凛「希ちゃんの膝の上」 (21)

・のぞりん
十数レスで終わります

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――部室

ガラガラ

凛「わっ、希ちゃん! 今日は早いね」
希「カードが言ってたんよ、早めの行動が大事って」
希「それに、早いのは凛ちゃんも同じやん?」
凛「そうかな? 気のせいだと思うんだけど……」
希「ほら、いつもは集合時間ギリギリやん?」
凛「あーっ、希ちゃんひどいっ! 凛はそんな穂乃果ちゃんみたいなことしないよ!」
希「穂乃果ちゃんみたいなっって……」
希「(穂乃果ちゃん、確かに時間にきっちりしてる方じゃないけど)」
凛「そんなこと言って凛のことばかにしてると、希ちゃんの上に座っちゃうよ!」
希「えっ?」
凛「失礼しまーす!」スタッ

希「ちょ、ちょっと凛ちゃ――はぁ、もう」
凛「えっと、希ちゃん、嫌だった? ごめんね、すぐに――」
希「嫌なんて言ってないやん? それに、今日は寒いし、存分に凛ちゃんをゆたんぽにさせてもらうよっ」ギュッ
凛「えへへー、こうやってくっついてるとあったかいもんね!」
凛「――うん、やっぱり希ちゃんって、あったかいにゃ」
希「うち、そんなに体温高くないと思うんやけど」
凛「そういうのじゃなくて、なんだろ……こころ? 希ちゃんと一緒だと安心するの!」ニコッ
希「うふふ、そうやろ?」
凛「あっ、希ちゃん、あったかくなった。照れてるでしょ!」
希「あ、バレちゃった? 凛ちゃんにはかなわないなー」
凛「ふふんっ! 凛のするどい感覚は誤魔化せないんだにゃ!」

凛「そういえば、凛、今日はお菓子持ってきたんだ」
希「おっ、どれどれ?」
凛「えーっと、確かカバンのこのへんに……」ガサゴソ
凛「あった! じゃーん、ポッキー!」
希「それ、冬限定のやつ?」
凛「うん! おいしそうだったから買っちゃった!」
凛「希ちゃん! 一緒に食べよ!」
希「ありがと、凛ちゃん……えっと、その手は?」
凛「食べさせ合いっこにゃ! はい、あーん」
希「いいけど、この体勢じゃやりにくくない?」
凛「確かにそうかも。うーん、そうだなあ……じゃあ」
クルリン
凛「こうすればっ――」
ポヨーン
凛「……希ちゃん、大きすぎ」
希「あはは……えっと、じゃあ、普通に食べよ?」
凛「世の中不公平な気がするにゃ」ボソリ

凛「ポッキーおいしいね♪」ポリポリ
希「ねー♪」ポリポリ
凛「そうだっ!」
希「どうしたん?」
凛「凛が希ちゃんに食べさせてあげるのは出来なくても、希ちゃんが凛に食べさせるのはできるはずにゃ!」
凛「ということで、はい、これ!」
希「はいはい、凛ちゃんはあまえんぼさんやな?」
凛「甘えたくなっちゃうような希ちゃんが悪いにゃ!」
希「はいはい、ごめんなさいね。じゃあ凛ちゃん、あーん」
凛「あーん」ポリポリ
希「(んー、こうして見ると、猫さんっていうより、わんこかな?)」

凛「あ、今失礼なこと考えたでしょ!」
希「そんなこと考えてないよ? ただ、凛ちゃんは動物に例えたらなにかなーって思っただけ」
希「凛ちゃんは語尾が猫さんなのにわんこみたいやん?」
凛「えー? そうかなぁ……」
希「甘えたがりなところとかね」
凛「もうっ、希ちゃん、カラカワナイデ!」
希「ひょっとして今の、真姫ちゃんの真似?」
凛「あ、わかった? 似てたでしょ!」
希「凛ちゃんはモノマネが上手やなぁ」
凛「みんなのこと、ちゃんと見てるからねっ」
希「ふふ、凛ちゃんはμ'sのみんなが大好きなんやな」
凛「もちろん! 希ちゃんも大好きだよ?」
希「ふふ、嬉しいなぁ」

希「ところで凛ちゃん、お勉強の方は大丈夫なん?」
凛「うん! かよちんと真姫ちゃんに教わってるし、課題もちゃんと出してるよ!」
希「それは重畳やなぁ」
凛「ちょうじょう? って、どういう意味?」
希「とっても喜ばしいって意味。凛ちゃん、勉強不足じゃない?」
凛「テストにはそんな言葉出ないよ~!」ムスッ
希「うふふ、冗談やよ?」
凛「むぅ、だったらいいけど……」
希「ほら、ポッキー。機嫌直して?」
凛「ん」ポリポリ
凛「えへへ、おいしい」ニパッ 

凛「……ねぇ、希ちゃん」
希「ん? なあに?」
凛「もうちょっとくっついていいかな?」
希「おおっ、凛ちゃん積極的やん!」
凛「もっと希ちゃんを近くに感じたいにゃ!」
希「おおう、ならその期待に答えないとあかんなぁ」ギュゥッ
凛「希ちゃん、あったかいにゃ」
希「凛ちゃんもあったかいよ?」
凛「ぽかぽかだねー」
希「ねー」

凛「希ちゃん、ごめんね?」
希「急にどうしたん?」
凛「えっと、その、いきなり膝の上に乗ったりなんてして」
希「ええんよ。さっきも言ったやん? 今日は寒いし、凛ちゃんはあったかいから」
凛「脚、痺れたりしない?」
希「大丈夫、大丈夫! 凛ちゃんは軽いからなぁ」
凛「良かったぁ。凛、希ちゃんに迷惑かけてないか心配で心配で……」
希「(それにしては幸せそうに笑ってたけどね)」
凛「希ちゃん、大好きっ」ニコッ
希「ウチも凛ちゃんのこと大好きやっ」ニコッ
希「(わたしも凛ちゃんのこと言えないなぁ)」
のぞりん「えへへっ」

行間開けてくれ見づらくてかなわん

凛「ふわぁ」

凛「なんだか、眠くなってきちゃった」

希「このままお昼寝してもええよ?」

凛「いいの? じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかにゃ」

希「おやすみ、凛ちゃん」ナデナデ

凛「おやすみ、希ちゃん」

――

ガラガラ

絵里「あら、ふふっ」

絵里「(幸いにもまだ時間はあるし、そっとしておいてあげましょうか)」

――
ガラガラ

花陽「誰か居ますかー?」

絵里「あら、花陽、真姫。今は静かにお願いね?」

真姫「ん? ――はぁ、仕方ないわね」

――

ガラガラッ

にこ「まさか課題で残らされるとは……って、やけに静かね」

真姫「にこちゃん、これを見て騒げると思う?」

にこ「どれどれ? あー、これは無理ね」

花陽「ふたりとも、幸せそうだもんね」

――

ガラガラッ

穂乃果「ごめんねっ、遅れちゃった! 生徒会の仕事が長引いちゃって――ってあれ?」

海未「穂乃果が真面目に取り組まないからです――あら」

ことり「海未ちゃん、穂乃果ちゃんだって頑張ってるんだから――あっ」

絵里「三人共、今は静かに、ね?」

穂乃果「凛ちゃん、ずるいなーっ」

海未「穂乃果、駄目ですよ。ふたりを起こしてしまいます」

ことり「うふふっ、かわいいっ」



凛「すぅ……すぅ……」
希「ん……すぅ……」

海未「今日の練習は、二人が起きるまで待ちましょうか」

絵里「そうね。たまにはこんな日があってもいいかもしれないわ」

真姫「私は別に起こしてもいいと思うけど」

にこ「相変わらず真姫ちゃんは素直じゃないわね」

真姫「カラカワナイデ! それににこちゃんには言われたくないわっ」

花陽「あの、静かにしないとふたりが……」

穂乃果「いいなぁ、私も希ちゃんの膝の上に座りたいなぁっ」

ことり「穂乃果ちゃん……」アハハ


凛「えへへ、希ちゃん……すぅ……」
希「すぅ……凛ちゃん……」

おわり

以上になります。初スレゆえ至らない点もありましたが、お付き合いいただきありがとうございました

乙です

ええやん

いいものだ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月27日 (土) 19:04:26   ID: Dh-94EH8

ええなあ
ほっこりする

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