千早「大切なお話があります」 (24)
P(オーディション会場から車で事務所へ戻る道すがら)
P(意を決したような表情で、助手席に座る千早が口を開いた)
P「あと十分もすれば事務所に着くぞ? それからじゃダメなのか?」
千早「すみません。どうしても今すぐ、聞いてほしいんです」
P「でも運転中だし、帰ってからの方が落ち着いて――」
千早「お願いします」
P(千早の表情は、この上なく真剣だ)
P(どうする、俺?)
1.わかった、千早がそこまで言うなら。
2.やっぱり、事務所に戻ってからにしよう。
3.俺には、受け止めることができないよ。
>>3
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415341537
1
P(まあ、普通に考えて1だよな……)
P「わかった、千早がそこまで言うなら」
千早「ありがとうございます、プロデューサー」
P「で、話っていうのは?」
千早「あの……。こんなことをプロデューサーに話すの、正直言って恥ずかしいです」
P「…………」
千早「でも今話さないと、おそらく私、これから一生後悔すると思うから」
P「そんなに、深刻な話なのか……?」
千早「……プロデューサー」
P「……おう」
千早「お……ですか?」
P「ん、何だって?」
千早「あ、あの! ……に……ても……いですか?」
P「悪い千早、声が小さすぎて聞き取れないんだが?」
千早「で、ですから、お、お……」
P「お?」
千早「お、お手洗いに行ってもいいですか!」
P「へ?」
千早「くっ……」
P「もしかして千早……トイレに行きたかっただけ?」
千早「きゅ、急に行きたくなってしまって……」
P「あ、そうなんだ……」
千早「事務所まで、我慢できそうにないんです……」
P「わ、わかったわかった! お、コンビニがあったぞ! 早く行って来い!」
千早「すみませんプロデューサー! 失礼します!」
P「あ、ああ! 慌てて転ぶんじゃないぞー!」
P(数分後、千早は晴れやかな表情を浮かべて車に戻ってきた)
P(間一髪のところで、何とか間に合ったらしい)
P(運転を優先して千早の話を後回しにしてたら、大変なことになったかもしれないぞ)
P(よし! いい判断だったな、俺!)
パーフェクトコミュニケーション!
おわり
以上です。ありがとうございました!
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません