土魔法使い「勇者と旅する事になった」 (23)
・基本夜更新です
・ゆっくりペースで進みます
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期待
チョイスがいいね
期待!
すまんっ
夜に投下するから待っててくれ
諸事情で今書けなくなった
勇者「……ふぅ……ふぅ」
勇者「もう少しで始まりの町だ……」
戦士「ここまでの魔物もなかなか手強かったな……」
土魔法使い(スライムで苦戦……)
勇者「もうすぐで宿だから、あと少し頑張ろう!」
戦士「おう」
土魔法使い(国王に心配だから着いていってくれって頼まれたけど……)
土魔法使い(これで本当に魔王を倒せるのかな?)
土魔法使い(まぁ才能はあるんだろうから、成長の邪魔にならないよう私も弱いフリをしておこう)
____
_始まりの町
町長「勇者様! あなたにこの町に来ていただけるなんて光栄です!」
町長「長い旅路でお疲れでしょう! この町で最高級の宿を用意させていただきました」
町長「ゆっくりお休みください」
勇者「お心遣い、感謝致します」
町長「いえいえ、当然のことです……」ニヤッ
土魔法使い(なんかあのおっさん胡散臭い……)
土魔法使い(警戒しておこう)
____
勇者「いやぁ、この宿の料理は美味しいね」
戦士「我々の為に最高級の食材をふんだんに使ってくださったそうだ」
勇者「あれ? 土魔法使いは食べないの?」
土魔法使い「ちょっと食欲なくて……」
土魔法使い「ごめん、先に部屋に戻る……」
勇者「無理はしないでね」
土魔法使い「うん……」
戦士「大丈夫だろうか、土魔法使い殿」
勇者「心配だね」
_宿の部屋
土魔法使い(やはり……)
土魔法使い(ベッドに拘束魔法の類が掛けてある)
土魔法使い(一度寝たらベッドから抜け出すのは困難になる……)
土魔法使い(まぁ……どっちみち夕食に入ってた睡眠薬で夢の中、なんだろうけど)
土魔法使い(とりあえず拘束魔法は解いてっと)
土魔法使い(監視らしき人物も何人かいたし、とりあえず気付いていないフリをしよう)
__夜
勇者「があああああああ………すぅーーーーーー」
戦士「……」スースー
土魔法使い(爆睡してるな……)
カタッ
土魔法使い(来たか……!)
覆面A「……」サッ
土魔法使い「動かないで」
覆面B「何故起きている?」
土魔法使い「夕食を食べなかったから」
土魔法使い「あなたの質問はここまで」
土魔法使い「……下」
覆面A「……!」
覆面達の足下に、岩石でできた小さな、そして鋭利トゲが何本も生えていた。
土魔法使い「少しでも動けばそのトゲで串刺し」
覆面B「クッ……」
土魔法使い「覆面を外して」
覆面B「別に外す必要はないだろう……?」
土魔法使い「……」グイッ
土魔法使いが腕を振り上げた途端、岩石のトゲもそれに連動するかのように覆面達の首もとまで伸びた。
覆面B「……分かったよ」
覆面A=息子 覆面B=宿主
土魔法使い「宿主さんと……その息子さん」
宿主・息子「……」
土魔法使い「私達を眠らせて……そのあとどうするつもりでしたか?」
宿主「あの忌々しい町長の家に運ぶつもりだった……馬車を使って」
土魔法使い「運ぶ……何故?」
宿主「知らないよ……俺達は娘を人質にされて、それで……それで仕方なくやっただけなんだから!」
土魔法使い「人質?」
宿主「……突然町の警備隊が宿に入ってきて、娘をさらったんだ」
宿主「それで娘を返してほしければ、明日この宿に来る勇者一行を町長の家に連れてこいって言われて……」
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