真澄「柚子……柚子……」クチュクチュ (106)
舞網チャンピオンシップはつつがなく終了した、というテイでお願いします
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真澄「はぁ……はぁ……」クチュクチュ
真澄(舞網チャンピオンシップでの、柊柚子とのデュエル……)
真澄(あの一戦以来、私はおかしくなってしまった……)
真澄「はぁ、はぁ……んっ……」
真澄(絶対の自信を持っていた、融合召喚を使い、全力を出して……負けてしまった)
真澄(それも、同じ融合を使う相手に……)
真澄(悔しい。そう、悔しい……はず、なのに……)
真澄(脳裏に浮かぶのは……)
真澄「ゆ……ず……、柚子ぅ……」
真澄(あの子の、力強い眼差し……、真剣な表情……)
真澄(……そして、暖かい、優しい笑顔……)
真澄「柚子……柚子……」クチュクチュ
真澄(柚子の顔を思い出すたび、私の胸は高鳴って……)
真澄(私の身体も――……)
真澄「んん……っ!」ビクン
真澄「……」ハァハァ
真澄(私は……おかしくなってしまったんだ……)
・
・
・
真澄「……――とまぁ、最近はこんな感じで」
北斗「……」
刃「……」ボタボタ
真澄「刃、お茶こぼれてるわ」
刃「お、おう、すまん」
真澄「北斗も頭からフジツボこぼれてるわよ」
北斗「フジツボじゃねーからこれ!北斗七星をモチーフにしたオシャレ的なアイテムだからこれ!」
真澄「こんな毎日、もう辛くて……」
刃「いきなりそんな話される俺らも、割と辛いんだけど」
真澄「毎晩毎晩、柚子を思ってひとり寂しくサイレント・オナーズするばかり……」
北斗「エクシーズモンスターを下ネタに使うのやめてくれない?」
真澄「彼女のことを考えるだけで、もうテンテンテンポがムズムズリズムなのよ!」
北斗「やめろっつってんだろ!」
刃「っていうかテンポついてねーだろお前!」
真澄「もう四六時中、胸の辺りが変なんだ……」ハァ
北斗「胸より頭の方が変だろ」
刃「真澄はさ、それはアレなのか、ラブ的な」
真澄「分からないよ……。こんな気持ち、初めてで……、ふたりにしか、相談できなくて……」
北斗「そうかぁ……」
刃「悩んでるのは、本当なんだな……」
真澄「このままじゃ、瞳どころか乳首までくすんでしまうわ」
北斗「おーい、やっぱ駄目だコイツ」
刃「帰ってドカポンやろうぜー」
真澄「待って! お願い待ってマイフレンズ!」
刃「ふざけんなよお前」
北斗「全然困ってねーだろお前」
真澄「困ってる困ってる! 超困ってるから!」
北斗「本当かよ……」
真澄「本当本当! 初手バニラフルハウス(ルマリン3ガネット2)くらい困ってる!」
刃「それで、真澄はどうしたいのよ」
真澄「それが分からないから、困ってるの……」
北斗「あー」
真澄「私、どうしたらいいの……」
刃「だったらまず、どうしたいのか、自分でちゃんと決めないとな」
真澄「ど、どうやって」
刃「会ってみたら?」
真澄「へ……?」
刃「会って話してみれば、色々分かるんじゃねーの? 自分の気持ちとかさ」
北斗「ほう」
真澄「会って……何すればいいの?」
刃「そりゃお前、一緒にご飯行ったり、買い物したり、デュエルしたり」
真澄「そそ、それって、でっ、ででで……」
刃「デートって言えば、デートかもな」
真澄「デーモンコマンドー!」プシュー
北斗「落ち着け真澄」
刃「別ゲーじゃねーか」
真澄「そうか……、そうよね……。ただ柚子のこと考えてるだけじゃ、しょうがないもんね……」
刃「そういうこと」
北斗「……な、なんか刃クン、大人ね」
刃「そ、そうか?」
北斗「もしかして、実は経験豊富?」
刃「いやいやいや! ただの一般論でね?」
北斗「そ、そっか……、一般論ね……」
刃「っていうか、ちゃんと北斗にも言うよ俺は、そういうのあったらさぁ」
北斗「えー、ホントにー?」
刃「うんうん、言うってー」
北斗「じゃあ僕も、刃にはちゃんと言うねー」
刃「えへへー」
北斗「えへへへー」
真澄「そこ! 脇役同士のイチャコラはpixivあたりでやってなさい! ……よし、分かった」
北斗「お」
真澄「早速、柚子のところに行ってくるわ!」
刃「おう、やっといつもの真澄らしくなったな」
北斗「がんばれよ、真澄」
真澄「うん! ありがとう、ふたりとも!」ダダッ
刃「おーおー、走っちゃって」
北斗「……」
刃「……どうかしたか、北斗」
北斗「……いや、考えすぎかもしれないけど、アイツさ……」
刃「真澄?」
北斗「うん、あの調子で遊勝塾行ったら……」
刃「……」
・
・
・
・
・
・
柚子『真澄? どうしたの、私に用?』
真澄『ゆ、柚子……、柚子……』
柚子『え? どうしたの?』
真澄『ゆ……柚子ぅぅぅぅぅぅ!!!!』
柚子『えぇぇぇ!?』
真澄『ザ・ビーストぉぉぉぉ!!!』クワッ
柚子『ひいっ!?』
真澄『Qからでいいから! Qから見ても大丈夫だから!』ハァハァハァ
柚子『ひぃぃんっ! 絶対ウソだよぉぉぉ!?』
ぼくらいま
はしゃぎすぎてる
夏の子供さ
胸と胸 絡まる指 ウソだろ
誰か思い出すなんてさ
ヒィィ--
・
・
・
北斗「……」
刃「……」
北斗「……僕、ついてくわ、一応」
刃「……俺も」
次回へ続きます
なぜsageる?
いや、書き方は>>1nーお自由なのはわかってるんだけどさ
>>13
すみません、特に理由はないのですが、下げてました…
次回からは、下げずに投稿します
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・
・
~遊勝塾~
権現坂「アーマナイト・ヘルハウンド!」
遊矢「竜剣ドラゴブレイブ!」
権現坂「紅蓮斬撃!」
遊矢「キャスト」
遊矢「ガルガンチュアパニッシャー!!」
権現坂「うおおおおおお」
遊矢「うおおおおおお!」
「「バディファイト、おもしれぇじゃねぇか!」」
柚子「気合入ってるわねー」
バターン
真澄「柚子ぅー!」
柚子「へっ!?」
真澄「はぁ、はぁ……」
柚子「あなたは……光津真澄!?」
真澄「ゆ、柚子……私、私と……」
柚子「私に用事だったの?」
真澄「私と……う、う……」カァァァ
柚子「?」ニコッ
真澄「う、裏コード――……」
北斗「そこまでだーっ!」ガバッ
真澄「モガッ!」
刃「ふぅ、間に合ったぜ……」
真澄「モガモガ」
柚子「な、何なの一体……」
遊矢「あぁー、LDS!」
権現坂「おのれ! また遊勝塾の乗っ取りを企てたか!」
刃「あー、違う違う。今回はそうじゃなくて」
北斗「いやぁ、ウチの真澄がさ、おたくの柚子ちゃんに、買い物付き合ってほしいって言うもんだから」
遊矢「柚子と?」
柚子「そうなの、真澄?」
真澄「モガモガ」コクコク
刃「やっぱりね、女の子同士、それも融合使い同士でね、仲良くしたいって言っててね」
北斗「まぁ、迷惑じゃなければ……」
柚子「迷惑だなんて! 誘ってくれてありがとう、真澄!」
真澄「!!」
柚子「いつがいいかなー、今週の土曜日はどう?」
真澄「モ、モガ…」コクコク
北斗「もう口おさえてねーぞ僕」
柚子「良かった! それじゃあ土曜日、駅前でね」
真澄「う、うん、分かったわ」
柚子「楽しみにしてるね!」ニッコリ
真澄「フンバリスピリッツー」プシュー
刃「あ、力尽きた」
北斗「それじゃどうも、お騒がせしました~」
・
・
・
遊矢「……帰っちゃった」
柚子「土曜日か~、楽しみだなぁ」
遊矢「よかったな、柚子」
柚子「うん! あ~、何着て行こっかな~」トテトテ
権現坂「……えらい喜びようだな」
遊矢「よっぽど嬉しかったんだろ。同年代の女友達って、いないからな、アイツ」
権現坂「あっ……」
素良「ホントによかったの? 相手はLDSだよ?」
遊矢「お、素良いたのか」
素良「ずっといたけどね」
遊矢「LDSだって、昨日の敵は今日の友、さ」
素良「柚子に近付いて、LDSに引き抜くつもりかも……」
遊矢「考えすぎだろ。NTR脳は日常に支障をきたすぞ」
素良「考えすぎね、だといいけど……」
・
・
・
~土曜日・市街地~
真澄「……」
真澄「……」ソワソワ
真澄(うーん……)
真澄(早く着きすぎてしまったわ……)
真澄「……」ソワソワ
真澄「……」キョロキョロ
真澄「……」
真澄「……」
真澄(柚子は、まだまだ来ないだろうし……、手持ち無沙汰だな)
真澄(どうしよ)
真澄「……」
真澄「山瀬まみの物真似でもしてようかな」
真澄「……」
真澄「どーぼー、やばぜばびでーず」
真澄「……」
真澄「……」
「あれっ、ひょっとして山瀬さん!?」
真澄「ご、ごめんなさい違います! 山瀬まみもっと白いです!」
柚子「なんちゃってー」
真澄「ゆ、柚子……!」
柚子「あはは、ごめんごめん」
真澄「もう、驚かさないでよ……」
柚子「いやぁ、つい……。ごめんね、待った?」
真澄「うぅん、早く着きすぎただけだから」
柚子「あはは! 私も早く着きすぎたー、って思ったけど、真澄がもういたから……、ついビックリさせようと思って」
真澄「柚子も?」
柚子「私たち、同じこと考えてたみたい」
真澄「!」キュン
真澄(なんなのもう……!)
真澄(分かっててやってるの、この子……!)
柚子「じゃ、いこっか! どこに行こう?」
真澄「そ、そうね……、それじゃあ――……」
・
・
・
~市街・カードショップ~
柚子「すごーい! 広ーい!」
真澄「このカードショップ、高いけど品揃えはいいのよね」
柚子「わぁ、融合モンスターもいっぱいある! こっちは儀式? 影……霊?」
真澄「だめよ柚子、そっちは」
真澄(……初デートに、カードショップを選んでしまった……)
真澄「……」イジイジ
真澄(い、いいじゃない! 柚子ともっと、カードの話したかったんだもん!)
真澄「……」ナオシナオシ
真澄(ああっ、でももし、つまんないとか思われちゃったら……!)
柚子「真澄?」
真澄「……ハッ! 無意識にストレージのカードの上下を揃えてしまっていたわ!」
柚子「あるあるだねー」
真澄「でも、こういうところに、意外な掘り出し物が眠っているものよ」
柚子「なるほど。……あ、このカード」
真澄「……あぁ、融合の絵柄違いね」
柚子「絵柄違いなんてあるんだ! こっちの方が、なんかリアルだ……」
真澄「これは、再録版の方か……。初期の物だと、テキストも違うのよ」
柚子「へぇ~、どんなの?」
真澄「『決められたモンスター2体以上を融合させる』」
柚子「あははっ! 何のことか全然分からないよ、それじゃあ!」
真澄「あ、それからこのカードも、実は英語版だと"fusion"と名のつくカードの一枚で……」
柚子「融合関係ないのにね~。変なの!」ケラケラ
真澄「それから、こっちはシンクロ・フュージョニストでサーチが――……」
柚子「……」クスクス
真澄「……あっ、ごめんなさい、つまらなかったわよね……」
柚子「ううん、全然! 真澄、本当に融合が好きなのね」
真澄「う、うん」
柚子「カードの話してる真澄、なんか可愛くって」
真澄「や、やめてよ! 恥ずかしいわ……」
柚子「いいじゃない! 真澄の話、もっと聞かせて?」ニコ
真澄「……」
真澄(ああ~~~~~~最適化される~~~~~~~)
次回へ続きます
テンテンテンポで思い出した。
深夜で遊矢柚子書いてた人だな
・
・
・
柚子「結構買っちゃったね~」
真澄「そうね」
柚子「ウルトラの融合、結局3枚買っちゃった! でもスーパーもほしくなってきたなぁ……」
真澄(柚子をレアリティ沼に引きずり込んでしまったわ……)
真澄(でも、共通の話題で打ち解けられたし)
真澄(前より、自然に話せてる……かも)
真澄「今度は、海外版の融合も見せてあげる」
柚子「本当? 楽しみ~……、あれ……?」
真澄「どうかした?」
柚子「こんなところに、お店あったかなぁ、って……」
真澄「あぁ、先月くらいにできたらしいわ。服屋ですって」
柚子「へぇ、気付かなかったなぁ」
真澄「……入ってみる?」
柚子「うん!」
・
・
・
~服屋~
柚子「……う~ん」
真澄「柚子、ほしい服あった?」
柚子「これなんだけど……」
真澄「!」
真澄(かっ、かはっ、かはわひっ……!)
真澄「きき、着てみたら、どどどうかしら?」
柚子「ん~……、でも腋が開いてないしなぁ……」
真澄「……」
真澄(……腋で呼吸してるのかな?)
柚子「そうだ! 真澄、これ着てみない?」
真澄「私!? む、無理よ……! こんな可愛いの、絶対似合わな……」
柚子「そんなことないよー、真澄可愛いから、絶対似合う!」
真澄「かわ、いい……?」
柚子「うん! ほんとに!」
真澄(柚子が……私を褒めて……)
真澄「~~~~っ!」
真澄「……っじゃあ、ちょっとだけ」
柚子「やった!」
・
・
・
・
・
・
真澄「……」
柚子「……」
真澄「……」
柚子「……わぁ」
真澄「……脱ぐわ」モゾモゾ
柚子「だ、だめ! っていうか試着室開けっ放しで脱がないで! すごい似合ってるよ真澄!」
真澄「うそっ、絶対変よ!」
柚子「そんなことないって、真澄、すっごい可愛い!」
真澄「……ほんとに?」
柚子「本当! 私でもドキッとしちゃったもん」
真澄「!」
柚子「なんてね、あはは」
真澄「ゆ、柚子……」ドキドキ
・
・
・
柚子「結局、何も買わなかったねー」
真澄「……」
柚子「カード屋さんで、ちょっと散財しすぎちゃったね」
真澄「そうね……」
真澄(柚子が私のこと、可愛いって……)
真澄(……あの服、絶対買おう)
真澄(お小遣いためて、次に会うときは、あの服で……)
真澄(そして柚子と……、チームサティスファクションを……)ムフフ
ドシンッ
真澄「きゃっ!?」
柚子「真澄!?」
暗黒寺「あぁン?」ジロッ
真澄「ひっ……」
暗黒寺「おい! ボーっと歩いてんじゃねぇぞボケ!」
真澄「うぅ……す、すみません……」
真澄(はぁ……情けない……)
真澄(浮かれてて、不良に絡まれるなんて……)
真澄(しかも、こんな姿を柚子に見られて……)ションボリ
柚子「ちょっとあんた!」
暗黒寺「あぁ?」
真澄「!?」
柚子「人のこと転ばせておいて、何よその態度は! ごめんくらい言ったらどう!?」
暗黒寺「何だとコラ! ぶつかってきたのはそっちだろうが!」
柚子「道の真ん中ズカズカ歩いて、周り見てない方が悪いんでしょ!」
真澄「ゆ、柚子……」ハラハラ
真澄(ど、どうしよう、このままじゃ喧嘩に……)
暗黒寺「あぁ!?」
柚子「何よ! 女だからって、甘く見ないでよね!」
真澄(どうしたら……)
真澄(……こんなとき、こんなときタッグフォースなら……!)
真澄「棚のキャベツが、腐ってる!」
暗黒寺「……」
真澄「キャー!別のにして!」
柚子「……」
暗黒寺「……」
柚子「……やろうっての?」
暗黒寺「この野郎……」ギロリ
真澄(タッグフォーススペシャル今冬発売(ダウンロード販売)~~~~~!!)
柚子「……」
暗黒寺「……」
柚子「……」キッ
暗黒寺「……チッ、気を付けて歩きやがれ」ズカズカ
・
・
・
柚子「……」
真澄「……行っちゃった」
柚子「はぁ……、怖かった……」
真澄「柚子……」
柚子「真澄、大丈夫!? 怪我はなかった!?」
真澄「え、えぇ。……ごめんなさい、私のせいで」
柚子「何言ってんの! 真澄は私の大事な友達だもん!」
真澄「大事、な……?」
柚子「そう。とっても大事な! だから、真澄が困ってたら、私が絶対助けてあげるんだから」
真澄「柚子ぅ……」ジワッ
柚子「……なんてね、ちょっと臭かったな?」アハハ
真澄「……」
真澄(やっぱり、柚子はすごい……)
真澄(明るくて、強くて、優しくて)
真澄(どんな宝石より、輝いていて……)
真澄(間違いない……)
真澄(私は、柚子のことが……)
・
・
・
・
・
・
~翌週・LDS~
真澄「ンハァァァトバーニィィィィンン(銀河万丈)!!」
北斗「やかましいわ」
刃「人違いじゃねえかお前」
真澄「ゆうべはお楽しみでした(一人で)」
刃「聞いてねえよ」
北斗「自己申告制かよ」
真澄「柚子の魅力に完全に私もうメロメロメロディ、思わず前にストロークだったわ……」
北斗「お前一生エクシーズ使うなマジで」
刃「ナニをストロークするんだよ」
真澄「柚子のことを考えるだけで、私のギャラティンもスタンドアップなのよ!」
北斗「別ゲーはやめろってんだよ!」
刃「っていうかギャラティンついてねーだろお前!」
真澄「ふたりとも、ありがとう……。おかげで私、自分の気持ちに気付けたわ」
北斗「よかったな、真澄」
真澄「この気持ち……柚子に届けたい……。こんなに熱く、激しく想っていることを……」
北斗「そっかそっか」
刃「なら、いよいよ告白だな」
真澄「こっ、こここっこ」
真澄「コンバット越前!?」
デデデドデドン
デデドデデドン(キェェェェェェ)
「クリムゾン」を取り返せ…
「クリムゾン」は奴が持っている…
真澄「はっ、はわわわわわ」
北斗「いや、告白……する?」
刃「え、そういう流れでしょ。真澄は柚子のこと、好きだって分かったんだし」
北斗「いやぁ、でもほら、友達になったのも、ついこの間なわけじゃん?」
刃「えぇー? 関係ないと思うけどなー」
北斗「……刃クン、割と肉食系ね」
刃「そ、そうか?」
真澄「そうよ……、今告白して、もしフラれちゃったら……」
刃「そこは、がんばれとしか言えないけども……」
北斗「もうちょっと、これならイケる! って思えてからの方が良くない?」
刃「いやでも、絶対イケる! ってことは絶対ないわけだしさぁ」
真澄「バトルで勝てば、どんな願いも叶うカードゲームがあるらしいんだけど……」
北斗「それはやめろ」
刃「それはマジでやめろ」
真澄「バトぅー!(久野声)」
刃「似ねぇ!」
北斗「やっぱり、もうちょっとお互いのこと、分かってからの方がさぁ」
刃「そうかなぁ……」
北斗「それに、榊遊矢ことだって気になるじゃん?」
刃「あー」
真澄「榊遊矢が? 何で?」
刃「いや、だってお前、アレだぞ、『幼馴染』だぞ?」
真澄「!」
北斗「それで、塾も同じで、四六時中一緒にいるわけじゃん?」
真澄「!!」
刃「で、親同士も仲良くて」
北斗「そんな二人が、何もないの? みたいなのは、思うわけじゃん?」
刃「いや、実際気になるよねー!」
北斗「お互いどうなの? みたいなさぁ!」
刃「な! むしろどこまでイッてるの? くらいの――……あ」
真澄「………………」
北斗「……」
刃「……」
真澄(……榊、遊矢……)
北斗「……」
刃「……」
真澄「SATSUGAIしてやる」
北斗「落ち着け真澄!」
刃「クラウザーさんみたいな顔になってるから!」
真澄(くぅぅ……! 榊遊矢……っ!)
・
・
・
次回へ続きます
>>35
それ私じゃない方ですね…。すみません
・
・
・
~遊勝塾~
遊矢「行くぜ、フトシ!」
フトシ「チャージ3回! フリーエントリー! ノーオプションバトル!」
遊矢「チャージ3回! フリーエントリー! ノーオプションバトル!」
フトシ「うぉぉぉぉぉ」
遊矢「うぉぉぉぉぉっ!」
フトシ「いっけぇぇ! オレのトムキャットレッドビートルー!」
遊矢「負けるな! 俺のエレクトリカル・スピードワゴン!」
フトシ「レッドアウトゴールデンマキシマムバーニングーっ!」
遊矢「デンジャラスサンダーアルティメットーっ!」
フトシ「うぉぉぉぉぉっ」
柚子「あ、ん、た、た、ち、ぃ~~……」
遊矢「げぇっ、柚子!?」
柚子「いい加減マジメにデュエルしなさーいっ!」ハリセンスパーン!
遊矢「いっでぇぇ!」
フトシ「逃げろー!」テテテー
柚子「こらぁー! 待てバカ遊矢ぁー!」
遊矢「げぇぇ、何で俺だけぇ~!」
ドタバタ
ギャーギャー
真澄「……」
真澄(楽しそう……)
真澄(あんな柚子の表情、見たことなかった……)
真澄(感情そのままに、怒ったり、大きな声出したり……)
真澄(榊遊矢には、あんな顔を見せるなんて……)
真澄(私も……)
真澄「私も柚子に、バカって言われたり、叩かれたりしたい……っ!」ワナワナ
アユ「もしもし、セキュリティですか? はい、不審者が建物の中に……はいっ、……怖いっ! 早く助けて……っ」
・
・
・
~後日・街外れの裏道~
遊矢「急げみんな! 今日こそマジメにデュエルするぞ!」
フトシ「ま、待ってよ遊矢兄ちゃん~」ゼェゼェ
遊矢「早く行かないと、今日こそ柚子に殺されちまう……!」
タツヤ「そんなに走らないでよぉー」ハァハァ
アユ「アユ……もう駄目ぇ……」
遊矢「急げ~!」タッタッタッ
ザッ
「待ちなさい!」
遊矢「……っ、アンタは!」
真澄「久しぶりね」
遊矢「光津真澄! 先週会ったけど!」
真澄「やっと捉まえたわよ、榊遊矢……! 私とデュエルよ!」
フトシ「えぇ~~!?」
遊矢「な、何で俺が、アンタとデュエルなんて……!」
真澄「貴方と私、どちらが柚子にふさわしいか……、真剣勝負で決めようって言ってるのよ」
遊矢「はあぁ!?」
アユ「なんで柚子おねえちゃん?」
タツヤ「どういうことだよ!」
遊矢「いや……待て……」
・
・
・
~~~~
素良『ホントによかったの? 相手はLDSだよ?』
素良『柚子に近付いて、LDSに引き抜くつもりかも……』
遊矢『考えすぎだろ』
素良『だといいけど……』
~~~~
・
・
・
遊矢(まさか、本当に柚子を、LDSに……?)
遊矢(……つまりLDSと遊勝塾、どちらが柚子にふさわしいかを、このデュエルで決める、ってわけか……!)
遊矢(だとしたら……、負けられない!)
真澄「私が勝ったら、柚子を(私に)譲ってもらうわ。柚子だけに」
遊矢「柚子を(LDSに)連れてなんて、いかせるもんか!」キッ
真澄「ぐぬぬ……っ!」
遊矢「デュエルだ真澄! 決着をつけよう!」
真澄「望むところよ……、と言いたいところだけど。このデュエル、OCGルールでやらせてもらうわ」
遊矢「……!」
真澄「マスタールール3、リミットレギュレーションでね。それでもやる?」ニヤッ
遊矢(OCGルールということは、アクションフィールドを使えないってことか…)
遊矢(俺の得意の、アクションカード戦術は封じられる……。だけど……)
遊矢「もちろん、やるさ!」
真澄「上等じゃない腐れトマトがぁ!」
フトシ「たた、大変だぁ~!」
タツヤ「ボク、柚子姉ちゃん呼んでくる!」タッタッタッ
真澄「いくわよ……」
遊矢「来い!」
真澄「デュエル!」
LP8000
V S
LP8000
遊矢「デュエル!」
真澄「ん」
遊矢「おう」
真澄「サイショハグー」グー
遊矢「インジャンホイ」チー
真澄「先行はもらったわ! 私のターン!」手札5
真澄「私は手札より、魔法カード《ジェムナイト・フュージョン》を発動!」
遊矢「く……っ、さすがの運命力……」
真澄「このカードの効果により、手札の《ジェムナイト・アイオーラ》と、《ジェムナイト・アレキサンド》を融合!」
真澄「融合召喚! 《ジェムナイト・ジルコニア》!」
ジルコ「ウッス」ATK2900
真澄「さらにモンスターをセット」
真澄「カードを1枚セットして、ターンエンドよ」
真澄 LP8000
モンスター:ジルコニア、セット1
魔法・罠:セット1
手札:満足
アユ「ごくごく自然な流れでデュエルがはじまっちゃったよ~!」
フトシ「本当に、これ以上ないくらい自然な流れでデュエルが~!」
アユ「そして真澄さんのフィールドに、いきなり攻撃力2900のモンスターが!」
フトシ「ヤバいぜ、遊矢兄ちゃん!」
遊矢「俺のターン! ドロー!」手札6
遊矢「《EMシルバー・クロウ》を召喚」
ワンコ「ワンワン!」ATK1800
遊矢「……そして、シルバー・クロウをリリースし、マジック発動! 《ミニマム・ガッツ》!」
真澄「!!」
《ミニマム・ガッツ》
通常魔法
自分フィールド上のモンスター1体をリリースし、
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで0になる。
このターン、選択したモンスターが戦闘によって破壊され相手の墓地へ送られた時、
そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
遊矢「この効果により、ジルコニアの攻撃力は、エンドフェイズまで0にする!」
ジルコ「アカン……」ATK2900→0
アユ「すごい! ジルコニアの攻撃力が、あっという間に0になっちゃった!」
フトシ「で、で、でも、もうモンスターは召喚できないし……どうすんだよぉ?」
遊矢「お楽しみは……これからだ!」
遊矢「手札の! 《時読みの魔術師》と……!」
真澄「!!」
遊矢「《星読みの魔術師》で、ペンデュラムスケールをセッティング!」
遊矢「ペンデュラム召喚!」
遊矢「現れろ、俺のモンスターたち!」
遊矢「手札より、 《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!」
遊矢「そしてさっきリリースした、《EMシルバー・クロウ》をエクストラから特殊召喚!」
オッP「クカカカ……ホォォォォォァァァォ!!」タットンタットン ATK2500
犬「クゥーン」ATK1800
アユ「決まったわ! 遊矢お兄ちゃんのペンデュラム召喚!」
フトシ「痺れるぅ~~~~~!!」
真澄「吐きそう……」
遊矢「バトルフェイズ! オッドアイズ、ジルコニアを攻撃!」
真澄「ライフで受けるっ」
遊矢「オッドアイズが戦闘を行うとき、相手に与える戦闘ダメージは、倍になる」
真澄「あぁぁ……っ!」LP8000→LP3000
遊矢「そして《ミニマム・ガッツ》の効果で、ジルコニアの攻撃力分のバーンダメージだ!」
真澄「キャァァァァッ!!」LP3000→LP100
アユ「すごいすごい! 一気に相手のライフを100に!」
フトシ「すごいぜぇ~」
真澄「ぐ……ぐぅぅぅ」
遊矢「ククク、”LDS(ハマ)”のモンは”効いたフリ”がうめーなァ……!」
!?
遊矢「さらにシルバー・クロウで、セットモンスターに攻撃!」
真澄「くっ……破壊されたモンスターは《メタモルポット》」
メタポ「ツボツボ~」DEF600
遊矢「げっ」
真澄「ツボツボの効果で、私は5枚のカードをドロー」
遊矢「このために、墓地のフュージョンをわざと回収しなかったのか……」
遊矢「俺は1枚手札を捨てて、5枚ドローだ」
真澄(手札は回復できた……、けど)
真澄(相手にも手札補充をさせてしまった……。これは痛い……)
真澄(まさか初手からここまで仕掛けてくるなんて……)
真澄「……」チラッ
遊矢「……」ニヤリ
真澄「!!」
遊矢「俺は3枚のカードをセット」
真澄「……」
真澄(さっきの表情……、間違いない、次のターンで決める気だわ)
真澄(だとすれば、セットしたカードは、私のターンの妨害のための、除去カード……)
真澄「くぅぅ……、絶対負けられない……のに……っ」
遊矢「……真澄?」
真澄「柚子ぅ……」
遊矢「……」
遊矢(真澄……、ひょっとして……)
遊矢(LDSのためとかじゃなく……、ただ柚子を……)
遊矢(……だったらこれで、確かめてみれば……)
遊矢「メイン2入りまーす」
真澄「どうぞ……」
遊矢「俺は、オッドアイズと、シルバー・クロウをリリース」
遊矢「このカードは、融合カードなしで、特殊召喚できる……」
遊矢「来い! 《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!」
野獣P「ピギャース!」ATK3000
真澄「融合モンスター!」
真澄「融合は……、私と柚子の絆なのに……!」
遊矢「そうかい? 俺だって、融合は使えるさ」
真澄「この……っ! アンタなんかに……!」
遊矢「……」
真澄「アンタなんかに、柚子を……!」
遊矢「……」
遊矢(真澄……、やっぱり……)
遊矢「俺はこれで、ターンエンド」
遊矢 LP8000
モンスター:ビーストアイズ
魔法・罠:セット3
手札:2
今日はここまでです
次回へ続きます
>>72
ちょっと修正
遊矢 LP8000
モンスター:ビーストアイズ
魔法・罠:セット3、時読み(P)、星読み(P)
手札:2
すまない、時読み、星読み…
真澄(負けられない……)
真澄(柚子のためにも、この勝負! でも……)
真澄(あの3枚のセットカードを何とかしないと……)
真澄(それだけじゃない……、ターンを返してしまえば、必ず榊遊矢は決めにくる……)
真澄(いったい、どうすれば……)
遊矢「どうした? アンタのターンだぜ?」
真澄「う、うるさい! アンタに……!」
遊矢「……」
真澄「アンタに柚子は渡さない!」
遊矢「……」
真澄「くっ……」
遊矢「……そうだな、俺も真澄に、柚子を渡すことはできない」
真澄「……! このぉ……!」
遊矢「いや、俺だけじゃない。誰にも、柚子を渡したり、奪ったりなんて、できない」
真澄「……?」
遊矢「柚子は柚子。アイツは誰のものでもない、アイツ自身のものだ。そうだろ?」
真澄「!!」
遊矢「アイツは、自分で考えて、自分の足で歩いて……、そういうところに、アンタだって惹かれたはずだ。だったら、分かるんじゃないか?」
真澄「でも……、でも……っ」
遊矢「俺が邪魔だからって、柚子から引き離したところで、アンタの気持ちを柚子に届けることなんて、できない」
真澄「でも……だったら、私はどうすれば……!」
遊矢「ダイレクトアタックしかないんだ、真澄」
真澄「え……」
遊矢「どんなときだって、障害はある! 妨害はある! でも、それを乗り越えて、直接行くしかないんだ!」
真澄「榊遊矢……」
遊矢「本気でぶつかって行くんだ!自分の、本当の気持ちで! 柚子は……アイツは、そういう本気を、笑ったり、馬鹿にしたり、絶対にしない」
真澄「柚子……」
遊矢「本気には本気で、答えてくれる。アイツはそういうやつだよ。アンタにも分かるだろ?」
真澄「……」
遊矢「……」
真澄「……まさか、貴方に説教されることになるとはね」フッ
真澄(……でも、そうだわ)
真澄(もう迷わない……)
真澄(障害があっても、妨害があっても……)
真澄(この想いだけは、変わらない……)
真澄(だったら、届けなきゃ……私の気持ち……)
真澄(柚子に!)
真澄「私のターン! ドロー!」手札5→6
真澄「ステンバーイ」
遊矢「ステンバーイ……」
真澄「ゴッ(メイン宣言)」
真澄「私は墓地の、《ジェムナイト・フュージョン》の効果を発動!」
真澄「アイオーラをゲームから除外することで、手札にGFを回収」
真澄「そして、《ジェムナイト・フュージョン》を発動!」
真澄「手札の 《ジェムナイト・ルマリン》と、《ジェムナイト・オブシディア》を融合!」
真澄「融合召喚! 《ジェムナイト・パーズ》!」
パーズ「オォッ」ATK1800
真澄「オブシディアの効果で、ルマリンをフィールドに特殊召喚!」ATK1600
真澄「さらにオブシディアをゲームから除外して、GFを回収! 発動!」
真澄「手札の 《ジェムナイト・ガネット》と、《ジェムナイト・サニクス》を融合!」
真澄「融合召喚! 《ジェムナイト・ルビーズ》!」
ルビーズ「ムンッ」ATK2500
フトシ「すげぇ! 2連続融合! 痺れるぅ~~~!」
アユ「ルビーズは確か、フィールドの『ジェムナイト』をリリースして、その攻撃力を得るから……」
フトシ「じゃあ、ジェムナイト・ルマリンをリリースしたら、攻撃力4100で……!?」
アユ「ビーストアイズが破壊されちゃう!」
遊矢「させない! 召喚成功時、罠カード発動! 《激流葬》」
真澄「ちぃ……」
フトシ「やったぜ! これで相手のモンスターを一掃だ!」
アユ「でもこれじゃあ、遊矢お兄ちゃんのビーストアイズまで……」
遊矢「チェーンあります?」
真澄「ノーチェーン」
遊矢「だったらさらに、速攻魔法! 《禁じられた聖衣》」
遊矢「ビーストアイズのATKを、600下げる代わりに、破壊から免れる!」
野獣P「ギェピー…」ATK3000→2400
真澄「……」
真澄(もう、気にしない……)
真澄(障害があったって、何があったって……)
真澄「突き進むだけよ!」
真澄「トラップ発動! 《廃石融合》!」
《廃石融合(ダブレット・フュージョン)》
通常罠
(1):自分の墓地から、「ジェムナイト」融合モンスターカードによって決められた
融合素材モンスターを除外し、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。
真澄「このカードの効果により、私は墓地の、ジルコニア、ルビーズ、ルマリンを除外!」
真澄(このカードに……すべてを賭ける!)
真澄「融合召喚! お願い……《ジェムナイトマスター・ダイヤ》!」
ダイヤ「オラキター!!」ATK2900→3300
真澄「召喚成功時、何か」
遊矢「……」
真澄(とおれとおれとおれとおれ)
遊矢「……っ、何もないです……」
真澄(とおった!)
真澄「だったら、ダイヤの効果を発動」
真澄「墓地の《ジェムナイト・パーズ》を除外して、その効果を得る!」
《ジェムナイト・パーズ》
融合・効果モンスター
星6/地属性/雷族/攻1800/守1800
「ジェムナイト・ルマリン」+「ジェムナイト」モンスター
このカードは上記カードを融合素材にした融合召喚でのみ
エクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
(2):このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。
そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
ダイヤ「ハァァッ」ATK3300→3200
フトシ「2回攻撃に、バーンダメージ!?」
アユ「それじゃあ、この攻撃が全部通っちゃったら……6400ダメージ!?」
フトシ「ゲゲーッ!」
アユ「でも、でもでも! それでも遊矢お兄ちゃんのライフは残る!」
フトシ「次のターンも、ペンデュラム召喚はできる! そしたらフィニッシュだぁー!」
真澄「メイン終了」
遊矢「何もないです」
真澄「……バトルフェイズ」
遊矢「何もないです」
真澄「ダイヤで、ビーストアイズに攻撃宣言」
遊矢「……」
真澄「……っ! ……ダメステいいですか?」
遊矢「……」
真澄「……」
遊矢「……」
真澄「……」
遊矢「……このまま『どうぞ』と言わなければ、永遠にダメステ入らなくていいワンチャ――」
真澄「ダメージステーップ!」
遊矢「ウィッス」
真澄「速攻魔法!」
真澄「《決闘融合-バトル・フュージョン》!!」
《決闘融合-バトル・フュージョン》
速攻魔法
「決闘融合-バトル・フュージョン」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの融合モンスターが
相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。
その自分のモンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで、
戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。
遊矢「な、なんだってぇぇ!!」
真澄「ダイヤの攻撃力は、2400上昇する!」
ダイヤ「アァァイ!!」ATK3200→5600
真澄「ビーストアイズ、粉☆砕!」
遊矢「っ……ぐぅぅ!」LP8000→4800
真澄「さらに、ビーストアイズの元々の攻撃力分の、バーンダメージを与える!」
遊矢「っくぅぅぅ!!」LP4800→1800
遊矢「はぁ、はぁ……」
真澄「……榊遊矢、あなたは……」
遊矢「来いよ。アンタの本気、見せてくれ!」
真澄「……! ダイヤ! 2回目の攻撃よ! ダイレクトアタック!」
ダイヤ「ッシャァァ!!」ATK3200
遊矢「う……うわぁぁぁぁ!!」LP1800→0
ピーーーー
WIN
MASUMI
・
・
・
・
・
・
真澄「……勝っ……た?」
フトシ「あーあー」
アユ「遊矢お兄ちゃん、負けちゃったー……」
真澄「……」
遊矢「真澄」
真澄「……あ」
遊矢「すげぇじゃん。まさかあんなカードで、決めてくるなんてさ。完敗だよ」
真澄「……榊遊矢、貴方、最後のセットカード、あのカードは……」
遊矢「ん?」
真澄「勝利を確信してたんでしょ? だったらあの1枚は、必ず私の攻撃を、止めるカード」
遊矢「……」
真澄「私の読みが正しければ、聖バリ的なカードだったはず……。どうして……」
遊矢「……さぁ、どうかな?」
タッタッタ
柚子「真澄ー! 遊矢ぁー!」
真澄「あ……っ」
タツヤ「はぁ……はぁ、柚子姉ちゃん、連れてきたよ……、って、あれ? デュエル終わってる……?」
真澄「柚子……」
柚子「どうしたのよ二人とも! なんでいきなりデュエルなんて……、私もうビックリして……」
遊矢「……真澄」
真澄「え……」
遊矢「しっかり決めろよ。さっきのデュエルみたいにさ」
真澄「榊遊矢……」
遊矢「がんばれよ。それじゃ」スタスタ
柚子「あ、ちょっと! 遊矢どこ行くのよー!」
遊矢「みんな行くぞー」スタスタ
フトシ「何で遊矢兄ちゃん偉そうにしてんだよー」スタスタ
アユ「負けちゃったくせにぃー」トテトテ
タツヤ「え、遊矢兄ちゃん、負けちゃったの!? えぇー……。うわ……うわぁー……」スタスタ
遊矢「う、うるさいやい」スタスタ
柚子「えぇー、ちょっとぉ、みんなぁー……」
真澄「柚子」
柚子「え……、やだ、真澄どうしたのよぉ」アハハ
真澄「聞いて、柚子。大事な話なの」
柚子「……真澄?」
真澄「……」
柚子「……うん、分かった」コクリ
真澄「あのね、柚子……」
柚子――……
私、あなたのことが――……
・
・
・
・
・
・
~後日・LDS~
刃「あ、いたいた」
北斗「おーい、真澄ー」
真澄「……」
刃「聞いたぞー、柚子に告白したんだって?」
北斗「やるじゃん。それで、どうだった!?」
真澄「اللههو واحد فقطاللهيرىكل」
刃「あー、そっか……あ! いや!? わかんねぇ!?」
北斗「どうだったんだよマジで!」
真澄「フラれたわ」
刃「うぁー」
北斗「うぁー」
真澄「『嬉しいけど、いい友達でいましょう』ですって」
刃「あー」
真澄「迷うそぶりすらなかったわ」ハァ
北斗「そっかそっか」
刃「まぁ、ドンマイ」
北斗「じゃあ、今日はこれから刃の家で残念会かな」
刃「仕方ねーから、ばっちり付き合って――」
真澄「残念? フフン、甘いわね」
北斗「お?」
真澄「一度お断りされたくらいで、私が諦めると思ったら、大間違いよ!」
刃「おぉ」
真澄「私は諦めない……、そしていつか、柚子を振り向かせてみせるわ」
北斗「そうかぁ」
刃「まぁ、真澄らしいっちゃ、真澄らしいな」
真澄「ふふっ、私、意外と執念深いのよ」
北斗「はは、ま、がんばれよ」
刃「俺たちも応援してっから」
真澄(そう……、一度つまずいたくらいで、この気持ち……)
真澄(なくなったり、するわけないもの……)
真澄(私……がんばるわ)
真澄(そして……いつかきっと……)
真澄「柚子と私で、超☆融☆合!」
北斗「うるせぇよ! けっきょくそれか!」
真澄「柊真澄、がんばります!」
刃「勝手に籍入れんな!」
北斗「厚かましすぎだろ!」
真澄「KONAMIさん、ジェムナイト・iPSの開発、よろしくお願いします!」
刃「無茶言ってんじゃねぇよ!」
北斗「いい加減にしろ!」
・
・
・
・
・
・
~おわり~
以上です
真澄ちゃん可愛すぎる
お目汚し失礼いたしました
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