P「可愛い嫁が欲しいなぁ」

千早「そう、ですか」

P「可愛くて家事が出来る嫁が理想だなぁ」

千早「料理は練習中ですが、それ以外は大体出来ますね」

P「…」

P「可愛くて明るい嫁が欲しいなぁ」

千早「私は…あまり明るい方ではないでしょうね。春香が、たまに羨ましく思えます」

P「…」

P「可愛くてナイスバディな嫁が欲しいなぁ」

千早「………………」

P「…」

P「可愛くて気遣いが出来る嫁が欲しいなぁ」

千早「今は…どうでしょうか。少なくとも前の私には、これ程もなかったものですから」

P「…」

P「可愛くて無邪気な嫁が欲しいなぁ」

千早「無邪気、ですか。私には縁遠い言葉のような気がします。すみません」

P「…」

P「可愛くて長髪の綺麗な嫁が欲しいなぁ」

千早「髪は特別手入れしたりはしていないのですけど。もし綺麗なら、嬉しいです」

P「…」

P「可愛くて守ってあげたくなる嫁が欲しいなぁ」

千早「男性は庇護欲を掻き立てられる女性が好きと聞いたことがありますけど、プロデューサーもそうなんですか」

P「…」

P「可愛くてしっかり者の嫁が欲しいなぁ」

千早「それ程抜けてはいないと思っているんですけど…しっかりしているかは、あまり自信がありません」

千早「…ふふっ、やはり私はダメですね。振り返って見ても、女性としての魅力なんてほとんどないんです」

P「…」

千早「歌ばかりでなく、もっと別な何かを磨いていたら」

千早「選んでもらえたのでしょうか」

千早「……欲を言えば、やはりなりたかったです」


千早「プロデューサーの愛する人に」

P「…」

P「可愛くて、本当は明るくて、俺にとってナイスバディで、気遣いが出来て、たまーに無邪気で、長髪が綺麗で、守ってあげたくて、しっかり者」

千早「…」

P「さらに」

千早「え？」

P「さらにクールで、ストイックで、自分を嘘偽りなく評価出来る」

千早「プロデューサー…」

P「そのうえ実はすごい仲間思いで、歌が上手くて、たまに見せる年相応の反応が素敵な嫁が欲しいなぁ」

P「千早」

P「結婚してください」


千早「！…泣かせないでくださいよ」

千早「嬉しいです。私で良ければ、お願いします」ﾆｺ



完