あかり「夢、追いかけよう!」 (18)
とうとう娯楽部が茶道部室を不法占拠していたことが明るみに出てしまった
教師「お前ら、こんなところで何してる」
京子「あ…いや」
教師「しかも漫画?学校はそんなもの持ち込んでいい場所なのか」コラ
京子「それは……」
結衣「部活動の一環でして……」
教師「ふざけるのもいい加減にしろ。何が部活動の一環だ。大体茶道部は廃部になったはずだろ」
結衣「はい……」
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教師「噂には聞いていたがまさか本当に茶道部の部室に不法占拠していたとはな」
ちなつ「でもどうせ誰も使わないんだからべつに……」
教師「あ?」
ちなつ「え…なんでもないです」
教師「お前らには厳しい指導を受けてもらうことになるだろう。覚悟しておけ」
京子「……」
結衣「……」
ちなつ「……」
あかり「……」
教師「もちろん、ここは二度と使えないようにしておくからな」
結衣「どうする京子?私たち本当にやばいんじゃないのか」
あかり「お母さんとお父さんにも連絡されちゃうのかなぁ……」
ちなつ「京子先輩、どうするんですか……」
京子「ごめん……みんな。全部私が……巻き込んじゃって」
あかり「京子ちゃん……」
結衣「もう何言ってるんだよ、京子一人の責任なわけないじゃないか」
ちなつ「そうですよ、私たち四人の責任ですよ」
京子「私がみんなを誘わなければ、こんなことには……ぐすっ…」
結衣「京子」
京子「……うっ…ぐすっ」
結衣「京子らしくないぞ」
結衣「私たちの言い分だってあるし、まだごらく部が廃部すると決まったわけじゃないよ」
結衣「ごらく部のことは、私たち四人で守ろうよ」
京子「結衣……」
ちなつ「私も京子先輩が作ったこのごらく部を最後まで守るつもりです!」
あかり「あかりにとってはみんなと楽しい時間を過ごしてきたかけがえのない場所だから……」
京子「あかり……、ちなつちゃんも……」
京子「うん……私たちの居場所、絶対守ろうよ」
結衣「そうと決まればこうしちゃいられない」
ちなつ「私、今までの活動記録作ってきます!」
あかり「ちなつちゃん、あかりも手伝うよ!」
~~~~~~~~~~~~~
一週間後
茶道部室は関係者以外は立ち入り禁止になり、活動場所の撤退を余儀なくされたごらく部は廃部になった。
また、ごらく部と大きく関わっていたとされる生徒会の副会長の杉浦綾乃、池田千歳も強制的に解任。
それだけではない。さらに残酷な現実を突き付けられた
「この子たちへの今後の対応はどうしますかね?」
「今まで以上に怠惰な日々を送るのも目に見えてるしな」
「部活……」
――――――――――
「部活に入り七森中学校の一生徒として貢献しなさい」
それが私たちに下された償いであった。
―――――――
職員会議
「6名の今後の対応についてですが、彼女たちの適正能力をよく考えた上で判断するべきだと思うのですが皆さんはどう考えますか」
陸部顧問
「船見さんについては我が陸上部に入部してもらうことが決まっていますが、他の子たちについては未検討ですね」
バスケ部顧問
「おいおい、かってに決めるんじゃない。船見の身体能力の高さには実に目を見張るものがある。ぜひうちのバスケ部でレギュラーの一角として活躍してもらいたい」
ソフトボール部顧問
「船見さんに関してはこちらも以前から目を付けていたのでね。あの子なら今すぐにでも即戦力として使いたいところだ」
歳納京子→漫画研究部
船見結衣→ソフトボール部
吉川ちなつ→バトミントン部
赤座あかり→各部から声がかからなかったので停学処分
杉浦綾乃→バレーボール部
池田千歳→各部から声がかからなかったので停学処分
――――――――――――――――――
翌日
6人の手元にはそれぞれ入部要望が出ている部活が書かれた文書が渡った。
ちなつ「絶対練習厳しいじゃん……」
ちなつ「あかりちゃんはどうだった?」
あかり「部活には入らなくていいことになったんだけど……」
ちなつ「あら…」
結衣「待って私陸上部じゃないんだけど」
京子「えっ、どういうこと」
結衣「ソフトボール部だって」
京子「ソフトボール部ねぇ……まあ結衣はどの部活でも活躍できるよ」
ちなつ「ソフト部なんてあったんですね」
結衣「……」
結衣「京子はどうだった……?」
京子「ああ私?私は漫研部から声掛かったよ。べつに悪い気はしないけどね」
結衣「そっか……よかったな」
京子「うん……」
京子「結衣、頑張ってね……」
放課後
結衣(あ、練習やってる)
結衣(入りずらい雰囲気だな……)
顧問「何してんだ、とっとと来い」
顧問「今日からうちのソフトボール部に入部する船見だ。来週の新人戦からすぐにベンチ入りする予定だ。みんなも船見が早くチームに馴染めるよう協力してやってくれ」
結衣「ソフトボールは初心者ですが頑張りたいと思います、よろしくお願いします……」
部員「えっ、ちょっと監督、聞いてませんよ?」
顧問「すまんな、色々とあってな」
清水「キャプテンの清水です、船見さんよろしく」
結衣「うん……」
結衣(うまくやっていけるかな……)
――――――――――
体育館
ちなつ「今日からバトミントン部に入部します、吉川です」
ちなつ「ふつつか者ですがよろしくお願いします……」
キャプテン「吉川さん経験者?」
ちなつ「えっと、小学校の頃クラブでやっていたくらいで……」
キャプテン「へぇそうなんだ、まあうちの部活厳しいからさ、ついていけないと思ったら我慢して続けなくてもいいから」
ちなつ「はい……」
「なんなのあいつ」
「噂によると数人のグループで問題起こしてうちの部活に入って来たらしいよ」
「それならすぐ辞めてもらわないとね」
(潰すか)
―――――――――――――――
七森中グラウンド
練習試合
氷沢0000000|0
七森000000 |0
ストライクバッターアウト
監督「船見、代打だ」
結衣「私…ですか」
監督「3球振ってこい」
監督(お手並み拝見ってとこだな)
結衣「はい……」
選手「監督、本気ですか?」
結衣「あの…バットは」
監督「適当に誰かから借りれ」
審判「プレイ!」
結衣(フォアボールで出たランナーが2塁まで進んでツーアウトランナー2塁、一打サヨナラのチャンス……)
結衣(まさかこんな早くに試合出されるなんて)
投手「」ビュン
審判「ストライク」
清水「思い切って振ってきなよ」
カキーン
結衣「落ちろ!」
ベンチ「うおお」
氷沢0000000|0
七森0000001×|1
選手「船見のやつ、人生初打席がサヨナラヒットなんて凄いな」
選手「こりゃ私たちのレギュラーの座も危ういですな……」
―――――――――――――――
結衣「痛っ、また肉刺潰れた」ハァハァ…
…………
清水「船見さん、話があるんだけどちょっといいかな」
結衣「で、話って……」
清水「監督が新人戦に船見さんをスタメンで起用する意向を示しているの」
結衣「新人戦……まさか今週の」
清水「うん、それでね」
清水「今みんなに知れ渡ったら動揺しちゃうだろうから、私から個人的に伝えることにしたんだ」
清水「だから、監督から出来る範囲で準備しておけって」
…………
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┃ \ \(三)Д`)/ / ..┃<ゴンッ
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┃ 防犯ガラス.┃
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制作・著作 NHK
だって誰も期待してない糞SSだから
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