面接菌「はい次どうぞ」 エボラ菌「よろしくお願いします」 (17)

はい

EBウイルス「私の長所は、長期入院などで抵抗力の落ちた患者に発症させて、重度の肝機能などの障害をおこすことができるところです!また、常在菌であるため、特定されることは困難です!」

エボラウイルス「私の長所は、致死率はほぼ100%であること、また、感染経路を絶つことは不可能なことです。潜伏期間も個人に差があり、軽度の症状が発症した段階で他者へ感染させることが可能です。ワクチンはまだ大人数へ普及できるほどの数はなく、テスト段階であり、対処されにくいことは重要であると思います」

面接菌「それではまずEBウイルスさんにお聞きします。EBウイルスさんは……日よりみ感染するとのことですが、健康体への感染は難しいですよね?どう考えていますか?」
EBウイルス「それは…」
面接菌「確かに難しいですよね。では感染させることではなく、対処されにくい方法をお答えください」
EBウイルス「はい!多剤耐性をつけることにより、対処されにくくなると考えています!」

面接菌「では次に、重症化しにくいことについてはどう考えていますか?」
EBウイルス「はい。伝染性単核症やガンへの移行が多いため、早期に対処されれば致死率は低いかもしれません。しかし、不顕性として生涯潜んでおりますので、抵抗力が落ちればすぐに顕性していこうと思っております。」

面接菌「ありがとうございました。では、次はエボラウイルスさんにお聞きします」
エボラウイルス「はい」
面接菌「そうですね…アルコールで対処可能だということですが、感染経路はどうなってますか?」
エボラウイルス「はい。基本的には飛沫感染となっていますが、N95以上のマスクでないと感染の遮断はできません。また、死体もベクターになっているため充分に感染させることが可能です」
面接菌「なるほど。では、遺伝子変化の速度が比較的遅いということについて、どう考えていますか?」
エボラウイルス「はい。そのことについては人獣共通感染ですので、動物へ感染してから遺伝子変化をし、人への感染を…と考えております」

面接菌「なるほど。それでは面接を終了します」
EBウイルス「ありがとうございました!」
エボラウイルス「ありがとうございました」
EBウイルス「失礼しました!」
エボラウイルス「失礼しました」



面接菌「エボラウイルスは決定だな……でもどうせ大手に内定とってるんだろうなー。超有能みたいだし。EBウイルスは……補欠にしとくか」カキカキ

面接菌「次の菌(かた)、どうぞ」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom