絵里「亜里沙、何をしているの?」 (19)

亜里沙「あっ、お姉ちゃん」ウルッ

絵里「亜里沙!?」

絵里「どうしたの!?誰にやられたの!?」

亜里沙「えっ?えぇっ!?」

絵里「お姉ちゃんに言いなさい!懲らしめてやるから!! 」

亜里沙「お、お姉ちゃん!落ち着いて…!」

絵里「落ち着いていられないわよぉ!大切な妹が泣いてるのよ!?」

亜里沙「心配してくれてありがとうお姉ちゃん。でもね、亜里沙はこれで泣いてたの」

絵里「Blue-ray…?」

亜里沙「映画だよ」

絵里「っ////」カァァ

亜里沙「お姉ちゃん、そう言う早とちりなところがポンコツなんだと思うよ」

絵里「ぐはっ」

亜里沙「やれやれ」

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絵里「と、言うわけで亜里沙から借りたこの映画を…」ウィ-ン

絵里「」ワクワク

絵里「おぉ…!」

絵里「わぁ」

絵里「ひゃっ!」

絵里「ぁぁぁ…」

絵里「ヒック…グス…」

絵里「ハラショオ…」グスグス



亜里沙「…」

亜里沙「(映画を観たはいいんだけど、お姉ちゃんすぐに影響されちゃうからなぁ…この前も車に乗ってタイムスリップするー!なんて言ってたし)」

亜里沙「まぁ、今回は宇宙人だから大丈夫だよね」

〜次の日〜

穂乃果「ふぅ〜」ヘタン

ことり「お疲れ様、穂乃果ちゃん♪」

穂乃果「キツかったねぇ」

海未「インナーマッスルくらいでへばらないで下さい。明日からは数を増やすつもりでいるんですから」

穂乃果「そ、そんなぁ」

ことり「あはは、頑張ろう♪」

凛「かーよちん、帰りにラーメン食べよ?」

花陽「き、今日はカレーの日だよ?」

凛「あ、そっかぁ」

真姫「カレーの日って何よ…」

にこ「カレー曜日なんじゃないの?」

真姫「カレー曜日?」

にこ「あぁ…真姫は知らないのね」

真姫「ちょっ…教えてよ!」

凛「真姫ちゃんもにこちゃんも一緒にカレー食べる?」

にこ「い、いや…私今日ハヤシライスだから」

真姫「カレーなら昨日食べたし…私パス」

凛「ちぇー」

希「えりち、ウチらも帰ろか」

絵里「」コクン

絵里「オ〜ウ〜チ〜!オ〜ウ〜チ〜〜!」

希「えっ」

絵里「エリチカオウチカエル〜」

希「…何やってんの?」

凛「絵里ちゃんおもしろーい!」

絵里「」スッ

希「…?」

穂乃果「あ!これってもしかして!!」

穂乃果「マイフレンド…ってやつだよね!?」

ことり「ホントだぁ」

にこ「もう今年のがやるってのにアンタも古いことするわねぇ」

真姫「いや…あの宇宙人はこんな感じじゃなかったわ」

一同「えっ!?」

絵里「オウチ〜デンワ〜〜〜〜」プルプル

海未「…わかりました!」

海未「あの映画の宇宙人ですよ!ほら、指が光る宇宙人の!!」

一同「あーー!!!!!」

絵里「エリチカデンワカエル〜〜〜〜」

希「…はぁ、また映画に影響されたんやね」

穂乃果「またってことは…よくあることなの?」

希「亜里沙ちゃんに聞いたんやけどね。タイムスリップだの未来から来たロボットだの果てしない物語だの。挙げたら数え切れないくらい影響されたんやって」

穂乃果「ほぇ〜」

にこ「まるでライダーを見て喜ぶ子供と一緒ね」

真姫「面白いからいいんじゃない?これがあの堅物だったと考えると」

花陽「た、確かに…ブフッ」

凛「電話の許可ぁ?認められないわぁ」

絵里「エリチカデンワシタイ!エリチカデンワシタイ!」

海未「はぁ…」

ことり「自転車で飛んだりしないのかな?」

自転車

前かごinエリチカ

希「…何これ?」

絵里「」ドヤァ

穂乃果「絵里ちゃん物凄い体勢で自転車の前かごに入ってるんだけど」

希「運転するん!?これウチが運転するん!?」

にこ「そりゃそうでしょうよ」

凛「希ちゃん!空飛ぶまで頑張るにゃあ!」

希「いや、あれは宇宙人の魔法のおかげやで!?」

絵里「オ〜ウ〜チ〜!」ガッガッ

穂乃果「暴れちゃだめだよっ!籠が壊れちゃう!」

花陽「うわぁ…」

希「じ、じゃあ行くね。ほなまた明日」

海未「また明日です」

希「くっくっ…!」グギギ

絵里「ルールールルルルルールルー♪」

真姫「…はぁ、絵里って何であんな風になったのかしら? 」

ことり「本来がこんな感じだったのだと思うよ…」

凛「ここまでくると賢くないにゃ…」

花陽「出会った時のイメージとは大違いです…」

にこ「実は私より馬鹿なんじゃないの?」

穂乃果「はは…ボロクソだね」

海未「仕方ありませんよ」

穂乃果「亜里沙ちゃんも大変だなぁ」

〜その夜〜

亜里沙「…」ペラ

絵里「亜里沙、何読んでいるの?」

亜里沙「漫画だよ。雪穂に借りたの」ペラ

絵里「どれどれ…ひっ!何よこの表紙…ホラー漫画なの!?」

亜里沙「うーん…ホラーありバトルありギャグありの漫画かなぁ」ペラ

絵里「贅沢な漫画ね…」

亜里沙「でもすっごく面白いの。お姉ちゃんも読んでみたら?」

絵里「え、えぇ…そうするわ」スッ

絵里「…」ペラッ

絵里「おぉ…!」ペラッ

絵里「わぁ」ペラッ

絵里「ひゃっ!」ペラッ

絵里「ぁぁぁ…」ペラッ

絵里「ヒック…グス…」ペラッ

絵里「ハラショオ…」グスグス・



亜里沙「(えっ!?これのどこに泣け要素が!?)」

〜また次の日〜

穂乃果「あぁ〜…」

ことり「お疲れ様、穂乃果ちゃん♪」

穂乃果「もう無理…動けない」

海未「これくらいでへばってどうするのですか!?霊長類最強を目指すのではなかったのですか!?」

穂乃果「そんなこと誰も言ってないよぉ…」

凛「かーよちん、今日は帰りにラーメン食べよ?」

花陽「ごめんね…今月もうピンチで」

凛「ありゃー」

にこ「カレーの次の日によくラーメンなんて食べようとするわね」

真姫「凛にとってはラーメンは別ものなんでしょ」

にこ「そうよねー」

凛「真姫ちゃんとにこちゃんも一緒にラーメン食べよ?」

真姫「私昨日食べたから」

にこ「勝手にラーメンなんか食べたら妹達に殺されるわ…」

凛「ちぇー」

希「ふぅ、ウチらも帰ろか…えりち?」

穂乃果「あれ?絵里ちゃんは?」

海未「さっきまでいた筈なのですが…」

バァン!

絵里「みんな!丸太は持った!?」ハ-ハ-

一同「ファッ!?」

穂乃果「え、絵里ちゃん…」

にこ「何よその丸太は!?」

絵里「何って…最強の武器に決まってるじゃない」ドヤ

希「(あーあ…今度はアレか)」

ことり「な、何で丸太が最強なの…?」

絵里「この丸太さえあれば吸血鬼と闘うことが出来るのよ」

凛「吸血鬼!?」

花陽「そ、そんなのいないよぉ…誰か(絵里ちゃんを)助けてぇ!」

真姫「吸血鬼ならいるじゃない」

一同「えっ!?」

真姫「ほら、この上の気持ち悪いの」

穂乃果「あー」

海未「納得です」

希「でもえりち、ここには丸太なんてないで」

絵里「確かにそうよね…」

凛「あったよ!丸太じゃないけど手頃な木の棒が!」

絵里「でかしたわ!」

花陽「り、凛ちゃんまで…」

にこ「花陽、元ネタ知ってるの?」

花陽「う、うん…ホラー漫画なんだけど癒しのギャグシーンのインパクトが強いんです」

にこ「へ、へぇ…」

穂乃果「あ!それもしかして雪穂が最近ハマってる漫画じゃ…」

絵里「そうよ!」ドャァ

絵里「さぁみんな!マサさんを倒しに行くわよー!!」

凛「みやびだよ!絵里ちゃん!」

〜理事長室〜

理事長「…」

えりりん「…」シュン

理事長「丸太と木の棒を振りながら後者を走り回っていると報告が来たのだけど…貴女達だったのね」

凛「あの…実は」

絵里「吸血鬼です!吸血鬼が襲ってくるんです!!」

理事長「きゅ、吸血鬼!?」

絵里「はい!このままでは音ノ木坂は…いえ、日本は吸血鬼の手に落ちてしまいます!!それを何としても阻止するために私達は奔走していたんです!!」

凛「そ、そうです!」

理事長「はぁ…」

絵里「決して意味もなく振り回してはいなかったんです!信じてください!!」

凛「怒られるのは心外だと思います!」

理事長「そう…わかったわ」スック

えりりん「ほっ…」

理事長「貴女達も吸血鬼になってしまいなさい」

えりりん「えっ」

絵里「ま、まさか…」

理事長「そう、そのまさかよ」ニヤ

ギロリ

凛「ひいっ!き、キバが!!」

理事長「ふふ…ふふふ」ユラユラ

絵里「逃げるわよ!凛!!」

凛「ええっ!?戦わないの!?」

絵里「相手は理事長よ!?倒せるわけないじゃない!一旦体勢を立てなおすわよ!!」

凛「う、うん!」

ダッ

理事長「…」

理事長「行ったわね」

ことり「ごめんね、こんなことに協力してもらって」

理事長「ふふ…でも何だか楽しかったわ」

ことり「これで反省してくれたらいいんだけど…」

理事長「それにしても、どうして吸血鬼と丸太が関係あるのかしら?」

ことり「漫画のお話だよ♪」

理事長「へぇ〜」

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