キョン「家出?」 (38)

・SS処女作です

・原作あまり詳しくないので口調に違和感あるかもしれませんが、ご勘弁願います



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キョン「で、その荷物はなんだ佐々木」


佐々木「くつくつ、今君は自分で言ったじゃないか。僕は家出をしてきたんだよ」


キョン「…それで俺ん家に厄介になろうってのか」


佐々木「珍しく察しがいいじゃないか、ということでよろしく頼むよ」


キョン「お、おいおい!」


キョン妹「あー、佐々木のお姉ちゃんだー!」


佐々木「やぁ妹ちゃん。今日からしばらくお家にお泊りしてもいいかな?」


キョン妹「えー、本当!じゃあふつつかな兄ですがよろしくお願いします」(ペコリ


佐々木「ふふっ、こちらこそよろしくね」(ペコリ


キョン「俺がいないところで妙な話を進めるな!」

佐々木「ふぅ、荷物はこんなもんかな」


キョン「…なぁ佐々木、俺にはお前がなぜ家出したのかがさっぱりわからんのだが」


佐々木「そうだね、僕にだって人とぶつかり合うことがあるんだよ。たとえそれが親という相手であろうとね」


キョン「…」


佐々木「どうしたんだいキョン?」


キョン「あ、あぁいや、あまりに予想外すぎて思考回路が停止していた。お前はもっとこう、人づきあいがうまくて他人と衝突することなんかないと思ってたからな」


佐々木「くつくつ、相変わらず僕のことを高く評価してくれているようだねキョン。しかしそれは買いかぶりというものさ。僕だって普通の人間なんだ腹ぐらいは立つ。」


キョン「それもそうだが…。何にせよ、珍しいことだな。話して楽になるんだったら話してくれないか?」


佐々木「くつくつ、今日のキョンはなんだか優しいね。好きになってしまいそうだ」


キョン「ばっ…!」


佐々木「冗談だ、本気にしないでくれたまえ。」


キョン「お前なぁ…」

佐々木「いやぁキョンをからかうのは本当に楽しいね。家出の理由だったね、
自分で言うのもなんだが僕は学校の中ではなかなかの好成績を誇っていてね」


キョン「そりゃ結構なことじゃないか」


佐々木「学校の中では、だよ。僕はまだ塾に通っているんだが
そこでの僕の成績はまぁ中の上といったところか」


キョン「あぁあの塾か。しかし俺から見たら充分すごいんだが」


佐々木「ふふ、ありがとう。まぁ僕自身は勉学に励んでいたつもりだったのに
成績が上がらないことから焦りを感じていたよ。その焦りから毎日2時・3時まで
勉強していて体調を崩すことも少なくはなかったんだ」


キョン「俺たちはまだ1年なんだぞ…、無理するなよ。
それならこれから成績は伸びていくんじゃないか?」


佐々木「それだったらいいんだがね。あいにく僕が深夜まで勉強をしているのは
かれこれ三カ月ほど前からのことなんだ。成績は完全に平行線さ。そのことから親と衝突してしまってね」


キョン「そういうことか…」

佐々木「僕の親は忙しくて、家に帰ってくることがあまりないんだ。
だから当然僕が深夜まで勉強してることも知らなかった。
危機感はあるのか、どうして成績が上がらないのか、と耳が痛くなるほどの言葉を浴びせられたよ」


キョン「…」


佐々木「僕は努力していたよ。だからわかってもらえないのが悔しくて
口答えをしたんだ。親はしばらくあっけに取られた様子で僕の言葉を聞いていたが突然怒鳴ってきたんだ。
『お前をそんな口答えするような子に育てた覚えはない』ってね」


キョン「そんな、お前は」


佐々木「今まで口答えしたこともなかった子だったんだ、親の驚きもわからないことはなかったがね。
僕だって努力したんだ。僕だって…」


キョン「おい、佐々木?」


佐々木「頑張ってたんだ…僕だって…!いつもは僕のことなんか…気にもしないくせに…。
不満だけぶつけてきて…」


キョン「…佐々木」


佐々木「僕は…お勉強をする人形じゃないんだ…!どうして…どうして…!う、う…。
うわぁぁぁぁぁぁん!」


キョン「(ギュッ)…佐々木…」


佐々木「わぁぁぁぁぁぁ…!ひぐっ、うっ、あぁぁぁん…。きょん、きょん…!」


キョン「…っ」

佐々木「お見苦しいところをお見せしてしまったね、申し訳ない」


キョン「気にすんな、俺とお前の仲じゃないか」


佐々木「ありがとうキョン。僕は今日ほど君の親友であることに感謝した日はないよ」


キョン「なんかこっ恥ずかしいな。まぁでも俺も佐々木の親友であれてよかったよ」


佐々木「おや、それはどうしてだい?」


キョン「お前から頼ってもらえる唯一の存在だろ?これほど誇らしいことはない」


佐々木「…っ!くつくつ、キョン、今日の君はどうしたと言うんだい?
あのSOS団とやらに入ってから女の扱いでも学んだというのかい?」


キョン「いや?俺はただ思ったことを言っただけだが」


佐々木「くつくつ…、非常に君らしいよ。てっきり僕は君があの部活の女性たちを
みなお手付きにでもして女の勉強でもしたのかと思ったよ」


キョン「んなわけないだろう。宇宙人に未来人、ましてや神様のお相手をするのには
この普通人間の代表たる俺ではつとまらん」


佐々木「面白いことを言うね。現に君は彼女らのお相手を、それも毎日つかまつっているじゃないか。
そして位こそ違うかもしれないが僕も神のようなものなんだよ?」

キョン「あれはしているというか無理矢理させられているに近いな…。
そしてんなことは知らん。お前は神でもなんでもない、ただの俺の親友だ」


佐々木「親友…か。本当に嬉しいことを言ってくれるね。
…なんなら僕を君のお手付きにしてみるかい…?」(スッ…


キョン「…佐々木っ…?!」


佐々木「ふふっ、キョンの頬柔らかい…。ほら、目を閉じて…?」


キョン「佐々木、それは…!キs…」


佐々木「もう、言わないで…私だって恥ずかしいんだから…ね…?」


キョン「!!!!」


佐々木「ほら、目を…」


キョン「あ、あぁ…」ドキドキ…


佐々木「い、行くよ…」

………ゴツンッ


キョン「お、おでこ…?」


佐々木「…ぷっ…くっ…くっはははははは!
なんだい、何を物欲しそうな顔をしているんだいキョン!あっははははは!」


キョン「…お前ってやつは…」


佐々木「くくく、悪かったね、キョン。話を聞いてくれたお礼に男子高校生らしい
ときめきを与えてあげようという僕からのささやかな心遣いさ。悪くはなかっただろう?」


キョン「そ、そりゃぁ、悪くないどころか…」ゴニョゴニョ


佐々木「ん?なんだって?今何と言ったんだい?」ニヤニヤ


キョン「な、なんでもない!ほら、飯出来てるだろうしもう行こうぜ!」


佐々木「くつくつ、わかったよ。ではしばらくお世話になるよ」



佐々木(キョン、さっきの続きが出来る日を…。僕は待っているよ。―ずっと、ね。)

読んでいただいた方ありがとうございました。
一旦ここまでで完結とさせていただきます。
短くて申し訳ないですが、これが一番綺麗にまとめられると思ったので…。

佐々木かわいいよ佐々木。
要望がありましたら佐々木の家出生活を追加で書かせていただきます。

一応女性言葉にしたつもりだったのですが…。
もう少しハッキリと使い分けた方がいいですかね。

乙ありがとうございます!
知らなかった…。これでいいのかな?

素晴らしい

>>16
ありがとうございます!

は?終わるの早すぎだろ

>>18
だらだら書くのはよくないかと思いまして…。
続き書いた方がいいですかね…。

>>19
面白いから、もっと書いて欲しいということだよ

>>20
キョンのごとき鈍感ですみません…。
それでは佐々木滞在編の話を練ります。

2月中ごろにまとめて投下したいと思います。
スレが残っていればここで、落ちていれば新しく立てますので
その際にはまたお目通しいただけますと幸いです。

おやすみなさいませ。読んでくれた方々
ありがとうございました!

おつ
2月中頃ってことは月末くらいに1回生存報告いれてくれれば大丈夫だスレ落ちることは無い

乙 佐々キョンいいな
トリは念のため今回のとは違う文字列にしといたほうがいいよ
文字が化けることがあるからメール欄にsaga入れると防げるよ
■ SS速報VIPに初めて来た方へ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417916619/)
このスレ色々役に立つよ

>>22
わかりました!おつありがとうございます!

>>23
乙&詳しく教えていただきありがとうございます!
助かりましたm(__)m

お久しぶりです、1です
今日中に短めなの一本投下できればと思っております

佐々木「ふむ、君の家の料理はおいしいじゃないか。あんなにおいしいものを
毎日食べているとは君が羨ましいよ」


キョン「そりゃどーも。生憎だが食べ慣れていておいしいかどうかすらよくわからんよ」


佐々木「それはもったいないね。…どうだろうか、もし明日もお世話になっていいというのなら
明日は僕に作らせてくれないか?」


キョン「中学からの付き合いなんだ止まるのぐらいは別に構わんが…。
なんというか、その、お前料理できるのか?」


佐々木「くつくつ、それはまたずいぶんと失礼だねぇキョン。僕の家には基本的に親がいないんだ。
そんな時に誰が料理をすると思ってるんだい?」


キョン「それもそうだが…。じゃあ明日は任せるとしようか」


佐々木「うん、期待していてくれ。さて、では買い物に行こうか」


キョン「は?今からか?」


佐々木「当たり前だよ。食後の運動にもってこいだとは思わないかい?」


キョン「思わないね。俺は飯を食った後はベッドでゴロゴロすると決めているんだ」


佐々木「まったく、老人のようなことを言っているんじゃないよ。
ほら、早く行くよ」


キョン「あ~~・・・・・・」


佐々木「…さっきの続き」(ボソッ


キョン「着替えますパーカーか何かに今すぐ」


佐々木「よろしいっ」ニコニコ

佐々木「えーっと、鶏肉と…卵も買っておこうかな」


キョン「…親子丼か?」


佐々木「ご名答。人様の家で妙ちくりんな料理は出せないからね。
ここは素朴かつ僕の得意料理で勝負しようと思ったわけさ」


キョン「なるほどな。というかなぁ…」


佐々木「? どうしたんだい、キョン?」


キョン「いや、お前が一人でどんぶりをかきこんでいる姿が想像できなくてな」


佐々木「・・・」


キョン「待てよ、お前さっき茶碗一杯につがれたご飯をたしか三ばi」


佐々木「キョン、君だけ明日のデザートはなしだ」


キョン「悪かったって…。怒るなよ、な?」


佐々木「僕はもう知らないよ」フイッ


キョン「あっ、おい佐々木! …からかいすぎたかな…」



~~~~


佐々木「まったく…。反省しているのかい?」


キョン「はい…。 …ってだからって荷物全部持たせることないだろう…」


佐々木「おや、君はスーパーの手提げ袋さえ持てない貧弱な男だったかな?」


キョン「わかったよ、持つよ…。持てばいいんだろ」


佐々木「ものわかりが良くて助かるよ」ニコ


キョン(うっ)


佐々木「…?なんだい?僕の顔に何かついているかい?」


キョン「い、いやなんでもない。早く帰ろうぜ」


キョン(こいつこんなに女らしかったっけ…?)

トリ間違ってましたねww
今日はここまでになります

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