千早「大切なお話があります」 (24)

P(オーディション会場から車で事務所へ戻る道すがら)

P(意を決したような表情で、助手席に座る千早が口を開いた)



P「あと十分もすれば事務所に着くぞ? それからじゃダメなのか?」

千早「すみません。どうしても今すぐ、聞いてほしいんです」

P「でも運転中だし、帰ってからの方が落ち着いて――」

千早「お願いします」


P(千早の表情は、この上なく真剣だ)

P(どうする、俺?)


1.わかった、千早がそこまで言うなら。

2.やっぱり、事務所に戻ってからにしよう。

3.俺には、受け止めることができないよ。


>>3

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1

P(まあ、普通に考えて1だよな……)


P「わかった、千早がそこまで言うなら」

千早「ありがとうございます、プロデューサー」

P「で、話っていうのは?」

千早「あの……。こんなことをプロデューサーに話すの、正直言って恥ずかしいです」

P「…………」

千早「でも今話さないと、おそらく私、これから一生後悔すると思うから」

P「そんなに、深刻な話なのか……?」

千早「……プロデューサー」

P「……おう」

千早「お……ですか?」

P「ん、何だって?」

千早「あ、あの! ……に……ても……いですか?」

P「悪い千早、声が小さすぎて聞き取れないんだが?」

千早「で、ですから、お、お……」

P「お?」



千早「お、お手洗いに行ってもいいですか!」



P「へ?」

千早「くっ……」

P「もしかして千早……トイレに行きたかっただけ?」

千早「きゅ、急に行きたくなってしまって……」

P「あ、そうなんだ……」

千早「事務所まで、我慢できそうにないんです……」

P「わ、わかったわかった! お、コンビニがあったぞ! 早く行って来い!」

千早「すみませんプロデューサー! 失礼します!」

P「あ、ああ! 慌てて転ぶんじゃないぞー!」


P(数分後、千早は晴れやかな表情を浮かべて車に戻ってきた)

P(間一髪のところで、何とか間に合ったらしい)

P(運転を優先して千早の話を後回しにしてたら、大変なことになったかもしれないぞ)

P(よし! いい判断だったな、俺!)



   パーフェクトコミュニケーション!

おわり

以上です。ありがとうございました!

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