ボクッ娘と遊ぼ! in あけました (249)
「……おーい」
「……」
「ってーい!」
ドシーン
「やっと起きたね、おはよう」
「いくらなんでも気を抜き過ぎじゃないかい?」
「鍵?かけてなかったから言ってるんだよ」
「新年早々先が思いやられるね、これは」
↓2
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「ん、何を必死に指差してるんだい?」
「……凧、か」
「手作りに見えるけど、まさかこれの為に夜更かしを?」
「ほんとキミは、変な所にこだわりを持っているね」
「まぁ、キミがそこまで頑張ったなら飛ばさないと可哀想だ」
「ほーら、早く着替えた着替えた」
「まだまだ寒いね、人も疎らだ」
「さ、ボクは持っておいてあげるからきびきび走りたまえ」
↓2
「おー、上がる上がる」
「手作りにしては上出来じゃないか、ぱちぱち」
「……ん」
「雪……どうりで肌寒さが一段とキツいと思った」
「せっかくの凧がダメになったらもったいない、どこかに退避しよう」
公園内か公園外のどこかへ退避
↓2
「ふぅ、このお店で一休みしよう」
「あぁ、すいません。タオルだって、ありがたく使わせてもらおう」
「凧は……破れないように気を付けて、と」
「このお店、前から気になっていたんだ」
「キミ、甘いものは平気?」
「もし平気なら、注文を頼むよ。ボクは同じものでいい」
↓2
「ぜんざいか、正月らしいね」
「すいません、ぜんざいを二つ」
「んー……ずず」
「……あちち」
「はふー、あったまるなぁ」
おしゃべり
↓2
「ずずー……」
「ん、今年の目標?」
「一年の計は元旦にあり、とは言うけれど特に考えたことなかったなぁ」
「今年は……そうだなぁ」
「……」
「……好きな人にもっとアピール、とか?」
「……」
「ひ、人に聞いてるけど、キミは何か考えてるのかい?」
↓2
「……」
「あー、ぜんざいおいしいな」
「ほら、早くキミも食べてしまいなよ」
「……」
「……口元についてるよ、小豆が」
「ほら、取れた」
「……」
「……ぱく」
「ほら、行くよ」
「お勘定は……」
↓2
「割り勘で……と思ったけど」
「キミがそこまで言うなら、お言葉に甘えさせてもらおうかな?」
「……ん?」
「カップルっぽい事をしたら、新年カップル割?」
「あ、えと……その」
「……どうしよっか」
↓2
「ぜひしたいって……もう、キミってやつは」
「まぁ、割引の為だし仕方ないね」
「……ふふ」
「……んちゅ」
「……じゅるる」
「……ぷはっ」
「これでいいです?」
「店員さん、真っ赤だったね」
「キミまで真っ赤になっちゃって……やりたいって言ったのはキミの方じゃなかったかな?ふふふ」
「お、雪が止んでる。ちょうどよかったね」
「これからどうしよっか?」
↓2
「駅前のイルミネーションか……毎年派手な奴だね」
「よし、行こっか」
「あ……手」
「ふふ、ぎゅー」
「こうしてぎゅっと手を握って並ぶのも慣れてきたね」
「初めのうちは真っ赤になってて面白かったのに、からかいがいがないなぁ」
「はっはっは、ごめんごめん」
「お、見えてきた……」
「きれーだなぁ……作る人達も大変だろう」
「その人たちの努力のおかげでボク達がこうして楽しめてるんだ、感謝しなくちゃね」
おしゃべり
↓2
「どうしたの?急に。ふふ、変なの」
「ずっと一緒に、かぁ……」
「ボクも気持ちは一緒だよ、今は……ね」
「人の気持ちなんて、分からないもの」
「キミも変わるし、ボクも変わる」
「だから……今を少しでも楽しんでおきたい、かな?」
「なんてね、ぎゅー」
↓2
「わぷ……」
「……キミの手の平、冷たいね」
「ボクはポカポカだよ、確かめてみる?」
「はい、ぎゅーっと」
「どう?体温伝わってきた?」
↓2
「うん、知ってる」
「キミの手から伝わってくるもの、ふふっ」
「ボクも、ドキドキしてる……」
「……」
「……だいぶ人も疎らになってきたね」
「そろそろ、帰ろっか?」
↓2
別にホテルでも構わないけれど、大したものは書けないが
本人が↓にしたいなら流しますね
「ぎゅーっ」
「よし、帰ろう」
「ボクとキミの手、どっちが勝つか対決だね」
「負けないぞー」
温もり対決
偶数で冷たいあなたの勝ち
奇数で温かいボクッ娘の勝ち
↓1
「……どうやら、勝負はボクの負けみたいだ」
「うう、寒い寒い。早くコタツに入ろう」
「はー、生き返るなぁ……」
「まさかキミの手がここまで冷たいとはね、驚いたよ」
「……勝ったキミには、なにかご褒美をあげないとね」
「さあ、ボクに出来る範囲で何なりと言い給え」
↓2
「……?」
「んっ!ぅ……」
「んちゅ……ちゅぱ……」
「……んっ……」
「……ビックリした」
「お見せでの仕返しのつもり、なのかな?」
「……ぺろ」
↓2
「あんっ、もう……」
「まだ、はやっ……ぃ」
「……んっ」
「……ていっ」
ベシッ
「まだ陽も落ちないうちに盛るんじゃないよ、全く……」
「……」
「……夕飯の用意をしてから、ね?」
↓2
「お鍋か……いいな」
「材料は年明け前に買ってた奴があるし、賞味期限近い奴から使っちゃおう」
「んしょ、っと」
「材料はザク切りで、味付けもザックリと……」
「ん、何かご意見ございますか?旦那様」
↓2
「隠し味に愛情が欲しい?」
「んー、そうだなぁ……それじゃ、このお豆腐に」
「……ちぅ」
「これで愛情タップリだよ」
「さ、火を付けよう」
「~♪」
温まるまでおしゃべり
↓2
「んー?」
「普段はやらないよ、買って済ませることの方が多いし」
「こんな手間が掛かる事するのは、キミといる時ぐらいさ」
「なんでって……めんどくさいし」
「お、煮立ってきた」
「さ、キミの分もよそってあげる」
「はい、どうぞ」
「肉が無い?はふはふ……」
「……で、何か言った?」
↓2
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