に帝国各地に潜伏・勢力を伸ばし、帝国政府を脅かす大勢力と成り上がったのだ。



───世は乱世───

あなたは、乱世を駆ける。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420397121

※それでは、主人公となるキャラを3人募集したいと思います。

☆サンプルキャラクター
名前:シュージ
種族:人間
性別:男
年齢:17
外見:黒髪のショートヘアー。身長は170cmのフツメン。
所属陣営:レジスタンス
キャラ設定:親がレジスタンスに参加したため、自分もなんとなく参加している。性格は明るく家族思い。剣の使い手だが、まだ未熟。
祝福:【神器烈火】武器に魔力を纏わせ強化する。

STR:4+3
DEX:2+3
INT:2+3
CON:2+3
APP:3+3
POW:5+3

☆キャラメイク

各パラメーターに、合計18になるように値を振り分ける。

STR=筋力。高いほど武器を使用したときの攻撃力が上がる。

DEX=素早さ(器用さ)。高いほど素早く行動できる。また罠などを仕掛けるのが得意になる。

INT=賢さ(魔力)。高いほど魔導、魔法の性質が色濃くなる。行動パターンが大体決まる。

CON=体力。この値×5が最大HP。

APP=容貌。高いほど他人を信用させやすくなる。

POW=精神力。物語の随所にある、混乱判定時に使用される。高いほど混乱しにくくなる。



種族を人間、改造人間、エルフ、魔族の四つから選択する。

エルフのみ、使用する魔法をリストの中から3つ選択する。
魔族は1つ。

改造人間以外の種族は、特殊能力である"祝福"を持つ。祝福なしでもOK。どんな能力かは自由にきめてOK。

魔導を使うには、"魔導器具"が必要。その魔導器具に対応した魔導を使用できる。
物語内で入手できる。



・人間
人類。
全パラメーターに+3のボーナス。

・改造人間
文字通り改造された人間。
元々人間だった者と、完全に機械の体の者とが居る。
全パラメーターに+5のボーナス。

・エルフ
美しい容姿と卓越した魔力を持つ種族。
魔導にはない性質を持った"魔法"を使用可能。
DEXとINTとAPPに+5のボーナス。

・魔族
それ以外の者は魔族と呼ばれる。
力の強い者、高い知能を持つ者等、種によって様々。
+15のボーナスを、各パラメーターに自由に振り分ける。

☆所属陣営

【帝国軍】
厳しい戒律と階級制度があり、これに反したものは容赦なく処罰される。
一応、魔導を使用する部隊もあるが、基本的には鎧を身に纏い、武器を手して戦う。
人間と改造人間が多い。

【レジスタンス】
メンバーの殆どが民衆。
割りと自由な軍隊体制を取り、守るべきルールや束縛は少ない。
共和国の支援を受けている。
様々な種族の者が集まる。

【共和国軍】
発達した魔導器具を生かし、強力な魔導主体の戦闘を行う。
チームワークを何よりも重視するため、守るべきルールは多いが、それほど厳しいものではない。
人間と改造人間とエルフが多い。

【その他】
どこにも所属しない、猟兵団に所属、小国の国王、魔族の村、等、ある程度自由に設定を決めて良い。

☆魔法
・火を出現させて操る魔法
・水を出現させて操る魔法
・念力で物体を動かす魔法
・治癒をする魔法
・テレパシーを送る魔法
・自分の姿を見えなくする魔法(INTが7以上必要)
・瞬間移動する魔法(INTが7以上必要)
・物質をすり抜ける魔法(INTが9以上必要)
・未来を予知する魔法(INTが10以上必要)

☆テンプレ
名前:
種族:
性別:
年齢:
外見:
所属陣営:
キャラ設定:
祝福:【能力名】説明

STR:振り分けた値+種族ボーナス
DEX:+
INT:+
CON:+
APP:+
POW:+

※それでは↓1~3でキャラを採用します。

※私用が入ってしまったので今日は投下できそうにありません。申し訳無い。
※明日の夜に投下します。

※それでは投下します。まずはリッドからです。


「そろそろ村に着く頃だな……。 早くしねーと日が暮れちまうや。」

その男は石畳で舗装された道を歩いていた。
しばらく気だるげに歩いていると、遠方に村と思わしき建物群が見えてきた。

「おっ! もしかしてあれがそうか!? いやーよかったよかった、一時は野宿を覚悟したぜ。噂によるとこの辺りは凶暴な魔獣が出るらしいしな、流石に危なかった。」

そう言うと、男は小走りで村を目指す。
彼の名前はリッド。
世界中を放浪する旅人である。

―――――
―――


村の門までたどり着いた。
門の前には門番が立っている。

リッド「やあ、こんばんは。旅の者なんだが、村に入れてもらえるか?」

門番「あぁん? ……わかった、そこに村役場がある。まずはそこで入村手続きをしてくれ。」

そう言うと門番はすぐ近くにある大きめの建築物を指差す。

リッド「入村手続き? 俺がまだ帝国にいたころはそんな面倒なことしてる村なんてなかったはずだが……。」

門番「なんだ、あんたも帝国人か。まあなぁ、ここんところ物騒だからって言って、始まったのさ。」

リッド「なるほど。最近レジスタンスやら共和国との戦争やらで国全体が荒んでるんだな……。」

リッド(まあ、戦争なんざ今の俺には知ったこっちゃない話だが……。)

そうして、門番と軽く会話した後、言われた通りに役場に向かった。


村役場に入り、入村手続きをすませる。
どんな立ち入ったことを聞かれるのかと思いきや、内容は名前や村に来た目的など、至ってシンプルな事柄だけだった。

リッド「うっし、面倒な手続きも終わったことだし、とりあえず宿を探そう。そんで、今日は歩き疲れたしとっとと寝ちまおう。」

村娘「あの! すみません、そこのお方! なにやら落としましたよ。」

リッド「ん? って、ああ! 財布落としてた! こりゃあすまん。助かったよ。」

どうやら財布を落としてしまっていたようだ。
このお嬢さんには感謝しなくっちゃな。

村娘の名前
↓1

リッド「いやぁほんとにありがとう。路銀がなけりゃあ、へたすれば飢え死にするところだったよ。よかったら今度お礼をさせてよ。」

リリ「いいんです。人として当然のことをしただけですから。」

リッド「それでもだよ。俺を助けてくれたことには変わりないだろう? 恩には報いなくちゃ。」

リリ「……ふふっ、このご時世に変わったお方ですね。わかりました、ではこんどお昼でもご一緒させていただきましょう。私、リリっていいます。よろしく。」

リッド「ああ、俺の名前はリッドだ。よろしく。しばらくはこの村に滞在する予定だから、いつでも宿に会いに来てよ。」

リリ「ええ、わかりました。それでは。」

そう言うとリリは歩いていった。

リッド「なかなかのべっぴんさんだったな。……さて、俺も行くかな。もうくたくただぜ。」

そうしてリッドは宿に入り部屋を取る。
部屋に入り、荷物を置くと、着替えもせずにすぐ寝てしまった。



―――――
―――

―――――
―――


リッド「……ん。……もう朝か。」

窓からこぼれる日光で目が覚める。
下の方からなにやら良いにおいがする。
どうやら朝食が出来上がっているようだ。

リッド「……とりあえず着替えてからメシ食うか。」

リッドは、荷物から、洗濯された服を引っ張りだして着替えてから、すぐにおりていった。

旦那「よう、おはよう! ゆうべはよく眠れたかい?」

リッド「ああ、快眠だ。」

旦那「そりゃあいい。さぁ朝食も食って今日一日頑張ってくれや!」

リッド(なかなかテンションの高い旦那さんだ。……っとそうだ。そろそろカネが底をつきそうなんだった。なんでもいいから日雇いのバイトでもないか聞いてみるか。)

リッド「そうだ、旦那さんよ、ここらですぐに金を稼げるようなところはないかい? ちょっと手持ちが心許ないんでね。ああ、もちろん宿代は足りてるよ?」

旦那「ああ、そんなら役場に向かうといい。いろんな仕事を紹介してるはずだぜ。」

リッド「そうかい、ありがとさん。朝食を食い終わったら早速いってみるよ。」

リッドはかき込むようにしてサラダとスープを平らげると、すぐに荷物をもって役場へ出発した。

リッドは役場に到着した。

受付嬢「おや? あなたは昨日の旅人さん。おはようございます。本日はどういったご要件で?」

リッド「おはよう。ここで日雇いの仕事を紹介してくれるって聞いたんだが。なにか無いかい?」

受付嬢「なるほど、少々お待ちください。」

そういうと受付嬢はなにやら書類を取り出した。

受付嬢「ええっと…………。ごめんなさい、いまはそういった依頼は特にないみたいです。普段は薬草摘みや雑用なんかの依頼があるのですが……。」

リッド「ええ? 本当に何もないの? 俺こう見えても結構強いからさ、危険な魔獣の討伐とかでも全然かまわないよ?」

受付嬢「手配魔獣の討伐ですか。一般の方には普通紹介しないのですが……。」

リッド「そう言わずになんとか頼むよ!」

受付嬢「ええっと……わたしには決めかねるといいますか……。」

受付嬢は見るからに困惑している。

村長「いいだろう。その青年にまかせてみようではないか。」

受付嬢「! 村長! いらしたのですか。」

村長「ああ。それより旅の青年よ、お主の腕は確かなんだろうな?」

リッド「ああ。その点に関しては心配ないぜ。なんといっても元帝国軍人だからな。」

村長「なに? 帝国軍人だと……?」

一瞬場の空気が凍りついたような気がした。

リッド「……なんだよ? 念を押しておくが’元’だぞ?」

村長「……フン、わかっておる。少し気になっただけだ。」

リッド(? なんか様子がおかしいな。……まあいっか。)

村長「これが手配魔獣の情報だ。」

リッドは村長から薄い紙束を渡される。
リッドはそれに軽く目を通す。

リッド「ふんふん……なるほどね。これなら俺の腕と装備ならなんとかなりそうだ。」

村長「それならば、お主に任せるぞ。ああ、それとひとつ。この件に関しては、もうひとつとある組織に依頼をだしてある。もし彼らがこの依頼を受けてたら、協力して討伐に臨むがよい。」

リッド「なんだそりゃ。冒険者ギルドかなんかか?」

村長「……お主が気にすることではない。わかったならとっとと準備に取り掛かれ。」

リッド「ああ、わかったよ。」

リッド(やっぱりなんかおかしいよな……? まあ気にしてもしかたないな。)

受付嬢「それではお任せします。」

リッド「おお! 任せとけ! やってやんぜ!」



そういうとリッドは、役場を飛び出し宿に戻ると、準備を済ませてから村を飛び出した。




ロウ・グレイスはいい加減辟易していた。
彼はレジスタンスのメンバーの一人だ。
レジスタンスに入ったのはいい。
だが問題はそのアジトだ。
そのアジトは、帝国軍の目を欺くために廃坑を補修して利用したものだった。
そのために、アジト全体は暗く、湿っぽく、埃っぽい。

ロウ「……これはもう少しなんとかならなかったのか。」

隊員「しかたないだろう、堂々と居を構えるわけにもいかない以上このような所を利用するしかないんだよ。」

ロウ「フン……。まあいい。私もこのような生活にも慣れているしな。」

隊員「へえ? 割と高貴そうなナリしてるわりには平気なのか。」

ロウ「まあ色々あってな。」

隊員「へぇ。まあこんな所で活動してるやつなんて色々あった奴ばっかさ。」

ロウ「お前もか?」

隊員「……ああ、そうさ。」

ロウ「そうか……。」

ロウ「任務は?」

隊員「ああ、三つ来ている。一つ目は近くの帝国軍駐屯地から物資の奪取。といってもドンパチやるわけでもなく、隠密作戦だ。」

ロウ「ふん、まさか任務がコソ泥とはな。」

隊員「それくらい我々レジスタンスは常に物資不足なんだ。」

ロウ「わかっている。次は?」

隊員「ああ、二つ目は近くの村から手配魔獣の討伐の依頼だ。この村にはレジスタンスを秘密裏に支援してもらっている。誰かしらが行くべきだろう。」

ロウ「ふむ、早急に対処せねば民に被害が及ぶやもしれんな。」

隊員「最後なんだが、ロウ、これはお前への直々の依頼だ。近々共和国を訪問することになっている、革命軍のリーダーの護衛だ。……なんだこりゃ、なんでわざわざリーダー様がロウを指名するんだよ。」

ロウ「まあ、奴とは少し面識があるからな。昔世話になったこともある。なかなか信用に足る人物だ。」

隊員「ま、まじかよ。まあいい、この任務のため、明後日にはここを出てもらうぞ。今日は先に言った二つのどちらかをこなしてもらう。」

ロウ「ふむ……。そうだな……。」

1,物資の奪取の依頼を受ける。
2,手配魔獣の依頼を受ける。
↓1

※今日はここまで。ありがとうございました。

※それでは再開します。


ロウ「では村からの依頼を受け、魔獣討伐に向かう。」

隊員「わかった。まぁ、報告によればそれほど強いものではないみたいだし、そっちには一人で向かってもらうが……。」

ロウ「私はそれで問題ない。人の心配をする前に、お前らはお前らの任務を遂行することだな。」

隊員「へいへい、新米に言われなくともわかってるってーの。」

ロウ「……それでは私は早速出かけてくる。」

隊員「おう。……あっそうだ、ほれ、これは武器庫の鍵だ。魔導器具と武器をそれぞれ一つずつ持ってっていいぞ。鍵はちゃんと閉めてから返せよな。」

ロウは隊員から武器庫の鍵を受け取った。

ロウ「うむ、ありがたく使わせてもらうぞ。」

そういうとロウは武器庫に向かって足を進めた。


なんの魔導器具を選ぶ?
1,魔力を打ち出すエネルギーライフル
2,高く跳躍できるようになるブーツ
3,立体的に地形を表示する地図
↓1

ロウの使う武器は何?
1,長剣
2,斧
3,銃
4,その他(内容記述)
↓2


ロウ(さて、私はそれほど力が強いわけでもないし、攻撃系の魔導器具を持っていたほうがいいだろうな。武器は……まあ使い慣れた長剣を持っていこう。)

ロウは武器庫から武器を担ぐと、鍵を返却し、逃げるように埃っぽいアジトを出発したのだった。

―――――
―――


報告書によれば、件の魔獣は村の近くの洞窟を住処としており、昼になると村の畑を荒らしにくるそうだ。

ロウ(それならば、洞窟から畑へのルートの間に待ち伏せをし、奇襲するのが得策か。)

ロウ(ライフルで怯ませた後、剣で一気に決めてやる!)

早速ロウは身を隠すのにちょうどいい影を見つけ、静かに狙撃の準備を開始するのであった。


そして、しばらく時間が経ってから、獲物は姿をあらわした。
体は3メートルもの巨躯、外見は熊のような魔獣だった。
腕力は圧倒的だが、知能は低いらしい。

ロウ(さあ、来たか……!)

ロウは冷静に照準を魔獣にあわせ……放った。
そして、ロウの放った弾丸は、熊型の魔獣の左前足と、胴部にそれぞれ直撃した。
突然の事態に当然魔獣はなにが起こったかすらわからずに、混乱する。

ロウ「今だ…………!」

そしてそのままロウは草陰から飛び出し、魔獣の首元めがけて剣を振り抜いた。


魔獣は叫び声を上げながら血を吹き出す。

ロウ「ふう、他愛ないな。」

ロウは勝利を確信した。

が、しかし。

魔獣「グオオオオオオオオオオ!!」

ロウ「なに!?」

魔獣は首を深く切られたのにもかかわらず、ロウにそのまま襲いかかってきたのだ。

ロウ「クッ……! 防げ! 影よ!」

ロウは己の影を実体化し、間一髪で魔獣の攻撃を防いだのだった。



魔獣「ナンダ、オ前? コノオレヲ殺シニ来タノカ??」

ロウ「何だと? 報告書には人語を操るほどの知能はないと書いてあったはずだぞ。」

魔獣「オレ、チカラ貰ッタ。変ナ人間カラ。」

魔獣「オ前テキダナ? テキ、倒ス……!!」

そういうと、魔獣は渾身のタックルをくりだしてきた。

ロウ(これは影では防ぎきれん……!)

「あぶねえ!!」

しかし、魔獣の攻撃は、横腹への何者かの体当たりにより、阻止されたのであった。


リッド「あんた! 大丈夫か!? 銃声がしたんで駆けつけてみればこれは……。」

ロウ「ああ、見ての通り大丈夫だ。お前が何もしなくとも私の能力なら避けられたが……まぁ、一応礼は言っておこう。」

リッド「え? ああ、そう。もしかしてあんたが村から依頼を受けったっていう……?」

ロウ「なに? もしやお前も魔獣討伐を?」

リッド「ああ、村長から話は聞いている。ここは共闘しようじゃないか。」

ロウ「お前がどのくらい聞いているのかはしらんが、いいだろう! 話は奴を仕留めてからだ。」

そういうと、二人は剣を構え、魔獣をまっすぐと見据えた。


―――――
―――


しばらく魔獣の咆哮と銃声と金属音とが辺りに響いていたが、しばらくしてその音はやんだ。
時刻は夕方。
巨大な魔獣の死骸の傍らに立つ二人の人影があった。



ロウ「日が暮れ始めたようだな。」

リッド「ああ、思ったよりも長いことかかっちまった。しかし、なんだこいつは? 俺が聞いてた魔獣よりはるかに強かったぞ?」

ロウ「それだけではない。人語を喋っていた。こいつにはそれほどの知能はなかったはずだ。いったいなにが……。」

リッド「うーん、まあいっか! 無事に退治もできたことだし、万事解決じゃねえか!」

ロウ「どうだかな……。」

ロウ(この問題はそれほど軽いものではない気がする。あの魔獣が言ってた言葉……。)

ロウはそう考えるが、今この場で言ったところでどうもならないと思い、なにも言わなかった。



リッド「まあとりあえず……、俺の名前はリッド! 旅人だ。この村の近くで魔獣が出ると聞いたんで、退治を申し出てここにきたんだ。」

ロウ「そうか。私の名はロウ・グレイスだ。まあ、とある組織に所属していて、そこに村からの依頼でここにきた。それだけだ。」

リッド「……なあ、ちょっと気になるんだが、そのとある組織ってなんだ? 村長のおっさんにも聞いたがはぐらかされちまって。」

ロウ(……どうする? さきほどの戦いで腕が立つのはわかったが。ここは勧誘の一つでもするべきだろうか?)

1,正直に言ってみる。
2,やめておく。
↓1


ロウ「そうだな……。お前、最近革命が起こったのは知っているだろう?」

リッド「? ああ、一応。」

ロウ「私は革命軍、レジスタンスに所属しているものだ。」

リッド「なにぃ!? ……なんてな、じつは大体見当は付いてぜ。大方、あの村は革命軍を支援しているんだろう?」

ロウ「なんだ、気づいていたのか。……そこでだな。お前の腕を見込んで提案がある。」

リッド(ヤな予感……。)

ロウ「リッド、お前レジスタンスに入る気はないか?」

リッド「断ったら?」

ロウ「口封じのために……!」

リッド「やっぱりかよ!!」

ロウ「冗談だ。別にアジトを知られたわけでも、村にとって不利な証拠を握られたわけでもないからな。なにもないさ。」

リッド「質の悪い冗談はよしてくれ……。」

ロウ「ふふっ。これはすまなかったな。まあ自由に決めてくれて良いということだ。こちらとしてはすこしでも実力のある人材が欲しいのだが。」


リッド(さあて、どうすっかな……。レジスタンスに入れば旅は続けられないだろうし、元同僚とも戦うことになるだろう。ここは重要な決断だ。)

1,悪いが俺は旅を続けるぜ。
2,いいだろう、しばらくそこで剣を振るおうじゃないか。
↓1


リッド「……いや、俺は遠慮しておく。俺はべつに改革を望んでいるわけではないし、まだ旅も続けたいしな。」

ロウ「そうか。それは残念だ。」

リッド「ああ、悪いな。」

ロウ「いや、良い。もとより我らが特殊なのだ。」

リッド「……。」

ロウ「さて、私は日が落ちる前に村に報告をしに行かねば。お前ももう帰るんだろう?」

リッド「ああそうだな、一緒に行こうか。」

こうして二人は村へかえった。

※とりあえずキリのいい所で今回はここまで。
次回はエトルリア編から開始します。
ありがとうございました。

※それでは再開します。




共和国首都。
現在、共和国議会前大広場では、華やかな軍事パレードが催されていた。
普段は人通りの多くはない大広場も、今日ばかりは人で溢れかえっていた。

ラッパとドラムの演奏と、規則正しい兵隊の足音が大広場に響く。
そこに人々の歓声が混じりあい、まさしくパレードと呼ぶにふさわしい盛況ぶりであった。

行進の行列の中に時折混ざっている護送車の中には、軍の重役が乗せられている。
エトルリア・クオークはその内の一人であった。

>>52
※訂正
×エトルリア・クオーク
○エトルリア・クオーツ


エトルリア「随分と派手ですのね……。」

運転手「はっ。国民の支持を集めるため、また諸外国、主に帝国への威嚇という意味も込められていますから、派手なのも当然かと。」

エトルリアの誰に放ったともない独り言に、護送車の運転手は律儀に返す。

エトルリア「本当はこんなことをせずとも平和を手に入れることができるはずなのです。」

運転手「と、いいますと?」

エトルリア「ええ、彼等が、帝国の民たちが真の信仰を得たのならば……。」

運転手「……で、ありますか。」

運転手は半ば呆れたように受け答える。


その後は一切会話もなく時間が流れた。
そうしている内に護送車は目的地である国営競技場に着いた。
ここ国営競技場は軽く5万人は収容できるほど大きく、国ぐるみの祭典などは大抵ここで執り行われる。

運転手「お疲れ様でした。国営競技場に到着です。」

運転手は後部座席の扉を開けると、深々と頭を下げた。

エトルリア「ええ、ありがとう。あなたもご苦労でした。」

運転手「えっ、あっ、いや、自分は大丈夫であります!」

エトルリア「? そう、それならいいのだけれど。」

運転手(すこし変わってはいるが、綺麗なお方だなぁ……。俺もこんな上司が欲しいもんだ……。)

※前回は盛大な寝落ちをかましました。
申し訳ない。
今日の22:00頃から再開します。

書き忘れてましたが、それぞれのパラメーターの上限は10です。(改造人間、魔族はSTRとDEXのみ15)
つまりAPP10は容貌カンスト、超ド級の美人です。

ついでに次の再開までにリッドがぶん殴った上官のキャラを募集します。(陣営は帝国軍固定で、それ以外は自由)
↓1~3からコンマが一番高いものを採用。

※再開です。


競技場に入るころには、外にいた民衆もあらかた競技場の客席に収まっていた。
少しして、共和国大統領の演説が始まる。

大統領「まずはこの今日という素晴らしい日に、このような祭事を開くことができる事を、喜ばしいこととして、心から祝福したいと思います。さて、本日我々がこのような―――」

大統領の演説に人々は耳を傾け続ける。
大統領の演説は、帝国との戦争のために民衆を煽り、民衆の心を一つにする事が目的であった。

大統領「―――共和国の繁栄のためにも! 後世のために! いまこそ国の、力を一つにし、悪しき帝国を討ち滅ぼす必要があるのです!」

エトルリア(打ち滅ぼすなど愚かなことです。帝国の人々に必要なのは、血でも鉛でもなく、信じる心なのです。)

しかしエトルリアの思考とは裏腹に、民衆は見事に大統領の演説に乗せられているようだった。
熱狂の渦につつまれたまま大統領の演説は終了した。
そうしてその後もつつがなく事が進み、日程を全て終了した。
共和国の人々の間でその日を境に、徹底した反帝国の意識が生まれたのであった。


―――――
―――


祭事が終わった次の日。
共和国、軍事研究施設。
ここでは様々な魔導兵器の開発、改良が行われている。
エトルリア・クオーツはここの開発部隊、部隊長に直々の協力要請を受けて、この場所に足を運んだのであった。

↓1
部隊長の名前、性別


ユサン「エトルリア・クオーツ様、わざわざ御足労頂き誠にありがたく存じます。私、ここの部隊長に任命されております、ユサン・カズレーリアと申します。以後お見知りおきを。」

エトルリア「ええ、よろしく。」

ユサン「では早速ですが、支援内容について説明させて頂きます。といっても、することは至ってシンプルです。クオーツ様の高い魔力で、魔導器具の動作チェックをしていただきたいのです。」

エトルリア「なるほど、どの程度の魔力まで動作するのかの確認というわけですね。」

ユサン「はい。クオーツ様ほどの魔力を持つ者は我々の部隊には居ませんので。」

エトルリア「わかりました。お力になれるのならば喜んでお受けいたしましょう。」

ユサン「ありがとうございます。すでに別室で整備兵に用意をさせています。そちらの方に向かいましょう。」

そうしてエトルリアは、ユサンの案内について行くのであった。


エトルリアはユサンに連れられて施設内の一室に入る。
その部屋の中心には人一人が丁度すっぽりと入れそうな窪みを持った人型の巨大な魔導兵器が置いてあった。
その周りで整備兵達がなにやらいそいそと作業をしている。

エトルリア「なんですこの兵器は。いままでに見たことがない形状ですが。」

ユサン「最近極秘に開発されているものです。我々は、『機動魔導装甲』と呼んでいます。パワードスーツなどとも呼ぶことがありますね。」

エトルリア「そんなものの開発に私が加わってもよかったのですか?」

ユサン「本来ならば外部の者の目に入れることは許されないのですが、是非クオーツ様のご協力を得たいとお上に申請したところ、クオーツ様は特例ということで許可を頂きました。」

普段から研究施設への協力を惜しまないエトルリアは、よっぽど信用されているようだ。


ユサン「こいつが完成した暁には戦争が変わりますよ……! なんといっても一般兵一人一人が鉄の装甲を持ち、空を舞い、馬力を得るのですから……! フフフフフ……おっと失礼涎が……。」

エトルリア(えーっと……なんか第一印象と違うんですけど……。)

エトルリアも変わり者とよく言われるが、ユサンも大概のようだ。

エトルリア「私があれを装着して、動かせばいいのですね。」

ユサン「今日はまだ動かす必要はありません。なんといっても試作機ですからまだ出力や機体制御などが不安定なのです。なのでとりあえず起動させるだけでお願いします。」

エトルリア「わかりました。準備ができたらすぐに開始しましょう。」

ユサン「了解であります! おい、整備班まだか!」

整備兵「はっ! 試験準備完了しました! いつでも行けます!」

ユサン「よし! それではクオーツ様、よろしくお願いします。」

エトルリア「ええ、それでは。」

そういうと、エトルリアは整備兵に促されるままに『起動魔導装甲』の試作機を装着するのであった。

―――――
―――



ユサン「……計測終了。クオーツ様、これにて計測は終了です。お疲れ様でした。」

エトルリア「ふぅ……。どうでしょう、良いデータは取れましたか?」

ユサン「はい! それはそれは素晴らしいデータが測定できました! これで完成にまた一歩近づいたというものです!」

エトルリア「そ、そうですか。それなら幸いです。」

整備兵「部隊長、その辺にしとかないと、クオーツ様に引かれていますよ。」

ユサン「おおっと、これは失礼いたしました。つい興奮してしまったようです。」

エトルリア「はは……。いつもこうなのですか?」

整備兵「ええ、開発のこととなるといつもこうです。」

ユサン「こらそこ。余計な事言わんでよろしい。」

ユサン「とにかく本日はありがとうございました。引き続きご助力いただければ幸いです。」

エトルリア「ええ、喜んで。」

エトルリア(なかなか愉快な方々ですね。)

その日はそのまま終了した。
※ユサンと出会いました。

※寝落ちしそうなので今日はここまで。
次の再開は今日の22:00からになります。
多分次もエトルリア視点です。
ありがとうございました。

※再開します。
世界観の補足としていっておきますと、まだ車などは普及しておらず、普通は馬車で移動します。
車は基本的に軍用のものとなっています。
戦車などはありません。
パワードスーツは魔導の成せる技として脳内補完おねがいします。

※次回はエトルリア視点と言ったな。あれは嘘だ。




ロウ・グレイスは夜道を一人で歩いていた。
任務を遂行したことを村長に報告し、そのままの足でアジトに帰り、さらにまたそこでも隊長に報告をする必要があった。

ロウ「結局日が暮れてしまったではないか、全く。」

そうぼやきながら月明かりに照らされる砂利道を歩いていた。
グレイスの一族はみな夜目がきく。
すくなくとも人間よりは視界が良かった。

ロウ「さて、そろそろアジトか。」

大分みなれた景色が近づいてきた。
しかし、どうもおかしい。

ロウ(なんだ……? やけに騒がしいぞ。奴らは自分達が追われている身だと理解しているのか?)

心の中で悪態をつきつつアジトに入る。

ロウ「なんだ、何を騒いでいる!」

隊員「ロウ! 帰ったか!」

ロウ「ああ、それよりこれはなんの騒ぎだ。武器など持ち出してどうする気だ。」

隊員「あ、ああ。帝国軍からの物資の奪取の任務に行った奴らが帝国軍に見つかっちまって、現在交戦中なんだそうだ。」

ロウ「その援護に行くというわけか。」

隊員「ああ。向こうには負傷者もいて逃げることすら困難なんだ。現在応戦しつつ逃走の機会をうかがっているそうだが、このままでは全滅するのも時間の問題だろう。」


隊員「帰ったばかりで悪いが、お前も出動してくれ。報告は後でいいそうだ。」

ロウ「まったく、泥棒一つまともにできんのか。」

隊員「ロウ。」

隊員はロウを窘めるように言った。

ロウ「……ふん。帰ったらそいつらに小言の一つでも言ってやる。」

隊員「……! ああ、そうだな。」

数十名の隊員達とともに、ロウは帝国軍駐屯地へ向かうことになった。


帝国軍スローネ基地周辺。
現在、ここではレジスタンスと帝国軍の小規模な戦闘が行われていた。
あたりには、血と硝煙の臭いが立ち込めている。

隊員「見えてきたぞ! あそこだ!」

遠目に見てもレジスタンスが劣勢なのがわかるほどに押されていた。
流石に帝国軍と真正面からぶつかり合って勝てるほどの人数と練度はなかったのだ。



隊員A「糞! こいつら!」

帝国兵「隙有り!」

帝国兵の一人がレジスタンスの背後から剣で一刺ししようとしたその瞬間。

ロウ「隙があるのはお前のほうだ。」

しかし帝国兵の刃は届かず、逆に彼は心臓を銃弾で貫かれて絶命した。

隊員A「なんだ!? ……援軍か!?」

隊員「悪い、待たせたな! もう大丈夫だ! 消耗している奴は急いで退避するんだ!!」


帝国兵「賊軍どもめが……!」

隊員「勝てば官軍ってねぇ! 賊軍に成り下がるのはてめぇらのほうさ!」

帝国兵「ほざくな雑魚どもが!」

隊員「ロウ! 来るぞ!」

ロウ「ああ、分かっている。2対3。人数的には分が悪いが……!」

※戦闘開始です。


【敵】帝国兵(一般兵)A・B・C
STR:3
DEX:3
INT:3
CON:3
APP:3
POW:3
【武装】剣(+3)

【味方】隊員
STR:6
DEX:6
INT:4
CON:5
APP:6
POW:5
【武装】剣(+3)

【自分】ロウ・グレイス
STR:4
DEX:4
INT:7
CON:4
APP:7
POW:7
【武装】魔導ライフル(+5)、長剣(+5)

戦闘はターン制となっています。
戦闘ではDEXの高い順で行動します。
戦闘では毎ターン味方の行動と自分の行動を選択してもらいます。
1,攻撃(STRもしくはINT、+武装ボーナスのダメージを攻撃対象に与える。回避される可能性がある。)
2,防御(そのターン受けるダメージを半減する。)
3,回避(後述)
4,自由安価(これも後述)

回避については、DEX×6の値が回避率になります。
キャラクターへの攻撃に対して、毎回回避判定が行われます。
さすがに全部コンマでやってたら長引きすぎるので、回避判定は>>1がリアルで100面ダイスツールを使い判定します。
コマンドの回避を選んだ場合、この回避率がそのターン2倍になります。

自由安価について。
これは、行動を文章で説明してもらいます。
魔法を使ったり、祝福を使用したり、地形を生かした攻撃をしたりなど、文字通り自由な行動が可能です。
内容によっては、>>1がいろんなボーナスを出すことがあります。

30分間質問を受け付けた後に戦闘を開始します。

影編みで一度に操れる影は一つだけ?

ライフルは誤射しちゃったりするの?

あとMP的な概念はなくて魔法は制限なく使えるの?

>>83
一度に操れるのは三つまでとします。
>>84
誤射判定とかもあって良かったんですけど、さすがに処理が複雑になりすぎるので特殊な場面以外は無しにしました。
>>85
基本的に無いです。制限を付けると魔法キャラが死にそうなので……。ただ、あまりにもバランスぶっ壊れるようなら考えます。

ボーナスってダメージ増えるってこと?

>>87
それ以外にも例えば敵を混乱状態にしたり、回避率上げたり等、その行動に合っているものならばどんなボーナスでも出す所存です。なので、なにか思い付いたらとりあえず自由安価してみることをオススメします。

※あと、攻撃を選択するときには攻撃対象も一緒に指定してください。

※戦闘開始!

↓1ロウの行動を選択
1,攻撃
2,防御
3,回避
4,自由安価

↓2隊員の行動を選択
1,攻撃
2,防御
3,回避
4,自由安価


自軍
ロウ・グレイス【20/20】
隊員【25/25】

敵軍
帝国兵A【15/15】
帝国兵B【15/15】
帝国兵C【15/15】

隊員【攻撃→帝国兵A】44命中!
帝国兵A【攻撃→隊員】9回避
帝国兵B【攻撃→ロウ】31命中!
帝国兵C【攻撃→ロウ】10回避
ロウ【影で束縛。成功率はDEX×15】判定
【影束縛→帝国兵A】42成功!
【影束縛→帝国兵B】39成功!
【影束縛→帝国兵C】79失敗

隊員は帝国兵A目掛けて剣を振り下ろし、それは帝国兵Aの鎧を砕き身を裂いた。

帝国兵A「ぐあ! っんのお!」

帝国兵Aはそのまま我武者羅に剣を振り回すが、しかし闇雲に剣を振るっても当たるはずはなく、あっさりと躱されてしまった。

帝国兵B、Cは隊員を帝国兵Aが相手をしているうちに、ロウに向かっていった。

日頃から訓練している彼らの攻撃は、そこそこ実践しているはずのロウにも届く。

華麗なコンビネーションで、距離を詰め、ロウの肩に帝国兵Bの切っ先が刺さる。

ロウ「くっ、調子に乗るな!」

バックステップで距離を取った後に、ロウは精神を集中させる。

そして影を具現化すると、帝国兵A、B、Cを拘束しにかかる。

帝国兵A「なんだこれは!? 影!?」

そして影は見事に帝国兵A,Bを束縛した。

※帝国兵A、Bは行動不能。回避不能。

↓1ロウの行動を選択
1,攻撃
2,防御
3,回避
4,自由安価

↓2隊員の行動を選択
1,攻撃
2,防御
3,回避
4,自由安価


自軍
ロウ・グレイス【14/20】
隊員【25/25】

敵軍
帝国兵A【6/15】
帝国兵B【15/15】
帝国兵C【15/15】

隊員【攻撃→帝国兵A】15自動成功
帝国兵A【行動不能】
帝国兵B【行動不能】
帝国兵C【攻撃→ロウ】17回避
ロウ【攻撃(魔導ライフル)→C】49命中!

※帝国兵Aが先に倒されたので対象をCに変更します。

隊員「いまだ!」

影に押さえつけられて動けない帝国兵Aに一気に距離を詰める隊員。

帝国兵A「……あがっ。」

そしてそのまま突進しつつ剣で胸を突き刺すと、帝国兵Aはそのまま動かなくなった。

帝国兵C「ちぃ! 使えん奴め!」

帝国兵Cは再びロウに肉薄する。

が、しかしまさにロウの首を、剣が両断しようとしたその瞬間、ロウの身体はそこから消滅した。

帝国兵C「消えただと……!? ……まずい、クッ!」

瞬間移動したのだと気づいたときにはすでに遅く、ロウの放った弾丸が帝国兵Cの胴を貫く。

ロウ「……。」



↓1ロウの行動を選択
1,攻撃
2,防御
3,回避
4,自由安価

↓2隊員の行動を選択
1,攻撃
2,防御
3,回避
4,自由安価


自軍
ロウ・グレイス【14/20】
隊員【25/25】

敵軍
帝国兵A【死亡】
帝国兵B【15/15】
帝国兵C【3/15】

※戦闘の途中ですが、今日はここまで。
今日の朝か昼にこの戦闘を最後まで終わらせたいと思います。
ありがとうございました。

1 B

ロウと帝国兵の行動順逆じゃね?

※明日の10:00から再開します。
>>99
今気づきました、すみません。
以後気をつけます。

隊員【攻撃→帝国兵B】19自動成功
帝国兵B【行動不能】STR×5で脱出→96失敗
帝国兵C【攻撃→ロウ】16回避
ロウ【攻撃(魔導ライフル)→C】77命中!


隊員「悪く思うなよ、これも戦争だ!」

相変わらず影にまとわりつかれて動けない帝国兵Bに対して、隊員は追い討ちをかける。

帝国兵B「ガアァァァ! オオオオオオ!」

帝国兵Bはその身を剣で切り裂かれながらも影から逃れようと必死にもがく。
だがしかしそれは徒労に終わった。

一方、帝国兵Cはというと。

帝国兵C(まずい、出血が……。それにこの距離では狙い打たれて……。)

そしてロウは、無言のままライフルを構え直した。

帝国兵C「くっそぉぉぉ!」

破れかぶれの特攻を仕掛けるが、帝国兵Cのそれがロウに達するよりも先に魔弾が帝国兵Cの額を撃ち抜いた。

↓1ロウの行動を選択
1,攻撃
2,防御
3,回避
4,自由安価

↓2隊員の行動を選択
1,攻撃
2,防御
3,回避
4,自由安価


自軍
ロウ・グレイス【14/20】
隊員【25/25】

敵軍
帝国兵A【死亡】
帝国兵B【9/15】
帝国兵C【死亡】

※間違えた、帝国兵【6/15】でした。

隊員【攻撃→帝国兵B】88自動成功
帝国兵B【行動不能】STR×5で脱出→65失敗
ロウ【攻撃→B】63自動成功


帝国兵B「うおぉぉお! ああああぁあ!」

帝国兵Bはそれでももがき続ける、がやはり拘束を解くことは出来なかった。

ロウ「無駄だ。お前ごときにそれを解くことはできん。素直に諦めるんだな。」

隊員「そういうこった。勝負アリだぜ?」

帝国兵B「……なぁ、頼むよ見逃してくれよ……。家には、帝都には家族が待ってるんだ……。娘と遊びに行く約束もしてるんだ……なぁ。」

隊員「……。」

ロウ「そうか……。それなら。」

帝国兵B「っ! じゃあ!」

次の瞬間、帝国兵Bの首が飛んだ。
ロウの手には長剣が握り締められている。

ロウ「私の、俺の家族を奪ったお前たちに」

ロウ「そんな都合のいい話が! あってたまるか!!」

ロウの悲鳴にも似た怒号が、戦場に響きわたる。


ロウ「……。」

隊員「……。とりあえず俺達の敵は片付いたな。周りの戦局は……。」

周囲を見渡してみると、レジスタンスが帝国軍を、数で押しているようだった。

隊長「よぅし! お前たち、次の作戦に移れ!」

隊長がそう号令をかけると、レジスタンス達はみな交戦を止めて下がる。
帝国兵達はなにが起こるのかと身構えている。

隊長「散!!」

隊員達「「「応!」」」

そう、これは撤退の合図だ。
レジスタンスは隊長の掛け声と共に、脱兎の如く戦場から退却したのだった。

↓1のコンマ判定
0~6,そのまま逃げ切る
7~9,追撃部隊が追ってくる


暗い森の中を走る集団がいた。
明かりといえば月明かりだけであるが、月明かりといのは存外明るく、夜道を走る程度なら十二分に間に合っている。

隊員「そろそろまいたか?」

隊員とロウは走りながらも話を続ける。

ロウ「後方に敵の気配はない……。おそらく敵は完全にこちらを見失ったのだろう。」

隊員「ロウ、さっきのことなんだが……。」

ロウ「……見苦しい所を見せたな。忘れてくれ。」

隊員「いや、いいんだ。……俺もな、家族を失ったんだ。だからお前の気持ちも痛いほどわかる。」

隊員「だから、その。なんていうか、俺で良ければ話相手になってやる。」

ロウ「……もしかして慰めているのか?」

隊員「なんだよ。悪いのか?」

ロウ「いや。礼は言っておく……。」

隊員「はっ。素直じゃねーやつ。」

ロウ「……そういえば今更だが名前を聞いてなかったな。」

隊員「は!? 嘘だろ、初対面のとき自己紹介しただろうが。」

ロウ「そのときはどうでもよかったので忘れたな。悪いがもう一度教えてくれ。」

隊員「なんだそりゃあ。まぁいい。俺の名前は……。」

↓1
隊員の名前


ジョセフ「ジョセフだ。今度は忘れんじゃねーぞ。」

ロウ「ああ、改めてよろしくたのむ、ジョセフ。」

ジョセフ「こちらこそってね。」



※ロウとジョセフの間に友情が芽生えました。


そうして走り続けること数十分。
レジスタンスはようやくアジトに帰りついた。

隊長「お前たち、今日はお疲れ様だったな。戦いが終わった後だからといって気を抜くんじゃないぞ。明日からも普段通りの生活がある。負傷者はしっかり傷を癒して復帰してもらい、動ける者にはビシビシ働いてもらうからな! 以上、解散!」

隊長が簡単な挨拶を終えると、兵士たちはぞろぞろと部屋に戻っていく。

ジョセフ「よく考えたらお前魔獣討伐の後すぐ戦闘にでたよな。大丈夫かよ。」

ロウ「ああ、余裕だ。」

ジョセフ「いや足ガクガクいってますやん……。」

ロウ「お前の気のせいだろう。私はもう寝る。」

そう言うとロウはふらふらとした足取りで、自分の部屋に帰って行くのであった。

↓1コンマ判定
6~9で???

※とりあえず今日はここまで。
ありがとうございました。

※お久しぶりです。
明日の夜更新します。

※予告してたのに来れなくて申し訳ないです。
明日こそは……!明日こそは必ず更新しますから……!

※投下開始します。


深く暗い温水に浸っているような感覚。
夢と現との境界が曖昧な状態。
そんな中直下に蠢く者たちは私に声を投げかける。



───王よ。我等が主よ。漸く目覚めた我等が主。

「……誰ぞ。私を呼ぶのは。」

───我らはこの時を、闇に紛れ、歴史に埋もれながら、待ち望んでおりました。

「何の話だ。私はそんなことは知らないぞ。」

───嗚呼、王よ。我等が主よ。今は知らずともよろしいのです。

───漸く目覚めた我等が主、ロウ・グレイス閣下。


リッドの懐は少しだけ温かかった。
とはいっても物理的に温かいのではなく、金銭的な話である。

リッド「ふへへ……やっぱり魔獣退治はどこに行っても金になるな。頑丈な体に産んでくれた母ちゃんに感謝しなきゃ。」

買い物中の彼はそう呟いた。
彼は先ほど魔獣討伐の依頼をこなし、報酬金を受け取ったばかりなのだった。

リッド「さて、買い物も終えたことだし、宿に戻って夕飯にありつくとしますか。」


すでに辺りは夜の闇に沈み、民家の窓から零れるランプの光と月明かりを頼りに夜道をあるいていた。

リッド「そろそろ宿だ。そういえばこの辺りはリリさんと出会った場所だな……。」

リッドは周囲に目を配る。

リッド「なんて、まさか居るわけないか……。っと誰か路の脇にうずくまってやがるな……酔っぱらいか?」

そういって通過しようとしたときにチラリと見えた顔は、見覚えのある顔だった。
リリがそこにうずくまっていたのだ。

リッド「リリさん!? どうした、なにがあった!?」

リリ「あなたは……リッドさん……。大丈夫、少しすれば落ち着くから……。」

リッド「どう見ても大丈夫じゃねえだろ! とにかく人を……。」

リリ「! それは止めてください……! ただの持病の発作ですから!」


リッド「でもよ……。」

リリ「大丈夫です……。スーハー……スー……ハー。ほら、もう収まりましたから。」

そういって少しぎこちなく微笑むリリ。

リッド「……病気なのか。」

リリ「ええ。それもあって昔から病弱で……。よく寝込むこともありました。……うっ。」

よろけるリリをリッドは咄嗟に支える。

リリ「すみません……。」

リッド「おい、本当に大丈夫かよ。……しょうがねえ、家まで送ってやるよ。案内してくれ。」

リリ「え、でもそんな……キャッ!」

リッドは多少強引にリリをおんぶする。

リッド「そんなんじゃ歩けねえだろ。いいから無理すんなよ。」

リリ「いやそのぉ……でも。…………お、お願いします……。」


リリ「えっと、そこの角を右です。」

リッド「はいよ。……しかしなんでこんな時間にあんな所にいたんだ?」

リリ「おじいちゃんのお薬をもらいに行ってたんです。昼間は色々忙しかったので。」

リッド「なるほどね。でもあんまり無理はすんなよ。もしなんかあったら、そのじいちゃんだって悲しむだろうが。」

リリ「はい……。ごめんなさい。」

リッド「ああ、別に謝らなくたっていいんだ。そんなつもりじゃなくてだな……。」

リリ「はい。……リッドさんは優しい方ですね。」

リッド「ん? なんか言ったか?」

リリ「何も言ってません。あとは真っ直ぐ歩いて行けば私の家です。」

リッド(ん? 真っ直ぐって……。)

リッドは目の前を見据えながら少しだけ冷や汗をかいていた。

リッド(家でっけえ! ものすごい豪邸じゃねえか!!)

リリ「あの、どうかしましたか?」

リッド「いやいや、なんでもないですよははは!」

なぜか敬語になってしまうリッドだった。

※今日はここまで。
最初のあれは???判定の成功結果です。
それではありがとうございました。

※皆さんお久しぶりです。
最近リアルが忙しすぎて軽くぶっ倒れかけた>>1です。
来週までには落ち着くと思いますので、少しの間お待ちいただけると幸いです!

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