真美「恋の名探偵!」 (21)
-自宅-
真美「うあうあ~! 折角のオフなのに亜美と予定が合わなかったよ~~!」
真美「んー……よし! 家に居てもつまんないし、どっか出かけるしかないっしょ!」
真美「そーいえば、6月くらいに……虎ノ門だっけ? なんかそこにデッカいビルが出来たんだったよね」
真美「……折角だから真美はこの赤いビルを選ぶぜぃ!」
真美「そーと決まれば、レッツゴー!」
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-虎ノ門-
真美「うわぁ、近くで見ると、すっごい大きいなぁ……確か、下の階がショッピングモールなんだっけ?」
真美「よーし、ここは真美が全制覇を……って」
真美「全部ご飯食べる所じゃ~~ん!!」
真美「来て損した……帰ろ……」
真美「……ん? あれ、あそこにいるの……千早お姉ちゃん?」
真美「……お、お一人様……えっと、声、掛けるべきかな」
真美「いや! はるるんと待ち合わせの可能性も……うむ、ここは調査が必要ですなぁ!」
真美「んっふっふ~、真美が千早お姉ちゃんの秘密を丸坊主にしてやるぜぃ!」
真美「よっし! そーと決まれば、ビコーだ!」
真美「えーと、帽子よし! 伊達メよし! 髪型よし! んじゃ、ビコー開始!」
-新橋-
真美「千早お姉ちゃんを追ってたら新橋に来ちゃった」
真美「千早お姉ちゃんは……いたいた」
真美(それにしても、なんで真美はビコーしてんだろ?)
真美(普通に声かければいいのに……恥ずかしいのかな)
真美(もしかして真美……う、うあうあ~~! そ、そーゆー事なら恥ずかしすぎっしょ……)
真美(い、いや! ビコーのワクワクを勘違いしてんのかもしんないし!)
真美(それを確認する為にも、ここはビコーを続けるしかないっしょー!)
真美(待ってろよー千早お姉ちゃんー!)
-CDショップ-
真美(こちら真美、千早お姉ちゃんはCDを物色しています、どーぞ)
真美(了解した、気づかれないようにホシを見張っておけぇ)
千早「……あら、もう新譜出てたのね」
真美(おっとぉ~! 千早お姉ちゃん、CDを一枚手にとって、聴き始めた~!)
真美(えーと……リンク・パーキン? 洋楽ってゆーのかな、難しい名前だねぃ……)
千早「うん、買いましょう。日本盤を待ってるなんて勿体無いわ」
真美(おおっと、千早お姉ちゃん選手、今レジに持って行って、お買い上げ~~!)
真美(あっ、千早お姉ちゃん行っちゃう、追いかけないと……!)
-書店-
真美(危うく見失う所だったぜぃ……)
真美(千早お姉ちゃんは、と……いたいた。珍しいね、マンガコーナーにいる千早お姉ちゃん)
千早「真美が言ってたマンガって、確かこれだったかしら……?」
真美(!! あ、あれ、真美がオススメした奴!)
真美(冬にアニメになるから読んどいて~って言った甲斐があったっしょ!)
真美(んっふっふ~……ん?)
真美(あれ、これ、一緒には居ないけどデートみたいじゃん……?)
真美(あ、やば、意識したら恥ずかしく……千早お姉ちゃんとデート……)
真美(……千早お姉ちゃん)
真美(……やっぱり、ドキドキはビコーのワクワクじゃなかったね)
真美(真美は、千早お姉ちゃんの事が……)
-新橋-
真美(千早お姉ちゃんはおしゃれなカフェに入ってった。むう、真美も一緒に居られたら……)
真美(んでもカフェでまだお一人様って事は、もしかして、千早お姉ちゃん、今日はフリー?)
真美(はるるんともデートする感じじゃなさそーだし……一人、だよね)
真美(……が、頑張ってみようかな)
真美(えーと、帽子……外そう、伊達メも外して……髪型も……)
真美(よし! 準備オッケー! 真美、めっちゃ頑張るかんね……!)
真美「……あれっ、千早お姉ちゃーん! こんな所で偶然だねぃ!」
千早「あら、真美。どうしたの?」
真美「いやーそれがさぁ、朝から歩き回って疲れちゃって……席空いてる?」
千早「空いてるわよ」
真美「んじゃ席もーらいっ!」
千早「何か頼まなくて良いの?」
真美「あ、そだね。なんか頼まなきゃ。頼んでくるね!」
千早「ええ、いってらっしゃい」
真美(良かった、勇気出せた!)
真美(こっから、猛アタックしかないっしょ!)
真美(千早お姉ちゃんの事、絶対に振り向かせるんだからねぃ!)
つづく?
LTP11のDETECTIVE HIGH!をちはまみに当てはめると言う遊びをさせて頂きました
見てくれてありがとう
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