~空き地~
In 土管の中
のび太「秋はいい季節だなぁ」
のび太「食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋と色々あるけれど」
のび太「ボクはやっぱり昼寝かな」
どっこいしょ
のび太「それじゃあちょっくら土管の中に失礼してー…っと」
のび太「…ぐぅ」
……
…
ガヤガヤ…ガヤガヤ…
安雄「おい!その手に持ってるものをよこせよ!」
ジャイ子「きゃあ!」
ドンッ!
のび太「ん…?」
安雄「へっへっへ!おいこいつ!漫画なんて書いてやがるぜ!」
はるお「しかも少々漫画かよ!だっせー!」
ジャイ子「………あ、あんた達には関係ないでしょっ!」
のび太「ふわぁ…」
のび太「騒がしいねぇ、どうも」
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安雄「しかも純愛ものwwwwwwこんな顔して純愛wwww」
はるお「ぶひゃひゃ!!ゴリラにも性別ってあんのか?wwwwww」
一同「「「ひゃひゃひゃ!!」」」
ジャイ子「………」
ジャイ子「…関係ないでしょ。
いいから返してよ!あたしの漫画!」
安雄「おー怖っwwwwゴリラが威嚇してんぞwwww」
はるお「てめーんとこのお兄ちゃんにはいつもお世話になってるからなぁ…へへへ…」
金尾「簡単に返したりはできないよなぁ…ひゃひゃ」
ジャイ子「…どうしたら返してくれるのよ」
安雄(ニヤリ)
安雄「脱げ」
ジャイ子「え?」
安雄「今ここで、着てるもの全部脱げ」
ジャイ子「………っ!!!!そんなこと…っ!!」
はるお「脱がないなら、この恥ずかしい漫画は学校にばら撒く」
ジャイ子「この……卑怯者…っ!」
安雄「へへへ…どうする…?俺はどっちでもいいぜ?」
ジャイ子「…………」
のび太「ほーん」
はるお「はやく脱げよ」
金尾「脱げ」
正美「脱げ」
多目「脱げ」
脱ーげ!脱ーげ!脱ーげ!
ジャイ子「……っ……ヒック…ヒック…っ」プルプル
安雄「なんだ、一人で脱げないのか?なら俺たちが…」
ジャイ子「ひゃっ!や、やっ、やめ…っ!」
ざっ…ざっ…ざっ…
のび太「随分と楽しそうなことやってるね、君たち」
ジャイ子「え…?」
安雄「お、お前は…」
のび太(ニコッ)
のび太「僕も混ぜてよ」
のび太「ふわぁ…生温い子守唄を聞かせてくれるじゃないか」
のび太「おかげで目が覚めちゃったよ」
安雄「………」
のび太「どう責任取るつもりだ?ヤスオ」
安雄「それは……」
はるお「あぁ!?
のび太のくせに生意気だぞ!?」
金尾「そうだそうだ!
あんまり調子に乗ってると…!」
のび太「[たぬき]」
金尾「……!!!」
のび太「…僕のバックには常に[たぬき]がいる」
のび太「わかってるよな」
安雄「………」
のび太「ヤスオ。返してやれ」
安雄「……ほらよ」
トスッ
のび太「渡したならもう用はないだろ。
早くお家に帰りな」
金尾「この…!のび太のくせに…!」
安雄「金尾!やめろ!」
金尾「で、でも…」
安雄「いいから…行くぞ」
金尾「……はい」
………
……
…
のび太「やれやれ…これでようやく昼寝ができるよ」
ジャイ子「………」じーっ
スッ…
ジャイ子「あっ!そ、それは」
のび太「へぇ…。
ジャイ子ちゃん漫画描いてるんだね」
ジャイ子「うぅ…///」
ペラ…ペラ…
のび太「ふーん」
ジャイ子「…あの、返してください」
のび太「もうちょっとだけ読ませてよ」
ジャイ子「うぅ…」
ペラ…ペラ…
のび太「………」
のび太「ふふっ」
ジャイ子「っ!わ、笑われた…」ショボン
のび太「あ、ごめんごめん。そういう意味じゃないんだ」
ジャイ子「……返してください」
のび太「はいはい。わかりましたよ、
クリスチーネ剛田先生」
ジャイ子「っ/////」(カーッ!)
ジャイ子「か、からかわないでくださいっ!」
のび太「ふふっ」
のび太「ジャイ子ちゃんでも照れたりするんだね」
ジャイ子「も、もう!
あんまりからかわないでくださいっ」
のび太「あはは、ごめんごめん」
ジャイ子「もー…」
のび太「照れるジャイ子ちゃんが可愛いからさ、
ついイタズラしちゃったよ」
ジャイ子「え?」
ファサッ…
ジャイ子「きゃっ…」
ナデナデ…
ジャイ子「………」
のび太「ジャイ子ちゃんは可愛いなぁ」
ナデナデ…
ジャイ子「あ、あの」
のび太「ん?」
ジャイ子「どうしてわたしの頭を撫でてるんですか…?」
のび太「可愛いから」
ジャイ子「っ///
だ、だからからかうのやてくださいってば!」
ナデナデ
のび太「ふふっ」
のび太「さてと」
スッ…←手が離れる音
ジャイ子「あっ…」
のび太「僕は家に帰って寝直すとするかな。
ジャイアンによろしくね」
ジャイ子「………」(コクン)
のび太「それじゃ、また明日」
ジャイ子「ま、また明日…」
ジャイ子「………」ぼーーーっ
ジャイ子「……あっ」
ジャイ子「お礼…言い忘れちゃったな」
ジャイアン宅
ジャイ子「野比先輩…すごかったなぁ…」
ジャイ子「男の人何人も目の前にしても一歩も引かずに立ち向かって…」
ジャイ子「いつもは頼りない感じだけど
やる時はやる人だったのね」
ジャイ子「………」
ジャイ子「……ちょっぴり、かっこよかったカモ」
ジャイ子「………ふふっ」
ジャイアン「ん?どうしたジャイ子。
いきなり笑い出して」
ジャイ子「お兄ちゃんには関係ないもーん」
ジャイアン「なんだ?変なやっただな」
ジャイ子「……あ、お兄ちゃんお兄ちゃん」
ジャイ子「野比先輩の好きそうなお菓子って何か知ってる?」
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