太郎｢…いいよなお前中間辺りで｣

翔麼｢ん？｣

太郎｢名前だよ名前…｣

翔麼｢あぁ…お前の名前地味ってかオリジナリティーねーもんな｣

太郎｢何で名前にオリジナリティー求めてんだよ｣

翔麼｢名前ってんな感じじゃねーの？｣

太郎｢意味のある漢字や読みは消滅したのか…?｣

翔麼｢まだ意味込められてそーな奴ならいんじゃん｣

太郎｢例えば？｣

翔麼｢二組の正義(ジャスティス)とか？｣

太郎｢まともに読めない名前に意味なんて込められてるわけないだろ｣

翔麼｢でもあの金火星とかに比べたら一応良い方だろ｣

太郎｢……まぁな｣

金星｢うへｗｗｗ呼ばれた気がｗｗｗｗｗ｣

太郎｢呼んでねーよ｣

翔麼｢…っと、チャイム鳴るぞ｣

太郎｢…はぁ｣

放課後


翔麼｢んでお前何で急に名前とか言い出したんだ？｣

太郎｢…俺今朝先生に呼び出し食らっただろ｣

翔麼｢…あぁ、確かに放送で呼ばれてたな｣

太郎｢その時下級生とすれ違ったんだがな…｣

―――――

『今の放送で呼ばれた人太郎だってさｗｗｗｗ』
『だっせｗｗｗｗ時代間違えてんだろｗｗｗ』

『俺なら自殺してるｗｗｗｗｗｗ』

―――――

太郎｢って言われたんだ｣

翔麼｢キツいなそれ｣

太郎｢って訳で凹んでるんだよ｣

金星｢聞いたぜｗｗｗｗｗｗｗｗｗ｣

太郎｢引っ込め｣

金星｢おうｗｗｗｗｗ｣

翔麼｢…金星とかそんな経験ねぇの？｣

金星｢小中は結構苛められてたよ｣

翔麼｢……お、おう｣

金星｢女子のグループには入れてもらえないし、持ち物なんてしょっちゅう盗られて｣ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

太郎｢…行こう｣

翔麼｢………おう｣

―――――

太郎｢…改名したいな｣

翔麼｢……おう｣

太郎｢いつから名前が変になり出したんだろうな｣

翔麼｢…知らねーよ｣