絶望的に無気力ぼく「明晰夢でも見るか・・・」 (11)

明晰夢ぼく「綺麗な景色なだー」

ビルの上ぼく「夢の中ならとべる」

ベチャッ

ぼく「・・・・」

ぼく「という夢を見たのさ」

ワイ「君もたいへんやね」

ぼく「時々夢と現実の区別がつかなくなるんだ」

ワイ「君には夢も希望もないのに?」

涙目ぼく「それいわんといてよ」

ワイ「せやな」

ぼく「じゃあこれが夢じゃない証明してみてよ」

ワイ「なんやの急に」

ぼく「どこかのぼくが見てる夢かもしれないだろ、これ」

ワイ「・・・・まあそういう考え方もできなくはないわな」

ぼく「で、どうなの?」

ワイ「難しい質問やで」

ぼく「証明できないだろ」

ワイ「だからって夢ってことにもならんやろ」

ぼく「夢かどうかは、夢が覚めた時にしかわからない」

ワイ「せや」

ぼく「じゃあこのナイフをこうしてみる」

ワイ「あっ、アカン!」

ぼく「夢なら」

ブシャーーーーーーーーッ

ぼく「という夢を見たのさ」

ワイ「君病気ちゃうの」

ぼく「割と分からないよね」

ワイ「やろ?」

ぼく「夢と現実を区別することができるまで続く気がするんだ」

ワイ「その調子やとね」

ぼく「けどどこかで本当にぷっつり消えてしまいそうで」

ワイ「きみ恐いこと言うなあ・・・」

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