【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 6】 (1000)


 この星には――あなた達の住まう、この星には力がある。
 多様な生命を生み出し、育み、時に滅ぼし、時に恵みを与える。

 地球に芽生えた、知的生命体――人間。
 言語を介し、文化を作り、文明を発展させた人間。
 彼らは時に星の上にあることを忘れ、時に星に畏怖し、星を探究する。

 2XX0年――。
 とうとう、始まりの人間が星の恩恵を知り、その手に握る。
 彼は星の恩恵を『借り/操り』――『掴む/攫む』。

 星の力を『掴んだ/攫んだ』――彼は――始まりのグラスパー。

 彼の出現後、人々は星の恩恵を『借り/操り』ようと躍起になり、とうとうそれを『掴む/攫む』術を見つけ出す。


 星の力を巡る、欲しの物語

「誰――?」

「どうして助けてくれたの…?」

「このままいなくなっちゃえば、きっと楽になれたのに」

 男の子は差し出していた手で、わたしの手首を掴む。

「生きないと」

「死んだら二度と、生きられない」

 瓦礫の山が崩れていく。
 それまでのわたしが圧し潰されて消えていく。

 焼ける街へふらふらと、男の子はさまよい歩いて去っていった。


 前スレ
 1 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル - SSまとめ速報
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 2 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 2】 - SSまとめ速報
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 3 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 3】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416573805/)
 4 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 4】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417349321/)
 5 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 5】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417861637/)



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1418215241


 ――個人情報――
 名前:菊野明 性別:女 職業:異能管理機関職員 身体能力:高め 精神面:普通
 異能:武器具現 特技:人を騙す 願望:恩人の男の子と再会して恩返しをする
 グラスプスキル:ポイント100/100 アーム200/200 コート355/300 バーニッシュ383/200
 ピラー250/250 アンテナ50/200 ステルス311/300

 ――異能管理機関・正職員――
  宇和時久:東京支部支部長 五感共有の異能 10
  萑部律:技術部新技術開発顧問 天才技術者15歳 ズレ気味 スランプ中 200
  流石愛花:異能犯罪対策課課長 爆乳 ?
  緑野柳:異能犯罪対策課 植物操作の異能 碧石と夫婦 ?
  碧石不動:異能犯罪対策課 日替わりの異能 緑野と夫婦 巨乳派 ?
  枢木イアン:某市異能犯罪対策課課長 封じの大釘の異能 50
  鏑木千恵:某市支部 治癒の異能 40
  槙島軍人:司令部特務課 炎の異能 70
  島津久:情報部所属 残留思念の異能 50

 ――ブラック・ライト――
  次郎・エドワース:鈍化の異能 ー
  黒山輝代:榊の側近 ー
  榊日和:ブラック・ライトのボス 衝撃の異能 ー
  リリカ:影人形の異能 重度メンヘラ 湊を求めて放浪中 ー
  福路万里:風扇の異能 チャイナドレス美女 ー

 ――友人・勢力不明――
  宮東湊:異能犯罪対策課アルバイト 光線の異能 大学生 90
  リク:9歳美少年 おっとり系 110
  朝霧冬也:旅人 掌握・光蝶の異能 70
  御手洗深道:ATCV-1の異能 変態盗撮魔 収監中 50
  沙神唯乃:思考欠陥の異能 ー
  エリオール・コンデンナー:増幅の異能 高位グラスパー 他称神様 ー
  六星姫:殺し屋組織の万年銃磨き(?)だった 十二単の異能 50


明「片足はやりましたから落ち着いてください、断然有利な状況に変わりありません」

六星「わ、分かった…」

ニコラス「しゃあねえなあ…」

ニコラス「こうなったら、やるっきゃねえ」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 ニコラス「パンピーども、俺に尽くせ――!」
 4~6 ニコラス「脳筋みたいで、嫌なんだけどなあ…!」
 7~9 ニコラス「スマートに殺すのが流儀だったんだがなあ!」ジャキィッ


ニコラス「脳筋みたいで、嫌なんだけどなあ…!」

 足のダメージがあるにも関わらず、ニコラスが飛び出した。
 六星の狙撃は濃くしたアームで弾き返し、突進をしてくる。
 さすまたと短槍を生成し、明は突進を止めにかかった。さすまたで押さえつけ、槍を投げる。
 バーニッシュで強化された槍はニコラスの脇腹へ突き刺さるが、尚も止まらぬ突進――

明「バカ力もほどほどにしてください…!」

ニコラス「止まるかよォ!」

 さすまたがへし折れ、ニコラスが明に殴りかかった。
 瞬時に六星がその間へ入る。丹色の衣の袖がひらりと舞った。

ニコラス「何ィ――!?」

 突き出されたニコラスの拳が、六星のまとった十二単に触れて滑る。
 盛大に体勢を崩したところに明の生成した金属バットが飛んだ。

明「ふんぬぅっ!」

 ニコラスの彫の深い顔面が金属バットに叩き潰され、そのまま吹き飛ばされる。
 ブロック塀にニコラスが埋まり、ピクピクと痙攣した。

明「ナイスアシストです、六星さん」

六星「ど、どう? わたしの異能は」

明「動きづらそうですね」

六星「そんなのいいの! 触れたものは問答無用でつるってするんだから」

明「派手な割にすごいのか、すごくないのか…」

明「さて…この男はこれでよしとしましょう」

明「場所を変えて、あなたが持ってきた情報を聞かせてもらいます」

 【直下 コンマ判定】
 偶数 六星「今、【安価下2】がいるのはここ」
 奇数 六星「ほんとに大まかにしか、どこにいるか分からなかった」
 ※0は偶数扱いです

 【安価下2】
 ナンバーワンヒットマンこと、大御所のお名前


 忍川隼実って…
 【安価下2】
 1 男性?
 2 女性?
 3 性別不詳?


 ――明の隠れ家――

六星「今、忍川隼実がいるのはここ」

明「これまた、小さな国ですね…」

明「正確な居場所は?」

六星「一応、生存報告を組織にしてて…それを傍受できるように細工したの」

六星「生存報告があるのは朝と晩の1日2回」

六星「その発信源も分かるから、これを追えばある程度まで絞れるはず」

明「いい仕事をするじゃないですか。殺し屋より、別の裏稼業の方が合っているのでは? 銃磨きとか」

六星「もうそれやめて! あと、あのデータ、消して」

明「では、どうぞ。あなたの手でぶっ壊してください」スッ

六星「…えいっ」バキッ

明「【安価下2】」

 1 で、忍川隼実とはどのような人物ですか?
 2 それではあなたは、常に忍川の居場所を確認して、こちらに近づくようでしたらすぐ連絡してください
 3 さて…乗り込む準備をしますか


明「さて…乗り込む準備をしますか」

六星「乗り込むって、ほんとに?」

六星「忍川がいるのに?」

明「そのために居場所を把握する必要があったんです」

明「どんな障害があろうとも、放っておくことはできませんから」

六星「だけど1人で乗り込めるの?」

明「【安価下2】」

 1 ええ、他の人を巻き込むわけにはいきませんから
 2 確かに1人だと厳しいですね。他に誰か…
 3 何を言ってるんです。あなたはすでに頭数に入ってるんですよ?


明「何を言ってるんです。あなたはすでに頭数に入ってるんですよ?」

六星「聞いてない!」

明「今言いました。でも察してください」

六星「絶対に嫌! そんなの、死ににいくようなもんじゃない!」

明「そうですか。ならけっこうですが、わたしという後ろ盾を失ったら、あなたはどんな目に遭うことか…」

明「すでにニコラスをぶっ飛ばしていますからね。ああ、可哀相に」

六星「ひ…卑怯者!」

明「はて、仰ってる意味が分かりませんが」

六星「せ、せめて…2人じゃないんでしょ!? 他にもいっぱいいっぱいいるんでしょ!?」

明「【安価下2】」

 1 声はかけるつもりですが…どうなるか
 2 さすがにこれ以上は巻き込めませんよ
 3 一応、機関にかけあってみます。…意外と腰が重いので、どうなるか分かりませんが


明「声はかけるつもりですが…どうなるか」

六星「どうなるかって…誰も協力してくれなかったら?」

明「決まっているでしょう。2人でいくんですよ」

六星「嫌だぁ…」

明「観念してください。運命共同体というやつですね」

明「…けど、うまいこと機関に認められれば、あなたも機関に入る道が開かれるかも知れませんよ?」

明「とりあえず、真っ先に声をかけるべきは、あの人ですね」

 【安価下2】
 1 湊
 2 枢木
 3 槙島


 ――湊の家――

湊「神様にカチコミか」

明「ええ。あなたがいれば心強いので」

湊「もちろん、ついてってやる」

湊「けどお前、機関での立場が色々良くねえだろ」

明「そうですね…。元スパイで、某市支部の対策課課長の部下という立場ですし」

明「あまり頼れる人がいません」

湊「だったら、俺の方で人数はどうにか集めてみる」

明「ありがとうございます」

湊「つっても、俺もバイトだから大したことはできそうにねえけどな」

明「いえ、これは信用の問題ですから…湊の方がいいかも知れません」

湊「何かヤケに素直だな?」

明「そうですか? いつもこんなものですよ」

湊「それに…」

明「何です?」

湊「……いや、お前さ、前に律をブラック・ライトから取り戻すって1人で行ったろ?」

明「そんなこともありましたね」

湊「だから…意外に思っただけだ。お前さ、自分のこと過大評価しすぎなんだよ」

湊「1人で生きてるわけじゃねえんだから、これからもちったあ頼れ」

明「頼ってるじゃないですか」

湊「こ、これからも、ってことだ、バカ!」

明「…そうですか」


 ――異能管理機関東京支部・律のラボ――

律「ええっ!? の、乗り込むんです…? 神様のとこに…?」

明「はい」

明「まあ今回は、ちゃんと準備をしてから行くんでロリショ・ターンの時ほどではない…と思いたいですが」

明「とにかく、企みを阻止して、神様や、沙神を討ちます」

明「そしてケラウノスも使えないようにする。…目的はこんなところですね」

律「…だ、大丈夫です? 本当に…」

明「危険は伴いますが、仕方ないことです」

明「それに、あなたの作ったもので人が傷つかないようにするためですから」

律「…」

明「律くんは待っててください。ちゃんと、ケリをつけてきますから」

律「ボクも行くです!」

明「あなたはグラスパーでもありません。ダメです」

律「でも、心配で…待ってるだけなんて、想像しただけで辛すぎです」

律「だったらボクもついてって…」

明「【安価下2】」

 1 ダメです。認めません
 2 心配してくださるのは嬉しいですが、あなたの領分ではありません
 3 …止めてもムダそうですね


明「ダメです。認めません」

律「っ…」

明「あなたがわたしを心配するように、わたしもあなたを心配するんです」

明「それに戦場にあなたが出てきてしまっては、足手まといです」

明「分かってください」

律「…」

 prrrrr…

明「湊から…。はい」

湊『おう、とりあえず声かけたぜ』

明「ありがとうございます。それで、どうなりました?」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 湊『ノリノリなのは1人だけだった…』
 4~6 湊『いつも通り、少人数だな…』
 7~9 湊『ちょっとした人数だ』


湊『いつも通り、少人数だな…』

明「少人数…ですか」

湊『俺、お前、お前の連れってやつ、それに熱血バカ、他に2人』

湊『ハッキリした返事しねえのばっかだ…。行けたら行くって、来ねえ時の常套句だろ?』

明「仕方ないですね…。熱血バカと、他2名というのは誰です?」

湊『槙島だよ、熱血バカってのは』

明「ああ…アイスの恨み、晴らさないといけないんですよねぇ…」

湊『アイス…?』

明「いえ、個人的なことですから。他2名というのは?」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 湊『緑野と碧石』明「…そうですか」
 4~6 湊『風条っつー酒飲みババアと、釈放と引き換えの変態おっさん』
 7~9 安価で選択可能
  0  湊『冬也と…』明「冬也くんと?」湊『……………天上院っつー、わけ分かんねえやつ』


湊『冬也と…』

明「冬也くんと?」

湊『……………天上院っつー、わけ分かんねえやつ』

明「わけの分からない…?」

湊『けど、超強えグラスパーってのは確かだ。冬也の師匠だしな』

明「それはそれは…心強いですね」

湊『どうだかな…』

湊『けどあいつら、今、ブラジルにいるらしいから現地での合流になるらしい』

明「分かりました。どうもありがとうございます」

湊『ああ…。んじゃ』

明「人数は少ないながらも、何やら相当強い味方…」

明「意外といけるのかも知れませんね…」

律「…いつ、行くです?」

明「【安価下2】」

 1 善は急げで、明日には行きます
 2 準備が完了次第、すぐにでも行きます
 3 さすがに無策では行けませんから、しかるべき情報収集をした後で


明「さすがに無策では行けませんから、しかるべき情報収集をした後で」

律「…どれくらい、かかりそうです?」

明「それははっきりしませんが…」

明「【安価下2】」

 1 せめて、敵がどれだけの兵隊を揃えているかは押さえてから行きたいですね
 2 グラスパーが敵方にどれくらいいるのかは把握したいところです
 3 その他、自由【どんなこと知っておきたい?】

―――――

 一旦、ここまでです
 どうもありがとうございます

 にしても天ちゃん参戦かー
 まさかこないだろと思って用意すると、きちゃうんだよなあ…
 天ちゃんvs神様とかなったら大変なことになっちゃう予感しかしない…


 ――明の隠れ家――

明「頼んでおいたことは分かりましたか?」

六星「どうしてこんなことを…」

明「分からなかったのですか?」

明「敵の兵力がどの程度のものなのか」

六星「…分かったのはこれだけ」

明「どれ…」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 明「少なくとも1000人規模…ですか」六星「しかも変な機械身につけてるっぽい」
 4~6 明「500人以上とは…とんでもない数ですね」六星「もうやだ…行きたくない…」
 7~9 明「100人前後、ですか…」六星「見た目ごっつい人ばっかでね…」


明「500人以上とは…とんでもない数ですね」

六星「もうやだ…行きたくない…」

明「どうやって調べたんです?」

六星「衛星写真から割り出したの」

明「あなた、ほんとにこういった方面は得意なようですね」

六星「で、これが写真」

明「どうも」

明(ああ…何やら、見覚えのある、お揃いの装備をしてますね…)

明(イージスアーマーは量産済みですか…。こんなのをグラスパーが使ったらどうなるのか…)

六星「ほんとに行くの?」

明「当たり前じゃないですか。支度は済んでいますね?」

六星「…はぁ…憂うつ…」


 【直下 コンマ判定】(スランプ-2)(でも心配+3)
 1~4 律「…」
 5~9 律「湊兄ちゃん…これを持っていってほしいです」湊「何だこりゃ?」律「ピンチになったら、使ってほしいです」


 【安価下1】
 神様達のいる架空の国名
 ※できればそれっぽい、普通のがいいっす…


 ――ゴッドノウズ――

湊「しっかし、聞いたことのねえ国だな…」

明「どうやら神様というのはあまり大勢に存在を知られたくはないのでしょう」

槙島「エリオール・コンデンナー…今度こそ、ヤツを倒す!」メラメラ

六星「熱っつ、熱い、火出てる…!?」

明「さて…冬也くんと、その師匠というのは?」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 湊「お、噂をすれば何とやら…冬也からの電話――」冬也『湊…迷子になっちゃった…ごめん』
 4~6 湊「遅れてるってよ。金がねえから、飛行機にも乗れねえらしい」
 7~9 湊「もう少ししたら来ると思うぜ」


湊「お、噂をすれば何とやら…冬也からの電話――」

冬也『湊…迷子になっちゃった…ごめん』

湊「ハ?」

明「どうしました?」

湊「…迷子になったとか抜かしてる」

冬也『師匠が勘で進むから完全に現在地まで見失っちゃって…』

冬也『と、とりあえず、絶対に行くから…! あまり心配しないで。それじゃ』

 プツッ

湊「…どれだけ遅れるか分かったもんじゃねえ」

槙島「迷子だと!? ふざけているのかァ!?」

明「仕方ないですね…」

明「【安価下1】」

 1 先に乗り込みましょう
 2 1日だけ、待ってみますか
 3 到着するまで、少し様子を探りますか


明「到着するまで、少し様子を探りますか」

湊「ヘタしたら何年も待ちぼうけだぜ…」

槙島「そう何年も待てるはずがあるものか!」

明「さすがに年単位で待つことはないはずです。…きっと」

六星「でも顔割れてるんでしょ? 探るってどうやって?」

明「…」

六星「な、何、人の顔じっと見て…」

明「いえ…あなたは意外といい働きをするなあ、と最近は頼もしく感じているんですよ」

湊「へえ、こいつ、使えんの?」

槙島「早く乗り込まねば…!」

明「【安価下1】」

 1 乗り込む場所の内部構造は把握しておきたいんですよね、六星さん
 2 冗談はさておいて、さっと変装してからこの国を歩いてみましょう
 3 偵察、誰が行きましょうか
   A やっぱり、わたしが無難ですかね
   B 個人的に六星さんならいけると思うんですが
   C 湊、どうです?
   D 乗り込みたがってる槙島さん、偵察だけなら行ってもいいですよ


明「偵察、誰が行きましょうか。湊、どうです?」

湊「俺かよ…」

明「仮にバレたとしても槙島さんのように無茶をしたり、六星さんのようにヘマをこいたりするイメージがないので」

明「危なくなれば撤退する冷静さも備えていると判断しています」

槙島「俺に任せろ!」

明「いいえ、あなたはダメです。偵察です、威力偵察とは違うんです」

六星(とりあえずわたしじゃなくて良かった…)ホッ

湊「仕方ねえな…。けどそういうのあんまなあ…」

明「危なくなりそうだったら、すぐに戻って構いませんから」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 湊「さっぱりだったわ」
 4~6 湊「1日張ったけど、4交替制でいつもイージスアーマー着込んだヤツが警備してやがった」
 7~9 湊「何となく、構造は把握できたぜ」

 【下2 コンマ判定】
 偶数 師弟、1日経ってもまだ来ない
 奇数 ??「サムラーイ…殺す…」&師弟はまだ迷子中
 ※0は偶数扱い


湊「1日張ったけど、4交替制でいつもイージスアーマー着込んだヤツらが警備してやがった」

湊「あそこに踏み込むのはなかなか骨が折れそうだぜ」

明「そうですか…」

槙島「そんなもの蹴散らせばいいのだ!」

六星(帰りたい…どさくさに紛れて逃げらんないかな…?)

明「偵察も難しそうですね」

湊「ああ…。アンテナでも使っちまったら、来たって知らせるようなもんになっちまうからグラスパーの数も把握できねえし」

槙島「だからさっさと殴り込めばいい!」

明「これ以上、何か有益な情報を得るのも難しそうです…」

明「こちらが捕捉される前に仕掛けておきたいところですが…」

湊「バカ2人が来てねえからな…」

 【直下 コンマ判定】
 1~5 サムライデストロイヤーの奇襲
 6~9 サムライデストロイヤー、どうにか我慢中
  0  サムライデストロイヤー、律儀にノックしてきた


 


 ――明達の潜伏先のすぐ近く――

アル「ふぅーっ…ふぅーっ…」

アル「我慢…我慢…我慢する…」

アル「サムラーイ…殺す…我慢…殺す…我慢…殺せる…我慢…我慢…」



 ――明達の潜伏先――

明「正直、冬也くん達が到着するまでやれることは限られていますね…」

湊「先にカチコミかけてもいいんじゃねえのか?」

槙島「その通りだ! 打って出なければ何も起きん! 時間は有限だ!」

六星(行きたくねぇー…)

明「ふむ…」

明「【安価下1】」

 1 もう1日だけ待って、ダメならもう行きましょう
 2 気長に待ちつつ、念入りに調査をしておきましょう


明「気長に待ちつつ、念入りに調査をしておきましょう」

槙島「待ってなどいられん!」

明「アニメでも見てていいですから、こらえてください」

槙島「いいのか…?」

明「大人しくしてくれていればいいですよ」

槙島「何と…」ゴクリ

湊「1日張って疲れたから、明日は俺パスな」

明「ええ、お疲れさまです」

明「では明日は…」

明「【安価下2】」

 1 わたしが偵察に行ってみましょう
 2 六星さん、偵察をお願いします
 3 さっと変装して、この国の様子でも探ってみます


 あ! 間違ってた、すまぬ!!!

 このまま…続行して、いい?
 【安価下1】
 1 奇襲からやり直しに決まってんだろアホ
 2 海のように広いこころで許してやんよ、次はすんなよ


 どうもありがとうございます
 海のように広いこころの持ち主が読者様でありがたいです…
 以降、気をつけますんで

 えーと、じゃあ一応、改めて…
 >>97の安価です
 【安価下1】
 1 わたしが偵察に行ってみましょう
 2 六星さん、偵察をお願いします
 3 さっと変装して、この国の様子でも探ってみます




 ――翌日――

明(ふむ…忍川の生存報告が発信されている、あの聖堂…)

明(入口で2人のイージスアーマー…)

明(ぐるりと周囲を確認しても、侵入できそうな箇所には2人ずついますね…)

明(しかし、見張っているだけでは新たなことは分からない…)

 【安価下1】
 1 ステルスで姿を消して侵入を試みる
 2 遠目から何か変わったことがないかと観察をする
 3 その他、自由行動


明(やけに静かだ…)

明(それにしても、何をしようとしているのかが分からない…)

明(目的だけでも掴めればいいが…)

 【直下 コンマ判定】
 1~3 アル「サムラーイは1人だけ――好機、殺す!」
 4~6 明(要人が乗っていそうなリムジン…出て来たのは…どこかで見覚えのある顔…誰だったか…)
 7~9 明(誰かが出てきた…あれは――?)←さらに判定


明(要人が乗っていそうなリムジン…出て来たのは…どこかで見覚えのある顔…誰だったか…)

明(お出迎えに沙神――)

明(その傍にいる男は見たことがない…もしや、あれが忍川隼実…?)

 チラッ…

明(!?)

明(忍川が一瞬、こっちに視線を向けたような…気のせいか?)

明(客が中へ入ってしまった…あの顔、誰だったか…)

明(確か――アメリカの…国防長官…?)

明(そうだ、きっとそうだ。思い出した…)

明(けど、どうしてそんな人物がここへ…)

 【直下 コンマ判定】
 1~5 アル「出番まだ? もういい? いいの? サムラーイ、覚悟!」
 6~9 明(ふむ…今日はこんなところですね)


アル「ジャパニーズ・サムラーイ、デストロォオオオオオオ――――――――――――イッ!!」

 叫び声が響き渡った。
 どんっ、と遠くで低い爆発音がして1機のイージスアーマーが明へ向かって突撃してくる。

明「この声…ロリショ・ターンの――!」

 音がしてから、数秒もかからずに目の前に拳を引いたイージスアーマーが躍り出る。
 とっさにマンホールを5枚重ねで作り出し、まとめてバーニッシュをかけて盾にした。

 だが、マンホールの盾ごと呆気なく明は殴り飛ばされる。
 石畳の地面を抉りながら数十メートル飛ばされ、起き上がると同時にアルの蹴りを腹に受ける。

明「ぐふっ――」

アル「サムラーイ、殺す!」

明「【安価下1】」

 1 わたしはサムライじゃありません!
 2 受けて立つ!
 3 逃げさせてもらいます!


明「逃げさせてもらいます!」

アル「サムライ、逃がさない。逃げたら爆破する! スイッチは、仕掛けた!」

明「なっ…!?」

アル「お前、父さん殺した。俺の右手、奪った。俺の体、壊した」

アル「でもエリオ、俺に新しい体くれた」

アル「心臓が止まるまで、お前を殺す…!」

明「だったらここで、今度こそ倒します!」

 アルが腰裏から星業銃を抜いた。
 ライフルのような形状をしているものだ。
 その引き金が絞られて光条が吐き出された。

明「何て威力…!?」

 光条が通過した石畳が吹き飛び、剥き出しになった土が赤く発光して熱を持つ。
 どうにか避けたが、アルはすでに飛び蹴りを放ってきていた。
 アームで受け止めるが、イージスアーマーにアームとバーニッシュがかかった一撃は触れた瞬間にガードごと弾き飛ばされる。

アル「今の俺、無敵!」

 【安価下1】
 1 イージスアーマーの装甲の継ぎ目を日本刀で狙って応戦
 2 巨大ハンマーでイージスアーマー内部のアルに直接ダメージを与えていく戦法
 3 その他、自由武器とその戦法


 【直下 コンマ判定】(異能強化済み+2)
 1~3 網+粘着性物質=時間かかるね
 4~6 網+粘着性物質=生成まで30秒
 7~9 網+粘着性物質=生成まで5秒
  0  んなもん一瞬で出せるで


アル「お前なんかにもう、負けない!」

明(まずはあの動きを封じないと、どうにもならない…!)

 粘着ネットの生成を開始する。
 アルの拳を紙一重で避けたが、掠めた頬がぐしゃぐしゃに裂ける。
 避けた拳が明の後頭部を掴んで地面に叩きつけられる。抵抗さえできない、手のつけられないまでの暴力だった。

明(ほんの数秒のはずなのに、なんて圧倒的な――!?)

 【直下 コンマ判定】(アル×イージスアーマー=-3)
 1~4 アル「死ね、サムラーイ!」
 5~9 明「これで…どうだ!?」
  0  騒ぎをかけつけてきたよ!


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 駆けつけてきたのは…
 1 神様きちまった
 2 まさかのりっちゃん
 3 沙神
 4 姫様
 5 イージスアーマー兵士×2
 6 ぐんちゃん
 7 イージスアーマー兵士×1
 8 湊
 9 冬也到着
 0 てんちゃーん!


六星「ちょっと、あんた!?」

明「六星さ――」

アル「サムラーイの仲間!?」バッ

 やって来た六星に反応してアルが振り向いた。
 瞬時にイージスアーマーのスラスターが噴かされ、六星に飛びかかる。

アル「邪魔させない…!」

六星「きゃっ――!?」

 とっさに六星が異能を発動し、十二単をまとった。
 瞬間、確かに捉えたアルの拳が滑り、止まらない勢いのままに地面へ上半身がめり込む。

明「…あなたの異能、使い道次第でものすごいですね…」

六星「な、何なの…これ…?」

明「イージスアーマーという、パワードスーツを着用したグラスパーです」

明「とんでもないパワーで、とんでもない防御力で、とんでもない機動力ですよ…」

明「しかし、わたしは逃げたら爆死するそうなので…ここを離れられません」

明「【安価下1】」

 1 湊か槙島さんを呼んできてもらえますか
 2 あなたを盾にしつつ、どうにか撃破するしかありませんね
 2 喧嘩を売られているのはわたしですから、あなたは下がっていてください


明「あなたを盾にしつつ、どうにか撃破するしかありませんね」

六星「盾扱い!?」

明「だって今の見たでしょう。攻撃能力はないですが、あなたの防御性能はかなり高いです」

明「ぶっちゃけ、あなたが駆けつけたのは最高に都合がいいです」

アル「っ…ぐ…」ズボッ

六星「うわっ…起きた…」

アル「一体…何が――何だ、お前、その格好…!?」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 アル「ジャパニーズ・ゲーシャ!? 許さない…!」明「一体、日本にどんな恨みを抱いているのか…!」
 4~6 アル「げ、ゲーシャ…!? くっ…サムラーイとゲーシャ…手強い…」ジリ
 7~9 アル「じゃ…じゃぱ…ジャパニーズ…ゲーシャ? ノーパン・シャブシャブ!? なんてこと…」ブルブル


アル「ジャパニーズ・ゲーシャ!? 許さない…!」

明「一体、日本にどんな恨みを抱いているのか…!」

六星「ていうか、芸者でも侍でもないし…」

アル「命惜しさに嘘をつく――ゲーシャ、サイテー! 死ね!」

六星「嘘じゃないし!」

アル「問答、ムヨー!」

 アルが蹴りを放つ。明が六星を盾にして身を潜めると、十二単にぶつかった蹴りはまたもや滑った。
 体勢を崩したアルをようやく生成できた粘着ネットで絡め取る。

アル「ッ――こんなの、どうってことない…!」

明「バーニッシュ!」

 【直下 コンマ判定】
 1~5 アル「効かない!」
 6~9 アル「ッ…ぐちょぐちょ、する…!」


アル「効かない!」

 粘着ネットはバーニッシュをかけられても動きを封じるには及ばなかった。

アル「打撃がダメなら、投げ飛ばす…!」

六星「うぇっ…!?」

 六星の纏った十二単の上から、アルが細腕を掴んだ。
 ほんの一瞬で六星の体が宙で6回転し、その激しい回転のまま床へ落とされる。
 落ちた衝撃は生じなかったが、その代わりに六星は滑り出してそのまま行ってしまう。

明「そんな…!?」

アル「死ね、サムラーイ!!」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 DEAD END
 4~6 どうにか避けた
 7~9 イージスアーマー、活動限界


アル「死ね、サムラーイ!!」

 合金の鎧を纏った拳が目前まで迫り、鼻先でぴたりと止まった。
 その風圧をもろに顔で受けたが、痛みはない。イージスアーマーが煙を上げていた。

明「っ…これは…」

アル「こんな、時に…!」ググッ

 どうにかアルが動こうとしたが、駆動音が響くばかりでその身体は拳を突き出した格好のままで動けない。
 
アル「次は…絶対、殺す…!」

アル「行け、見逃す…」

明「【安価下1】」

 1 動けないなら好都合、ここで息の根を止めさせてもらいます
 2 では、ここは退かせていただきます。もう会いたくはないですが
 3 少し…誤解を解いておきたいのですが

―――――

 今夜はここまでです
 どうもありがとうございました



 ――オマケ・迷子の師弟――

冬也「師匠…ここ、どこですか?」

天上院「冬也、ここが森の中に見えず、何に見えている?」

天上院「美女だらけの酒池肉林なのか? いい目をしているようだ。羨ましい」

冬也「いえ、あの…」

天上院「ところで冬也、ここはどこだ?」

冬也「師匠…もしかして、アルツハイマーでも――」

 バリバリバリィッ

冬也「あばばばばばっ!?」

 ドサッ
 プシュ-

天上院「それで今、何人の女を籠絡している?」

冬也「ひ、人聞きの悪いこと…」

天上院「アラスカ、カリフォルニア、チワワ、アマゾン、リオ…。それぞれ1人ずつでも5人か」

冬也「…7人くらい、言い寄られました…。ロリショ・ターンからブラジルに行く途中でさらに2人…」

天上院「まあ僕はすでに15人抱いているけどね。教えてあげよう。僕の経験則から言えばPがつく国の美女は総じてレベルが高い」

冬也「そうですか…」

天上院「ジャパンに始まって、ポーランド、ポルトガル、スペイン、エジプト、ネパール、ペルー…」

天上院「今度はヨーロッパでも回ろうか」

冬也「お好きにどうぞ…」

天上院「最近、キミにも飽きてきた…。面白いことはないのか?」

冬也「師匠の女性遍歴について知りたいです」

天上院「それよか、キミだ。どうして女を抱かない?」

冬也「いいじゃないですか、そういうの…。ていうか、ボクの質問はスルー…」

天上院「その年で不全なはずもないだろう。何を恥ずかしがってる? ウブだな」

冬也「からかって楽しんでればいいですよ…。早く行きましょ」

天上院「確か足フェチだったか。具体的には?」

冬也「右足のくるぶしにぽちってホクロがついてると最高です」

天上院「深いな…。どうして、右足のくるぶしなんだ? 左足じゃダメなのか?」

冬也「ダメですよ。少し考えれば分かるでしょう? くるぶしのヘリの7時のところにぽつんてホクロがついてるのが至高なんです」

冬也「それで、左足を上に足首の部分で組んだ時、左足の踵の頂点が右足のホクロにぴたって重なった、そこを――」

天上院「ところで冬也、あそこの木の実、おいしいと思うかい? 毒味をしてほしい」

冬也「振ったなら聞いてくれればいいのに…。にしても、毒々しい赤と黄色と緑と…。いただきま――」ガブッ

冬也「おろろろろろろろっ」orz

天上院「味は?」

冬也「げほっ…うぇ~…見ての通り、ですけど…」

天上院「どれ…」モグ

天上院「意外といけるじゃないか。食べながらいこう。冬也の分だ」スッ

冬也(強いグラスパーって、味覚障害でも起きるの…? おじさんに、宇和さんに、師匠――何をどうしたら、おいしいなんて…)



 再開でーす

―――――

明「少し…誤解を解いておきたいのですが」

アル「ラムラーイと話すこと、ない…!」ギリッ

明「そもそも、わたしは侍じゃないです。異能で刀を出したのを、あなたが勘違いしただけです。違いますか?」

アル「そんなことない!」

明「ではあなたは父親の仇の顔を見たことがあるんですか?」

アル「…ない!」

明「あと、女は侍になれません」

アル「!!?」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 アル「関係ない…お前、殺す…!」
 4~6 アル「…」ボ-ゼン
 7~9 アル「サムラーイじゃ…なかった…? 俺、何てこと…」


アル「関係ない…お前、殺す…!」

アル「次こそ…絶対!」

明「そうですか…。しかし、親の仇のように睨むのはもうやめてください」

明「では、これで…」

六星「思いっきりバレたけど、良かったの?」

明「仕方ないですね…。もう、猶予はなさげです…」

明「二手に分かれて戻りましょう。わたしはステルスで姿を隠します」

明「あなたも、追っ手などに捕捉されないようにしてください。では」スゥ



 ――潜伏先――

湊「んで、どうにか逃げてきたってか…?」

明「ええ、面目ないです。それにしても、イージスアーマーがあれほどとは…」

明「手のつけようがないですね」

槙島「ええいっ、忌々しいものを使いおって! 男ならば肉体で勝負をすべきだ!」

明「しかし、あれほど殺気立っていたのに動けなくなった…ということは、何かしらの制限があるのかも知れません」

湊「制限があるからこその、4交替制――かもな」

明「それと、アメリカの国防長官が訪問していました」

湊「政治なんて俺は知らねえ」

槙島「アメリカにイージスアーマーでも売りつけようとしているのか?」

明「しかし、そんなビジネスのためにあんな大規模なことを?」

槙島「以前、エリオール・コンデンナーと対峙した時、どうも俺はヤツからヤツ自身の意思というものを感じられなかった」

槙島「やって来たものは拒むことなく受け入れる――とばかりの感じだ」

明「…もしかしたら、神様というのはただのシンボルなのかも知れませんね」

湊「何だろうがぶっ飛ばすがな」

湊「つーか…冬也と天上院はまだかよ…」

 【直下 コンマ判定】
 1~7 まだこないよ…
 8~9 やっときたよ



明「一戦交えてしまいましたし、ここがバレるのも時間の問題でしょうね…」

槙島「ではすぐにでも乗り込むか!?」

湊「アホか、夜に乗り込んでどうする」

明「本来は忍び込むなら夜ですが、湊は日中の方が異能が使いやすいですからね」

槙島「そんなもの、俺の炎でいくらでもカバーは効く!」

湊「俺がヤダ。異能ってのは相性だ、てめえと俺の相性がいいはずねえだろ」

湊「光源にしてやったところで、お前とセットで行動するなんて願い下げだ」

槙島「俺こそ、貴様などとは行動できん」

明「扱いづらい方々ですね…」

 ガチャ…

六星「ちゃんと撒けてたらいいけど…」

明「しっかり確認してください、そういうのは…」

湊「んでどうする。バレんのは時間の問題だろ、こんな小さい国じゃ」

湊「ここに攻め込まれてからじゃ面倒臭い。奇襲されるくらいなら、頭数が足りてなくてもこっちから仕掛けねえとダメだぜ」

槙島「もう応援など待っていられん! 止めても俺はいくぞ!」

明「仕方ないですね…」

明「【安価下2】」

 1 明日の朝1番で乗り込みましょう
 2 明日の正午まで待ってから乗り込みましょう
 3 明日の夜に行きましょう


明「明日の朝1番で乗り込みましょう」

明「槙島さんも、それくらいは待ってくださいますね?」

槙島「いいだろう、夜明けと同時に襲撃だ」

湊「早起きか…」

六星「やだぁ…」

明「今から眠れば大丈夫ですよ」


 【安価下2】
 1 さっさと寝よう
 2 コミュしておこう
   A 湊
   B 槙島
   C 六星
 3 グラスプスキルの練習
   A ポイント100/100
   B アーム200/200
   C コート355/300
   D バーニッシュ383/200
   E ピラー250/250
   F アンテナ50/200
   G ステルス311/300



 【直下 コンマ判定】(精神普通+15)
 コンマ二桁分加算
 バーニッシュ 383/200



 バーニッシュ 441/200

明「もう少しで完全になりそうですね…」

明「練習はしたし、もう休みましょう…」


 【直下 コンマ判定】
 1~2 アル「3度目のショージキ…!」
 3~6 無事に就寝
 7~9 冬也「もう朝になったけど…やっと着いた…」


 ――個人情報――
 名前:菊野明 性別:女 職業:異能管理機関職員 身体能力:高め 精神面:普通
 異能:武器具現 特技:人を騙す 願望:恩人の男の子と再会して恩返しをする
 グラスプスキル:ポイント100/100 アーム200/200 コート355/300 バーニッシュ441/200
 ピラー250/250 アンテナ50/200 ステルス311/300

 ――異能管理機関・正職員――
  宇和時久:東京支部支部長 五感共有の異能
  萑部律:技術部新技術開発顧問 天才技術者15歳 ズレ気味 スランプ中
  流石愛花:異能犯罪対策課課長 爆乳
  緑野柳:異能犯罪対策課 植物操作の異能 碧石と夫婦
  碧石不動:異能犯罪対策課 日替わりの異能 緑野と夫婦 巨乳派
  枢木イアン:某市異能犯罪対策課課長 封じの大釘の異能 
  鏑木千恵:某市支部 治癒の異能
  槙島軍人:司令部特務課 炎の異能
  島津久:情報部所属 残留思念の異能 

 ――ブラック・ライト――

  次郎・エドワース:鈍化の異能 
  黒山輝代:榊の側近 
  榊日和:ブラック・ライトのボス 衝撃の異能 
  リリカ:影人形の異能 重度メンヘラ 湊を求めて放浪中

  福路万里:風扇の異能 チャイナドレス美女

 ――友人・勢力不明――
  宮東湊:異能犯罪対策課アルバイト 光線の異能 大学生
  リク:9歳美少年 おっとり系
  朝霧冬也:旅人 掌握・光蝶の異能
  御手洗深道:ATCV-1の異能 変態盗撮魔 収監中
  沙神唯乃:思考欠陥の異能
  エリオール・コンデンナー:増幅の異能 高位グラスパー 他称神様
  六星姫:殺し屋組織の万年銃磨き(?)だった 十二単の異能
  アル・バイト:スイッチ爆破の異能 イージスアーマーで復活 サムライデストロイ
  忍川隼実:最強の殺し屋(?)




 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 ?「…」コソコソ
 奇数 湊「起きろ、明。――朝っぱらから大勢きてるぜ」
 ※0は偶数扱いです


湊「起きろ、明。――朝っぱらから大勢きてるぜ」

明「そのようですね…。ちゃんと起きています」

六星「Zzz…」

明「槙島さんは?」

湊「言い包めて、とりあえずは待機させてる」

明「数は?」

湊「ザッと50はいやがるな。全部、イージスアーマーだ。完全に包囲されてる」

明「突撃されてきていないのは喜ばしいですが、身動きが取れませんね」

湊「殲滅しようにも、あれってかなり頑丈で1体でもぶっ壊すのが大変なんだろ?

湊「どうするよ?」

明「【安価下2】」

 1 この隠れ家は捨てて、聖堂まで一気に突破しましょう
 2 誰かがここを引きつけ、残りで聖堂に向かいましょう
 3 その他、妙案求む


明「湊、グレネードはどれだけありますか?」

湊「ヒートグレネードか? 20はある」

明「それを連発しまくって、そのまま聖堂まで駆け込んで突撃…というのはどうでしょう」

湊「一応やってみるか。そこのダメ姫様起こせよ、早く」

明「ええ、分かってます。六星さん、起きないと死にますよ、脅しではなく」

六星「むにゃ…どうして、そんな…。もう朝…?」

明「イージスアーマー、およそ50体に包囲されています」

明「聖堂に乗り込みにいきますよ。1分で支度してください」

六星「」

 トットットッ…

槙島「起きてきたか。状況は宮東から聞いているはずだ」

明「ええ。今、六星さんが1分以内に降りてきます。1分カウントして、同時に飛び出しましょう」

湊「これ、通用すりゃいいんだけどな…」

槙島「聞かなかったらどうする?」

明「その時はその時でしょう」

 バタバタ…

六星「ねえちょっと、カーテンの外! あれどういうこと!?」

湊「バカっ、覗いたのか!?」

明「あなたって人は…」

槙島「もういい、行くぞ! 扉は俺がぶち破る、同時に飛び出せ!」

 隠れ家の玄関を、凄まじい炎がぶち破った。
 その向こうに包囲網を張っていた50にも及ぶ、イージスアーマーを着用した兵士が一斉に動き出す。

 同時に4人が飛び出し、湊がヒートグレネードを炸裂させた。
 凄まじい閃光と熱が一瞬で駆け巡る。

 【直下 コンマ判定】(天才技術者-4)
 1~4 さっぱり効果なし
 5~9 2発目以降は効かなかったけど、飛び出すことには成功したよ


 イージスアーマーのヘルメットは自動光量調節機能が搭載されている。
 どれだけの暗所でも、どれほどの光量を浴びても、自動で目に映る風景はクリアに映し出される。
 加えてその耐熱装甲は槙島の異能であってもなかなか溶かすこともできないほどだ。

 ヒートグレネードの発光も、ばら撒かれた熱も、彼らの行動を阻害することはできなかった。

湊「おい明!? ダメダメじゃねえか!」

明「正直、ナメていました…!」

 バラバラの方向に4人が分かれ、逃げ出す。
 それでも集まっているイージスアーマーは50以上だ。

明(分散してそれぞれに聖堂を目指すべきか、まとまったままで行くべきか――)

 【安価下2】
 1 バラバラで向かう
 2 せめて2人組になって向かう
 3 4人揃って聖堂に向かう


明「ここでバラバラになるのは得策ではありません!」

明「互いをフォローできる間合いを保ちながら、このまま聖堂に向かいましょう!」

湊「つっても、この数――聖堂に着いたら、さらに倍になるってことだろ!?」

槙島「ええい、蹴散らしてくれるわあ!」

六星「何で朝からこんな目にぃ~っ!」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 槙島「どうして、効かん…!?」湊「物量がやべえぞ、このままじゃ…!」
 4~7 槙島「こんなガラクタ、俺だけで相手をしてくれる! 先に行けェ!」湊「あのバカ――明、バカ姫、いくぞ!」
 8~9 槙島「火力を上げれば貴様らなど――!」
  0  お待ちかねの2人が駆けつけたよ!


槙島「火力を上げれば、貴様らなど――!」

 紅蓮の炎が、その色を変える。
 槙島から放たれた炎は紅蓮から鮮やかな青に変色し、イージスアーマーを飲み込んだ。

槙島「うぉおおおおおおおおおお―――――――――――――――――――っ!」

湊「熱っち…!?」

六星「この異能で良かったー」

明「あのイージスアーマーの装甲が、溶け出した…!?」

 50以上のイージスアーマーを次々と青い炎が飲み込み、装甲表面を溶かしては癒着させていく。
 それでもまだイージスアーマーは止まろうとしなかったが、機動性はがた落ちになり、湊の蹴りで破れるほど脆くなっていた。

明「【安価下2】」

 1 できるだけ行動不能にしてから聖堂へ向かう
 2 この場のイージスアーマーは捨て置いて聖堂へ向かう
 3 ここにいるイージスアーマーは完全に破壊する


明「ここで、やれるだけ数を減らしましょう!」

槙島「ぜはぁっ…はぁっ…!」

明(あれだけの高火力と、この威力、範囲――やはり、かなりムリがあるのか)

明(あまり、あれをあてにはできなさそうだ)

湊「ようやく朝日が出てきやがったな」

湊「槙島ばっかり、いいカッコはさせられねえもんなあ――!」

 【直下 コンマ判定】(負けず嫌いの湊くん+2)
 1~3 明「もう行きましょう、20は減らせました」
 4~6 明「半分以上は行動不能――上等にしておきましょう」
 7~9 明「これで包囲していたイージスアーマーもほぼ全滅ですね。聖堂へ急ぎましょう」


 ――ゴットノウズ・聖堂――

明「ここにも、うじゃうじゃといますね」

湊「だが、広いな。虱潰しに行ったんじゃ、どっかでまた囲まれちまう」

槙島「突撃あるのみだ!」

六星「ああ、やだやだ…気が重い…」

明(槙島さんの異能ならばイージスアーマーに抵抗することはできる)

明(けれど負担も消耗もかなり激しいから頼りっきりにはなれない)

明(存在が判明している相手グラスパーは全部で4人――)

明「【安価下2】」

 1 4人で固まっていきましょう
 2 二人組になりましょう
   A わたしは湊と組みます
   B 槙島さん、頼りにしますよ
   C 六星さん、足を引っ張らないでくださいね
 3 バラバラになって進みましょう


明「4人で固まっていきましょう」

明「最低でも4人のグラスパーがこの先にいるはずです」

明「袋だたきにされるリスクがあっても、湊と槙島さんの異能ならばある程度までは対応可能のはずです」

槙島「ならばさっさと行くぞ!」

湊「とりあえず、イージスアーマーは無視して突っ切るか」

明「ええ。まともに相手をしては消耗してしまいますから」

六星「ええー…?」

明「行きましょう…!」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 イージスアーマーほんと強いわ…
 4~6 どうにか内部侵入完了&サムライデストロイヤーと3度目の対峙です
 7~9 湊「中にはイージスアーマーがいねえのか…?」

(安価連取りOKだったっけ?まあいいけど)


湊「中にはイージスアーマーがいねえのか…?」

槙島「好都合だな」

明(確かにムダな消耗は避けられる…。けれど、逆に怪しく感じてしまう…)

六星「通路が分かれてる…」

明「上の階へ行くか、下の階へ行くか、このまま奥に進むか…」

湊「神様みてーな偉ぶってるのは大体、お高くとまってんだろ? だったら上だ」

槙島「悪党というのは地下にいるのが定番だ!」

六星「階段上り下りしたくない…」

明「【安価下2】」

 1 上に行きましょう
 2 地下に行ってみましょう
 3 このまま奥に進んでみましょう


 >>186
 やってもうた…
 以降、気をつけますんで、今回は見逃してくださいませ、お願いします…

 これは安価に数えませぬ


明「地下に行ってみましょう」

槙島「悪党の臭いがぷんぷんするぞ…」

湊「単なるカビの臭いだろうが」

六星「くさーい、鼻まがるー」

明「うるさいですよ、いちいちいちいち…」

 カツカツカツ…

明「扉…開けますよ」

 ギィィィ…

沙神「あれ――?」

沙神「マッキーご一行様…」

明「沙神唯乃」

湊「おう、ロリショ・ターンではよくもやってくれたなあ?」

沙神「…」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 沙神「ぽちっとな」ガコンッ
 4~6 忍川「やっと拙者の出番でござるか?」シュタッ
 7~9 沙神「多勢に無勢は嫌だな…」


沙神「ぽちっとな」

 ガコンッ

 沙神がスイッチを押した。
 音がして、床板が開き、そこへ奈落が広がる。

 【直下 コンマ判定】
 1~3 湊、槙島、六星と分断
 4~6 槙島、六星と分断
 7~9 槙島だけが落とし穴に…


明「湊、槙島さん!? ついでに六星さんまで…!」

 バタムッ

 床板が閉じられ、明は1人でその場へ残される。

明「やってくれましたね…。しかし、あなたは戦闘向きではないはず」

明「わたしだけでも、勝機はあります」チャキッ

 日本刀を生成して握り、沙神にその切っ先を向ける。
 しかし、沙神は眠たそうに欠伸をするのみだった。

沙神「そんなの知ってる…」

沙神「だから雇った、最強の殺し屋を」

 シュタッ

 影が上から降ってきて、2人の間に割り込んだ。
 黒い装束、首にたなびく布、頭巾で隠した顔――。

忍川「ようやく出番でござるか、ニンニン」

明「に…忍者――?」

忍川「左様、拙者は忍川隼実! あ、忍者で、ござぁ~るぅ~っ!」

明「それは歌舞伎では?」

沙神「やっといて…」

忍川「承知つかまつった!」

 【安価下2】
 忍川の異能とは!?


 殺意って…うーん…ってなっちゃったので
 影分身を採用させてもらいます

―――――

忍川「忍法・影分身の術~ッ!」

 忍川が両手の立てた人差し指と中指を組み合わせ、その姿がブレる。
 目を疑ったが、ブレた忍川は2つ、3つ、4つと次々と増えて明の周りを走り回る。

明「忍術――いや、異能…!」

忍川「拙者は忍者、異能ではござらん!」←大嘘

忍川「参る! 四方八方・手裏剣と肘鉄砲乱れ撃ちの術!!」

 駆け回っていた忍川の姿が入り乱れた。
 バーニッシュで強化された無数の手裏剣が投げられ、その合間を縫って接近され、肘鉄を見舞われる。
 日本刀でそれを防ごうとしたが、手裏剣に気を取られれば肘鉄を受け、肘鉄を対処すれば手裏剣が刺さってくる。

明(ふざけてるけど、強い――!?)

 【安価下2】
 1 ダメージ覚悟で闇雲に反撃をする
 2 忍法・口寄せの術、とか言ってクロスボウ乱れ撃ち
 3 他にどうするよ? 【自由】


明(受け続けたら危ない…!)

明「棘なしアイアンメイデン・マトリョーシカ構造――!」

忍川「何と!? 先ほどももしやと思ったが、お主も忍の者か!?」

明(無視!)

 棘なしのアイアンメイデンの中へ引きこもる。
 全部で5つのアイアンメイデンは入れ子構造で作り出している。
 これにひきこもり、バーニッシュで内側から頑強にする。

忍川「硬いか――」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 忍川「しかし、忍者に不可能はない。忍法・衝撃波!」明「!?」
 4~6 忍川「ならば、忍法・いぶり出しの術!」明「煙で、呼吸が…!」
 7~9 忍川「こうなれば忍法・――」湊「すっこんでろ、エセ忍者ァ!」忍川「ぐはっ!?」


忍川「ならば、忍法・いぶり出しの術!」

 ぱたぱたぱた、と音がし、アイアンメイデンの中に煙が流れ込んでくる。
 それが目に染み、嫌がらせかと自称忍者から推測したがすぐにその目的は分かった。

明「煙で、呼吸が…!」

忍川「グラスパーとは言え、呼吸は切り離せん!」

忍川「さあ、出てくるでござる!」パタパタパタ

 【安価下2】
 1 アイアンメイデンを消して、巨大斧を思いきり振り回す
 2 意地でもここに引きこもる
 3 その他、どうするよ、どうしちゃうのよ?
   ※スタンバトンのような機械的要素まで入ると、生成時間かかるっす、あとスプレーとか薬品系はNGになるっす

巨大斧って明さんまともに振り回せるの?
安価下


 >>214
 他の人らがあんまり力強くて埋もれがちだけど、明さんも腕っ節はある方なんやで…
 そうでなくてもアームかけときゃ余裕っす

 これは安価に数えぬでござる


明「癪ですが思惑に乗りましょう!」

 アイアンメイデンを消し去り、代わりに両手で巨大斧を握った。
 武骨ながらも刃が大きく、柄も頑丈なものだ。七輪から出た煙を団扇で仰いでいた忍川が、いきなり出てきた明に仰天する。

忍川「やはり、忍の者では!? ややや、一体、どこの里の――」

明「東京都光が丘ですが何か!」

 バーニッシュをかけ、遠心力を活かして振り回す。
 片膝をつけて煙を仰ぐのに夢中だった複数の忍川は刃に斬られて煙になって消える。

明「本体は、そこです!」

忍川「見事でござる!」ギィンッ

 巨斧の一撃が、忍川のクナイに止められた。
 その衝撃と風が忍川の首に巻かれた布を揺らしてたなびかせる。

 【直下 コンマ判定】
 1~3 忍川「しかし、拙者もまだまだ序の口! 忍法・弦殺の術!」
 4~6 忍川「今度は拙者の一撃を受けよ! 忍法・火遁の術!」
 7~9 忍川「楽しくなってきたところで残念でござるが、主人が移動をしたので一旦退くでござる! さらば!」シュタッ


忍川「楽しくなってきたところで残念でござるが、主人が移動をしたので一旦退くでござる! さらば!」

 シュタッ

 一陣の風のように忍川はあっさりと退き、その姿を消した。
 巨斧を消し、明は一息つく。本気で殺しにかかられていればどうにもならないような実力を感じ取れていた。

明「わたしも、精進が足りませんね…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 アルさんが連戦に来たで~
 4~6 明「さて…どうするか」
 7~9 湊「どりゃあ!」明「!? ――ああ、湊ですか」


 9.99ってすごい並びだね…

―――――

湊「どりゃあ!」

 床板がかけ声とともに撥ね上げられた。

明「!? ――ああ、湊ですか」

湊「落とし穴とは古典的なことしやがって…無事か?」

明「どうにか…」

湊「ケガしてんじゃねえか、見せろ」

明「大丈夫ですよ」

湊「いいから見せとけ」グイッ

明「忍川隼実という、ナンバーワンの殺し屋というのと一戦交えました」

湊「んで? ぶっ殺したのか?」

明「いえ、勝手に行ってしまいましたので助かった形です」

明「忍者みたいなノリでしたが、おふざけではなく強かったです」

湊「忍者、か…。リクが喜ぶだろうな…」

明「…」

明「【安価下2】」

 1 他の方とも合流しましょう
 2 この際、2人で行動しましょう
   A この先に何かあるかも知れません
   B ここは落とし穴で懲り懲りなので、今度は上の階へ行ってみましょう
   C 地上階に戻って、さらに進んでみましょう


湊「そう来ねえとな。さっさと神様ってのとご対面してぶっ飛ばそうぜ」

明「神様も相当強いらしいですがね」

湊「ハッ、お日様に勝てるヤツがいるか」

明「あなたらしいです」

湊「行こうぜ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 エリオ「ようこそ」ニッコリ
 4~6 アル「サムラーイ――じゃなかった…けど、殺す!」
 7~9 湊「ん?」明「どうしました?」


 ――神様の祭壇――

エリオ「ようこそ」ニッコリ

湊「てめえが神様か」

明「なるほど、確かに人の好さそうな笑顔はしていますが…」

エリオ「無益な殺生はわたしの好むものではありません」

エリオ「しかし、挑んでくるのであれば相手を――」

湊「いい部屋だな。天窓がでかくて、太陽さんさんだ」

エリオ「…」

湊「神様ってのは、お天道様と、どっちが偉いんだ?」


 【直下 コンマ判定】
 1~5 湊「太陽ォオオオオオ―――――――――ッ!」エリオ「ピラー」
 6~9 ???「雷様とも比べてみたいな――」


湊「太陽ォオオオオオ―――――――――ッ!」

エリオ「ピラー」

 太陽から放たれた光線がエリオールへ襲いかかり、遮断した。
 分厚いピラーだった。ピラーの受けた光線は乱反射され、周囲にさらに激しい威力で飛ばされる。
 散らされた細かな光線であっても、壁に黒い焦げ跡を刻みつけ、そこから火の手が上がってしまう。

エリオ「これでも、わたしの実力が分からないのであれば…あなたは命を投げ打つことになる」

湊「ふうーん?」

明(話には聞いていたが、これほど…?)

 【安価下2】
 1 でもやるっきゃねえ!
 2 さすがにちょっと2人じゃキツそうだし、一時撤退待ったなし


湊「相手に不足はねえな」

明「そうですね。あなたさえ倒してしまえば、決着です」

エリオ「…ならば、かかってくると良いでしょう」

湊「明、お前バーニッシュ得意だろ。ガンガン、でけえので狙ってけ」

湊「お日様バックアップはあるが、天窓を通過するまであと20分だけだ」

湊「それを逃したら、ここに日の光は届かない。20分だけなら、死ぬ気でやっても死にゃあしねえ」

明「分かりました。やりましょう」

エリオ「来なさい」

 湊が太陽光線を放った。
 再びピラーでそれが乱反射されるが、明は光を反射するほど磨かれた大剣を振るった。
 幅広の剣でさらに光を弾きながらピラーを攻撃すると、破砕音を響かせながら砕け散る。

明「光を反射させる構造をさせては脆いと踏んでいました」ニィッ

湊「太陽ッ!」

 シュバァンッ

 エリオが素足で床を蹴った。
 太陽光を逃れて湊に迫り、腕にはめていた金の輪を投げつける。
 手元を離れた瞬間に腕輪は猛烈な加速をしたが、湊のグローブはそれを受け止めてしまう。

湊「始めっから、てめえとは相性いいと思ってたんだ!」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 湊「食らえ――!」エリオ「残念ですね」
 4~6 湊「明ァ!」明「分かって、ます!」
 7~9 湊「ぶっ飛べ!」ズドォォォッ


湊「ぶっ飛べ!」

 ズドォォォッ

 グローブに吸収された衝撃が、轟音とともにエリオールに向けて放たれた。
 とっさに発動された防御重視の分厚いピラーでさえも一撃で粉微塵に吹き飛ばしてしまう。

 エリオールへのダメージはピラーでかなり軽減されていたが、その衝撃から逃れて飛びずさったところは、大きな天窓の下だ。
 明が再び大剣を横薙ぎに大きく振るい、エリオールは一足で跳んで部屋の隅に向かう。

明「角度は完璧ですよ」

湊「やれんじゃねえか――!」

 天窓を通過した太陽光線が、大剣に反射した。
 壁を抉りながらエリオールへと向かい、直撃する。

 【直下 コンマ】
 1~3 湊「やった…のか?」
 4~6 エリオ「見所のある若者が多いのは、喜ばしい限りです…」
 7~9 ???「何だ、もう始めているのか…」


湊「やった…のか?」

明「油断はできませんよ…」

 すでに祭壇の間は戦場と化したことで酷く荒れてしまっている。
 もくもくと舞い上がった塵煙でエリオールの姿が見えなくなっていた。


エリオ「――――無益な殺生は、好きではないのですが」


 穏やかな声がし、塵煙の中から何かが射出された。
 人体が破壊される、低くて鈍い音が断続的に響き、湊がふらりと倒れかける。

明「湊…!?」

湊「太、陽ォッ!」

 さらに何かが飛来し、湊が太陽光を照射してそれを消し去る。
 ようやく塵煙が晴れると、エリオールは手に細かな瓦礫を持っていた。

 それをコイントスをするように親指で弾き出していたのだ。

明「湊…体は?」ヒソ

湊「死ぬほどじゃねえ…。けど、満足にも動けねえな…」

明(腹部に4発…背中から飛び出していないから、体内にまだ残っている…)

明(この状態では厳しいものがある…)


 【安価下2】
 1 一時撤退に決まってる
 2 湊が逃げるだけの時間を稼ぎ、それから自分も撤退する
 3 それでもやるっきゃない


湊「作戦がある…」

明「それは、あなたがその状態でもできるんですか?」

湊「ただし、チャンスは1回限りだ…」

明「…いいでしょう、乗ります」

湊「作戦は――」ヒソヒソ

明「……分かりました」

湊「天窓から太陽が差さなくなるまであと、14分…それまで頼むぜ」

エリオ「1つ問いましょう」

 明が2本の太めの警棒を生成して両手に握った。
 傷を負った腹部を押さえながら湊も立ち上がり、エリオールと2人は対峙する。

エリオ「あなた方の望みは、何ですか?」

明「ある人に会うことです」

湊「てめえにゃ関係ねえだろうが」

エリオ「よろしいでしょう。――望みを抱いたまま、召されなさい」

 エリオが瓦礫の粒を弾き飛ばした。
 ポイントで動体視力を強化し、明は2本の警棒で次々と発射される瓦礫の弾丸を撃ち落とす。

エリオ「これは防げないでしょう」

 柱を蹴り折り、エリオールが肩に担ぎながら投げ飛ばした。
 ミサイルのように飛んだ柱を湊がピラーで下から突き上げて軌道を逸らす。

明「ッ――いない!?」

湊「アンテナ――! 左だ!」

 湊の声に従って明が警棒をバットに持ち替え、振るった。
 エリオールの脛でバットがくの字にへし折れて、その先端が飛ぶ。
 間一髪で顔を逸らして明は避けたが、同時にエリオールに投げ飛ばされる。
 エリオールの手を放れた瞬間に速度が変化する。気づいたら明は壁にめり込んでいた。

エリオ「次はあなたです、少年」

湊「太よ――」

 光線が放たれる前にエリオの拳が湊に突き刺さる。
 天窓に背中からぶつかり、ガラスの破片とともに湊の体は落ちた。
 その落下速度が加速され、エリオールの蹴りでさらに弾き飛ばされる。

エリオ「わたしは、あまねく全てを創造した神ではありません――」

エリオ「それでも昔は、武術の神――程度には呼ばれていましたよ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 エリオール強すぎた
 4~6 明「これでも食らってください、R・P・G!」
 7~9 そろそろ天ちゃん、出番待ってるんで…


明「これでも食らってください、R・P・G!」

 放たれた弾頭がエリオールに迫り、爆散する。
 だが、ピラーに阻まれていた。不要になったRPGを放り出し、巨斧を担いで明が駆け出す。

エリオ「何に希望を持っているのか分かりませんね」

 巨斧の刃をエリオは握った拳の人差し指と中指の間に挟んで止める。
 ぴたりと止まったことによる反動が生じて、明はとっさに手を放した。
 それでも、エリオールの方が速かった。反動が増幅されて明がまた吹き飛ばされる。

湊「おい、何ぼーっと日光浴してやがるんだ?」

 割れた天窓から再び太陽光線。
 エリオールがそれを逃れるように移動したが、同時に湊はヒートグレネードを出した。

湊「どこに逃げんだ、神様よぉ!」

 広がる閃光と熱。
 ヒートグレネードを光源に、光線が放たれた。

エリオ「コート」

明「そこ、です…!」

 コートで星のチカラが脱ぎ去られたところを、大薙刀で明が突き込んだ。
 たんっ、とエリオが地面を足で叩いてピラーが張られるが、アームとバーニッシュで強化されている明の攻撃でヒビが入る。

湊「そうら、もう一丁行くぜェ!?」

 再びのヒートグレネード。
 薙刀を短く持ち直して明が跳んだ。その先端を三日月型の巨大な刃に変え、重量と膂力で振り落とす。


 【直下 コンマ判定】(掌握の異能+3)
 1~5 エリオ「ノヴァ――」
 6~9 冬也「フルバースト」

……すまぬ
掌握の異能判定が出たってことはバットエンド……


 >>253
 冬也が関わる判定のために出てた補正なので、失敗=絶対バッドでもないですよ

―――――


エリオ「ノヴァ――」

 明の振り下ろした武器は、エリオールに触れた箇所から削り取られて消失した。
 ヒートグレネードによる光線攻撃は、直撃したにも関わらずエリオールにダメージは見られない。
 バチバチと音を立てて炸裂する星のチカラ――ノヴァを、アームのように全身に巡らせていた。

湊「ノヴァに、そんな使い方――」

明「湊、あと3分です!」

エリオ「3分も必要ありませんよ」ニッコリ

 触れた箇所から何もかもを削り食らうノヴァを纏ったまま、エリオールが動き出す。
 明は距離を取り、エリオールに触れられないようにと逃げ惑う。

エリオ「ノヴァの先を、あなた達は知っていますか?」


 【直下 コンマ判定】
 1~5 今度こそ…あかんかった
 6~9 槙島「ブヮァアアアアアア―――――――――ニィィイイイイ―――――――――ングッッ!」



エリオ「ノヴァの先を、あなた達は知っていますか?」

湊「知るかよ、んなもん! 最後の1つだ、持ってきやがれ!」

 湊がヒートグレネードを放り投げた。
 しかし、プラズマ状態の星のチカラで発動されたピラーがそれを飲み込み削り食らった。

明「そんな――」

エリオ「防ぎようのない破壊のチカラ」

エリオ「それをただ垂れ流すだけでは、ノヴァの神髄とは言えないのです」

エリオ「ピラー・ノヴァ」

 ノヴァの柱が立ち上がり、明はそれに足元から食われる。
 通常のピラーとは違い、中にまで満たされているノヴァに変換されたチカラが何もかもを削る。

 抜け出そうと伸ばした腕だけがその柱から逃れ、床にぽとりと落ちた。




                           ―――――― DEAD END




 湊がいると勝機あるんだけど、地力が違いすぎちゃってね
 まあ、うん、コンマさえ良ければムリじゃないはず

 ちょくちょく出てた救援の判定で取れなかったのが痛かったね

 【安価下2】
 リトライ先をお願いします
 1 >>248
 2 >>251
 3 >>255


 あ、ごめんちゃい
 ちょっと休憩いたしまする

 引き続き、安価よろしくです
 これは安価に含まんのです


 再開です

―――――

エリオ「ノヴァ――」

 明の振り下ろした武器は、エリオールに触れた箇所から削り取られて消失した。
 ヒートグレネードによる光線攻撃は、直撃したにも関わらずエリオールにダメージは見られない。
 バチバチと音を立てて炸裂する星のチカラ――ノヴァを、アームのように全身に巡らせていた。

湊「ノヴァに、そんな使い方――」

明「湊、あと3分です!」

エリオ「3分も必要ありませんよ」ニッコリ

 触れた箇所から何もかもを削り食らうノヴァを纏ったまま、エリオールが動き出す。
 明は距離を取り、エリオールに触れられないようにと逃げ惑う。

エリオ「ノヴァの先を、あなた達は知っていますか?」


 【直下 コンマ判定】
 1~5 今度こそ…あかんかった
 6~9 槙島「ブヮァアアアアアア―――――――――ニィィイイイイ―――――――――ングッッ!」


リトライ先>>251じゃないの?


槙島「ブヮァアアアアアア―――――――――ニィィイイイイ―――――――――ングッッ!」

 ヒートグレネードどころではない、途轍もない熱気と怒号。
 紅蓮の闖入者は盛大に床をぶち抜いて現れるなり、一瞬で空間を乾燥させてエリオールに炎をぶつけた。

湊「ッ――派手なことしやがる…」

明「ですが、頼もしい勢いの救援ですね」

 エリオールがノヴァを解除し、腕を振るった。
 それで生じた風が炎を孕んでかき消していくが、自ら出した炎の中を槙島は突き進んでガイアでエリオールを殴りつけた。

エリオ「っ――」シュバッ

 軽やかな受け身を取りながらエリオールが起き上がる。

槙島「そのザマは何だ、宮東」

湊「るせえよ、来るのが遅えんだ、てめえが」

明「槙島さん、その調子なら神様を壁をぶち破ってぶっ飛ばせますか?」

槙島「ようは根性だ、成せば成る!」

湊「だったら決まりだ。攻めまくるぞ」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 アル「ジャパニーズ・ひょっとこ、殺す!」湊「余計なのまで来やがった」
 4~6 槙島「うぉおおおおおお――――――――――っ!」
 7~9 エリオ「何人より集まったところで――」冬也「光蝶」ファサァッ


 >>265
 >>258の下2は>>260ですが、>>259は数えずに飛ばすので、さらにその下の>>261が採用されます
 で、>>261が選択肢3の>>255なので合ってる…はずです
 あれ、合ってるよね?


アル「ジャパニーズ・ひょっとこ、殺す!」

 槙島がぶち破ってきた穴からアルが飛び出してきた。
 イージスアーマーは一部が欠損していて、その中身――肉体に直で繋がれた機械部分を剥き出しにしたまま叫んだ。

槙島「しつこいヤツめ!」

湊「時間がねえ、そいつは俺が足止めする!」

明「お願いします!」

アル「お前ら全員! あ……エリオ以外、殺す!」

 アルが叫ぶと大腿部の装甲がスライドした。
 そこから小型ミサイルが射出されて、めちゃくちゃにそこら中で爆発を起こしまくる。

湊「黙ってろ、死に損な――」

エリオ「アル、あなたは素晴らしい戦士です」ニッコリ

 ミサイルの爆発が、その振動、光、破壊力――そういったものが増幅された。
 凄まじい衝撃で様々なものが弾け飛び、アームを使っているグラスパー達もまたタダではいられない破壊が巻き起こる。

槙島「貴様は、逃さんぞ!」

 青い炎が槙島から迸った。
 エリオールがそれをまた増幅した大気の振動でかき消そうとするが、ステルスで姿を消していた明が死角から大剣を振るった。

 突如として出現した刃はエリオールの腕を切断するに至らない。
 それでも、炎を打ち消そうとしたアクションは止まった。素早くエリオールは明の大剣を掴んで放り投げる。
 入れ違いに槙島がガイアのまま突進していき、エリオールを彼の背にしていた壁にぶつけ、さらにそのまま押し破った。

湊「神様よぉ、てめえ、俺の異能は消せねえらしいよな?」

 中指を突き立てて、湊が言った。
 3階の壁を破った先は中庭になっていた。
 足場はなく、また、太陽を遮るようなものもない。

 明が起き上がり、肉厚の青龍刀を生成した。
 すでに幾度となく浴びたダメージで体は軋んでいるが、エリオールを追って飛び出す。

槙島「何を考えているか知らんが、やれ!」

湊「たりめえだ! お天道様は、神様を超える! 俺が無敵じゃああああ――――――っ!」

 強く照りつける太陽光線が、余すことなくエリオールに降り注いだ。
 密着している状態の槙島も浴びることとなるが、コートで防ぐ算段を立てていた。

エリオ「コート…!」

 湊の全力の太陽光線は、コートですり抜けられた。
 槙島が空中でエリオールに頭突きをかまして離れる。
 まだエリオールを倒すには至っていないが、そこに影が差す。

明「コートばかりは、極めていないようでしたので――そこを突かせていただきます!」

 バーニッシュのかけられた青龍刀が、エリオールを襲う。
 身動きの取れぬ宙へ放り出され、湊の太陽光線をコートで受け流したばかりでアームの発動ラグが生じている一瞬のタイミング。

湊「やっちまえ、明ァ――――ッ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~5 エリオ「ここまで追い詰められるとは思っていなかった――」
 6~9 エリオ「そうか…合わせた力というのは、すごいものだ…」


エリオ「ここまで追い詰められるとは思っていなかった――」

 青龍刀が、エリオールの脇の下で挟んで止められた。
 明の目が驚愕に見開かれ、対照的にエリオールはすっと目を細める。

エリオ「でも惜しい」

エリオ「技術は力の差を埋めるのです。例えそれが、星のチカラであろうとも」

 砕かれた青龍刀の刃が明の頬を掠めた。
 地上4階の高さまで円錐形ピラーが立ち上がり、明を刺し貫く。
 ピラーに刺さった明という足場を得たエリオールが、悠々と自分の突き破られた壁へと跳ぶ。

アル「エリオ――次、ひょっとこでいいか?」

 アルが血まみれの湊を放り投げた。
 エリオールへの攻撃も、明への叱咤も、自分で抑えると言っておいたアルを無視しての行動だった。
 そのせいでアルによってなぶられ、腹の傷を広げられ、ボロ雑巾のように投げ出された。

槙島「っ…まさか、ここまで――」

槙島「だがしかし、俺はこんなところでめげはせん!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 エリオ「見逃してあげましょう…。とても楽しかった。だから、また来るといい」アル「エリオ…!?」
 4~6 槙島「――と言いたいが、俺は反省をする男だ…。撤退させてもらう!」
 7~9 冬也「明さん…大丈夫?」


槙島「――と言いたいが、俺は反省をする男だ…。撤退させてもらう!」

アル「逃がすはずない…!」

 アルが槙島へ飛びかかったが、明や湊に劣らないほどアルもボロボロになっていた。
 槙島は長く筋肉質な足で襲いかかってきたアルの腹に前蹴りを叩き込み、炎を空間いっぱいに広げて目くらましにする。

エリオ「アル…逃がしてあげましょう」

アル「エリオ!? 何言ってる、あいつら俺の――」

エリオ「アル、いいんですよ」ニッコリ

アル「っ…その笑顔は、卑怯だ…」

 タタタッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 アル「……でも、やっぱり逃がせない!」ダッ エリオ「…」
 4~6 エリオ「新たなイージスアーマーをつけてからでも間に合います。時間はあるのですよ」
 7~9 冬也「――ボクの友達に、何をしてくれたの?」スパァンッ


 冬也とてんちゃん、ほんとに何しとるんや…

―――――

槙島「宮東、お前顔が青いぞ!? しっかりしろ!」

槙島「それに菊野! お前もだ、うんとかすんとか呻いていろ、その方が生きていると分かる!」

 タッタッタッ

槙島「全く、何というザマだ、追い詰めたはずだったのに返り討ちなどと…」

槙島「そもそも、あのダメダメ女は何をしているんだ!?」

槙島「あと朝霧、それにともに来るという者もだ!」

槙島「全く、なっていないぞ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 忍川「拙者、忍者でござる」シュタッ 槙島「そこをどけ」
 4~6 忍川「ほほう、逃走でござるか。しかし、イージスソルジャーは外にひしめいているでござるよ?」
 7~9 槙島「むっ…外のイージスアーマーの兵隊が…見事に倒されている…?」


 ようやくか、ようやくなのか!?
 一体、このタイミングで何が起きるんだ!?

 【0】
 【直下 コンマ判定】
 1~3 沙神「エリオ…ケラウノスの観察準備ができたから…ここも焼く」エリオ「国防長官が買ってくれればいいですね」ニッコリ
 4~6 冬也「師匠、外の兵隊は好きにしていいんで…神様はボクがやります」
 7~9 忍川「エリオール殿を追い詰めるとは、見事でござったな」シュタッ 槙島「貴様、そこをどけ!」
  0  天上院「キミが神様?」エリオ「…あなたは?」


冬也「師匠、外の兵隊は好きにしていいんで…神様はボクがやります」

天上院「あのブリキの兵隊より、神様の方が興味がある」

冬也「ダメですよ。だって、見て…槙島さんが、湊と明さんを担いで出てきてる」

冬也「…あんな目にしたんだから、ボクが3対1でもダメだったんです、多分」

天上院「それを冬也がやれるのかい?」

冬也「やります」

天上院「ブリキの兵隊でおもちゃ遊びをしてろって言うのかい?」

冬也「最近のブリキは頑丈だから、手応えありますよ」

天上院「…つまらなかったら、何をする?」

冬也「…………師匠の命令に1回だけ、何でも従います」

天上院「いいだろう。行っておいで、冬也。邪魔者は全部まとめて、僕が軽くひねっておくから」


 【直下 コンマ判定】
 1~5 アル「また…新手…今度はジャパニーズ・ガンマン…!?」
 6~9 アル「ジャパニーズ・ガンマン、殺――」冬也「邪魔」

 【下2 コンマ判定】
 偶数 天上院「やあ、隼実じゃないか」忍川「ややっ、これは天上院殿、お久しゅうでござる」
 奇数 天上院「これがイージスアーマー…面白ければいいな」
 ※0は偶数扱いです



アル「また…新手…今度はジャパニーズ・ガンマン…!?」

エリオ「また、いらしたのですね」

冬也「湊や、明さんを傷つけたのはあなたですね」チャキッ

 冬也が何もかも焼けこげた部屋に踏み入り、コルトをエリオに向けた。
 無視をされたアルがその射線上に立ち、冬也を睨みつける。

アル「お前ら、邪魔する。だから、殺す…!」

 アルが小型ミサイルを発射した。
 両太腿から2発ずつ、計4発のミサイルは発射と同時に撃ち抜かれて爆発した。

 【直下 コンマ判定】(怒りの冬也+2)
 1~3 アル「頭にきた…。お前、次にそれを撃ったら爆破する!」
 4~6 冬也「邪魔しないでください。ボクは神様にしか用がない」
 7~9 アル「やっぱりお前らのことなんか――」スパァンッ


アル「頭にきた…。お前、次にそれ撃ったら爆破する!」

冬也「だったら、こうだ…!」

 コルトをホルスターへ差し、冬也が飛び出した。
 アルもまた、満身創痍の状態でスラスターを噴かして突撃する。

アル「ッ!?」

 アルの放った蹴りを冬也は掴んで関節部分からねじって折る。
 すでにイージスアーマーがボロボロになっていたこともあったが、力任せではなく、技術によるものだった。
 すかさずアルが冬也の襟を掴みにかかるが、投げられる前に素早く冬也が跳び、そのまま逆にアルを投げ飛ばしてしまう。

アル「お前、ジャパニーズ・カラテカ!?」

冬也「違う――」グイッ

 投げたアルを掌握の異能で握り、引き寄せる。
 握り拳がアルの顔面へ叩き込まれ、そのまま床を破って殴り倒された。

冬也「ただの友達だ」

 階下でアルは完全に気を失っていた。
 それを眺めていたエリオールが目を細くする。

エリオ「友情に厚いとは美徳です」

エリオ「しかし、その衝動に突き動かされるだけでは何も得るものはないでしょう」

冬也「そんなのどうでもいいです。…何かが欲しくてきたんじゃありません」

エリオ「それならば、ここへ来た目的は?」

冬也「友達に助けてって言われたから」


―――――

 今夜はここまでです
 どうもありがとうございました


天上院「やあ、隼実じゃないか」

忍川「ややっ、これは天上院殿、お久しゅうでござる」

天上院「相変わらず忍者をやっているのかい?」

忍川「天上院殿も元気そうなご様子。何よりでござる」

忍川「拙者、今はここへ参った外敵を誅殺するようにと仕っているでござる」

天上院「じゃあ僕とやるわけだ」バチッ

忍川「そうならざるをえないところでござるが、天上院殿には多大な恩のある身」

忍川「できることならば敵対したくはないでござるよ」

天上院「つれないことを言うものじゃないよ、隼実」

天上院「前々からキミには少し、興味を持っていたんだ」

忍川「仕方ないでござるな…。これも巡り合わせ、拙者も忍者として与えられた仕事をなすでござる」チャキッ

忍川「お命、頂戴ッ!」

 忍川が異能で分身した。
 さらに忍刀を抜いて天上院へと襲いかかる。激しい雷電が天上院から放たれ、分身体が煙を上げて消え去る。

忍川「こっちでござる!」

 天上院の頭上から忍川が落下し、バーニッシュ・プラズマのかかった忍刀を振り下ろした。
 片手で忍刀を受け止めて天上院が一瞬で地面へ叩き伏せるが、それも煙を上げて消える分身体――。

忍川「これが忍者の戦いでござるよ」

 天上院の胸から刀が突き出た。
 へえ、と天上院が口元をにやけさせる。

忍川「心の臓は貫いたでござる。天上院殿と言えども――」

天上院「忍法・空蝉って言うんだったか」

 忍川が貫いた天上院の姿が、イージスアーマーに変化した。
 すかさず忍刀を引き抜いた忍川だったが、イージスソルジャーがぞろぞろと群がってくる。

忍川「ややっ、これは一体…傀儡の術でござるか?」

天上院「星業技術とは言え、電気に変換されて駆動しているのは変わりない」

天上院「だったら異能で充分に操ることは可能だ。隼実、キミの影分身の術と、僕の傀儡の術」

天上院「どっちが上か、比べてみようか?」

忍川「やはり一筋縄ではいかぬでござるな…。忍川隼実、推して参る!」

 忍川の分身体が遅いくるイージスソルジャーを相手にし、本体が天上院へと向かっていく。
 天上院の体術と忍川の忍術が激しくぶつかり合い、そこかしこでイージスソルジャーと分身忍川が戦う。

 たった2人の盛大な闘争がそこで巻き起こっていた。


 【安価下2】
 1 そろそろ、明が目を覚ますし、視点戻そうか
 2 主人公じゃなくなってから主人公力増してる冬也視点にしとく?
   ※冬也視点はコンマ判定での進行


冬也「ディスバージ…!」

 コルトから放たれたレーザーが無数に枝分かれした。
 無秩序に上下左右へ直進しながら分散したレーザーがエリオールの左肩を僅かに掠める。
 降ってきた瓦礫をエリオールが蹴り飛ばし、超加速して冬也へ向かったがそれを掌握の異能で掴んで払いのける。

エリオ「ならばこれでは?」

 ふうっと息をエリオールが吐く。吐息が増幅され、突風となって吹き荒れた。
 強風とともに様々な瓦礫も動きだし、それらが同時に加速されて弾幕となって冬也へと襲いかかる。

冬也「くっ…! ピラー!」

 祭壇の間を冬也が飛び出し、壁を叩いた。
 飛び出た部屋いっぱいに無数の細かなピラーが突き出してエリオールを差し穿とうと迫るが、アームをかけただけの徒手空拳で砕け散る。

冬也(やっぱり強い――)

冬也(グラスプスキルも総じて高いけど、元々の身体能力が並じゃない)

 とんっ、とエリオールが跳んで冬也を追いかけて祭壇の間を出てくる。
 跳んだその勢いを増幅させて一瞬で冬也までの距離が詰まる。エリオールの繰り出した突きは顔を振って避ける。
 が、着地と同時に、意趣返しとばかりに天井から円錐形のピラーが突き出して冬也を襲った。

 半身になり、ギリギリで回避をしたがエリオールの拳は始動していた。
 頬に拳がめり込み、そのまま殴り飛ばされる。廊下の壁を貫通して無人の部屋に転がり、ゆっくり冬也は起き上がる。

冬也「はぁっ…はぁっ…」

エリオ「これだけわたしと打ち合える者はそうそういないでしょう」

エリオ「純粋な格闘技の試合とは違いますが、それでも相手になる者はほとんどいませんでした」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 エリオ「しかし、まだあなたとわたしには実力に差が開いています」
 4~6 エリオ「あなたを失うのは惜しい。その銃を下ろしてはもらえませんか?」
 7~9 冬也「生憎だけど…どれだけ強くても負けるつもりはないです。それに、勝機は見つけた」


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 冬也「誰かを傷つけるために、このチカラは使いたくなかったけど…」ファサァッ
 奇数 エリオ「じきに、この国はケラウノスで焼かれます。わたしはまだ死ぬ理由がありませんので、ここで失礼しますよ」
 ※0は偶数扱い


冬也「誰かを傷つけるために、このチカラは使いたくなかったけど…」ファサァッ

 光蝶が舞った。
 黄金に輝き、ひらひらと儚く揺れる光の蝶にエリオールが目を細める。

エリオ「どのような異能かは分かりませんが、大したものには思えませんね」ニッコリ

冬也「大したチカラじゃないですよ」

エリオ「それで一体どうするのか、見せていただきましょう――」

 エリオールが光蝶の舞う室内に踏み込んだ。
 同時に礫を放つ。容易く音速を超える礫は銃撃と何ら変わらない。

冬也「っ…!」

 ピラーで礫を受け止めると、ヒビが入った。
 そこへエリオールが飛び蹴りを放って破る。上げた腕でガードをしても、増幅の異能でガードごと弾かれた。

エリオ「せめてあと10年といったところでしょうか」

 次々とエリオが拳打を繰り出し、必死になって冬也はそれを捌く。
 腕のガードが弾かれれば細いピラーで受け止め、その間に次を戻した腕で防ぐ。
 エリオールの攻撃を受ける度に砲撃のような音が鳴り、少しずつ冬也の身体が壊れていく。

 皮膚が裂け、肉が腫れ、骨が軋む。
 それでも冬也は嵐のような猛攻を歯を食いしばって耐える。

エリオ「ここで失うには惜しい命でした」

 両腕のガードが吹き飛ばされ、エリオールの蹴りがピラーを突き破って冬也の腹に刺さった。
 込み上げてきた血を吐きながら冬也は激しく蹴り飛ばされ、その先の壁から一際強固に形成されたエリオールのピラーが突き出る。

冬也「光蝶、発動――」

 背中から冬也が壁に激突した。
 冬也を突き刺そうとしたピラーはその寸前に消失していた。

エリオ「っ――!?」

 【直下 コンマ判定】
 偶数 冬也「光蝶は空間にある星のチカラを星に返し、その分だけボクへ返還する」
 奇数 冬也「光蝶の鱗粉は星のチカラを分解して、星に返還する。もう、この空間であなたは異能もグラスプスキルも使えない」
 ※0は偶数扱いです


冬也「光蝶の鱗粉は星のチカラを分解して、星に返還する。もう、この空間であなたは異能もグラスプスキルも使えない」

エリオ「星に返還をする…ですか」

冬也「そして――」ダンッ

 冬也が足を踏み鳴らした。
 室内に大きなピラーが発動され、円形に隔絶される。

冬也「こうすればあなたが逃れるためには、ボクを倒すしかなくなる」

冬也「神様って崇められるような人だろうと…湊をあれだけボロボロにした」

冬也「律の発明を悪用した」

冬也「だから、許さない」

エリオ「なるほど…。しかし、あなたは蝶の異能と、ピラーを同時に併用している」

エリオ「星のチカラが使えずとも、充分に渡り合うことができます」

冬也「ここから先は、拳で決着をつける」


 【直下 コンマ判定】
 一方、明たちは…
 1~5 明「ぐっ…」槙島「目を覚ましたか、菊野!」
 6~9 槙島「幸い、傷は見た目ほど酷くはないようだったぞ」明「っ…それでも、あなたの声が傷口に響きます…」


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 槙島「むっ…変なところへ迷い込んでしまったな…」明「ん…」槙島「目を覚ましたか!」
 奇数 槙島「また落とし穴にかかるなど、不覚…」明「痛っ…な…あれ、ここは…?」槙島「おおっ、目覚め――」沙神「しぶとい…」
 ※0は偶数扱いです


 ――聖堂・地下――

槙島「また落とし穴にかかるなど、不覚…」

明「痛っ…な…あれ、ここは…?」

槙島「おおっ、目覚め――」

沙神「しぶとい…」

 エリオールのピラーで刺し貫かれた左肩の痛みで目が覚める。
 覗き込んできた槙島の暑苦しい顔面に目を背けてしまうと、その先に沙神がいた。

槙島「沙神!? ここで会ったが100年目だ、今日こそは――」

沙神「ぽちっとな」

 プシュ-

明「この臭い…槙島さん、異能は使ってはダメです…。可燃性ガスの可能性が…つっ…」

槙島「小癪な真似を…」

沙神「こうでもしないと、こっちが死んじゃうから…」

明(あの忍者の傭兵が近くにいない…? だとしたら、これはチャンスかも知れませんね…)

明(しかし、傷が痛む…。気絶していたようだが、神様はどうなったのか…)

明(湊があからさまに重傷のようですね…。顔色もひどい…。まずはこの場をどうするか――)

槙島「沙神、貴様は何を企んでいる!?」

沙神「マッキー…うるさい…。ここ、反響するから」

明「【安価下2】」

 1 槙島さん、黙っててください。傷に声が響きます
 2 沙神さん、槙島さんに見逃してほしければ大人しく質問に答えてください
 3 槙島さん、離脱するのを最優先にしましょう


明「沙神さん、槙島さんに見逃してほしければ大人しく質問に答えてください」

沙神「見逃してほしいのはそっちじゃないの?」

槙島「これ以上振り回されるなどごめんだ! ここで俺が異能を使えば、木っ端みじんだぞ!?」

明「木っ端みじんかは置いておいて、ピラーで爆発など防げます」

明「そして、爆発が収まった瞬間に槙島さんがあなた目掛けて襲いかかる…」

明「武闘派の槙島さんなら、あなたなど瞬殺でしょうし」

沙神「…」

明「では…質問をします」

明「【安価下2】」

 1 ケラウノスや、イージスアーマーといった兵器で何をするつもりですか?
 2 ここで何をしていたのですか?
 3 その他、自由質問
   ※1+2とか、なしですよ


明「ケラウノスや、イージスアーマーといった兵器で何をするつもりですか?」

沙神「…言ってもいいけど、わたしの異能知らないの?」

槙島「思考欠陥の異能など、随時、メモを取れば打ち破れる!」サッ

明「…そんな方法があったんですか」

槙島「書くものをくれ、菊野」

明「…………ボールペンでいいですね」スッ

槙島「さあ、吐け!」パシッ

沙神「…戦争をするんだよ。普通に考えれば分かるでしょ」

明「戦争? そんなものを起こしてどうしたいんですか?」

沙神「だって退屈なんだもん」

槙島「退屈だと…?」

明「意味が分かりませんね。戦争が起きれば楽しくなるとでも?」

沙神「なるよ…」

沙神「いつだって戦争は面白い。大好き」

沙神「だから世界中が焼けるくらいの戦争を起こすの」

沙神「侵略戦争はあまり起きそうにないから、1つの脅威を巡った戦争を起こす」

沙神「スイッチ1つで国を焦土にするケラウノスと、それを止めるために投入されるイージスソルジャー」

沙神「血で血を洗って、戦火はどんどん拡大してく。人間はどんどん死んで、世界中が荒れていく」

沙神「世界が荒れていったところで、エリオールが出てきて神様になって――」

明「全くもって意味が分かりませんね…。要するに、愉快犯ですか?」

明「自分が退屈だから、歪んだ愉悦を求めて戦争を起こすと?」

沙神「うん」

明「【安価下2】」

 1 あなたはここで息の根を止めないとダメそうですね
 2 戦争がしたければ1人でどこへでも喧嘩を売ればいいでしょう。他人を巻き込む必要なんてありません
 3 その他、自由台詞で方向性決めちゃって


明「愉快犯なら、理屈を言っても諭してもムダですね」

明「ならば、全力であなたを止めるのみ」

沙神「そういう、つまらない人ばっかりだから嫌だ…」

沙神「だらだら人生を消費しちゃうくらいなら、大きい花火でも打ち上げたいよ」

槙島「ふん、貴様は本気になったことさえないから勝手な理屈を持ち出しているだけだ」

沙神「本気って何?」

沙神「何にも必死になったことないんだもん…」

沙神「必死にならないとやり遂げられないくらいのものなんて、限られてるよ」

明「どこまでも哀れな人ですね」

明「槙島さん、やりましょう」

槙島「おう!」

沙神「ところでさ、マッキーの異能って何だっけ?」

 【直下 コンマ判定】(思考欠陥の異能-3)
 1~3 槙島「その身で分からせてやる、燃え散れ!」
 4~6 槙島「忘れたならば、その身で思い出――」明「槙島さん!?」
 7~9 槙島「わはははっ、そんなもの――何だったか」明「えっ…?」


 何か今日…多くね?

 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 槙島「メモを取っている! 異能を使わず、貴様を倒す!」
 奇数 沙神「むしろ、何覚えてる?」槙島「……?」明「槙島さん…?」
 ※0は偶数扱いです


槙島「メモを取っている! 異能を使わず、貴様を倒す!」

沙神「あれれ?」

 首を傾げた沙神に槙島が飛び出した。
 しかし、異能を使ってはいけないことは覚えていても、その理由までは忘れさせられていた。

明「槙島さん、グラスプスキルを――!」

沙神「えいやっ!」

 生身で無防備に飛び出した槙島に、沙神のアームで強化された細腕がぶち込まれた。
 派手に殴り飛ばされ、地下室の硬い石の床へ頭を打ちつけてしまう。

槙島「何、故――」バタッ

沙神「マッキーがいないなら…どうにかなりそう」

明「仕方ないですね…しかし、わたしは記憶力がいいので、そうそう引っかかりませんよ」

沙神「わたしの異能って、ちょっと凶悪なの」

明「【安価下2】」

 1 言い残したいことがあるなら、聞いてあげますよ
 2 今さら聞く耳など持ちません、覚悟!


明「言い残したいことがあるなら、聞いてあげますよ」

明「もっとも、無事に言い終えられるかは知りませんが…!」

 クロスボウを生成して発射する。
 矢はバーニッシュで極端に速度を増し、沙神の反応を追い抜いて左腕に刺さった。

沙神「っ…!」

明(やはり彼女は自称した通りに戦いには向かないタイプ――)

明(左腕が使えないのは手痛い状態ですが、うまくやればいける…!)

沙神「記憶って簡単に変わるんだよ」

明「だから何です、そんな変わりやすいものをどうこうできるから勝ち誇っているんですか!?」

明「ならば質量保存の法則など無視して、ゼロからものを作り出すわたしの方がよほどの異能です!」

 さらにクロスボウを発射したが、沙神も駆け出していた。
 矢は外れて奥の壁へと突き刺さる。ぽたぽたと左腕から血を流しながら沙神が迫る。

明(全身のダメージのせいで、走るのはおろか、歩くことさえキツい――)

明(かと言って、ここには可燃性ガスが満ちているから火器も使えない)

沙神「記憶をいじれば人間なんて、どうにでもなっちゃうの」

 短剣を生成し、近づいた沙神に振るう。
 だが、目前で沙神は跳んで明の頭上を飛び越えた。

沙神「この手は生き物相手なら最強」

 【直下 コンマ判定】(思考欠陥の異能-2)
 1~3 沙神「つーかまえた」ガシッ
 4~6 明「触らせるはずが、ないでしょう!」沙神「っ!?」
 7~9 明「そうくるのは、見抜いています」


明「触らせるはずが、ないでしょう!」

 明を飛び越え、後頭部へ伸ばされた沙神の手。
 しかし、ピラーを発動して沙神を弾き飛ばして振り返った。

沙神「…効きが悪い…」

明「あなたの異能に影響を受けるほど、ヤワな思考回路ではありませんから」

沙神「でも少しずつ、あなたの思考はおかしくなる」

沙神「だんだん、分からなくなってくるよ」

沙神「どうして武器を手にするか、どうして戦っているのか、どうして生きているのか」

沙神「わたしの言葉を聞けば聞くほど、あなたの頭を蝕んでいく」

明「ならば、それまでにあなたを葬るまで!」

 【安価下2】
 1 傷の痛みは我慢して積極的に攻めていく
 2 迎撃主体、距離を取られたらクロスボウで攻めていく
 3 その他、自由戦法
   ※左肩負傷中、その他にもダメージ多め、可燃性ガス充満中で火気厳禁中


明「そのイカれた考えとともに、あなたの命運もここで断ち切らせてもらいます!」

 震える両膝を叱咤し、アームをかけて沙神に向かって駆け出す。
 右手に銛を出し、手首にかけたゴムを伸ばしながら短く持った。

明「はぁあああああっ!」

沙神「そんなに近づいていいの?」

 銛を振るうものの、傷の痛みが邪魔をする。動きは傷を庇うように緩慢になり、思いきりがなくなる。
 悠々と沙神は振られる銛を掴んで止めた。強く引かれるだけで体が引きちぎられるような痛みに襲われる。

明「っ――」

沙神「強がっても変わらないことはあるよ」

 沙神が言いながら懐から星業銃を引き抜いた。
 小さな機械音がし、その銃口が開かれる。音と銃口の動きで範囲攻撃と悟ったが、思うように体が動かない。

明「それでも――弱いままではいられない!」

 星業銃から星のチカラが光条となって撃ち出される。

 【直下 コンマ判定】(負傷-1)
 1~3 沙神「ねえ…どんな気持ち? もう、痛みもない?」
 4~6 明「コート…!」沙神「っ――」
 7~9 明「はぁあああああっ!」ズンッ


明「コート…!」

 アームで身にまとっていた星のチカラを、その身に降りかかった光条ごとするりと脱ぎ捨てた。
 溢れ出た光の中から明は飛び出して、その手に握り変えた剣を渾身の力で振り上げる。

沙神「っ――」

 斜めに沙神の身体が切り裂かれた。
 再びアームをまとった二撃目は、沙神に手首を掴まれて振り下ろせない。

明「わたしは10年前に自分を失いました」

 剣を鎌へと持ち替えて、手首を返す。
 刃が取り押さえようとしていた沙神の腕を浅く傷つけ、退かせる。

明「同時に、今のわたしが産声を上げた」

 距離を取られたのならば、長物で詰める。
 鎌は瞬時に槍となる。踏み出した一歩とともに唸りを上げて突き込まれる。

沙神「そんな状態で、こんなに…!」

明「しかし死んではいなかった! 生きなければならないと、教えられた!」

沙神「だったら、もう1発――」

 槍を鎖鎌に変え、その分銅を投げつける。
 沙神の星業銃を握る手首へきつく鎖は絡みつき、明が引き寄せた。
 照準が逸れたまま光条が吐き出され、床を抉りながら沙神の体が浮き上がった。

明「あなたにも教えてあげましょう――」

 鎖鎌が、明愛用の金属バットへと姿を変えた。
 引き寄せた時の姿勢から、軸足で床を蹴って腰を前へと突き出す。
 完全に体勢を崩しながら向かってくる沙神をボールに見立てて、バットを振り切る。

明「死んでしまったら、もう2度と生きることができないんです!」

 沙神が必死の足掻きで腕を伸ばした。

 【直下 コンマ判定】
 1~4 沙神「触っ、た――」
 5~9 明「成敗、完…了――」


 鈍い音が響き、沙神がバットでぶっ飛ばされる。
 天井へめり込んで、数秒の間を置いてから重力に引かれて落ちた。

沙神「触っ、た――」

 指先に残った感触を確かめ、沙神は力を失う。
 同時に明もまた、バットを振り切った姿勢のまま倒れ込んだ。

 【直下 コンマ判定】
 最後の足掻きで沙神に触れられて…
 1~3 記憶喪失に陥りました
 4~9 恩人の記憶を失いました
  0  触られたけど、思考欠陥の異能は発動されていなかったので無事でした


 ――聖堂・4階――

 エリオールの長い足による蹴りが冬也の脇腹を打ちつけた。
 歯を食いしばりながらそのまま冬也は拳を叩きつけ、エリオールは殴り飛ばされる。
 とんっとんっ、と片足で倒れぬようにと跳んでエリオールはこらえるが、さらに冬也は飛び出す。

エリオ「まるで放たれ矢のようですね」ニッコリ

冬也「あなたは機械だ!」

 前のめりになりながらのパンチは、しかし、エリオールの膝蹴りを腹に受けて届かなかった。
 さらに後頭部を組んだ両手で打ちつけられて冬也が床に倒れ込む。腰を落としながら瓦割りをするようにエリオールが拳を落とす。

 しかし、腹這いのまま横に転がり、冬也はそれを避けた。
 片腕を床に突いて体を押し上げ、バネのように飛び起きながらエリオールに蹴りを浴びせる。

冬也「機械仕掛けの神――いきなり出てきて、何もかも解決しようとする舞台装置!」

 体勢を崩したエリオールにさらに飛びつくが、両手首を掴まれ、投げ飛ばされる。
 自ら張っているピラーの壁へ激突してずり落ちた冬也へ、エリオールが迫る。

エリオ「それはわたしにぴったりの言葉です」

冬也「人間はそんなのいらない!」

 ムチのようにしなったエリオールの蹴り。
 さらに蹴り飛ばされたが、ハンドスプリングの要領で冬也は跳ね起きる。

冬也「あなたへの違和感は…まるで人間らしさを感じられないところです」

エリオ「そうですか」

冬也「相槌だけで何も自分の中に受け入れない…」

冬也「何もかもを受け入れてるんじゃなくて、あなたはただ肯定するだけで誰の背中でも押すだけなんだ」

冬也「増幅の異能は、何かが起きていないと何の力も生み出さない」

冬也「異能はグラスパーの人間性そのもの――つまり、あなたは自分じゃ何もできやしない」

冬也「誰かがいて初めて成り立つ、ただの増幅装置…。なのにどうして、こんなことをしてるんですか?」

エリオ「あなたが仰っている通りです。わたしの中には何もなく、彼女もまた空虚を埋めたがっていた」

エリオ「彼女の中にかろうじて存在していた、誰しもが少しは持っている小さなものを…結果としては増長させただけでしょう」

冬也「自分がなくても、あなたは常識や思慮がある。なのに何で止めなかったんですか?」

エリオ「…わたしはあまねく全てを創造した神ではありません」

エリオ「しかし、誰かに必要とされるのならば応じたいと思うのが人間というものでしょう」

エリオ「たまたま、その初めの誰かが彼女だっただけのことです」

エリオ「さあ、終わりにしましょう。もうあなたも辛いはずです」

エリオ「その身命を賭して、挑んできなさい」

エリオ「あなたとこうして拳を交えていると、わたしも何かが生まれそうな気がしてくるのです」ニッコリ

冬也「…」グッ

 ふぅーっと息を吐き出し、冬也は拳を握った。
 エリオールもまた、柔和で邪気のない笑みを浮かべたまま4本貫手の形を作る。

 先に冬也が床を蹴った。
 迎え撃つエリオールが腰を低くする。
 互いの手と手が擦れ合い、刹那にも満たぬ拮抗が生じ、そこから解き放たれる。

 【直下 コンマ判定】
 1~5 冬也敗北
 6~0 冬也勝利


 響いた音は鈍く、重かった。
 光蝶が消え去り、ピラーが解除されて溶けるようになくなった。

エリオ「見事でした」

エリオ「あなたの想いは強く響きました」

 膝から崩れ落ちた冬也の体をエリオールが支え、ゆっくりとその場へ横たわらせる。

エリオ「この場はわたしが勝ちとなります」

エリオ「またいずれ、出会う時がくることを願っています」

 ゆったりとした足取りでエリオールが去る。
 取り残された冬也は指一本動かせぬ体のまま、目だけでその背中を追いかけた。


 【直下 コンマ判定】
 偶数 天上院「隼実、もう前座は終わりでいい。本命がようやくあいてくれた」
 奇数 忍川「むむっ…どうやら、雇い主がやられた模様。拙者、これにて任務終了、さらばでござる!」シュタッ
 ※0は偶数扱いです


 ――聖堂広場――

天上院「隼実、もう前座は終わりでいい。本命がようやくあいてくれた」

忍川「拙者は前座でござったか」

天上院「そもそも僕は神様に興味があったんだ。キミも、ブリキのおもちゃももう必要ない」

忍川「神様――ああ、エリオール殿でござるか」

忍川「あの者も、天上院殿に勝るとも劣らぬお方でござる」

天上院「キミがそう言うなら、なおさら面白そうだ」

忍川「拙者もぼちぼち、天上院殿のお相手をするのは骨が折れそうでござった」

忍川「これにて、拙者はさらば!」シュタッ

 スタスタ…

エリオ「何やら、大変な様相になっていますね…」

天上院「キミが、神様かい?」

エリオ「あなたは?」

天上院「…ボロボロじゃないか、キミ」

エリオ「将来有望な若者と手合わせをしていたので」


 【直下 コンマ判定】
 1~5 天上院「まあいい、今度は僕の番だ」エリオ「あなたも手練のようですね」ニッコリ
 6~9 天上院「それじゃあつまらない。また来るよ」


天上院「それじゃあつまらない。また来るよ」

エリオ「そうですか。では、またお会いしましょう」

 スタスタ…

天上院「冬也はどうだった? 彼はあれでも一応、僕の弟子なんだ」

 ピタッ

エリオ「良い弟子を持ちましたね」

天上院「バカを言わないでほしいな。負けるだけならともかく、キミを仕留めきれなかったんだ」

天上院「中途半端に傷物にして、僕がつまらない結果になってしまった」

天上院「結局、ブリキ人形も手応えがなかったし、どんな折檻をするか…。何がいいと思う?」

エリオ「わたしはそのような趣味を持ち合わせていませんので」

天上院「ふうん?」

エリオ「では、失礼しますよ」

天上院「…………面白そうで、つまらなそうな男だな」




 何もかもが燃えていた。
 一面の焼け野原が、そこにあった。

 立ち尽くしたままでいた。
 夜の空を焦がす、赤い、赤い炎。
 もくもくと黒い煙が空へ広がり、空を覆い隠していく。


 「誰――?」

 「どうして助けてくれたの…?」

 「このままいなくなっちゃえば、きっと楽になれたのに」


 そこに誰がいたのか。
 わたしは誰かを涙を溜めた目で睨みつけていた。

 その答えはなく、黒い煙が視界を覆い隠す。
 黒く、暗く、深く――



 確かにそこにいた誰かは煙に包まれ、消え去っていく。
 赤い炎がその光景を焼き、黒く焦がして灰になって燃え尽きる。

 これは一体、何の記憶だったのか――。


 【直下 コンマ判定】
 1~3 明「…………いい加減、この病人が食べるような食事も飽きましたね」
 4~6 明「ダウト!」槙島「くっ…何故分かった!?」
 7~9 明「何だか、頭が妙に空っぽになってるんですよね…」


 ――異能管理機関東京支部・医務室――

明「…………いい加減、この病人が食べるような食事も飽きましたね」

律「そんなわがまま言っちゃダメです。はい、あーん」

明「あーん」

 モグモグ…

律「これで食事終了です!」

明「はあ…こうも味気ない食事では楽しみにもなりませんね」

律「ふっふっふっ…そろそろ、明さんがあれを恋しくなると思って、ちゃんと買ってきたです!」

明「何を買ってきたんですか?」

律「じゃじゃーん! 明さんでも唸らせられる、極上アイスです!」

明「何だ、アイスですか。もっとすごいものかと」

律「えっ…?」

明「冷凍庫にでも入れておいてください。気が向いたら食べますので」

律「えっ…ええっ…!? あ、明さん…どうしちゃったんです!?」

明「な、何ですか、急に…?」

律「だ、だってアイスを見て目の色を変えない明さんなんて…!」

明「いやいや、意味が分かりませんけど…」

律「明さんが…こ、こんなの明さんじゃないぃ~っ…!」

 タタタッ

明「そんな、走って逃げるほどのことしましたか…?」

明「にしても、暇ですね…」

明「【安価下2】」

 1 傷が治るまで安静にしていましょう…
 2 律くんが持ってきてくれた本でも読んで暇を潰すとしましょう
 3 そう言えば、報告書をまだ作成していませんでしたね…さっさとやりますか…


明「そう言えば、報告書をまだ作成していませんでしたね…さっさとやりますか…」

明「えーと…1週間前にゴッドノウズ入りで…わたしと、湊、槙島さん、それに六星さんの4名で入国…」

明「そう言えば…結局、冬也くん達は来なかった…? 迷子になったままでは…?」

明「まあ良しとしましょう…。イージスアーマーがわんさかいて、乗り込んで、忍川隼実と戦って見逃されて…」

明「湊と合流をして、神様ことエリオール・コンデンナーと戦闘」

明「一歩及ばず、負傷して気絶――」

明「…………」

明「目が覚めたら槙島さんによってどうにか救出されていたものの、聖堂地下にいて、沙神唯乃と交戦」

明「どうにかこうにか、わたしが倒した…はずですけど、どうも記憶があやふやなんですよね…」

明「沙神唯乃の異能の影響…っと書いておけば許されるでしょう」

明「その後、ずっとはぐれたままだった六星がわたし達を連れ帰った、と…」

明「イージスアーマーが何故か全て行動不能になっていたそうですが、一体誰がそんなことを…」

明「槙島さんは単に気絶していただけだったから傷は大したものではなかったにせよ、湊が――」チラッ

 【直下 コンマ判定】
 1~3 明「まだ意識不明の重態…」
 4~6 明「全治6ヶ月…鏑木さんの往診まで動けそうにないですね」
 7~9 明「重傷のはずだったのに、もう歩き回ってるとは…」


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 明「何故かピンピンしてわたしより先に退院…何故だ」
 奇数 明「ここへ担ぎ込まれたはずなのに、姿を消した…。わたしよりも、酷いケガだったはずなのにどこへ…」
 ※0は偶数扱いです


明「何故かピンピンしてて、わたしより先に退院…何故だ」

明「一体どんな体の構造をしているんだ…」

 ウィ----ン

湊「おい明! 律に聞いたぞ、これを見ろ!」ドンッ

明「何です、これ?」

湊「中を見ろ」

明「…」パカッ

明「またアイスですか? アイスばかりこんなに受け取っても困りますよ…」

湊「何、だと…!?」

律「だ、だから言ったです、湊兄ちゃん! 明さんがおかしくなってるんです!」

湊「いや、一周回って正常な反応じゃ…」

律「一周回ってる時点で振り切ってて正常じゃないです!」

明「ここは病室です、お静かに」

明「【安価下2】」

 1 だいたい、アイス、アイスって、わたしを何だと思ってるんです?
 2 ほらほら、出てってください。報告書を書いてるんですから
 3 わたしは正常です。ちゃんと検査も受けたんですから


明「だいたい、アイス、アイスって、わたしを何だと思ってるんです?」

律「何だとって…」

湊「そりゃあ、なあ?」

律「はいです…」

明「だから、何ですか?」

湊・律「「アイス魔神」」

明「ぶっ飛ばしますよ?」チャキッ

律「け、怪我人なのにそんな物騒な刃物出しちゃダメですっ」ササッ

湊「律、てめ、俺の後ろに隠れんな」

明「そもそもどうしてわたしがアイス魔神なんですか」

律「だって明さんからアイスを取り上げたら…」

湊「ただのまな板女だもんな」

明「どうぞ、これで切腹してください」ポイッ

明「介錯してあげますから」チャキッ

律「目がマジです!?」ビクビク

湊「しねえよ、バカ…。にしても、お前、ほんとにアイスをどうも思わねえのか?」

律「た、食べればきっと思い出すんじゃないですか!? きっとシリアスシーンが続いて、切り替わってないだけ…」

湊「とにかく一口でも食え」

明「全く…仕方ないですね」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 明「うっ…頭が」律「も、もしかして…!」明「アイスクリーム頭痛というやつですね」
 4~6 明「うーん、別に普通のアイスですよね…」
 7~9 明「このアイス――」律「!」明「…………まあ、おいしいけど普通ですよね」
  0  明「っ…頭が、痛む…」


明「うーん、別に普通のアイスですよね…」

律「普通の、アイス…!?」

湊「バカな…!? 雑誌に載ってた、開店から僅か3分で売り切れる幻のアイスだぞ!?」

明「幻のアイスですか、そうですか。アイスなんてどれも変わりませんよ」

律「」

湊「」

明「さて、報告書をやらないといけないのでもう邪魔しないでくださいね」

律「」

湊「」

明「あの、聞いてますか?」

律「」

湊「」

明「…………」


 【直下 コンマ判定】
 翌日…
 1~3 律「明さん、ほ…北海道まで行って…仕入れてきたアイスです…」明「アイスはもういりませんって」
 4~6 槙島「菊野、見舞いに来てやったぞ!」明「わざわざありがとうございます」
 7~9 リク「あきらっ」明「おや、リクくん…お見舞いに来てくれたんですか? ありがとうございます」


律「明さん、ほ…北海道まで行って…仕入れてきたアイスです…」

明「アイスはもういりませんって」

律「そんな…」ポトッ

明「…気持ちは有り難いですけど、どう考えてもおかしいですよ」

明「アイスにそこまでこだわる人がいると思いますか?」

律「……でも…」

明「明日になったら退院できるそうです」

明「【安価下2】」

 1 折角ですから、久しぶりにどこかへ行きますか?
 2 またがんばっていきましょう
 3 その他、自由台詞


 ――異能管理機関東京支部・律のラボ――

明「おや、何だか片付いていますね。片付けロボでも作ったんですか?」

律「…ちょっと整理しただけです」

明「そうですか。では行きましょう」

律「じゃあ、やっぱりアイスクリーム屋さん――」

明「いい加減離れてくださいよ」

律「…はい」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 明「平和っていいですね…」律「です」
 4~6 明「もう夏ですね…」律「夏は好きです」
 7~9 律「明さん、何か変わったこととかってないんです?」明「変わったこと、ですか?」


 ――東京某所・喫茶店のテラス席――

明「もう夏ですね…」

律「夏は好きです」

律「暑いのは苦手だけど、とってもうきうきしてきちゃうです」

明「若いですねえ…」

律「むっ…明さんだってまだ若いですぅー」ムスッ

律「何か夏の思い出とかってないんです?」

明「夏の思い出ですか…」

明「……そう言えば、あの事故があったのも夏でしたね」

律「あの事故?」

明「ええ。10年前にグラスパーが引き起こしたとか言う、東京が焼かれた大事故ですよ」

律「10年前じゃ、ボク、かわいらしい幼児だったはずで覚えてないです」

明「自分でかわいらしいとか言いますか」

律「でも、何だか事故が思い出って嫌です…」

明「そうですか? 確かに悲しい思い出もありますけど、それ以上に――」

律「それ以上に?」

明「…………おかしいですね」

明「何か、あったはずなんですけど…思い出せません」

律「…10年前の事故…」

明「何だったか…。不思議な気分ですね…」

明「【安価下2】」

 1 まあ、いいでしょう。夏の内にどこか、遠出でもしましょうか?
 2 気になってきました。律くん、図書館にでも行きましょうか
 3 仕方ない、その内思い出すことにしておきましょう


 安価、把握
 一旦、休憩でーす

 どうもありがとうございました


 ――東京某所・図書館――

明「…ふむ」ジィッ

律「…」チラチラ

明(10年前、グラスパーが暴走して起こした事故…)

明(光が丘を中心に、死傷者が1000人を超えた…)

明(一際、被害の大きかったマンション…1人だけ生き残った、少女――)

明(この凶行を起こしたグラスパーは死亡、異能の使いすぎによる死因と見られる――か)

律「……何か、分かったです?」

明「ええ、わたしはこの事故現場にいました」

明「そして…生き残った」

律「それからどうなったんです?」

明「病院に連れて行かれましたが、身内はいませんでしたし、天涯孤独の身ですよ」

明「それでどういうわけか、ブラック・ライトに引き取られてスパイとして教育されて…」

明「後は律くんが知っている通りです」

律「じゃあ、事故の時に恩人さんに助けてもらったんです?」

明「……恩人、さん?」

律「え?」

律「………助けてもらった、恩人さんがいるって、前に話してくれたです」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 明「…記憶違い、では?」
 4~6 明「覚えていませんが…」
 7~9 明「…さっぱり記憶にありませんが、何か引っかかりますね」


明「覚えていませんが…」

律「えっ?」

明「しかし、10年前の事故で起きた何か…」

明「わたしの記憶にはない、律くんの言う恩人…」

明「偶然とは思えないですね。…思考欠陥の異能の影響でしょうか…」

律「!」

律「きっとそれです!」

明「しかし、何とも自覚はないので…」

律「自覚がなくても、何かおかしいって明さんが感じてるならきっとそうです!」

律「えっと…確か、その当時に明さんとあまり年が変わらない男の子だったって言ってたです!」

明「そうなんですか? しかし、大人ならまだしも子どもを恩人に感じるって…しかも、1000人以上も死んでいる事故で?」

明「おかしくないですか?」

律「そう言われちゃうと何とも…ですけど…」

明「…しかし、気にはなりますね」

明「それに気持ち悪くもあります。手がかりは10年前東京の光が丘で、あの事故の現場にいた男の子」

明「年齢がそう変わらないなら、せいぜいプラマイ2、3歳程度でしょうか」

明「…こんな手がかりで、どうにかなるのか…」

律「絶対、探すです!」

明「やけに張り切ってますね?」

律「早く元の明さんに戻ってほしいです!」

明「……そうですか」

 prrrr…

明「おっと、電話が――」

 prrrr…

律「あれ? ボクにも…?」

明「もしもし…?」

枢木『俺だ。大規模な人事異動に伴って、お前の扱いがようやく決まった』

明「ああ…すっかり忘れかけていました」


 【直下 コンマ判定】
 偶数 枢木『明日からお前は新設された異能管理機関特殊部隊ってとこの所属になる。詳しくは…まあ、明日分かるだろ』
 奇数 枢木『正直、ちょっと悪いとも思うんだが…』明「ええ」枢木『クビだそうだ』明「」
 ※0は偶数扱いです


枢木『正直、ちょっと悪いとも思うんだが…』

明「ええ」

枢木『クビだそうだ』

明「」

枢木『退職金はなし』

枢木『そういうわけだ、くれぐれも逆恨みするんじゃねえぞ?』

枢木『…お前、これからどうする?』

明「どうすると、いきなり言われましても…」

枢木『もし、就職先に困るってんならどっか、紹介できればしてやる』

枢木『そん時は連絡寄越せ。じゃあな』

 プツッ
 ツ-ツ-ツ-

明「……」

律「はい…です」

明「律くん…どのような電話でした?」

律「何だか、非正規になったっぽいです…。業務委託…って言われたです」

明「わたしなんてクビですよ、退職金なしの」

律「ええっ!?」

明「さて…昔のことどころではなくなりそうですね」


 【安価下1】
 1 他に解職された人が身近にいないか確認しておく
 2 ハローワーク通いになる日々を受け入れよう
 3 この際、悠々自適に暮らしたいなあ


明「――技術部は1/2がクビで、その1/3がボクと同じ扱いで…解雇された2/3がクビだったです」

明「機関の技術部は確かな腕がありそうだから、就職には困らなそうですが…」

律「でもボクのラボ…もうなくなっちゃうです…。最近は寝泊まりするだけだったですけど…」

明「湊はどうなったんですか?」

律「湊兄ちゃんもクビになったらしいです」

明「正職員が切られてるから、当然と言えば当然…ですか」

律「他に明さんが知ってる人だと…」

明「ふむ…えーと…」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 明「……………あれ、クビにされたの、わたしだけ…?」
 4~6 明「最近ご無沙汰――というか、スパイの一件から会ってもいない緑野さんが辞めてますね」律「妊娠したからだそうです」
 7~9 明「緑野さんに…槙島さんまで…?」律「か、鏑木先生まで辞めちゃったみたいです…」
  0  明「緑野さん、槙島さん…」律「鏑木先生に…ぽ、ポーラ部長まで!?」


明「……………あれ、クビにされたの、わたしだけ…?」

律「…………………ぼ、ボクもほらっ…」

明「あなたはまだ業務委託でかろうじて機関に繋ぎ止められているでしょう」

律「そう…ですけど」

明「まあ、元々スパイで入り込んでたのがバレたのに、枢木課長が使っていただけでも奇跡的だった…というわけですか」ハハッ

律「み、湊兄ちゃんだってクビにされてるです!」

明「湊はコネがあるでしょう、コネが」

律「…」

明「…」

律「…」

明「まさかすぎて、何も言葉が出なくなりました」

律「だ、大丈夫です! ボクが養います!」

明「これでも仕事をするのは好きなんですよ。なのにクビとか…」

律「え、えーと、えーと…」

明「【安価下1】」

 1 クビになったのは仕方がありませんね。職探ししますか
 2 貯金もちょろっとありますし…しばらくのんびりしますか
 3 自分探しの旅にでも出てきます、探さないでください


明「自分探しの旅にでも出てきます、探さないでください」

律「だ、ダメですぅー! 現実逃避しちゃダメです!」ガシッ

明「そう言われましても…」

律「やけになっちゃダメです!」

明「じゃあどうしろと?」

律「それは分かんないけど現実逃避はダメだと思うです!」

律「大体、機関も機関です! こんな急に一斉解雇なんて裏があるはずです!」

明「裏、ですか…。確かに理不尽すぎますよね」

律「きっとこの大量解雇の裏では機関に巣食っている有象無象の陰謀があって…」

明「陰謀?」

律「きっとそうです! トイレの紙が安いのになって、研究費だって前に比べたら5/3くらいにカットされてた気がするです」

律「だからお金が大量に必要になる事態に陥ってて…」

明「それでとうとう、職員切り捨て…? 退職金さえ出さないくらいケチなのはおかしいですが…」

明「そんなのを探ったところでクビが取り消しになるわけもないですし…」

律「でもでも、もし本当に誰かの陰謀だったら、それを食い止めればヒーローです!」

明「ヒーロー願望は持ち合わせてないんですが」

律「そうなればクビ取り消しどころか、手厚い待遇待ったなしです、復職、お給料アップ、天下りです!」

明「最後のはヒーローとはほど遠く思えますね」

律「と、とにかく…一晩でもゆっくり考えた方がいいです」

明(陰謀論なんて本当にあるとは思えないし、だったらわたしに適した仕事でも探した方が…)

明(いや、この機会に恩人――というのを探ってみるのもありかも知れませんね…)

明(どちらにせよ、岐路に立たされている感じはありますが…)

律「ぼ、ボクとしてはあと3年待ってから、すぐ籍を入れたりもやぶさかではなかったりしたりして…明さんが専業主婦でも…」モジモジ

明(さて…どうするべきでしょうかね)

律(あれ? 明さんの耳に入ってなかった…?)


―――――

 眠くなったので、本日はここまででーす
 どうもありがとうございました


 ――オマケ・ちゃかりな2人――

湊「イアン、どーいうことだ、おい!? クビって、いきなりクビって!?」

枢木『お前は勉強してろ、大学生だろうが』

湊「だって機関に入ってないで異能使うの犯罪だろーが、ぶっ飛ばせねえだろうが、色々!」

枢木『ぶっ飛ばさなくていいんだ、ボケ』

湊「はぁあああああっ!?」

枢木『うるせえうるせえ…。大体、そもそもこんな危ねえバイトする必要ねえ』

湊「イアンが決めつけるようなことじゃねえだろうが!」

枢木『うるせえ、黙って言うこと聞いてろ。じゃあな』

湊「あ、おい――」

 プツッ
 ツ-ツ-ツ-

リク「みなと、おなかへった」グイッ

湊「……………ったく、お前はあんな禿げになるんじゃねえぞ」

湊「大体、いつもいつもやることなすこと、あれもダメ、これもダメ、てめえは何様だっつーの」

湊「リク、ハムカツでいいな? あっちで待ってろ」

リク「…」ジィッ

湊「さーて、奮発して買ったこの特選ハムを分厚く大胆に切って~…」

リク「それやりたい」

湊「手ぇ切るからダメ」

リク「…」

湊「卵は~っと――」

リク「わりたいっ」

湊「卵の殻で手ぇ切ったら危ねえからダメ」

リク「…」

湊「パン粉をつけて、油にぶち込んでっと…」

リク「それっ、それやりたいっ」

湊「油はねるから下がってろ、危ねえぞ」

リク「…………」

湊「よし、揚がった。揚げたてだからうめえぞ」

リク「みなときらい…」

湊「」

リク「とーやの方がすき」プイッ

湊「」

リク「…」トテトテ

湊「何でだ…」

湊「何でなんだよぉぉぉ…」




 3時のおやつも食べたし
 どなたかいらっしゃれば、再開してよろしいですか?


明「さて、とうとう基地を追い出され…」

明「どうしたものか…」

律「住むところも消えちゃったです…」

明「【安価下2】」

 1 湊のところへ間借りしますか
 2 こんな時のための隠れ家を使いますか
 3 て言うか律くん、ついてくるんですか?


 ――東京某所・明の隠れ家――

律「お邪魔しまーす」

明「どうぞ――って」

 ゴッチャリ…

明「これは、一体…」

六星「誰よ、いきなり上がり込んでくるなんて――あ…」

明「あなた、見ないと思ってたら…」

六星「だ、だって保護するって約束だったでしょ!?」

明「…その後、どなたかに狙われたりしたんですか?」

六星「…いや、そんなことはないけど」

明「【安価下2】」

 1 じゃ、もう保護しなくていいですね。出てってください
 2 家賃10万円を収めるなら、あの押し入れのスペースを与えましょう
 3 その他、自由台詞


明「じゃ、もう保護してなくていいですね。出てってください」

六星「」

律「いいんです…?」

明「だいたい、連れてったのにろくに役にも立たなかったわけですし」

六星「で、でも! わたしがちゃんとぶっ倒れてたあんた達を――」

明「それまで何をしてたんですか?」

六星「…」

明「では、達者に暮らしてください」

六星「うぅ…」

明「あ、その前に」

六星「何っ?」

明「掃除はしてってくださいね。汚いのは嫌なので」

六星「」

律(散らかしたらボクまで追い出されちゃいそうです…)

明「さて…【安価下2】」

 1 就活しますか
 2 今後のやるべきことでも考えないと
 3 律くんは今後、どうするんですか?


明「さて…今後のやるべきことでも考えないと」

律「腐敗政治の打倒です!?」

明「何か色々と飛躍してますよ、変な方向に」

明「貯金の蓄えはありますが、いずれ底をつくと考えれば食い扶持をどうにかしなければなりませんし…」

明「しかし、逆に仕事がなくなって自由に身動きが取れる状態ですから、なくなっている記憶を探すのもありですね…」

律「機関の汚職については!?」

明「…そんなものがあるとは考えられませんよ」

明「万が一…はあるかも知れませんが、確定じゃないですし」

律「じゃ、じゃああの…ボクが稼いできて、明さんが専業主婦みたいのは…」モジモジ

明「未成年から搾取するなど言語道断です」

律「あぅ…そこは子ども扱いです…?」

明「【安価下2】」

 1 就活して、ちゃんと働きます
 2 記憶探しをメインにしましょう
 3 その他、自由


明「記憶探しをメインにしましょう」

明「どうも、頭の中がすーすーとしているような感じなので」

律「じゃあボク、全力でサポートするです!」

明「ありがとうございます」

明「しかし、手がかりらしきものはもうないんですよね…」

明「……同年代ほどの男性で、10年前に東京の光が丘にいた…」

明「こんな情報に合致する人、そうそういないでしょうし」

律「何かアプローチ考えないとですね」

明「ええ…」

明「【安価下2】」

 1 律くんの他にも、恩人の話をした人はいたのでしょうか…?
 2 10年前の事故現場でも見に行ってみますか…
 3 その他、自由


 ――光が丘・新興住宅地――

明(この辺り一帯が焼け野原だったとは…とても思えない)

明(綺麗に区画整備されて、何の傷痕も残されていない…)

明「そう言えば…わたしが住んでいた家の跡地って…」

 スタスタ…

明「確か、この辺りだったはず、ですが…」

明「……」

明「…」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 明「見事に、なくなっていますね…」
 4~6 明「追悼碑…」
 7~9 明「…」?「なあ、あんた」


明「見事に、なくなっていますね…」

明「10年も経っていれば仕方がありませんか」

明「…」

 スタスタ…

明(こっちの方の町並みは被害を免れていたのか…?)

明(少し寄り道でもしてみよう)

 【安価下2】
 1 児童公園に立ち寄ってベンチに腰掛け、たそがれる
 2 商店街をぶらーりと通過してみる
 3 その他、自由


 ――児童公園――

明「…」

 ミ-ンミンミンミンミ-

明「…この公園は、あまり変わっていないような感じですね」

明「泥まみれになって叱られたこともあったような…」

明「事故があった日も、ここで遊んでいたような気もする」

明「…むしろ、来る日も来る日も、ここでしか遊んでいなかったような…」

明「あれ、わたしって思い返してみるとさみしい幼少時代だった…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 明「…暑い」
 4~6 明「でもあの日は…1人じゃなかったような…」
 7~9 明「いやいや、親にも愛されていたはずですし、そうそう、むしろわたしにかまってくれなくてむくれたりして…」


明「いやいや、親にも愛されていたはずですし、そうそう、むしろわたしにかまってくれなくてむくれたりして…」

明「…かまってくれなくて…?」

 ミ-ンミンミンミンミ-

明「…わたしじゃなくて、何かばっかりかまうから、ふくれて…」

明「…」

明「ペット――は飼っていなかったはず…」

明「兄妹もいた記憶はないですし…」

明「となると一体、誰に…?」

明(ぽっかりと抜け落ちている記憶…)

明(でも、これじゃあまるで…すぐ近くにその人がいたような…)

明(手がかりは同年代だった男の子…)

明(しかし、それしか知らなかったということは、わたしだってその恩人の名前も知らなかったということ)

明「……なのに、両親はその子を家にあげて、わたしがむくれるくらい世話を焼いた…?」

明「どうして名前も知らない子が…?」

明「あの日に何があった…。事故が起きる前のこと――」

明「事故はグラスパーの暴走で引き起こされたはず…」

明「…」

明「もしかして、あの事故はわたしと何か関係があったりする…?」

明「【安価下2】」

 1 10年前の事故を起こしたグラスパーについて調べてみる
 2 10年前の事故の日に、この周辺で何かなかったかと近くの人に聞き込んでみる
 3 10年前の自分のことを調べてみる


明「10年前のわたしが、もしも関係していたのなら…」

明「これは調べてみないといけませんね…」

明「とは言え――何も残っていないし…」

明「昔のことはどうも記憶があやふやで思い出せそうにない…」

明「何かいい方法はないだろうか…」


 【安価下2】
 1 昔のご近所さん探しへ、れっつらごー
 2 小さいころの友達とか、この辺りに住んではいないだろうか
 3 りつえもーん


 ――明の隠れ家――

律「昔のことを思い出す、いい方法…です?」

明「ええ…。どうも、妙案が浮かばないものでして」

律「うーん…」

明「何か、ないものでしょうかね」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 律「記憶って、色々な結びつきのはずです。だから、ふとした拍子に何かが引っかかって戻ったり…とか?」
 4~6 律「ボクの見立てだと、明さんは恩人さんと一緒に大好きだったはずのアイスの思い出も忘れてるはずです」
 7~9 律「明さんは、いつからグラスパーになったんです?」
  0  律「実はボク…スランプになる前にこんなものを作ってたです」


律「記憶って、色々な結びつきのはずです。だから、ふとした拍子に何かが引っかかって戻ったり…とか?」

明「つまり…?」

律「色々なことを体験すれば、自然と思い出すんじゃないかっていうアプローチです」

明「…」

律「…ダメ、です…?」

明「要するに打つ手なし、ということですよね?」

律「…」

明「…」

律「あ、明さんの子どものころって、どんなだったんです?」

明「…」

明「【安価下2】」

 1 別に普通ですよ
 2 もういいですよ、食事の支度をしますね
 3 律くんならきっとどうにかなるかと期待していたんですが、残念です…


―――――

 ちょびっと休憩です
 18時前後にまた再開いたしまする


明「もういいですよ、食事の支度をしますね」

律「あぅ…」

明「買い物行くの忘れてましたね…。でも、確かここにインスタント食品をたんまり…」

 パカッ

明「…………六星さん…」

明「食い尽くしましたね…」

律「どうしたんです?」

明「いえ…」

 prrrrr…


 【直下 コンマ判定】
 偶数 湊『おい明、緊急事態だ』
 奇数 枢木『おう俺だ、仕事見つかったか?』
 ※0は偶数扱いです


湊『おい明、緊急事態だ』

明「どうしました?」

湊『とりあえず来てくれ、頼む…』

明「…分かりました」

 プツッ

明「律くん、湊が緊急事態だそうです」

律「湊兄ちゃん、本当の緊急事態は黙ってさっさといくから大したことないはずです」

明「えっ」

律「多分リク関係です」

明「…」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 湊「割とヤバいことになってるんだ…助けてくれ」律「あれ、何かシリアスな感じ…です…?」
 4~6 湊「明! それに律も来たのか、丁度いい」律「どうしたです?」湊「リクが俺と口を利かなくなった」
 7~9 湊「リクが――リクが槙島にとられた!」槙島「わはははっ」リク「ぐんちゃんっ」
  0  湊「明、お前…デザインベビーについて、どれくらい知ってる。元ブラック・ライトなら分かるんじゃねえか?」


 ――湊の家――

湊「割とヤバいことになってるんだ…助けてくれ」

律「あれ、何かシリアスな感じ…です…?」

明「一体どうしたんですか?」

湊「…これを見ろ」

 スッ

チラ裏『みなときらい』

明「…」

律「…」

湊「リクが…家出した」

律「湊兄ちゃん、何したんです?」

湊「何もしてねえよ…。心当たりは全部探したけど、どこにもいねえんだ」

湊「最近は1人で出かけることもあったから、大して心配してなかったけど…」チラッ

湊「もう、夜の8時だぞ。3時に出てって、5時間だ」

湊「また誘拐か、もしくは迷子になって帰れなくなってるか…」

湊「どっちにしろ、時間が時間だ。探しても探しても見つからねえ…」

湊「どうすりゃいい…?」

明「探すしかないでしょう」

律「でも、いつになく湊兄ちゃん…冷静…です?」

湊「冷静なはずあるか、いてもたってもいらんねえよ」

湊「けど、もしリクが帰ってきて、ここ閉まってたらどうする!」

律「じゃあボクが留守番してるから、2人で探しに行った方がいいです! 早くしないと!」

明「ですね。行きましょう、湊」

湊「…悪い」

明(…………にしても、いつもの湊らしくない)

明「【安価下2】」

 1 手分けしましょう
 2 もう1度、心当たりを2人で回ってみましょう


 ――東京某所・河川敷――

湊「リクー!」

明「リクくーん!」

湊「やっぱいねえ…」

明「こんなとこが、心当たりなんですか?」

湊「キャッチボールしてやったり、サッカーボールで遊んでやったりな」

明「…そうですか」

湊「にしたって、どうして家出なんか…」

明「本当に何もなかったんですか? リクくんみたいないいコが家出なんて、しかもあなたを嫌いだなんて…」

湊「俺が何かするはずねえだろうが!」

明「【安価下2】」

 1 あんまり構いすぎて嫌になったとかでは?
 2 家出なんてしたことないんで、分かりませんね。湊、家出の経験は?
 3 ずっと疑問だったのですが、湊とリクくんってどういう関係って言えばいいんですか?


明「家出なんてしたことないんで、分かりませんね。湊、家出の経験は?」

湊「んなもん――しょっちゅうしてたな…」

明「しょっちゅうって…」

湊「イアンがうざかったんだよ」

明「枢木さんが?」

湊「あれもダメ、これもダメ、何もするな、邪魔するな…」

湊「いつもいつもゲロマズ料理ばっか作りやがって…」

明「…」

湊「それに比べりゃ、俺はうまいもん作ってやるし、リクだってうまそうにぱくぱく食うぜ」

湊「今日だってハムカツ作ってやったし」

明「でも、テーブルに残ってませんでした? 作りすぎたんですか?」

湊「……何でか残された」

湊「つか、そん時に嫌いとか言われて…放心状態でいたら、気づいた時にはあの置き手紙だ」

明「ハムカツが嫌いだったとか?」

湊「んなはずあるか」

明「そうですか…。他に心当たりは?」

湊「まだある。行こうぜ」


 【直下 コンマ判定】
 1~4 見つからねえ
 5~9 リク発見
  0  prrrr… 律「はい、えっと…宮東です」?『子どもは預かった』


 ――東京某所・公園――

湊「いねえ…」

明「もう9時過ぎですね…。1人でいるならそろそろ、周囲も不審がりそうな…」

湊「どこにいるんだっつの…」ギリッ

明「リクくーん! いないんですかー!?」

明「湊に怒ってるなら、わたしから言い包めますよー!」

湊「言い包めるって何だ、俺が悪いことしたみてえじゃねえか!」

明「だって嫌われてるじゃないですか」

湊「っ…」

明「よく思い出してください、何もなかったんですか?」

湊「………」

 【直下 コンマ判定】
 1~5 湊「知るか! 次だ、次!」明「…」
 6~9 湊「もしかして、ハムカツ…?」明「はい?」


 ――東京某所・駅前――

湊「どこ行ったんだよ…」グッタリ

明「いませんね…」

湊「リク…」

明「…湊は随分とリクくんを大事にしていますが、どうしてですか?」

明「正直なことを言えば、あなたの性格だと…どうも子ども好きとは思えないのですが」

湊「リクは、俺と冬也がブラック・ライトから連れてきたんだ」

明「ブラック・ライトから?」

湊「強化人間――だったか? 培養液の中にリクが浸かってるのを見つけて、な…」

湊「俺もデザインベビーで、ブラック・ライトにいいように使われてたところをイアンに拾われた」

湊「だから、放っておけなかった。どんなことされたかは分からねえけど、俺は調整されて生まれ落ちた」

湊「そのせいで…大抵のことは何でもできる。何だってできた」

明「ええ…。感情を与えず、殺しや破壊のための技術だけを教え込んで兵士と運用する」

明「それがデザインベビーや、強化人間にブラック・ライトが見出した意義ですからね…」

湊「リクも、俺と一緒だ。教えれば何でもすぐできるようになる」

湊「スポンジが水を吸うようにして何だってすぐに覚えちまう。だから、そういうことからは遠ざけてきた」

湊「俺はもう爪先から頭まで、とっぷりとつけ込まれてたけど…イアンがそういうもん以外を教えてくれた」

湊「だからリクにも、今度は俺が面白えことだけ…普通の人間みたいなことだけ、教えてきた」

湊「なのに…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 街中で何やら騒ぎが…
 4~6 明「さて、休憩は終わりにしてリクくんを――あっ」
 7~9 prrrr…


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 槙島「むっ、宮東ではないか!」湊「るっせえな、今はてめえに構ってる暇――リクっ!?」
 奇数 街中で突然の大・爆・発!
 ※0は偶数扱いです


 ――――それはあまりにも、突然のことだった。

 どんっ、と地面が振動して盛大な爆発音が響いた。
 衝撃波がそこら中を駆け抜けて、建物のガラスが破砕してそこかしこに降りそそぐ。

明「これは…!?」

湊「なっ、こんな時に…! まさか、リク――!?」ダッ

明「湊っ!?」

 一目散に湊が駆け出し、明が追いかける。
 悲鳴を上げる人々を、その人混みを掻き分けながら道路を横切る。

 火の手が上がっていた。
 暗い夜空を炎が焦がしていく。

明(この感じ――嫌な予感がする…)

湊「あそこか…!」

明「一体、何が…ミサイルでも撃ち込まれたような…」

湊「リク、リク!? いるなら返事しろ! いねえよな!?」

湊「こんなとこに…いるはず、ないよな…?」

明「湊、あそこを…! あの、ビルの壁が壊れて、剥き出しになっているところに――」

湊「リ、ク…?」

 壁が破れ、柱のひしゃげたビルの高層階。
 めらめらと奥で炎が燃え盛っているそこに人影が2つあった。

 まだ小さな、幼い少年。
 ゆっくりと彼に近づいていく人の姿。


 【安価下2】
 人名お願いしまーす
 ※日本人名でも、外人名でも

 【安価下4】
 そして、異能も


 ――壊れた高層ビルの50階――

リク「…」チラッ

 じりじりと、リクは追い詰められていた。
 生気を失い、ぼさぼさに乱れた長い髪を揺らしながら空城が近づいてくる。

空城「ぁ…ぁ…」ヨロッ

リク「…」ジリ

 ふわりと浮きながら揺れる羽衣が、太い鉄骨へ逃げているリクにゆっくりと向かう。
 すでに床も吹き飛ばされていた。追い詰められるままにリクは剥き出しになった鉄骨の先へと後ずさる。
 しかし、もうその先は1メートルもなく、逃げ場は消え去ろうとしていた。

空城「ぁ…で…し…」

 途切れ途切れに意味不明の言葉を吐き、空城がこけた頬で笑った。
 同時に羽衣が伸び、凄まじい速度でリクへと襲いかかった。

 【直下 コンマ判定】
 偶数 リク「やだっ――」
 奇数 湊「うちのコに、何してやがんだクソアマがァッ!」
 ※0は偶数扱いです


 とうとう、この時がきたか…

 【安価下2】
 リクの異能をお願いします


リク「やだっ――」

 羽衣の先端が硬質化してリクを突き刺そうとした。
 瞬間、リクの前に氷の壁が出現して羽衣がそこへ突き刺さる。

空城「す…ぁ…ほし…い…」

 氷がすぐに粉砕され、その衝撃でリクが鉄骨から吹き飛ばされた。
 空城が追いかけるように飛び降りた。下から眺めている者は炎から逃れようとして飛び降りたようにも見えた。
 群衆がざわついて同時に息を飲む。

 【直下 コンマ判定】
 1~3 空城の異能ってね、浮くんよね
 4~6 湊「リク――! 手ぇ伸ばせ!」
 7~9 リク「来ないでっ…!」
  0  明「リクくんを狙う不届きもの――狙い撃つ!」カチャッ


リク「来ないでっ…!」

 自由落下をしたまま、追いすがってくる空城をリクが拒絶した。
 それに呼応するようにして無数の氷の棘が出現し、空城へと射出される。

 ズドドドドッ

 氷の棘が空城へと突き刺さった。
 血が弾け飛び、無数の風穴を空けたにも関わらず空城はリクに腕を伸ばす。

空城「チカ、ラ…ほしい…枯れる――」

 とうとう、リクの腕を空城を掴んだ。
 細いリクの腕を、骨張った空城の手が強く、キツく、握り締める。

リク「やだ、やだぁっ…!」

 振り払おうとしてリクが足掻き出すが、ふわりと2人の体が浮いた。
 空城が、黄ばんだ歯の並んだ口を大きく開く――。

 【直下 コンマ判定】
 1~3 大惨事待ったなし
 4~6 湊、はよう助けてやれよ
 7~9 明さん、主人公でしょ


明「ぜぇええええええいっ!」

 地面に突いた棒を伸ばし、明が上昇する。
 リクを掴んでいた空城の腕が、白銀の刃で切断された。

リク「あきらっ――」

明「もう平気ですよ」

 リクの体を抱きとめ、上昇するのに使った棒を消し去る。
 右腕を失った空城が羽衣を使って、空中の明へと飛んで迫った。

明「【安価下2】」

 1 湊、今です!
 2 リクくんを怖がらせた罰、食らいなさい!
 3 あなたを裁くのは、これです!
   ※【自由武器】でやっちまえ!

3テーザー銃


 >>545
 テーザー銃はぱっと出せないっす…
 ぱっと出せそうなもの(構造の単純な刃物だの鈍器)でお願いします
 注意書き忘れちゃってごめんね

 【安価下1】で>>543の選択肢から改めてお願いしまする


明「リクくんを怖がらせた罰、食らいなさい!」

 左腕でリクの体を支えて抱き寄せたまま、明が金属バットを出した。
 近づいてきた空城の頭をバットでぶん殴り、無事だったビルの下層階の壁へめり込ませる。

明「これで、トドメ――!」

 槍投げをするようにバットを握り、体を反らせながら一気に投擲する。
 バーニッシュで星のチカラを纏った金属バットは矢のように解き放たれ、空城の顔面に直撃した。
 後頭部から上半身が壁の内側へとめり込み、腰から下だけがぶらりと壁に垂れ下がる格好となる。

 しゅたっ、とアスファルトに明が着地する。
 呆然としていたリクが明を見上げた。ふっと笑いかけてから、明が視線をリクの後ろへ投げかける。

リク「?」

 そしてリクが振り返ると、駆け寄ってきた湊がその小さな体に抱きついた。
 強い力でリクを抱き締め、湊は何も言わずに肩で呼吸をしながら自分に抱き寄せる。

リク「みなと…」

湊「心配かけんじゃねえ…」

リク「みなとぉ…」ギュッ

 リクが涙をこぼして湊にしがみついた。
 安堵したように肩を落とし、湊もしばらく抱き寄せていた。

明「一件落着――とは少し言い難そうですが…」

明「あの女性も…暴走したグラスパーだったのでしょうか…」

 【直下 コンマ判定】
 1~5 明「規模は違いますが…似ていますね…」
 6~9 明(それにしても、リクくんの異能が頭から離れない…)


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 リク「あきら」スッ 明「えっ…?」
 奇数 リク「ねえあきら…あきらは…あきら?」明「……はい?」
 ※0は偶数扱いです


リク「ねえあきら…あきらは…あきら?」

明「……はい?」

湊「何言ってんだ、お前?」

リク「…」

湊「まあいい、帰るぞ…」

湊「歩けるか? おんぶしてやるか?」

リク「…」ブンブン

湊「んだよ…」

明「わたしは、わたしですよ」

リク「…うん」


 ――湊の家――

律「無事で何よりです」

明「リクくんがグラスパーだったのが何より驚きですけどね」

 prrrrr…

湊「あい、もしもし――」ガチャ

湊「そうそう、リクがグラスパーになった。で、届け出しなきゃなんだけど、リクって戸籍もねえだろ、確か」

湊「だから、どうすりゃいいかと思って…ああ、あいよ、頼んだわ、イアン」

律「イアンさんです?」

湊「ああ、ま、イアンに任せときゃどうにかなる」

リク「…」

湊「で、だ…。リク」

リク「…」チラッ

湊「…………その、何だ…」

湊「………………色々あんだけど…」

明「【安価下2】」

 1 どうして家出したのか、じゃないんですか?
 2 そういう話は食事の後にしましょう。いい加減、お腹すきました
 3 さて、律くん。わたし達は帰りましょうか


明「そういう話は食事の後にしましょう。いい加減、お腹すきました」

律「そう言えばご飯食べるところで湊兄ちゃんに呼びださてたです」

明「さて、キッチンをお借りしますね」

湊「ああ…いや、俺もやる」

明「何にしましょうか」

湊「ビーフストロガノフ」

明「時間かかっちゃいますよ、もっと手軽なのにしましょう」

湊「……じゃあ、角煮」

明「だから、もっと手軽に…」

律「もしかして、時間を引き伸そうとしてたり…です?」

湊「うるせえぞ、律」

律「湊兄ちゃんはヤなこと先延ばしにするですから」

明「さっと手軽に…そうめんでも造りましょうか。湊、茹でてください」

明「薬味だのはわたしがやりますから」

リク「それやりたい」

明「ネギ刻むだけですよ?」

リク「やる」

明「じゃ、包丁を――」

湊「ダメに決まってんだろ、ケガしたらどうする。刃物なんざ持つな」

リク「…」シュン

明「【安価下2】」

 1 ……これですか
 2 湊は無視していいですよ、どうぞリクくん
 3 湊、過保護です。そんなじゃ、また家出されますよ?


明「……これですか」

湊「何が?」

明「いえ…。リクくん、危ないからダメだそうです」

リク「…」

明「折角お手伝いしてあげたかったのに、残念でしたね」ナデ

リク「…」コクリ

湊「そんなのいらねえの。おい律、リクのこと頼むぞ」

律「はーい」

 ・
 ・
 ・

明「では」

律「そうめん、何気に今夏初です」

湊「うちはもう6回目くらいだな…」

リク「いただきます…」

 モグモグ

律「明さん、めんつゆ取ってほしいです」

明「どうぞ」

湊「お前、それ濃くなるぞ」

律「すぐ薄まっちゃうから、濃いめにあらかじめ入れるんです」

リク「りつ、それやる」

律「おおっ、ボクもとうとうリクに尽くされる身分に…。お願いするです」

リク「うん」

湊「…………………」ジロッ

明「で、湊。このまま曖昧にしちゃっていいんですか?」

湊「は、はあ? 何がだよ?」

明「分かってるくせに…」

明「【安価下2】」

 1 リクくん、どうして家出したんですか?
 2 湊、リクくんに言うべきことがあるでしょう?
 3 代弁してあげましょうか?


明「リクくん、どうして家出したんですか?」

湊「っ――そ、そんな話、メシの後でいいだろうが」

明「鉄は熱いうちに打て、ですよ」

明「リクくん、心配したんですよ、皆」

リク「…みなとが…」

湊「……」

律「湊兄ちゃんが?」

リク「………ぜんぶダメって言うから」

湊「は?」

明「だそうですよ?」

湊「ダメなんて俺がいつ言った? どこにでも連れてってやってるし、いつも遊んでやってるのに――」

明「あなたは自分のこと分かってないんですね」

明「リクくんがさっき包丁持とうとしてダメって言ってたじゃないですか」

湊「そりゃそうだろ、ケガしたら――」

明「そうやって、ケガするとか、危ないとか、過保護になってやらせてあげないことが多くないですか?」

明「ハムカツ作ったそうですけど、その時は?」

リク「きるのも、卵も、油もダメって」

湊「そ、そんな理由で…?」

律「リクは湊兄ちゃんの役に立ちたかったんです、きっと。ですよね?」

リク「うん」

明「なのに、あなたはダメ、ダメ、ダメ…あなたも枢木さんに反発した時の理由が、何もかもダメって言われたからとか言ってましたね」

明「似たようなことがあったんじゃないですか?」

湊「っ――」

律「あ、黙ったです」

明「…図星ですか」

湊「…」

リク「…」

明「【安価下2】」

 1 謝ることはないんですか? 2人とも
 2 でもリクくん、湊に心配かけさせちゃダメですよ
 3 湊、だんまりのままですか?


明「でもリクくん、湊に心配かけさせちゃダメですよ」

明「あなたのことを大切に思ってしまうから、ダメだって言ってしまったんです」

明「湊にも問題はありますけど、嫌いだからって家出をしてもしものことが――起きてしまいましたけど…」

明「あれでリクくんがどうにかなってしまっていたら、悲しむ人がいるんです」

リク「…うん」

リク「みなと…ごめんなさい」

湊「…」

明「また湊が嫌になったら、わたしのところでも、律くんのところでも、来ていいですから」

律「いつも一緒ですけどねっ」

明「それはどうか分かりませんが」

律「」

明「反発をするなら、あまり心配をかけずに、迷惑をかけずに、その中で精一杯の嫌がらせをすればいいんです」

明「ただし、反省したと見えたらすぐにやめて、嫌がらせしたことを謝ること。いいですね?」

リク「うん」

律「それはそれで何だか…。でも、そういう発想の明さんもカッコいいですっ」グッ

明「湊には…改めて指摘しなくてもいいですよね?」

明「バカじゃないんだから、分かるでしょう?」

湊「…」

律「湊兄ちゃん、意地っ張りもほどほどに――」

 ガシッ
 グググッ

律「あいたたたたっ! 痛いです、痛いっ! 無言でアイアンクローはダメですぅっ!」バタバタ

 パッ

律「うぅ…頭が割れそうです…」

湊「リク」

リク「…」

湊「悪かったな。…今度、料理も教えてやるよ」

リク「…………うんっ」

明「よし、じゃあこれで解決ですね」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 明「では、帰りますか」律「ご飯食べたら急に眠たくなったです」
 4~6 明「では、帰りましょうか、律くん」リク「かえっちゃうの?」
 7~9 prrrr… 湊「んだよ、こんな時に――って、イアンか。もしもーし?」


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 リク「あきら」明「何ですか?」リク「あきらのこと…しってた」
 奇数 prrrr… 枢木『おい湊、リクのことだがな』湊「どした?」枢木『おかしなことになってるぞ』
 ※0は偶数扱いです


リク「あきら」

明「何ですか?」

リク「あきらのこと…しってた」

明「知ってた…とは?」

湊「さっきも、何か変なこと言ってたな。どういうことだ?」

リク「……あきらとあったこと、ある」

明「…わたしと、リクくんが?」

律「どういうことです?」

湊「会ったことあるから、ここでそうめんすすってんだろが」

リク「ううん」

リク「……ちっちゃいあきら、しってる」

明「ちっちゃい、わたし――」

律「も、もしかして…? でも、変です!」

湊「ああ? 何が? どした、急に」

リク「おぼえてないけど…おぼえてる」

リク「アイス、いっしょにたべた。ちっちゃい時…ちがう?」

明「…あなたが…わたしの、恩人…?」

律「ええっ!? でも、えっと、あの…でもでも…」

湊「だから、どういうことなんだよ…?」

リク「…?」

明「どういうこと、ですかね…?」


 ――個人情報――
 名前:菊野明 性別:女 職業:異能管理機関職員 身体能力:高め 精神面:普通
 異能:武器具現 特技:人を騙す 願望:恩人の男の子と再会して恩返しをする
 グラスプスキル:ポイント100/100 アーム200/200 コート355/300 バーニッシュ441/200
 ピラー250/250 アンテナ50/200 ステルス311/300

 ――異能管理機関・正職員――
  宇和時久:東京支部支部長 五感共有の異能
  流石愛花:異能犯罪対策課課長 爆乳
  緑野柳:異能犯罪対策課 植物操作の異能 碧石と夫婦
  碧石不動:異能犯罪対策課 日替わりの異能 緑野と夫婦 巨乳派
  枢木イアン:某市異能犯罪対策課課長 封じの大釘の異能 
  鏑木千恵:某市支部 治癒の異能
  槙島軍人:司令部特務課 炎の異能
  島津久:情報部所属 残留思念の異能 

 ――ブラック・ライト――

  次郎・エドワース:鈍化の異能 
  黒山輝代:榊の側近 
  榊日和:ブラック・ライトのボス 衝撃の異能 
  リリカ:影人形の異能 重度メンヘラ 湊を求めて放浪中

  福路万里:風扇の異能 チャイナドレス美女

 ――友人・勢力不明――
  萑部律:天才技術者15歳 ズレ気味 スランプ中
  宮東湊:光線の異能 大学生
  リク:9歳美少年 おっとり系 氷の異能 恩人?
  朝霧冬也:旅人 掌握・光蝶の異能 足フェチ
  御手洗深道:ATCV-1の異能 変態盗撮魔 収監中
  エリオール・コンデンナー:増幅の異能 他称神様
  六星姫:十二単の異能
  忍川隼実:NINJA 影分身の異能
  天上院秋雨:電撃の異能 冬也の師匠



 ――湊の家――

明(結局…リクくんが小さいころのわたしを知っているとは言ったものの、はっきりしたことは分からなかった…)

明(もし、本当にリクくんが恩人だったのなら…彼は年を取っていないことになる…)

明(ブラック・ライトが強化人間としてリクくんを改造――したことで、年を取らなかった…?)

明(しかし…謎ばかりでよく分からない)

律「おふぁよーございまふ…」ボケ-

明「おはようございます」

明(…確かめておきたいが、どうしたものか)

明「【安価下2】」

 1 やはり…ブラック・ライトとは因縁が切れないのか
 2 リクくんにまた、話を聞いておくべきか…
 3 律くん、年を取らない方法ってあると思いますか?


明「やはり…ブラック・ライトとは因縁が切れないのか」

律「ふゎぁぁ…何か、言ったです…?」

明「いえ…。ほら、顔でも洗ってちゃんと頭も起こしてください」

 ガララッ

湊「つーかお前ら、すっげー普通に寝泊まりしたな」

明「遅い時間でしたしね」

律「おふぁよぉです…湊兄ちゃ…」ウツラウツラ

湊「起きろ」パシッ

律「むにゃ…」

湊「んで、明。昨日の、リクとお前のことだけど」

明「ええ…どうしたものかと、考え中です」

湊「勝手に突っ走るなよ?」

明「…どういう意味で?」

湊「ブラック・ライトに用事があるなら、俺にも声かけろってことだ」

明「【安価下2】」

 1 さて、朝ご飯をいただいてから帰りますか
 2 では湊…今日、少しお話する時間をいただけますか?
 3 今日、ちょっとリクくんをお借りしていいですか?


明「では湊…今日、少しお話する時間をいただけますか?」

湊「…分かった」

律「むぅぅぅ…夜更かししたから…眠くてたまらないです…」

湊「うるっせえな、だったら二度寝してろ。リクもまだ起きてねえから」

律「お言葉に甘えるですぅ…」ヨロヨロ

明「朝食を食べながらでいいですね?」

湊「ああ」

 ・
 ・
 ・

明「リクくんは強化人間です。デザインベビーのあなたとは違い、生まれは普通の人間でした」

明「しかし、後天的に投薬を始めとした、様々な方法を用いて…常人ではなくなった」

湊「その過程でリクは、元々あったはずの性格だの記憶だのを消し去られるか、忘れたかした」

湊「そこを俺と冬也が見つけて、今に至った――」

明「しかし、昨夜、異能を使ったことで、眠っていたチカラとともに一部の記憶まで蘇った…と考えるのが妥当でしょうか」

湊「じゃなくても、うっすらとはお前のこと覚えてたのかもな」

明「何故です?」

湊「あいつ、最初はすぐに人の顔も忘れちまうくらいだったんだ。だんだん、感情が出てきてからはそうじゃなくなった」

湊「けど、初対面の時からやけにお前には懐いてただろ? それって、どっかでお前を特別だって感じてたんじゃねえか?」

明「なるほど…。偶然、という線は?」

湊「…可能性はあるだろうけど、もしもリクがお前の恩人だったって考えるなら…ちょっとした根拠になるんじゃねえの?」

明「そうですか」

湊「んで、ブラック・ライトのとこに行くのか?」

明「…まだ、頭で考えているだけです。しかし…ブラック・ライトならば、分かることがあるのではないかと」

明「【安価下2】

 1 どうして、ブラック・ライトがわたしを拾ったのか…とか
 2 リクくんがどこからやって来たのかを探れば…あるいは、と


明「リクくんがどこからやって来たのかを探れば…あるいは、と」

明「恩人だったのならば、年を取っていない理由」

明「そもそも10年前のあの事故の日に、リクくんがそこにいたのか」

明「そういったことが分かれば、本当に恩人なのか、それともリクくんの勘違いや、別のところで会っていたのかなど…分かるかと」

湊「そうか…」

湊「だが、それを確かめるには行くしかねえ」

湊「機関にクビにされた俺達は、まともなバックアップなんて受けられねえ」

明「それに多大な危険も伴います。もし、リクくんや、あなたを取り戻そうとブラック・ライトが動けば…」

湊「今はちょっかい出されてねえけど、やぶ蛇にもなりかねねえしな」

明「ええ…」

明「【安価下2】」

 1 でも、湊がいてくれれば心強いですね
 2 どうなるか分かりませんし、リクくん…自分で自分の身を守れるようになった方がいいかも知れませんね
 3 以降、永久にちょっかい出されないようにするのも、手かも知れませんがね


明「どうなるか分かりませんし、リクくん…自分で自分の身を守れるようになった方がいいかも知れませんね」

湊「ああ? んなもん必要ねえよ」

明「そうは言いますけど、あなただって先日、死にかけたじゃないですか」

湊「今はピンピンしてるだろうが」

明「そうは言いますけど…」

湊「…」

明「…まあ、わたしがどうにかするようなことでもないですし」

明「けれど、この先ずっとあなたがリクくんの傍にいるとは限らないんですよ」

湊「どういう意味だよ?」

明「だって、今、あなたは枢木さんから離れているでしょう?」

湊「それこそどーゆー意味だ」

明「傷つけるための技術ではなく、自分を守るためのものと思えば…必要ないとは言えないのでは?」

湊「…………考えとく」

明「もし、ブラック・ライトにしかけることになったら、どうしましょうか?」

湊「俺とお前と…」

明「…」

湊「…」

明「…もう、機関の人間じゃないですし」

湊「また冬也呼びつけるのも悪いしな…」

明「て言うか、あの時、結局、来たんですか?」

湊「俺らの後に神様とやり合って、負けたってよ」

明「そうだったんですか…」

湊「また、機関と関係なしにこっちで勝手にやるしかねえのかもな」

明「移動手段の確保から考えないといけませんね。連絡1つで帰り道のお迎えを呼ぶなんてできなくなりますし」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 湊「…いや、律がいりゃ、ワンチャン」明「スランプ中で、何も作ってないんですよ」
 4~6 湊「ま…すぐじゃねえんだ、ゆっくり考えりゃあいい」
 7~9 湊「その時は俺に任せとけ…。どうにかしてやるよ」


湊「ま…すぐじゃねえんだ、ゆっくり考えりゃあいい」

明「そうですね」

湊「それにブラック・ライトのアジトって、そこかしこにあるんだろ?」

湊「どこに行けばいいかとか、分かるのか?」

明「ある程度の場所は把握していますから、虱潰しでもいいでしょう」

湊「お前ってちょこちょこ危ないよな」

明「そうして生きてきたものですから。どうにかなりますよ」

湊「…嫌いじゃねえけどさ、そういうの」

明「ブラック・ライトにはいずれ行くとして…」

明「【安価下2】」

 1 とりあえず今は、平和な日常でも満喫しておきましょう
 2 下準備を怠ってはいけませんね
   A となれば、鍛錬をしなければ
   B となれば、まずは資金調達をしなければ
   C となれば、【何か他にある?】


明「下準備を怠ってはいけませんね。となれば、鍛錬をしなければ」

湊「それ以上ゴリラになってどうすんだ?」

明「何か言いましたか?」チャキッ

湊「家の中で刃物出してバーニッシュしてんじゃねえ」

明「失礼」スッ

湊「そうそう簡単に強くなれりゃあ苦労しねえっつーの」

湊「大体、鍛錬とか言うけど何するんだ?」

明「【安価下2】」

 1 とりあえず、異能の強化に努めようかと。これ以上伸びるか、分かりませんが
 2 グラスプスキルを伸ばしますよ
 3 実戦で役立つスキルでも身につけておきたいところですね


明「とりあえず、異能の強化に努めようかと。これ以上伸びるか、分かりませんが」

湊「そうそう異能の強化なんてできねえぞ?」

明「しかし、やってみなければ分かりませんよ」

湊「まあ好きにやれよ。けど、ここでやるんじゃねえぞ」

湊「つか、律起きたらもう帰れ。いつまで居座ってるんだよ」

明「わたしを帰したい理由があるんですか?」

湊「お前がいちゃ――って、何もねえよ」

明「いや、あるでしょ。言いかけたじゃないですか」

湊「いいから、帰れ」

明「仕方ないですね…」


 【直下 コンマ判定】
 そして、特訓の成果は…
 1~6 何もなかった…
 7~9 1度生成したものなら、次から瞬時に作れるようになった
  0  ゲート・オブ・[自主規制]が可能に

 【下2 コンマ判定】
 1~5 特訓に1週間ほど費やした
 6~9 3日ほど特訓に費やされた
  0  特訓なんて1日あれば余裕!(成果はさておき)


 ――明の隠れ家――

明「そん、な…」

明「3日もかけたのに…何も変わらなかった…」

明「わたしの異能はもう…ここで頭打ち…?」

律「…」

明「時間をムダにしてしまった…」orz

律「ど、ドンマイです」

明「はぁぁぁ…」

明「素直にグラスプスキルでも磨いていれば良かった…」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 律「き、気分転換した方がいいです!」
 4~6 律「別に期限なんてないから、また特訓すればいいだけです!」
 7~9 律「…明さんって、自分だけの力で強くなりたい…です?」


律「別に期限なんてないから、また特訓すればいいだけです!」

明「そうは言いますけど、精神的にも肉体的にもくるんですよ」

明「3日も根詰めたのにこれじゃあ…」

律「だけど、がんばらないと何も追いついてくる結果なんてないです」

律「応援するから、がんばってほしいです」

明「【安価下2】」

 1 そうですか…。じゃあ、もうちょっとだけがんばりましょう
 2 そう言われましてもねえ…
 3 いえ、これ以上続けても良い結果は見込めそうにありません


明「そうですか…。じゃあ、もうちょっとだけがんばりましょう」

律「その意気です!」

律「がんばれがんばれ明さんっ!」

明「あ、そういう応援は別になくてもいいんで」

律「はい…」

 【直下 コンマ判定】
 1~7 やっぱりダメでした
 8~9 1度生成したものなら、次から瞬時に作れるようになった
  0  ゲート・オブ・[自主規制]が可能に

 【下2 コンマ判定】(スランプ中-3)
 1~4 特に何も…
 5~9 律「…」
  0  律「…明さんも、がんばってるし…」


明「」ポカ-ン

律「あわわわ…」

律「明さん、口閉じてですっ」

律「何か魂みたいの出てっちゃいそうです!」

明「ハハハ…結局、頭打ちだったってことでしょうかねぇ…」

律「れ、連続だったからちょっと、あの…色々とあれで、どうにかなって、うまくいかなかっただけです!」

律「ちょっと時間を置きさえすれば…」

明「いえ…ここまでやってダメなら、望みはかなり薄いでしょう」

明「また気が向いたら…ですね」

律「いつ、気が向くです?」

明「しばらくは向かなそうですね」

律「以外と明さん、気分屋さんです?」

明「いやぁ…優秀なはずのわたしが2連続で失敗なんて…こんなの落ち込まないはずないじゃないですか」

律「ああ、そういう方向だったんですか…」


―――――

 一旦ここまでです
 どうもありがとうございました

律の兵器の創造は無理だと何回言えば(ry

神コンマで奇跡は起こるかもだけどな


 【直下 コンマ判定】
 1~3 湊「…………そろそろ、しんどくなってきてんだよなあ…」
 4~6 律「あーきーらーさんっ」明「どうしました?」律「じゃじゃーん、南の島のリゾートに4泊5日ご招待券です!」
 7~9 明「暑い…」パタパタ

いつも思う 戦闘で出せ そのコンマ


 ――明の隠れ家――

明「暑い…」パタパタ

明「夏、真っ盛り…」

明「今日も35度超えとは…恐れ入る暑さですね…」

律「明さん…クーラー、ないんです…? ここ…」

明「あったらつけてますよ。何かこう…一瞬で部屋を真冬のように冷たくするメカとかないんですか?」

律「そんな都合がいいものないです…。基地を出る時に発明品の大多数は接収――じゃなくて、強制買い取りされたです」

明「新しく作ればいいじゃないですか。て言うか、接収ですか…」

律「お陰で口座は充実です」

明「おいくら万円入ったんですか?」

律「耳を…」

明「ええ…」

 ゴニョゴニョ

明「そ、そんなにですか!?」

律「これでも半分はお父さんに送った、残額です」

明「…律くん、ちょっとした金持ちじゃないですか」

律「でもお金がなくても、そのままじゃ暑さをしのげないです…」

明「【安価下1】」

 1 クーラー買ってきてくださいよ
 2 自前のラボでも建てたらどうですか、そっちに移り住みましょう
 3 その資金でクーラーでも作ってくださいよ


明「自前のラボでも建てたらどうですか、そっちに移り住みましょう」

律「自前の、ラボ…」

 【直下 コンマ判定】(律くん思春期+3)(スランプ中-3)
 1~3 律「でも…ラボがあっても、何も作れないです…」
 4~6 律「…………明さん、マイホームへのこだわりは何です?」
 7~9 律「……………………つまりそれは、ボクと明さんの愛の巣になるってことですっ!?」

コンマなら連取りおkだよね?


 >>642 全然おkっす

―――――

律「でも…ラボがあっても、何も作れないです…」

明(そう言えばスランプが長引いてる…)

明(放っておけばその内、勝手にまた始めるものかと思ってたが…本当にこのまま、何も作らなくなりそうな気もしてきた)

明(しかし、ムリやり作れと言えば解決するものでもないし…どうしたものか)

律「ボクって全然役立たずです…」

明「そんなことないですよ」

 【安価下1】
 1 スランプ解消のために策でも講じてみる
 2 暖かく見守っておく方針
 3 とりあえずラボ建てようっておしてみる


明「できないからと言って焦るような理由はどこにもありませんから」

明「律くんのペースで歩いていけばいいんです」

律「…はい」

明「さて…」

明「【安価下1】」

 1 グラスプスキルでも地道に磨くとしましょう
   A ポイント100/100
   B アーム200/200
   C コート355/300
   D バーニッシュ441/200
   E ピラー250/250
   F アンテナ50/200
   G ステルス311/300
 2 クーラーでも買ってきてください。取り付け工事くらいなら、わたしが自分でやれますので
 3 その他、自由台詞・行動

2


律「明さん、ほんとに取りつけできるんです?」

 ゴソゴソ…

明「当たり前じゃないですか、わたしは元スパイですよ」

律「スパイって、こんなことまでできないとダメなんです?」

明「電気屋さんにスパイに行くことになったら、できなくてはおかしいでしょう?」

律「…」

明「まあ、任せてください」

 ・
 ・
 ・

明「完了しました。早速…」

律「スイッチ、オーンっ」

 ピピッ
 ブィ----ン…

 【直下 コンマ判定】
 1~3 明「快適ですね」
 4~6 明「文明の利器は素晴らしいですね」
 7~9 律「何だか、全然涼しくないです…」


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 ガタガタガタッ 明「あれ、何か変な音が…」
 奇数 律「市販のクーラーでもこんなに涼しくなるなんて…企業努力ってすごいです」
 ※0は偶数扱いです

この子ちょいちょいポンコツだな


 ガタガタガタッ

明「あれ、何か変な音が…」

律「買ったばかりなのに…」

 ガタンッ
 ガタガタッ

明「律くん、これ…どこで買ったんですか…?」

 ガタガタッ

律「ち、近くの電気屋さんで、埃被ってたやつです」

律「処分するところだったからタダでもいいっておじさんが言ってて…」

明「それ最早売り物でもないですよ?」

律「ええっ!? そうなんです!?」

 ガタガタガタッ
 ボンッ

律「うわっ…!?」

 プシュ-

明「…………壊れちゃったじゃないですか」

律「そんな…だ、だってぇ…」

明「はぁ…今夜も窓全開で寝るしかなさそうですね…」

律「うぅ…じゃ、じゃあボクが直すです」

明「修理もできるんですか?」

律「見ないと分からないですけど…」

 カポッ

律「うーん…古いメカちゃんです…」

律「でも、これとこれと…あれとそれを交換して…」

律「ついでにこれを…ああすれば…」ブツブツ

 ガチャガチャ

明「…直りそうですか?」

律「いっそのこと、この室外機なんてない感じで…」ブツブツ

明「何だか、懐かしい光景ですね…」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 律「完璧に直したです」
 4~6 律「ふぅー…久しぶりに一仕事したです」
 7~9 律「消費電力は1/200になったです! しかも自動整備を搭載したので故障知らずです!」明「クーラーまで魔改造するとは」


律「消費電力は1/200になったです! しかも自動整備を搭載したので故障知らずです!」

明「クーラーまで魔改造するとは」

律「加えて人の居場所と、その体温を自動で完治して冷えすぎ、暖まりすぎを判断してオートでオンオフしてくれるんです!」

律「これさえあれば空調のつけっぱなしで体調不良になることなんてないです!」

律「他にも空気清浄機、加湿器、強力脱臭機能、その他もろもろ、これさえあれば快適なお部屋デートができるです!」

明「落ち着くところはお部屋デートですか。一緒に暮らしてるというのに」

律「えへへ…」

明「【安価下1】」

 1 あの狭苦しいキッチンのリフォームもお願いしたいのですが…
 2 絶好調じゃないですか、スランプはどこいったんですか?
 3 ご苦労さまです。律くんの手にかかればどんなものでも多機能になりますね

お前一週間ぶっ続けで集中力保てんの?

安価下


明「あの狭苦しいキッチンのリフォームもお願いしたいのですが…」

律「えっ」

明「せめてコンロは二口ないと料理が大変なんですよ」

明「そうそう、流し台も狭くて洗い物がつらいんですよね」

明「何より、あの閉塞感がどうにも…。カウンターキッチンとかいいですよね」

律「コンロと流し台と閉塞か――閉塞感? それって、お部屋の間取りじゃあ…」

明「律くんならできますよ、きっと」グッ

 【直下 コンマ判定】(いいとこ見せたい男の子+2)
 1~3 律「さ、さすがに、ちょーっと…物理法則までは捩じ曲げられないです」
 4~6 律「精一杯やるです!」
 7~9 律「だったらいっそのこと…」明「いっそのこと?」律「自分でお家を建てちゃうです」


律「精一杯やるです!」

明「がんばってください」

律「リフォーム、リフォーム~♪」

 トンテンカンテン

律「ここをこうして~」

律「あれをそうして~」

律「こっちがこうなれば~」

 ウィィィィィン
 ギ-コ ギ-コ
 カンカンカン…
 ・
 ・
 ・

律「できたです!」

明「まさか、本当にわたしの要望全てを叶えるとは…」

律「驚くのは早いです! これまでアゲアゲくんに搭載されてきたお料理機能を全てまとめた、万能調理台を取りつけたです」

明「万能調理台…?」

律「はいです。材料を用意して、レシピをこの専用パッドに入力するだけで、全自動でレシピの通りに作ってくれるです」

律「しかもしかも、こっちの冷蔵庫に入れた材料から自動で必要な分だけ取り出してくれて、下ごしらえまでやってくれるんです」

律「朝の起きる時間に自動お料理タイマーを設定しておけば、お布団を出て5秒後には朝ご飯を食べられるです」

律「デフォルトで入ってるレシピはこれまでのアゲアゲくんに蓄えられていた揚げもの56種類、焼きもの40種類、他にもたくさんです」

律「もちろん、自分の手でお料理することもできるです! その時でも万能調理台を使えば食材の下ごしらえを自動でやってくれるです!」

明「…まさか、ここまでとは…」

明「【安価下1】」

 1 どうもご苦労さまでした。ありがとうございます
 2 律くん、スランプってどうなったんですか?
 3 この調子でお家作ってください。律くんの預金額なら土地なんて余裕で買えるでしょう


キテレツにあったな、過ぎた科学は人をダメにする
違ったっけ?違うなそんな気がする


明「律くん、スランプってどうなったんですか?」

律「えっ?」

明「クーラーを魔改造して、キッチンをリフォームとは名ばかりにこれも魔改造して…」

明「絶好調じゃないですか」

律「あ…あれれ…?」

律「で、でもほら、あの…こ、このくらいただの日曜大工レベルでっ」

明「これを日曜大工と言いますか、あなたは」

明「犬小屋とはわけが違うでしょう」

律「で、でもあの…その、これは…」

明「クーラーにしても、キッチンにしても…素晴らしい機能の数々ですよ」

明「それに、作業をしている時の律くんの顔は、とても活き活きしていました」

明「また、誰かを傷つけてしまうようなものを作ってしまわないか、不安ですか?」

律「…はい、です…」

明「だったらやはり、杞憂かと思いますよ」

律「きゆー…です?」

明「お年寄りを始めとして、体を動かすのも大変な人はこんなキッチンがあれば助かるでしょう」

明「わたしには少し、過ぎた機能に思えますが必要とする人は必ずいます」

明「あなたはあなたが思うように、自由に、人を驚かせるものを作ればいいんですよ」

明「必ず、わたしがどんなものでも有効に活用する道を見つけてあげますから」

明「間違った使い道がされるようならば、全力で止めてみせます」

明「律くんも、久しぶりに作業をして楽しかったんじゃないですか?」

律「…」

 【直下 コンマ判定】
 1~5 律「…本当に、いいんです…?」明「もちろん」律「………分かったです」
 6~9 律「…………大事なこと、忘れてたです」


律「…本当に、いいんです…?」

明「もちろん」

律「…………分かったです」

律「じゃあボク、また作るです!」

律「いっぱい便利なもの作って、ビックリと幸せがいっぱいの未来にするです!」

明「四次元ポケットとか作る勢いでいいですよ」

律「じゃあ、当面の目標はドラえもんに出てくる秘密道具全コンプリートにするです!」

律「とりあえずタケコプターから…」

明「いやいやいや…あれ、首が千切れ飛ぶそうじゃないですか」

律「首が千切れ飛ばないで、自在に1人で空を飛べるものを作ってことです!」

律「でもそうなると、ここじゃすごく手狭になりそうです…」

明「発明品だらけで足の踏み場がなくなるとか勘弁してくださいよ」

律「…………じゃあ、やっぱりラボ作っちゃうです」

明「とうとうですか」

律「そうと決まれば、明さん」

明「何ですか?」

律「あのっ…ぼ、ボクと結婚してくださいっ!」

明「…………ふむ」

明「それはあと3年経ってから、改めてお願いします」

明「今はその気持ちだけ、有り難く受け取っておきますから」

律「あぅ…。こうなったら、成長促進マシーンを作って…」

明「少し不思議じゃなくて、すごく不審なものはあまり作らないようにしてくださいね?」

律「えっ」

明「合法○○化マシーンとか、絶対なしですよ。犯罪臭のするものは、問答無用でぶっ壊しますから」

律「そんなぁっ!?」

明「まさか、作る気まんまんだったんですか…」

律「あっ…」



―――――

 今夜はここまでです
 どうもありがとうございました



未だになんの描写もない冬也が気になる通り越して心配になってきたんだけど
まさか天ちゃん[ピーーー]レベルで鍛えたりしてるの?


 日曜だぜー! ひゃっはー!
 予定なんて入ってないぜ、投票もいってきたぜー!

 というわけで、更新していいすか?
 きっと、誰かしらいる…よね?

 ちょっと不安だから、しばらく下1進行で…
 【安価下1】
 1 明「律くん、どこ向かってるんですか?」律「お金があっても、個人で大量の資材揃えるのは大変なので、ポーラさんに頼るです」
 2 明「ラボが完成するまで、わたしはわたしで動きますか」
 3 明「わたしも移り住むラボですし、ちょっとは金銭援助したいんですよね」枢木『んで、職探しに俺頼ってきたのか?』


 よかった、いた!
 どうもありがとうございまする

―――――

明「ラボが完成するまで、わたしはわたしで動きますか」

明「とは言え…何をするか…」

明「【安価下1】」

 1 グラスプスキルでも地道に磨くとしましょう
   A ポイント100/100
   B アーム200/200
   C コート355/300
   D バーニッシュ441/200
   E ピラー250/250
   F アンテナ50/200
   G ステルス311/300
 2 湊のところにでも行って暇を潰しましょう
 3 その他、自由行動


 【直下 コンマ判定】(精神普通+15)
 コンマ二桁分加算
 コート 355/300
 ※88、99、00のいずれかが出た場合、再び「特訓」してもいいような気になる


 コート 463/300

明「なかなかはかどった」

明「コートが上手くなればアームを解除しなくてもいいようになる…」

明「確か、その先にも複合で何かあったような気がしましたが…見たことがないからどうも分かりませんね」

明「さて、お次は…」

 【安価下1】
 1 湊のところにでも行って暇を潰しましょう
 2 ぶらりとどこかへ出かけますか
 3 その他、自由


 ――湊の家――

 ピンポ----ン

 ガチャ…

リク「あきらだ」

明「こんにちは、リクくん」

明「お邪魔しますね」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 明「おや、どなたかいらっしゃっていましたか? にしても、女性ものの靴ばかり溢れて…一体、何が…?」
 4~9 明「見慣れない靴が…お客さんが来ているのですか?」

女性物の靴が溢れる……そういや冬也さんは助けた女性どうしてたっけ……あっ(察し


明「見慣れない靴が…お客さんが来ているのですか?」

リク「うん」

 ソソソ…

明「おや、湊。そんな、見たくないものを視界に入れずに逃げてきたような感じで…どうしましたか?」

湊「…」

明「湊?」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 湊「助けろ、明…」
 4~6 湊「サムライキラーが…来てる…」明「…えっ、あの…あの人、ですか…?」
 7~9 明「て言うか、何で血涙流してるんですか…?」


湊「助けろ、明…」

明「助けろとは…?」

リリカ「ミナトちゃん、どうして女なんかがここにいるの!?」ドタドタ

 ギュッ

湊「」

リリカ「やっと見つけたのに、どうしてミナトちゃん!?」

リリカ「ミナトちゃんにはこのリリカちゃんがいるのに何で女なんかが上がり込んでるの!?」

リリカ「ミナトちゃんをたぶらかす女なんていなくなっちゃえばいいの! 殺してあげ――」

湊「放せ、ゴスロリ女!」ブンッ

 ドゴォッ

リリカ「きゃあっ…み…ミナトちゃん…?」

リリカ「どうして…どうしてリリカちゃんをぶつの…? ねえ…悪いことした…?」

リリカ「ミナトちゃん…ミナトちゃん、どうして…ねえなんで…?」

明「これは、一体…?」

明「【安価下1】」

 1 しかし、明らかに異常な様子――排除を手伝いますか?
 2 女性に手をあげるとは、湊、一体どういう了見ですか!?
 3 とりあえず、状況が分かるように説明をしてもらえますか?


明「女性に手をあげるとは、湊、一体どういう了見ですか!?」

湊「はぁああああっ!?」

リリカ「ミナトちゃんに何てこと言うの!?」

リリカ「撤回しないと許さない! もう絶対に許さないんだから!」

明「えっ?」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 何故か戦闘へ
 4~6 湊「家の中で暴れんじゃねえ!」
 7~9 リリカ「――あれっ? あなた…メキシコに行くのをすすめてくれた人?」明「えっ?」

……今まで女性に手を上げてもスルーだったよね?


リリカ「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね…」

明「ちょっ、な…」

湊「ああクソっ、お前ならどうにかなると思ってたのに…!」

湊「明、ぶっ殺すぞ!」

明「はいっ!? い、一般人では――」

湊「んなはずあるか!」

明「いきなりDVかと思ったのに、何という失態…!」

 【安価下1】
 1 様子がおかしいし、殺すつもりで!
 2 とりあえずピラーで閉じ込める!
 3 抵抗できなくなるくらいまで痛めつける方針


湊「このゴスロリの異能は影の人形だ、気をつけろ!」

リリカ「ミナトちゃんを殺してわたしも死んでやるぅ―――――っ!」

リリカ「でもその前に害虫排除ォオオオオオオオオ!」

 リリカが叫び、湊の影が起き上がった。
 玄関にあった懐中電灯をリリカに向けて湊が異能を放つが、影は光線を受けてもその色を濃くするのみだ。

明(影の異能――なるほど、光線を受けても全く影響がないという意味では湊の天敵なのか)

明「ならば、物理でいく…!」

 脇差しを生成してリリカに斬りかかるが、それを影が受け止めた。
 湊の影がガイアを発動して拳を振るい、とっさにコートで受け流す。

湊「キモいっつーか、生理的にムリなんだよ!」

リリカ「でもいいの、愛は与えられるものじゃなくて染めるものだって知ってるもん!」

 自らの影と湊は組み合い、壮絶な殴り合いを始める。
 クロスボウを生成して明が矢を放った。バーニッシュで強化された矢はやすやすとリリカのピラーを貫通した。
 しかし、リリカは素手で矢を掴んで握り折る。

リリカ「っ――邪魔しない、でぇっ!」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 荒ぶるゴスロリの恐ろしさについて
 4~6 荒ぶったところでゴスロリはゴスロリよ
 7~9 荒ぶるゴスロリを鎮めればきっと!
  0  明「あなたに愛を語る資格などない!」


明「邪魔とはとんだ言いがかりを――!」

明「大体、そんな格好で人様の家に上がるなんて常識を知らないんですか!」

リリカ「オケケケケッケケケケケッケ―――――――――――ッ!」

明「あかん、ラリってる…」

 ケタケタと叫び、喚き散らしながらリリカが明に特攻してくる。
 メリケンサックを両拳にはめて思いきり、リリカの腹部を殴りつけた。
 しかし、リリカはリリカで明の髪を掴んで引っ張る。

リリカ「ミナトちゃんは絶対に渡さないんだからぁっ!」

明「湊は誰のものでもないでしょう! て言うか、わたしは別に相手がいるので!」

湊「おいこら、勝手なこと言ってんじゃねえぞ! 俺はパツキン巨乳美女にしかなびかねえ!」

湊「てめえも明も、髪色とおっぱいでアウトだ!」

 ピタッ…

リリカ「な…何を言ってるの…ミナトちゃん…?」

明(あ、ショック受けてる…)

明「【安価下2】」

 1 隙あり! 金属バット!
 2 何て俗物なことを言うんですか、湊! あんな脂肪の塊の一体、どこがいいと!?
 3 その他、自由行動・台詞

明って貧乳馬鹿にされたら切れるけど自分も巨乳を馬鹿にしてるよね


 >>711
 連取りになっちゃうのでずらしまする

―――――

明「隙あり! 金属バット!」

 愛用の金属バット(黒メッキ・ボラゾン製)を握り締め、湊を振り向いたリリカの後頭部を殴り飛ばす。
 物凄い音がして、リリカが吹き飛ばされた。そのまま奥のリビングのガラスをぶち破り、さらにその先のベランダの手すりに引っかかる。

湊「……お前、容赦ねえよなあ…」

明「話し合いが通じる相手とは思えなかったので」

湊「生きてんのか、あいつ…」

明「ちょびっとの手加減はしましたよ」

リク「お家ぼろぼろ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 リリカ「ミナトちゃん、これほどいてっ…お願い、ミナトちゃんのためにわたしぃっ…!」湊「さて、どこに沈めるか…」

 4~6 明「彼女とは、どういう関係なんですか?」
 7~9 リリカ「ミナトちゃん…捨てないで…ひとりにしないでぇ…」湊「ゴキブリ並みか、こいつ…」

明「女性に手をあげるなんて!」

明「金属バットで後頭部フルスイング!」

なんか引く


明「彼女とは、どういう関係なんですか?」

湊「丁度、去年くらいにブラック・ライトに拉致されてな…」

湊「その時に俺の調整をしてやがったのが、こいつだ」

明「調整――ですか…」

リク「…」ツンツン

リリカ「」ピクッ

湊「リク、つっつくな…。起きたら危ねえだろ」

明「ええ…さすがに、それはいけませんよ」

明「それで、彼女をどうするんですか? 完全にイッちゃってますよね?」

湊「どうするもこうするも、2度とつきまとわねえようにするしかねえだろ」

湊「手足の2、3本もぎとるなり、このままぶっ殺すなり…」

湊「グラスパーズ・プリズンにぶっ込んでもいいしな」

明「【安価下2】」

 1 これほど執着するのなら、何か理由があるのではないでしょうか?
 2 しかし、彼女とはブラック・ライトのアジトで会ったことがあります…。何か利用法があるかも
 3 そうですね。それがいいでしょう


明「しかし、彼女とはブラック・ライトのアジトで会ったことがあります…。何か利用法があるかも」

湊「利用法だと? ふざけんじゃねえよ、わるわけねえ」

明「ですが、わたしがあなたを非難した時、彼女は激昂しました」

明「行動はかなりおかしくなっていますが、よほどあなたに心酔もしている様子です」

湊「つかお前も、女に手ぇあげるなんてとか言って、ぶちのめしたよな? 背後から」

明「最初は女性に飢えた湊が誰かを連れ込んでDVを働いたのかと思っていたので」

湊「おい」

明「殺すつもりでかかってくる相手に男も女もないでしょう、そもそも」

湊「都合いいな、お前…」

明「そうですか?」

湊「けどよ、利用法なんて何があるんだ?」

明「ふむ…。例えば彼女に侵入の手引きをしてもらうとか…」

明「体のいい、つかいっぱにしてしまうとか…」

明「【安価下2】」

 1 とりあえず、籠絡してみてくださいよ
 2 あなた次第ですけどね
 3 他に利用法…【妙案求む】などは?

メンヘラ利用とか無理だろ
更生して真人間になりましたは薄ら寒い


明「あなた次第ですけどね」

湊「…」

明「ブタ箱もありです」

明「相当、あなたは彼女を嫌っているようでもありますし」

 【直下 コンマ判定】(ゴスロリにトラウマまで植えつけられている始末-3)
 1~4 湊「とりあえず、もう2度と顔も見たくねえ。機関に引き渡して終わりだ」
 5~9 湊「…別に嫌ってなんかねえ。…おっかねえんだよ、普通に」

安価スレってそんなもんだろ
お前が望んでる流れを誰もが望んでるわけじゃないんだし


湊「とりあえず、もう2度と顔も見たくねえ。機関に引き渡して終わりだ」

明「…そうですか。では、機関に連絡をします」

湊「ああ、頼んだ」

リク「あきら、なにしにきたの?」

明「ああ、すっかり忘れてました」

明「と言うか、リクくんは動じませんね」

湊「リクだからな」

明「律くんがようやくスランプを脱して、自前のラボを建てることになったんです」

明「それで、ちょっと暇になったので来たらこうなっただけです」

湊「暇潰しかよ…」

明「【安価下2】」

 1 お片づけ、手伝いましょうか? 荒れましたし
 2 最近どうですか? 夏真っ盛りですけど
 3 外にでも行きますか? あまり、今はここにいたくないのでは?

馬鹿お前ら、ブタ箱ってことはあのイケメン受刑者再登場のフラグじゃねーか


湊「ああ、クソ…ガラス破れて、これじゃ冷房がきかねえじゃねえか…」

明「と言うか、血を拭き取るのが大変ですね…」

湊「それお前のバットフルスイングのせいだろ。きっちり拭け」

明「手伝ってあげてるのに何ですか、その言い草」

 ピンポ----ン

湊「機関がきたか…」

 ガチャ…

碧石「グラスパーに襲撃されたそうだな」

明「お久しぶりです」

碧石「…元気か」

明「お陰様で」

湊「さっさと持ってってくれ、あのゴスロリ」

碧石「分かった。ではな」

 バタム…

湊「そういや、碧石って…あれから、めっきりだったのか?」

明「ええ。…機会がなかったものですから」

湊「ふーん…」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 再び湊のお宝を発見
 4~6 明「時間かかってしまいましたね」湊「はぁ…めんどくさかった」
 7~9 リク「みなと、あれいきたい」


リク「みなと、あれいきたい」

TV『一生の思い出を、この海で――』

湊「海?」

リク「ううん」

明「コマーシャルでやってた、あの南の島に行きたいってことでは?」

湊「マジでか…」

リク「いきたいっ」

湊「金はまだあるからいいけど…あれ、いくらかかるんだ…?」

明「相場は30万からですね」

湊「また今度な。近くの海なら連れてってやるから」

リク「…」シュン

明「【安価下2】」

 1 連れてってあげればいいじゃないですか、南の島
 2 じゃあ、その時はわたしもご一緒しましょうか
 3 きっと湊好みの女性がわんさかいるんでしょうね…


明「きっと湊好みの女性がわんさかいるんでしょうね…」

湊「っ」ピク

明「もっとも、理想と現実のギャップに苦しめられるのでしょうが」

湊「おい、どういう意味だ」

明「グラビアに出てくるような女性がそこかしこにいるはずないでしょう」

湊「あんだと?」

湊「ビーチだぞ、夏のリゾートビーチに、パツキンおっぱいボンバーがいないはずねえだろ!」

明「いやいやいや…夢見すぎですよ」

湊「んじゃあ、いたらどうする?」

明「はい?」

湊「行って確かめようぜ。でもって、美女だらけだったその時は!」

明「その時は?」

湊「………………巨乳をないがしろにしてごめんなさいって、3度回って言え!」

明「なっ…そ、そんな屈辱的なこと――」

湊「逃げんのか?」

明「【安価下2】」

 1 いいでしょう。その勝負受けます
 2 では旅費などは全額湊が負担ということでお願いします
 3 逃げるとかじゃなくて、律くんがラボ建ててますから行きませんよ


明「いいでしょう。その勝負受けます」

湊「鼻をあかしてやらぁ」

明「ふっ、せいぜい妄想にふけっていればいいですよ」

明「現実の厳しさを思い知りなさい」

リク「…いくの?」

湊「行くぞ」

リク「やったっ」

明「で、いつ行きますか?」

湊「明日出発」

明「急ですねぇ…」

リク「わくわく…」

湊「パツキンボンバー待ってろよ…むふふ…」

明「しかし、律くんは来られるのでしょうか…?」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 律「うぅぅ…行けないですぅ…」明「ちゃんとお土産買ってきますね」
 4~9 律「行くに決まってるです! 南の島で明さんと素敵なコテージで…夜の星空を見上げて…でへへ…」明「…」

安定のお留守番



 【直下 コンマ判定】
 1~5 冬也が過ぎ去った後でした…
 6~9 湊「偶然だけど、冬也もこの辺にいるらしいぜ」明「すごい偶然ですね」


 ――南の島のリゾートビーチ――

湊「偶然だけど、冬也もこの辺にいるらしいぜ」

明「すごい偶然ですね」

リク「とーやくるの?」

湊「あいつは天上院に振り回されてるし、来られるかどうかはちょっとな…」

明「しかし…綺麗な海ですね」

湊「美女…パツキン美女…パツキン巨乳美女…むふふ…」

リク「みなと、はやくいこっ」

湊「よっしゃ、着替えてから乗り込むか!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 湊「むっふぉぉおおおおっ! 見ろよ、明! ほら、いる! いたぜ、おい! 美女だらけ!」
 4~6 湊「おお、いるいる…。すげえ、目の保養だ…」明「……よく見てくださいよ」湊「ああん?」
 7~9 湊「何だ…何でだ…? メタボばっか…ぼんきゅっぼんじゃなくて、ずんずんどんしかいねえのか…?」


湊「むっふぉぉおおおおっ! 見ろよ、明! ほら、いる! いたぜ、おい! 美女だらけ!」

明「何、だと…?」ワナワナ

湊「グラサンかけて日光浴をしちゃって…」

湊「あのたわわに実ったおっぱい、嫌らしさはなく垂れずに健康的に――おっと、鼻血が…」グッ

明「し、しかしですね、ただ目に入れるだけでいいのならそれこそ本で充分であって…」

湊「約束」

明「…」

明「【安価下2】」

 1 さあリクくん、遊びましょうか
 2 …………巨乳をないがしろにしてごめんなさい
 3 しかしですね、あなたのような人相の悪い男に彼女達が振り向くとは思えないんですよ、つまり、これはピンナップ同然のむなしい光景です


明「…………巨乳をないがしろにしてごめんなさい」

 クルクルクル…

湊「そ れ で い い」

明「くっ…何て屈辱…」orz

リク「はやくうみいきたい」

明「そうですね…行きましょうか…」

明「その前に準備運動をしないとダメですよ。さ、いっちに、さんっし――湊?」

湊「…リク、俺は本物の大人になってくる。明といいコにしてろよ」フッ

 ザッザッザッ…

明「ナンパですか…」

リク「なんぱ?」

明「リクくんには必要ない知識ですよ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 日が暮れるまでリクと楽しく遊びました
 4~6 日が暮れて宿へ戻ると湊がしょげていました
 7~9 明がなぜかもてまくりんぐ


明「わたしは相手がいるので」

ジョニデ風イケメン「シット!」

明「ははは、よく言い寄られるんですよ」

ブラピ風イケメン「オーマイガッ」

明「あなたにはもっといい女性が見つかりますよ」

ウィルスミス風イケメン「アキィラァーッ!」

 ワチャワチャ…

明「ふぅ~…人生最大のモテ期が、まさかこんな時に来てしまうとは」

リク「あきらもてもて?」

明「どうやら、海外にはきちんと良いものを見極められる目を持った男性が多いようですね」

明「これはいいことを知りました」

明「【安価下2】」

 1 さて、気分もいいですし、宿へ戻って湊の泣きっ面でも拝みましょう
 2 おや…あんなところに人だかりが…
 3 しかし、遊ぶどころではないですね。折角でしたが、ホテルのプールにでも移動しましょうか


明「おや…あんなところに人だかりが…」

明「ちょっと覗いてみますか」

リク「うん」

 トテトテ…

 【直下 コンマ判定】
 そこに広がっていた光景は…
 1~3 アームレスリング大会
 4~6 湊が美女にビンタされてた
 7~9 冬也の周囲に美女がいて、何やら修羅場


 【直下 コンマ判定】
 1~3 3人の美女が
 4~6 4人の美女が
 7~9 5人の美女が
  0  6人もいたよ


 ↓1~3
 冬也が落とした美女のお名前お願いしまーす!


 あ、外人名でお願いします
 これは数えません

4人じゃないの?
安価下


 ナスタしゃんおりまするので、3人っす


 ワイワイ…

冬也「あの、その…」

ナスタ「トーヤに近づかないで、メスネコ!」

エリカ「トーヤはわたしのものよ、あなたこそ邪魔しないで!」

アニムス「ねえトーヤ、あっち行こう?」

ハル「ちょっと抜けがけする気!?」

明「これは一体…」

リク「とーやっ!」パタパタ

 ギュッ

リク「とーやだっ」

冬也「リクっ…?」

ナスタ「トーヤ…まさか、トーヤのコ…?」

エリカ「いつもベッドから逃げるのは…お嫁さんがいるからなの?」

冬也「えっ、いや、違っ――」

アニムス「かわいい~っ、トーヤの子どもなら一緒に暮らせるっ」

ハル「誰との子どもなのっ、トーヤ!?」

冬也「いやその…あの、リクは違くて…」

冬也「あっ、明さん、助けてくださいっ!」

明「【安価下2】」

 1 さーて、何も見なかったことにして帰りますか…
 2 自業自得ですよ。ごゆっくりどうぞ
 3 仕方ないですね


明「自業自得ですよ。ごゆっくりどうぞ」

冬也「そんなっ、ま、待って――」

ナスタ「トーヤ!」ギュッ

エリカ「ちょっとトーヤを放してよ!」グイッ

アニムス「ねえトーヤ~、こんなの放っておいてあっち行こ?」

ハル「誰を選ぶのかはっきりして!」

明「リクくん、行きますよー」

リク「とーや、またねっ」

冬也「誰か助けて…」

 ザッザッザッ

明「はっきりした態度を取らないからいけないんですよ、ああいうのは」

リク「あっ、とーやが女の人とおいかけっこしてる」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 湊が血涙を流しながらペンションで倒れ込んでた
 4~6 湊が置物みたいに真っ白になって膝を抱えてた
 7~9 何かんだで冬也と合流できた


 ――ペンション――

湊「お前なんか親友じゃねえ…」

冬也「そんなこと言わないでよ…」

リク「とーや、なんでひっかかれてるの?」

冬也「…うん…」

明「て言うか、どうして彼女達も一緒にここへいるんですか?」

冬也「聞かないでください…」

美女達『…』ジィッ

湊「…くそっ、くそぅ…」

湊「熱心な目で見つめられやがって…」

リク「みなとが泣いてる」

明「で、湊はナンパしたそうですが…どうだったんです、成果は」

 【直下 コンマ判定】
 1~8 湊「聞くな」
  9  湊「俺…もうパツキン巨乳美女は信じねえ…」
  0  湊「ふっふっふっ…」


湊「聞くな」

湊「そ、それにまだ初日だっ!」

湊「今日は何つーの? 下見…的な?」

明「つまり失敗ですか」

冬也「そんなことしてどうす――」

湊「てめえは何も言うんじゃねえよ、こらっ!」

湊「つーか、あの金髪の女がめっちゃタイプっ…! あの娘の名前は?」

冬也「アニムス・ベネットさん。つきあってた人に暴力振られてたけど、依存してたんだって」

冬也「それでかくかくしかじーかがあって、何やかんやのくるくるぱーで…」

湊「んじゃ、お前の寝る部屋物置な」

冬也「ねえちょっとっ!?」

明「さて…明日は何をしましょうか」

湊「俺はナンパ」

冬也「ボクはちょっとやることが…」

明「やること…ですか?」

冬也「師匠に言いつけられて、トレジャーハンティング中で…今日、あの人達と鉢合わせちゃったからできなくて…」

リク「とれじゃーはんてぃんぐ?」

冬也「リク、一緒にいく?」

リク「うんっ」

明「ふむ…あ、律くんへのお土産も買わないとなんでした」

明「【安価下2】」

 1 明日は買い物でもしますか
 2 湊のナンパが成功しない方に賭けて、見守りますか
 3 トレジャーハンティング…ちょっと気になりますね。わたしも同行したいです
 4 その他、自由


明「トレジャーハンティング…ちょっと気になりますね。わたしも同行したいです」

冬也「って言っても、ひたすらサルベージですよ?」

冬也「この辺りの海に沈没船があるとかで、それを引き上げて資金ゲットしてこいって言われてるんで…」

明「ほう、楽しそうじゃないですか。わたしは別に何もなくてもいいですし」

リク「あきらも一緒っ」ギュッ

明「ええ、一緒にお宝探ししましょう」

冬也(て言うか、明さんが近くにいると…彼女達が…)チラッ

美女達『…』ゴゴゴ

湊「よし、んじゃあメシも食ったし、もう寝るか」

冬也「えっ!? あ、ほら、もうちょっと色々と語ってない!?」

湊「リクに変な喘ぎ声聞かせたら、冬也でもぶっ飛ばすからな?」

冬也「」

湊「リクー、お前は俺とこっちの部屋な」

リク「うん。とーやとあきら、おやすみ」

明「では…」

冬也「ちょっ、待ってっ…1人にしないでぇ…」

美女達『…』キラ--ン

 バタム…

冬也「………」オソルオソル

 クルッ

ナスタ「トーヤ…」

エリカ「トーヤぁ…」

アニムス「お外、行こう?」

ハル「わたし…トーヤとなら…何人とでも…」

冬也「ひぃっ…あの、その…くるぶしにホクロがないからっ…あの…ボクちょっと、あなた達とは――逃げるっ!」

 ダッ


―――――

 一旦休憩です
 18時ころにまた再開いたしまする


明「――…」パチッ

明「目が覚めてしまった…」

明「……」

 【安価下2】
 1 寝直そう
 2 水でも飲もう
 3 ちょっと外へ出てみよう


 ――夜のビーチ――

明「静かで綺麗な海…」

明「昼の喧噪が嘘のよう…」

明「…ちらほら、獣のように息を潜めて得物を待っているような女性もいるようだが…」

明「彼は一体、何をしたのか…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 明「………さて、戻って寝ますか」
 4~6 明「おや? 夜更けにどうしました、湊」湊「何か起きたから散歩」
 7~9 明「こっちの方にまで、彼女達は来ていないのか…」冬也「それ、本当ですか?」コソッ


 ――ペンション――

明「ふぅ…今度こそ、寝つかないと」

明「【安価下2】」

 1 おやすみなさい
 2 あ、ついでだしグラスプスキルでも練習しておこう
   A ポイント100/100
   B アーム200/200
   C コート463/300
   D バーニッシュ441/200
   E ピラー250/250
   F アンテナ50/200
   G ステルス311/300


 【直下 コンマ判定】(精神普通+15)
 コンマ二桁分加算
 コート 463/300
 ※00、99、88のいずれかが出た場合、特訓してもいいような気になる


 コート 573/300

明「最近はかどってる…」

明「もうちょっとでコートは完璧になりそう」

明「よし、寝よう」

 ――個人情報――
 名前:菊野明 性別:女 職業:異能管理機関職員 身体能力:高め 精神面:普通
 異能:武器具現 特技:人を騙す 願望:恩人の男の子と再会して恩返しをする
 グラスプスキル:ポイント100/100 アーム200/200 コート573/300 バーニッシュ441/200
 ピラー250/250 アンテナ50/200 ステルス311/300

 ――異能管理機関・正職員――
  宇和時久:東京支部支部長 五感共有の異能
  流石愛花:異能犯罪対策課課長 爆乳
  緑野柳:異能犯罪対策課 植物操作の異能 碧石と夫婦
  碧石不動:異能犯罪対策課 日替わりの異能 緑野と夫婦 巨乳派
  枢木イアン:某市異能犯罪対策課課長 封じの大釘の異能 
  鏑木千恵:某市支部 治癒の異能
  槙島軍人:司令部特務課 炎の異能
  島津久:情報部所属 残留思念の異能 

 ――ブラック・ライト――

  次郎・エドワース:鈍化の異能 
  黒山輝代:榊の側近 
  榊日和:ブラック・ライトのボス 衝撃の異能 
  リリカ:影人形の異能 重度メンヘラ 湊を求めて放浪中

  福路万里:風扇の異能 チャイナドレス美女

 ――友人・勢力不明――
  萑部律:天才技術者15歳 ズレ気味 スランプ中
  宮東湊:光線の異能 大学生
  リク:9歳美少年 おっとり系 氷の異能 恩人?
  朝霧冬也:旅人 掌握・光蝶の異能 足フェチ
  御手洗深道:ATCV-1の異能 変態盗撮魔 収監中
  エリオール・コンデンナー:増幅の異能 他称神様
  六星姫:十二単の異能
  忍川隼実:NINJA 影分身の異能
  天上院秋雨:電撃の異能 冬也の師匠

 ――冬也LOVEの女性達――
  ナスターシャ・リンカーン:メキシコ麻薬カルテル首領の一人娘 黒髪褐色美女
  エリカ・ブラッディー:日系米人 彼女を巡って冬也は銃撃戦してた
  アニムス・ベネット:DVから冬也が助け出した 湊好みのナイスバディー
  ハル・リンスレイン:日系人 自分探しの旅の途中で巻き込まれたシージャックで冬也に助けられた



 ――海上――

明「このクルーザーはどうしたんですか?」

冬也「夕べ逃げ回ってた時に出会った女の人が、事情を知って貸してくれました」

明(またやってる…)

リク「もぐるの?」

冬也「潜るよ。リクにはダイビングのやり方教えてあげるね」

冬也「明さんも…潜るんですか?」

明「ええ、もちろんですよ」

ナスタ「トーヤ、わたしも教えて」

エリカ「抜けがけなんて許さない」

アニムス「ねえトーヤ、ウェットスーツの着替え手伝ってくれる?」

ハル「トーヤ…出会った時のこと思い出すね」

冬也「さあリク、これをつけてねー」

美女達『…』チッ

明「…では、お先に行きます」

 ドボンッ

明(綺麗な海ですね…)

明(そこかしこに沈没船がありますが…この中のどれかに、お宝が…?)

 【直下 コンマ判定】
 1~6 明「ふぅ…いやあ、たまに泳ぐのは楽しいですね」
 7~9 明「リクくん、上手に泳げるようになりましたね」リク「うん」
  0  まさかのお宝はけーん…?


明「ふぅ…いやあ、たまに泳ぐのは楽しいですね」

リク「あきらかっこいいっ」

明「ふっふっふっ…そうでしょうとも」

明「ところで、冬也くんはどうしているんですか?」

リク「あっちできゃっとふぁいと? やってる」

明「………どこでそんな言葉」

リク「みなとがきのうね、ねむる時におしえてくれたの」

明「リクくん、その言葉は忘れた方がいいですよ」

リク「まちがってた?」

明「いえ…」チラッ

明「使い方はばっちり合ってるんですがね…」

明「【安価下2】」

 1 にしても、冬也くんもたぶらかしてばかりで…はっきりすればいいのに
 2 さて、もう一泳ぎいってきます
 3 リクくん、今度は一緒に潜りますか?


明「リクくん、今度は一緒に潜りますか?」

リク「うん」

明「では行きましょう」

 ドボンッ
 ドボンッ

 コォォォ…

リク「…」スイスイ

明(足ひれつけて、あんなに自由に泳ぎ回って…)

明(さすがとしか言えませんね…)

リク「…」キョロキョロ

明(どうかしたんでしょうか…?)

 【直下 コンマ判定】
 1~6 明(ああ、どの沈没船を探検するか考えてただけか…)
 7~9 明(随分と下の方にある沈没船に…ここら辺はまだ見ていませんでしたが…)


明(随分と下の方にある沈没船に…ここら辺はまだ見ていませんでしたが…)

 コポコポ…

リク「…」クイクイ

明(何か見つけた…?)

明(一体、何を…)

 【直下 コンマ判定】
 1~3 明(何だ、これは――? 沈没船の中に…見たことのない機械が…)
 4~6 明(巨大な、サメ…!?)
 7~9 リク「…」スッ 明(まさかのビンゴ――!?)


リク「…」スッ

明(まさかのビンゴ――!?)

明(これ、本物の金貨ですか…?)

リク「…」クイクイ

明(もっと奥にも何かある…?)

明(確かに、ここには金貨とおぼしきものが数枚散らばってるだけ…)

明(この先に、もしかしてもしかしたりする…!?)

 【直下 コンマ判定】
 1~8 そううまくはいかないよね
  9  小さめの宝箱はけーん
  0  金銀財宝ざーっくざーっくざっくざくっ


 ザパァッ

明「リクくん、すごいですね」

リク「すごい?」

明「これ、本物の金貨ですよ」

 タッタッタッ

冬也「金貨!? ほんとに、あったんですか?」

明「リクくんのお手柄でしたよ。まあ、見つかったのはこれだけですけど」

冬也「リク、すごいね。偉いよ」ナデ

リク「うんっ」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 リク「とーやにあげる」冬也「いいの?」
 4~6 冬也「でも、ボクが見つけたものじゃないし、リクのものだね、それは」
 7~9 リク「あきらにあげる」明「えっ?」


リク「あきらにあげる」

明「えっ?」

リク「あきら好きだから、あきらにあげる」

明「…ありがとう、ございます」

明「【安価下2】」

 1 では、ありがたく
 2 でも、受け取れませんよ
 3 じゃあ、半分だけもらっていいですか?


明「じゃあ、半分だけもらっていいですか?」

明「もう半分は、リクくんの分です」

リク「はんぶんこ?」

明「ええ、はんぶんこです」

リク「うん」

明(しかし…これ、一体、いくらの価値があるのか…)

 【直下 コンマ判定】
 コンマ一桁分だけ金貨ゲット
 ※0は10にします

 【安価下2】
 1 早速、価値チェーック!
 2 引き返して湊の様子でも
 3 大切にこのまま持っておこう


明「金貨3枚…。お金に換えずに、このまま大切にもってますね」

明「リクくんがくれたものですから」

リク「うん」

冬也「金貨があったなら、きっとあるはず…」

冬也「ボクも探さないと」

 ドボンッ

美女達『!』

 ドボンッ×4

明「一目散に冬也くんを追って潜るとは…」

 【安価下2】
 1 夕飯のお時間ですよ
 2 食後の一時ですよ
 3 湊のナンパ成果チェック


 ――リゾートビーチ――

明「さて、もう夕暮れですが…湊はどこに…」

リク「みなと、なんぱしてるの?」

明「張り切ってましたからね…」

明「どうせ空回りでしょうけど」

 【直下 コンマ判定】
 1~2 湊「リク~…俺、俺もうお前だけいればいい…」リク「いいこいいこ」ナデナデ
 3~6 湊「もうパツキン巨乳なんて信じねえ! 世は黒髪清楚だ!」明「極端ですねぇ…」
 7~9 湊「クソっ…まだだ、まだ時間はある…!」明「うわぁ、顔に必死って書いてますね」
  0  湊「ん? 明にリクじゃねえか、どうしたんだ? あーはん?」明「そ、その肩を組んでる女性、まさか…!?」


湊「もうパツキン巨乳なんて信じねえ! 世は黒髪清楚だ!」

明「極端ですねえ…」

リク「くろかみせーそ…?」

湊「要するに大和撫子だ、日本人が1番に決まってる、全然冬也なんか羨ましくねえ!」

湊「――って、冬也は?」

明「クルーザーを返しにいきましたよ、取り巻きの女性達にもみくちゃにされながら」

湊「…………う、羨ましくねえし…」

明「声が震えてますよ」

リク「…」ポンポン

湊「リク…慰めてんのか?」

リク「うん」

湊「………リクっ」ヒシッ

リク「んむっ…」

明「【安価下2】」

 1 夕飯でも食べにいきましょうか
 2 折角ですし、ビーチ以外も散策しませんか
 3 で、湊。胸のサイズについては考え直したんですか?


明「で、湊。胸のサイズについては考え直したんですか?」

湊「…」

 【直下 コンマ判定】(健全な湊くん-2)
 1~5 湊「巨乳だけは譲れねえ」
 6~9 湊「………ま、まあな…?」
  0  湊「………………………………いやでも、お前律の女だしなぁ…」


湊「巨乳だけは譲れねえ」

明「あなたって人は…」

リク「きょにゅーって?」

明「!」

湊「!」

明「男をダメにするばかりでなく、持ち合わせる女にも変な見栄を持たせてしまう堕落の元凶ですよ」

湊「いいか、リク。正義だ。巨乳は正義、それだけ今は覚えてろ。あと3年以内にお前も分かる」

明「正義ではないですよ」

湊「堕落なんかするかってんだ!」

リク「…?」キョトン

 ・
 ・
 ・

 ――ペンション――

明「冬也くんは戻ってきませんでしたね」

湊「へっ、いちゃこらしてんだろ、どーせ」

リク「ごちそうさまでした」

明「さて…」

 【安価下2】
 1 湊、リクとコミュ
 2 律への土産でも買いにいく
 3 ふらりと1人で散歩にいく


 ――リゾート地のショッピング街――

明「色々とお店がありますね…」

湊「律なんか、何買ったって喜ぶんだから適当でいいだろ」

明「そうもいきませんよ」

リク「あれ何?」

湊「見るな、ただのチューだ」

リク「チュー?」

明「見なくていいですよ、あなたは」

リク「…うん」

明「どんなものを買うか、悩みますね…」

 【安価下2】
 1 現地の民芸品を買っていこう
 2 無難におかしでも
 3 その他、自由
   ※>>1にアイデアをおくれ



湊「おっ、これなんかいいんじゃねえの?」ニヤニヤ

明「何ですか、この人形?」

湊「いいからこれにしとけよ」

明「ふむ…」

湊「悪いことは言わねえって」

明「そのにやけ面が気になるんですが…」

湊「律なら知ってると思うぜ、これ。いや、絶対知ってる」

湊「大喜び間違いなし」

明「ほう」

湊「な、これにしとけ」

明「では…これにしておきましょう」

明「えーと…ボージョボー人形…ですか」

湊「あ、でも渡す時にな、この人形の手足同士を結んでから渡せよ」

湊「それがマナーだ」ニヤリ

明「ほう」

リク「みなと、あれ買って」

湊「おう、何だ?」

明「…………ふむ、まあいいでしょう。お土産ゲット」

明「湊は何か買っ――たみたいですね。て言うか、早くないですか、買うの」

湊「リクにせがまれたからな」

リク「あきら見て、ブーメラン。しゅっしゅっ」

明「良かったですね」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 バウンティハンティングのお時間
 4~9 最後の夜…
  0  律「来ちゃったです」


 ――ペンション――

冬也「」ゲッソリ

明(3日も外で逃げ回りながら過ごして、昼はトレジャーハンティングをして、そうとうやつれてる)

湊「明日の昼の便だよな、帰り」

明「ええ」

冬也「あれっ…もう、帰っちゃうの?」

湊「お前と違って悠々自適の根無し草じゃねえからな」

リク「とーや、いっしょにかえるの?」

冬也「ボクはまだまだ…かな」

リク「…」シュン

湊「たまにゃあ帰れよ。ムリなのか?」

冬也「うーん…まあ、ちょっとねえ…」

明「大変そうですね」

 【安価下2】
 1 コミュしとこう
   A 湊
   B リク
   C 冬也
 2 夜の海を最後に眺めておこう
 3 その他、自由


 ――リゾートビーチ――

明「見慣れないくらい綺麗な海…」

明「律くんがいないのが残念だけど、何だかんだで楽しかったな…」

明「…………楽しい、か」

明「…いつぶりだったんだろう」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 prrrr…
 4~6 冬也「明さん」
 7~9 湊「おい、明」


 prrrrr…

明「電話――もしもし?」

律『あ、もしもし、明さんですっ!?』

明「律くん、どうしました?」

律『明さんの声だ…幻聴じゃない…』

明(幻聴…?)

律『さみしくて電話したんです。今、大丈夫です?』

明「…ええ、今、海を眺めてました。こっちは夜なんです」

律『ま、まさかっ、変な男の人が近くにいたりしないですよね!?』

明「大丈夫ですよ。わたしはそりゃもう、モテモテではありましたがきっちり全部断っておきましたから」

律『さすが明さんです! でも…そ、そんなにモテモテな感じの水着だったんです…?』

明「いえ、普通ですけど。溢れ出るオーラにあてられたんじゃないですかね、ふっふっふっ…」

律『おおっ、さすがです! でも元スパイとしてはいいんです?』

明「放っておいてください」

明「【安価下2】」

 1 律くん、ラボはどうですか? もう完成しました?
 2 今度は律くんと2人で、この海を眺められたらいいですね
 3 律くんこそ、変な女の人と一緒にいたりしませんよね?
 4 その他、自由台詞


明「律くんこそ、変な女の人と一緒にいたりしませんよね?」

律『変な女の人と一緒なんて、ありえないです! ボクは明さん一筋です!』

明「そうですか、それは何より――」

律『でもでも、今、ポーラさんが来てるんです!』

明「はい?」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 律『それに、某市支部でお世話になってた技術部の女性職員さん達もいっぱいで、そうめんパーティー中です!』
 4~6 律『あっ、ぽ、ポーラさんっ、そこ触っちゃだめで――』プツッ
 7~9 律『ポーラさんはとってもすごい人で、ラボを作るお手伝いしてもらっちゃってるんです』


律『あっ、ぽ、ポーラさんっ、そこ触っちゃだめで――』プツッ

明「…………………」

明「…………………はい?」

 【安価下2】
 1 かけ直す
 2 帰りの飛行機を早いのに取り直す
 3 お酒でも飲もう、そうしよう


 ――ペンション――

明「さあ、わたしのおごりです! じゃんじゃん飲みましょう!」

湊「お前、どうした?」

冬也「わあい、お酒――」

明「だいたいですね、冬也くん。あなた、こんなに綺麗な女性達を囲っておいて、どういうつもりですか?」

明「あなたにその気がないのなら、ちゃんと彼女達にもそう伝えるべきなのでは?」

明「そうやってふしだらにはっきりとしないから、こうなるんじゃないですか? 違いますか?」

ナスタ「あなた…話が分かる人なのね」

エリカ「トーヤ、はっきりして」

アニムス「じゃあ今夜、誰を選ぶかで決めて、トーヤ」

ハル「絶対、わたしのところに来てくれるよね?」

冬也「あの、えっと…明さん…?」

明「はっきりしたらどうなんですか!?」

湊「おい、何があった?」

明「さあ、今日はたっぷりとあなたのふしだらな点を糾弾していきますよ!」

明「飲みましょう!」

リク「あきらがあきらじゃない…」

湊「…おいおい…」

明「さあ、じゃんじゃんやりましょう!」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 酷い二日酔いのまま帰国しました
 4~6 飛行機の中でも飲みまくりでした☆
 7~9 すっきりして帰国できました


 ――国際線ターミナル――

明「うぅ…頭が…」

湊「お前、飲み過ぎなんだよ」

リク「あきらすごかった」

明「【安価下2】」

 1 ええい、とにかく律くんのところへ行かねば!
 2 わたしの家まで連れてってください
 3 しばらく湊の家に置いてください


 ――湊の家――

湊「帰らねえの?」

明「一体、ナニを触っちゃダメだったんでしょうねぇ…」ケッ

湊(荒れてる…)

明「律くんはあんなじゃないと思っていたのに…」

リク「りつ?」

湊「しばらくって、いつまでなんだ?」

明「そりゃあ…【安価下2】」

 1 律くんがわたしに頭下げるまでですよ
 2 律くんが迎えに来るまでですよ
 3 気が向くまで…?


明「そりゃあ…律くんが迎えに来るまでですよ」

湊「んじゃ、今電話して――」

明「そういうのじゃないですよ、分かるでしょう」

湊「面倒くさっ…」

明「律くんが自分で気づいて来ないと意味ないんですよ」

湊「ああそうかよ…。好きにしろ」

 【直下 コンマ判定】
 1~5 全然来る気配がない
 6~9 律「湊兄ちゃん、明さんがまだ帰ってこないんです――って、こんなとこにいたです」


 ピンポ---ン

 ガチャ
 バタバタ

律「湊兄ちゃん、明さんがまだ帰ってこないんです――って、こんなとこにいたです」

湊「早えな、おい」

リク「りつ、みてみて、ブーメランっ! しゅっしゅっ」

律「あ、うん。楽しそうで良かったです」

湊「ほれ、帰れよ、明」

明(まさか、こんなすぐ来るとは――)

明「【安価下2】」

 1 じゃあ帰ります
 2 律くん、浮気とかしてないですよね?
 3 やっぱり帰りたくないです
 4 その他、自由台詞


明「律くん、浮気とかしてないですよね?」

律「するはずないです!」

明「じゃあ、あの電話は何だったんですか?」

明「ナニを触っちゃダメだったんですか? あれきり、かけ直しもしないで、あなたは」

律「それはあの…ポーラさんが…」

明「そうですか、わたしがいない間に女性といちゃいちゃですか…」

律「あぅ…いちゃいちゃはその…ポーラさんがからんできただけで、ボクからじゃ…」

明「えっ、されてたんですか? そんなはずないと思ってたのに…」

律「で、でもあの、ほんとに何もないです! お手伝いしてもらってただけなんです!」

明「本当に、それを信じていいんですか? 何もやましいことはなかったと言えますね?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 律「だったら、ポーラさんにお話をしてもらえれば!」ポーラ『律かわいかったよ、律、はすはすはす』
 4~6 律「ない…はずです!」明「はずって何ですか、はずって」
 7~9 律「絶対にないです! ボクが明さんを裏切るようなマネ、するはずないです!」


律「絶対にないです! ボクが明さんを裏切るようなマネ、するはずないです!」

明「律くん…」

律「明さん…」

湊「表でやれよ…」

リク「――チューするの?」

律「うぇええっ!?///」

湊「リク、お前っ、忘れろって言っただろうが!」

リク「ダメなの?」

律「あ、あのそのえーと、ぼ、ボクとしてはやぶさかでは――むしろ、その、すごくしたいなあっていうのはあるんですけども…」

律「でもやっぱりこういうのは、ムードとかそういうのが大切なもので、だからやっぱり…///」

 【安価下2】
 1 疑ってごめんねのキッスしちゃう
 2 よし帰ろう
 3 その他、自由


 チュッ…

律「っ…」

湊「見るな、リク」スッ

リク「みえないっ…」バタバタ

律「あ…明さん…///」

明「【安価下2】」

 1 この先は、またいずれ…ですよ
 2 それじゃあ、帰りましょう
 3 これはお詫びです。疑ってごめんなさい
 4 その他、あまあまな自由台詞ぶち込んじゃってください


明「この先は、またいずれ…ですよ」

律「この…先――」

 ドバドバ…
 ドサッ

明「しまった、刺激が強すぎた…!?」

湊「そんな鼻血出すほどかよ…」

リク「みえたっ――おわってる…」シュン

明「律くん、律くん?」

律「でへへ…この先…でへ、でへへへ…」

明「うーん、律くんも健全な思春期の少年でしたね…」

湊「いやウブすぎるだろ…。その場で押し倒せっつーの…」

明「何を言ってるんですか。背伸びしてるのがいいんでしょう、律くんは」

湊「お前もたいがいな」

リク「ねえみなと、りつ、なんで鼻血だしたの?」

湊「…………その内分かる」ポン

リク「?」

明「律くん、帰りますよー? 起きれますか?」

律「でへへへ…///」

明「ダメですね、これ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ラボ完成度、30%
 4~6 ラボ完成度、50%
 7~9 ラボ完成度、70%
  0  すでに完成してた


 ――明の隠れ家――

明「全工程の30%ですか…」

律「資材集めとかで意外と手間取ったです」

明「それと、どうしてここ…こんなにいわゆるきもかわ系のぬいぐるみがたくさんなんですか?」ジロッ

律「ぽ…ポーラさんがお泊まりしてたから…」

明「…ほんとに何もなかったんですよね?」

律「大丈夫です! 一緒にお風呂とか、一緒のベッドとか、誘われまくったけどお断りしたです!」

明「とんだ痴女じゃないですか…」

律「違います、ポーラさんはかわいいものマニアなだけなんです!」

律「それでボクが気に入られてるだけで、ペットを愛でるような感じでしかなかったです!」

明「…鼻の下伸びてますよ」

律「えっ?」

明「冗談です」

明「さて…」

明「【安価下2】」

 1 ではその、ポーラさんに挨拶でもしておきましょうか
 2 じゃあわたしは、出かけてきます
 3 グラスプスキルの練習でも
   A ポイント100/100
   B アーム200/200
   C コート573/300
   D バーニッシュ441/200
   E ピラー250/250
   F アンテナ50/200
   G ステルス311/300
 4 その他、自由


 【直下 コンマ判定】(精神普通+15)
 コンマ二桁分加算
 バーニッシュ 441/200
 ※00、99、88のいずれかが出たら特訓してもいい気になれる


 バーニッシュ 492/200

明「もうちょっとで、バーニッシュは極められそうですね…」

律「それじゃあ、ボク、工事に行ってくるです」

明「ええ、行ってらっしゃい」

 【安価下2】
 1 やっぱり律についていこう
 2 がんばってる律に何かおいしいものでも
 3 そういえば土産渡すの忘れてた、さりげなく部屋に飾っておこう
 4 その他、自由


明「お土産…律くんに渡すの忘れてた」

明「さりげなく、部屋に飾っておこう。えーと…この辺でいいか」

 プラ----ン

明「しかし…本当にこうして結んだままでいいのだろうか…?」

明「…………まあいいか」


 【直下 コンマ判定】
 ボージョボー人形の効力が…!
 1~8 特に発動されなかったよ
  9  律「突然雨が降ってきちゃったですぅっ…!」明「雨の予報はなかったはずですが…」
  0  ??「この恋愛スペシャリストのチカラが欲しいか…?」明「どこからともなく声が…」


明「さて…特にやることないのが最近の悩み…」

明「どうしよう…?」

明「【安価下2】」

 1 ぶらっと出歩いてみる
 2 誰かとコミュしよう
   ※コミュ相手も併記
 3 すごく時間の融通が効く、いい仕事でもないものか
 4 その他、自由

そんな仕事あるならおれがやりたい (泣)


明「すごく時間の融通が効く、いい仕事でもないものか」

明「調べてみたところで…」

明「そうそう都合よく…」

 カタカタ…

明「【安価下2】」

 1 ド短期バイト…体力自慢募集、日当30万…?
 2 用心棒募集、1日2時間から…?
 3 浮気調査、証拠写真1枚撮ってくれれば報酬5万円…?
 4 ないよねー


明「浮気調査、証拠写真1枚撮ってくれれば報酬5万円…?」

明「…………ステルス使ってればそうそうバレないし…」

明「これって、意外といいのでは…?」

明「よし、元スパイとしてこの程度はちょちょいのちょいでやらなければ!」

 【直下 コンマ判定】
 1~3 明(アカン…正当な理由もなくグラスプスキル使ったのバレて、機関に厳重注意受けた…)
 4~6 明「ちょろかった」
 7~9 明「あの手の仕事をわんさかこなして、1日で20万も稼いでしまった…」


明(アカン…正当な理由もなくグラスプスキル使ったのバレて、機関に厳重注意受けた…)

明(報酬ももちろんパー…)

明「まさかすぎる…」

明「悔しい…」

明「次から、この手の仕事はよく考えよう…」

明「半日もムダにしたし、何だかなあ…」

明「【安価下2】」

 1 めげずにまた仕事でも探してみよう
 2 誰かとコミュしよう
   ※コミュ相手も併記
 3 帰って食事の支度でもしよう
 4 その他、自由行動


 ――東京某電気街――

槙島「むっ、菊野ではないか!?」

明「うわあ…リュックからライトセーバー(ポスター)生やしてる人に声かけられた…」

槙島「目を逸らすんじゃない、菊野明ァッ!」

明「大声で呼ばないでくださいよ、注目されるじゃないですか…」

槙島「ならば無視をするな!」

明「いえ、そのカッコの人と知り合いと思われたくないので」

槙島「ここで合ったのも何かの縁だ、どこかで茶でもするか!」

明「えー…?」

 ・
 ・
 ・

 ――東京某所・アニメ系メイドカフェ――

メイド「ご主人様は、どんなアニメがお好きですかにゃん?」

槙島「ゾイドだ! しかし、毎クール、全てチェックしている!」

メイド「お嬢様は、どんなアニメがお好きですかにょん?」

明「見ません」

 ↓1~2 ぐんちゃんとのコミュ内容
 例)・何かいい仕事ないですか?  ・槙島さんって、そう言えばおいくつでしたか?  などなど


明「何かいい仕事ないですか?」

槙島「そう言えばクビにされていたらしいな」

明「さっきも仕事しようとしたら、機関に見つかって厳重注意食らいましたよ」

槙島「ふむ…。腕っ節を使う仕事がいいなら、用心棒などはおいしいぞ」

明「ほう?」

槙島「用心棒ならば基本的には正当防衛が成り立つから機関も見逃す傾向にある」

槙島「それに、用心棒を必要としている者はカタギではないのが多いが、羽振りもいい」

槙島「俺も昔はコミケ前など、金がどうしても必要になった時はやっていた」

明「…」

明「平然としてますけど、槙島さん」

槙島「何だ」

明「まさか、もう完全に神様の件を諦めたわけじゃないですよね?」

槙島「エリオール・コンデンナーか…」

槙島「確かにまだ不完全燃焼だが、行方がさっぱり掴めていないからな…」

槙島「それにイージスアーマーなどが動いたというような事件も起きてはいない」

槙島「ひとまず、あの事件は沈静化されていると見て間違いがない。ゆえに、何もやるべきことがない」

槙島「何もできることがない…からこそ、何もできずにいるというのが現状と言える」

槙島「ヤツがまた何かをしでかすようならば俺は全力で相手をするつもりだ」

槙島「しかし、沙神が死んだことでエリオール・コンデンナーもやるべきことを見失っていると見ている」

槙島「…何かの巡り合わせがなければ、もう合わないかも知れん」

明「…そうですか」

 【安価下2】
 まだぐんちゃんと話すことある?
 1 あるよ【内容もよろっす】
 2 もうええで


明「ちなみに来期の一押しアニメは?」

槙島「デレマスだ!!」

明「でれ…ます?」

槙島「ふっ…楽しみだ」

明(さっぱり分からない…。でれる…? 何だ、ツンデレとかそういうのの、新しいもの…?)

槙島「メイドさん、オムライスにあずささんの顔をケチャップで描いてもらいたい」

メイド「まかせるにょろ~。ご主人様から、メイドの萌え萌えオムライスの注文もらいました~!」

槙島「もちろん、アイマスのあずささんだぞ!」

メイド「かしこまりましたにょろ~!」

明「さて…では、わたしはこれで」

メイド「萌ーえ萌ーえじゃーんけん、じゃんけんぽんっ」

槙島「うおっ、ま、負けただとぉ…!?」

明(彼は楽しそうに生きてますね…)



 ――明の隠れ家――

明「何だか今日は疲れた…」

明「主にあの熱血アニオタのせいか…」

 ガチャ

律「ただいまかえったです!」

明「おかえりなさい、律くん」

明「お夕飯何ですっ?」

律「今作るところですよ」

律「明さん、オムライスとか、食べたいです」

律「それで、ケチャップで、ハートとか描いてもらったりして…///」

明「ああ、ダメです。わたしはアニメ声のメイドじゃないんですから」

律「?」


 【安価下2】
 そして食後…
 1 律と何かコミュしとく?
 2 仕事でも探す
 3 グラスプスキルの練習でしょ
   A ポイント100/100
   B アーム200/200
   C コート573/300
   D バーニッシュ492/200
   E ピラー250/250
   F アンテナ50/200
   G ステルス311/300
 4 その他、自由


 【直下 コンマ判定】(精神普通+15)
 コンマ二桁分加算
 バーニッシュ 492/200
 ※00、99、88のいずれかが出た場合、特訓してもいい気になる

特訓もいいけどそろそろコミュしたいなかなーって
ときメモバッドエンドみたいに……ほどではないけど明は人脈が細すぎると思う


 バーニッシュ MAX
 余剰分 96が ポイントに割り振られました
 ポイント 196/100

明「バーニッシュ・プラズマ…」

明「星のチカラが起こすプラズマへの状態変化を物質にまとわせて、削り食らう…」

明「これを自分の身体で起こせるようになったら、ノヴァ…」

明「ふむ…。まだまだ、先は長いですね」

律「あーゆれでぃー、あーいむれーでぃー♪」

明「律くん、テレビのボリューム落としておいてください」

律「はーい」

 【直下 コンマ判定】
 ラボ完成度
 1~3 40%
 4~6 50%
 7~9 70%
  0  律「そう言えば、今日、ラボ完成したです」


 ――個人情報――
 名前:菊野明 性別:女 職業:異能管理機関職員 身体能力:高め 精神面:普通
 異能:武器具現 特技:人を騙す 願望:恩人の男の子と再会して恩返しをする
 グラスプスキル:ポイント196/100 アーム200/200 コート573/300 バーニッシュMAX
 ピラー250/250 アンテナ50/200 ステルス311/300

 ――異能管理機関・正職員――
  宇和時久:東京支部支部長 五感共有の異能
  流石愛花:異能犯罪対策課課長 爆乳
  緑野柳:異能犯罪対策課 植物操作の異能 碧石と夫婦
  碧石不動:異能犯罪対策課 日替わりの異能 緑野と夫婦 巨乳派
  枢木イアン:某市異能犯罪対策課課長 封じの大釘の異能 
  鏑木千恵:某市支部 治癒の異能
  槙島軍人:司令部特務課 炎の異能 アニオタ
  島津久:情報部所属 残留思念の異能 

 ――ブラック・ライト――

  次郎・エドワース:鈍化の異能 
  黒山輝代:榊の側近 
  榊日和:ブラック・ライトのボス 衝撃の異能 
  福路万里:風扇の異能 チャイナドレス美女


 ――友人・勢力不明――
  萑部律:天才技術者15歳 ズレ気味
  宮東湊:光線の異能 大学生
  リク:9歳美少年 おっとり系 氷の異能 恩人?
  朝霧冬也:旅人 掌握・光蝶の異能 足フェチ
  御手洗深道:ATCV-1の異能 変態盗撮魔 収監中
  エリオール・コンデンナー:増幅の異能 他称神様
  六星姫:十二単の異能
  忍川隼実:NINJA 影分身の異能
  天上院秋雨:電撃の異能 冬也の師匠

 ――冬也LOVE勢――
  ナスターシャ・リンカーン:メキシコ麻薬カルテル首領の一人娘 黒髪褐色美女
  エリカ・ブラッディー:日系米人 彼女を巡って冬也は銃撃戦してた
  アニムス・ベネット:DVから冬也が助け出した 湊好みのナイスバディー
  ハル・リンスレイン:日系人 自分探しの旅の途中で巻き込まれたシージャックで冬也に助けられた


律「行ってきまーす」

明「ハンカチとティッシュ持ちましたか?」

律「あっ、忘れてたです!」

明「はい、どうぞ」

律「ありがとうございます! 今度こそ、行ってきます!」

 バタム

明「…………何か、子どもを見送る母親にでもなった気分…」

明「さて…」

 【安価下2】
 1 仕事探そう
 2 グラスプスキルの練習
   A ポイント196/100
   B アーム200/200
   C コート573/300
   D ピラー250/250
   E アンテナ50/200
   F ステルス311/300
 3 誰かとコミュしよう
   ※相手も併記
 4 その他、自由

3 ポーラいける?


 【直下 コンマ判定】(精神普通+15)
 コンマ二桁分加算
 コート 573/300
 ※00、99、88のいずれかが出たら特訓してもいい気になれる

機関外の人脈作れるかな


 コート MAX
 余剰分 71が アームに割り振られました
 アーム 271/200

 【安価下2】
 1 仕事探そう
 2 誰かとコミュしよう
   ※相手も併記
 3 その他、自由

 >>964
 ラボ建設中はポーラさんも近くにいたりします
 律の様子を見に行くと…会えるかも?

 >>968
 人脈作りは外をぶらついたり、自由行動で何かうまいことアクション起こしてもらえれば…
 仕事探しでも新キャラが登場したりすることはあります


明「よし、今日も仕事を探そう」

 カタカタ…

明「こっそり異能とかグラスプスキルを使ったりするのは、機関に見つかった時に危ない…」

明「けど正当防衛なら見逃してもらえる、と…」

明「それを踏まえて…。何かいい仕事…」

 【安価下2】
 1 用心棒募集 1日2時間から~
 2 訳ありにつき詳細は内緒 荷物の受け渡しで50万円
 3 1日だけ彼女のふりしてください… 報酬3万円
 4 ロクなのないし、今日はパス


明「どれもこれも…ロクな仕事がない…」

明「て言うか、このサイト、大丈夫…? もしかして、非合法のサイトじゃ…?」

明「…とは言え、ごろごろしてるのも性に合わない…」

 【安価下2】
 1 たまにはいっか、ごろごろー
 2 どっか出かけよう、そうしよう
 3 誰かとコミュしとこう
 4 その他、自由


 ――東京のどこか――

明「あてもなく、ふらふらと出歩いて…」

明「ものすごく社会不適合社っぽい気になってくる」

明「…いやいやいや、これはちょっとした休暇、うん、やましいことは何もない」

明「【安価下2】」

 1 おや、何か騒々しい…
 2 うん? 立派なお家ですね…都内の一等地に
 3 その他、何かアイデア求む【でかけた目的とかでもおkよ】


明「うん? 立派なお家ですね…都内の一等地に」

明「門まであって、見た目もまるで武家屋敷…」

明「さっぱり中の様子は見えませんが…」

 【直下 コンマ判定】
 偶数 筆文字で大きく、看板が出てたよ! ○○組だってさ!
 奇数 筆文字で大きく、看板が出てたよ! 忍川流忍術道場だってさ!
 ※0は偶数扱いです

 判定次第、次スレに誘導しますんで、まだ埋めちゃわないでくださいね


 判定、把握しました
 次スレです
 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 7】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418563430/)


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