鳴上「雛見沢村?」(23)
りせ「そこが今回のロケ地なの。そして、みんなでキャンプするところでーす♪」
クマ「イェエエエエエアアアア!!」
>クマは異常にテンションが高い
陽介「楽しみで昨日寝られなかったんだと」
クマ「フゥウウウウウウウ!!」
>……
>そっとしておこう
千枝「キャンプって林間学校以来だよねー!」
雪子「ふふ、懐かしいね、林間学校」
陽介「今回はゼッテーお前らに料理はさせねーかんな」
千枝「えー、なんでよー?」
陽介「あんなクソまじーカレー食わせといてなんではねーだろ!」
雪子「隠し味にナマコじゃなくてナメコ入れればよかったね」
>胃が痛くなってきた……
陽介「ん?顔色わりぃな、悠。大丈夫か?」
鳴上「少し寝不足なんだ」
クマ「しぇんしぇーもぉおおおおおおおおおおおおお!?」
>クマが絡んできた!
鳴上「え、えーと、トイレに行ってくる」
クマ「クマもぉお!クマも行くクマァああああああああああああああ!」
陽介「ばっか!てめーは落ち着け!」
>陽介とクマは激しく取っ組み合っている
陽介「悠、クマは俺が抑えとくから今のうちに行っておけ!トイレなら後ろの車両にあっから」
クマ「陽介やめてぇ!クマは男の子クマよぉ!」
陽介「誤解招くよーなこと大声で言うなっつの!!」
>クマを陽介に任せて、トイレに向かった
直斗「……先輩」
完二「便所っスか?」
>途中、直斗と完二に出くわした
>姿が見えないと思ったら、二人で話をしていたようだ
鳴上「少し具合が悪くて」
完二「先輩もっスか?俺もコイツの話きーてたらなんか胸糞悪くなっちまって」
鳴上「直斗の話を?」
直斗「……」
>どういうことだろう
直斗「先輩は、僕たちが向かっている雛見沢村については何処までご存知ですか?」
鳴上「キャンプ地ということくらいしか知らないな」
完二「先輩、それがフツーのキャンプ地じゃねーらしーんスよ」
鳴上「普通じゃない?」
直斗「雛見沢村は既に廃村になっているんです」
鳴上「そうなのか?」
直斗「聞いたことありませんか?雛見沢大災害」
>聞き覚えはない
直斗「村民1200人あまりが死亡した自然災害です」
>……1200人も
あとはまかせた
直斗「沼地より噴出した火山性のガスが原因ということになっています」
>どこかひっかかる言い方だ
直斗「近年事件に関わる文書が見つかりましてね、それによると人為的な被害であるという噂がたったんです」
直斗「僕も気になって少し調べてみたんですが、この災害あまりにも不審な点が多過ぎる」
>直斗も自然災害ではなく、人為的なものだと考えているのだろうか
直斗「断定は出来ません。ですが、可能性は十分あると思います」
完二「んなとこでキャンプってんだから、まいっちまうよなぁ」
>完二の言う通りだ
直斗「ガスの点なら心配ないようですよ。既に安全は確認されていますから」
完二「ガスってかよ、バチ当たりじゃねーか?」
鳴上「……そうだな」
直斗「他の皆さんはこの話を知らないようですね」
>りせ本人も知らない風だった
>どういうことだろう?
直斗「大方、地方の観光スポット紹介とでも言われたのではないでしょうか」
鳴上「なら俺たちが誘われたのは……」
直斗「りせさんのご機嫌取りの一環かと」
完二「あいつこえーの苦手っスから」
鳴上「なるほど」
>直斗の話の通りなら、りせの担当する番組は心霊特番ということになる
直斗「気の毒ですが」
>直斗は肩をすくめている
>他の皆はこのことを知らず、純粋にキャンプを楽しみにしている
完二「とてもじゃねーが、言い出せる雰囲気じゃねっスね」
直斗「ですが、現地に行けば嫌でも分かることです」
鳴上「ああ」
>……だが今は
>そっとしておこう……
直斗「先輩がそう仰るのなら、僕から言うことは何もありません」
完二「オレたちは先に戻ってるんで」
直斗「呼び止めてすみませんでした」
鳴上「いいさ」
>……
>夏休み……
>りせの現地取材に同伴を許されることになったときから多少気になっていたが
まさかこういうわけだったとは思いもしなかった
>単純に皆でキャンプして、撮影の合間にりせが混ざって
>みんなで楽しい一時を過ごせると思ったのに……
>……
鳴上「今さらあれこれ考えても仕方ない、か」
>これからのことを考えよう
>……
>ああは言ったが、現地に着く前に一言言ったほうがいいかもしれない
>クマはとても楽しみにしていた
水を差すようで申し訳ない
>とくにりせは今回のキャンプを提案した張本人だ
責任を感じてしまうだろう
>なんとかこの場をうまく収めるうまい言い方はないものだろうか
>…………
>………
>……
>…
??「……きて……悠君!」
>……
??「悠君起きて!部活始まっちゃうよ!」
??「あーら!私(わたくし)はこのまま悠さんの不戦敗、ということでもよろしいんですのよ!」
>……声が聞こえる
??「ボクもその作戦に賛成なのですよ、にぱ~☆」
>あの後座席に戻って、考えこんでいる間に眠ってしまったのだろうか
??「あっはっは!このままじゃビリ確定だね、悠ちゃん!」
??「おいおい!部長のお前まで何言ってんだ!?戦わずして負けるとか、そりゃねーぜ!」
レナ「悠君!!」
鳴上「!」
魅音「ありゃりゃ、起きちゃったよ。作戦失敗だね、沙都子」
梨花「みぃ、これで圭一のビリになる確率がうなぎのぼりなのです」
圭一「そりゃどーゆー意味だ梨花ちゃん!?」
沙都子「言葉通りの意味ですわよ、圭一さん」
>……
レナ「悠君どうしたのかな?かな?」
圭一「まだ寝ぼけてんじゃねーか?」
沙都子「なら今がチャンスですわね。寝ボケた悠さんなら、圭一さんが勝てる可能性も少しはあるかもしれませんわ」
梨花「ちなみに、それでも2%未満なのですぅ」
圭一「てめーらそこになおりやがれぇ!お仕置きしてやるぅ!!」
沙都子&梨花
「きゃ~♪」
鳴上「……」
レナ「もしかして具合が悪い?」
鳴上「いや、そんなことはない」
魅音「はっは~ん。さてはスケベな夢でも見てて、途中で起こされたから機嫌が悪いと見たね!」
レナ「み、魅ぃちゃん!」
魅音「悠ちゃんの頭ん中で沙都子や梨花ちゃん、それにレナがあんなことやこんなことにぃ!」
レナ「はぅ!!」
>鈍い音がしたと思うと、魅音が倒れた
魅音「恐るべし、れなぱん……ガクッ……」
>たしかみんなとキャンプに来たはずだ
レナ「キャンプ?悠君もしかしてほんとに寝ぼけてるの?」
>……
レナ「悠君はこの春都会から雛見沢に転校してきたんだよ?」
>……
>思い出した
レナの言う通り、自分は転校してきたんだった
>どうやら本当に寝ぼけていたようだ
鳴上「ごめん、レナ」
レナ「起きてからの挨拶はごめんじゃないんじゃないかな?かな?」
鳴上「……」
レナ「……」
鳴上「おはよう、レナ」
レナ「おはよう、悠君!」
p4w
~persona4 when they cry~
うたかた編
途中まで書いてやったぞ卑しいポコチン野郎どもめ
これより先は
お 前 た ち が 紡 ぐ 物 語 だ
あとはまかせた
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