真姫「西木野SS総合診療所!」絵里「定期検診チカ」 (64)



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その日、ウチはいつも通りえりちと帰り道を歩いていた


放課後まで生徒会の仕事をしていたから、すっかり暗くなってしもうて、「ああ、これじゃえりちはもう一人で帰れんなぁ」とか思いながら


いつも通り、えりちを家まで送って別れる、そのはずやった
そう、あんなことが起こるなんて想像もしてなかったんや


希「えりち、ええ夜やねえ。静かで...」

希「ふふっ、えりち怖がりすぎやって...さっきから全然喋ってへん...」


希「...えりち?」


絵里「...の、希...」ガクガク



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希「えりち...!?えりちどうしたんや!!」

絵里「ダメ...苦しいチカ...ウッ...」

希「えりち!嫌だよそんな!
しっかりして!」

絵里「希...最後があなたの胸の中で...よかったチカ...」

希「な、なにそれ!馬鹿なこと言わんといて!言わんといてよぉっ!」

絵里「...大丈夫...私がいなくなっても...希の側にはきっと私の...私の...」


絵里「ハラショー」ガクッ

希「...」

希「えりちーーーーーー!!!」



真姫「ふぅ...疲れた。今日はこれで休診ね」

真姫「さてと、戸締り戸締り...」

ガタッ


ドンドンドン!


真姫「...なによこんな夜中に」

真姫「はぁ...夜間は受け付けてないっての。はいはいどちら様ー?」

希「真姫ちゃん!えりちが!えりちがぁ!」

真姫「...!?希、どうしたのよ!?」

希「助けて真姫ちゃん!」


真姫「とりあえず中に入りなさい!
治療が必要なのよね?」

希「うっ...うん...ううっ...」グスグス

真姫「しっかりして!絵里を診察台まで運ぶのよ!大丈夫だから!」

希「ううっ、えりち...しっかりしてよぉ...」

真姫「容体を聞かせて、絵里はどうなったの?」

希「ふ...普通に...二人で帰ってたんや...いつも通り...」

希「そしたら...いきなりえりちが震え出して、苦しいって...」

希「それで...ウチに...ウチに」

希「ハラショー...って...!」

真姫「...ん?なんて?」



希「ハラショーってウチに」

真姫「あ、いやごめん。それは分かった。」

希「えりちは...えりちはどうなってしもうたん...」

真姫「んー、ただの流行病ね」

真姫「安心して。命に別条はないわ」

希「本当!?」

真姫「ええ、絵里は持病のPKEウイルスの進行によって"チカ型の言語障害"をおこしてるだけよ」

希「"チカ型の言語障害"...!?」

真姫「なんか語尾にチカチカ付けて喋ってなかった?」

希「い、言ってた!」

真姫「図星のようね」


真姫「いやー、最近減ったと思ったんだけどねえ。PKEウイルスの引き起こす症状のひとつよ。」

真姫「原因は全くの不明だけど、基本的に安全だから」

希「なんだ...よかった...」

真姫「ふふ、希にしては珍しく取り乱してたわね」

希「あはは...なんか恥ずかしいね」

真姫「まあ無理もないわよ。
テンパってたにしては適切な対応だったし」

希「お褒めに預かり光栄やね」


希「...にしてもなんでウチハラショーとか言われて泣いていられらたんやろ...」

真姫「本当よね。PKE移ったんじゃないの?」



希「しばらく来ないうちに片付いたね。診療所」

真姫「色々しまったからね。
模様替えもしたし」

希「へぇ〜」

希「...あ。なんか足りないと思ったら、あのばかでかい機械どこいったん?」

希「あの別のSSに渡れる機械」

真姫「ああ、あれは破棄したわ。
一悶着あったからね」

希「悶着?」

真姫「こっちの話よ。
まあ、あんなもの無くても真姫ちゃんは大丈夫ってこと」

希「心強いね」


希「で、なんでいきなりこんな片付いてるん?なんかあるの?」

真姫「ふふ、実は明日忙しくなるのよ」

真姫「明日は"デバンガネー症候群"の定期検診があるからね!」


希「...デバンガネー症候群?」


絵里「チカァッ!」

真姫「あ、起きたみたいね。
エリー、お注射の時間よー」

絵里「えっ!?いやっ!
エリチカお家帰る!いやっ!」

絵里「お注射いやぁーーー!!!」


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真姫「デバンガネー症候群とは」

真姫「ラブライブSSにおいて、出番がほぼない人達。たとえば神モブ、理事長、穂乃果ママ...」

真姫「微妙に出番はあるけど主役を務めるなんてことはまずあり得ない。あってもネタSS...みたいな、そんな人達」

真姫「そういった、安価で呼び出されたりしない限り本編に出てこないキャラクター達はみんな!みーんなデバンガネー症候群という病に侵されているのが原因なのよ!」


※真姫ちゃんの独断と偏見です


真姫「今日はそんな人達の定期検診。今日も真姫ちゃんは華麗に診察しちゃうわよ」

にこ「真姫ちゃん誰と喋ってるの?」

真姫「なんでもないわ。イメージトレーニングよ」

にこ「そう。そろそろ患者さんがくるから」

真姫「腕がなるわね」


真姫「では、どうぞー」

理事長「こんにちは」

真姫「理事長じゃないですか。お久しぶりです」

理事長「本当ね」

真姫「とりあえずこちらに座っていただいてよろしいですか?」

理事長「ここね。
さて、何が始まるんですか?」

真姫「ちょっとした検診ですよ。理事長は今、病に侵されている可能性が高いんです」

理事長「病?
いえ...別に今は元気ですけど」

真姫「気付いていないだけですよ。そう、理事長は...ふむ」ジロジロ

真姫「デバンガネー症候群、およびガイキチ症にかかっています」

理事長「デバンガネー症候群およびガイキチ症...!?」



理事長「なんですかそれは。
あまり自覚が無いのですが」

真姫「そうですね...理事長、最近SSへの登場回数が少ないとは感じてらっしゃいますよね?」

理事長「それはまあ...
ですが、私はまだマシな方だと思います。学校が絡む話では結構出演しますし」

真姫「そう、理事長はデバンガネー自体は軽度です。でもね...」

真姫「問題はガイキチ症!こちらの方なんです!」

理事長「な、なんですかそれは!」

真姫「数少ない出番の中の大半は、自分のキャラが崩壊しているキチキャラ扱い、違いますか?」

理事長「うッ」

真姫「図星のようですね」


真姫「なんか知らないけど娘に欲情していたりいきなり変なルール説明しだしたり黒幕だったり...」

真姫「普通に出る時は普通すぎるくらい普通なのに、とにかく他が酷い」

理事長「う...でもそれは他の人にも言えることで」

真姫「もちろん、他にもかかっている人は多数ですが、理事長は普通かキチガイの両極端です。つまり他が無いことに問題があるのです」

理事長「そうなんですか...」

真姫「私はこの理事長のようなパターンを"親鳥型"と名付けます」

にこ「安易」


理事長「どうすればいいのでしょう...」

真姫「まあ理事長は原作でかなり真面目なキャラでしたからね。デバンガネー勢の中でもふざけさせると面白いのでしょう」

真姫「もう少し日常から明るく過ごすことをお勧めします。そうすればきっとデバンガネー症候群も一緒に改善されるでしょう」

真姫「特に最近はりじほのだとかりじのぞだとかいう言葉もチラホラ耳にしますし」

にこ「なにそれこわい」

理事長「そうですか...!ありがとうございます!」

真姫「本日はお薬はありません。デバンガネーは気持ちの問題ですので」

理事長「分かりました。出番が増えるよう頑張ります」

真姫「ではお気をつけて」

にこ「気持ちっていうか、書き手のさじ加減でしょ?」

真姫「少なくともこのSSは少し貢献したわ」


☆みんなもラブライブSSに理事長を出してあげよう



真姫「では次の方どうぞー」

神モブ「ど、どうも〜...」

真姫「あら、神モブの皆さんじゃない。こっちに来て」

にこ「椅子、あと二つ持ってくるわね」

神モブ「あ、ありがとうございます」

真姫「さてさて、これはなかなか重度のデバンガネーね」

神モブ「あの、私達は大丈夫なんでしょうか...」

真姫「大丈夫よ。このドクター西木野にかかればね」


真姫「ようは、出そうと思っても名前が分からないから出すのがめんどくさいのよ」

真姫「あ、どうせだからここ神モブ出そう!あれ?でも名前なんだっけ、めんどくさい。ただのモブでいいや☆」

真姫「ってな具合にね」

にこ「意外だわ。むしろ覚えやすいんじゃない、ひふみなんて覚え方もあるし」

真姫「じゃあにこちゃん言ってみなさいよ」

にこ「えーと、"ひ"はヒデコ、"ふ"はえーっと...あれ?」

神モブ「...」

にこ「違うの!ここまで来てるの!"み"はミカよね!ちょっと待って!」

真姫「と、まあこんな感じよ。
あなた達は出演する以上必ず三人一緒じゃなきゃいけない。つまり一人でも名前を忘れると出演させることができない」

真姫「ところが神モブとかひふみとか、他に覚えやすい呼び方があるせいで本人の名前が覚えにくく、調べるのもめんどくさくなって出演機会が減っているの」

神モブ「なるほど〜...」

にこ「わかったフミコだ!」



真姫「結局はモブだからね。
あなた達にこだわる必要もないし、出すのがめんどくさくなったら他で代用できちゃうのよ」

神モブ「刺さる...」

神モブ「じゃあ私達はどうすればいいんでしょう...!」

真姫「とりあえずにこちゃんも思い出した所であなた達を名前でバラすわ」

ミカ「やっとですか」

ヒトミ「自由になれた」

フミカ「真姫さんも忘れてたんじゃないですか」

真姫「そうね、でも今から覚えるわよ。あなた達にはここで自己PRをしてもらうわ!」


ミカ「自己PR?」

にこ「つまりここで知ってもらおうと」

真姫「微力ながら効果があるかもしれないわ。デバンガネーと名称アルツハイマーにはこの治療法しかない」

真姫「じゃあまずミカさん!」

ミカ「はい!ええと、穂乃果の友達のミカです!三人の中では常に真ん中にいて、髪型は茶髪の二つ結びです!」

真姫「次、フミコさん!」

フミコ「はい!いつも左側にいるフミコです!二人に比べて地味ですがポニーテールで髪の色が暗めの赤紫です!」

真姫「次!ヒデコさん!」

ヒデコ「はい!穂乃果のクラスメイトのヒデコです!橙色の髪のショートカットです!」


真姫「容姿が入って余計こんがらがったわ」

にこ「オイ」


真姫「まあこんな所ね。
とりあえず名前を覚えてもらうのが重要だからこれからも名前をアピールしていきましょう。語尾に名前付けるとか」

ミカ「そうですか...頑張りますミカ」

フミコ「なんかそれ変じゃない?」

ヒデコ「某生徒会長みたいな」

真姫「まああまり気を病まないで。
あなた達、実は最近主役を務めるSSが出て来たしそこそこ人気もあったのよ」

真姫「これからも出演の可能性は大いにあるわ。頑張りましょう」

ミカ「はい!ありがとうございますミカ!」

フミコ「続けるのそれ」

ヒデコ「なんかポンコツっぽいぞ」

ミカ「ミカァ...」



☆みんなもヒデコ、フミコ、ミカを出してあげよう!


真姫「さて次の人は、と...」

ほのママ「失礼します...」

ほのパパ「...」

にこ「あっ、穂乃果の...」

ほのママ「いつもお世話になってます」

ほのパパ「...」

真姫「なるほど、ではお座りになってください」

ほのママ「ここですね」

真姫「ええと、今日はお母様しかお呼びしていないはずなんですが」

ほのママ「ああー、なんか私が病気なのが心配で仕方ないらしくって...旦那も付いてきてしまいました」

ほのパパ「...」ツー

ほのママ「泣かないの。大丈夫だから」


にこ「やだ〜ラブラブ〜」

真姫「微笑ましいわね」

真姫「大丈夫ですよお父様。
お母様の病は命に関わるものではありませんから」

ほのパパ「...!」

ほのママ「というと?」

真姫「お母様はシンプルなデバンガネー症候群ですね」

ほのパパ「...?」

真姫「そうです。
お母様、あんまり出番がないでしょう?」

ほのパパ「...!」

真姫「図星のようですね」


ほのママ「確かに...
あの子はしょっちゅう出ているんだし、私がもっと出てもおかしくないですよね」

真姫「おっしゃる通りです。
穂乃果さんの親御さんという肩書きがある以上、主役を務めるSSがもっとあっても不自然ではありません」

にこ「不思議と全然無いわよね」

ほのパパ「...!」

ほのママ「お父さんたら...慰めてくれるのね。でも何故なんですか?」

真姫「実はもう原因は判明しています」

にこ「え、そうなの?」

ほのママ「なんなんですか?」

真姫「原因は...」




真姫「お父様です」

ほのパパ「えっ」



ほのママ「...お父さん」ジト

ほのパパ「...!...!」ブンブン


にこ「どういうこと?お父様声出しちゃってたわよ?」

真姫「まあつまり、お母様がSSでやるべき所を全てお父様がやってしまっている...ということです」

真姫「お父様、最近主役を務めるSSが急増していらっしゃるとか」

ほのパパ「...」

ほのママ「...図星のようね...」

真姫「つまり親目線のSSを書こうとお母様を主役にしてもお父様の二番煎じになってしまうため、お母様の出番が本編のチョイ役にとどまってしまっているのです」


ほのママ「慰めるフリして見下してたのね!酷いわお父さん!」

ほのパパ「...!」ゴカイダ

にこ「でもなんでお父様のSSばかり増えるの?」

真姫「SSとして面白いからよ。
普段喋らないお父様が頭の中で何を考えているか...とか、考えるだけで面白いし」

真姫「なによりギャップね。
硬派なようで実は娘が大好き。無口だけど涙もろくて感情豊かなキャラクターはSSの主役にもってこいなのよ」

ほのママ「なによそれずるい!
なんでずっと黙ってるのかと思ったらそれが狙いだったのねー!」

ほのパパ「...っ!!....っ!!」

ほのママ「喋れよ!」


にこ「さっきまで仲良かったのに...」

真姫「夫婦は山あり谷ありなのよ」



真姫「しかし、娘のことを分かってやれるのはやはりお父様よりもお母様。これから穂乃果がメインのSSでは出番が増えるかもしれません」

ほのママ「本当ですか...?」

真姫「現に、穂乃果が病気にかかってしまうSSなどではお母様が重要な役目を担っている場面も多いです。
穂乃果主役のSSはこれからも増えるので、可能性はあります」

ほのママ「そうですか...」

ほのパパ「...!!...!!」

真姫「お父様の出番ですか?」

真姫「...これは予想ですが、これからも増え続けるでしょう。それもほぼ一貫したキャラで」

ほのパパ「...!!」ガーン

ほのママ「お父さんなんてもう知らない!ありがとうございました!」

ほのパパ「...ーっ!!」

ほのパパ「...」ペコリ

真姫「いえいえ」

にこ「いえいえじゃないわよ空気読みなさいよ」



☆みんなもほのママを出してあげよう!



真姫「あなた達の場合、理由は明確よ。何故か分かる?」

神モブ「アニメで出番が少なかったから...?」

真姫「違うわ。原作で出番が少なくても、みんなあなた達のことは知ってる。それにあなた達はかなり多い方よ」

にこ「じゃあなんで?
穂乃果の友達っていう肩書きがある以上、よく出て来そうなものだけど」

真姫「そう、あなた達がかかっているのはデバンガネー症候群だけじゃない」

真姫「あなた達は"名称アルツハイマー"にかかっているのよ!」

神モブ「め、"名称アルツハイマー"...!?」

真姫「あなた達、"ひふみ"とか"神モブ"とか"3モブ"って呼ばれるのがほとんどじゃない?」

神モブ「確かに!」

真姫「図星のようね」


にこ「これで大体終わったかしら」

真姫「いえ、まだまだ終わってないわよ」

にこ「え?もう出番が無い人とか思い浮かばないんだけど...」

真姫「そりゃ出番が無い人だもの。
そう簡単に思い浮かばないわよ」

真姫「次の方どうぞー」

ツバサ「どうもー」

あんじゅ「こんにちは」

英玲奈「失礼する」

にこ「うわああああーーーーッッ!!!」

真姫「にこちゃんうるさい」

にこ「いらっしゃいませぇぇーーっ!!!」


ツバサ「デバンガネー症候群とかの話でここに来たのだけれど」

真姫「さすがA-RISE。
話が早いですね。あなた方は軽度ですがデバンガネー症候群です」

にこ「どこが軽度なのよ!
トップアイドルよトップアイドル!
もっともっとSSが無いとおかしいでしょ!」

真姫「私情を挟まないでにこちゃん。主役でも無いのにここまで出演出来ているのはA-RISEと穂乃果のお父様くらいなのよ」

英玲奈「名脇役とでも言うのだろうか」

あんじゅ「完全にフルハウス」

にこ「生フルハウス!」

真姫「診察に移るから黙っててねにこちゃん」


ツバサ「ずばり、もっと出番を増やすにはどうすればいいのかしら」

あんじゅ「あら、ツバサは私達の中でも一番出番が多いじゃない。ワガママよ」

ツバサ「いいえ、足りない!
もっと高坂さんと絡みたいわ!」

英玲奈「ホノキチとでも言うのだろうか」

真姫「ツバサさんにはいつも通り抗ホノキチ薬を出しておきますね」

あんじゅ「よろしくね。
でも、正直なところ私達ももう少し出番が欲しいわ。なぜ増えないのかしら」

真姫「そうですね...まあ一番の原因は情報不足です」

英玲奈「情報不足?」

真姫「あなた達、学年は?」

ツバサ「...」

あんじゅ「...」

英玲奈「...」

真姫「図星のようね」



真姫「学年すらしっかり決まっていない...穂乃果と同じ2年だとか、ツバサさんだけ3年だとか、英玲奈さんは1年だとか、明らかに情報不足なんです」

真姫「ぶっちゃけ私もタメ口でいこうか敬語でいこうか迷っています」

にこ「どっちにしろあんたは敬語でしょ」

英玲奈「確かにそれは深刻かもしれないな」

真姫「年齢だけではありません。
言葉遣いや、お互いの呼び方、プライベートの過ごし方など不明な要素が多い。出そうとは思っても情報収集で断念というパターンが多いのです」

あんじゅ「なるほどねえ」

真姫「キャラが立っているというのにとても勿体無い」


ツバサ「ウッ...高坂さん...!
ツバほのを...ツバほのを下さい...!」

あんじゅ「しっかりして、顔がすごいことになってる」

英玲奈「悪いが、薬を先に処方してやってくれないか。正直デバンガネーより厄介だ」

真姫「カリスマもクソもありませんね...分かりました、水無し1錠です。短期間ですが効果はあります」

ツバサ「ちょっと飲んでくる」

あんじゅ「それにしても...確かに不確定事項が多いと出演させにくいのは確かよね」

真姫「それでもSSが増えていっているのはさすがA-RISEとしか言えませんね。気合で独自のキャラ設定をしてまで登場させたりするSSも見受けられます」

英玲奈「どうすればいいのだろうか...」

真姫「うーん...」


ツバサ「...いえ、このままでいいのよ」

あんじゅ「うわ、戻ってきた」

英玲奈「おや、顔つきが元に戻ったな」

ツバサ「そもそも、登場させるにあたって完璧に情報収集をしようとするのは何故かしら?」

真姫「ちゃんとキャラの設定を押さえていないと叩かれたり、またキャラ同士のやりとりに違和感が生じたりするためでは?」

ツバサ「否、それでいいのよ」

ツバサ「あんじゅが辛いものマニアだとか、英玲奈が実はロボットだとか、私がホノキチだとか...原作に準じていなくても受け入れられる設定はある」

ツバサ「そういう一風変わった、原作では見られない私達が見れるのが、SSの良さ。違うかな?」

にこ「ツ、ツバサさんかっこいいいぃぃ!!」

真姫「薬飲んだ途端にカリスマ発揮してきたわねこの人」


あんじゅ「でもその通りかもね。
英玲奈がロボット、ツバサがホノキチっていうのはある程度原作から拾った感じはあるけれど、私が辛いものマニアだなんて完全にオリジナルだわ」

英玲奈「にも関わらず、受け入れられていたな。というかむしろ、私は全部ロボットなんだが」

ツバサ「しっかり書けば、設定なんて二の次。違いますか、西木野さん?」

真姫「いえ、設定は大事です。
とくにオリジナルの設定を付けてしまうと、あなた達じゃなくても良くなってしまう危険性がある」

真姫「...でも、確かにそうかもしれませんね。設定が曖昧でも独自解釈ですきに書けるのがSSの醍醐味」

真姫「次のSIDはA-RISEという噂も聞きます。あなた達の出番はこれからも増えていくでしょう」

ツバサ「ありがとう。元気が出たわ」

英玲奈「万事解決とでも言うのだろうか」



あんじゅ「じゃあ帰るとするわ。
ありがとう西木野さん」

ツバサ「今月分の抗ホノキチ薬をちょうだい。お釣りはいらないわ」

真姫「はい、カリスマっぽく言ってもホノキチはホノキチですからね。頑張って治しましょうね」

英玲奈「棒読みを治す薬とかは無いのだろうか」

にこ「そんなものあったら真姫ちゃんに今すぐ飲ませてます」

真姫「オイ。
いえ、英玲奈さんはそのままでいいと思います。個性ですよ」

英玲奈「そうか。
ありがとう。失礼する」


にこ「はぁ...初めてここで助手やっててよかったって思ったわ!」

真姫「A-RISEの出番、増えるといいわね」


☆みんなもA-RISEのSSを書こう!



真姫「さて次は...あら、懐かしいわね」

にこ「誰?さすがにもう顔見ないと分からないんだけど」

真姫「まあとりあえず入ってもらいましょうか、どうぞー」

まこ「...失礼しまーす」

にこ「...?」

まこ「久しぶり、真姫ちゃん」

真姫「本当、久しぶりね尾崎さん」

にこ「ちょっと待って、顔見ても分からないんだけど」

真姫「当然といえば当然ね。
彼女は今回のデバンガネー検診の中でも一番重度のデバンガネー症候群を患っている、クイーン・オブ・デバンガネー」

真姫「SSに出たことなんて...脇役でも数回しか無いはずよ」

まこ「あなたが矢澤さんですね!
初めまして!」

にこ「あ、ああ、よろしく」


真姫「尾崎さんは私の中学時代の友達よ、私がSIDに書いたの覚えてる?」

にこ「ああ、あの人か...真姫ちゃん本当に友達いたんだ...」

真姫「失礼ね!私と尾崎さんはちゃんとした友達よ」

まこ「そうなんだー。私は親友だと思ってたんだけどな」

真姫「えっ...」

にこ「...親友?」

真姫「...あっ、いや、親友よ!
尾崎さんは親友!聞いたにこちゃん?私には親友がいるのよ!」

にこ「何慌ててるのよ。はやく診察したら?」

真姫「うっ...うん」

まこ「ふふ、なんか矢澤さん機嫌悪くないですか?」

にこ「悪くないわよ」

真姫「(なんか二人がこわい)」



真姫「とりあえず診察を始めるけど、尾崎さんはやはり重度なだけあって治療法が見つからないわね...」

まこ「うーん、なんでかなぁ」

真姫「ラブライブのSSは、カップリングが重視されるから...尾崎さんとかはソロだと出しにくいんじゃないかしら」

真姫「あとは単に情報不足っていうのもあるわね」

まこ「あ!じゃあさ、私がもっと真姫ちゃんと仲良くなればいいんだよ!」

真姫「え?今でも仲良いじゃない」

まこ「だからその、カップリング?って言われるくらい」

にこ「...」


真姫「なるほど...まあ確かに...効果はあるかも分からないわね」

まこ「でしょ?
私なんか真姫ちゃんとくらいしか接点無いし...」

真姫「そうね...何よにこちゃん。何で膨れてるの?」

にこ「にこはそれあんまり効果無いと思うー」

真姫「え、じゃあ何か他に治療法思いついたの?」

にこ「別に思いつかないけどー、真姫ちゃんと仲良くしたところでまこちゃんのSSが増えたりはしないと思うー」

にこ「今までも全然無かったわけだし、まず知名度が足りないんだと思うー、出る必要が無いと思うー」

真姫「ちょ、ちょっとにこちゃん!
私の友達にあんまり酷いこと言わないでよ!」

にこ「思ったこと言っただけだし」

真姫「なんで今日ちょっと機嫌悪いのよ!」

まこ「ふふっ」

真姫「尾崎さんは何がおかしいの!?」


まこ「矢澤さん、真姫ちゃんのこと大好きなんですね」

にこ「はぁ?そんなこと一言も言ってないんですけど」

まこ「真姫ちゃん。私別にSSに出たくてここに来たわけじゃないんだ」

真姫「え?」

まこ「久しぶりに真姫ちゃんに会いたかったから来たの。ちょっと真姫ちゃんのこと、心配だったし」

真姫「し、心配って...」

まこ「でも、こんないいお友達がいるなら心配無いね。あんまりいないよ?こんな露骨にやきもち妬く人」

にこ「はぁ!?妬いてないし」

まこ「はいはい。真姫ちゃんのこと取ったりしませんからね」

にこ「くっ...何よあんた!
あんたね、雰囲気がどことなく穂乃果に似てるのよ!胸もでかいしむかつく!」

真姫「...えっと、つまり治療しなくていいってこと?」


まこ「うん!
私は真姫ちゃんが楽しくやってるって知れて今日はもう満足かな」

にこ「あー、やだやだ!
主人公体質よこの子!穂乃果じゃあるまいし臭い台詞をホイホイと!」

真姫「にこちゃんは尾崎さんの何が気に入らないのよ...」

にこ「全部よ!」

まこ「それより私は矢澤さんともっと仲良くしたいなぁ。真姫ちゃんと違って名前で呼んでくれるし」

真姫「そ、それは」

にこ「言葉の綾よ!私はあんた嫌いだから!」

まこ「ふふ、じゃあ嫌われちゃったし、そろそろ帰ろうかな」

真姫「そう...ごめんねなんか。
後で手紙書くわね」

まこ「うん!待ってる」

にこ「もう来んな!」


真姫「尾崎さん、見ない間にすごい大人になってたわね。にこちゃんと大違い」

にこ「どこが...!
もうずっとSSになんか出なくていいわあんな子...!」

真姫「...私、尾崎さんとにこちゃんって相性いいんじゃないかって思ったわ、今日。にこちゃん楽しそうだったし」

にこ「はぁ!?」

真姫「誰かしら書くかもね」

にこ「ちょっ、やめてよ!冗談でしょ?」

真姫「さあ、誰が何書くか分からないからねえ」

にこ「勘弁してよ...ま、あと一回くらいならいいかもしれないけど...」


☆みんなも尾崎さんのことを忘れないでね!

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