新人ハンター「せ…戦争?」(8)

熟練ハンター「よう!期待のハンター!お前も戦争目当てか?にしては回避スキルもついてないな…」

新人ハンター「あの、戦争ってなんですか?」

熟練ハンター「なんだ?知らないのか、対人戦だよ、対人戦」

熟練ハンター「元はダレンで迷惑行為とされてたんだが、今はフィールド部屋が主な戦争部屋だな」

新人ハンター「へ、へぇ」

熟練ハンター「で、今となっては「戦争」という名から「軍」も出来たらしい、軍VS軍や、軍VS通りすがりの勝負、いろいろあるらしい」

新人ハンター「対人って事は武器は…?」

熟練ハンター「一番良く見るのがガンランスで、次にボウガンだ」

新人ハンター「じゃあ、僕はこれにて…」

熟練ハンター「なに言ってるんだ、お前もやるんだろ?ほら、いくぞ」

新人ハンター「え?え?」




熟練ハンター「…向こうはガンスとライトボウガンか」

新人ハンター「ひぃ…」

熟練ハンター「気を付けるのはボウガンの奇襲だ、それだけ気にしてりゃまず死なねーよ」

新人ハンター「は、把握しました」

熟練ハンター「お前が前線に出るとピンチになりかねない、お前は俺の後ろを取ろうとしたあのガンスを撃ってくれ」

新人ハンター「」カタカタカタカタ

熟練ハンター「怯える事はねーよ、あっちも初心者、俺一人でなんとかできるレベルだからな」

新人ハンター「そ、そうですか」

熟練ハンター「お、こっちに来てるな、武器取り出すぞ」ガシャッ

新人ハンター「ひ、はい」ガシャッ

ガンスハンター「」ズリズリ

熟練ハンター「盾で近付いて来てるな…俺があいつの後ろに回るから、お前はあいつが後ろを振り向いた時に撃ち抜いてくれ、出来るか?」

新人ハンター「…出来る限りはやってみます」

ガンスハンター(なにを話してるのか知らんが、無駄だ)ズリズリ

熟練ハンター「後ろががら空きだぜ、ガンスさんよ」

ガンスハンター「回ったか、だが俺が振り向けば…!」

熟練ハンター「気付いた様だが遅いな、吹き飛ばされた先は崖、もう終わりだろう」

熟練ハンター「よくやった期待のハンター、あとはあの役立たずなボウガンを倒すだけだな」

新人ハンター(死んだ…?僕が殺ったのか…?僕が…)

熟練ハンター「…はぁ、俺が殺っとくから、先にギルドに戻れ」



新人ハンター「僕が…殺…」

熟練ハンター「人間一匹くらいでウジウジすんな、やっていけねーぞ」

新人ハンター「…熟練さんは怖くないんですか?人を殺るのに、抵抗はないんですか?」

熟練ハンター「…それが俺の仕事だからな、抵抗もなにもねぇよ」

熟練ハンター「つい最近軍に入ったんだ、というか入らされたって感じだがな、そこの軍は1人首を持ち帰ると一週間分の食料を貰える」

熟練ハンター「モンスターが大人しい今、これしないとハンターは稼げねえしな」

新人ハンター「………」

熟練ハンター「…さて、次は船戦だ、お前にも首一人で食料もらうよう頼んでみるから、行こうぜ」

新人ハンター「…はい」



熟練ハンター「相手は片手とガンス、さっきの戦いを思いだせば楽な相手だ」

新人ハンター「はい」ガシャッ

熟練ハンター(あの片手が連れてる猫…どこかで…)

熟練ハンター「…ガンスは俺が突く、お前は片手を見てろ」

新人ハンター「わかりました」

片手ハンター「…おやおや、こんな新人と五分と見られるなんて、私もなめられたものですね」

新人ハンター「…」ガシャッ

片手ハンター「やめておいた方がいいですよ、無謀と言うものです」

新人ハンター「貴方を倒さなかったとして、僕はあのガンランスにやられるだけだ」

片手ハンター「成る程、「どちみち死ならば足掻いてみせる」と、面白い人ですね…貴方、ではお話はこれくらいにして、行かせてもらいます」ダッ

新人ハンター(…………見えたッ!ここだ!!)バキュン チュドオオオオン

新人ハンター「痛ェ…あれは…爆弾…!?」

片手ハンター「おや…一つで致命傷ですか」

新人ハンター「…ッ!」ジャキッ

片手ハンター「…もう戦う気はありません、銃を降ろして下さい」

新人ハンター「!?」

片手ハンター「向こうは終わってしまいましたからね…いくら私でも2VS1はキツい」

熟練ハンター「まぁ、そうだろうな」

新人ハンター「熟練さん!?」

熟練ハンター「弱かったぜ、アイツ、あんなのがいるなんて弱い軍だな」

片手ハンター「軍とは?私はただ手駒になりそうな人を見つけたので使っただけです、駒は人の手で進めるものですから」

熟練ハンター「駒!?…仲間をお前ッ…!」

片手ハンター「駒が私を仲間だと思うのは勝手です、無論、仲間だろと言うのも」

片手ハンター「ですが…貴方は仲間という言葉で駒を動かすのが許されないとでも言いたいのですか?」

熟練ハンター「…ッ!」

片手ハンター「では皆様また今度、勇気のある新人君も、また会える日がくれば」

そう言い残すと、片手の人は砂に向かってダイブした

熟練ハンター「…変なやつだな、まあいい、2人合わせて3人のスコアか、明日報告しにいくぞ、それまでは船で寝ていろ」

新人ハンター「はい!」

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