穂乃果「もう勉強嫌だよ~……」 (38)

※ほのうみ前提なので苦手な方はご注意を
※書き溜めなし遅筆




「はぁ……」

やっといや~な試験が終わったー!とはしゃいでたのも先週までのこと。
ついに今日、試験が返ってきちゃったの……。

「穂乃果、テストの点数はどうでしたか?」

「っ!……え、えっと」

返ってきただけなら……よかったんだけど。

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「なんですかその反応は……。あっ、まさか穂乃果!
あなた赤点を取ったのではないでしょうね!」

「ち、違うよ!赤点は取ってない……けど」

「……けど、なんです?」

「う……えっと」

赤点じゃないけど、こんな点数見られたら絶対また怒られちゃうよ~!
前までは赤点さえ取らなければ怒られなかったけど、最近は

「あなたは生徒会長なんですから、もっと自覚をもって行動してください!」

ってガミガミ……なんだか最近、海未ちゃん冷たいなぁ。

「もういいです、貸しなさい!」

「あっ」

と、取られちゃった!

36、32、34、32、30……似たような数字ばっかりのテスト。

海未ちゃんのまぶたがぴくぴくしてる……絶対怒ってる……

「……穂乃果」

おそるおそる返事をした。

「……はい」

「いつも言っているでしょう!
穂「」乃果は生徒会長なのですから、みんなの
手本になるように……とまでは言いませんが、
せめて平均点くらいは取れるようにしましょうと!」

「ご、ごめんなさ~い!」

やっぱり怒ってる~!

「こんなことでは生徒会長は務まりません!帰ったらすぐ勉強です!」

「え~!?また勉強!?試験前にあんなにしたのに!?」

そんなの絶対やだ!せっかく試験終わったのにまた勉強なんて……

>>3
×穂「」乃果は生徒会長なのですから、みんなの
手本になるように……とまでは言いませんが、

○穂乃果は生徒会長なのですから、みんなの手本になるように……とまでは言いませんが、

「何を言っているのですか!試験前あんなに勉強したのにこの体たらく……勉強するのは当然です!
それに、勉強は予習復習が肝要で、できなかった所はしっかりと解き直し……」

また始まったよう……海未ちゃんのお説教……
こうなると喋り終わるまで止まらないからなぁ、海未ちゃん。

「聞いているのですか!」

「は、はいぃっ!?」

「とにかく、帰ったら教えてあげますから勉強です!わかりましたね!?」

「は、はい!」

「まったく……」

はぁ、もうお勉強嫌だよ……

その日はこの後に待ってるお勉強のことを思うとユーウツな気分になって、
授業もあんまり耳に入ってこなかった……いつものことだけど。

そんなこんなでやっと放課後!気を取り直して張り切って練習するぞーっ!












「今日は穂乃果に勉強を教えなくてはいけないので練習は休みますね」

「うん、いいよ」

「なんで!?」

「なんでなんでなんで!?お勉強は練習終わってからでいいじゃん!」

「穂乃果、そんな事を言いつつ、あなたは疲れた~とか言って寝てしまうでしょう」

「う……そ、それはそうだけど……」

「ですから、今日はみっちりと勉強しますよ!覚悟しておいてくださいね」

「そ、そんなぁ~……」

穂乃果の唯一の楽しみが……練習が……

「というわけで、今日は帰りますね。行きますよ!穂乃果!」

「は~い……」

「今日は私の家で勉強しましょう」

「ん、海未ちゃんの家で?」

「ええ。私の家の方が参考書などもありますからね。
泊まって行くなら連絡を入れておいてください」

「泊まる泊まるー!電話してくるねー!」

「逃げないでくださいね?」

「逃げないよう!」

せっかくの海未ちゃんの家なのに逃げるわけないじゃん!……とは言わないけど。

「お邪魔しまーす!」

「どうぞ。あ、今日家には誰も居ませんよ」

「本当に!?」

「ほ、本当ですが……どうしたのですがいきなり」

「え?いやぁ……えへへ。なんでもないよ~」

海未ちゃんと二人っきりかぁ……えへへ。

「どうしたのですか急にニヤニヤと……今日はあくまで勉強ですからね?」

「わ、わかってるよ」

「それなら良いのです。さ、部屋に行きましょう」

「は~い」

もう海未ちゃんったら……穂乃果と二人っきりなのに嬉しくないのかなぁ?

「ではテストを出してください。間違っている所から復習しますよ」

「は~い。えーっと、テストはっと……あれ?」

おかしいなぁ……ファイルに挟んでおいたはずなのに。

「穂乃果?」

「ちょっと待ってて!」

あれ?あれ?なんでないの!?
確か教室で海未ちゃんに取られて、それから……それから……

「海未ちゃんが持ってるんじゃない?取られてから穂乃果見てないよ?」

「取られたとは随分な言い方ですね……」

「ホントのことじゃん」

「まぁ、そうですけど……ちょっと探してみますね」

「うん」

ゴソ……ゴソ……

「どう?」

「ありませんね……学校に置いて来たのかもしれません」

「そっかぁ」

「すみません、取ってきますからゆっくりしててください」

「穂乃果も一緒に行くよ」

「いえ、置いてきたのは私ですから。穂乃果は家に居てください」

「え……でも」

「わかりましたね?では、行ってきます」

「あっ、海未ちゃん!」

ガチャン

そんなに嫌がらなくてもいいのに……

もしかして海未ちゃん、穂乃果と一緒に居たくないのかなぁ。
ずっと怒ってるし、最近笑ってる海未ちゃんもあんまり見てないなぁ。

試験終わった後だって……










「海未ちゃーん!どっか遊びに行こーよ!」

「その前に穂乃果、試験期間中に溜まってしまった生徒会の仕事が先です」

「えー!ちょっとくらいいいじゃん!」

「遊びたい気持ちはわかりますが、あなたは生徒会長で生徒会の一員なんですから。
まずはやるべきことをやってから遊ぶべきではありませんか?」

「む……そ、それはそうだけど」

「さぁ、そうと決まったら早く終わらせてしまいましょう。
早く終わればその分、たくさん遊ぶことができますよ」

「は~い……」

「では、ことりを呼んできますので先に行っててください」

って感じだったし……

ってあれ!?
そういえば最近ことりちゃんと海未ちゃんと3人で居ることが少ないような……?

も、もしかして海未ちゃん……ことりちゃんと浮気してるんじゃ……

って私なに考えてるの!?海未ちゃんとことりちゃんがそんなことするわけ……
で、でも、海未ちゃんとことりちゃんもずっと昔から仲良いし……
海未ちゃんことりちゃんに弱いし……も、もしかしたら……もしかするかも……!?

わーっ!こうしちゃいられない!
海未ちゃんを追いかけなきゃ!

「海未ちゃーん!」

「穂乃果!?家に居て下さいと言ったじゃないですか!」

「聞きたいことがあるの!」

「は、はい?解答用紙ならここに」

「そうじゃなくて!」

「はぁ……なんでしょうか」

「あのね!海未ちゃんはことりちゃんと……」

「ことりと?」

「ことりちゃんと……」

……ってあれ?
これ言ったら、どうなっちゃうんだ……ろ……

もし違かったら……

「ことりちゃんと浮気してるの!?」

「……何を言ってるんですか?」

「え!?いや、その」

「私のことをそんな尻軽女だと思っていたんですね。
あなたは最低です。あなたがそんな人とは思いませんでした。別れましょう」

「ち、違うの海未ちゃん!」

「さようなら」

スタスタ……

「違うの!待って!海未ちゃーん!」

ってことになりかねないよ!

何て誤魔化せばいいんだろう……

「穂乃果?」

うーんと、うーんと……

「ほーのーかー?」

どうすればいいの……?

「穂乃果っ!」

「は、はいぃ!」

「私とことりがどうかしたのですか?」

「え、えっと、その」

「ハッキリ言ってください!」

「うわぁ!え、えっと海未ちゃんとことりちゃんが
その、う、浮気してるんじゃないかってお、思って……」

「……」

「そ、その……ご、ごめんなさ」

「はぁ……穂乃果」

……嫌われちゃった、かな。
そうだよね。最近迷惑かけっぱなしだし……当たり前だよね。

「……はい」

「なぜそう思ったのですか?」

「……あのね」

「はい」

「最近、穂乃果に対して怒ってばっかりで、全然楽しそうじゃないし」

「はい」

「ことりちゃんと三人で居ることが少ないし」

「……はい」

「やたら避けるし」

「はい?」

「なんか冷たいし」

「はぁ」

「とにかく!穂乃果のこと嫌いになっちゃった海未ちゃんがことりちゃんと……」

「はぁ。もういいです」

「あっ……」

「穂乃果」

「……はい」

「ことりと浮気などしていませんから、安心してください」

「!……ほんとに?」

「本当です。当たり前でしょう」

「じ、じゃあなんで最近ことりちゃんは」

「わからないんですか?」

「?」

「私達が付き合い始めてからずっとあんな感じですよ。
なるべく二人で行動できるよう気を使ってくれているのでしょう」

「あ……」

「じ、じゃあ、最近穂乃果に冷たいのは?」

「穂乃果がちゃんとしていないからです」

「そ、そーなんだ」

「そうです。全く穂乃果は、最近浮わつき過ぎです。
生徒会長になったからにはしっかりと自覚を持ってですね……」

何か深い理由があったわけじゃないんだ……

「聞いてますか?」

「き、聞いてるよ!」

「……まぁ、それはさておき。
たったそれだけの理由で浮気を疑われたのでは、これからが思いやられます。
穂乃果は一つのことに集中すると周りが見えなくなるんですから」

「う……ごめんなさい」

「ですが……」

「?」

「その……ほ、穂乃果に集中されるというのも……悪くは……ないですね」

「???ど、どーゆーこと?」

「な、なんでもありません!さぁ!帰って勉強しますよ!
大幅にタイムロスしてしまったのですから、ビシバシと行きますからね!」

「えーっ!?そりゃないよ海未ちゃん!もう試験終わってるんだよ!?
だいたい置いてきたの海未ちゃんでしょー!」

「いいから急ぎますよ!」

「そんなぁ……」

「早く終われば、その分遊んであげますから!」

「あっ!じゃあ終わったらた~~~~っくさん付き合ってもらうからね!」

「いいですよ。では、行きましょうか」

「うん!」


付き合い始めてからそんなに経ってなくて、まだまだケンカとか、
いっぱいするかもしれないけど……それでも、ケンカする度に仲直りして、
もっともーっとラブラブになれたらいいな♡って、穂乃果は思います!
だから、ファンのみんなも、穂乃果と海未ちゃんの応援よろしくね♡

おしまい

「って感じで次のダイアリーはどうかな!」

「意味分かんない」

「えーっ!?穂乃果と海未ちゃんの貴重な恋愛エピソードだよ!?
ことりちゃんの思いやりまで伝わってきて一石二鳥、いや、三鳥だよ!」

「自分で貴重な、って言っちゃうのは寒くないかにゃ?」

「でもでもっ!
二人の愛っていうか……そういうのは伝わってくるでしょ!?ねぇ海未ちゃん!」

「……」

「海未ちゃん?」

「こんなもの載せられるわけないでしょう!書き直しです!」

「そりゃないよ海未ちゃん!せっかくがんばって書いたのに!」

「その頑張りを生徒会の仕事や勉強に向けてください!
こんな赤裸々に綴った文……載せるわけにはいきません!」

「そ、そんなぁ……」

「さぁ、そうと決まれば書き直しですよ!」

「むぅ~……海未ちゃん」

「なんですか?」

「終わったら、また遊んでくれる?」

「……ふふっ、当たり前です」

「やったぁ!」

「では、さっそく取りかかりましょう」

「うん!よーっし!やるぞー!」












「海未ちゃんは「穂乃果は周りが見えない」って言うけど……」

「今の海未ちゃんも周り見えてないにゃ」

「そうね」


おわり

反省点
・飽きるのが早過ぎて全くの別物になった
・地の文を穂乃果一人称にしたせいで書きにくすぎた
・勢いだけで誤魔化した感がダダ漏れ

ことりさんを出さないでことりさんの株を上げる書き方をしてみました(後付け)
期待してくださった皆様、ありがとうございました
出直してきます

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