少女「間違ってショタ淫魔を召還してしまった。ガッデム」 (56)

少女「やってしまった…」

淫魔「はぁ?用ないの?無いなら帰っていいか」

少女「召還準備に6時間かけたってのに」

淫魔「知らないんだけど」

少女「まさか、召還バージン(初召還)をこんなやらしい生物に奪われるなんて」

淫魔「ちょっと待てよ」

少女「…さて、君」

淫魔「なに?」

少女「すまないが、この召還は期限2週間あるんだよ…。どうあがこうが、期限までは帰れない」

淫魔「はああ?」

少女「すまぬ、すまぬ…」

淫魔「僕嫌だよ、こんな変な女を二週間マスターにするとか」

少女「ハハッ、こいつぁ手厳しいや」

淫魔「うわぁ」

少女「まあ、やっちゃったものはしょうがないし、仲良くいこう。私は少女。君は?」

淫魔「切り替え早いな…。僕は淫魔。こう見えてもれっきとした高級悪魔なんだぜ」

少女「どう見ても私より年下なのに」ジロジロ

淫魔「素人かよ。淫魔は老けないんだよ、人間と違ってな」

少女「浅黒い肌、赤い目、牙、しっぽ…。すごい、師匠の淫魔召還図鑑で見たとおりだ」

淫魔「ちょっと待て」

少女「はい」

淫魔「あんたの師匠、随分いかがわしいモノ持ってるな」

少女「ええ、彼は76にして絶倫糞ジジイですから」

淫魔「知らないよ。それにあんた、間違って僕を召還したんだよね?」

少女「スレタイも読めないの?」

淫魔「露骨なメタ発言はよせよ。つまりあんたは、種類的には『淫魔』を呼び出そうとしてたんだな?」

少女「察しがいいな。そのとおり」

淫魔「ちなみに、何を」

少女「そんなんお前、ムッチムチプリンのサキュバス姉さんに決まってますがな」

淫魔「帰りたい」

少女「でも帰れない」

淫魔「カントリーロードかよ。まあいいや…」

淫魔「まあ、僕を呼び出して契約した以上、何か命令をくれよ」

少女「えぇ~、そりゃ…」

少女「一緒にお風呂入って洗いっこするとか」

淫魔「う」

少女「きわどい所をマッサージしてもらったりとか」

淫魔「う、うん」

少女「まあ、とりあえずめちゃくちゃピンクなこと」

少女「が、したかった」

少女「豊満年上サキュバスさんと」ハァ

淫魔「自分の手違いなのに、何故僕を責め立てる目をしてるんだろう」

少女「女でもないし、年上でもないし、ムッチンプリンでもないし」

淫魔「うるさいな」

少女「くっそぉ、私のわっふるを返せよ」

淫魔「わっふる?」

少女「わっふるわっふる」

淫魔(何いってんだろうこいつ)

少女「はあ、今更追加召還する体力もないし…。しばらくは君で我慢するかな」

淫魔「あ、そう」

少女「じゃあ、まずは…」

淫魔「こ、こうか?」

少女「だめ、そんなんじゃ足りない…」

淫魔「じゃあ、ど、どうしたら良いんだよ」

少女「ここ…もっと強くこすって…」

淫魔「分かった…。こう、だな?」

少女「んっ…!」

淫魔「な、何変な声出してるんだよっ…」

少女「だって、結構上手い…」

淫魔「当たり前だ。一応、お前よりはずっと長く生きて淫魔やってるし…」

少女「次は、ここ。この、ヌルヌルしてるとこ…こすって…」

淫魔「…あ、ああ」

少女「んん…!」



少女「なかなかサマになってきたじゃん、皿洗い」

淫魔「淫魔にこんな雑用させるか?普通」カショカショ

少女「その大きい皿の油汚れ、ちゃんと落とせよ」

淫魔「分かってるよ、うっさいなあ」

淫魔「ところであんた、何でさっき、ちょっとエロい声出してたの」

少女「ノリ」

淫魔「あっそ」カショカショ

淫魔「何て量の洗い物だよ…。よく食事できてたな」ゲッソリ

少女「遅い」

淫魔「あ゛あ!?」

少女「もっとさあ、悪魔なんだから、パパパーってやりなよ」

淫魔「皿洗いに魔力を使うなんて、勿体無いし生産性皆無だろ!」

少女「早く手ぇ拭いて。仕事まだあるんだから」

淫魔「もはや嫌な予感しかしねぇ」


淫魔「あっ…うっ、もう、無理、だって…!」

少女「はぁ、もうヘバるわけ?」

淫魔「だって、こんなっ…。こんなに出るなんて、思っても…」

少女「まーだ。まだ出すの」

淫魔「やめっ、そこは触るなっ…!」

少女「ふふ。白いのいっぱい出てくる…咽ちゃいそう」

淫魔「はぁ、はぁっ…」


少女「おい、まだ蔵書あるんだからキリキリ運べよ」

淫魔「本棚くらい整理しろよ!何だこの数!運んでも運んでも出てくる!」

淫魔「あとあんた、その本の山触るなよ!崩れるだろうが!」

少女「白いの(ほこり)やべぇ」ケホケホ

少女「言い忘れてたけど、ダニアレルギーだから、作業長引くと辛い」

淫魔「知るかよ、扁桃腺腫らして死ね」

少女「主人にこの物言い」

淫魔「ズズッ、チュ、ちゅるっ…」

少女「んふ、下品に音たてすぎ。犬みたい」

淫魔「だ、って…」

少女「そんなにむしゃぶりついて…。美味しいの?」

淫魔「おいひい、れす…。ちゅ、あむ…」

少女「あはっ、必死…。いい姿…」

淫魔「く…っそ…あむ、ううっ…」


淫魔「あんた、料理の腕だけはプロ級だな」ズルズル

少女「せやろが」

淫魔「人間界の麺類なんて、久々に食べた」チュルル

少女「君、食べ姿汚いね」

淫魔「なん、なんだと!?」

少女「そこらへんに汁飛ばしてるじゃん。あーあー」フキフキ

淫魔「や、やめろ。お袋みたいで気味が悪い」

少女「さて」

淫魔「結局昼食以外、ずっと働かされた…」ゲソ

少女「なかなか屋敷も綺麗になったなぁ」ホクホク

淫魔「掃除する前は、人が住めるところじゃなかったな」

少女「まあ、一日通して、色々分かったわ」

淫魔「なに?」

少女「君の扱い方、イジり方とか」

少女「あと、わざとエロを彷彿とさせる遊びは、すぐ飽きるってこととか」

淫魔「自覚あったな、確信犯だったんだな!?」

少女「なにはともあれ、おつかれちゃ~ん」

淫魔「うおっ、うおおおおおおおおお!(憤怒」

少女「…」ウトウト

淫魔「おい、寝るならベッドで寝ろよ」

少女「あぁ~。添い寝してほしかったぁ…」

淫魔「発作的にサキュバスを思い出すのはやめろ」

少女「…うう」トコトコ

少女「づかれだ」ボフン

淫魔「ま、僕クラスの淫魔を召還したんだ。無理もないね」

少女「…え?なんて?」

淫魔「チッ…。なんでもないよ、早く寝ろよ」

淫魔「いや、ちょっと待った」

少女「なに?」

淫魔「僕はどこで寝ればいいんだ?」

少女「え、睡眠が必要なんすか!?」

淫魔「あたりまえだろ!寝不足は美容の敵だぞ」

少女「うっさんくさー…。君、本当に淫魔?近所のガキじゃないの?」

淫魔「いんまだ!いいから、早く僕にも寝床をくれよ」

少女「じゃあ、地下に買っておいた棺おけがあるから」

淫魔「断固拒否する。だいたい何であるんだよ」

少女「師匠用」

淫魔「土下座してこいこの不謹慎野郎」

少女「冗談だよぉ。そこのソファー使って」

淫魔「ったく…」ボスン

少女「ん…」

淫魔「…」

少女「…」

少女「…」ハッ

淫魔「言っておくけど」

少女「!」

淫魔「あんたに欲情なんかしないから」

少女「なっ」

淫魔「寝込み襲う趣味もないし」

少女「なっ」

淫魔「まあ、命令なら…ギリギリ起たせてやっても、いい、けど」

淫魔「…あんた、顔だけなら割と、いけるし。体はちょっと貧相だけど…」

淫魔「うん」

淫魔「…どうする?」

少女「…」

淫魔「…なあ」

少女「んぐっ、すうー、すー」

淫魔「色々裏切らないなこいつ」

おやすみー

エロ路線に走ったほうがいいの?

わかりました

淫魔「…ん」

淫魔「ふぁ…」

少女「あ、おはよう」

淫魔(ああ、召還されたんだったな)

少女「朝ごはんできてるから、パンツ履いて手を洗って食卓について」

淫魔「待て待て待て」

少女「はい?」

淫魔「一番初めに何て言った」

少女「朝ごはんできてるかr」

淫魔「そこじゃねえ!パンツって何だよ、まさか…」チラ

淫魔「」

少女「淫魔の生態に興味があった。反省してます」

淫魔「ああああああああああああああああああああああああ!!!?」

少女「ひっ」

淫魔「ど、どこだっ。僕の下着っ!」

少女「あ、ここです」

淫魔「っ!」バッ

淫魔「信じられないよ、あんた!何してくれてんだよ!」モゾモゾ

少女「淫魔のくせにこれぐらいで」

淫魔「このけだもの…。何もしてないだろうな」

少女「馬鹿な。もしや、男っぽいロリじゃないかと思って脱がせはしたけど…」

少女「案の定私の大嫌いなモノがついていたので、興味を無くして寝た」

少女「いやあ、実に残念だ」

淫魔「僕は思考を放棄したほうがいいのか…?」

少女「いっただきまーす」

淫魔「…ただきます」

少女「そんなに離れてないで、もう少し近づいたら?テーブル狭いんだから」

淫魔「やだよ、何されるかわかんないし」

少女「大丈夫、私は(自主規制)がついてる生物には興味が無い」

淫魔「朝から爆弾投下すんな」

少女「ああ、良い朝だ。下僕がいるって気分がいいなあ」ウキウキ

淫魔「クズだ」

淫魔「…ところであんたさ、昨日からずっと気になってたんだけど…」

少女「はひ」モグモグ

淫魔「よく師匠の立会いなしに、僕を呼び出せたよね」

淫魔「あんた、パっと見16,7歳だろ?まだこの召還術のレベルには達して無…」

少女「師匠はいないよ」

淫魔「は?」

少女「三日前に死んだ」

淫魔「え?」

少女「爆発魔法が暴走したみたいでね。出張先でミンチになってた」ズズ

淫魔「ん?」

少女「なんだよ、カラスがRPG食らったみたいな顔して」

淫魔「…」

淫魔「それは、お気の毒、に…」

少女「どうも」

淫魔「いや、あんたやっぱ頭おかしいよ」

少女「ん?」

淫魔「師匠が死んじゃったんだろ?何涼しい顔してんだよ」

少女「葬式当日には眼球とろけるほど泣きましたが」

淫魔「いちいち表現が生々しすぎるんだよ!」

淫魔「師匠が猟奇的な死を遂げ三日後に、淫魔を召還した女の子なんて見たことないぞ」

淫魔「僕もう、3000年生きてるのに、いまだかつてこんな奴見たこと無いぞ」

少女「…」

少女「実は」

淫魔「ああ」

少女「私は、師匠は殺されたんじゃないかって思ってるの」

淫魔「出張先でハンバーグになってたのにか?」

少女「ミンチよ」

淫魔「どっちだっていいだろ。老いぼれた師匠は、自分の魔法で自滅した、んじゃないのか?」

少女「私の師匠は、地球が半分に割れたとしてもそんなことはしないわ」

少女「とても力のある魔術師だったの」

淫魔「はぁ…」

少女「ってことで」

少女「師匠を殺した犯人にサクっと復讐してやろうかと思ってね」

淫魔「は?」

少女「拷問した後、サクっと生コンにでも詰めて、北の海に沈めようと思」

淫魔「待てぇええ!」

少女「はい?」

淫魔「淫魔じゃなくていいだろ!!」

少女「はあ」

淫魔「だから、淫魔じゃなくてもいいだろ!!」

少女「…」

淫魔「淫魔にそんな重いかんじの指令を出そうとしてんのか?馬鹿か?」

淫魔「淫魔ってのはなぁ、性的な指令を受けるために存在してんの!」

淫魔「分かりやすく言えばセ●クス!人間の性欲を満たし、精気を吸うために召還されんの!」

淫魔「拷問生コン復讐劇のために呼ばれる生物じゃねぇええ!」

少女「だって…」

少女「どうせならナイスバディのお姉さんとミッションコンプしたいじゃん」

淫魔「」

少女「ってことなのよ」モグモグ

淫魔「やだよぉ…。帰りたいよぉ…」シクシク

少女「男のくせに泣くなよ、気色悪いなあ」

少女「んでまあ、今日から師匠の出張先に行って、犯人探ししようかと」

淫魔「お願いだ、魔界に返してくれ」

少女「きゃっか~」

淫魔「うわああああああああああああああああああ」

少女「うるさい」

少女「…という」

淫魔「は?」

少女「暇をもてあます、魔術師の」

少女「嘘」

淫魔「絞め殺すぞ貴様」

少女「リアリティあったでしょ。棺おけのくだりとか、伏線っぽくなかった?」

淫魔「普通に信じたぞ、この野郎が」

淫魔「じゃあ、ミンチになった師匠はいないんだな?」

少女「ううん。ミンチは本当」

淫魔「ふぁっ」

少女「しかし二年前の話。交通事故だった」

淫魔「そうか」

少女「ずっとぼっちだったわ」

淫魔「ざまあないね。そんな性格だからだよ」

少女「否定はしないわ」

少女「さて、っと」

少女「童貞くさい淫魔もからかったことだし、今日のスケジュール発表します」

淫魔「童貞じゃないから」

少女「今日は町に買出しに行きます」

淫魔「なんだろう、さっきのスケジュールからの落差がすごい」

少女「まずはその、いやらしい露出の多い服を着替えてください」

少女「流石の私も、あからさまな性奴隷を連れて外に出る訳には行きません」

淫魔「クソッ、言いたいことが多すぎて言葉にならん」

ガタン、ガタン

淫魔「これが汽車ってやつか。妙にうるさいなあ」

少女「乗った事無いの?」

淫魔「ないね。ここ200年は、部屋に呼び出されてばっかだし」

少女「そうか、所詮淫魔だな」

淫魔「…」ジー

少女「…綺麗か」

淫魔「ふ、ふつうだ」

少女「私はこの風景、好きだよ」

淫魔「知るか」

ザワザワ

淫魔「……」

少女「街に出たのは?」

淫魔「20年ぶりだ」

少女「インドアな淫魔だなあ。狩りとかしないわけ。あ、もちろん性的な」

淫魔「僕は案外需要があるんだよっ。わざわざ相手を探す必要なんかないね」

少女「童貞が」

淫魔「童貞の対極にある存在なんだけど」

淫魔「んで、何処に行くわけ」

少女「んー、>>53かな」

淫魔「唐突な安価だな」

少女「説明しよう、展開を考えるのが面倒くさい」

淫魔「おい」

少女「皆でチェリーくさい淫魔くんを愉しませてあげてね」

淫魔「おい」

少女「エロがないとやはり需要がないらしい」

淫魔「人間なんてそんなものさ」

少女「しかし困ったな。私は男は無理だ。性交など、考えただけでゲボを吐いてしまう」

淫魔「朝人をひんむいた奴が言うセリフかな」

少女「くれ、安価を」

円環の理

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